JP3189190B2 - 船舶推進機用操舵装置 - Google Patents

船舶推進機用操舵装置

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JP3189190B2 JP16384093A JP16384093A JP3189190B2 JP 3189190 B2 JP3189190 B2 JP 3189190B2 JP 16384093 A JP16384093 A JP 16384093A JP 16384093 A JP16384093 A JP 16384093A JP 3189190 B2 JP3189190 B2 JP 3189190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船外機や船内外機等
の船舶推進機に装備される船舶推進機用操舵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2-147497号公報記載の発明
や米国特許番号 4595370号の発明のような船舶推進機用
操舵装置がある。この操舵装置は、船体に推進ユニット
が操舵可能に支持されるとともに、上記船体に操舵シリ
ンダ装置が固定され、この操舵シリンダ装置のピストン
ロッドが推進ユニットを操舵可能とする操舵アームに連
結され、一方、船体内の操舵ハンドルに連結された操作
ケーブルが上記操舵アームに固定され、操舵シリンダ装
置へ供給される作動油の流れを切り換える作動油切換装
置のスプールバルブが上記操作ケーブルによって作動さ
れるよう構成される。従って、操舵ハンドルの操作力を
操作ケーブルに伝え、これにより作動油切換装置のスプ
ールバルブが移動し、操舵シリンダ装置への作動油の流
れが切り換わって、この操舵シリンダ装置の作動油圧に
より推進ユニットが操舵される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の船舶
推進機用操舵装置では、作動油切換装置を介し操舵シリ
ンダ装置へ作動油を供給する作動油供給ポンプは、操舵
ハンドルに操作力が作用していないときに停止し、上記
操作力の作用と同時に起動する。このため、作動油供給
ポンプの起動時に操舵シリンダ装置へ作動油が急激に流
れ込み、操舵シリンダ装置が発生する操舵アシスト力を
スムーズに上昇させることができない。
【0004】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、作動油供給ポンプの起動時における操舵
アシスト力の発生をスムーズに上昇させることができる
船舶推進機用操舵装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、推進ユニッ
トを船体に支持するブラケットに操舵シリンダ装置が設
置され、この操舵シリンダ装置のピストンロッドが上記
推進ユニットを操舵可能とする操舵アームに連結され、
上記操舵シリンダ装置には、作動流体供給ポンプから上
記操舵シリンダ装置へ供給される作動流体の流れを切り
換える作動流体切換装置が連結され、また、上記船体に
設置された操舵ハンドルの操作により作動する作動装置
の作動により上記作動流体切換装置の切換部が作動し
て、上記操舵シリンダ装置へ供給される作動流体の流れ
を切り換えて、上記操舵シリンダ装置の上記ピストンロ
ッドを移動させるよう構成された船舶推進機用操舵装置
において、上記作動流体切換装置は、上記作動流体供給
ポンプから上記操舵シリンダ装置へ向かって流れる上記
作動流体の流れを切り換える切換部と、上記作動流体供
給ポンプからドレンタンクへ向かって流れる上記作動流
体の流れを制御する常開のドレン制御部とを有してな
り、上記作動流体供給ポンプの起動後所定時間を経て上
記ドレン制御部を閉じ、上記切換部のみへ上記作動流体
を導くよう構成されたものである。
【0006】
【作用】従って、この発明に係る船舶推進機用操舵装置
によれば、作動流体供給ポンプの起動後所定時間中に
は、ドレン制御部及び切換部へ作動流体供給ポンプから
の作動流体が流れ、その後ドレン制御部が閉じて切換部
のみへ作動流体が流れるので、作動流体供給ポンプの起
動時に作動流体が急激に、切換部を経て操舵シリンダ装
置へ流れることがない。このため、作動流体供給ポンプ
の起動時における操舵アシスト力の発生をスムーズに上
昇させることができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面に基づいて
説明する。図1は、この発明に係る船舶推進機用操舵装
置の第1実施例を船外機に適用した操舵装置を示す断面
図である。図2は、図1の操舵装置の油圧回路を示す油
圧回路図である。図3は、図1の III-III線に沿う断面
図であり、図4は図1の IV-IV線に沿う断面図である。
図5は、図1のポペット弁の拡大断面図である。図6
は、図1の磁電変換センサ(ホールIC)の制御装置を
示す電気回路図である。図7は、図6の電気回路におけ
る各点の電圧変化あるいは信号変化を示すグラフであ
る。図8は、図1のVIII-VIII 線に沿う断面図である。
図9は、図1、図3及び図8の磁電変換センサ(ホール
IC)の磁電変換特性を示すグラフである。図10は、
図9の磁電変換特性において、ヒステリシス内の磁束密
度中での供給電源電圧に対する出力電圧の変化を示すグ
ラフである。
【0008】図1に示すように、操舵装置10は、船外
機11の推進ユニット12を操舵シリンダ装置13から
の作動油圧により操舵するものである。ここで、船外機
11は、船体1に固定されるクランプブラケット14に
チルト軸15を介してスイベルブラケット16が傾動可
能に軸支され、このスイベルブラケット16に転舵軸1
7が回動可能に支持され、この転舵軸17に推進ユニッ
ト12が固定されたものである。転舵軸17には、推進
ユニット12と反対側の船体1側に操舵アーム18が一
体に固定され、この操舵アーム18を揺動することによ
り、推進ユニット12が操舵される。
【0009】上記スイベルブラケット16に操舵シリン
ダ装置13が取り付けられ、この操舵シリンダ装置13
の一側方に作動油切換装置19が配置される。操舵シリ
ンダ装置13は、操舵シリンダ20内にピストン21が
往復移動可能に収容されたものであり、このピストン2
1にピストンロッド22が一体結合される。操舵シリン
ダ20には、ピストンロッド22が設置された側の端部
にシリンダキャップ23が螺着される。ピストンロッド
22は、このシリンダキャップ23内を貫通して突出可
能に設けられ、シリンダキャップ23の内周部にシール
リング24が装着される。このシールリング24により
密閉構造に構成された操舵シリンダ20内は、ピストン
21により左室25A及び右室25Bに画成される。
【0010】上記作動油切換装置19は、切換装置ハウ
ジング26と、2個一組の切換用第1ポペット弁27及
び切換用第2ポペット弁28と、油路29(図2)と、
を有して構成される。切換装置ハウジング26は、操舵
シリンダ20において、ピストンロッド22が突出しな
い側の一端部に、操舵シリンダ20と螺着される。
【0011】また、切換用第1ポペット弁27及び切換
用第2ポペット弁28は、図5に示すように、A流路6
4A及びB流路64Bが形成された弁ケース32と、こ
の弁ケース32内に摺動可能に配設されて弁部33及び
34を備えたポペット35と、を有して構成される。但
し、Bポート31及びB流路64Bは、切換用第1ポペ
ット弁27のみに形成されている。上記A流路64A及
びB流路64Bは、切換装置ハウジング26のそれぞれ
Aポート30及びBポート31に連通されている。Aポ
ート30及びBポート31は、常時連通状態にある。
【0012】また、弁部34は、弁スプリング36の付
勢力によって弁座37に当接可能に設けられる。切換装
置ハウジング26には、弁スプリング36が配設された
弁室38にCポート39が形成される。このCポート3
9は、弁スプリング36の付勢力によって弁部34が弁
座37に当接することにより、Aポート30及びBポー
ト31との連通状態が遮断される。また、弁部34が弁
座37から離反することによって、Cポート39は、A
ポート30及びBポート31と連通される。
【0013】油路29は、図2に示すように、作動油供
給ポンプ40をチェック弁41を介して切換用第1ポペ
ットの弁27のAポート30に接続させる。この切換用
第1ポペット弁27のBポート31は、油路29によっ
て操舵シリンダ装置13の右室25Bに接続される。更
に、切換用第1ポペット弁27のCポート39は、油路
29によって、操舵シリンダ装置13の左室25Aに接
続される。このようにして、切換用第1ポペット弁27
は、作動油供給ポンプ40から操舵シリンダ装置13へ
作動油を供給する。
【0014】一方、切換用第2ポペット弁28のAポー
ト30は、油路29によって、操舵シリンダ装置30の
左室25Aに接続される。切換用第2ポペット弁28の
Cポート39は、ドレンタンク42に接続される。この
ようにして、切換用第2ポペット弁28は、操舵シリン
ダ装置13からドレンタンク42へ向かう作動油の流れ
を制御する。
【0015】上記切換用第1ポペット弁27及び切換用
第2ポペット弁28のポペット35は、後述の切換レバ
ー51により択一に押圧作動される。つまり、切換用第
2ポペット弁28のポペット35が矢印Oに示すように
押圧されると、切換用第2ポペット弁28のAポート3
0及びCポート39が連通状態となり、作動油供給ポン
プ40からの作動油は、切換用第1ポペット弁27のA
ポート30及びBポート31を経て、操舵シリンダ装置
13の右室25Bへ供給される。このとき、操舵シリン
ダ装置13の左室25A内の作動油は、切換用第2ポペ
ット弁28のAポート30へ至り、切換用第2ポペット
弁28のCポート39からドレンタンク42へ導かれ
る。こうして、操舵シリンダ装置13のピストンロッド
22が、矢印M方向に収納(収縮)する。
【0016】また、切換用第1ポペット弁27のポペッ
ト35が切換用レバー51により矢印P方向に押圧され
ると、切換用第1ポペット弁27のAポート30及びB
ポート31とCポート39とが連通状態となる。このと
き、作動油供給ポンプ40からの作動油は、切換用第1
ポペット弁27のAポート30を経てCポートの39及
びBポート31へ至り、操舵シリンダ装置13の左室2
5A及び右室25Bへ導かれる。この場合、操舵シリン
ダ装置13のピストン21における受圧面積は、右室2
5B側よりも左室25A側が大きいので、ピストンロッ
ド20には、矢印N方向に進出(伸長)し、右室25B
内の作動油は、切換用第1ポペット弁27のBポート3
1からCポート39へ導かれて、操舵シリンダ装置13
の左室25Aへ至る。
【0017】尚、上記チェック弁41は、切換用第1ポ
ペット弁27あるいは切換用第2ポペット弁28のポペ
ット35がいずれも押圧されず、且つ作動油供給ポンプ
40が停止している(後述)ときに、操舵シリンダ装置
13のピストンロッド22に外力が作用しても作動油が
流れないようにし、ピストンロッド22が動作しないよ
うにするものである。
【0018】一方、図1に示すように、船体1内の運転
席には操舵ハンドル43が設置される。この操舵ハンド
ル43にはピニオン44が配設され、このピニオン44
にラックバー45が噛み合わされ、このラックバー45
に操作ケーブル46のインナケーブル46Aが接続され
る。この操作ケーブル46は、アウタケーブル46Bに
よってインナケーブル46Aを被覆したものである。こ
のアウタケーブル46Bの一端部がラックバーハウジン
グ47に固定され、他端部が、作動装置48のケーブル
ガイド49に袋ナット50を介して接続される。
【0019】上記作動装置48は、上記ケーブルガイド
49、切換レバー51及びケーブルガイドハウジング5
2を有して構成される。ケーブルガイドハウジング52
は、図1及び図3に示すように、切換用第1ポペット弁
27及び切換用第2ポペット弁28を覆うようにして、
切換装置ハウジング26にボルト等により固定される。
ケーブルガイド49は、上記ケーブルガイドハウジング
52内に摺動自在に配設される。また、切換レバー51
は、切換装置ハウジング26の軸支部53に軸支ピン5
4を用いて、前述の矢印O及びP方向に回動可能に支持
される。この切換レバー51の図3における下半部51
Aは二又に分岐され、固定ピン55によりケーブルガイ
ド49に支持される。また、切換レバー51の図3にお
ける上半部51Bは、図4に示すように、切換用第1ポ
ペット弁27及び切換用第2ポペット弁28の両ポペッ
ト35の上方位置まで延在して形成されて、これらのポ
ペット35を押圧可能とする。
【0020】ケーブルガイド49内には、操作ケーブル
46のインナケーブル46Aに接続されたコア56が摺
動自在に挿通される。このコア56及び操舵シリンダ装
置13のピストン22は、ともにクレビス57に連結さ
れる。このクレビス57は、ロットリンク58を介して
操舵アーム18に連結される。
【0021】操舵ハンドル43の操作力が操作ケーブル
46のインナケーブル46Aに、例えば矢印α方向に作
用すると、この操作力は、コア56及びクレビス57を
経て操舵アーム18に作用する。このとき、推進ユニッ
ト12に作用する操舵抵抗力(この操舵抵抗力は、操作
力と反対方向の矢印β方向に作用する。)がインナケー
ブル46A及びアウタケーブル46Bに作用し、従っ
て、固定ピン55を介してケーブルガイド49が例えば
矢印β方向にスライドする。この結果、切換レバー51
が軸支ピン54回りに、例えば矢印O方向(図2)に回
動し、切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第2ポ
ペット弁28のいずれか一方、例えば切換用第2ポペッ
ト弁28のポペット35を押圧する。このため、作動油
供給ポンプ40から供給された作動油が操舵ピストン装
置13の左室25Aあるいは右室25Bのいずれか一
方、例えば右室25Bへ流れて、ピストン21及びピス
トンロッド22を例えば矢印M方向に移動させる。この
ピストンロッド22は、コア56が操舵アーム18へ作
用したと同方向の操舵アシスト力を上記操舵アーム18
へ作用する。
【0022】ところで、作動装置48には、図1に示す
ように、ケーブルガイド49の微小スライドを中立位置
に復帰させる中立復帰装置59が設置される。この中立
復帰装置59は、ケーブルガイド49に形成された外面
溝60と、この外面溝60内に圧縮スプリング61によ
り離反状態で嵌装された一対の往動子62A及び62B
と、ケーブルガイドハウジング52に螺装されて一方の
往動子62Bを係止するハウジングキャップ63と、ケ
ーブルガイドハウジング52内でハウジングキャップ6
3に螺合されて他方の往動子62Aを係止するリテーナ
65と、を有して構成される。ケーブルガイド49の微
小スライドにより圧縮スプリング61が圧縮され、この
圧縮スプリング61の付勢力が往動子62A及び62B
を介してケーブルガイド49へ作用し、このケーブルガ
イド49に作用する上記操舵抵抗力の消失時にこのケー
ブルガイド49を中立位置に復帰させ、切換レバー51
を中立位置に戻す。
【0023】また、図1、図3及び図8に示すように、
ケーブルガイド49には、連結ピン66を介して磁石ホ
ルダ67が連結される。この磁石ホルダ67は、センサ
ハウジング68内に摺動自在に配設され、両端部に磁石
69A及び69Bを備える。従って、ケーブルガイド4
9のスライドにより、磁石ホルダ67がセンサハウジン
グ68内を、ケーブルガイド49と同一方向に同一スラ
イド量だけスライドする。
【0024】上記センサハウジング68には、磁石ホル
ダ67のスライド方向の両端部にセンサホルダ70A及
び70Bが設置される。これらのセンサホルダ70A及
び70Bのそれぞれに、磁電変換センサとしてのホール
IC71A及び71Bがそれぞれ設置される。これらの
ホールIC71A及び71Bは、それぞれ供給電源端子
72、出力信号端子73及びアース端子74の3本の端
子を有し、磁束密度の変化を出力電圧の変化に変換する
ものである。
【0025】つまり、ホールIC71A及び71Bは、
ケーブルガイド49が切換レバー51を押して、切換用
第1ポペット弁27あるいは切換用第2ポペット弁28
を作動させるに十分なだけスライド変位し、その変位に
基づき磁石69A及び69Bからの磁束密度が図9に示
す動作磁束密度BOPを越えたとき、出力電圧がLow 状態
となってON信号を出力する。また、ホールIC71A
及び71Bは、ケーブルガイド49が切換用第1ポペッ
ト弁27あるいは切換用第2ポペット弁28を作動させ
るほどのスライド変位をしていず、この変位に基づく磁
石69Aまたは69Bからの磁束密度が復帰磁束密度B
RP以下となったとき、出力電圧がHigh状態となってOF
F信号を出力する。これらのホールIC71Aまたは7
1BからのON信号あるいはOFF信号に基づいて、モ
ータ75(図6)がそれぞれ駆動あるいは停止して、作
動油供給ポンプ40を起動あるいは停止させる。
【0026】ここで、上記ホールIC71A及び71B
の磁電変換特性のヒステリシス幅BHは約15ガウスであ
る。この実施例では、ケーブルガイド49の変位が小さ
く、ホールIC71A及び71Bが受ける磁石69A及
び69Bからの磁束密度の変化は、上記ヒステリシス幅
BHを越えるものとなっていない。つまり、ケーブルガ
イド49が切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第
2ポペット弁28を作動させない中立位置にあるとき
に、ホールIC71Aあるいは71Bが受ける磁束密度
は、上記ヒステリシス幅BH内の例えばBO 点の磁束密
度となっている。
【0027】一方、上記ホールIC71A及び71B
は、回路特性によって、磁束密度が動作磁束密度BOP
復帰磁束密度BRPとの間にあるときに、図10(A)に
示すように、供給電源端子72からの給電を急激にある
いは徐々に遮断した後、急激に給電すると、出力電圧が
Low状態となって、出力信号端子73からON信号が出
力される。しかし、図10(B)に示すように、ホール
IC71A及び71Bは、磁束密度が上記範囲にあると
きに、供給電源端子72からの給電を一端遮断した後徐
々に給電すると、回路特性により出力電圧がHigh状態と
なって、出力信号端子73からOFF信号が出力され
る。
【0028】上述のように、ホールIC71A及び71
Bが受ける磁束密度の変化が小さいことと、上記ホール
IC71A及び71Bの特性とを考慮して、図6に示す
ように、電動モータ75を駆動するモータドライブ回路
76に接続されたホールIC制御回路77を用いて、ホ
ールIC71A及び71Bの供給電源端子72へ給電さ
れる電源を発振させ、これによってホールIC71A及
び71Bのヒステリシス幅BHを小さくし、磁石ホルダ
67即ちケーブルガイド49の微小スライド変位を検出
可能とする。
【0029】つまり、このホールIC制御回路77は、
ホールIC71A及び71Bの供給電源端子72へ供給
電源を充電する電源部78と、ホールIC71A及び7
1Bを内蔵するセンサ部79と、このセンサ部79に接
続されたON信号処理部80と、このON信号処理部8
0及び上記モータドライブ回路76に接続されたオフデ
ィレー部81と、を有して構成される。
【0030】電源部78は発振回路82を有し、回路中
の点Aにおいて図7(A)に示す一定電圧の電源を、上
記発振回路82を用いて、図7(B−1)に示す鋸歯形
状の発振波形あるいは図7(B−2)に示す三角形状の
発振波形に変換する。これらの発振波形は、発振回路8
2の点Bにおけるものであり、供給電源の電圧が約3.36
〜 4Vの所定範囲で周期的に変動し、且つ各サイクルに
おいて電圧が徐々に増加するものである。
【0031】これらの発振波形を呈する供給電源をホー
ルIC71A及び71Bの供給電源端子72へ印加する
と、これらのホールIC71A及び71Bに作用する磁
束密度が動作磁束密度BOPから、動作磁束密度BOP及び
復帰磁束密度BRPの範囲(ヒステリシス幅BHの範囲)
に下がった時点で(例えば図9の点BO の磁束密度)、
ホールIC71A及び71Bの出力電圧がHigh状態とな
り、出力信号端子73からOFF信号が出力される。こ
のようにして、ホールIC71A及び71Bのヒステリ
シス幅BHが小さくなり、ホールIC71A及び71B
は、磁石ホルダ67即ちケーブルガイド49の微小スラ
イド変位を検出して、このケーブルガイド49及び切換
レバー51が中立位置にあることを検出する。
【0032】上述のように供給電源が発振すると、ケー
ブルガイド49が切換レバー51をして、切換用第1ポ
ペット弁27Aあるいは切換用第2ポペット弁28を作
動させるに十分なだけ変位して、ホールIC71Aある
いは71Bが受ける磁束密度が動作磁束密度BOP以上と
なったときに、ホール71Aあるいは71BからON信
号が出力され、このON信号は、図7(C)に示すよう
にON・OFFを繰り返してしまう。この図7(C)の
グラフは、図6の点Cにおけるものである。前記ON信
号処理部80は、上述のON・OFFを繰り返すON信
号を、図7(D)に示すように略一定値のON信号に処
理し、更にON及びOFFの値を反転して、オフディレ
ー部81を介しモータードライブ回路76へ出力する。
尚、図7(D)のグラフは、図6の点Dにおける信号を
示す。
【0033】モータドライブ回路76は、上述のON信
号を入力して電動モータ75を駆動させ、OFF信号を
入力してモータ75を停止させて、作動油供給ポンプ4
0をそれぞれ起動、停止させる。従って、操舵ハンドル
43に操作力が作用せず、ケーブルガイド49がスライ
ド変位しないで切換レバー51が中立位置にあり、切換
用第1ポペット弁27及び切換用第2ポペット弁28が
非作動状態にあるときには、ホールIC71A及び71
BがOFF信号を出力するので、作動油供給ポンプ40
が停止状態となる。中立復帰装置59の作用によってケ
ーブルガイド49が中立位置に戻り、切換用第1ポペッ
ト弁27及び切換用第2ポペット弁28が非作動状態に
ある場合も、同様に作動油供給装置40は停止する。ま
た、操舵ハンドル43に操作力が作用し、ケーブルガイ
ド49がスライド変位して切換レバー51が切換用第1
ポペット弁27あるいは切換用第2ポペット弁28のい
ずれか一方を作動させたとき、ホールIC71Aあるい
は71BがON信号を出力するので、作動油供給ポンプ
40は、切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第2
ポペット弁28の作動と同時に起動する。尚、図6中の
符号83はリレー回路である。
【0034】ところで、図1に示すように、作動装置4
8には中立復帰装置59が内蔵されているので、操舵ハ
ンドル43をゆっくりと回転操作すると、ケーブルガイ
ド49が少し動いて中立に戻り、再び少し動いて中立に
戻る動作を繰り返し、この結果、作動油供給ポンプ40
が起動・停止を繰り返し、操舵シリンダ装置13がアシ
スト力を発生したりしなかったりする。そこで、図6に
示すON信号処理部80からの信号をオフディレー部8
1に入力し、図7(E)に示すように、ON信号からO
FF信号へ変化する際に、遅延時間Tを設定して、OF
F信号の出力を遅らせ、作動油供給ポンプ40の起動停
止を遅らせる。これにより、操舵ハンドル43をゆっく
り操作したときにも、作動油供給ポンプ40が連続して
起動し、操舵アシスト力が継続的に発生して、操舵ハン
ドル43の違和感の発生を解消している。
【0035】次に作用を説明する。図1に示す操舵ハン
ドル43が左右いずれの方向にも回転操作されないとき
には、操作ケーブル46を介してケーブルガイド49が
スライド変位しない。このため、磁石ホルダ67もスラ
イドしないので、ホールIC71A及び71BがOFF
信号を出力して、作動油供給ポンプ40が停止状態にあ
る。このとき、切換レバー51が中立位置にあって、切
換用第1ポペット弁27及び切換用第2ポペット弁28
も作動していないので、操舵シリンダ装置13の左室2
5A及び右室25Bの油圧がバランスする。これらの結
果、操舵シリンダ装置13のピストンロッド22が移動
せず、操舵シリンダ装置13から操舵アーム18へアシ
スト力が作用しない。
【0036】また、図1に示す操舵ハンドル43が左方
向に回転操作されると、操作ケーブル46のインナケー
ブル46Aが矢印α方向に移動するとともに、アウタチ
ューブ46Bが操舵抵抗力によって矢印β方向に移動
し、ケーブルガイド49が同じくβ方向に移動する。こ
のケーブルガイド49の移動により、切換レバー51が
図2のO方向に回動し、同時に、磁石ホルダ67が図1
のβ方向にスライド変位して、ホールIC71BがON
信号を出力し、作動油供給ポンプ40が起動する。上記
切換レバー51のO方向(図2)への回動により、切換
用第2ポペット弁28が作動し、この切換用第2ポペッ
ト弁28のAポート30及びCポート39が連通状態と
なる。これらの結果、作動油供給ポンプ40からの作動
油は、切換用第1ポペット弁27のAポート30及びB
ポート31を経て操舵シリンダ装置13の右室25Bへ
至り、一方、左室25Aの作動油は、切換用第2ポペッ
ト弁28のAポート30及びCポート39を経てドレン
タンク42へ導かれる。従って、操舵シリンダ装置13
のピストン21及びピストンロッド22が矢印M方向へ
移動(収納)して、操舵アーム18に左操舵のアシスト
力が作用する。
【0037】図1に示す操舵ハンドル43が右方向に回
転操作されたときには、ケーブルガイド49が上記β方
向と反対方向にスライド変位し、ホールIC71AがO
N信号を出力して作動油供給ポンプ40を起動させると
同時に、切換レバー51が図2のP方向に回動して切換
用第1ポペット弁27が作動する。これらの結果、作動
油供給ポンプ40からの作動油が、切換用第1ポペット
弁27のAポート30からCポート39を経て操舵シリ
ンダ装置13の左室25Aへ導かれ、右室25Bの作動
油が、切換用第1ポペット弁27のBポート31からC
ポート39を経て、操舵シリンダ装置13の上記左室2
5Aへ導かれる。従って、操舵シリンダ装置13のピス
トン21及びピストンロッド22が矢印N方向に移動
(進出)して、操舵アーム18に右操舵のアシスト力が
作用する。
【0038】上記実施例によれば、作動油切換装置19
の切換部が切換用第1ポペット弁27及び切換用第2ポ
ペット弁28から構成されたので、切換部がスプールバ
ルブの場合に比べ、切換用第1及び第2ポペット弁27
及び28のAポート30またはBポート31とCポート
39との間で、作動油のリークを極めて少なく構成でき
る。このため、操舵時に、推進ユニット12に外力が作
用しても、操舵シリンダ装置13のピストン21及びピ
ストンロッド22が作動せず、従って推進ユニット12
も外力の影響を受けることなく、操舵の安定性を確保で
きる。
【0039】また、磁電変換センサとしてのホールIC
71A及び71Bには、回路の特性によって、磁束密度
が動作磁束密度BOPと復帰磁束密度BRPとの間にあると
きに、これらのホールIC71A及び71Bへの給電を
一端遮断した後その電圧を徐々に増加させて給電する
と、これらのホールIC71A及び71Bの出力電圧が
High状態となってOFF信号を出力する。このようなホ
ールIC71A及び71Bへ電圧が所定値の範囲で周期
的に変動し、且つその一サイクルにおいて電圧が徐々に
増加するものを印加(給電)すると、磁束密度が動作磁
束密度BOPの復帰磁束密度BRPの範囲にあるときに、ホ
ールIC71A及び71BはOFF信号を出力する。こ
のため、磁束密度に対する電気信号(ON信号及びOF
F信号)の出力特性のヒステリシス幅BHを小さくする
ことができ、この結果磁束密度の微小変化を検出して、
ケーブルガイド49の微小スライド変位を検知でき、作
動油供給ポンプ40を起動あるいは停止させることがで
きる。
【0040】また、図2に示す油路29には、切換用第
1ポペット弁27のAポート30及び作動油供給ポンプ
40間にチェック弁41が配設されたので、作動油供給
ポンプ40が停止し、操舵シリンダ装置13からアシス
ト力が発生していない中立時に、推進ユニット12を介
し、この操舵シリンダ装置13のピストンロッド22へ
外力が作用しても、切換用第1ポペット弁27の弁部3
4及び弁座37の閉止状態と上記チェック弁41とによ
って、操舵シリンダ装置13の左室25A及び右室25
Bからの作動油の流れを阻止できる。この結果、中立時
において推進ユニット12に外力が作用しても、この推
進ユニット12の静止状態を保持できる。
【0041】図11は、この発明に係る船舶推進器用操
舵装置の第2実施例を示す油圧回路図である。図12
は、(A)が図11の第2実施例において図3に対応し
た断面図であり、(B)が同第2実施例において図4に
対応した断面図である。この第2実施例において、前記
第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0042】図11に示す第2実施例の作動油切換装置
84では、2個1組の切換用第1ポペット弁27及び切
換用第2ポペット弁28の他に、同様に2個1組の切換
用第3ポペット弁85及び切換用第4ポペット弁86を
有する。切換用第1ポペット弁27及び切換用第2ポペ
ット弁28は、作動油切換装置40から操舵シリンダ装
置13へ向かって流れる作動油、及び操舵シリンダ装置
13からドレンタンク42へ向かって流れる作動油の流
れを切換える切換部87である。一方、切換用第3ポペ
ット弁85及び切換用第4ポペット弁86は、作動油供
給ポンプ40からドレンタンク42へ向かって流れる作
動油の流れを制御するドレン制御部88である。
【0043】この切換用第3ポペット弁85は、切換用
第2ポペット弁28と同様に構成され、切換用第4ポペ
ット弁86は、切換用第1ポペット弁27と同様に構成
される。また、切換用第3ポペット弁85は、図12
(B)に示すように、軸支ピン54を境にして切換用第
2ポペット弁28と同じ側に配置される。切換用第4ポ
ペット弁86は、軸支ピン54を境にして、切換用第1
ポペット弁27と同じ側に配置される。
【0044】切換レバー89の図12(A)における上
半部89Bは、図12(B)に示すように、切換用第
1、第2、第3及び第4ポペット弁27、28、85及
び86のそれぞれのポペット35の上方まで四方に延在
して形成される。これらの上半部89Bの切換用第3ポ
ペット弁85及び切換用第4ポペット弁86へ延びた延
在端部にアジャストスクリュー90が螺装されて、この
アジャストスクリュー90の先端部が切換用第3及び第
4ポペット弁85及び86のポペット35を常時押圧す
る。この押圧により、切換用第3ポペット弁85及び切
換用第4ポペット弁86は、弁部34が弁座37から常
時離れて、切換用第3ポペット弁85は、Aポート30
及びBポート31とCポート39とが連通状態となり、
切換用第4ポペット弁86は、Aポート30とCポート
39とが連通状態となる。つまり、切換用第3ポペット
弁85及び切換用第4ポペット弁86は常開に構成され
る。
【0045】切換レバー89が軸支ピン54を中心にO
方向に回動すると、切換用第2ポペット弁28が作動
し、切換用第4ポペット弁86が作動する。切換レバー
89が軸支ピン54を中心にP方向に回動すると、切換
用第1ポペット弁27が作動し、切換用第3ポペット弁
85が作動する。これらの切換用第4ポペット弁86及
び切換用第3ポペット弁85は、アジャストスクリュー
90の突出量の調整によって、それぞれ切換用第2ポペ
ット弁28及び切換用第1ポペット弁27の作動に対し
所定時間だけ遅れて作動する。アジャストスクリュー9
0の突出量を大きくすれば、上記所定時間が大きくな
る。
【0046】従って、図1の操舵ハンドル43に操作力
が作用していないときには、切換レバー89が中立位置
にあって、切換用第1ポペット弁27、切換用第2ポペ
ット弁28、切換用第3ポペット弁85及び切換用第4
ポペット弁86が非作動状態となるとともに、ホールI
C71A及び71BからOFF信号が出力されて、作動
油供給ポンプ40が停止している。
【0047】操舵ハンドル43に操作力が作用して、操
作ケーブル46を介しケーブルガイド49がスライイド
変位すると、ホールIC71Aまたは71BからON信
号が出力されて、作動油供給ポンプ40が起動する。と
同時に、ケーブルガイド49のスライド変位により、切
換レバー89がO方向またはP方向に回動し、切換用第
1ポペット弁27あるいは切換用第2ポペット弁28が
作動する。この作動後所定時間を経て、切換用第3ポペ
ット弁85あるいは切換用第4ポペット弁86が作動す
る。
【0048】このように、切換用第1ポペット弁27あ
るいは切換用第2ポペット弁28の作動に遅れて、切換
用第3ポペット弁85あるいは切換用第4ポペット弁8
6がそれぞれ作動するので、作動油供給ポンプ40の起
動当初、この作動油供給ポンプ40からの作動油は、一
部が切換用第3ポペット弁85及び切換用第4ポペット
弁86へ流れ、残りが切換用第1あるいは第2ポペット
弁27あるいは28へ流れる。所定時間経過後、切換用
第3ポペット弁85あるいは切換用第4ポペット弁86
が閉じると、作動油供給ポンプ40からの作動油は、す
べて切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第2ポペ
ット弁28へ流れる。この結果、作動油供給ポンプ40
の起動時に、作動油が急激に切換部87の切換用第1ポ
ペット弁27あるいは切換用第2ポペット弁28を経て
操舵シリンダ装置13へ流れることがないので、作動油
供給ポンプ40の起動時において、操舵シリンダ装置1
3が発生するアシスト力をスムーズに上昇させることが
でき、滑らかな操舵性を確保できる。
【0049】この発明に係る船舶推進機用操舵装置の第
3実施例は、作動油切換装置が図11に示す第2実施例
の作動油切換装置84と同様に構成され、作動油供給ポ
ンプ40が常時起動するよう構成されたものである。こ
の場合には、ホールIC71Aあるいは71BがOFF
信号を出力したとき、図6に示すモータドライブ回路7
6が、作動油供給ポンプ40を低速回転させるよう制御
する。また、ホールIC71Aあるいは71BからON
信号が出力されたときには、モータドライブ回路76
は、作動油供給ポンプ40を通常の高速回転に制御す
る。
【0050】操舵ハンドル43に操作力が作用せず、ケ
ーブルガイド49及び切換レバー89が中立位置にある
ときには、作動油供給ポンプ40が低速回転し、且つ、
切換用第1ポペット弁27、切換用第2ポペット弁2
8、切換用第3ポペット弁85及び切換用第4ポペット
弁86がいずれも作動しない。この場合、作動油供給ポ
ンプ40からの作動油は、図11に示すように、切換用
第4ポペット弁86のCポート39からAポート30を
経て、切換用第3ポペット弁85のAポート及びCポー
トへ至り、ドレンタンク42へ導かれる。
【0051】また、操舵ハンドル43に操作力が作用し
たときには、ケーブルガイド49がスライド変位して、
ホールIC71Aあるいは71BからON信号が出力さ
れて、作動油供給ポンプ40が高速回転するとともに、
切換レバー89が作動して切換用第3ポペット弁85あ
るいは切換用第4ポペット弁86が閉弁し、且つ切換用
第1ポペット弁27或は切換用第2ポペット弁28が作
動する。従って、作動油供給ポンプ40からの作動油
は、切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第2ポペ
ット弁28を経て操舵シリンダ装置13の左室25Aあ
るいは右室25Bへ多量に流れ、操舵アーム18にアシ
スト力が作用する。
【0052】上記第3実施例によれば、作動油切換ポン
プ40が常時起動しているので、作動装置48における
ケーブルガイド49の作動に対する作動油供給ポンプ4
0の起動遅れがなくなり、作動油を迅速且つスムーズに
切換用第1ポペット弁27あるいは切換用第2ポペット
弁28を経て操舵シリンダ装置13へ導くことができ
る。この結果、操舵シリンダ装置13による操舵アシス
ト力を迅速且つスムーズに発生させることができる。
【0053】尚、上記第1、第2及び第3実施例におい
て、切換レバー51、89の切換用第1ポペット弁27
及び切換用第2ポペット弁28に対応する延在端部にア
ジャストスクリュー90を設置しても良い。また、第3
実施例において、作動油切換装置84の切換レバー89
には、アジャストスクリュー90が装着されず、切換レ
バー89が直接切換用第3ポペット弁85及び切換用第
4ポペット弁86のポペット85を押圧していても良
い。
【0054】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る船舶推進
器用操舵装置によれば、作動流体供給ポンプの起動時に
おける操舵アシスト力の発生をスムーズに上昇させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る船舶推進機用操舵装置
の第1実施例を船外機に適用した操舵装置を示す断面図
である。
【図2】図2は、図1の操舵装置の油圧回路を示す油圧
回路図である。
【図3】図3は、図1の III-III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図4は図1の IV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図1のポペット弁の拡大断面図であ
る。
【図6】図6は、図1の磁電変換センサ(ホールIC)
の制御装置を示す電気回路図である。
【図7】図7は、図6の電気回路における各点の電圧変
化あるいは信号変化を示すグラフである。
【図8】図8は、図1のVIII-VIII 線に沿う断面図であ
る。
【図9】図9は、図1、図3及び図8の磁電変換センサ
(ホールIC)の磁電変換特性を示すグラフである。
【図10】図10は、図9の磁電変換特性において、ヒ
ステリシス内の磁束密度中での供給電源電圧に対する出
力電圧の変化を示すグラフである。
【図11】図11は、この発明に係る船舶推進器用操舵
装置の第2実施例を示す油圧回路図である。
【図12】図12は、(A)が図11の第2実施例にお
いて図3に対応した断面図であり、(B)が同第2実施
例において図4に対応した断面図である。
【符号の説明】
1 船体 10 操舵装置 11 船外機 12 推進ユニット 13 操舵シリンダ装置 14 クランプブラケット 16 スイベルブラケット 18 操舵アーム 19 作動油切換装置 22 ピストンロッド 25A 左室 25B 右室 27 切換用第1ポペット弁 28 切換用第2ポペット弁 40 作動油供給ポンプ 42 ドレンタンク 43 操舵ハンドル 46 操作ケーブル 48 作動装置 49 ケーブルガイド 51 切換レバー 69A、69B 磁石 71A、71B ホールIC 72 ホールICの供給電源端子 73 ホールICの出力信号端子 77 ホールIC制御回路 78 電源部 80 ON信号処理部 82 発信回路 84 作動油切換装置 85 切換用第3ポペット弁 86 切換用第4ポペット弁 87 切換部 88 ドレン制御部 89 切換レバー 90 アジャストスクリュー BH ホールICのヒステリシス幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 俊也 埼玉県行田市藤原町1−14−1 株式会 社ショーワ内 (56)参考文献 特開 平2−147497(JP,A) 実開 昭61−122200(JP,U) 実開 昭58−132799(JP,U) 実公 昭39−13625(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/42 B63H 25/20 B63H 25/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進ユニットを船体に支持するブラケッ
    トに操舵シリンダ装置が設置され、この操舵シリンダ装
    置のピストンロッドが上記推進ユニットを操舵可能とす
    る操舵アームに連結され、上記操舵シリンダ装置には、
    作動流体供給ポンプから上記操舵シリンダ装置へ供給さ
    れる作動流体の流れを切り換える作動流体切換装置が連
    結され、 また、上記船体に設置された操舵ハンドルの操作により
    作動する作動装置の作動により上記作動流体切換装置の
    切換部が作動して、上記操舵シリンダ装置へ供給される
    作動流体の流れを切り換えて、上記操舵シリンダ装置の
    上記ピストンロッドを移動させるよう構成された船舶推
    進機用操舵装置において、 上記作動流体切換装置は、上記作動流体供給ポンプから
    上記操舵シリンダ装置へ向かって流れる上記作動流体の
    流れを切り換える切換部と、上記作動流体供給ポンプか
    らドレンタンクへ向かって流れる上記作動流体の流れを
    制御する常開のドレン制御部とを有してなり、 上記作動流体供給ポンプの起動後所定時間を経て上記ド
    レン制御部を閉じ、上記切換部のみへ上記作動流体を導
    くよう構成されたものである船舶推進機用操舵装置。
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