JP3189187U - 折板屋根用固定部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根上に固定される屋根上設置物からの荷重に対して破損し難い折板屋根用固定部材を提供する。【解決手段】尾根部10aの一対の長辺から斜め下方へ延びている一対の斜面部10bを有している折板屋根に、桟部材20を固定するための折板屋根用固定部材1に、一対の斜面部10bに夫々当接する一対の下側固定片1aと、一対の下側固定片1aの上辺同士を尾根部10aの上方で連結している連結片1bと、連結片1bの二辺から夫々上方へ延びている一対の上側固定片1cと、一対の上側固定片1cの上下方向の途中で互いに対向している内面から突出しており桟部材20が載置される載置片1dと、を具備させる。【選択図】図1

Description

本考案は、折板屋根に屋根上設置物を固定するための折板屋根用固定部材に関する。
帯板状の尾根部と、尾根部の平行に延びている一対の長辺から互いに遠ざかるように斜め下方へ延びている一対の平板状の斜面部とを有し、尾根部及び一対の斜面部を一単位として、尾根部の長手方向に対して直角方向へ複数単位が列設されている折板屋根に、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、緑化パネル、空調用室外機、等の屋根上設置物を固定するための固定部材としては、折板屋根に合わせて台形形状に屈曲しているプレート部と、プレート部から上方へ突出している雄ネジ部とを備えている固定部材が提案されている(特許文献1)。この固定部材は、プレート部を折板屋根に取付けると共に、棒状の雄ネジ部の上部に屋根上設置物を取付けることにより、折板屋根に屋根上設置物を固定することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、棒状の雄ネジ部の上部に屋根上設置物を取付けており、屋根上設置物からの荷重を雄ネジ部のみで支えているため、屋根上設置物からの荷重が、雄ネジ部とプレート部とを接続している部位に集中し易い。従って、屋根上設置物が重かったり、豪雨や強風等により屋根上設置物からの荷重が増大したりした場合、雄ネジ部とプレート部とを接続している部位が破損する虞があり、屋根上設置物を固定することができなくなる虞がある。
特開2013−57232号公報
本考案は、上記の実情に鑑み、折板屋根上に固定される屋根上設置物からの荷重に対して破損し難い折板屋根用固定部材の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る折板屋根用固定部材は、「平板状の尾根部と、尾根部の平行に延びている一対の長辺から互いに遠ざかるように斜め下方へ延びている一対の平板状の斜面部と、を有している折板屋根に、屋根上設置物を固定するための折板屋根用固定部材であって、一対の斜面部に夫々当接する平板状の一対の下側固定片と、一対の該下側固定片の上辺同士を尾根部の上方で連結している平板状の連結片と、該連結片の平行に延びている二辺から夫々上方へ延びている一対の平板状の上側固定片と、一対の該上側固定片の上下方向の途中で互いに対向している内面から突出しており屋根上設置物が載置される平板状の載置片とを具備している」ことを特徴とする。
ここで、「折板屋根」としては、尾根部と斜面部の他に、斜面部同士を繋いでいる谷部、尾根部から上方へ突出しているハゼ部、等を備えていても良い。また、「屋根上設置物」としては、「太陽電池モジュール」、「太陽熱温水器」、「緑化パネル」、「空調用室外機」、「屋根上用床材」、を例示することができる。
また、「下側固定片」としては、「斜面部に沿うように斜め上方に延びている途中から鉛直に上方へ折れ曲がり、上辺が尾根部よりも上方へ延びている形態」、「斜面部に沿うように斜め上方へ延びたままで、上辺が尾根部よりも上方へ延びている形態」、を例示することができる。
更に、「一対の上側固定片」が延びている「連結片の平行に延びている二辺」としては、「連結片において一対の下側固定片を連結している二辺」、「連結片において一対の下側固定片を連結している辺と直交している二辺」、を例示することができる。
また、一対の上側固定片の互いに対向している内面から突出している「載置片」は、互いに離れていても良いし、互いに繋がっていても良い。
本構成の折板屋根用固定部材は、一対の下側固定片を尾根部の両側の斜面部に当接させた状態で、各下側固定片をビスやボルト・ナット等を用いて斜面部に取付けることにより、折板屋根に取付けることができる。そして、屋根上設置物を、一対の上側固定片の間に挿入して載置片に載置し、上側固定片をビスやボルト・ナット等を用いて屋根上設置物に取付けることにより、折板屋根に屋根上設置物を固定することができる。
本構成によれば、一対の平板状の上側固定片と一対の平板状の下側固定片とで屋根上設置物を支えるため、棒状の雄ネジ部のみで屋根上設置物を支える従来の技術とは異なり、屋根上設置物からの荷重が特定の部位に集中し難いことから破損し難い。従って、屋根上設置物が重かったり、豪雨や強風等により屋根上設置物からの荷重が増大したりしても、折板屋根用固定部材が破損し難いため、折板屋根上に屋根上設置物を良好な状態で固定し続けることができる。
本考案に係る折板屋根用固定部材は、上記の構成に加えて、「前記連結片の下面から突出しており尾根部に当接する突出部を更に具備している」ことを特徴としても良い。
本構成によれば、屋根上設置物からの荷重を、突出部と一対の下側固定片とを介して折板屋根の尾根部と一対の斜面部に作用させることができるため、屋根上設置物からの荷重を、折板屋根の広い範囲に分散させることができ、荷重が集中することによる折板屋根の破損を抑制することができる。
また、連結片の下面に突出部を備えているため、突出部によって尾根部と連結片との間に隙間を形成させることができる。これにより、尾根部上を流れてきた雨水等を、連結片との隙間を通して下流側へ流すことができるため、尾根部上で雨水等が滞ることに起因する折板屋根や折板屋根用固定部材の腐蝕を抑制することができる。
本考案に係る折板屋根用固定部材は、上記の構成に加えて、「前記連結片の上面に形成されており折板屋根に対する位置決め用の識別部を更に具備している」ことを特徴としても良い。
ここで、「折板屋根に対する位置決め」する部位としては、「尾根部と斜面部との境界線」、「尾根部の中央」、を例示することができる。また、「識別部」としては、「折板屋根に載置した時に、尾根部と斜面部との境界線の上方に位置する識別部」、「折板屋根に載置した時に、尾根部の中央の上方に位置する識別部」、を例示することができる。また、「識別部」の形態としては、「連結片の長手方向へ延びている溝」、「連結片の長手方向に延びている突条」、「連結片の長手方向両端部に形成されている窪み」、「連結片の長手方向両端部に形成されている突起」、「印刷又は塗装による印」、「貼付されたシール」、を例示することができる。
本構成によれば、折板屋根用固定部材を折板屋根に取付ける際に、位置決め用の識別部を目安にして折板屋根に載置することで、折板屋根用固定部材を、折板屋根に対して容易に正しい位置に位置決めすることができる。従って、一対の下側固定片を一対の斜面部に確実に当接させた状態で取付けることができると共に、折板屋根への取付作業が容易になる。
本考案に係る折板屋根用固定部材は、上記の構成に加えて、「前記連結片を貫通しており、尾根部から上方へ突出していると共に屋根構造部材に折板屋根を取付けているボルト及びナットを通過させる貫通孔を、更に具備している」ことを特徴としても良い。
ここで、折板屋根が取付けられる屋根構造部材は、一般的に、尾根部の長手方向に直交する方向へ延びており尾根部の長手方向へ間隔を開けて列設されている複数の長尺の梁部材を備えている。これら梁部材には、ボルトが上方へ突出するように取付けられている。これらボルトを、下方から折板屋根の尾根部を貫通させた後に、ナットを螺合させて締付けることにより、梁部材(屋根構造部材)に折板屋根を取付ている。従って、折板屋根において、屋根構造部材に取付けられている部位の尾根部からは、ボルト及びナットが上方へ突出している。
そして、本構成によれば、尾根部から突出しているボルト及びナットを通過させる貫通孔を備えているため、貫通孔に、そのボルト及びナットを通過させることにより、折板屋根における尾根部からボルトやナット等が突出している部位に、折板屋根用固定部材を取付けることができる。当該部位は、上述したように、折板屋根を屋根構造部材に取付けている部位であるため、折板屋根における桟部材同士の間の部位と比較して、剛性が高くなっており、折板屋根への取付強度がより高くなる。また、屋根上設置物からの荷重を、折板屋根を介して屋根構造部材により直接的に受けることができ、折板屋根に作用する屋根上設置物からの荷重を低減させることができる。
上記のように、本考案によると、折板屋根上に固定される屋根上設置物からの荷重に対して破損し難い折板屋根用固定部材を提供できる。
本考案の一実施形態である折板屋根用固定部材を用いて折板屋根に屋根上設置物を固定している状態を示す正面図である。 図1の折板屋根用固定部材の斜視図である。 図1とは異なる形態の折板屋根用固定部材の斜視図である。
本考案の一実施形態である折板屋根用固定部材1について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。本実施形態の折板屋根用固定部材1(以下、単に固定部材1とも称す)は、図1に示すように、折板屋根10に、屋根上設置物の一部である長尺の桟部材20を固定するためのものである。
固定部材1は、互いに離間しており上方へ向かうに従って接近している平板状の一対の下側固定片1aと、一対の下側固定片1aの上辺同士を連結している平板状の連結片1bと、連結片1bにおける一対の下側固定片1aを連結している平行な二辺から夫々上方へ延びている平板状の一対の上側固定片1cと、一対の上側固定片1cの上下方向の途中で互いに対向している内面から突出している平板状の載置片1dと、を備えている。
一対の下側固定片1aは、図示するように、斜め上方に延びている途中から鉛直に上方へ折れ曲がっている。また、一対の下側固定片1aにおいて、斜めに延びている部位の鉛直に対する傾斜角度は、折板屋根10の後述する斜面部10bの鉛直に対する傾斜角度と同じである。一対の下側固定片1aは、固定部材1を折板屋根10に取付けた時に、上辺が折板屋根10の上面(後述する尾根部10a)よりも上方へ突出する。
また、固定部材1は、連結片1bの下面から突出している一対の突出部1eと、連結片1bの上面にV字溝状に形成されており一対の上側固定片1cと平行に延びている一対の識別部1fと、を備えている。一対の突出部1e及び一対の識別部1fは、一対の上側固定片1cの間の中央線を中心にして対称に備えられている。また、一対の突出部1eは、一対の識別部1fよりも一対の上側固定片1cの間の中央寄りに備えられている。一対の識別部1fの間隔は、後述する尾根部10aの幅(図1における左右方向の距離)よりも若干狭い。
更に、固定部材1は、連結片1bを上下に貫通している貫通孔1gと、一対の下側固定片1aを夫々貫通している複数の下側固定孔1hと、一対の上側固定片1cにおける載置片1dよりも上側の部位で夫々貫通しており上下に延びている長孔である複数の上側固定孔1iと、一対の上側固定片1cにおける上部付近で夫々貫通している丸孔である複数の補助孔1jと、を備えている。
貫通孔1gは、連結片1bにおいて、一対の上側固定片1cの間の中央で、且つ、一対の上側固定片1cが離間している方向に直角方向(以下、長手方向と称する)の中央で、貫通している。また、下側固定孔1hは、一対の下側固定片1aの長手方向の中央で、上下に並んで夫々形成されている。更に、上側固定孔1iは、一対の上側固定片1cの長手方向の両端部付近に夫々形成されている。また、補助孔1jは、一対の上側固定片1cの長手方向端部と上側固定孔1iとの間で、上辺付近に夫々形成されている。
この固定部材1は、一対の上側固定片1cの間隔よりも、長手方向の長さが長く延びている。また、固定部材1は、長手方向に直交する断面の形状が単一である押出型材を、適宜長さに切断したものに、貫通孔1g等の孔を加工して形成されている。また、固定部材1は、アルミ合金等の金属で形成されている。
折板屋根10は、帯板状の尾根部10aと、尾根部10aの平行に延びている一対の長辺から互いに遠ざかるように斜め下方へ延びている一対の平板状の斜面部10bと、を有しており、尾根部10a及び一対の斜面部10bを一単位として、尾根部10aの長手方向(図1において紙面に垂直な方向)に対して直角方向(図1において左右方向)へ複数単位が列設されている。また、折板屋根10は、尾根部10a同士の間に位置している二つの斜面部10bの下辺同士を繋いでいる帯板状の谷部10cを有している。この折板屋根10は、金属板を屈曲させて形成されている。
この折板屋根10は、屋根構造部材15に取付けられている。屋根構造部材15は、一定の間隔を開けて列設されており水平方向に延びている梁部材16と、梁部材16の上面に取付けられており折板屋根10の下面に沿うようにジグザグに屈曲している帯板状の屋根取付部材17と、を有している。この屋根取付部材17の上面に、ボルト18及びナット19を用いて折板屋根10が取付けられている。詳述すると、屋根構造部材15は、屋根取付部材17における折板屋根10の尾根部10aが当接する部位に、ボルト18が上方へ突出するように取付けられている。そして、下方から尾根部10aを貫通させたボルト18に、ナット19を螺合させて締付けることによって、折板屋根10が屋根構造部材15に取付けられている。
桟部材20は、長手方向に直交する断面が単一である長尺の押出型材により形成されている。桟部材20は、アルミ合金等の金属により形成されている。この桟部材20は、両側の側面の下部に、ナット21を回転不能且つ長手方向へスライド可能に保持する取付溝20aを有している。桟部材20は、両側面間の距離が、一対の上側固定片1cの間の距離よりも若干短く形成されている。
次に、本実施形態の固定部材1を用いて、折板屋根10に桟部材20を固定する固定方法について説明する。まず、折板屋根10の上方から固定部材1を、一対の下側固定片1aが、尾根部10aの両側の斜面部10bに夫々面で当接するように、折板屋根10に載置する。この際に、連結片1bを貫通している貫通孔1gに、尾根部10aから上方へ突出しているボルト18及びナット19を貫通させて、一対の突出部1eを尾根部10aに当接させる。
そして、上方から固定部材1及び折板屋根10を見て、一対の識別部1fが、尾根部10aと斜面部10bとの二つの境界線に対して、均等な状態となるように折板屋根10に対する連結片1b(固定部材1)の位置を調整する。これにより、一対の下側固定片1aが、一対の斜面部10bに当接していると共に、一対の突出部1eが尾根部10aに当接している状態となる。なお、図示は省略するが、下側固定片1aと斜面部10bとの間に、ブチルゴム等からなる防水シートを挟むことが望ましい。
折板屋根10に固定部材1を載置したら、一対の下側固定片1aを夫々貫通している複数の下側固定孔1hを通してビス22を折板屋根10(斜面部10b)に捩じ込む。複数の下側固定孔1hは、ボルト18及びナット19が貫通している貫通孔1gと、長手方向の位置が同じである。つまり、複数の下側固定孔1hが、貫通孔1gの中心を通り、固定部材1の長手方向に対して直角方向に延びている軸線上に位置している。そして、折板屋根10においてボルト18及びナット19が突出している部位の下面には、長手方向に対して直角方向へ延びている帯板状の屋根取付部材17が当接しているため、下側固定孔1hを通して折板屋根10にビス22を捩じ込んで折板屋根10を貫通させると、そのビス22が屋根取付部材17に捩じ込まれる。これにより、固定部材1が折板屋根10(屋根構造物15)に取付けられた状態となる。
固定部材1を折板屋根10に取付けたら、一対の上側固定片1cの間に桟部材20を挿入し、桟部材20の下面を両側の載置片1dに当接させて載置する。そして、一対の上側固定片1cを夫々二つずつ貫通している上側固定孔1iを通して、ボルト23を桟部材20の取付溝20aに保持されているナット21に螺合させて締付ける。なお、上側固定孔1iは、上下に延びた長孔であるため、その長孔の範囲内において固定部材1(折板屋根10)に対する桟部材20の取付高さを調整することができる。
ボルト23を締付けたら、上側固定片1cを貫通している補助孔1jを通して、ビス24を桟部材20に捩じ込む。これにより、上側固定孔1iの長孔に沿った桟部材20の移動が阻止され、固定部材1に桟部材20が取付けられた状態となる。つまり、折板屋根10に桟部材20が固定された状態となる。
このように、本実施形態の固定部材1によれば、一対の平板状の上側固定片1cと一対の平板状の下側固定片1aとで屋根上設置物としての桟部材20を支えるため、棒状の雄ネジ部のみで支える従来の技術とは異なり、桟部材20からの荷重が特定の部位に集中し難いことから破損し難い。従って、桟部材20を含む屋根上設置物が重かったり、豪雨や強風等により桟部材20からの荷重が増大したりしても、固定部材1が破損し難いため、折板屋根10上に桟部材20を良好な状態で固定し続けることができる。
また、桟部材20からの荷重を、一対の突出部1eと一対の下側固定片1aとを介して折板屋根10の尾根部10aと一対の斜面部10bに作用させることができるため、桟部材20からの荷重を、折板屋根10の広い範囲に分散させることができ、荷重が集中することによる折板屋根10の破損を抑制することができる。
また、連結片1bの下面に一対の突出部1eを備えているため、突出部1eによって尾根部10aと連結片1bとの間に隙間を形成させることができる。これにより、尾根部10a上を流れてきた雨水等を、連結片1bとの隙間を通して下流側へ流すことができるため、尾根部10a上で雨水等が滞ることに起因する折板屋根10や固定部材1の腐蝕を抑制することができる。
更に、固定部材1を折板屋根10に取付ける際に、識別部1fの方向を尾根部10aと斜面部10bとの境界線の方向に合わせることにより、折板屋根10に対して容易に正しい位置に位置決めすることができる。従って、一対の下側固定片1aを一対の斜面部10bに確実に当接させた状態で取付けることができると共に、折板屋根10への取付作業が容易になる。
また、折板屋根10を屋根構造部材15に取付けているボルト18及びナット19が通過可能な貫通孔1gを有していることから、折板屋根10を屋根構造部材15に取付けている部位に固定部材1を載置することができると共に、一対の下側固定片1aを取付けるためのビス22を、下側固定孔1hを通して折板屋根10を取付けている屋根取付部材17に捩じ込むことができる。従って、固定部材1が屋根構造部材15に取付けられた状態とすることができるため、折板屋根10上に桟部材20をより強固に取付けることができると共に、折板屋根10に作用する桟部材20からの荷重を低減させることができる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定するものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、長手方向へ長く延びている折板屋根用固定部材1を示したが、これに限定するものではなく、図3に示すように、長手方向へ短く延びている折板屋根用固定部材1Aとしても良い。図3では、図1の固定部材1と同じ構成の部位に、同一の符号を付してある。この折板屋根用固定部材1Aは、長手方向の長さが、一対の上側固定片1cの間隔の距離と略同じであり、一対の上側固定片1cにおいて長手方向の中央に夫々上側固定孔1iが備えられている。この折板屋根用固定部材1Aでも、上記と同様の手順で折板屋根10に桟部材20を固定することができ、上記と同様の作用効果を奏する。
また、上記の実施形態では、斜め上方に延びている途中から鉛直に上方へ折れ曲がっている下側固定片1aを示したが、これに限定するものではなく、斜め上方へ延びたままの状態で上辺が尾根部よりも上方へ延びている下側固定片1aとしても良い。
更に、上記の実施形態では、一対の上側固定片1cを、連結片1bにおける一対の下側固定片1aを連結している二辺から上方へ夫々延び出させている例を示したが、これに限定するものではなく、連結片1bにおいて一対の下側固定片1aを連結している辺と直交している二辺から上側固定片1cを上方へ夫々延び出させるようにしても良い。この場合、桟部材20を、折板屋根10の長手方向に対して直角方向へ延びるように固定することができる。
また、上記の実施形態では、識別部1fを溝状とした例を示したが、これに限定するものではなく、突条、塗料による印、シールの貼付、等としても良い。
1 折板屋根用固定部材
1A 折板屋根用固定部材
1a 下側固定片
1b 連結片
1c 上側固定片
1d 載置片
1e 突出部
1f 識別部
1g 貫通孔
1h 下側固定孔
1i 上側固定孔
1j 補助孔
10 折板屋根
10a 尾根部
10b 斜面部
10c 谷部
15 屋根構造部材
16 梁部材
17 屋根取付部材
18 ボルト
19 ナット
20 桟部材(屋根上設置物)
20a 取付溝

Claims (4)

  1. 帯板状の尾根部と、尾根部の平行に延びている一対の長辺から互いに遠ざかるように斜め下方へ延びている一対の平板状の斜面部と、を有している折板屋根に、屋根上設置物を固定するための折板屋根用固定部材であって、
    一対の斜面部に夫々当接する平板状の一対の下側固定片と、
    一対の該下側固定片の上辺同士を尾根部の上方で連結している平板状の連結片と、
    該連結片の平行に延びている二辺から夫々上方へ延びている一対の平板状の上側固定片と、
    一対の該上側固定片の上下方向の途中で互いに対向している内面から突出しており屋根上設置物が載置される平板状の載置片と
    を具備していることを特徴とする折板屋根用固定部材。
  2. 前記連結片の下面から突出しており尾根部に当接する突出部を更に具備していることを特徴とする請求項1に記載の折板屋根用固定部材。
  3. 前記連結片の上面に形成されており折板屋根に対する位置決め用の識別部を更に具備していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折板屋根用固定部材。
  4. 前記連結片を貫通しており、尾根部から上方へ突出していると共に屋根構造部材に折板屋根を取付けているボルト及びナットを通過させる貫通孔を、更に具備していることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の折板屋根用固定部材。
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