JP3189130B2 - 製麹装置の自動品温制御方法及び装置 - Google Patents

製麹装置の自動品温制御方法及び装置

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JP3189130B2
JP3189130B2 JP11326192A JP11326192A JP3189130B2 JP 3189130 B2 JP3189130 B2 JP 3189130B2 JP 11326192 A JP11326192 A JP 11326192A JP 11326192 A JP11326192 A JP 11326192A JP 3189130 B2 JP3189130 B2 JP 3189130B2
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健治 川本
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般の醸造工業の製
麹装置の自動品温制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、麹の品温制御は設定値を定め、セ
ンサで品温を検知しながら設定値に近接させるため、直
接外気導入自動ダンパの開度を指示し、導入する外気の
風温、風量で行なっていた。しかし、麹は品温の反応が
鈍く、品温の制御に遅れがあるため、品温差に振れが生
じ、設定したプログラムに追従させることが困難で、均
一な安定した製麹を行なうことができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいてこの発明
は、麹の品温を設定したプログラムに追従させるため、
外気導入量と品温の位相差を解消し、品温差の縮小、麹
力価の均一安定を計るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の請求
項1に係る方法は、麹の発熱に伴う品温制御に、冷却エ
ネルギとして外気の利用を計ってプログラムに追従さ
せ、安定した制御を行なう製麹方法であって、断熱を施
こされた培養室(1)の内部に構成された培養床(2)
に挿入される品温センサ(17)と、空調機(15)よ
り下流側に挿設された風温センサ(18)とを、調節計
(19)に連通させ、この調節計(19)の中に一次入
力として品温測定値(PV1)を取り込み、その値と品温
目標値(SV1)とを、制御(PID)演算を行なって操
作出力1(OUT1)を算出し、また品温目標値(SV1)
に対してバイアスされた風温目標値(SV2)と、前記操
作出力(OUT1)とを比率・バイアス演算を行ない、風
温目標値その2(SV2a)を設定し、2次入力として風
温測定値(PV2)を取り込み、その値と風温目標値その
2(SV2a)とを制御(PID)演算を行ない、操作出
力2(OUT2)を算出し、外気導入自動ダンパ(6)の開
度を操作するようにした。次にこの発明の請求項2に係
る装置は、断熱を施こされた培養室(1)の内部を培養
床(2)を介して上室(3)と下室(4)とに仕切り、
上室(3)から導出されたダクト(5)を外気導入自動
ダンパ(6)内の切替板(12)を介して排気口(7)
に至るダクト(8)に連通させ、外気導入自動ダンパ
(6)を外気導入口(9)に連なるダクト(10)内の
熱交換器(13)から切替板(12)を経て、ダクト
(11)、送風機(14)、空調機(15)を介して下
室(4)に連通させ、かつ培養床(2)に挿入される品
温センサ(17)とダクト(11)の空調機(15)よ
り下流側に挿設された風温センサ(18)とを、調節計
(19)に連通させ、この調節計(19)に一次入力と
して品温測定値(PV1)を取り込み、その値と品温目標
値(SV1)とを、制御(PID)演算を行なって操作出
力1(OUT1)を算出し、また品温目標値(SV1)に対
してバイアスされた風温目標値(SV2)と、前記操作出
力(OUT1)とを比率・バイアス演算を行ない、風温目
標値その2(SV2a)を設定し、2次入力として風温測
定値(PV2)を取り込み、その値と風温目標値その2
(SV2a)とを制御(PID)演算を行ない、操作出力2
(OUT2)を算出し、外気導入自動ダンパ(6)の開度を
操作するようにした。
【0005】
【作用】この発明は上述したように、品温目標値と測定
値で外気導入量、品温を決定する従来の品温制御方法
と、送風温目標値と測定値とで制御する風温制御方法を
組み合わせて一つの制御系を構成し、演算させることに
よって、外気自動導入ダンパの開度を指示し、麹の品温
制御に最適な風温、風量を自動的に導入する方法であ
る。
【0006】
【実施例】次にこの発明の方法を添付図面にしたがって
詳細に説明する。先ず図1において、1は断熱を施こさ
れた培養室であって、この培養室1の内部は、培養床2
によって上室3と下室4とに仕切られている。
【0007】上室3から導出されるダクト5は、外気導
入自動ダンパ6によって、大気への排気口7に至るダク
ト8と、外気導入口9に連なるダクト10と、下室4に
連通されるダクト11とに3分岐される。ダンパ6内の
切替板12が図1のa−bの位置を占める時、ダクト5
はダクト8に連通し、切替板12が図のc−dの位置を
占める時、ダクト5はダクト11に連通する。
【0008】ダクト10には外気導入口9からの外気を
所定の温度に調整するための熱交換器13が介設されて
おり、またダクト11には送風機14と空調機15とが
介設されて、下室4に導入される外気の風量と温度とが
調節される。
【0009】培養床2上に堆積される麹16内に挿入さ
れる品温センサ17と、ダクト11の下室4への接続部
の直前すなわち外気の流れにおいて空調機15の下流側
に挿設される風温センサ18とは、それぞれ調節計19
に接続され、この調節計19はダンパ6の切替板12
に、その切替操作の信号を発するように連繋される。
【0010】調節計19の働きを図2によって説明する
と、この調節計19には、品温センサ17で検出した品
温を1次入力とし、かつ風温センサ18で検出した風温
を2次入力として取り込み、1次入力値が、プログラム
パタ−ンによる制御設定値に一致するように、2次側の
温度を変化させるための操作信号を出力するのである。
【0011】すなわち、その操作を段階を逐って説明す
ると、調節計19の中に、1次入力として品温測定値
(PV1)を取り込み、その値と、品温目標値(SV
1)とを、制御(P1D)演算を行ない、操作出力1
(OUT1)を算出する。
【0012】品温目標値(SV1)に対してバイアスさ
れた風温目標値(SV2)と、操作出力(OUT1)と
を比率・バイアス演算を行ない、風温目標値その2(S
V2a)を設定する。
【0013】2次入力として風温測定値(PV2)を取
り込み、その値と風温目標値その2(SV2a)とを制
御(P1D)演算を行ない、操作出力2(OUT2)を
算出し、外気導入ダンパ6の開度を操作する。
【0014】麹16の品温が設定値より測定値が低い時
は、外気導入自動ダンパ6は図1でc−dの位置にあ
り、空気は送風機14、空調機15、下室4、上室3、
ダクト5を経て送風機14に戻る循環経路を形成する。
麹16の発熱に伴い品温が設定値より測定値が高くなる
と、外気導入自動ダンパ6が徐々にa−b方向へ開き、
外気を導入し、熱交換器13、ダクト11、送風機1
4、空調機15、下室4、上室3、ダクト8を通過して
排気される。
【0015】外気導入自動ダンパ6の開度は、麹16の
品温を測定する品温センサ17、送風温を測定する風温
センサ15を、前述のように調節計19で制御演算し、
最適な送風温度が得られるように制御される。なお空気
は空調機15で加湿し、常に飽和状態の通風が行なわれ
るようにする。
【0016】
【発明の効果】麹の品温設定値と測定値で外気導入自動
ダンパの開度を決める従来の品温制御方法では、品温の
制御に遅れがでるため、品温差に振れが生じ、設定した
プログラムに追従させることが困難で、均一な安定した
製麹を行なうことができなかったが、この発明の方法に
よれば、品温、風温の偏差量に応じ、演算し計算された
自動ダンパの開度によって、効率よく作動し、品温経過
は設定されたプログラムに追従し、安定した製麹ができ
るため、極めて有益、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法及び装置を実施すべき製麹装置
の一例の配置図である。
【図2】この発明の実施に使用される調節計の制御態様
を示す図である。
【符号の説明】
1 培養室 2 培養床 6 外気導入自動ダンパ 15 空調機 17 品温センサ 18 風温センサ 19 調節計 PV1 品温測定値 SV1 品温目標値 P1D 制御 OUT1 操作出力 SV2 風温目標値 SV2a 風温目標値その2 PV2 風温測定値 OUT2 操作出力2

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 麹の発熱に伴う品温制御に、冷却エネル
    ギとして外気の利用を計ってプログラムに追従させ、安
    定した制御を行なう製麹方法であって、断熱を施こされ
    た培養室(1)の内部に構成された培養床(2)に挿入
    される品温センサ(17)と、空調機(15)より下流
    側に挿設された風温センサ(18)とを、調節計(1
    9)に連通させ、この調節計(19)に一次入力として
    品温測定値(PV1)を取り込み、その値と品温目標値
    (SV1)とを、制御(PID)演算を行なって操作出力
    1(OUT1)を算出し、また品温目標値(SV1)に対し
    てバイアスされた風温目標値(SV2)と、前記操作出力
    (OUT1)とを比率・バイアス演算を行ない、風温目標
    値その2(SV2a)を設定し、2次入力として風温測定
    値(PV2)を取り込み、その値と風温目標値その2(S
    V2a)とを制御(PID)演算を行ない、操作出力2(O
    UT2)を算出し、外気導入自動ダンパ(6)の開度を操
    作するようにしたことを特徴とする製麹装置の自動品温
    制御方法。
  2. 【請求項2】 断熱を施こされた培養室(1)の内部を
    培養床(2)を介して上室(3)と下室(4)とに仕切
    り、上室(3)から導出されたダクト(5)を外気導入
    自動ダンパ(6)内の切替板(12)を介して排気口
    (7)に至るダクト(8)に連通させ、外気導入自動ダ
    ンパ(6)を外気導入口(9)に連なるダクト(10)
    内の熱交換器(13)から切替板(12)を経て、ダク
    ト(11)、送風機(14)、空調機(15)を介して
    下室(4)に連通させ、かつ培養床(2)に挿入される
    品温センサ(17)とダクト(11)の空調機(15)
    より下流側に挿設された風温センサ(18)とを、調節
    計(19)に連通させ、この調節計(19)に一次入力
    として品温測定値(PV1)を取り込み、その値と品温目
    標値(SV1)とを、制御(PID)演算を行なって操作
    出力1(OUT1)を算出し、また品温目標値(SV1)に
    対してバイアスされた風温目標値(SV2)と、前記操作
    出力(OUT1)とを比率・バイアス演算を行ない、風温
    目標値その2(SV2a)を設定し、2次入力として風温
    測定値(PV2)を取り込み、その値と風温目標値その2
    (SV2a)とを制御(PID)演算を行ない、操作出力2
    (OUT 2)を算出し、外気導入自動ダンパ(6)の開度を
    操作するようにしたことを特徴とする製麹装置の自動品
    温制御装置。
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JP5690493B2 (ja) * 2010-03-03 2015-03-25 永田醸造機械株式会社 温度勾配差を用いて空調制御を行う製麹装置
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