JP3189004B2 - 袋内の粉体流動化装置 - Google Patents

袋内の粉体流動化装置

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JP3189004B2
JP3189004B2 JP08893696A JP8893696A JP3189004B2 JP 3189004 B2 JP3189004 B2 JP 3189004B2 JP 08893696 A JP08893696 A JP 08893696A JP 8893696 A JP8893696 A JP 8893696A JP 3189004 B2 JP3189004 B2 JP 3189004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、切断口を有する上
端部を残して粉体が充填されかつ該切断口を上方に向け
た状態で保持手段により保持された袋内の粉体流動化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製(あるいは合成樹脂製等)の袋を切
断刃により切断して開封した後、袋内に収納されている
粉体(粉、粒子状のもの、比較的小さい塊状のもの等)
を外部に取り出す、袋内の粉体取り出し装置としては、
従来から種々の形態のものが提案され、実用に供されて
いる。しかしながら従来のこの種の袋内の粉体取り出し
装置は、袋を切断する際あるいは袋内の粉体を取り出す
際において、袋の外表面に付着しているゴミ、泥、その
他の異物が、粉体に混入してしまうのを確実に防ぐこと
ができない、というのが実情であった。
【0003】前記した問題を解決するための新規な装置
は、特願平7−131149号として、平成7年5月2
日に本出願人によって出願されている。この出願におけ
る袋内の粉体取り出し装置において、袋は、その上端部
がクランプ手段によりクランプされて垂下させられ、上
端部が切断手段により切断され、開封される。袋内の粉
体は自重により下方に沈み、上端部には粉体が充填され
ていない空の部分が形成される。切断手段は、袋の、粉
体が実質上存在しない空の部分である上端部を切断する
ので、袋の外表面に付着している異物が、切断の際、切
断刃と共に袋の内部に入り、粉体に混入してしまう、と
の不具合は確実に防止される。
【0004】袋は、切断により形成された切断口(開封
口)を上方に向けた状態で、袋保持手段によって保持さ
れる。この切断口を通して粉体吸引管の吸引口部が袋内
に挿入され、袋内の粉体は外部に吸引、排出される。切
断口は上方に向けられた状態で内部の粉体が外部へ吸引
されるので、袋を反転させる必要がなく、したがって袋
の外表面に付着している異物が粉体に混入してしまう、
との不具合は、粉体吸引の際にも確実に防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記装置において、袋
内の粉体の吸引、排出に際しては、前記のように、粉体
吸引管の吸引口部を開口された切断口から袋内に挿入
し、袋内の粉体を外部に吸引、排出する。粉体が排出さ
れるに連れて袋内の粉体は徐々に減少してゆく。その
際、袋内の粉体の収納状態に著しい偏りが生じ、あるい
は粉体の一部が固化状態の塊となる、等の現象が発生し
て粉体の流動化が阻害されると、粉体の吸引、排出が円
滑かつ確実に遂行されなくなるので、吸引効率が著しく
低下し、粉体の残量(吸い残し)が増大するおそれがあ
る。したがって、この観点からの改良が望まれるところ
であった。
【0006】本発明は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その目的は、袋内の粉体の吸引、排出に際し、
粉体の流動化を促進させて粉体の吸引、排出を円滑かつ
確実に遂行することにより、吸引効率が向上し、粉体の
残量が減少する、新規な袋内の粉体流動化装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、切断口
を有する上端部を残して粉体が充填された袋と、該袋を
該切断口を上方に向けた状態で保持する袋保持手段と、
該袋の底部を振動させるよう該袋の該底部の下方に配設
された振動付与手段とを含み、 該袋保持手段は、該袋の
胴部の下方両側面を押圧しうる下押圧手段と、該下方両
側面より上方の上方両側面を押圧しうる上押圧手段とを
備え、 該下押圧手段は、該下方両側面に面して位置付け
られた一対の下押圧プレート部材と、該下押圧プレート
部材の各々を相互に接近し離隔する方向に移動させる移
動手段とを含み、該上押圧手段は、該上方両側面に面し
て位置付けられた一対の上押圧プレート部材と、該上押
圧プレート部材の各々を相互に接近し離隔する方向に移
動させる移動手段とを含む、ことを特徴とする袋内の粉
体流動化装置、が提供される。
【0008】以上のように構成された本発明において、
粉体吸引管の吸引口部が切断口から袋内へ挿入され、袋
内の粉体が外部に吸引、排出されるに際し、振動付与手
段を適宜作動させて袋の底部を振動させることにより、
袋内の粉体がくずれて収納状態が均一化し、また粉体の
流動化が促進される。その結果、粉体の吸引効率が向上
し、粉体の残量が減少する。
【0009】
【0010】また、下押圧手段の一対の下押圧プレート
部材及び上押圧手段の一対の上押圧プレート部材を、対
応する移動手段によって相互に接近する方向に移動さ
せ、袋の胴部両側をそれぞれ略同じ圧力をもって押圧す
ることにより、袋の胴部の上下部は両側から挟持され、
袋は、切断口を上方に向けた状態で保持される。このと
きの押圧力を適宜設定することにより、下押圧手段及び
上押圧手段によって袋の下方を支持することなく、袋を
保持することができる。もちろん、下方を支持台等によ
り補助的に支持してもよく、その場合、袋の落下が防止
されるので、袋の保持は一層安定する。
【0011】粉体吸引管の吸引口部が切断口から袋内へ
挿入され、袋内の粉体が外部に吸引、排出されるに際
し、下押圧プレート部材の各々又は上押圧プレート部材
の各々を、対応する移動手段によって相互に接近する方
向及び離隔する方向に交互に移動させることにより、袋
の胴部を振動させることができる。これにより袋内の粉
体を崩し、粉体の収納状態の偏りを防止することができ
る。更に、振動付与手段を適宜作動させて袋の底部を振
動させることにより、袋内の粉体の流動化を促進させる
ことができる。その結果、粉体の吸引効率が向上し、粉
体の残量が減少する。
【0012】本発明における前記袋保持手段は、袋保持
機能の他に、袋の切断口を開口する機能をも有してい
る。すなわち、袋の切断口を開口する際には、最初に下
押圧プレート部材の各々を、袋を単に保持するより以上
の高い圧力をもって下方両側面を押圧するよう相互に接
近する方向に移動させ、下方両側面の厚さが所定量だけ
縮小されるよう成形する。これにより袋内の粉体は縮小
された厚さに相当する容積だけ上方に押し上げられる。
次に、上押圧プレート部材の各々を同様に移動させて、
上方両側面の厚さが前記と略同じ量だけ縮小されるよう
成形する。これにより前記と同様に粉体は縮小された容
積だけ上方に押し上げられる。以上の2段階の成形作用
により、袋全体の厚さは当初より薄く成形されて、実質
上粉体が存在しなかった袋の上端部内に粉体が押し上げ
られる。その結果、袋の上端部の最上端を規定する切断
口が粉体の上昇作用により十分広くかつ確実に開口さ
れ、粉体吸引手段の吸引口部の袋内への挿入が、切断口
に干渉することなく円滑に遂行される。
【0013】前記袋保持手段は下押圧手段及び上押圧手
段を備えているが、袋の上下方向の長さによっては更に
別の押圧手段が備えられることもあり得る。したがって
前記袋保持手段は上下二つの押圧手段を備えたものに限
定されるものではない。
【0014】以上のように構成された本発明において、
下押圧プレート部材の各々又は上押圧プレート部材の各
々を、それぞれの移動手段により相互に接近し離隔する
方向に移動させた場合、袋の胴部の両側面に対する押圧
作用は、各プレート部材により、広い範囲にわたって比
較的均一に遂行され、したがって袋の胴部を効果的に振
動させることができる。
【0015】本発明によれば、上記構成に加えて、該下
押圧手段は、該袋の該下方両側面にそれぞれ作用する下
吸引手段を含み、該上押圧手段は、該上方両側面にそれ
ぞれ作用する上吸引手段を含む、袋内の粉体流動化装置
が提供される。
【0016】この発明においては、下押圧手段及び上押
圧手段による押圧作用により袋を保持した状態におい
て、粉体の吸引、排出時に、下吸引手段の各々及び上吸
引手段の各々を作用させることにより、下押圧手段及び
上押圧手段に対応する部分の袋内に粉体が存在しなくな
っても、袋の形状をくずすことなく袋を吸着、保持する
ことができる。そして、この吸着、保持状態において、
前記したように、袋の胴部及び底部を振動させることが
できるので、粉体の吸引、排出は一層円滑に遂行され、
吸引効率も更に向上する。
【0017】本発明によれば、最初に記載した構成に加
えて、振動付与手段は、静止体上に弾性支持手段を介し
て支持された振動板部材と、該振動板部材の下面に装着
されたバイブレータとを含み、該振動板部材の上面は、
該袋の該底部に面して位置付けられる、袋内の粉体流動
化装置が提供される。
【0018】この発明においては、振動板部材は静止体
上に弾性支持手段を介して支持されているので、バイブ
レータの作動により振動板部材は上下左右を含むランダ
ムな方向に振動させられ、袋の底部もそれに従ってラン
ダムに振動させられる。その結果、袋内の粉体の流動化
が一層効果的に促進されるので、粉体の吸引、排出は一
層円滑に遂行され、粉体の吸引効率が更に向上し、粉体
の残量が一層減少する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された袋内の粉体流動化装置の一実施の
形態を詳細に説明する。図1〜図4において、2は袋内
の粉体取り出し装置であって、後述する本発明による袋
内の粉体流動化装置100(図5参照)を備えている。
したがって、先ず袋内の粉体取り出し装置2について説
明する。なお説明の便宜上、図1〜図4において、「前
後方向」とは、図1の左右方向(図2の表裏方向)を意
味し、また「幅方向」とは、図2の左右方向(図1の表
裏方向)を意味するものとする。
【0020】先ず図1、図2及び図4を参照して、袋内
の粉体取り出し装置2は、直方体状に組み立てられたフ
レーム4を備えている。フレーム4の所定の高さ位置に
は、フレーム4の幅方向に水平に延在する支持フレーム
6及び8が設けられ、支持フレーム6及び8上には、水
平に延在する矩形のラック支持枠10及び12が、ガイ
ドレール手段を介して幅方向に移動自在に設けられてい
る。
【0021】ラック支持枠10及び12には、それぞれ
実質上同一の構成をなす12個のラック10a及び12
aが着脱自在に支持されている。各ラック10aは上端
が開口した直方体形状をなし、図2に示すように、左右
方向の両側部には下面が水平な支持フランジが備えられ
ている。一対の支持フランジをラック支持枠10の左右
方向両側部上に載置・固定することにより、各ラック1
0aは相互に隣接した状態でラック支持枠10の空間内
に整然と支持されている。各ラック12aも同様にして
ラック支持枠12に支持されている。各ラック10a及
び12aは、内部に袋Zが直立状態で取り出し自在に収
納(載置)でき、かつ少なくとも袋Zの上端部が所定の
高さ上方へ突出する大きさに形成されている。なお各ラ
ック10a及び12aの底部中央には、矩形の細長い孔
が形成され、この孔は、後述するように、補助移動台車
18に設けられたエアシリンダ22によって昇降動させ
られる支持板26が、各ラック10a及び12aの底部
に干渉しないで通過しうる大きさに形成されている。
【0022】ラック支持枠10及び12は、それぞれ、
フレーム4の幅方向内側のセット位置(図2の実線で示
す位置)と、同外側の袋収納位置(図2の2点鎖線で示
す位置)との間を移動自在である。ラック支持枠10及
び12がそれぞれ袋収納位置に引き出された状態で、各
ラック10a及び12a内に粉体入りの袋Zが直立状態
で収納され、次いでそれぞれ押し込まれてセット位置に
位置付けられる。ラック支持枠10及び12が存在する
領域は袋載置域を規定し、各ラック10a及び12aは
それぞれ袋載置手段を構成する。
【0023】フレーム4の底部には、一対の下部ガイド
レールが、フレーム4の幅方向両側部に近い位置に沿っ
て前後方向に延びるよう設けられている。下部ガイドレ
ール上には下部移動台車14が移動自在に支持され、下
部移動台車14には走行用の電動モータ16が装着さ
れ、その正転、逆転に応じて、下部移動台車14は下部
ガイドレールに沿って前後方向に移動させられる。この
下部ガイドレールは、前記袋載置域を下部移動台車14
が往復移動できる範囲で設けられている。
【0024】下部移動台車14上には、一対の補助ガイ
ドレールが幅方向に延びるよう設けられ、補助ガイドレ
ールには、補助移動台車18が移動自在に支持されてい
る。下部移動台車14の、図2の左端部には、エアシリ
ンダ19が水平方向に延在するよう装着されている。エ
アシリンダ19のピストンロッドは、補助移動台車18
の左端部に連結され、その収縮、伸張作用に応じて、補
助移動台車18は、下部移動台車14の左側のA位置
と、右側のB位置との間を移動させられる。
【0025】補助移動台車18上には袋押上手段20が
設けられている。すなわち補助移動台車18上の所定の
高さ位置には、水平に延びる板状のブラケットが設けら
れ、その中央部には、袋押上用のエアシリンダ22が、
またその両側には円筒状のガイドが、それぞれ鉛直方向
に平行に延在するよう装着されている。各ガイドにはガ
イドロッド24が摺動自在に嵌合されている。エアシリ
ンダ22のピストンロッドの上端及び各ガイドロッド2
4の上端は、幅方向に水平に延びる細長い支持板26の
下面に連結されている。エアシリンダ22のピストンロ
ッドの収縮、伸張作用に応じて、支持板26は、水平状
態を維持しながら昇降動させられる。
【0026】フレーム4の天井部には、一対の上部ガイ
ドレールが、フレーム4の幅方向両側部に近い位置に沿
って前後方向に延びるよう設けられている。上部ガイド
レール上には上部移動台車28が移動自在に支持され、
上部移動台車28には走行用の電動モータ30が装着さ
れ、その正転、逆転に応じて、上部移動台車28は上部
ガイドレールに沿って前後方向に移動させられる。前記
一対の上部ガイドレールは、フレーム4の前後方向の略
全域にわたって設けられている。
【0027】上部移動台車28上には、一対の補助ガイ
ドレールが、幅方向に延びるよう設けられ、補助ガイド
レールには、補助移動台車32が移動自在に支持されて
いる。上部移動台車28の、図2の左端部には、エアシ
リンダ34が水平方向に延在するよう装着されている。
エアシリンダ34のピストンロッドは、補助移動台車3
2の左端部に連結され、その収縮、伸張作用に応じて、
補助移動台車32は、上部移動台車28の左側のA位置
と、右側のB位置との間を移動させられる。
【0028】図1〜図3を参照して、補助移動台車32
の底部の下方位置には、水平に延びる板状のブラケット
が設けられ、その中央部には、袋懸吊用のエアシリンダ
36が、またその両側には円筒状のガイドが、それぞれ
鉛直方向に平行に延在するよう装着されている。各ガイ
ドにはガイドロッド38が摺動自在に嵌合されている。
エアシリンダ36のピストンロッドの下端及び各ガイド
ロッド38の下端には、クランプフレーム39が装着さ
れている。エアシリンダ36のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、クランプフレーム39は、水平状態
を維持しながら昇降動させられる。クランプフレーム3
9にはクランプ手段40が備えられ、クランプ手段40
は、クランプフレーム39の上下方向に間隔を置いて配
置された、実質上同一の構成を有する2個のクランプ工
具を含んでいる。
【0029】各クランプ工具は、袋Zの幅方向の実質上
全幅にわたって延在する一対のクランプ部材である挟持
板42と、一対の挟持板42を相互に接離する方向に移
動させる一対のエアシリンダ44とを備えている。同軸
上に相互に向き合って水平に位置付けられた各エアシリ
ンダ44の両側には、円筒状のガイドが水平方向に平行
に延在するようクランプフレーム39に装着されてい
る。各ガイドにはガイドロッドが摺動自在に嵌合されて
いる。挟持板42は、エアシリンダ44のピストンロッ
ド及びガイドロッドの先端にそれぞれに連結、支持され
ている。各エアシリンダ44のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、一対の挟持板42は、相互に間隔を
置いて離隔し、あるいは接近して相互に押圧される(こ
のとき袋Zの上端部が挟持される)よう移動される。
【0030】前記したように、下部移動台車14の前後
方向の移動範囲は略袋載置域の範囲であるが、上部移動
台車28の前後方向の移動範囲は袋載置域を越えて更に
前方に移動することができる。また袋載置域の範囲にお
いては、下部移動台車14と上部移動台車28とは相互
に同期して移動するよう制御される。下部移動台車14
及び上部移動台車28において、それぞれの補助移動台
車18及び32がA位置に位置付けられて前後方向に移
動するラインを図2〜図4では符号Xで示し、またそれ
ぞれの補助移動台車18及び32がB位置に位置付けら
れて前後方向に移動するラインを符号Yで示す。
【0031】次に袋Zの上端部を切断して開封する切断
手段50について説明する。フレーム4の前端部(図1
の左端部)であって、略ラインX上の部位には、一対の
エアシリンダ51が幅方向に間隔を置いて水平方向に平
行に延在するよう設けられている。各エアシリンダ51
の中間部には、円筒状のガイドがエアシリンダ51と平
行に水平方向に延在するよう配置されている。ガイドに
はガイドロッドが摺動自在に嵌合されている。各エアシ
リンダ51のピストンロッド及びガイドロッドの先端に
は支持体56が連結され、支持体56の先端部に切断刃
58が連結、支持されている。支持体56及び切断刃5
8はフレーム4の幅方向に水平に延在し、切断刃58は
袋Zの全幅を越える幅を有している。切断刃58は各エ
アシリンダ51のピストンロッドの収縮、伸張作用に応
じて、支持体56と共にフレーム4の前後方向に往復移
動させられる。なお切断刃58が存在する領域は袋切断
域を規定する。
【0032】図1、図3及び図4を参照して、フレーム
4の、前記袋載置域の前方には、幅方向に水平に延在す
る一対の支持フレーム62及び64が所定の高さ位置に
設けられている。各支持フレーム62及び64上にはガ
イドレールがそれらに沿って設けられている。ガイドレ
ールには、移動台車66が移動自在に支持されている。
フレーム4の前方左側位置には、エアシリンダ68が水
平方向に延在するよう装着されている。エアシリンダ6
8のピストンロッドは、移動台車66の左端部に連結さ
れている。エアシリンダ68のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、移動台車66は、図3の実線で示す
位置と2点鎖線で示す位置との間を移動させられる。
【0033】移動台車66上には、本発明に従って構成
された袋内の粉体流動化装置100が装着されている。
袋保持手段としての機能をも有する袋内の粉体流動化装
置100については、後に詳述する。
【0034】次に図3及び図4を参照して粉体吸引手段
70について説明する。フレーム4の前方の右側には一
対のガイドフレーム71及び72が鉛直方向に延在する
よう配置されている。ガイドフレーム71及び72の上
端部にはエアシリンダ74が鉛直方向上方に突出するよ
う装着されている。エアシリンダ74のピストンロッド
には支持体76が連結されている。支持体76はガイド
フレーム70及び72との間に設けられた図示しないガ
イド手段によりガイドフレーム70及び72に沿って昇
降移動できるよう構成されている。支持体76には粉体
吸引管(吸引ノズル)78の上端部が一体に連結されて
いる。粉体吸引管78はその上端部が鉛直方向に延び中
間部が下方に延びるに従ってフレーム4の左方に向かっ
て傾斜し、下端部が鉛直方向に延びるよう、その形状が
規定されている。粉体吸引管78の下端は吸引口部を規
定し、上端は、可撓管、パイプ部材等を介して吸引源で
ある吸引ポンプに接続されている。
【0035】したがって粉体吸引管78は、エアシリン
ダ74のピストンロッドの伸縮作動に応じて鉛直方向に
昇降動させられると共に、吸引口部が袋Z内に挿入され
た際、吸引ポンプを作動させることにより、袋Z内の粉
体を所望の容器に排出、輸送することができる。このよ
うに粉体吸引管78が上下動して粉体を吸引する領域
は、粉体吸引域を規定する。したがって袋内の粉体流動
化装置100を備えた移動台車66は、袋切断域と粉体
吸引域との間を移動自在であるといえる。粉体吸引域に
おいては、袋Zは、袋保持手段としての袋内の粉体流動
化装置100により、上端部を残して粉体が充填されか
つ切断口を上方に向けた状態で保持される。
【0036】図1及び図3を参照して、フレーム4の前
端部、すなわち前記袋切断域と粉体吸引域の下方位置に
は袋Zの切れ端及び空袋回収用のホッパ80が配置され
ている。ホッパ80の底部には、空袋圧縮輸送用のスク
リューコンベア82が幅方向に延在するよう装着されて
いる。スクリューコンベア82は図示しない電動モータ
により回転駆動される。粉体吸引域において粉体が排出
された空き袋はホッパ80内に落とされ、スクリューコ
ンベア82により図3の左方に移送され、排出口84か
ら排出される。
【0037】次に、以上のように構成された袋内の粉体
取り出し装置の作用を説明する。先ず、作用の概要を説
明する。袋載置域において取り出された袋Zは、袋切断
域に移送される。袋切断域に移送された袋Zは袋保持手
段としての袋内の粉体流動化装置100により保持され
た後、切断手段50によりその上端部が切断される。上
端部が切断された袋Zは開封口を上にした状態で粉体吸
引域に移送される。粉体吸引域において開封口から粉体
吸引手段70の吸引口部が袋Z内に挿入され、粉体が吸
引、排出される。これらの作動制御は、マイクロコンピ
ュータを含む制御装置、各部に設けられたセンサ、スイ
ッチ等により行なわれるが、ここではそれらの説明は省
略する。
【0038】次に前記作用を更に詳細に説明する。袋載
置域において、各ラック10a及び12a内に載置さ
れ、直立状態で配列された粉体入りの袋Zは、予め決め
られた所定の順序に従って、一袋づつ取り出され、袋切
断域に移送される。ここでは一例として、Xラインに配
列されているラック10aの図1の右から7番目に載置
・収納されている袋Zの取り出し、移送作用について説
明する。図1、図2及び図4を参照して、図1の右端に
位置付けられている上部移動台車28及び下部移動台車
14は連動して前進移動し、前記所定の袋載置位置S1
に停止される。この移動の際、上部移動台車28の補助
移動台車32と下部移動台車14の補助移動台車18と
は、それぞれ図2のA位置に位置付けられている。
【0039】補助移動台車18のエアシリンダ22によ
って、支持板26がラック10a底部の孔を通して上昇
され、袋Zは所定の高さ位置まで直立状態で押し上げら
れる。次いで補助移動台車32のエアシリンダ36によ
ってクランプフレーム39が袋Zの上端部位置まで降下
される。上下のクランプ工具の各挟持板42は所定の離
隔位置にあり、袋Zの上端部の両側に所定の間隔を置い
て位置付けられる。上下のクランプ工具の各エアシリン
ダ44によって各挟持板42が接近方向に移動され、袋
Zの上端部がしっかりと挟持される。袋Zの上端部は粉
体が実質上存在しない領域であり、相互の内面が圧着さ
れた状態でクランプされる。
【0040】エアシリンダ36によってクランプフレー
ム39が最高位置まで上昇され、袋Zはクランプ手段4
0によってクランプされた状態でラック10aから完全
に引き出され、懸吊される。袋押上手段20は最低位置
に降下させられる。袋Zが懸吊された状態で上部移動台
車28が図1の左方に移動され、位置S2を経て切断
(開袋)待機位置S3に移動され停止する。図2のA位
置にある補助移動台車32はXラインを移動する。
【0041】次いで上部移動台車28は切断待機位置S
3から更に左方に移動され、袋切断域である切断位置S
4で停止する。切断手段50の切断刃58は、クランプ
手段40にクランプされた袋Z上端部の左方に近接した
位置であって、クランプ手段40の各クランプ工具の上
下方向中間部に位置付けられている。次いで図3の左側
である粉体吸引域に位置付けられていた移動台車66が
エアシリダ68により袋切断域に移動される。次いで袋
Zは、後述する袋保持手段としての袋内の粉体流動化装
置100により保持される。したがって袋Zはクランプ
手段40と共に袋内の粉体流動化装置100によっても
保持される。
【0042】この状態で、切断刃58がエアシリンダ5
1により袋Zの上端部に向けて高速で移動され、その幅
方向全幅にわたって切断する。その後切断刃58はホー
ムポジションに戻される。
【0043】切断刃58が袋Zの上端部を切断し、ホー
ムポジションに戻された後、クランプ手段40の2個の
クランプ工具のうち上方のクランプ工具が袋Zの上端部
のクランプを解除する。この作用は、上方のクランプ工
具におけるエアシリンダ44により各挟持板42が離隔
する方向に移動されることにより行なわれる。これによ
り、切り離された袋Zの上端部の切れ端がホッパ80内
に落下する。次いで、下方のクランプ工具が前記と同様
にして袋Zの上端部のクランプを解除する。袋Zは袋内
の粉体流動化装置100のみによって保持される。クラ
ンプ手段40は最高位置に上昇させられる。
【0044】図3の右側である袋切断域に位置付けられ
ていた移動台車66がエアシリダ68により左側の粉体
吸引域に移動される。袋Zは開封口を上にした直立状態
で粉体吸引域に位置付けられる。袋Zは、後述するよう
にして袋内の粉体流動化装置100によりその切断口が
十分広く開口される。粉体吸引手段70のエアシリンダ
74により粉体吸引管78が降下され、その下端の吸引
口部が袋Zの開封口内に挿入される。そして粉体吸引手
段70に関連して設けられた吸引ポンプを作動させ、粉
体を吸引、排出させる。粉体吸引管78の降下は、その
下端の吸引口部が袋Zの最低部位に達するまで継続され
る。
【0045】袋Z内の粉体が完全に吸引された後、粉体
吸引管78が上昇して元の位置に戻される(図3の実線
で示す位置)。袋内の粉体流動化装置100による袋Z
の保持が解除され、空袋となった袋Zはホッパ80内に
落下させられる。上部移動台車28が再び袋載置域に移
動し、下部移動台車14と共に次のラック10aの上下
部に位置付けられる。以上のサイクルが繰り返し行なわ
れる。
【0046】前記した袋内の粉体取り出し装置2におい
て、袋Zは、その上端部がクランプ手段40によりクラ
ンプされて垂下せしめられる。この状態でクランプされ
た上端部が切断手段50により切断され、開封される。
袋Zの上端部は粉体が実質上存在しない空の部分であ
る。すなわち袋Z内の粉体は自重により下方に沈み、上
端部には粉体が充填されていない空の部分が形成され
る。すなわち前記装置2においては、切断手段50が、
袋Zの、粉体が実質上存在しない空の部分である上端部
を切断するよう構成されている。その結果、袋Zの外表
面に付着しているゴミ、泥、その他の異物が、切断の
際、切断刃58と共に袋Zの内部に入り、粉体に混入し
てしまう、との不具合は確実に防止される。
【0047】袋Zは、切断により形成された開封口を上
方に向けた状態で、袋内の粉体流動化装置100によっ
て保持される。この開封口を通して粉体吸引手段70の
吸引口部が袋Z内に挿入される。粉体吸引手段70の作
動により袋Z内の粉体は吸引口部を介して外部に吸引、
排出される。すなわち前記装置2においては、袋Zを反
転させ、開封口から粉体を落下させて粉体を取り出すの
ではなく、開封口は上方に向けられた状態で、内部の粉
体が外部へ吸引される。その結果、袋Zの外表面に付着
している異物が粉体に混入してしまう、との不具合は確
実に防止される。
【0048】次に、本発明による袋内の粉体流動化装置
100について説明する。図5を参照して、移動台車6
6上の前側には支持部材102及び104が、また後ろ
側には支持部材106及び108が、それぞれ間隔を置
いて鉛直方向に延びるよう設けられている。各支持部材
102〜108の下方には下押圧手段110が設けら
れ、上方には上押圧手段112が設けられている。下押
圧手段110及び上押圧手段112により袋保持手段が
構成される。
【0049】下押圧手段110は、実質上矩形をなす一
対の下押圧プレート部材114及び116と、下押圧プ
レート部材114及び116を相互に接近し離隔する方
向に移動させる移動手段とを含んでいる。移動手段は、
支持部材102及び104に支持されたエアシリンダ1
18、エアシリンダ118を幅方向に間隔を置いて挟ん
で支持部材102及び104に支持された図示しない円
筒状のスリーブ及び各スリーブに摺動自在に支持された
図示しないガイドロッドを含んでいる。エアシリンダ1
18のピストンロッドの先端及びガイドロッドの先端は
下押圧プレート部材114に連結されている。移動手段
はまた、支持部材106及び108に支持されたエアシ
リンダ120、エアシリンダ120を幅方向に間隔を置
いて挟んで支持部材106及び108に支持された図示
しない円筒状のスリーブ及び各スリーブに摺動自在に支
持された図示しないガイドロッドを含んでいる。エアシ
リンダ120のピストンロッドの先端及びガイドロッド
の先端は下押圧プレート部材116に連結されている。
【0050】上押圧手段112は、実質上矩形をなす一
対の下押圧プレート部材122及び124と、上押圧プ
レート部材122及び124を相互に接近し離隔する方
向に移動させる移動手段とを含んでいる。移動手段は、
支持部材102及び104に支持されたエアシリンダ1
26、エアシリンダ126を幅方向に間隔を置いて挟ん
で支持部材102及び104に支持された図示しない円
筒状のスリーブ及び各スリーブにそれぞれ摺動自在に支
持された図示しないガイドロッドを含んでいる。エアシ
リンダ126のピストンロッドの先端及びガイドロッド
の先端は上押圧プレート部材122に連結されている。
移動手段はまた、支持部材106及び108に支持され
たエアシリンダ128、エアシリンダ136を幅方向に
間隔を置いて挟んで支持部材106及び108に支持さ
れた図示しない円筒状のスリーブ及び各スリーブに摺動
自在に支持された図示しないガイドロッドを含んでい
る。エアシリンダ128のピストンロッドの先端及びガ
イドロッドの先端は上押圧プレート部材124に連結さ
れている。
【0051】図5において、番号130は移動台車66
上の前後方向中央部に設けられた支持台であって、その
上端は袋Zの底部が載置されるよう平坦に形成されてい
る。袋Zがこの支持台130に載置された状態で、下押
圧プレート部材114及び116は、袋Zの胴部の下方
両側面を挟んで相互に間隔を置いて対向するよう位置付
けられ、上押圧プレート部材122及び124は、袋Z
の胴部の上方両側面を挟んで相互に間隔を置いて対向す
るよう位置付けられる。
【0052】支持台130の裏面には振動付与手段を構
成するバイブレータ140が装着されている。バイブレ
ータ140それ自体の構成は、当業者には周知であり、
市販されている(例えば、株式会社村上精機工作所から
型式名「KEEシリーズ」、商品名「ユーラスバイブレ
ータ」として市販されている)。したがってバイブレー
タ140は、前記製品をそのまま適用することができ
る。バイブレータ140は、電動モータの回転軸に偏心
ウェイトを固定することにより構成されている。
【0053】次に、以上のように構成された袋内の粉体
流動化装置100の作用について説明する。図1及び図
5を参照して、クランプ手段40により袋切断域に移送
された袋Zは、相互に間隔を置いて対向する下押圧プレ
ート部材114と116との間、及び上押圧プレート部
材122と124との間に位置付けられる。袋Zの底部
は支持台130上に載置される(図1参照)。エアシリ
ンダ118及び120、126及び128を作動させる
ことにより、下押圧プレート部材114及び116、上
押圧プレート部材122及び124を相互に接近する方
向に所定のストローク移動させ、袋Zの胴部の対応する
両側面(粉体が充填されている領域)を所定の押圧力で
押圧する。これにより袋Zは保持手段を構成する下押圧
手段110及び下押圧手段112により保持される。そ
の後、前記したように袋Zの上端部が切断刃58により
切断される。袋Zの上端部から切断刃58及びクランプ
手段40が離される。袋Zは移動台車66により粉体吸
引域に移動させられる(図3の2点鎖線位置参照)。
【0054】最初にエアシリンダ118及び120を作
動させ、下押圧プレート部材114及び116を、更に
相互に接近する方向に所定のストローク移動させ、袋Z
の胴部の下方両側面を押圧して該下方両側面の厚さが所
定量だけ縮小されるよう成形する(図6参照)。これに
より袋Z内の粉体は縮小された厚さに相当する容積だけ
上方に押し上げられる。次に、エアシリンダ126及び
128を作動させ、上押圧プレート部材122及び12
4を、更に相互に接近する方向に所定のストローク移動
させ、袋Zの胴部の上方両側面を押圧して該上方両側面
の厚さが所定量だけ縮小されるよう成形する(図7参
照)。これにより前記と同様に粉体は縮小された容積だ
け上方に押し上げられる。以上の2段階の成形作用によ
り、袋Z全体の厚さは当初より薄く成形されて、実質上
粉体が存在しなかった袋Zの上端部内に粉体が押し上げ
られる。その結果、袋Zの上端部の最上端を規定する切
断口が粉体の上昇作用により十分広くかつ確実に開口さ
れる。
【0055】次いで図3に示すように、粉体吸引管78
が下降させられ、袋Zの開口から袋内に挿入され、粉体
が吸引、排出される。袋Z内の粉体が外部に吸引、排出
されるに際し、下押圧プレート部材114及び116又
は上押圧プレート部材122及び124を、対応するエ
アシリンダ118及び120又はエアシリンダ126及
び128によって相互に接近する方向及び離隔する方向
に交互に移動させることにより、袋Zの胴部を振動させ
ることができる。これにより袋Z内の粉体を崩し、粉体
の収納状態の偏りを防止することができる。更に、前記
バイブレータ140を作動させて袋Zの底部を振動させ
ることにより、袋Z内の粉体の流動化を促進させること
ができる。その結果、粉体の吸引効率が向上し、粉体の
残量が減少する。
【0056】図8及び図9には、袋内の粉体流動化装置
100の下押圧手段110及び上押圧手段112の他の
実施の形態が示されている。図8及び図9において、図
5に示す装置と実質上同一部分は同一符号で示し、説明
は省略する。支持部材102及び104には円筒状のス
リーブ150、152が取り付けられ、スリーブ150
及び152にはガイドロッド154及び156が摺動自
在に支持されている。ガイドロッド154の先端には下
押圧プレート部材114が連結されている。またガイド
ロッド156の先端には上押圧プレート部材122が連
結されている。同様に、支持部材106及び106には
円筒状のスリーブ160、162が取り付けられ、スリ
ーブ160及び162にはガイドロッド164及び16
6が摺動自在に支持されている。ガイドロッド164の
先端には下押圧プレート部材116が連結されている。
またガイドロッド166の先端には上押圧プレート部材
124が連結されている。
【0057】下押圧手段110は、袋Zの胴部の下方両
側面にそれぞれ作用する下吸引手段を含み、上押圧手段
112は、袋Zの胴部の上方両側面にそれぞれ作用する
上吸引手段を含んでいる。下吸引手段は、下押圧プレー
ト部材114及び116の対向面側に設けられた吸引パ
ッド170及び172を含んでいる。上吸引手段は、上
押圧プレート部材122及び124の対向面側に設けら
れた吸引パッド174及び176を含んでいる。各吸引
パッド170〜176は、一端側(相互に向き合う側)
が開口する容器状の部材からなり、前後方向から見て略
矩形をなしている。各吸引パッド170〜176の少な
くとも開口周縁は合成ゴムあるいは合成樹脂等からなる
シール部材により構成される。各吸引パッド170〜1
76は可撓性のパイプ部材178を含むパイプ手段を介
して吸引源である真空ポンプに接続されている(いずれ
も図示せず)。なお、吸引パッド170と172は、吸
引パッド174と176と独立して同時に吸引されるよ
う、その配管等が構成され、同様に、吸引パッド174
と176は、吸引パッド170と172と独立して同時
に吸引されるよう、その配管等が構成されている。
【0058】下押圧プレート部材114及び116、上
押圧プレート部材122及び124による前記押圧作用
により袋Zを保持した状態において、粉体の吸引、排出
時に、吸引パッド170と172又は吸引パッド174
と176を真空ポンプにより吸引作動させることによ
り、吸引パッド170と172、吸引パッド174と1
76に対応する部分の袋Z内に粉体が存在しなくなって
も、袋Zの形状をくずすことなく袋Zを保持することが
できる。これにより粉体の吸引、排出が円滑に遂行され
る。なお図8及び図9に示す下押圧手段110及び上押
圧手段112においても、前記したと同様な押圧成形作
用が遂行できることはいうまでもない。
【0059】移動台車66上には、振動板部材180
が、弾性支持手段である複数のコイルばね182を介し
て支持されている。振動板部材180は矩形のプレート
部材からなり、その上面は袋Zの底部に間隔を置いて位
置付けられている。なお、振動板部材180の上面を袋
Zの底部に接触させるよう位置付けてもよい。振動板部
材180の下面には、前記バイブレータ140が装着さ
れている。
【0060】バイブレータ140の作動により振動板部
材180は上下左右を含むランダムな方向に振動させら
れ、袋Zの底部もそれに従ってランダムに振動させられ
る。その結果、袋Z内の粉体の流動化が一層効果的に促
進されるので、粉体の吸引、排出は一層円滑に遂行さ
れ、粉体の吸引効率が更に向上し、粉体の残量が一層減
少する。バイブレータ140の作動は粉体の吸引状況に
応じて適宜に、あるいは間欠的に作動させられる。
【0061】以上、本発明による袋内の粉体流動化装置
の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく種々の変形あるいは修正が可能である。例え
ば前記実施の形態において使用された各エアシリンダ
は、油圧シリンダであっても成立する。
【0062】
【発明の効果】本発明に従って構成された袋内の粉体流
動化装置によれば、袋内の粉体の吸引、排出に際し、粉
体の流動化を促進させて粉体の吸引、排出を円滑かつ確
実に遂行することにより、吸引効率が向上し、粉体の残
量が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された袋内の粉体流動化装
置の一実施の形態を備えた袋内の粉体取り出し装置を示
す正面概略図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の一部のみを概略的に示す上面図。
【図5】図1に示す袋内の粉体取り出し装置に備えられ
た、本発明による袋内の粉体流動化装置の正面概略図。
【図6】本発明の一つの作動態様を示す正面概略図。
【図7】本発明の他の作動態様を示す正面概略図。
【図8】袋内の粉体流動化装置の他の実施の形態を示す
正面概略図。
【図9】図8を上方から見た部分図。
【符号の説明】
2 袋内の粉体取り出し装置 10a及び12a ラック 14 下部移動台車 18 補助移動台車 20 袋押し上げ手段 26 支持板 28 上部移動台車 32 補助移動台車 40 クランプ手段 42 挟持板 50 切断手段 66 移動台車 70 粉体吸引手段 78 粉体吸引管 100 袋内の粉体流動化装置 110 下押圧手段 112 上押圧手段 114、116 下押圧プレート部材 122、124 上押圧プレート部材 118、120、126、128 エアシリンダ 130 支持台 140 バイブレータ 170、172、174、176 吸引パッド 180 振動板部材 182 コイルばね Z 袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 一郎 東京都文京区本郷3−38−11 株式会社 徳寿工作所内 (72)発明者 林 恒美 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 浅田 守 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 小川 孫伸 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニ アリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−226215(JP,A) 特開 昭48−63890(JP,A) 特開 平8−301249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 65/30 - 65/48 B65B 69/00 101 B65D 88/22 B65D 88/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断口を有する上端部を残して粉体が充
    填された袋と、該袋を該切断口を上方に向けた状態で保
    持する袋保持手段と、該袋の底部を振動させるよう該袋
    の該底部の下方に配設された振動付与手段とを含み、 該袋保持手段は、該袋の胴部の下方両側面を押圧しうる
    下押圧手段と、該下方両側面より上方の上方両側面を押
    圧しうる上押圧手段とを備え、 該下押圧手段は、該下方両側面に面して位置付けられた
    一対の下押圧プレート部材と、該下押圧プレート部材の
    各々を相互に接近し離隔する方向に移動させる移動手段
    とを含み、該上押圧手段は、該上方両側面に面して位置
    付けられた一対の上押圧プレート部材と、該上押圧プレ
    ート部材の各々を相互に接近し離隔する方向に移動させ
    る移動手段とを含む、 ことを特徴とする袋内の粉体流動
    化装置。
  2. 【請求項2】 該下押圧手段は、該袋の該下方両側面に
    それぞれ作用する下吸引手段を含み、該上押圧手段は、
    該上方両側面にそれぞれ作用する上吸引手段を含む、請
    求項1記載の袋内の粉体流動化装置。
  3. 【請求項3】 該振動付与手段は、静止体上に弾性支持
    手段を介して支持された振動板部材と、該振動板部材の
    下面に装着されたバイブレータとを含み、該振動板部材
    の上面は、該袋の該底部に面して位置付けられる、請求
    項1記載の袋内の粉体流動化装置。
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