JP3188598U - 組立式止血シート - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、例えば、腕に刺した針穴からの出血を止めるためには、ガーゼ等の処理の上から通常は指で5分程度押さえつけ止血をする必要がある。指で押さえつけるので、患者にとっては、苦痛な作業であった。
例えば、指により圧迫する代わりに重石(500〜1000gの砂嚢)を載せて圧迫し、これを絆創膏で固定する絆創膏止血手段が公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この方法では、重石の固定が必ずしも確実に行なわれないため、止血が十分に行なわれないという問題に加えて、絆創膏による患部の痒み、痛み、カブレといったトラブルが生じる場合があることは良く知られている。
感染症の問題も残る。
しかし、いまだ簡便で身体に優しい止血用具とはいえないものであり、さらに簡便で衛生面を重視した使い捨て可能な安価なものが切望されていた。
このような観点から、総合的な特性を持つ止血用具の誕生が期待されており、本考案は、更なる簡便性と衛生面を重視し追及した究極の使い捨て可能なより安価な、即ち、一枚の平らなペーパー(紙)やプラスチックシートのような可撓性の材料による簡単な手段または構造により止血の課題を解決することにある。
本考案の第1の特徴点は、長方形の長手方向に伸びる押え用シートに対して、その中途の位置の縁部から長手方向に対して直交方向に伸びる一対の折畳み用シートから形成される可撓性の十字型シートからなり、一対の折畳み用縦方向シートには折り曲げにより押圧部の役割を果たす四辺形台座を組み立てることが可能な大きさの、台座脚部、台座表面形成部および台座接合兼脚部を作成可能な間隔に三つの折り目が縁部からそれぞれ順次平行間隔に形成されていることを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第3の特徴点は、台座表面部が、一対の一方の折畳み用縦方向シートに形成されている台座表面形成部の半面と他方の台座表面形成部の半面とが並ぶことにより形成された四辺形の表面から構成された押圧部であることを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第4の特徴点は、折畳み用縦方向シートの両端部には、押え用横方向シートと折畳み用縦方向シートの交差するシートの中心位置に設けられた切り欠き孔に嵌め込み固定するための突起が設けられていることを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第6の特徴点は、台座部を覆うことにより強化をすることができる可撓性横方向シートの端部には、シートに設けられた切り欠き孔に嵌め込み固定するための突起が設けられ、突起を受ける為の位置に切り欠き孔を有することを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第8の特徴点は、可撓性横方向シートおよび可撓性縦方向シートの固着を要する部分には固着する為の粘着部が設けられていることを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第9の特徴点は、組み立て前の粘着部は、剥離紙により保護されていることを特徴とする組立式止血シート、にある。
本考案の第11の特徴点は、可撓性横方向シート表面及び長尺テープの末端部裏面の夫々に互いに着脱自在に固着可能な面ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の組立式止血シート。
図1〜図3に示された「組立式止血シート」は、本考案の典型的な一実施形態であって、「組立式止血シート」の基本的な構造を示すものである。
上記の目的を達成する本考案の組立式止血シート(A)は、図1に見るとおり、一枚の平らなペーパー(紙)やプラスチック製の可撓性シートから成っており、そのシートの形態は、長方形の横方向に伸びる押え用シート(1)部分と、そのシートの中途の位置の縁部から長手方向に対して直交する縦方向に伸びる一対の折畳み用シート(2)部分から構成される略十字の太字型シートであって、通常は一枚の可撓性の剛性の材料を加工することにより作製される。一対の折畳み用シート(2)部分には折り曲げにより凸部になり押圧部の役割を果たす四辺形台座を組み立てることが可能な大きさの、台座脚部(21)、台座の表面形成部(22)および台座の接合兼脚部(23)を作成可能な程度の間隔で三つの折り目(3)が縁部からそれぞれ順次平行間隔に形成されている。この組立式止血シート(A)を押え用シート(1)の長手方向側から見た右側面図の形体は、図1(b)に示す形状をしている。また折畳み用シート(2)の長手方向側から見た正面図の形体は、図1(c)の形状をしている。組立式止血シート(A)の折畳み用シート(2)の台座の表面部分(4’)を構成する箇所、および台座の接合兼脚部(23)を折り曲げ、合せ面を接合することにより組み立てが可能な構造をしている。また、押え用シート(1)には、撓み部(D)(羽根部)が左右対称に配置されており、上下に対称に撓む面が存在し、この面は可撓性、弾性、長さの加減により押圧力を調整したり、固定、配置の便利さに寄与する面でもあり、これを羽根のような対称の揺動をする撓み部(D)(羽根部)と呼称する。
次に、折畳み用シート(2)の先端部分に設けられている突起(6)を可撓性シートの中心位置の穴(7)に嵌め込むことによって、穿刺傷部分(針穴)(P)を押圧する為の凸部の台形の形態をした台座(E)を押え用シート(1)の裏面に形成することにより、組立止血シート(B)を作製する。
折畳み用シート(2)の台座脚部(21)により作成する台形脚部は、図2(b)に見るように若干斜面になっており、台座(E)表面部の押圧による横移動を支えて抑制するので、補強効果が期待できる。また、折畳んだだけであるから、台座脚部(21)が押え用シート(1)に完全に繋がって固定されているので、台座(E)のつぶれやずれを防止するに於いて、或いは構造的にも補強上有利である。
裏面に形成された台座(E)の寸法は、高さ5.0〜20.0mm程度の台形である。台座の縦横の寸法幅は、押え用シート(1)および折畳み用シート(2)の幅により決まる値であり、通常は幅10〜40mm程度の範囲で、任意に設計できる。
もちろん
多量に使用する場合は 事前に組立準備も可能である。
押圧部である台座(E)は、押え用シート(1)の腕に接する側の中央部に一体成形により設ける。押え用シート(1)は剛性部材であり、その形状としては、長方形状が最も簡単な形状であるが、楕円形状や円盤状でも良く、これに限らず剛性部材である押え板1が撓んでそのバネ力により押圧部である台座(E)を真下に押し下げる押圧力を生じるような形状であれば任意の形状にすることができる。その押圧部である台座(E)は、5.0〜20.0mmという高さがあるため、非伸縮性の粘着テープ5を腕に圧接固着すると、剛性部材である押えシート(1)が撓み部(D)となり撓んでそのバネ力により台座(E)を押圧部として真下に押し下げる押圧力を生じると同時に、腕と押え用シート(1)と台座(E)により隙間(12)が形成される。この隙間(12)ができることにより、静脈血流を停滞させることが無く、鬱血しにくい。即ち、押圧部は、指の代用品としての機能を持つものである。
いずれにせよ、この補強板(14')の機能は、台座(E)部分の変形防止や補強効果を挙げるとともに、台座(E)部分に加わる押圧力を鳥の羽ばたきのように遥動調整することによって、適度に分散および加減をする撓みによる撓み部(D)の圧加減を調節する作用を有する。
点滴後に、刺した針を抜いた穿刺孔はガーゼとテープで仮止処置して、さらに穿刺孔からの出血を止める為に、上から指で押えて一時的に止血する。それ以降は通常、本考案に係る組立止血シート(B)を配置して、図3(a)のように絆創膏のような粘着性テープ(10)により、押圧部をガーゼとテープの上から穿刺孔に押し当て、押え用シ−ト(1)の撓み部(D)が湾曲する程度に強く引っ張り腕に巻付けて固着する。約5〜10分の止血後、粘着テープ(10)を剥ぎ取り、組立止血シート(B)を回収する。
本考案の設計変更内で作成した組立止血シート(B)も同様に使用できる。
図1(a)に示されている本考案の組立式止血シート(A)を、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と略すこともある。)樹脂板を加工して製作をする。
押え用シ−ト(1)部分の全長は60mm、幅25mmとする。同様に折畳み用シート(2)部分を、押え用シ−ト(1)の端から30mmの位置に、対称に幅20mmとして、順次台座脚部8.2mm、台座表面形成部の半面10mm、台座接合兼脚部8.7mmの間隔に三つの折り目を形成して、両端部には縦1mm、横6mm程度の突起をそれぞれ設ける。原則一枚のシートを略太字の十字型に加工するものであるから、その条件を満たす寸法のシートを準備して、その寸法線に沿って切り取る。次いで、両シート(1)(2)の中心部交差位置に、突起を差し込む切り取り孔(7)を穿孔する。
この組立式止血シート(A)にしたがって、折り曲げ組み立てることにより、組立止血シート(B)を作製する。
この組立止血シート(B)を、点滴後の患部のガーゼの上に配置して、台座部(E)からなる押圧部を当接させ、この組立止血シート(B)を絆創膏により腕に巻き付け固定をする。
約5〜10分経過後に、止血が確認できたら、この組立止血シート(B)を外して、廃棄する。
本考案を実施例を挙げて説明をしたが、本考案はこの態様に限定されるものではない。
B…… 組立後の止血シート
C…… 止血シートの使用状態の断面図
D…… 撓み部(D)(羽根部)
E…… 台座(凸部)
G…… 補強型組立式止血シート
H…… 補強型止血シート
J…… 長尺テープ付き補強型組立式止血シート
K…… 長尺テープ付き補強型止血シート
P…… 長尺テープ付き頑丈型組立式止血シート
Q…… 長尺テープ付き頑丈型止血シート
1…… 押え用シート
10…… 粘着テープ(絆創膏)
11…… 腕
12…… 隙間
13…… テープ部
14、14'…… 折返し部(補強部)
15…… すべり止
16…… 突起
17…… 長尺テープ
18…… 両面接着テープ
19…… ホッチキス(商品名)針
2…… 折畳み用シート
20…… 熱融着部(又は接着部)
21…… 台座脚部
22…… 台座表面形成部
23…… 接合兼脚部
24…… 面ファスナー(雌雄型)
3、3'…… 折り用溝
4、4'…… 粘着部
5…… 剥離紙
6…… 突起
7、7'……切取り孔(角穴)
8…… 空間(隙間)
9…… ガーゼ
Claims (11)
- 長方形の長手方向に伸びる押え用シートに対して、その中途の位置の縁部から長手方向に対して直交方向に伸びる一対の折畳み用シートから形成される可撓性の十字型シートからなり、一対の折畳み用縦方向シートには折り曲げにより押圧部の役割を果たす四辺形台座を組み立てることが可能な大きさの、台座脚部、台座表面形成部および台座接合兼脚部を作成可能な間隔に三つの折り目が縁部からそれぞれ順次平行間隔に形成されていることを特徴とする組立式止血シート。
- 一対の折畳み用縦方向シートに形成されている台座脚部、台座表面形成部および台座接合兼脚部の三つの折り目により折り曲げられ、一対の台座接合部の接合により押圧部の役割を果たす台座が形成されることを特徴とする請求項1に記載の組立式止血シート。
- 台座表面部が、一対の一方の折畳み用縦方向シートに形成されている台座表面形成部の半面と他方の台座表面形成部の半面とが並ぶことにより形成された四辺形の表面から構成された押圧部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立式止血シート。
- 折畳み用縦方向シートの両端部には、押え用横方向シートと折畳み用縦方向シートの交差するシートの中心位置に設けられた切り欠き孔に嵌め込み固定するための突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 長方形の可撓性横方向シートは折り曲げ又は折り返しにより台座部を又はシートの表面を覆うことにより強化をすることができる程度の長さを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 台座部を覆うことにより強化をすることができる可撓性横方向シートの端部には、シートに設けられた切り欠き孔に嵌め込み固定するための突起が設けられ、突起を受ける為の位置に切り欠き孔を有することを特徴とする請求項5に記載の組立式止血シート。
- 可撓性横方向シートおよび可撓性縦方向シートの材料は、紙又はプラスチックであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 可撓性横方向シートおよび可撓性縦方向シートの固着を要する部分には固着する為の粘着部が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 組み立て前の粘着部は、剥離紙により保護されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 可撓性横方向シートには長尺テープが一体又は別体により設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の組立式止血シート。
- 可撓性横方向シート表面及び長尺テープの末端部裏面の夫々に互いに着脱自在に固着可能な面ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の組立式止血シート。
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CN108495606A (zh) * | 2015-12-09 | 2018-09-04 | 埃米尔·德洛什 | 用于在湿润环境中进行皮肤护理的敷料 |
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