JP3188515U - 一対の揉み玉及び当該一対の揉み玉を備えたマッサージ装置 - Google Patents

一対の揉み玉及び当該一対の揉み玉を備えたマッサージ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】立体的で複雑で、強加圧の揉みほぐし効果を十分に得ることのできる一対の揉み玉及び当該一対の揉み玉を備えたマッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ装置において用いられ、駆動手段により回転する回転台2上に取り付けられた一対の揉み玉1であって、当該一対の揉み玉1は、回転台2上にV字状に傾斜して突設された一対の支柱3の先端に、夫々偏心して回転自在に取り付けられており、回転台2の回転によって当該一対の揉み玉1が回転運動するだけでなく、使用者の身体表面に一対の揉み玉1の右揉み玉1a又は左揉み玉1bが接触した際に、偏心回転による上下運動をも行う。
【選択図】図5

Description

本考案は、マッサージ装置において用いられる一対の揉み玉及び当該一対の揉み玉を備えたマッサージ装置に関する。
近年、自宅や職場環境など、パソコンや携帯電話の普及率が高まり、その使用時間が長くなるに従って肩こりに悩む人が多くなっている。そのため、そのような肩こり等の身体的疾患を患った身体の疲れを癒すべく、種々の揉みほぐし効果のあるマッサージ装置が提供されている。
例えば、従来、本願出願人より、回転台の上面に大小一対の大揉み玉及び小揉み玉を突設し、夫々回転することにより、当該大小一対の揉み玉が使用者の体表面に対してマッサージするマッサージ装置が提供されている(特許文献1)。
実用新案登録第3175206号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマッサージ装置の揉み玉は、大小一対の揉み玉が回転台の上面に単に平面的に取り付けられているため、当該一対の揉み玉が一定の高さ及び範囲でしか回転運動せず、立体的で複雑な揉みほぐし効果を十分には得ることはできないという問題があった。
また、当該マッサージ装置の揉み玉は、半球形状に形成されているため、当該揉み玉を傾斜させて回転台の表面に取り付けた場合等には、揉み玉側面によるマッサージを使用者の身体表面に十分には施術することができず、使用者が欲するような変化のある強加圧の揉みほぐし効果を得ることができないという問題があった。
そこで、本考案は、立体的で複雑な、且つ、変化のある強加圧の揉みほぐし効果を十分に得ることのできる一対の揉み玉及び当該一対の揉み玉を備えたマッサージ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は次のように構成した。すなわち、本考案に係る請求項1に記載の一対の揉み玉は、マッサージ装置において用いられ、駆動手段により回転する回転台上に取り付けられた一対の揉み玉であって、両者とも球形又は楕円球形に形成されているか、或いは、球形と楕円球形との組み合わせで形成されており、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に夫々取り付けられていることを特徴としている。
また、前記請求項2に記載の一対の揉み玉は、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に、夫々回転自在に取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の一対の揉み玉は、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に、夫々偏心して回転自在に取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の一対の揉み玉は、前記請求項3に記載の夫々の支柱に偏心して回転自在に取り付けられた一対の揉み玉の偏心幅が、1mm〜5mmであることを特徴としている。
また、請求項5に記載の一対の揉み玉は、前記回転台の表面に対して側面視でも傾斜して突設された一対の支柱の先端に夫々取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の一対の揉み玉は、前記請求項5に記載の一対の揉み玉の傾斜角が、前記回転台の表面に対して45°〜90°であることを特徴としている。
また、請求項7に記載の一対の揉み玉は、前記回転台の表面から高低差を設けて取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の一対の揉み玉は、前記請求項7に記載の一対の揉み玉の前記回転台の表面からの高低差が、1〜10mmであることを特徴としている。
また、請求項9に記載の一対の揉み玉は、大小一対の大揉み玉及び小揉み玉からなることを特徴としている。
また、請求項10に記載の一対の揉み玉は、前記請求項9に記載の大揉み玉の直径が40mmであり、小揉み玉の直径が30mmであることを特徴としている。
また、請求項11に記載の一対の揉み玉は、夫々の頂点の前記回転台の回転によって取る円運動の軌跡が前記回転台の軸心から径方向に異なるように内径側揉み玉及び外径側揉み玉として取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項12に記載の一対の揉み玉は、前記請求項11に記載の回転台の軸心からの一対の揉み玉の頂点までの径が、内径側揉み玉が半径15〜55mmであり、外径側揉み玉が半径20〜60mmであり、外径側揉み玉の方が内径側揉み玉よりも前記回転台の軸心に対して外側に取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項13に記載の一対の揉み玉は、前記一対の揉み玉の表面が、クロムメッキ加工されていることを特徴としている。
さらに、請求項14に記載のマッサージ装置は、前記請求項1乃至13に記載の一対の揉み玉を備えたことを特徴としている。
本考案に係る請求項1乃至4に記載の一対の揉み玉によれば、回転台の表面に正面視で左右側面方向にV字状に傾斜して突設された支柱の先端に、夫々球形に形成された揉み玉が取り付けられていることにより、また、当該揉み玉が回転自在に取り付けられていることにより、回転台の表面に傾斜した支柱に取り付けられた一対の揉み玉が、その側面でも十分に使用者の身体表面に接するため、より確実に強加圧のマッサージすることができ、さらに、楕円球形の揉み玉と組み合わせることにより立体的で変化に富んだ揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。
また、前記回転台の表面に正面視で左右側面方向にV字状に傾斜して突設された支柱の先端に、夫々偏心して回転自在に一対の揉み玉を取り付けたことにより、前記回転台の回転によって一対の揉み玉が回転運動するだけでなく、使用者の身体表面に一対の各揉み玉が接触した際に偏心回転による上下運動をも行うため、立体的で複雑なマッサージを行うことができるとともに、一対の揉み玉が上下運動により上方に移動した際には、使用者の身体表面に強加圧のマッサージを行うことができ、まるでマッサージ施術師による手の親指加圧のマッサージを受けたかのような変化のある揉み心地を得ることができる。
また、請求項5及び6に記載の一対の揉み玉によれば、前記一対の揉み玉を側面視で前記回転台の表面に対して傾斜して取り付けたことにより、正面方向にも傾斜した一対の揉み玉がより複雑に回転及び偏心回転するため、さらに一層立体的で複雑な揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。
また、請求項7及び8に記載の一対の揉み玉によれば、前記一対の揉み玉を前記回転台の表面からの高低差を設けて取り付けたことにより、一対の揉み玉が夫々身体表面に加圧する力に差が生じるため、加圧力に強弱の差が生じ、より一層立体的で複雑な揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。
また、請求項9及び10に記載の一対の揉み玉によれば、前記一対の揉み玉を大小一対の大揉み玉及び小揉み玉で形成したことにより、大揉み玉及び小揉み玉による身体表面への加圧力に差が生じるため、より一層立体的で強弱に変化のある揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。
また、請求項11及び12に記載の一対の揉み玉によれば、内径側揉み玉及び外径側揉み玉として夫々の頂点の取る軌跡が径方向に異なるように取り付けたことにより、使用者の身体表面に対して広範囲で複雑な揉みほぐし効果のマッサージを効率的に行うことができる。
また、請求項13に記載の一対の揉み玉によれば、前記一対の揉み玉にクロムメッキ加工を施したことにより、光沢によって美観を向上させるだけでなく、当該一対の揉み玉の使用時に布等のカバーを被覆した際、回転する一対の揉み玉による摩擦で当該カバーを破損等することを防止することができ、当該カバーを長く使用することができる。
さらに、請求項14に記載のマッサージ装置によれば、前記一対の揉み玉を備えたことにより、立体的で複雑な、且つ、変化のある強加圧の揉みほぐし効果を得ることのできるマッサージを行うことができる。
本考案に係る一対の揉み玉を回転台に取り付けた状態を示す正面図である。 当該一対の揉み玉を示す平面図である。 当該一対の揉み玉を示す右側面図である。 当該一対の揉み玉を示すZ−Z断面図である。 当該一対の揉み玉が回転する様子を示す正面図である。 当該一対の揉み玉に高低差を設けた状態を示す正面図である。 当該一対の揉み玉を大小一対の揉み玉とした状態を示す正面図である。 当該一対の揉み玉が径方向に異なって取り付けられている状態を示す平面図である。 本考案に係るマッサージ装置の外観斜視図である。 当該マッサージ装置の内部構造を示す底面図である。 他の実施例のマッサージ装置を示す外観斜視図である。 他の実施例のマッサージ装置を示す外観斜視図である。 他の実施例のマッサージ装置を示す平面図である。
以下、図面に基づいて本考案を具体的に説明する。まず、図1は、本考案に係る一対の揉み玉1を回転台2の上面に取り付けた状態を示す正面図であり、図2は、当該一対の揉み玉1を示す平面図である。当該一対の揉み玉1は、左揉み玉1aと右揉み玉1bから構成されており、両揉み玉とも下端に支柱3へ取り付けるための孔1c(図4の断面図を参照。)を設けた球形に形成されている。当該各孔1cは、球形の左揉み玉1a及び右揉み玉1bが偏心して回転するように当該球形の中心軸からズレて形成されている。
当該一対の揉み玉1は、夫々直径40mmの球形に形成されているが、当該サイズに限定されるものではなく、種々の使用者等が所望するサイズで形成してもよい。また、当該一対の揉み玉1は、左揉み玉1a及び右揉み玉1bともに球形に形成されているが、ラグビーボール状の楕円球形(図示せず。)に形成してもよく、球形と楕円球形の組み合わせで構成してもよく、このように球形又は楕円球形の揉み玉を組み合わせて使用することにより、より立体的で変化に富んだ揉み効果を得ることができる。
また、当該球形又は楕円球形に形成した一対の揉み玉1は、偏心回転ではなく、単に傾斜して回転自在に取り付けられた場合であっても、球形又は楕円球形に形成したことにより、その側面でも十分に使用者の身体表面に接触することができる。そのため、より確実に強加圧のマッサージを行うことができるとともに、球形と楕円球形とを組み合わせることにより立体的で変化に富んだ揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。また、当該球形又は楕円球形に形成した一対の揉み玉1は、回転せずともその側面で十分に使用者の身体表面に接触するため、確実に強加圧のマッサージを行うことができるという同様の効果を奏することができる。
当該一対の揉み玉1は、夫々回転台2の表面に突設された支柱3の先端に前記孔1cを嵌め込むことによって回転自在に取り付けられる。また、当該支柱3は、回転台2の表面から正面視でV字状に傾斜して突設されている。なお、当該支柱のV字状は、正面視で65°の角度となるように傾斜して突設されているが、当該65°の角度に限定されるものではなく、種々の使用者等が所望する角度で形成してもよい。
図3は、当該回転台2に取り付けた一対の揉み玉1を示す右側面図である。当該図3に示す通り、当該一対の揉み玉1は、支柱3の傾斜によって前記回転台2の表面に対して側面視で正面方向に傾斜して取り付けられている。当該一対の揉み玉1は、回転台2の表面に対して側面視で75°の角度で傾斜して取り付けられるが、使用者の身体サイズや使用目的等に応じて、最適なマッサージ効果を得るために、45°から90°の傾斜角で取り付けることもできる。
図4は、当該一対の揉み玉1の支柱3への取り付け状態を示すZ−Z断面図である。当該断面視の左揉み玉1aは、偏心回転するように、図示の通り、球形の左揉み玉1aの中心に対してズレた状態で支柱3へ取り付けられている。当該偏心幅αは、本実施例では、2mmで形成されているが、種々の使用者等が所望する偏心幅αとしては、最適な効果を奏するべく1mm〜5mmの幅で構成することもできる。
図5は、当該一対の揉み玉1が偏心回転する様子を示す正面図である。当該傾斜して取り付けられ偏心回転する一対の揉み玉1は、使用者の身体表面に接触した際、前記回転台2の回転によって偏心回転し、図中の破線で示すように、回転運動のみならず、回転台2の内側方向へと上下運動を行う。
このように、偏心回転自在に取り付けられた一対の揉み玉1は、前記回転台2の回転に応じて回転するとともに、使用者の身体表面に接した際に、当該支柱3を軸芯として偏心回転し、さらに上下運動をも行うことから、立体的で複雑な揉みほぐし効果を得ることのできるマッサージを行うことができ、且つ、上下運動した際に、使用者の身体表面に強加圧のマッサージを行うことができ、まるでマッサージ施術師による手の親指加圧のマッサージを受けたかのような変化のある揉み心地を得ることができる。
図6は、当該一対の揉み玉1に高低差βを設けた状態を示す正面図である。当該一対の揉み玉1は、左揉み玉1aが右揉み玉1bよりも回転台からの高さが高くなるように取り付けられている。当該高低差βは、本実施例では、左揉み玉1aが右揉み玉1bよりも6mm高くなるように取り付けられている。これにより、より高い左揉み玉1aが右揉み玉1bよりも強い加圧のマッサージを行うために、より立体的で強弱に変化のある揉みほぐし効果を得ることができる。当該高低差βは、6mmに限られるものではなく、最適なマッサージ効果を奏するには1〜10mmとするのが好ましく、さらに、必要とあればそれ以上に高低差βを設けてもよい。また、左揉み玉1aよりも右揉み玉1bを高くなるように取り付けても同様の効果を得ることができる。
図7は、当該一対の揉み玉1を大小のサイズの異なる一対の揉み玉1としたものを示す正面図である。本実施例では、左揉み玉1aを大揉み玉とし、右揉み玉1bを小揉み玉として構成した。当該一対の揉み玉1の左揉み玉1aの直径γは、40mmであり、右揉み玉1の直径δは、30mmである。これにより、大揉み玉及び小揉み玉による身体表面への加圧力に差が生じるため、より一層立体的で複雑な揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。なお、左揉み玉1aを小揉み玉とし、右揉み玉1bを大揉み玉としても同様の効果を得ることができる。また、一対の揉み玉1のサイズは、当該サイズを最適とするが、これに限られるものではなく、種々の使用者等の所望に応じて変更してもよい。
次に、図8は、当該一対の揉み玉1が回転台2の軸心Aから径方向に異なった距離幅で取り付けられている状態を示す平面図である。当該一対の揉み玉1は、図8に示すように、回転台2の回転による左揉み玉1aの頂点B及び右揉み玉1bの頂点Cの円運動が取る軌跡が異なるように取り付けられ、本実施例では、前記右揉み玉1bが左揉み玉1aよりも回転台2の軸心から外側となるように取り付けられ、左揉み玉1aの頂点Bが図中の矢印Xの軌跡を取り、右揉み玉1bの頂点Bが図中の矢印Yの軌跡を取るように構成されている。当該左揉み玉1aの頂点B及び右揉み玉1bの頂点Cが取る回転台の軸心からの距離幅は、内径側の左揉み玉1aは34.5mmであり、外径側の右揉み玉1bは36.5mmである。なお、当該一対の揉み玉1の頂点B及びCの回転台2の軸心Aからの距離幅は、これに限られるものではなく、最適な効果を奏するためには、内径側の左揉み玉1aが15mm〜55mm、外径側の右揉み玉1bが20mm〜60mmで、内径側揉み玉の方が外径側揉み玉よりも内側になるように構成することができ、また、必要に応じてさらに距離幅を広げてもよい。
このように、内径側揉み玉及び外径側揉み玉として夫々の頂点B及びCの取る軌跡が径方向に異なるように取り付けたことにより、一対の揉み玉1による揉みほぐしの範囲を広げることができ、使用者の身体表面に対して広範囲で複雑な揉みほぐし効果のマッサージを効率的に行うことができる。なお、内径側の揉み玉を右揉み玉1bとし、外径側の揉み玉を左揉み玉1aとしても同様の効果を得ることができる。
そして、前記傾斜させて取り付けた一対の揉み玉1の構成、前記支柱3の先端に偏心幅αで偏心して回転自在に取り付けられた一対の揉み玉1の構成、前記球形又は楕円球形に形成された一対の揉み玉1の構成、前記回転台2の表面から高低差βを設けて取り付けられた一対の揉み玉1の構成、前記大小一対の大揉み玉及び小揉み玉からなる一対の揉み玉1の構成、前記回転台2の回転によって取る円運動の軌跡X及び軌跡Yが径方向に異なる一対の揉み玉1の構成、これらの構成を組み合わせることにより、使用者が最も所望する最適で変化に富んだ揉みほぐし効果のある一対の揉み玉1を構成することができる。
また、図示はしないが、当該一対の揉み玉1は、その表面にクロムメッキ加工を施すことができる。当該一対の揉み玉1の表面にクロムメッキ加工を施すことにより、光沢によって美観を向上させるだけでなく、当該一対の揉み玉の使用時に布等のカバーを被覆した際、回転する一対の揉み玉による摩擦で当該カバーを破損等することを防止することができ、当該カバーを長く使用することができる。
次に、前記一対の揉み玉1を備えたマッサージ装置10について説明する。
図9は、当該マッサージ装置10を示す外観斜視図である。当該マッサージ装置10は、ハウジング11と、当該ハウジング11内に内蔵された駆動モーター12と、当該駆動モーター12から回転運動が伝達されて回転する左右の回転台2と、当該回転台2の上面に支柱3を介して取り付けられた前記一対の揉み玉1とから構成される。当該一対の揉み玉1は、マッサージ装置10の左右に設けた回転台2の上面に夫々設けられており、駆動モーター12の駆動によって回転台2が回転するのに伴って、一対の揉み玉1が回転し、使用者の身体表面に対してマッサージを行う。
図10は、当該マッサージ装置10に係るハウジング11の内部構造を示す底面図である。なお、当該図10では、当該ハウジング11の内部構造を容易に把握すべく、底面視からの表現により当該内部構造を示す。ハウジング11内の中央部に配設された駆動モーター12は、電動の単軸モーターで構成されており、当該単軸の先端にはネジ溝が掘られ、ウォームギア13として形成されている。当該左右のウォームギア13の近傍には、ハウジング11に取り付けられた軸棒14が設けられ、当該軸棒14に左右の二段歯車15が回転可能に軸支されている。当該二段歯車15は、上段の径の大きいはすば歯車15aと下段の径の小さい小歯車15bとが形成されており、はすば歯車15aが前記ウォームギア13と夫々噛み合っている。一方、下段の小歯車15bは、平歯車16と夫々噛み合うように構成されている。そして、当該平歯車16、16を回転可能に軸支する回転軸17の上端には、前記回転台2がその中心位置で載置されて固定されている。このような内部構成によって、駆動モーター12による回転運動が左右の回転台2へと伝達される。
なお、当該駆動モーター12の回転運動を伝達するための構成は前記内部構成に限られるものではなく、当該駆動モーター12の回転運動を左右の回転台2に伝達できればどのような構成であってもよい。
このように構成したマッサージ装置10によれば、左右の回転台2の表面に取り付けられた一対の揉み玉1が身体の主として首部又は足部や肩部等に前記一対の揉み玉1が奏する揉みほぐし効果のあるマッサージを行うことができる。
次に、当該一対の揉み玉1を備えたマッサージ装置10の実施例について説明する。
図11に示すように、当該マッサージ装置10は、クッション等に内蔵して使用することができる。発泡ウレタン等の通常用いられるクッション素材20と当該クッション素材20を被覆するクッションカバー(図示せず。)からなるクッションにおいて、当該クッション素材20に前記マッサージ装置10を嵌め込み可能な陥没部21を設け、当該陥没部21にマッサージ装置10を一対の揉み玉1が露出するように嵌め込み、前記クッションカバーでクッション素材20及びマッサージ装置10を被覆することでクッションを形成する。このように、マッサージ装置10をクッションに内蔵することにより、上記のマッサージ効果を備えたマッサージクッションを自由に持ち運んで使用することができ、クッションカバーに装飾等を施せば美観性に優れ、部屋のインテリアとして載置することもできる。
この際、一対の揉み玉1の表面にクロムメッキ加工を施すことにより、当該一対の揉み玉1が回転して前記クッションカバーに擦れても、摩擦によって一対の揉み玉1がクッションカバーを破損等することを防止することができ、当該クッションカバーを長く使用することができる。
図12は、他の実施例のマッサージ装置10を示す外観斜視図である。当該マッサージ装置10は、使用者の主として首部をマッサージするためのネックマッサージャーであって、当該マッサージ装置10に合成樹脂製で略鼓形状に形成した鼓型カバー22を被覆して使用する。当該マッサージ装置10は、当該首部のマッサージに適用するために前記実施例とは異なる形態で形成されるが、上部に取り付けた回転台2が回転可能に構成すればどのような形態であってもよい。当該ネックマッサージャーの使用時には、さらに布等の第二カバー(図示せず。)をマッサージ装置10及び鼓型カバー22の表面に被覆して使用する。
当該ネックマッサージャーとしてのマッサージ装置10によれば、使用者の主として首部に対して、立体的で複雑なマッサージを行うことができ、さらには、使用者の首部に強加圧のマッサージを行うことができ、まるでマッサージ施術師による親指加圧のマッサージを受けたかのような変化のある揉み心地のマッサージを行うことができる。
また、図13は、他の実施例のマッサージ装置10を示す平面図である。当該マッサージ装置10は、その上面に4つの回転台2が取り付けられており、前記実施例のマッサージ装置10に比して広範囲で、8つの揉み玉による強加圧のマッサージを行うことができる。このように、回転台2は、マッサージ装置2の上面に2つ以上設けてもよく、各回転台2が回転可能に構成されていれば、当該回転台2の設置個数は限定されない。当該マッサージ装置10は、前記図11で示したクッション素材20と同様に、クッション素材20に陥没部21を設け、当該陥没部21に嵌め込み、クッションカバー等で被覆することによりクッションとして使用することができる。
本考案に係るマッサージ装置10は、前記クッション以外にもソファやチェアなどに内蔵して利用することができる。
1 一対の揉み玉
1a 左揉み玉
1b 右揉み玉
1c 孔
2 回転台
3 支柱
10 マッサージ装置
11 ハウジング
12 駆動モーター
13 ウォームギア
14 軸棒
15 二段歯車
15a はすば歯車
15b 小歯車
16 平歯車
17 回転軸
20 クッション素材
21 陥没部
22 鼓型カバー
α 偏心幅
β 高低差
γ 直径
δ 直径
A 軸心
B 頂点
C 頂点
X 矢印
Y 矢印
さらに、請求項14に記載のマッサージ装置は、前記請求項1乃至13のいずれかに記載の一対の揉み玉を備えたことを特徴としている。

Claims (14)

  1. マッサージ装置において用いられ、駆動手段により回転する回転台上に取り付けられた一対の揉み玉であって、
    前記一対の揉み玉は、両者とも球形又は楕円球形に形成されているか、或いは、球形と楕円球形との組み合わせで形成されており、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に夫々取り付けられていることを特徴とする一対の揉み玉。
  2. 前記一対の揉み玉は、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に、夫々回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の一対の揉み玉。
  3. 前記一対の揉み玉は、前記回転台上に正面視でV字状に傾斜して突設された一対の支柱の先端に、夫々偏心して回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の一対の揉み玉。
  4. 前記夫々の支柱に偏心して回転自在に取り付けられた一対の揉み玉の偏心幅は、1mm〜5mmであることを特徴とする請求項3に記載の一対の揉み玉。
  5. 前記一対の揉み玉は、側面視でも前記回転台の表面に対して傾斜して突設された一対の支柱の先端に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の一対の揉み玉。
  6. 前記一対の揉み玉の傾斜角は、前記回転台の表面に対して45°〜90°であることを特徴とする請求項5に記載の一対の揉み玉。
  7. 前記一対の揉み玉は、前記回転台の表面から高低差を設けて取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の一対の揉み玉。
  8. 前記一対の揉み玉の前記回転台の表面からの高低差は、1〜10mmであることを特徴とする請求項7に記載の揉み玉。
  9. 前記一対の揉み玉は、大小一対の大揉み玉及び小揉み玉からなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の揉み玉。
  10. 前記大揉み玉の直径は40mmであり、小揉み玉の直径は30mmであることを特徴とする請求項9に記載の一対の揉み玉。
  11. 前記一対の揉み玉は、夫々の頂点の前記回転台の回転によって取る円運動の軌跡が前記回転台の軸心から径方向に異なるように内径側揉み玉及び外径側揉み玉として取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の一対の揉み玉。
  12. 前記回転台の軸心からの一対の揉み玉の頂点までの径は、内径側揉み玉が半径15〜55mmであり、外径側揉み玉が半径20〜60mmであり、外径側揉み玉の方が内径側揉み玉よりも前記回転台の軸心に対して外側に取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の揉み玉。
  13. 前記一対の揉み玉の表面は、クロムメッキ加工されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の一対の揉み玉。
  14. 請求項1乃至13に記載の一対の揉み玉を備えたことを特徴とするマッサージ装置。
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