JP3188029U - トナーシール材 - Google Patents

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高明 山本
高明 山本
史典 岩城
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Abstract

【課題】上層がトナー供給ロールに接しても、上層の表面に皺が発生せず、トナーの漏出を防止することができるトナーシール材を提供する。【解決手段】ヤング率の高い繊維素材よりなる不織布である上層2と、高弾性な発泡体よりなる下層4が、接着剤3または両面テープにより接合されて複合体として一体的に成形されている。下層4の下側には、接着層5が設けられている。また、上層の密度が0.3g/cc以下であり、下層の密度が0.1g/cc以下である。【選択図】図2

Description

本考案は複写機、ファクシミリ、事務機器用のプリンタ等において使用される電子写真方式により画像を現出する装置において、トナーの漏出を防止するトナーシール材に関するものである。
電子写真方式による現像装置は、図3に示すようにケーシング11内にトナーを収容し、ケーシング11の開口部12にトナー供給ロール13を回転自在に軸支したトナーカートリッジ10を含むものであって、トナー供給ロール13の表面にトナーを付着させ、該トナーを露光した感光体に供給し、該感光体から記録用紙などにトナーを転写し、それを熱と圧力によって用紙表面に定着させるものである。
そして前記トナーカートリッジ10のケーシング11におけるトナー供給ロール13の両端を受ける軸受部14には、トナーシール材1,1aが設けられ、ケーシング11内のトナーが軸受部14から側方に漏出するのを防止するようになっている。
従来、トナーシール材としては、繊維素材の表面シール層とクッション層を含む複合クッション材が開示されている。この複合クッション材は、まず織物などに繊維を植毛して表面シール層を作製した後に、発泡ウレタンや不織布などのクッション層と複合して作製されている(特許文献1参照。)。
また、表面にポリテトラフルオロエチレン繊維よりなる表面層を有し、且つ、そのポリテトラフルオロエチレン繊維の毛羽の発生を防止すると共に、湾曲により表面層に皺が生じないと称するトナーシール材が開示されている(特許文献2参照。)。このトナーシール材は、柔軟なプラスチック発泡体よりなる下層の片面上に極細繊維の分割繊維よりなる薄い不織布の中間層を設け、当該中間層上にスプリット延伸してなるポリテトラフルオロエチレン繊維の不織布よりなる表面層を形成すると共に、前記中間層と表面層の繊維を交絡している。
特開2007−113750号公報 特開2007−286365号公報
特許文献1に記載の複合クッション材をトナーシール材として湾曲させて使用すると、織物層とクッション層の湾曲率の差が原因となり表面シール層の表面に皺が発生する。この状態で複写機やプリンタのトナーカートリッジにおけるトナー供給ロールの両端を受ける軸受部に使用した場合には、皺が拡がりその隙間からトナーが漏れるという問題があった。また、織物層に羊毛繊維を用いると、羊毛繊維のヤング率が11〜25g/Dであるため、外力により変形しやすく、トナー供給ロールと上層の間に隙間が生じ、トナーが漏出するという問題があった。
特許文献2に記載のトナーシール材は、上記問題点を解決するためになされたものであり、摺動性と漏れ防止(シール性)という2つの機能を充足させるため、表面層にポリテトラフルオロエチレン繊維(以下、PTFE繊維という)100%を使用している。しかし、PTFE繊維のヤング率も5〜20g/Dであり、外力により変形しやすく、トナー供給ローラーと上層の間に隙間が生じ、トナーが漏出する。また、表面層がPTFE繊維100%であることは、繊維間同士が滑りやすいため回転するトナー供給ロールに接すると、該トナー供給ロールとの磨耗により繊維の脱落が発生する。この脱落した繊維がトナー側に進入してトナーに混入すると、現像ロールや感光体に付着して、画像形成時の不良原因となっていた。
本考案は、上記課題を解決するために成されたもので、上層がトナー供給ロールに接しても、該上層の表面に皺が発生せず、トナーの漏出を防止することができるトナーシール材を提供することを目的としている。
本考案のトナーシール材は、ヤング率の高い繊維よりなる不織布の上層と、高弾性な弾性体である発泡体の下層が複合体として一体的に成形されている。また、前記上層と下層は、接着剤または両面テープにより接合されている。
ヤング率の高い繊維よりなる不織布の上層は、外力による寸法変化が小さいので、トナー供給ロールが摺動しても、上層の表面に皺が発生せずトナー供給ロールと上層の間に隙間が生じない。これにより、トナーの漏出を防止することができる。また、下層は高弾性な発泡体であるため、トナー供給ロールの荷重や振動に十分に耐えることができる。
本考案のトナーシール材は、下層の下側に接着層を設けている。接着層は、下層の下側全面に設けられており、両面テープ、液状接着剤、ホットメルト接着剤などを使用することができる。なお、接着層を下層全面ではなく、下層の適宜個所に設けることも当然可能である。接着層を設けることにより、トナーシール材を複写機、プリンタ、ファクシミリなどにおいて使用される、電子写真方式により画像を現出する装置の所定位置に容易に取り付けることが可能になる。また、上層の密度が0.3g/cc以下であり、下層の密度が0.1g/cc以下であるため、柔軟性があり、シール性を高めることができる。
本考案のトナーシール材の上層は、外力による寸法変化が小さいので、トナー供給ロールが摺動しても、上層の表面に皺が発生しないため、トナー供給ロールと上層の間に隙間が生じない。これにより、トナーの漏出を防止することができる。また、下層は高弾性な発泡体であるため、トナー供給ロールの荷重や振動に十分に耐えることができる。
また、下層の下側に接着層を設けているので、トナーシール材を複写機、プリンタ、ファクシミリなどにおいて使用される、電子写真方式により画像を現出する装置の所定位置に容易に取り付けることが可能になる。さらに、上層の密度が0.3g/cc以下であり、下層の密度が0.1g/cc以下であるため、柔軟性があり、シール性を高めることができる。
本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す斜視図である。 トナーカートリッジの一例を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1において、トナーシール材1は、ヤング率の高い繊維(ヤング率が25g/D以上の繊維)よりなる上層2と、高い弾性を有する発泡体よりなる下層4が接着剤3又は両面テープ等により複合体として一体的に成形されている。前記上層2に用いられる繊維素材は、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、メタ系アラミド繊維、ポリエステル繊維より選ばれる一種以上の繊維である。例えば、前記ポリエステル繊維のヤング率は25〜70g/Dであり、これを不織布の素材とすれば、外力による寸法変化が少ないので空隙の発生を抑制し、トナーの漏出を防止することができる。また、前記二種以上の繊維を混綿することも可能である。
前記上層2を構成する繊維の平均繊維径は20μm以下であり、その目付は600g/m以下としている。なお、上層2の目付は、より好ましくは100〜400g/mである。100g/m以下ではトナーシール性が十分ではなく、また、400g/mを超えると、小さい曲率半径で皺を生じることなく湾曲させることが困難となる。
下層4を構成する高弾性の発泡体は、トナー供給ロール13の軸受部14に沿って湾曲させたときに、皺が生じることがない程度の柔軟性が必要である。またケーシング11とトナー供給ロール13間のクッションとして、トナー供給ロール13を支持できる程度の弾性を有するものであることが必要である。前記下層4は、それ自体がトナーの漏出を遮断すると共に、その弾性により上層2をトナー供給ロールの表面に押圧する作用を有するので、独立気泡を有する高弾性の発泡体を使用することが好ましい。例えば、ポリスチレン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、フェノール発泡体、ウレタン発泡体より選ばれる一種以上の発泡体を用いることができる。また、前記二種以上の発泡体を混合することも可能である。
前記上層2と下層4の接合は、接着剤3または両面テープ、熱接着、熱溶着フイルムなどで強固に接着し、複合体として一体的に形成する。複合体(トナーシール材)1の全体厚さは、ケーシングへの取り付け場所の制約をうける。上層2と下層4を接合するために接着剤3や両面テープを用いると、両面テープの基材や接着剤3の厚さだけ全体的に厚くなる。これを防止するために、接合の厚さは0.05mm〜0.10mmが好ましい。
(トナー漏れテスト) [実施例1] 上層として、厚さ1.0mm、平均繊維径が14μmで目付250g/m、密度0.25g/cmのポリエステル繊維からなる不織布を使用した。下層は、厚さ0.7mmで独立気泡のポリエチレン発泡体を使用し、密度0.1g/ccの下層を作製し、上層と下層を両面テープで貼着して80×200mmの試験片を作製した。両面テープはSONY製NP203を使用した。
[実施例2] 上層として、厚さ1.0mm、平均繊維径が14μmで目付250g/m、密度0.25g/cmのポリエステル繊維からなる不織布を使用した。下層は、厚さ1.2mmで独立気泡のウレタン発泡体を使用し、密度0.2g/ccの下層を作製し、上層と下層を両面テープで貼着して80×200mmの試験片を作製した。両面テープはSONY製NP203を使用した。
[比較例1] 上層として、厚さ0.7mm、平均繊維径が20μmで目付400g/m、密度0.57g/cmのPTFE繊維からなる不織布を使用した。これ以外は実施例1と同一である。
[比較例2] 上層として、厚さ0.7mm、平均繊維径が20μmで目付400g/m、密度0.57g/cmのPTFE繊維からなる不織布を使用した。これ以外は実施例2と同一である。
[比較例3] 上層として、厚さ1.5mm、平均繊維径が20μmで目付400g/m、密度0.33g/cmの羊毛繊維からなるフエルトを使用した。これ以外は実施例1と同一である。
[比較例4] 上層として、厚さ1.5mm、平均繊維径が20μmで目付400g/m、密度0.33g/cmの羊毛繊維からなるフエルトを使用した。これ以外は実施例2と同一である。
[試験結果] 実施例1と2、比較例1と2において、各試験片を裁断して、それぞれの圧縮率が20%になるように、図
3に示すトナーカートリッジの回転軸部に固定し、ケーシングのトナー充填口から平均粒径5μmのトナーを充填し、トナー供給ロールを開口部に装着して360rpmで3万回転させた。その結果、前記トナー供給ロールの端部からの漏れの有無を観察した結果を表1に示す。
表2に示すように、実施例1,2では上層をポリエステル繊維とすることで、上層表面の皺および繊維の脱落の発生が起きなくなった。一方、比較例1,2、3、4では、上層表面の皺および繊維の脱落が微量確認された。また実施例1、比較例1、3では下層を密度0.1g/ccのポリエチレン発泡体とすることでトナー漏れが発生しなかった。一方、実施例2、比較例2、4ではトナー漏れが微量確認された。また、実施例1ではトナーが皺の隙間から漏れるというトナー漏れの現象も発生しなかった。
Figure 0003188029
本考案のトナーシール材は、電子写真方式により画像を現出する装置において、トナーなどの微粉粒体の漏出を防止するために用いられるものであるが、これに限定されるものではなく、トナーカートリッジにおける現像機構とクリーニング機構との間隔保持、各種の回転ローラー往復作動部材の気密保持などにも利用可能することができる。
1、1a トナーシール材 2 上層 3 接着剤 4 下層 5 接着層 10 トナーカートリッジ 11 ケーシング 12 開口部 13 トナー供給ロール 14 軸受部 15 トナー充填口

Claims (6)

  1. ヤング率の高い繊維素材よりなる上層と、高弾性な弾性体よりなる下層が、複合体として一体的に成形されていることを特徴とするトナーシール材。
  2. 前記繊維素材が、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、メタ系アラミド繊維、ポリエステル繊維より選ばれる一種以上の繊維からなる不織布であることを特徴とする請求項1記載のトナーシール材。
  3. 前記弾性体が、ポリスチレン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、フェノール発泡体、ウレタン発泡体より選ばれる一種以上の発泡体であることを特徴とする請求項1記載のトナーシール材。
  4. 前記上層と下層は、接着剤または両面テープにより接合されていることを特徴とする請求項1に記載のトナーシール材。
  5. 前記下層の下側に、接着層を設けたことを特徴とする請求項1又は4に記載のトナーシール材。
  6. 前記上層の密度が0.3g/cc以下であり、下層の密度が0.1g/cc以下であることを特徴とする請求項1、4〜5いずれかに記載のトナーシール材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019004105A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 株式会社ブリヂストン トナーシール材及びその製造方法
WO2019171714A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社フジコー トナーシール材

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