JP3187982U - 電気柵用防草シート - Google Patents
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Abstract
【課題】電気柵の網の下方の地表に生える草の成長を抑制して草刈に要する労力を大幅に削減でき、しかも衝撃電圧電源より発生した衝撃電流が害獣の体内を通り効果的に害獣に衝撃を与えられる電気柵の防草シートを提供する。
【解決手段】防草シートとして電気的良導体である金属製薄板10を用いて、防草シートにより電気柵による害獣の感電が阻害されないようにする。また金属製薄板10は板なので草の芽が通過することが無く草の成長が阻害されるので、草刈の労力を大幅に削減できる。化学繊維を織って作られた従来の防草シートに比べて金属製薄板10は可撓性に乏しくそのままでは敷設が困難となるので、敷設の方向を変更する際の作業を容易にするために予め金属製薄板10の表面に金属製薄板10の幅方向に等間隔の平行線12を書き込み、また留め具で金属製薄板10を地表に固定するための穴13を、平行線12上の金属製薄板10の両端近くに予め開けておくことによって敷設の困難を緩和する。
【選択図】図4
【解決手段】防草シートとして電気的良導体である金属製薄板10を用いて、防草シートにより電気柵による害獣の感電が阻害されないようにする。また金属製薄板10は板なので草の芽が通過することが無く草の成長が阻害されるので、草刈の労力を大幅に削減できる。化学繊維を織って作られた従来の防草シートに比べて金属製薄板10は可撓性に乏しくそのままでは敷設が困難となるので、敷設の方向を変更する際の作業を容易にするために予め金属製薄板10の表面に金属製薄板10の幅方向に等間隔の平行線12を書き込み、また留め具で金属製薄板10を地表に固定するための穴13を、平行線12上の金属製薄板10の両端近くに予め開けておくことによって敷設の困難を緩和する。
【選択図】図4
Description
本考案は、畑の周囲に導電性の網を設置しその導電部に衝撃高圧を印加して、侵入しようとする猿、猪、ハクビシンなどの害獣を感電させることによって撃退する電気柵に関するものである。
近年山間地域の畑において猿、猪、ハクビシンなどの害獣の侵入による被害が多発しているため、畑の作物の周囲に電気柵を設置することが行なわれている。この電気柵は図1に示すように、立設された絶縁物製の支柱1により、絶縁帯2と導電帯3を交互に配置した網4を畑の周囲に張設し、その導電帯3に衝撃高圧電源5より発生する6,000V〜7,000Vの衝撃高圧を印加するものである。
図2において猪6などの害獣が田畑に侵入しようとしてこの張設された網4の導電帯3に触れると、矢印のように、衝撃高圧電源5→網4の導電帯3→猪6→地表7→アース棒8→衝撃高圧電源5 のルートで衝撃電流が流れて猪6は感電する。
しかしながら導電帯3の下の地表7に草が生えて成長し導電帯3に接触すると、草を通じて漏れ電流が流れるために導電帯3にかかる衝撃電圧が減少するので、猪6に有効に衝撃電流を流せなくなる。それを防ぐために導電帯3の下方の草を刈り取る作業が必要となるが、地表7と導電帯3の距離は20cm程度なので夏のような草の成長が速い季節には2週間毎に草刈をしなければならない。
導電帯3の下方の地表7に草が生えることを防止する有効な手段は、図3のように地表7に防草シート9を敷設することである。防草シート9とは化学繊維を織って作られたシートであって、成長する草の芽が防草シート9を通過し難いことと日光を遮断して草が光合成を行うことを妨害することによって草の成長を抑えることができる。
しかしながらこの防草シート9は化学繊維を織って作られているので、以下のような欠点がある。
(1)防草シート9それ自体が電気的絶縁物である。図3のように猪6が防草 シート9の上に乗ってしまうと猪6は地表7から電気的に絶縁されるの で、猪6が導電帯3に触れても導電帯3から地表7に向かって衝撃電流 が流れないので猪6は感電しなくなり、電気柵本来の目的を果たせなく なってしまう。この弊害を防ぐために化学繊維に金属線を撚り込んだ糸 で織られた導電性の防草シートが開発されているが、化学繊維を織って 作られた従来の防草シートの5倍以上の価格である。
(2)防草シート9は化学繊維を織って作られた織物なので、スギナやチガヤ などの成長力の強い草の芽は織物の隙間を通過してしまう。
(1)防草シート9それ自体が電気的絶縁物である。図3のように猪6が防草 シート9の上に乗ってしまうと猪6は地表7から電気的に絶縁されるの で、猪6が導電帯3に触れても導電帯3から地表7に向かって衝撃電流 が流れないので猪6は感電しなくなり、電気柵本来の目的を果たせなく なってしまう。この弊害を防ぐために化学繊維に金属線を撚り込んだ糸 で織られた導電性の防草シートが開発されているが、化学繊維を織って 作られた従来の防草シートの5倍以上の価格である。
(2)防草シート9は化学繊維を織って作られた織物なので、スギナやチガヤ などの成長力の強い草の芽は織物の隙間を通過してしまう。
そこで本考案が解決しようとする課題は、化学繊維を織って作られた従来の防草シートのように安価で、電気柵の網4の下方の草の成長を抑制して草刈に要する労力を大幅に削減でき、しかも衝撃高圧電源5より発生した衝撃電流が害獣の体内を通り効果的に害獣に衝撃を与えられる防草シートを提供することにある。
本考案では金属製薄板を電気柵の下方の地表に敷設して、防草シートとすることにした。金属製薄板は電気的良導体であり、しかも板なので草の芽が通過できる隙間は無い。したがって[0006]で述べた2つの問題点は解決でき、化学繊維を織って作られた従来の防草シートのように安価である。
しかしながら金属製薄板は化学繊維を織って作られた防草シートに比べて可撓性に乏しいので、敷設が困難となる。その困難を緩和するために以下のような対策を考案した。
(3)図4に示すようにこの金属製薄板10の表面に金属製薄板10の長さ方 向の中心線11を書く。防草シートを敷設した後の電気柵の支柱1の立 設や導電性の網4の地表7への固定は、この中心線11の上で行えばよ いのでこれらの作業が行い易くなる。
(4)図4に示すように上記の中心線11と直交する平行線12を数十cmの 等間隔に書いて、可撓性の無い金属製薄板10を地表に敷設する時に進 行方向を変える作業を行い易くする。この作業については[0010] で詳述する。
(5)図4に示すように上記の平行線12上の金属製薄板10の両端の近くに それぞれ穴13を開けて、留め具を使って金属製薄板を地表に固定する 作業を行い易くする。
(6)図5に示すように金属製薄板10の表面に書かれた長さ方向の中心線1 1上に数十cmの等間隔に穴13を開けて、電気柵の網4の下端を留め 具により地表に固定する作業を行い易くする。
(3)図4に示すようにこの金属製薄板10の表面に金属製薄板10の長さ方 向の中心線11を書く。防草シートを敷設した後の電気柵の支柱1の立 設や導電性の網4の地表7への固定は、この中心線11の上で行えばよ いのでこれらの作業が行い易くなる。
(4)図4に示すように上記の中心線11と直交する平行線12を数十cmの 等間隔に書いて、可撓性の無い金属製薄板10を地表に敷設する時に進 行方向を変える作業を行い易くする。この作業については[0010] で詳述する。
(5)図4に示すように上記の平行線12上の金属製薄板10の両端の近くに それぞれ穴13を開けて、留め具を使って金属製薄板を地表に固定する 作業を行い易くする。
(6)図5に示すように金属製薄板10の表面に書かれた長さ方向の中心線1 1上に数十cmの等間隔に穴13を開けて、電気柵の網4の下端を留め 具により地表に固定する作業を行い易くする。
以下に金属製薄板10を防草シートとして地表に敷設する手順を述べる。
(11)図6のようにトイレットペーパー状に巻かれた金属製薄板10のコイル 10aを、地上で転がしながら金属製薄板10を巻きほぐして地表に置 いていく。
(12)金属製薄板10に等間隔に書いてある平行線12上にあり、金属製薄板 10の両端近くに開けられた穴13に留め具14を差し込んで、金属製 薄板10を地表に固定する。
(13)金属製薄板10の方向を変えるべき位置に来たら、図6のようにその位 置の穴A0とB0を結ぶ平行線12に沿って金属製薄板10を上方に凸 になるように折り曲げて曲げ癖を付けておく。
以下の説明のために穴13に番号をつけておく。つまり金属製薄板10 の敷設が進行する方向に対して左側の穴13をAで表し右側の穴13を Bで表す。そして金属製薄板10の方向を変えるべき位置の穴をA0と B0とし、それより前の穴を A−1,A−2,A−3−−−とB−1 ,B−2,B−3−−−とする。A0とB0より後の穴を A+1,A +2,A+3−−−とB+1,B+2,B+3−−−とする。
(14)図7のように金属製薄板10の敷設ルートをA0の位置で進行方向に対 して右側に曲げる場合、金属製薄板10の左側の端面に弛みはできない のでまずA0及びA0より前の穴(A0,A−1,A−2,A−3,− −−)は全て留め具14で地表に固定する。そして金属製薄板10の敷 設ルートを右側に曲げた後に、A0より後の穴(A+1,A+2,A+ 3,−−−)を留め具14で地表に固定する。一方金属製薄板10の右 側の端面にはB0付近で弛みができるので、B0を中心に5個の穴(つ まりB−2,B−1,B0,B+1,B+2の5個)は固定せずそれ以 外の穴は地表に固定しておく。
(15)図8のように(13)で付けた曲げ癖に従って金属製薄板10を折り曲 げて、A0とB0を結ぶ平行線12の両側の金属製薄板10を重ねて図 9のようにする。
(16)その結果地表から直角三角形の形で立ち上がっている弛みの部分を図1 0のように折り曲げて地表に倒し、固定していなかった5個の穴(B− 2,B−1,B0,B+1,B+2の5個)を固定する。
(11)図6のようにトイレットペーパー状に巻かれた金属製薄板10のコイル 10aを、地上で転がしながら金属製薄板10を巻きほぐして地表に置 いていく。
(12)金属製薄板10に等間隔に書いてある平行線12上にあり、金属製薄板 10の両端近くに開けられた穴13に留め具14を差し込んで、金属製 薄板10を地表に固定する。
(13)金属製薄板10の方向を変えるべき位置に来たら、図6のようにその位 置の穴A0とB0を結ぶ平行線12に沿って金属製薄板10を上方に凸 になるように折り曲げて曲げ癖を付けておく。
以下の説明のために穴13に番号をつけておく。つまり金属製薄板10 の敷設が進行する方向に対して左側の穴13をAで表し右側の穴13を Bで表す。そして金属製薄板10の方向を変えるべき位置の穴をA0と B0とし、それより前の穴を A−1,A−2,A−3−−−とB−1 ,B−2,B−3−−−とする。A0とB0より後の穴を A+1,A +2,A+3−−−とB+1,B+2,B+3−−−とする。
(14)図7のように金属製薄板10の敷設ルートをA0の位置で進行方向に対 して右側に曲げる場合、金属製薄板10の左側の端面に弛みはできない のでまずA0及びA0より前の穴(A0,A−1,A−2,A−3,− −−)は全て留め具14で地表に固定する。そして金属製薄板10の敷 設ルートを右側に曲げた後に、A0より後の穴(A+1,A+2,A+ 3,−−−)を留め具14で地表に固定する。一方金属製薄板10の右 側の端面にはB0付近で弛みができるので、B0を中心に5個の穴(つ まりB−2,B−1,B0,B+1,B+2の5個)は固定せずそれ以 外の穴は地表に固定しておく。
(15)図8のように(13)で付けた曲げ癖に従って金属製薄板10を折り曲 げて、A0とB0を結ぶ平行線12の両側の金属製薄板10を重ねて図 9のようにする。
(16)その結果地表から直角三角形の形で立ち上がっている弛みの部分を図1 0のように折り曲げて地表に倒し、固定していなかった5個の穴(B− 2,B−1,B0,B+1,B+2の5個)を固定する。
本考案の効果は以下の通りである。
(17)防草シートとして金属製薄板10を用いれば、金属製薄板10は電気的 良導体なので防草シートにより電気柵による害獣の感電が阻害されるこ とは無い。
(18)金属製薄板10は板なので草の芽が通過することが無く、草の成長が阻 害されるので草刈の労力を大幅に削減できる。しかも化学繊維を織って 作られた従来の防草シート同様に安価である。
(19)化学繊維を織って作られた従来の防草シートに比べて、金属製薄板10 は可撓性に乏しいのでそのままでは敷設が困難であるが、本考案のよう に敷設の方向を変更する際の作業を容易にするために金属製薄板10の 表面に金属製薄板10の幅方向に等間隔の平行線12を予め書き込み、 留め具14で金属製薄板10を地表に固定するための穴13を予め開け ておけば敷設の困難は緩和される。
(17)防草シートとして金属製薄板10を用いれば、金属製薄板10は電気的 良導体なので防草シートにより電気柵による害獣の感電が阻害されるこ とは無い。
(18)金属製薄板10は板なので草の芽が通過することが無く、草の成長が阻 害されるので草刈の労力を大幅に削減できる。しかも化学繊維を織って 作られた従来の防草シート同様に安価である。
(19)化学繊維を織って作られた従来の防草シートに比べて、金属製薄板10 は可撓性に乏しいのでそのままでは敷設が困難であるが、本考案のよう に敷設の方向を変更する際の作業を容易にするために金属製薄板10の 表面に金属製薄板10の幅方向に等間隔の平行線12を予め書き込み、 留め具14で金属製薄板10を地表に固定するための穴13を予め開け ておけば敷設の困難は緩和される。
防草シートとして用いる金属製薄板10は、板幅1m、板厚0.4mmの亜鉛メッキ鋼板が適当である。
1 支柱、2 絶縁帯、3 導電帯、4 電気柵の網、5 衝撃高圧電源、6 猪、7 地表、8 アース棒、9 防草シート、10 金属製薄板、10a コイル、11 中心線、12 平行線、13 穴、14 留め具
Claims (2)
- 田畑の周囲に導電性の網を設置しその導電部に衝撃高圧を印加して、侵入しようとする猿、猪、ハクビシンなどの害獣を感電させることによって撃退する電気柵において、以下のように構成した、電気柵を設置した地表に草が生えることを防止するための電気柵用防草シート
(ア)電気柵を設置した地表に金属製薄板を敷設して、地表に草が生えることを防止 するための防草シートとする。
(イ)この金属製薄板の表面に金属製薄板の長さ方向の中心線を書き、防草シートを 敷設した後の電気柵の支柱の立設や導電性の網の張設を行い易くする。
(ウ)上記の中心線と直交する平行線を等間隔に書いて、可撓性の無い金属製薄板を 地表に敷設する時に進行方向を変える作業を行い易くする。
(エ)上記の平行線上の金属製薄板の両端の近くにそれぞれ穴を開けて、留め具を使 って金属製薄板を地表に固定する作業を行い易くする。 - 上記の金属製薄板の表面に書かれた金属製薄板の長さ方向の中心線上に等間隔に穴を開けて、電気柵の網の下端を地表に固定する作業を行い易くした請求項1の電気柵用防草シート
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3187982U true JP3187982U (ja) | 2013-12-26 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120641A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 株式会社白崎コーポレーション | 導電性防草シート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120641A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 株式会社白崎コーポレーション | 導電性防草シート |
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