JP3187310U - 減圧乾燥処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトリソグラフィ工程等において基板に塗布膜を形成するために用いられ、処理後の基板の帯電量の増加を抑制し、基板上に形成された製品の静電破壊を防止する減圧乾燥処理装置を提供する。
【解決手段】基板Gに塗布した塗布液を乾燥させるための減圧乾燥処理装置1であって、減圧可能な処理空間10と、この処理空間10で減圧乾燥処理を行う際に、基板Gに形成された製品の領域外で基板Gを支持する支持部11とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】基板Gに塗布した塗布液を乾燥させるための減圧乾燥処理装置1であって、減圧可能な処理空間10と、この処理空間10で減圧乾燥処理を行う際に、基板Gに形成された製品の領域外で基板Gを支持する支持部11とを有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、フォトリソグラフィ工程等において被処理基板に塗布膜を形成するために、塗布液が塗布された被処理基板に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥処理装置に関する。
例えばFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)の製造においては、ガラス基板等の被処理基板(以下、基板と呼ぶ)に所定の膜を成膜した後、処理液であるフォトレジスト(以下、レジストと呼ぶ)を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理する、いわゆるフォトリソグラフィ工程により回路パターンを形成する。そして、前記レジスト膜の形成工程において、基板へレジストを塗布した後、減圧乾燥により塗布膜を乾燥させる減圧乾燥処理が行われる。
従来、減圧乾燥処理を行う装置として、例えば特許文献1に開示の減圧乾燥処理装置が用いられる。減圧乾燥処理において、まず表面に塗布液が塗布された基板が載置部上に載置される。次に載置部上面の周縁部と接触する位置まで蓋体を下降させ、蓋体と載置部により基板を収容した処理空間を形成する。その後前記の処理空間内を減圧することにより塗布液を乾燥させて、基板の表面に塗布膜が形成される。
前記の減圧乾燥処理装置においては、載置部表面に基板の裏面が全面接触した状態で減圧乾燥処理を行う。しかし減圧乾燥処理の際に、基板と載置部との摩擦により、減圧乾燥処理後の基板の帯電量が増加して、基板上に形成された製品が静電破壊されるおそれがあった。
本考案は、前記の従来技術の問題点を解決するものであり、減圧乾燥処理後の基板の帯電量の増加を抑制可能な減圧乾燥処理装置を提供する。
前記課題を解決するために、本考案に係る減圧乾燥処理装置は、減圧可能な処理空間と、この処理空間で減圧乾燥処理を行う際に、基板に形成された製品の領域外で基板を支持する支持部とを有する。
本考案の減圧乾燥処理装置によれば、基板と基板を支持する支持部との接触面積を低減できるので、減圧乾燥処理後における基板の帯電量の増加を抑制でき、基板上に形成された製品の静電破壊を防止できる。
以下、添付図を参照して、本考案の好適な実施形態を説明する。
図1は、本考案における減圧乾燥処理装置1の断面図である。減圧乾燥処理装置1は、ステージ2と、蓋体3とを有する。また減圧乾燥処理装置1は、蓋体3を昇降させるための昇降手段例えばエアシリンダ4を有する。
蓋体3は、ステージ2の上部に設けられる。そして蓋体3を下降させてステージ2の周縁部と接触させ、その内部の処理空間10を気密に維持することが可能である。
図2は、ステージ2の平面図である。ステージ2の角部付近に4個の排気口5を有する。排気口5には図示しない排気ポンプが接続され、処理空間10を減圧することが可能である。
またステージ2の上面には、被処理基板である基板Gを支持する支持部11が形成されている。支持部11は、複数の支持ピン6からなるピン状支持部8と、帯状の支持バー9からなる帯状支持部7とで構成されており、ピン状支持部8および帯状支持部7により基板Gが支持される。支持ピン6は、基板Gの周縁部に配置され、上端部を基板Gの裏面に点接触させることで基板Gを支持する。支持ピン6の直径は、例えば3mm、支持ピン6の上端の高さはステージ2の上面から例えば10mmであり、支持ピン6の上端は曲面状に形成されている。支持バー9は、基板Gの一端から他端に向けて帯状に配置され、上端面を基板Gの裏面に面接触させることで基板Gを支持する。支持バー9の幅は、例えば10mm、支持バー9の上端の高さは、ステージ2の上面から例えば10mmである。なお、ピン状支持部8(支持ピン6)は、ステージ2に固定してもよく、また、ステージ2に対して着脱自在として取付位置を変更可能としてもよい。帯状支持部7(支持バー9)は、ステージ2に対して容易に脱着自在になっており、帯状支持部7の取り付け位置は容易に変更可能である。
図3は、基板G、ピン状支持部8、帯状支持部7の位置関係を示す平面図である。図3では、1枚の基板Gから4つの製品Pを作成する例を示している。製品Pは、たとえば処理後に基板Gを分断して最終製品となる表面に回路パターンが形成された部分などである。
ピン状支持部8は、製品Pの領域外で、かつ基板Gの周縁を支持するように配置される。帯状支持部7の位置は、基板Gに形成される製品Pの領域に基づいて決定され、製品Pの領域外でかつ基板Gの中央付近を支持するように配置される。このようにピン状支持部8と帯状支持部7とで基板Gを支持することにより、従来と比較して基板Gを支持する面積(接触面積)が低減される。基板Gを支持する面積が低減されるので、減圧乾燥処理時の基板Gと支持部11との摩擦により発生する静電気を抑制できる。したがって減圧乾燥処理後の基板Gの帯電量の増加を抑制することが可能である。これにより、基板G上に形成された製品Pが静電破壊されるのを防止することができる。
また、支持部11(ピン状支持部8と帯状支持部7)は、製品Pの領域外を支持するように配置されているので、減圧乾燥処理後にピン状支持部8や帯状支持部7の跡が製品Pの領域内に発生する虞がない。
次に、本考案における減圧乾燥処理装置1の動作について説明する。まず、蓋体3が上昇した状態で、塗布液例えばフォトレジストが塗布された基板Gが支持部11上に載置される。その後、蓋体3を下降させてステージ2の周縁部と接触させ、基板Gを収容した処理空間10を形成する。次に、排気口5を通じて処理空間10を減圧し、所定の時間減圧状態を維持する。その後、処理空間10を外部と同じ圧力に戻し、次に蓋体3を上昇させる。その後、塗布液が乾燥して塗布膜が形成された基板Gが支持部11上から搬出され、基板Gの減圧乾燥処理が完了する。
以上、本考案の好適な実施の形態を説明したが、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種種の変形または変更が可能である。
例えば本実施の形態では1枚の基板Gから4つの製品Pを作成する例で説明したが、この例に限定されない。1枚の基板Gから例えば9つの製品Pを作成する場合は、帯状支持部7の取り付け位置を変更し、9つの製品Pの領域外を支持するように帯状支持部7を配置し直せばよい。このようにすることにより、1枚の基板から4つの製品Pを作成する場合においても、1枚の基板から4つの製品Pと異なる、例えば9つの製品Pを作成する場合においても、減圧乾燥処理後に製品Pの領域内にピン状支持部8や帯状支持部7の跡が発生する虞がない。
また帯状支持部7を1つではなく、複数配置してもよい。帯状支持部7を複数配置する場合も、帯状支持部7の位置は製品Pの領域外を支持するように配置するのがよい。
また支持部11は、ピン状支持部8及び帯状支持部7で構成する場合に限られず、ピン状支持部8のみ、又は、帯状支持部7のみで構成してもよい。支持部11をピン状支持部8と帯状支持部7とで構成する場合には、定形の基板Gの周縁を位置が固定されたピン状支持部8で支持する一方、製品Pの個数や位置や形状に応じて位置が変更可能な帯状支持部7で支持するようにしてもよい。
さらに支持部11(ピン状支持部8、帯状支持部7)に対して基板Gを受け渡すための図示しない受け渡し手段、例えば基板搬送ロボット等を設けてもよく、さらに効率良く減圧乾燥処理を行うことが可能である。
本考案における塗布液としてはフォトレジストに限らず、層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の塗布液でも可能である。また本考案における被処理基板はFPD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
G 基板
P 製品
1 減圧乾燥処理装置
2 ステージ
3 蓋体
6 支持ピン
7 帯状支持部
8 ピン状支持部
9 支持バー
10 処理空間
11 支持部
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Claims (4)
- 基板に塗布した塗布液を乾燥させるための減圧乾燥処理装置であって、
減圧可能な処理空間と、
この処理空間で減圧乾燥処理を行う際に、基板に形成された製品の領域外で基板を支持する支持部と
を有することを特徴とする減圧乾燥処理装置。 - 前記支持部は、
基板に形成された製品の領域外でかつ基板の周縁を支持する複数の支持ピンからなるピン状支持部と、
基板に形成された製品の領域外でかつ基板の一端から他端に向けて支持する帯状の支持バーからなる帯状支持部と
を有することを特徴とする請求項1に記載の減圧乾燥処理装置。 - 前記帯状支持部の位置は、変更自在であることを特徴とする請求項2に記載の減圧乾燥処理装置。
- 前記減圧乾燥処理装置は、
ステージと、
蓋体と
を有し、
蓋体とステージの周縁部とを接触させて、その内部に処理空間を気密状に形成し、
前記支持部を前記ステージに設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の減圧乾燥処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005218U JP3187310U (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | 減圧乾燥処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005218U JP3187310U (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | 減圧乾燥処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3187310U true JP3187310U (ja) | 2013-11-21 |
Family
ID=50430884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013005218U Expired - Fee Related JP3187310U (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | 減圧乾燥処理装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3187310U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107062812A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-08-18 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种减压干燥腔及真空减压干燥设备 |
-
2013
- 2013-09-09 JP JP2013005218U patent/JP3187310U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107062812A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-08-18 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种减压干燥腔及真空减压干燥设备 |
CN107062812B (zh) * | 2017-04-26 | 2019-09-03 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种减压干燥腔及真空减压干燥设备 |
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