JP3187078U - 回転スイッチ用回転軸固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置決め突起と位置決め切り欠きとのクリアランスを小さくでき、回転体のラジアル方向のガタを縮小できる回転スイッチ用回転軸固定構造を提供する。
【解決手段】回転軸筒20を中心として回転体30を回転する回転スイッチ装置において、回転軸筒の上端に位置決め切り欠きとカシメ用切り欠き22をと設け、このカシメ用切り欠きを軸受け11に対して開くようにして回転軸筒の延出した部分を軸受け外側にカシメる。
【選択図】図5
【解決手段】回転軸筒20を中心として回転体30を回転する回転スイッチ装置において、回転軸筒の上端に位置決め切り欠きとカシメ用切り欠き22をと設け、このカシメ用切り欠きを軸受け11に対して開くようにして回転軸筒の延出した部分を軸受け外側にカシメる。
【選択図】図5
Description
この考案は回転スイッチ用回転軸固定構造に関し、回転スイッチにおいて回転体に回転軸を嵌合固定する場合に使用されるものである。
一般的に、回転スイッチ装置Aは、図1及び図2に示すように、スイッチ本体10に軸受11を介して回転軸筒20を固定し、この回転軸筒20を中心として回転体30,30を回転することにより、スイッチをON/OFFしている。
この回転スイッチ装置Aにおいて前記スイッチ本体10に前記回転軸筒20を固定する場合、従来にあっては、図1及び図2に示すように、前記軸受11の内周面に位置決め突起12を設けるとともに前記回転軸筒20に位置決め切り欠き21係止し、前記回転筒軸20の上部を前記軸受11から延出して、図3及び図4に示すように前記軸受11に対して前記位置決め切り欠き21の近傍を押し広げる(矢印参照)ようにしてこの延出した部分を前記軸受11の外側にカシメていた。
この回転スイッチ装置Aにおいて前記スイッチ本体10に前記回転軸筒20を固定する場合、従来にあっては、図1及び図2に示すように、前記軸受11の内周面に位置決め突起12を設けるとともに前記回転軸筒20に位置決め切り欠き21係止し、前記回転筒軸20の上部を前記軸受11から延出して、図3及び図4に示すように前記軸受11に対して前記位置決め切り欠き21の近傍を押し広げる(矢印参照)ようにしてこの延出した部分を前記軸受11の外側にカシメていた。
しかしながら、かかる従来の回転スイッチ用回転軸固定構造にあっては、前記回転筒軸20の上部を前記軸受11に対してカシメる場合、図3及び図4に示すように前記位置決め切り欠き21を開くようにして回転筒軸12の延出した部分をカシメていたため、前記位置決め切り欠き21の溝幅が拡大し、前記位置決め突起12とのクリアランスが設計上のクリアランスに加えて拡大し、この結果、前記回転筒軸20のラジアル方向のガタが拡大して回転スイッチ装置Aの機能が損なわれやすいという不都合を有した。
この考案の課題はこの不都合を解消することである。
前記不都合を解消するために、この考案に係る回転スイッチ用回転軸固定構造においては、スイッチ本体に軸受を介して回転軸筒を固定し、この回転軸筒を中心として回転体を回転することにより、スイッチをON/OFFする回転スイッチ装置において、前記軸受の内周面に位置決め突起を設けるとともに前記回転軸筒の上端に位置決め切り欠きとカシメ用切り欠きをと設け、前記回転軸筒を前記軸受に内挿した状態で前記位置決め突起を前記位置決め切り欠きに係止するとともに前記回転軸筒の上端部を前記カシメ用切り欠きが前記軸受から露出するように延出し、このカシメ用切り欠きを前記軸受けに対して開くようにして前記回転軸筒の延出した部分を前記軸受け外側にカシメたものである。
この場合、前記位置決め切り欠きと前記カシメ用切り欠きとを互いに対向させることができる。
また、前記カシメ用切り欠きを前記位置決め切り欠きより幅狭にすることができる。
この考案に係る回転スイッチ用回転軸固定構造は上記のように構成されているため、即ち、スイッチ本体に軸受を介して回転軸筒を固定し、この回転軸筒を中心として回転体を回転することにより、スイッチをON/OFFする回転スイッチ装置において、前記軸受の内周面に位置決め突起を設けるとともに前記回転軸筒の上端に位置決め切り欠きとカシメ用切り欠きをと設け、前記回転軸筒を前記軸受に内挿した状態で前記位置決め突起を前記位置決め切り欠きに係止するとともに前記回転軸筒の上端部を前記カシメ用切り欠きが前記軸受から露出するように延出し、このカシメ用切り欠きを前記軸受けに対して開くようにして前記回転軸筒の延出した部分を前記軸受け外側にカシメたため、図9及び図10に示すように、カシメ用切り欠きの溝幅が広がっても位置決め用切り欠きの幅が広がることはなく、むしろ、図8に示すように幅狭になるものである。
よって、この回転スイッチ用回転軸固定構造を使用すれば、回転体に回転筒軸をカシメ止めするにもかかわらず、位置決め突起と位置決め切り欠きとのクリアランスを設計上のクリアランスに抑えることができるというよりもむしろ小さくすることができ、この結果、前記回転体10のラジアル方向のガタは従来よりも縮小して回転スイッチ装置の機能は向上するものである。
この場合、前記位置決め切り欠きと前記カシメ用切り欠きとを互いに対向させれば、カシメ用切り欠きのカシメの影響を位置決め用切り欠きに及ぼさないものである。
また、前記カシメ用切り欠きを前記位置決め切り欠きより幅狭にすれば、カシメ用切り欠きを誤って位置決め用突起に係止することがないため、組み付け作業の作業能率を向上させることができる。
この考案に係る回転スイッチ用回転軸固定構造は実施するにあたって下記の構成に最も主要な特徴を有する。
「回転軸筒の延出した部分を軸受け外側にカシメる」場合、図10に示すように、カシメ用切り欠きの内壁面及び回転軸筒の内壁面におけるカシメ用切り欠きの近傍へ荷重をかけるようにする。
「位置決め切り欠き」と「カシメ用切り欠き」とは互いに対向していることが望ましい。
「カシメ用切り欠き」を「位置決め切り欠き」より幅狭にすることが望ましい。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図5は本考案の回転スイッチ用回転軸固定構造の部分断面図、図6は同回転軸筒の斜視図、図7は回転スイッチ用回転軸固定構造部分斜視図、図8は同カシメ工程を説明する平面図、図9は同カシメ工程前を説明する斜視図、図10は同カシメ工程後を説明する斜視図である。
図5〜図10において、Aは回転スイッチ装置、10はそのスイッチ本体である。このスイッチ本体10は樹脂製であり、円筒状をしている。11は軸受であり、前記スイッチ本体10の上部開口部に一体形成されている。この軸受11は前記スイッチ本体10の軸心に位置している。12は位置決め突起であり、前記軸受11の上端内周面に突設されている(図7参照)。この位置決め突起12はスイッチ本体10の軸心方向に向いている。なお、13は取付板であり、前記スイッチ本体10に一体形成されている。この取付板13を介して前記回転スイッチ装置Aは車両等に設置される。
20は回転軸筒、21はその上端縁に形成された位置決め切り欠きである。この位置決め切り欠き21を前記位置決め突起12に係止するように、前記回転軸筒20は下方から前記軸受11に嵌挿されている。このとき、前記回転軸筒20の上端部は前記軸受11から突出している。
22はカシメ用切り欠きであり、前記回転軸筒20の上端縁に形成されている。このカシメ用切り欠き22は前記位置決め切り欠き21に対向しており、その上端部は前記軸受11から突出している。なお、前記カシメ用切り欠き22の深さは前記位置決め切り欠き21の深さと略同じである。
この回転筒軸20の上部を前記軸受11に固定する場合は、図9及び図10に示すように前記カシメ用切り欠き22及びその近傍を開くようにして(矢印参照)前記回転筒軸12の突出した部分を図10のようにカシメれば良い。このとき、前記カシメ用切り欠き22の溝幅が広がっても前記位置決め用切り欠き21の溝幅が広がることはなく、むしろ、図8に示すように幅狭になるものである(矢印B参照)。
なお、図1及び図5において、30,30は回転体であり、前記スイッチ本体10の外周面に回転可能に外嵌めされている。この回転体30,30は前記回転筒軸20を中心として回転し、当該回転スイッチ装置AをON/OFFする。
この考案に係る回転スイッチ用回転軸固定構造は、図9及び図10に示すように、カシメ用切り欠きの幅が広がっても位置決め用切り欠きの幅が広がることはなく、むしろ、図8に示すように幅狭になる。回転体に回転筒軸をカシメ止めするにもかかわらず、位置決め突起と位置決め切り欠きとのクリアランスを設計上のクリアランスに抑えることができるというよりもむしろ小さくすることができ、この結果、回転体10のラジアル方向のガタは従来よりも縮小して回転スイッチ装置の機能は向上する。よって、産業上の利用可能性は高いものである。
A … 回転スイッチ装置
10 … スイッチ本体
11 … 軸受
12 … 位置決め突起
13 … 取付板
20 … 回転軸筒
21 … 位置決め切り欠き
22 … カシメ用切り欠きり欠き
30 … 回転体
10 … スイッチ本体
11 … 軸受
12 … 位置決め突起
13 … 取付板
20 … 回転軸筒
21 … 位置決め切り欠き
22 … カシメ用切り欠きり欠き
30 … 回転体
Claims (3)
- スイッチ本体に軸受を介して回転軸筒を固定し、この回転軸筒を中心として回転体を回転することにより、スイッチをON/OFFする回転スイッチ装置において、前記軸受の内周面に位置決め突起を設けるとともに前記回転軸筒の上端に位置決め切り欠きとカシメ用切り欠きをと設け、前記回転軸筒を前記軸受に内挿した状態で前記位置決め突起を前記位置決め切り欠きに係止するとともに前記回転軸筒の上端部を前記カシメ用切り欠きが前記軸受から露出するように延出し、このカシメ用切り欠きを前記軸受けに対して開くようにして前記回転軸筒の延出した部分を前記軸受け外側にカシメたことを特徴とする回転スイッチ用回転軸固定構造。
- 前記位置決め切り欠きと前記カシメ用切り欠きとは互いに対向していることを特徴とする請求項1の回転スイッチ用回転軸固定構造。
- 前記カシメ用切り欠きを前記位置決め切り欠きよりは幅狭にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2の回転スイッチ用回転軸固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004990U JP3187078U (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 回転スイッチ用回転軸固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004990U JP3187078U (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 回転スイッチ用回転軸固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3187078U true JP3187078U (ja) | 2013-11-07 |
Family
ID=50430672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013004990U Expired - Lifetime JP3187078U (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 回転スイッチ用回転軸固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3187078U (ja) |
-
2013
- 2013-08-29 JP JP2013004990U patent/JP3187078U/ja not_active Expired - Lifetime
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