JP3186409U - 容器入り芳香剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても芳香剤が外部に出てきてしまうことがなく、ゲル状の芳香剤が手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりすることを完全に防止する容器入り芳香剤を提供する。
【解決手段】遮断カバー15の非接着部19を摘まんで、遮断カバー15を気体通過シートから剥がし取る。これにより、気体通過シートの気体通過部13が露出した状態となる。露出した気体通過部13を気化した芳香剤Fが通過して飛散する。芳香カード3はゲル状の芳香剤を通過させない非通過シートと気体通過シートによって完全に封入された状態となっているため、持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても封入容器7からゲル状の芳香剤が外部に出てきてしまうことがなく、ゲル状の芳香剤が手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりすることを完全に防止することができる。
【選択図】図4
【解決手段】遮断カバー15の非接着部19を摘まんで、遮断カバー15を気体通過シートから剥がし取る。これにより、気体通過シートの気体通過部13が露出した状態となる。露出した気体通過部13を気化した芳香剤Fが通過して飛散する。芳香カード3はゲル状の芳香剤を通過させない非通過シートと気体通過シートによって完全に封入された状態となっているため、持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても封入容器7からゲル状の芳香剤が外部に出てきてしまうことがなく、ゲル状の芳香剤が手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりすることを完全に防止することができる。
【選択図】図4
Description
本考案は容器入り芳香剤に係り、特に携帯に適する容器入り芳香剤に関するものである。
容器入り芳香剤は一般に広く利用されており、この容器入り芳香剤は香りを楽しむ目的で室内や車内に置かれたり、更に持ち歩いたりすることもある。
このような容器入り芳香剤として例えば特許文献1に記載されたものがある。この容器入り芳香剤は開口が形成された収納容器に芳香含浸体が収納されたものである。
芳香含浸体には液状乃至ゲル状の芳香剤が含浸されており、芳香剤は芳香含浸体から気化し、気化した芳香剤が開口を通って収納容器から出て芳香を発散する。
このような容器入り芳香剤として例えば特許文献1に記載されたものがある。この容器入り芳香剤は開口が形成された収納容器に芳香含浸体が収納されたものである。
芳香含浸体には液状乃至ゲル状の芳香剤が含浸されており、芳香剤は芳香含浸体から気化し、気化した芳香剤が開口を通って収納容器から出て芳香を発散する。
しかしながら、上記の容器入り芳香剤は収納容器に開口が形成されているため、開口から液状乃至ゲル状の芳香剤が出てきてしまい、これが手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりするおそれがある。特に、容器入り芳香剤を持ち歩くなどした場合、容器入り芳香剤に衝撃や振動が加わることで、収納容器の口から液状乃至ゲル状の芳香剤が出てきてしまうおそれがある。
本考案は上記従来の問題に着目して為されたものであり、持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても芳香剤が外部に出てきてしまうことがなく、液状乃至ゲル状の芳香剤が手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりすることを完全に防止する容器入り芳香剤の提供を、その目的とする。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の考案は、液状乃至ゲル状の芳香剤が含浸させられた芳香カードと、前記芳香カードを封入する封入容器とを有する容器入り芳香剤であって、前記封入容器は、その一部にゲル状の芳香剤を通過させず、気化した芳香剤だけを通過させる気体通過部を備えており、前記気体通過部は気化した芳香剤を通過させない遮断カバーによって覆われ、前記遮断カバーは前記気体通過部から除去可能であることを特徴とする容器入り芳香剤である。
請求項2の考案は、請求項1に記載した容器入り芳香剤において、液状乃至ゲル状の芳香剤、気化した芳香剤のいずれも通過させない非通過シートと、液状乃至ゲル状の芳香剤を通過させず、気化した芳香剤だけを通過させる気体通過シートとが重ね合され、前記非通過シートと前記気体通過シートとの間に芳香カードを備え、前記非通過シートと前記気体通過シートの周縁部が接着されて封入容器が構成され、前記気体通過シートの表面に遮断カバーが剥離可能に接着されていることを特徴とする容器入り芳香剤である。
請求項3の考案は、請求項1または2に記載した容器入り芳香剤において、芳香カードは文字、絵柄等の表示体が印刷されており、封入容器は透明材料によって構成されていることを特徴とする容器入り芳香剤である。
本考案の容器入り芳香剤によれば、持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても芳香剤が外部に出てきてしまうことがなく、液状乃至ゲル状の芳香剤が手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりすることを完全に防止することができる。
本考案の実施の形態に係る容器入り芳香剤1を図面にしたがって説明する。
符号3は芳香カードを示し、この芳香カード3は紙製であり、略長方形を為している。芳香カード3にはペパーミントの芳香を発するゲル状の芳香剤Fが含浸させられている。ゲル状の芳香剤Fは常温で気化するものである。芳香カード3の表面には表示体としての文字5が印刷されている。
符号3は芳香カードを示し、この芳香カード3は紙製であり、略長方形を為している。芳香カード3にはペパーミントの芳香を発するゲル状の芳香剤Fが含浸させられている。ゲル状の芳香剤Fは常温で気化するものである。芳香カード3の表面には表示体としての文字5が印刷されている。
符号7は透明材料によって構成された封入容器を示す。封入容器7は芳香カード3よりも一回り大きく設定されており、名刺程度の大きさである。
封入容器7は非通過シート9と気体通過シート11から成る。
非通過シート9はゲル状の芳香剤Fと気化した芳香剤Fのいずれも通過させないエチレン−ビニルアルコール共重合合成樹脂等によって構成されている。気体通過シート11はゲル状の芳香剤Fを通過させず、気化した芳香剤Fだけを通過させるポリスチレン等の合成樹脂によって構成されている。気体通過シート11と非通過シート9は同じ大きさに形成されている。
封入容器7は非通過シート9と気体通過シート11から成る。
非通過シート9はゲル状の芳香剤Fと気化した芳香剤Fのいずれも通過させないエチレン−ビニルアルコール共重合合成樹脂等によって構成されている。気体通過シート11はゲル状の芳香剤Fを通過させず、気化した芳香剤Fだけを通過させるポリスチレン等の合成樹脂によって構成されている。気体通過シート11と非通過シート9は同じ大きさに形成されている。
図2、3に示すように、非通過シート9と気体通過シート11はその間に芳香カード3を挟んで重ね合わせられている。これらの非通過シート9と気体通過シート11の周縁部12は熱融着によって接着され、袋状を為している。
気体通過シート11の中央部(周縁部12に囲まれた部分)は気体通過部13となっている。
気体通過シート11の中央部(周縁部12に囲まれた部分)は気体通過部13となっている。
符号15は透明材料によって構成された遮断カバーを示し、この遮断カバー15はゲル状の芳香剤Fと気化した芳香剤Fのいずれも通過させないエチレン−ビニルアルコール共重合合成樹脂等によって構成されている。遮断カバー15は気体通過シート11と同じ大きさに形成されている。
図2、4に示すように、遮断カバー15は気体通過シート11の表面に剥離可能に接着されており、気体通過部13を完全に覆っている。したがって、遮断カバー15は気化した芳香剤Fが気体通過部13から出てくるのを遮断している。
また、遮断カバー15の外周縁は気体通過シート11に接着されておらず、この部分が非接着部19となっている。
図2、4に示すように、遮断カバー15は気体通過シート11の表面に剥離可能に接着されており、気体通過部13を完全に覆っている。したがって、遮断カバー15は気化した芳香剤Fが気体通過部13から出てくるのを遮断している。
また、遮断カバー15の外周縁は気体通過シート11に接着されておらず、この部分が非接着部19となっている。
容器入り芳香剤1の使用方法について説明する。
図4に示すように、遮断カバー15の非接着部19を摘まんで、遮断カバー15を気体通過シート11から剥がし取って除去する。これにより、気体通過シート11の気体通過部13が露出した状態となる。露出した気体通過部13を気化した芳香剤Fが通過して飛散する。
このように、容器入り芳香剤1は気体通過シート11から遮断カバー15を剥がし取るだけで簡単に芳香剤Fを飛散させることができる。
図4に示すように、遮断カバー15の非接着部19を摘まんで、遮断カバー15を気体通過シート11から剥がし取って除去する。これにより、気体通過シート11の気体通過部13が露出した状態となる。露出した気体通過部13を気化した芳香剤Fが通過して飛散する。
このように、容器入り芳香剤1は気体通過シート11から遮断カバー15を剥がし取るだけで簡単に芳香剤Fを飛散させることができる。
芳香カード3はゲル状の芳香剤Fを通過させない非通過シート9と気体通過シート11によって完全に封入された状態となっているため、持ち歩くなどして衝撃や振動が加わっても封入容器7からゲル状の芳香剤Fが外部に出てきてしまうことがなく、ゲル状の芳香剤Fが手に付いてしまったり、被服等を汚してしまったりするのを完全に防止することができる。
また、芳香剤Fは封入容器7に封入されているので、遮断カバー15を除去した後においても外気や水分による影響を殆ど受けない。したがって、芳香を発する時間を長く持続することができる。
また、芳香剤Fは封入容器7に封入されているので、遮断カバー15を除去した後においても外気や水分による影響を殆ど受けない。したがって、芳香を発する時間を長く持続することができる。
更に、封入容器7は透明材料によって構成されているため、芳香カード3に印刷された文字5を視認することが可能であり、デザイン的にも優れたものとなる。
容器入り芳香剤1は名刺程度の寸法に設定されているため、室内や車内に置くのはもちろんのこと、衣服のポケットやカードケース、小物入れ等に入れて持ち歩くことができる。
容器入り芳香剤1は名刺程度の寸法に設定されているため、室内や車内に置くのはもちろんのこと、衣服のポケットやカードケース、小物入れ等に入れて持ち歩くことができる。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても考案に含まれる。
例えば、本実施の形態の芳香カード3は紙によって構成したが、本考案はこれに限定されず、不織布等によって構成してもよい。
例えば、本実施の形態の芳香カード3は紙によって構成したが、本考案はこれに限定されず、不織布等によって構成してもよい。
上記実施の形態では、封入容器7を袋状としたが本考案はこれに限定されず、例えば、浅いトレイの開口をシートで覆った形状のものとしてもよい。
更に、上記実施の形態では、ゲル状の芳香剤を示したが、本考案はこれに限定されず、液状乃至ゲル状のものであればよく、手や被服に付着してしまう程度の流動性をもつ芳香剤に適用するものである。
更に、上記実施の形態では、ゲル状の芳香剤を示したが、本考案はこれに限定されず、液状乃至ゲル状のものであればよく、手や被服に付着してしまう程度の流動性をもつ芳香剤に適用するものである。
本実施の形態では芳香カード3には文字5を印刷したが、本考案はその他の表示体として絵柄、写真等を印刷してもよい。
芳香カード3は長方形に限らず、例えば星形やハート形にしてもよい。
芳香剤としては上記したペパーミントの芳香を発するものに限定されず、ローズマリー、マンダリン、ゼラニウム、ジャスミン、ダマスクローズ、ラベンダー、シトラス等の芳香を発するものを用いてもよい。更に檜の香成分であるヒノキオール等の抗菌作用をもつものを使用してもよい。
芳香カード3は長方形に限らず、例えば星形やハート形にしてもよい。
芳香剤としては上記したペパーミントの芳香を発するものに限定されず、ローズマリー、マンダリン、ゼラニウム、ジャスミン、ダマスクローズ、ラベンダー、シトラス等の芳香を発するものを用いてもよい。更に檜の香成分であるヒノキオール等の抗菌作用をもつものを使用してもよい。
容器入り芳香剤の製造業に利用可能性を有する。
1…容器入り芳香剤 3…芳香カード
5…文字 7…封入容器
9…非通過シート 11…気体通過シート
12…周縁部 13…気体通過部
15…遮断カバー F…芳香剤
5…文字 7…封入容器
9…非通過シート 11…気体通過シート
12…周縁部 13…気体通過部
15…遮断カバー F…芳香剤
Claims (3)
- 液状乃至ゲル状の芳香剤が含浸させられた芳香カードと、前記芳香カードを封入する封入容器とを有する容器入り芳香剤であって、前記封入容器は、その一部にゲル状の芳香剤を通過させず、気化した芳香剤だけを通過させる気体通過部を備えており、前記気体通過部は気化した芳香剤を通過させない遮断カバーによって覆われ、前記遮断カバーは前記気体通過部から除去可能であることを特徴とする容器入り芳香剤。
- 請求項1に記載した容器入り芳香剤において、液状乃至ゲル状の芳香剤、気化した芳香剤のいずれも通過させない非通過シートと、液状乃至ゲル状の芳香剤を通過させず、気化した芳香剤だけを通過させる気体通過シートとが重ね合され、前記非通過シートと前記気体通過シートとの間に芳香カードを備え、前記非通過シートと前記気体通過シートの周縁部が接着されて封入容器が構成され、前記気体通過シートの表面に遮断カバーが剥離可能に接着されていることを特徴とする容器入り芳香剤。
- 請求項1または2に記載した容器入り芳香剤において、芳香カードは文字、絵柄等の表示体が印刷されており、封入容器は透明材料によって構成されていることを特徴とする容器入り芳香剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004247U JP3186409U (ja) | 2013-07-24 | 2013-07-24 | 容器入り芳香剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013004247U JP3186409U (ja) | 2013-07-24 | 2013-07-24 | 容器入り芳香剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3186409U true JP3186409U (ja) | 2013-10-03 |
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ID=50430075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013004247U Expired - Lifetime JP3186409U (ja) | 2013-07-24 | 2013-07-24 | 容器入り芳香剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3186409U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016069145A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 大王製紙株式会社 | 紙管及び当該紙管を使用したロール状シート |
KR20190091582A (ko) * | 2018-01-28 | 2019-08-07 | 이희라 | 발향조절 방향제 |
-
2013
- 2013-07-24 JP JP2013004247U patent/JP3186409U/ja not_active Expired - Lifetime
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