JP3186284U - 荷台傾斜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の車種への容易な設置と安定した動作とを両立することができる荷台傾斜装置を提供する。
【解決手段】荷台傾斜装置1は、自動車本体CのシャーシSの後端部S1を傾動支点として後傾動作可能に設けられた傾動ベース2と、この傾動ベース2の上に取り付けられ傾動ベースに対して平面視重複して荷物を運搬し得る通常姿勢Pから後端部S1よりも後方に迫り出した際に自重により傾動ベースを後傾動作させて後端にある接地部30aを接地させた積み降ろし姿勢Qまで前後スライド可能に取り付けられたスライド荷台3と、傾動ベースに設けられスライド荷台をスライド動作させ得る荷台駆動手段4とを具備している。スライド荷台を前後にスライドさせるのみの簡素な構造となり、従来の如く荷台のスライドと傾動とを同時に行う複雑な構造を回避できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、農耕機等の積載物の運搬、積み降ろし作業に資する荷台傾斜装置に関する。
従来農作業においては、トラックにて耕耘機や乗用田植機、コンバインといった農耕機を運搬する際、トラックの荷台後端から地面に板を架け渡し当該板によって出来た地面と荷台との間の勾配を利用して農耕機を昇降させることで、当該農耕機の積み降ろしを行っていた。しかしながらこのような作業は板の脱落や昇降作業時の農耕機の誤操作による転倒や脱落といった予期せぬ事態を招来し易い事が指摘されてきた。そこで近年、荷台自体を動作させることで荷台への積み降ろしを容易且つ確実に行うことができるトラック及びトラックに適用される荷台を動作させる装置が導入されてきた(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このようなトラックや装置によれば、使用者は確実に、しかも従来指摘されてきた不具合を何ら気にする事も無く作業ができる。特に上記特許文献2に記載の装置によれば、軽トラックは排気量1000mm以下のトラックといった、一般に小規模の圃場に用いられる農耕機の積載に適したタイプのトラックに好適に適用することができる。それ故に現在、上記特許文献2の装置及び上記装置が搭載されたトラックは、農作業全体の効率の向上に資するものとして普及が進む傾向にあることが知られている。
しかしながら上記各特許文献記載のものは、荷台のスライドと後傾を同時に制御すべく、車体後端に設けられたラックピニオン機構を種とした荷台を案内する構成要素を車種毎に異なる荷台の大きさ、車高に応じて精密に調整されなければならず、車種によっては荷台下方の車種特有の構造により装置を配置するための必要な箇所にスペースが無いといった理由で装置の導入自体がなし得ないという可能性も包含している。
特開2000−006708号公報 特許第4614292号公報
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、種々の車種への容易な設置導入と安定した動作とを両立することができる荷台傾斜装置を提供することにある。
すなわち、本考案の荷台傾斜装置は、自動車本体の後端部を支点として後傾動作可能に設けられた傾動ベースと、この傾動ベースの上に取り付けられ当該傾動ベースに対して平面視重複して荷物を運搬し得る通常姿勢から前記後端部よりも後方に迫り出した際に自重により前記傾動ベースを後傾動作させて後端を接地させた積み降ろし姿勢まで前後スライド可能に取り付けられたスライド荷台と、前記傾動ベースに設けられ前記スライド荷台を前記傾動ベースに対して前後方向にスライド動作させ得る荷台駆動手段とを具備し、前記荷台駆動手段が、前記傾動ベースに取り付けられたモータと、前記傾動ベースに取り付けられ前記モータの動力によりチェーンを前後方向に正逆動作させるチェーン機構と、前記チェーンの所定箇所において前記スライド荷台に固定され前記チェーン機構の動作により前記スライド荷台を前後スライドさせる固定部とを有していることを特徴とする。
ここで「自重」とは、スライド荷台のみの自重のみならず、スライド荷台が取り付けられている傾動ベースの荷重及びスライド荷台上の積み荷の荷重をも含む概念である。このようなものであれば、荷台駆動手段が傾動ベースに設けられているので、スライド荷台をスライドさせながら荷台駆動手段自体が傾動ベースとともに傾動するため、荷台駆動手段はスライド荷台を前後スライドさせる構成を有するのみの簡素な構造とすることができる。これにより、従来の如く荷台のスライドと傾動とを駆動手段が同時に行うための複雑な構造を適用することを有効に回避しつつ、通常姿勢から積み降ろし姿勢への相互のスムーズな動作の実現に資する。
傾動ベースを傾動させる際の自重如何に拘わらずスライド荷台のスムーズな傾動動作を担保するための構成として、前記自動車本体と前記傾動ベースとの間に設けられ前記傾動ベースの傾き動作を緩慢にし得るダンパを設けた構成を挙げることができる。そしてコンパクトに設置でき且つスムーズな動作を担保し得るダンパの具体的な構成としては、このダンパを、前記傾動ベースと前記自動車本体におけるダンパ取付部との間に前記通常姿勢で前記傾動ベースとともに水平となるように取り付けられた液圧シリンダを有するものとすることが好ましい。また、自動車本体の構成、形状を有効に利用しコンパクトな組み付けを可能とするためには、前記モータを前記傾動ベースの下方に取り付けられたものとし、前記通常姿勢において前記自動車本体に形成された空洞部に収容することが望ましい。
チェーンの動力を無駄なくスライド荷台に伝達することで安定した動作を実現しつつ、モータを設置する位置を自動車本体の形状に応じて適宜設定できるようにするためには、前記チェーン機構を前記モータの動力が伝達される駆動側ギヤ部と、この駆動側ギヤ部に離間して設けられた従動側ギヤ部と、これら駆動側ギヤ部及び従動側ギヤ部に掛け設けられたチェーンと、前記モータの駆動軸と前記駆動側ギヤ部との間に掛け設けられたモータチェーンとを有するものとしている。これにより、駆動側ギヤ部の位置にモータの位置が大きく束縛されず、自動車本体のスペースを利用したコンパクトな組み付けに資する。
以上説明したように本考案によれば、種々の車種への容易な設置導入と安定した動作とを両立することができる荷台傾斜装置を提供することが可能となる。
本考案の一実施形態に係る外観図。 同実施形態に係る構成説明図。 同実施形態に係る要部の分解斜視図。 同実施形態に係る要部の動作説明図。
以下、本考案の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る荷台傾斜装置1を搭載した車両を図1に示す。当該車両は、例えば2tの積載量を有するトラックとして取り扱われるものであり、自動車本体Cの後部に設けられたシャーシSに、本実施形態に係る荷台傾斜装置1を組み付けてなる。なお当該車両は元来自動車本体Cに後述する荷台本体30が直接固定された状態で通常のトラックを構成していたが、本実施形態では事後的に荷台傾斜装置1を組み付け、図示の車両を構成せしめている。
当該車両は荷台傾斜装置1によってスライド荷台3が同図のように通常姿勢(P)から後方へスライドし得る。そしてしかる後にスライド荷台3はその自重、あるいはスライド荷台3上の農耕機等の積載物をも含んだ自重により、同図下部分の通り積載物の積み降ろしが行い易い積み降ろし姿勢(Q)を取り得る。また荷台傾斜装置1は、スライド荷台3が自重により動作するスピードを緩慢とする事で積載物へ過度の衝撃が加わることを回避するためのダンパ5も有している。なお本実施形態の荷台傾斜装置1は例えば自動車本体Cの運転席やスライド荷台3近傍の所定の位置に図示しない操作部が設けられていたり、別途リモートコントローラーによる操作を受け付けたりすることにより使用者が所望の位置から操作し得るが、当該操作部やリモートコントローラーの具体的な態様は既存の態様を適用しているため、具体的な説明を省略する。
ここで、本実施形態に係る荷台傾斜装置1は、自動車本体CのシャーシSの後端部S1を支点たる傾動支点22として後傾動作可能に設けられた傾動ベース2と、この傾動ベース2の上に取り付けられ当該傾動ベース2に対して平面視重複して荷物を運搬し得る通常姿勢(P)から前記後端部S1よりも後方に迫り出した際に自重により前記傾動ベース2を後傾動作させて後端を接地させた積み降ろし姿勢(Q)まで前後スライド可能に取り付けられたスライド荷台3と、前記傾動ベース2に設けられ前記スライド荷台3を前記傾動ベース2に対して前後方向にスライド動作させ得る荷台駆動手段4とを具備している。以下、当該荷台傾斜装置1の各構成要素について説明する。
傾動ベース2は、シャーシSの幅方向中央において当該シャーシSの幅寸法の約三分の一の幅寸法を有するとともにスライド荷台3のスライド動作範囲に対応した前後寸法を有した、金属性のチャネル材及びパイプ部材を適宜溶接することにより形成したものである。この傾動ベース2は、平面視概略矩形状をなすベース本体20と、ベース本体20から下方に垂下する概略箱状に形成されたモータ収容部21とを有している。ベース本体20は、シャーシSの後端部S1に回動可能に取り付けられる傾動支点22と、両側に対をなして位置付けられたチャネル材からなる対をなすレール23と、レール23間に設けられスライドチェーン45を支持する前後のチェーン支持軸24、25と、前端において後述するダンパ5の先端を相対回転可能に取り付けるダンパ取付部26とを有している。なおベース本体20は、レール23の下面側には図示しない金属板が適宜溶接されることにより、傾動ベース2全体の強度が担保されているが当該金属板についての詳細な説明は省略する。モータ収容部21は、モータ41を前記スライド荷台3の下方に取り付けられたものであり、前記通常姿勢(P)において前記シャーシS内に形成された空きスペースである空洞部S3(図1)に収容される。このモータ収容部21は、収容するモータ41の動力をロス無くスライドチェーン45に伝えるべく本実施形態では前チェーン支持軸24近傍に設けるとともに、当該箇所に設けられることで、自動車本体Cの設計上形成されている空洞部S3に通常姿勢(P)では収容される。しかしながらこのモータ収容部21の位置は勿論、かかる荷台傾斜装置1を適用する車種によっては後チェーン支持軸25近傍に設けたり、車種によっては異なる箇所に形成される空洞部S3の位置に応じて設けたりしても良い。
スライド荷台3は、積載物を直接載置する荷台本体30と、荷台本体30の底面側略全域に亘って取り付けられる支持フレーム31と、支持フレーム31の下側に溶接されることで一体的に設けられ前記レール23に対してスライド動作を行うスライドフレーム32と、前記荷台駆動手段4に固定されることで当該荷台駆動手段4からの駆動力を受ける被固定部33とを有している。荷台本体30は、積み降ろし姿勢(Q)が安定するように後端且つ下端に設けた接地部30aを設けた以外は既存のトラックの荷台と略同じ構成を有している。すなわち荷台本体30は接地部30aの他、積載物を直接載置する図示しない床面、下方に倒す事で床面を側方から露出させることが可能なようにそれぞれ床面に対し回動可能に形成された対をなす側あおり30b、後端に位置付けられた後あおり30c、及び前端に形成された鳥居30dを有している。また本実施形態では、積み降ろし姿勢(Q)において後あおり30cは床面と略面一となる。支持フレーム31は、前記床面の前後方向及び巾方向全域に亘って延びる金属製の各パイプ材をそれぞれ溶接することにより設けている。本実施形態では支持フレーム31は、床面の両側縁近傍に配置された側鋼34と、これら側鋼34の前後端を含む複数位置において当該対をなす側鋼34間を横架する横架鋼35とを有する。スライドフレーム32は、支持フレーム31の巾方向中央付近において前後方向全域に亘って伸び、各横架鋼35の下側に溶接により取り付けられる。この対をなすスライドフレーム32は、前記レール23に外嵌し得る位置に配置される。スライドフレーム32は、前記側フレームと略同じ態様をなすフレーム本体36と、このフレーム本体36から前記レール23へ向けて突出し、当該レール23に対し転動可能なように軸着された例えば金属製の車輪であるスライダ37とを有している。このスライダ37は、本実施形態では前後方向にそれぞれ3つずつ設けられた態様を図示しているが、これはスライダ37を設ける数を限定するものではない。被固定部33は、本実施形態では荷台駆動手段4からの駆動力をスライド荷台3全体に伝えるべく、前記支持フレーム31に一体的に形成される。この被固定部33は、前記横架鋼35間において前後方向に溶接により取り付けられる対をなす固定用フレーム38と、この固定用フレーム38に溶接された金属板であり当該固定用フレーム38からスライドフレーム32を超える位置まで垂下して設けられ固定部43に固定される垂下板39とを有する。なお垂下板39は荷台駆動手段4の固定部43に強固に固定されるべく適宜開口や格別の成形が施されているが、斯かる成形は既存の種々の態様を用い得るため説明を省略する。
しかして本実施形態に係る前記荷台駆動手段4は、前記傾動ベース2に取り付けられたモータ41と、前記傾動ベース2に取り付けられ前記モータ41の動力によりチェーンたるスライドチェーン45を前後方向に正逆動作させるチェーン機構42と、前記チェーンの所定箇所において前記スライド荷台3に固定され前記チェーン機構42の動作により前記スライド荷台3を前後スライドさせる固定部43とを有する。以下、荷台駆動手段4を構成するモータ41、チェーン機構42及び固定部43について説明する。モータ41は、直流モータを主体とした所謂ウィンチモータであり、チェーン機構42に駆動力を与える。このモータ41は、本実施形態では説明の便宜上、スピードコントロールが容易な電気式の直流モータと、この直流モータの回転を減速する減速機と、減速機により減速された回転をモータチェーン46に伝達する駆動軸44とを有するものを総称している。これら直流モータ、減速機及び駆動軸44の具体的な構成や規格は既存の種々のものを適用できるため詳細な説明を省略する。また上述した通り、前記モータ41は前記スライド荷台3の下方且つレール23の下方に位置付けられており、前記通常姿勢(P)において前記自動車本体Cに形成された空洞部S3に収容される。またモータ41は勿論自動車本体Cに搭載された図示しないバッテリからの電力により駆動されるものであるが、当該バッテリ及びこのバッテリとモータ41とを接続する配線の図示を省略している。チェーン機構42は、モータ41から伝達された動作を固定部43まで伝達させるためのものである。このチェーン機構42は、前記モータ41の動力が伝達される駆動側ギヤ部47と、この駆動側ギヤ部47に離間して設けられた従動側ギヤ部48と、これら駆動側ギヤ部47、従動側ギヤ部48間に掛け設けられたチェーンたるスライドチェーン45と、前記モータ41の駆動軸44と前記駆動側ギヤ部47との間に掛け設けられたモータチェーン46とを有する。駆動側ギヤ部47は、モータ41の回転による駆動力を前後方向の駆動力へと変換するためのもので、前記ベース本体20の前チェーン支持軸24に回転可能に設けられる。すなわち駆動側ギヤ部47はモータ41からの駆動力を受けるべくモータチェーン46を掛けるモータギヤ47bと、モータギヤ47bに同軸に且つ一体的に構成された駆動ギヤたる2枚のチェーンギヤ47aとを有する。従動側ギヤ部48は、後チェーン支持軸25に回転可能に設けられる。この従動側ギヤ部48はスライドチェーン45を巻き掛けるべく2枚のチェーンギヤ48aからなる。すなわちスライドチェーン45は、前記二枚の各チェーンギヤ47a、48aにそれぞれ掛け設けられる。このスライドチェーン45は上側に表出する一部がそれぞれ切り離され、その間に固定部43を取り付けている。また本実施形態ではスライドチェーン45を2本設けた態様を開示したが、自動車本体Cの大きさや想定される荷重を考慮してスライドチェーン45の本数を変更しても良い。つまり荷重の大きさとスライドチェーン45の本数とを比例させることにより強度を担保することが望ましい。モータチェーン46は、モータ41の駆動軸44から駆動側ギヤ部47に亘って掛けられたチェーンである。本実施形態ではモータチェーン46を1本設けた態様を開示したが、自動車本体Cの大きさや想定される荷重を考慮してモータチェーン46の本数を変更しても良い。つまり荷重の大きさとモータチェーン46の本数とを比例させることにより強度を担保することが望ましい。固定部43は、前記スライドチェーン45の一部に設けられている。詳細には、前記スライドチェーン45の切断箇所をそれぞれ接続するように設けた金属枠を主体としたものであり、この固定部43が前記スライドフレーム32の被固定部33、すなわち上方から垂下された垂下板39に剛結されることで、モータ41の駆動力は無駄なくスライド荷台3へ伝達される。
また本実施形態の荷台傾斜装置1は、前記自動車本体Cと前記傾動ベース2との間に設けられ前記傾動ベース2の傾き動作を緩慢にし得るダンパ5を有している。ダンパ5は具体的に説明すると、前記傾動ベース2と前記自動車本体CのシャーシSの前端に設けたダンパ取付部S2との間に前記通常姿勢(P)で前記傾動ベース2とともに水平となるように取り付けられた液圧シリンダ50を主体としている。そして本実施形態ではこの液圧シリンダ50には液圧ポンプを適用しない代わりにアキュムレータを適用することにより、省力的な操作及び制御を実現している。しかし勿論、当該液圧シリンダ50に液圧ポンプを適用することで、傾動ベース2の動作を積極的に制御する態様としても良い。なお本実施形態では、アキュムレータ並びに当該アキュムレータと液圧シリンダ50とを接続する作動液の配管の図示を省略している。
しかして本実施形態では、荷台傾斜装置1が図1のような動作を行う際に、荷台駆動手段4及びダンパ5は図4に示すような動作を行う。図4は、荷台駆動手段4及びダンパ5の挙動を説明するために、自動者本体側面におけるチェーン機構42近傍の位置を切断した要部の模式的な側断面図(a)並びに当該側断面図に対応した動作説明図(b)、(c)である。まず、同図(a)に示した通常姿勢(P)からモータ41が駆動されると駆動軸44、モータチェーン46、モータギヤ47bを介して駆動力が前側のチェーンギヤ47aからスライドチェーン45へと伝達される。スライドチェーン45の動作に伴い固定部43が後方へスライドすると、被固定部33も勿論後方へスライドする。すなわちスライド荷台3が後方へスライドする。そしてスライド荷台3が後方へスライドするとスライド荷台3が傾動支点22から大きく後方へ迫り出し、動作終端に至る前に、ともに傾動し得る関係にある積み荷、スライド荷台3及び傾動ベース4全体の重心が傾動支点22を超えれば傾動支点22を中心に傾動ベース2及びスライド荷台3が後傾する可能性がある。しかし本実施形態では例えばダンパ5に流出入する作動液の流れをロックすることによって、スライド荷台3が動作終端に至るまでに傾動ベース2もろとも後傾してしまうことを回避している。そして同図(b)ではスライド荷台3が動作終端に至ったときを図示している。ここで、ダンパ5側の液圧シリンダ50への作動液の流入を徐々に許可するよう図示しないバルブを制御することにより、スライド荷台3は傾動ベース2もろとも徐々に後傾し、スライド荷台3上の積載物に過度の衝撃を与えることなく接地部30aが接地し、同図(c)の積み降ろし姿勢(Q)をとる。なおスライド荷台3の後あおり30cは手動により傾倒する態様であっても、別途遠隔操作により傾倒する態様であっても良い。そして同図(c)の積み降ろし姿勢(Q)では、スライド荷台3の床面と後あおり30cが略面一となりこれらが斜度約15°〜18°程度の緩やかなスロープを構成する。これにより、スライド荷台3に積載した積載物が乗用田植機やコンバイン或いはトラクタといった農耕機である場合はこれらを運転してスムーズに地面へ降ろすことができる。また同図(c)の積み降ろし姿勢(Q)から上記の積載物を積載する際には上記と略逆の操作を行なえば良い。すなわち積み降ろし姿勢(Q)によりスライド荷台3に構成される前記スロープを農耕機に登坂させ、当該農耕機を床面上に平面視完全に収容される位置に位置付ける。しかる後にスライド荷台3を前方へスライドさせると傾動ベース2、スライド荷台3及び積載物の重心が傾動支点22よりも前に位置付けられる状態を経て、スライド荷台3は動作始端に至る。ここで、本実施形態では傾動ベース2、スライド荷台3及び積載物の重心が傾動支点22よりも前に位置付けられる状態か或いはスライド荷台3がそれよりも前方に位置付けられる何れかの位置に至って初めてダンパ5の液圧シリンダ50からの作動液の吐出を図示しないバルブを制御することにより、スライド荷台3は傾動ベース2もろとも徐々に前傾し、スライド荷台3上の積載物に過度の衝撃を与えることなく、スライド荷台3の床面が水平となる。そしてスライド荷台3が動作前端に至っていないときは引き続きモータ41を駆動し固定部43を前チェーン支持軸24近傍の動作始端まで水平方向にスライド移動させ、同図(a)の通常姿勢(P)とする。
以上のように、本考案に係る荷台傾斜装置1によれば、スライド荷台3をスライドさせながら荷台駆動手段4自体が傾動ベース2とともに傾動するため、荷台駆動手段4はスライド荷台3を前後スライドさせる構成を有するのみの簡素な構造を実現している。これにより複雑な構造を適用することを有効に回避しつつ、通常姿勢(P)から積み降ろし姿勢(Q)への相互のスムーズな動作を実現している。傾動ベース2を傾動させる際の自重如何に拘わらずスライド荷台3のスムーズな傾動動作を担保するために本実施形態では、前記傾動ベース2の傾き動作を緩慢にし得るダンパ5を設けている。そして本実施形態ではこのダンパ5を、前記傾動ベース2と前記自動車本体Cにおけるダンパ5取付部との間に前記通常姿勢(P)で前記傾動ベース2とともに水平となるように取り付けられた液圧シリンダ50を用いることで、自動車本体Cに対しコンパクトに設置でき且つスムーズな動作を併せて実現している。また前記モータ41を前記スライド荷台3の下方に取り付け、前記通常姿勢(P)において前記自動車本体Cに形成された空洞部S3に収容することで、自動車本体Cの構成、形状を有効に利用しコンパクトな組み付けを実現している。前記チェーン機構42を前記モータ41の動力が伝達される駆動側ギヤ部47と、この駆動側ギヤ部47に離間して設けられた従動側ギヤ部48と、これら駆動側ギヤ部47、従動側ギヤ部48間に掛け設けられたチェーンたるスライドチェーン45と、前記モータ41の駆動軸44と前記駆動側ギヤ部47との間に掛け設けられたモータチェーン46とを有するものとし、スライドチェーン45の動力を無駄なくスライド荷台3に伝達することで安定した動作を実現しつつ、モータ41を設置する位置を自動車本体Cの形状に応じて適宜設定できるようにしている。その結果、駆動側ギヤ部47の位置にモータ41の位置が大きく束縛されず、自動車本体Cのスペースを利用したコンパクトな組み付けを実現している。
なお、本考案は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態ではダンパを傾動ベースよりも前方に位置付ける態様を開示したが勿論、ダンパを傾動ベース前端よりも後ろ側、すなわち側面し重複する位置に位置付ける事で、前後方向にコンパクトに構成しても良い。そして上記実施形態では駆動側ギヤ部を従動側ギヤ部よりも前方に位置付けていたが勿論、駆動側ギヤ部を従動側ギヤ部よりも後方に位置付けても良い。また、スライド荷台前端にウインチを設け、当該ウインチにより積み荷を前方へ引き寄せる機能を予め具備するか、或いは使用者の希望に応じて前記機能を随時追加し得るような構成を付与しても良い。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…荷台傾斜装置
2…傾動ベース
3…スライド荷台
4…荷台駆動手段

Claims (5)

  1. 自動車本体の後端部を支点として後傾動作可能に設けられた傾動ベースと、
    この傾動ベースの上に取り付けられ当該傾動ベースに対して平面視重複して荷物を運搬し得る通常姿勢から前記後端部よりも後方に迫り出した際に自重により前記傾動ベースを後傾動作させて後端を接地させた積み降ろし姿勢まで前後スライド可能に取り付けられたスライド荷台と、
    前記傾動ベースに設けられ前記スライド荷台を前記傾動ベースに対して前後方向にスライド動作させ得る荷台駆動手段とを具備し、
    前記荷台駆動手段が、
    前記傾動ベースに取り付けられたモータと、
    前記傾動ベースに取り付けられ前記モータの動力によりチェーンを前後方向に正逆動作させるチェーン機構と、
    前記チェーンの所定箇所において前記スライド荷台に固定され前記チェーン機構の動作により前記スライド荷台を前後スライドさせる固定部とを有していることを特徴とする荷台傾斜装置。
  2. 前記自動車本体と前記傾動ベースとの間に設けられ前記傾動ベースの傾き動作を緩慢にし得るダンパを有している請求項1記載の荷台傾斜装置。
  3. 前記ダンパが、前記傾動ベースと前記自動車本体におけるダンパ取付部との間に前記通常姿勢で前記傾動ベースとともに水平となるように取り付けられた液圧シリンダを有している請求項2記載の荷台傾斜装置。
  4. 前記モータが前記スライド荷台の下方に取り付けられたものであり、前記通常姿勢において前記自動車本体に形成された空洞部に収容される請求項1、2又は3記載の荷台傾斜装置。
  5. 前記チェーン機構が前記モータの動力が伝達される駆動側ギヤ部と、この駆動側ギヤ部に離間して設けられた従動側ギヤ部と、これら駆動側ギヤ部及び従動側ギヤ部に掛け設けられた前記チェーンと、前記モータの駆動軸と前記駆動側ギヤ部との間に掛け設けられたモータチェーンとを有するものである請求項1、2、3又は4記載の荷台傾斜装置。
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