JP2017145121A - クローラ式フォークリフト - Google Patents

クローラ式フォークリフト Download PDF

Info

Publication number
JP2017145121A
JP2017145121A JP2016029382A JP2016029382A JP2017145121A JP 2017145121 A JP2017145121 A JP 2017145121A JP 2016029382 A JP2016029382 A JP 2016029382A JP 2016029382 A JP2016029382 A JP 2016029382A JP 2017145121 A JP2017145121 A JP 2017145121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
crawler
lift device
forklift
revolving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016029382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6539602B2 (ja
JP2017145121A5 (ja
Inventor
一馬 西尾
Kazuma Nishio
一馬 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2016029382A priority Critical patent/JP6539602B2/ja
Publication of JP2017145121A publication Critical patent/JP2017145121A/ja
Publication of JP2017145121A5 publication Critical patent/JP2017145121A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6539602B2 publication Critical patent/JP6539602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】機体の前後長をコンパクトにし、旋回時の機体後部の動作に気を配る負担を軽減することができる。【解決手段】左右のクローラ14を有する走行体10と、運転室22を有していて走行体10の上部に旋回可能に設けた旋回体20と、旋回体20に取り付けた荷役装置30とを備え、荷役装置30は、左右に延びる軸36を介して旋回体20に連結されたブーム31と、旋回体20及びブーム31に両端が連結されたブームシリンダ32と、下部の少なくとも一部が左右のクローラ14の間に位置するようにブーム31に支持されたリフト装置33と、リフト装置33に取り付けられたフォーク34とを備え、ブーム31及び旋回体20を連結する軸36が、旋回体20の前縁と旋回中心Cとの間であって運転室22の左右の一方側の位置に配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、クローラ式の走行装置を備えたフォークリフトに関する。
フォークリフトの一種として、クローラ式の走行装置を備えたフォークリフトが提唱されている(特許文献1参照)。
特開平10−25094号公報
特許文献1に記載されたフォークリフトは、走行装置の上部に設けた旋回体の前部にスイングポストを介して左右にスイングできるようにリーダ装置を取り付け、フォークを支持するリフト装置をリーダ装置の前部に昇降可能に取り付けた構成をしている。同文献のフォークリフトではスイング機能を確保するためにスイングポストの左右に構造物が設けられないので、スイングポストは必然的に運転室よりも前側に配置せざるを得ない。しかも、旋回時のリフト装置と走行体との干渉を避けるために、リフト装置を昇降させるリーダ装置を設けなければならない。
このように、スイングポストの位置が制約されることに加え、リーダ装置を要してフロントが重くなることから、同文献のフォークリフトでは旋回体のカウンタウェイトを必要以上に後方に配置せざるを得ない。そのため、旋回体及びフォークの旋回半径を小さくすることができず、例えば狭隘な作業現場で旋回体等の軌道に必要以上に慎重な操作を強いられ得る。また、長尺物を運搬する場合、旋回体を横に向ければ長尺物の長手方向に走行することができるが、フォークの先端からカウンタウェイトまでの機体全長が長く、広い通路でなければ通れない。しかも、フォークは元よりカウンタウェイトも走行体の幅からはみ出してしまうため、フォークのみならずカウンタウェイトの軌道にも注意しなければならない。しかし、カウンタウェイトはオペレータの背後にあり、衝突しないように動作に気を配りながらする作業は負担が大きい。
本発明は、機体の前後長をコンパクトにし、旋回時の機体後部の動作に気を配る負担を軽減することができるクローラ式フォークリフトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るクローラ式フォークリフトは、左右のクローラを有する走行体と、運転室を有していて前記走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、前記旋回体に取り付けた荷役装置とを備え、前記荷役装置は、左右に延びる軸を介して前記旋回体に連結されたブームと、前記旋回体及び前記ブームに両端が連結されたブームシリンダと、下部の少なくとも一部が前記左右のクローラの間に位置するように前記ブームに支持されたリフト装置と、前記リフト装置に取り付けられたフォークとを備え、前記ブーム及び前記旋回体を連結する前記軸が、前記旋回体の前縁と旋回中心との間であって前記運転室の左右の一方側の位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、機体の前後長をコンパクトにし、旋回時の機体後部の動作に気を配る負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの全体構造を表す左側面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの全体構造を表す平面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの全体構造を表す正面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの全体構造を表す右側面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトを一部破断して荷役装置の全容を表した図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの走行体に対して旋回体を横向きにした状態を表す平面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの走行体に対して旋回体を横向きにした状態を表す正面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
1.クローラ式フォークリフト
図1は本発明の一実施形態に係るクローラ式フォークリフトの全体構造を表す左側面図、図2は平面図、図3は正面図、図4は右側面図である。以降、運転席に着いたオペレータの前側(図2中左側)、後側(図2中右側)、左側(図2中下側)、右側(図2中上側)をクローラ式フォークリフトの前、後、左、右とし、それぞれ単に前側、後側、左側、右側と記載する。
図1−図4に示したクローラ式フォークリフト(以下、単にフォークリフトと記載する)は、走行体10、旋回体20及び荷役装置30を備えている。このフォークリフトはいわゆる超小旋回型のミニショベルをベースマシンとしたものであり、旋回体20の後端の旋回軌跡(旋回時にカウンタウェイト23の後縁が描く軌跡)の直径が走行体10の幅寸法以内又は走行体10の幅寸法と同程度となるように上方から見て円形状に形成されていて、荷役装置30のブーム支点が運転室の横に位置している。
1−1.走行体
走行体10はクローラ式であり、トラックフレーム11、従動輪(アイドラ)12、駆動輪13、クローラ(履帯)14及び走行モータ15を備えている。トラックフレーム11は、図示していないが上方から見てH型に形成されており、左右両側の前端近傍に従動輪12、後端近傍に駆動輪13を回転自在に支持している(図5では旋回体20が反転した状態を表している)。左右の駆動輪13の軸にはそれぞれ走行モータ15の出力軸が連結されている。クローラ14は左右両側において従動輪12及び駆動輪13に掛け回されている。また、トラックフレーム11の中央部には上部に旋回輪25が設けられている。走行モータ15には電動アクチュエータを用いることもできるが、本実施形態では油圧アクチュエータが用いてある。
1−2.旋回体
旋回体20は、旋回フレーム21、運転室22、カウンタウェイト23及び外装カバー24を備えている。
旋回フレーム21は旋回体20の下部基礎構造体であり、前述した旋回輪25を介してトラックフレーム11の上部に設けられており、旋回体20が図1の旋回中心Cを中心にして走行体10に対して旋回可能な構成となっている。旋回フレーム21には、旋回輪25の付近に旋回モータ(不図示)が搭載されていて、旋回モータの出力軸が旋回輪25に設けた歯車と噛み合うことで、走行体10に対して旋回体20が旋回する。旋回モータには電動モータを用いることもできるが、本実施形態では油圧モータが用いてある。
運転室22は旋回体20における旋回中心Cに対して左側にオフセットした位置に配置されていて、運転席26、操作装置27及びキャノピ28等を備えている。運転席26はオペレータが座る座席であり、着席したオペレータの上体が荷役装置30側を向くように配置されている。操作装置27は、運転席26の左右に配置した前後左右に傾斜操作するレバー式の操作装置、運転席26の前側に配置した前後に傾斜操作するレバー式の操作装置、その他ダイヤルやボタン、パネル等による操作装置を含み、これら操作装置によって、走行体10の走行動作、旋回体20の旋回動作、荷役装置30のブーム動作、リフト装置33(後述)のリフト動作等が指示される。操作と動作の対応は限定されないが、例えば運転席26の前側のレバー式の操作装置によって走行体10による走行動作を指示し、運転席26の左右のレバー式の操作装置によって旋回体20や荷役装置30の動作を指示するようにすることができる。
カウンタウェイト23は荷役装置30との重量のバランスをとるための錘であり、旋回フレーム21の後端に設けられている。特に図示していないが、旋回フレーム21の後側には原動機(エンジン又は電動機)やこの原動機で駆動される油圧ポンプが設けられ、エンジンの右側にはラジエータやオイルクーラ等の熱交換器(図示せず)が設けられている。また、旋回フレーム21の前方左側(運転室22の床下)には、操作装置27の操作に応じて油圧ポンプから油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する切換弁ユニットが設けられている。また、旋回フレーム21の前部右側(運転室22の右側)にはタンク29(作動油タンクや燃料タンク)が設けられている。本実施形態では作動油タンク及び燃料タンクを前後方向に並べて配置してある。外装カバー24は複数のカバーで形成され、旋回フレーム21及び運転室22を除く旋回体20の構成機器の大部分を覆っている。
1−3.荷役装置
図5は一部破断して荷役装置の全容を表したフォークリフトの左側面図である。同図に示したように、荷役装置30は、ブーム31、ブームシリンダ32、リフト装置(伸縮マスト)33及びフォーク34を備えている。以降、図5のようにリフト装置33を上下に起立させた姿勢(フォーク34の荷受面を水平にした姿勢)を荷役装置30の基本姿勢とする。本実施形態ではブーム上げ動作及びブーム下げ動作によって、基本姿勢に対してフォーク34が上に設定角度(例えば12度)、下に設定角度(例えば9度)だけチルトするようになっている。
ブーム31は、旋回フレーム21上に突出させて設けたブラケット21aに左右に延びる軸36を介して基端部が連結され、軸36を支点にして回動する。ブーム31の基端部の回動支点となる軸36は、旋回体20の前縁と旋回中心Cとの間に位置し、運転室22の左右の一方側(本実施形態では運転室22の右側であって運転室22及びタンク29の間)に配置されている。本実施形態では運転室22が旋回中心Cに対して左側にオフセットしているため軸36は運転室22の右側に位置するが、運転室22が右側にオフセットする場合には軸36は運転室22の左側に位置する。軸36の高さ位置は、運転室22のフロア面22aよりも高位置である。また、基本姿勢の時、ブーム31は、ブームシリンダ32との連結部(後述する軸38の設置位置)まで基端部から前方に向かって斜めに立ち上がった後、旋回体20の旋回フレーム21よりも低く左右のクローラ14の間の位置まで下方に延びるように鋭角に折れ曲がった形状をしている。「左右のクローラ14の間の位置まで下方に延びる」とは、クローラ14における従動輪12や駆動輪13の上半側の部分であって走行体10の前進方向の先端部(図5中の左端部)と旋回輪21の前縁との間の部分に、左右方向から見てブーム31の一部が重なることを言う。また、ブーム31の先端は前方に鈍角に折れ曲がっている。
ブームシリンダ32電動シリンダでも良いが本実施形態では油圧シリンダであり、旋回フレーム21のブラケット21b及びブーム31に両端が軸37,38を介して連結されている。ブームシリンダ32及び旋回フレーム21を連結する軸37は、前後方向においてはブーム31及び旋回フレーム21を連結する軸36と旋回フレーム21の前縁との間に位置し、上下方向においては旋回フレーム21の本体部(又は旋回輪25)と軸36との間に位置している。
リフト装置33は、アウタマスト41、インナマスト42、チェーンホイール43、リフトチェーン44及びリニアアクチュエータ(不図示)を備えている(図3も参照)。
アウタマスト41はリフト装置33の外殻であり、基本姿勢時、アウタマスト41の下部の少なくとも一部は左右のクローラ14の間に位置する。「左右のクローラ14の間に位置する」の意味については前述した。アウタマスト41は、下部(リフト装置33の下部であって特に本実施形態では下端部)に設けたブラケット41aでブーム31の先端部とピンで連結されている。アウタマスト41はまた、上下方向の中間部に設けたブラケット41bでもブーム31に対してピンで連結されている。このようにアウタマスト41とブーム31は相対的に変位しない固定関係であるが、ブラケット41a又は41bに代えてシリンダでアウタマスト41及びブーム31を連結し、ブーム31に対してリフト装置33を前後に傾斜させることができるようにすることもできる。
インナマスト42は、アウタマスト41の内側に設置され、アウタマスト41に沿って昇降するように構成されている。インナマスト42を上昇させると、アウタマスト41の上方に突出する。このインナマスト42には、フォーク34が上下方向にスライド可能に取り付けられている。
チェーンホイール43はインナマスト42と共に上下に移動する移動滑車(スプロケット等)であり、軸を左右に向けた姿勢でインナマスト42の上部に回転自在に設置されている。リフトチェーン44は、一端がアウタマスト41に、他端がフォーク34にそれぞれ接続されていて、中間部分がチェーンホイール42に掛けられている。
リニアアクチュエータは、インナマスト42を昇降させる駆動装置であり、図示していないがアウタマスト41に支持されたねじ軸に、インナマスト42に固定されたナット部材を螺合させ、モータでねじ軸を回転させることでナット部材と共にインナマスト42を昇降させる。インナマスト42が昇降すると、チェーンホイール43が移動滑車として機能してフォーク34がインナマスト42に対してスライドし、インナマスト42に比較して2倍の距離を昇降する。
2.動作
本実施形態に係るフォークリフトを用いて荷役作業を行う場合、オペレータは運転席26で操作装置27を適宜操作して、まず走行体10を駆動して運搬物(不図示)に正対するように機体を移動させる。その後、ブーム31及びリフト装置33を適宜駆動し、フォーク34を運搬物の下側に潜り込ませて運搬物を持ち上げる。運搬物を持ち上げたら、必要に応じてフォーク34を下げて重心を下げたりブーム上げ動作によってリフト装置33を後傾させたりして荷役装置30の姿勢を整えた上で、走行体10及び旋回体20を駆動して荷下し場所に機体を移動させる。荷下し場所に到着したら、ブーム31、リフト装置33及び旋回体20を適宜駆動して運搬物を下してフォーク34を抜き取る。このような作業を適宜繰り返して荷役作業を進める。
3.効果
(1)コンパクト性
本実施形態に係るフォークリフトは、走行体10に対して旋回体20が旋回する構成であって、この旋回体20に対してブーム31を介してリフト装置33を連結し、リフト装置33そのものをブーム上げ動作及びブーム下げ動作によって上下に動かせる新規構成のフォークリフトである。
旋回体後部の旋回半径を抑えたいわゆるミニショベルにはブームを左右にスイングさせられるように構成したものがあるが、この場合、ブームの回動軸を含めた基部支持構造の左右にはブームのスイング範囲に干渉する構造部物が設けられない。そのため、ブームを支持する軸は必然的に運転室の前側に配置され、仮にこの構成をベースにしてブームにリフト装置を取り付けると、リフト装置と旋回体との間の距離が十分に抑えられず、これに釣り合うようにすると旋回半径Cから旋回体20の後端部までの距離も抑えられない。
それに対し、本実施形態においては、旋回体20の前縁と旋回中心Cとの間であって運転室22の左右方向の一方側(本実施軽形態では右側)の位置にブーム31の基端部を支持する軸36が配置されている。ブーム31のスイング機能についてはあえて省略してある。これによりリフト装置33の下部の少なくとも一部が左右のクローラ14の間に収まる位置まで荷役装置30を旋回体20に近付けて配置することができる。これに伴い、カウンタウェイト23、つまり旋回体20の後端位置を前方に寄せることができる。従って、本実施形態に係るフォークリフトによれば、機体の前後長をコンパクトにし、旋回時の機体後部が衝突しないように動作に気を配る負担を軽減することができる。
特に本実施形態においては、上から見て旋回体20の後縁の旋回軌跡が走行体10の幅に収まっているので、旋回することで旋回体20の後端部が何らかの障害物に干渉することがない。
また、基端部から前方に斜めに立ち上がってから鋭角に折れ曲がり、ほぼ鉛直に下方に延びるという特殊な形状のブーム31を用いたことも、リフト装置33と旋回体20との距離の短縮に貢献している。
(2)旋回機能の確保
基本姿勢時にはリフト装置33の一部がクローラ14の上面よりも低位置にあるため、そのまま旋回させるとクローラ14にリフト装置33が干渉する。それに対し、本実施形態ではブーム上げ動作によってリフト装置33そのものを持ち上げることで、リフト装置33とクローラ14との干渉を回避し、フォークリフトながら旋回体20の旋回動作を実現することができる。特に本実施形態ではブーム31を旋回フレーム21に対して連結する軸36を旋回フレーム21の本体部、本実施形態では運転室22のフロア面22aよりも高位置に配置したことにより、軸36を中心とするリフト装置33の下端部の回動直径を大きくとることができ、リフト装置33のリフト量を大きくとることができる。そのため、余裕を持ってリフト装置33とクローラ14との干渉を回避することができる。
(3)汎用性
一般的なホイール式のフォークリフトと異なり、クローラ式であるため不整地や瓦礫の散乱した現場等の路面状態の悪い現場でも稼働することができる。加えて、旋回体20の旋回機能を確保したことにより、図6及び図7に示したように走行体10に対して旋回体20を横向きにして移動することができる。例えば走行体10の幅を大きく超える長尺物Wを運搬するようなとき、旋回体20を横向きにして長尺物Wの長手方向に走行すれば、機体全長の短さも相俟って図6のように幅の狭い通路でも長尺物Wを運搬することができる。また、旋回体20の後端が走行体10の幅から出ないので、機体後方に気を配る負担も軽減される。このように一般的なフォークリフトに比べて汎用性が向上するので、災害現場等でも活躍が期待できる。また、リモコン等によって遠隔操作ができるようにすれば、人間が立ち入れない場所での活躍も期待できる。
(4)メンテナンス性
また、旋回体20が走行方向を向いた状態でクローラ14が邪魔して旋回体20の左右部分の下部構造物へのアクセスがし難い場合、旋回体20を横向きにすれば左右のクローラ14の間から容易にアクセスできるようになる。このように旋回機能を持つことによってメンテナンス性の向上も期待できる。例えば本実施形態の場合、機体右側部分にタンク29等が配置してあるので、例えば作動油配管の点検等に有効である。
(5)作業性
一般のフォークリフトでは運搬物の下部にフォークを挿し込んだら、リフト動作に加えてチルト動作をして運搬物を若干後傾させて走行動作に移行する。それに対し、本実施形態ではブーム上げ動作でチルト動作及びリフト動作を兼ねることができる。従って、リフト装置33を駆動して運搬物を高く持ち上げる必要がない場合、リフト動作及びチルト動作をブーム上げ動作の1工程で行うことができ、走行動作へ移行するのに要する手順を減らして作業効率を向上させることができる。
(6)リフト装置の安定性
本実施形態では特殊形状のブーム31を採用したことで、リフト装置33の下端部近くにブーム31が連結されていてリフト装置33の支持構造の安定性が良い。これによりリフト装置33の支持支点が低位置になり、重量物を持ち上げた際のモーメントを効率的に受けることができる。また、グランドレベルにある運搬物を運搬する場合、フォーク34を挿し込むのに大きな押し込み力が必要なとき、ブーム31からリフト装置33に押し込み力が加わる点がフォーク34の高さに近いので、フォーク34に対する押し込み力の伝達効率も良い。ブーム31の前半部分(ほぼ鉛直に延びる部分)がリフト装置33のアウタマスト41の下部に沿って延びているので、ブーム31に対してリフト装置33を前後寸法の短いブラケット41a,41bで固定することができ、リフト装置33の支持強度も高い。
(7)部品点数
フォークリフトをクローラ式にする場合、油圧ショベルを用いることができるが、単にフロント作業機の代わりに旋回体にリフト装置を取り付けた構成としたとき、リフト装置の下部がクローラ間に来るように構成すると、旋回動作を可能にするためには特許文献1のフォークリフトのようにリフト装置自体をリフトアップさせる大掛かりなリーダ装置を取り付けなければならない。それに対し、本実施形態ではブーム31を介して旋回体20とリフト装置33とを連結したことにより、リフト装置33の昇降機能のためにリーダ装置のような大掛かりな装置を必要とせず、部品点数や機体重量を抑えることができる。
(8)製作効率
ブーム31の先端が前方に少し曲がっているので、リフト装置33に既製品を用いた場合、特殊なブラケットを用いなくても既製品に取り付けられている既存のブラケットに対して無理なくブーム31を連結することができる。これにより、既製のリフト装置33を殆ど無加工で取り付けることができ、効率的に製作することができる。製作コストも抑えられる。
10…走行体、14…クローラ、20…旋回体、22…運転室、30…荷役装置、31…ブーム、32…ブームシリンダ、33…リフト装置、34…フォーク、36…軸、C…旋回中心

Claims (5)

  1. 左右のクローラを有する走行体と、
    運転室を有していて前記走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、
    前記旋回体に取り付けた荷役装置とを備え、
    前記荷役装置は、
    左右に延びる軸を介して前記旋回体に連結されたブームと、
    前記旋回体及び前記ブームに両端が連結されたブームシリンダと、
    下部の少なくとも一部が前記左右のクローラの間に位置するように前記ブームに支持されたリフト装置と、
    前記リフト装置に取り付けられたフォークとを備え、
    前記ブーム及び前記旋回体を連結する前記軸が、前記旋回体の前縁と旋回中心との間であって前記運転室の左右の一方側の位置に配置されていることを特徴とするクローラ式フォークリフト。
  2. 請求項1のクローラ式フォークリフトにおいて、前記ブームが、前記ブームシリンダとの連結部まで基端部から立ち上がった後、前記旋回体よりも低く前記左右のクローラの間の位置まで下方に延びるように鋭角に折れ曲がった形状をしており、先端部が前記リフト装置の下部に連結されていることを特徴とするクローラ式フォークリフト。
  3. 請求項2のクローラ式フォークリフトにおいて、前記ブームが、先端が前方に折れ曲がっていることを特徴とするクローラ式フォークリフト。
  4. 請求項1のクローラ式フォークリフトにおいて、前記ブーム及び前記旋回体を連結する前記軸が、前記運転室のフロア面よりも高位置に配置されていることを特徴とするクローラ式フォークリフト。
  5. 請求項1のクローラ式フォークリフトにおいて、上から見て前記旋回体の後縁の旋回軌跡が前記走行体の幅に収まっていることを特徴とするクローラ式フォークリフト。
JP2016029382A 2016-02-18 2016-02-18 クローラ式フォークリフト Active JP6539602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029382A JP6539602B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 クローラ式フォークリフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029382A JP6539602B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 クローラ式フォークリフト

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017145121A true JP2017145121A (ja) 2017-08-24
JP2017145121A5 JP2017145121A5 (ja) 2018-05-10
JP6539602B2 JP6539602B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=59682709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016029382A Active JP6539602B2 (ja) 2016-02-18 2016-02-18 クローラ式フォークリフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6539602B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108528144A (zh) * 2018-06-13 2018-09-14 芜湖金智王机械设备有限公司 用于叉车的转向装置
WO2021009284A1 (en) * 2019-07-18 2021-01-21 James Russell An excavator having a lifting device for lifting a pallet

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122201A (ja) * 1974-08-17 1976-02-21 Takeshi Nakagawa Kuroorashikifuookukenyoshoberu
JPS57203078U (ja) * 1981-06-17 1982-12-24
JPS5988099U (ja) * 1982-12-03 1984-06-14 三菱重工業株式会社 荷役作業機
JPS6429396U (ja) * 1987-08-12 1989-02-21
JPH0223044U (ja) * 1988-07-28 1990-02-15
JPH0585797U (ja) * 1992-04-22 1993-11-19 コベルコ建機エンジニアリング株式会社 リフト作業車
JPH0589390U (ja) * 1992-05-20 1993-12-07 古河機械金属株式会社 クレーン装置付建設車両
JPH06316399A (ja) * 1993-05-07 1994-11-15 Komatsu Ltd 履帯式フォークリフト車
WO1999002789A1 (fr) * 1997-07-11 1999-01-21 Komatsu Ltd. Machine a usiner
JPH11292480A (ja) * 1998-04-08 1999-10-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 高所作業車
JP2015139413A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社石勝エクステリア 樹木移植機

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122201A (ja) * 1974-08-17 1976-02-21 Takeshi Nakagawa Kuroorashikifuookukenyoshoberu
JPS57203078U (ja) * 1981-06-17 1982-12-24
JPS5988099U (ja) * 1982-12-03 1984-06-14 三菱重工業株式会社 荷役作業機
JPS6429396U (ja) * 1987-08-12 1989-02-21
JPH0223044U (ja) * 1988-07-28 1990-02-15
JPH0585797U (ja) * 1992-04-22 1993-11-19 コベルコ建機エンジニアリング株式会社 リフト作業車
JPH0589390U (ja) * 1992-05-20 1993-12-07 古河機械金属株式会社 クレーン装置付建設車両
JPH06316399A (ja) * 1993-05-07 1994-11-15 Komatsu Ltd 履帯式フォークリフト車
WO1999002789A1 (fr) * 1997-07-11 1999-01-21 Komatsu Ltd. Machine a usiner
JPH11292480A (ja) * 1998-04-08 1999-10-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 高所作業車
JP2015139413A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社石勝エクステリア 樹木移植機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108528144A (zh) * 2018-06-13 2018-09-14 芜湖金智王机械设备有限公司 用于叉车的转向装置
WO2021009284A1 (en) * 2019-07-18 2021-01-21 James Russell An excavator having a lifting device for lifting a pallet

Also Published As

Publication number Publication date
JP6539602B2 (ja) 2019-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7798260B2 (en) Track vehicle having drive and suspension systems
US4018473A (en) Material handling equipment operator's cab mounting
JP2007154519A (ja) 作業車両及びスキッドステアローダ
JP2006307498A (ja) 作業車両及びスキッドステアローダ
US9045882B2 (en) Working machine
JP2005061050A5 (ja)
JP2010030581A (ja) 運搬車両
JP2007205100A (ja) 建設機械の車体フレームおよび建設機械
EP2280122B1 (en) Vertical lift arm device
MX2009000362A (es) Maquina para colocacion de conductos.
WO2020019646A1 (zh) 一种适用于工业车辆的顶升立柱
JP6539602B2 (ja) クローラ式フォークリフト
JP2011169097A (ja) 作業機械
KR102619055B1 (ko) 로더 승강 어셈블리 작업 장치
JP2015017439A (ja) 建設機械
JP2009235799A (ja) 作業機の操縦部構造
US3123222A (en) Mobile cranes
JP5991072B2 (ja) 作業機械
KR101856699B1 (ko) 건설 기계
JP2019044370A (ja) 作業機械
JP2005125983A (ja) 軌陸車の転車台装置
JP2004052250A (ja) 自走式旋回作業車
JP7452399B2 (ja) クレーン
JP5119099B2 (ja) ローダ作業機
JP2006200268A (ja) 搬送手段を備えたバックホー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6539602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150