JP3186166U - ボックス用ヒーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】AEDボックスに対する取り付け及び取り外しが容易であり、しかもAEDを効率よく保温可能なボックス用ヒーター装置を提供する。
【解決手段】通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体11と、ヒーター本体11を収容する袋状のヒーターカバー21とでボックス用ヒーター装置10を構成する。ヒーターカバー21の裏外面に設けたカバー側の面ファスナー27、28、29を、AEDボックス内の底面と前側内面及び背側内面に設けた面ファスナーに係合させることにより、ボックス用ヒーター装置10をAEDボックス内に取り付け、ボックス用ヒーター装置10を取り付けた後にAEDをAEDボックスに収容する。
【選択図】図2
【解決手段】通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体11と、ヒーター本体11を収容する袋状のヒーターカバー21とでボックス用ヒーター装置10を構成する。ヒーターカバー21の裏外面に設けたカバー側の面ファスナー27、28、29を、AEDボックス内の底面と前側内面及び背側内面に設けた面ファスナーに係合させることにより、ボックス用ヒーター装置10をAEDボックス内に取り付け、ボックス用ヒーター装置10を取り付けた後にAEDをAEDボックスに収容する。
【選択図】図2
Description
本考案は、AEDボックス内に取り付けられるボックス用ヒーター装置に関する。
AED(自動体外式除細動器)を収容するAEDボックスには、AED本体の温度低下防止等のためにボックス用ヒーター装置を取り付けることが行われている(特許文献1)。
しかしながら、従来のボックス用ヒーター装置は、両面接着テープでAEDボックスに固定されるものであったり、AEDボックスの底部に埋設されたりするものであるため、修理等のために取り外しが必要な場合に容易に取り外せない問題がある。
さらに、AEDボックスが可搬式の場合、すなわち、AEDボックスにAEDを収容した状態で設置場所からAEDの使用場所にAEDボックスごと運ばれる可搬式の場合には、固定式のAEDボックスとは異なってボックス自体が小型軽量にされるため、ボックス用ヒーター装置は、AEDボックス内に場所を取らず、かつAEDを効率よく保温できるように取り付けられるものが好ましい。
さらに、AEDボックスが可搬式の場合、すなわち、AEDボックスにAEDを収容した状態で設置場所からAEDの使用場所にAEDボックスごと運ばれる可搬式の場合には、固定式のAEDボックスとは異なってボックス自体が小型軽量にされるため、ボックス用ヒーター装置は、AEDボックス内に場所を取らず、かつAEDを効率よく保温できるように取り付けられるものが好ましい。
本考案は前記の点に鑑みなされたものであって、AEDボックスに対する取り付け及び取り外しが容易であり、しかもAEDを効率よく保温可能なボックス用ヒーター装置の提供を目的とする。
請求項1の考案は、開閉可能な上蓋を有するAEDボックス内に取り付けられるボックス用ヒーター装置において、通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体と、前記ヒーター本体を収容する袋状のヒーターカバーとよりなり、前記ヒーターカバーの裏外面には、前記AEDボックス内の底面と該底面の両側で対向する2つの起立面とに設けられたボックス側の面ファスナーに係合可能なカバー側の面ファスナーを備えることを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1において、前記ヒーターカバーは、通気性を有する材質からなることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1または2において、前記ヒーターカバーの幅方向の両側部に配線覆い片が外方へ突出して形成され、該ヒーターカバーの幅方向の一方の側部における前記配線覆い片で覆われる位置に、前記ヒーター本体の配線に対する挿通用孔が形成されていることを特徴とする。
請求項1の考案によれば、袋状のヒーターカバーに可撓性のヒーター本体を収容し、ヒーターカバーの裏外面に設けられているカバー側の面ファスナーをボックス側の面ファスナーに係合させることにより、ボックス用ヒーター装置をAEDボックス内に取り付けることができるため、ボックス用ヒーター装置の取り付けが容易であり、また面ファスナー同士の係合によってボックス用ヒーター装置がAEDボックスに取り付けられているため、ボックス用ヒーター装置の取り外しも容易である。さらに、ボックス用ヒーター装置は、AEDボックス内の底面と該底面の両側で対向する2つの起立面に取り付けられるため、AEDボックス内のAEDを包むように配置されることになって効率よくAEDを保温することができる。
請求項2の考案によれば、ヒーターカバーが通気性を有する材質で形成されているため、ヒーターカバーは通気性があり、AEDボックス内をヒーターカバー内のヒーター本体で効率よく加温することができ、それによってもAEDボックス内のAEDを効率よく保温することができる。
請求項3の考案によれば、ヒーターカバーの幅方向(長さ方向と直交する方向)の一方の側部における配線覆い片で覆われる位置にヒーター本体の配線に対する挿通用孔が形成されているため、ヒーターカバーの挿通用孔から外部に突出したヒーター本体の配線が一方の配線覆い片で隠すことができ、また他方の配線覆い片でAEDの配線を覆うことができるため、AED内の配線を保護することができる。
以下図面を用いて本考案の一実施例に係るボックス用ヒーター装置について説明する。図1〜図3に示す一実施例のボックス用ヒーター装置10は、AEDボックス51に収容されたAED(図示せず)を保温するために、前記AEDボックス51内に取り外し可能に取り付けられるものである。
前記AEDボックス51は、上蓋53がボックス本体55の上端に開閉可能に連結されている。前記上蓋53は、発泡体を金属蒸着フィルムで覆った板状体からなる。一方、前記ボックス本体55は、上方が開口した箱状の発泡体の内面及び外面を金属蒸着フィルムで覆ったものからなり、内部にAEDが収容される。前記ボックス本体55内の底面57と該底面57の両側で対向する2つの起立面、本実施例では前側内面58と背側内面59とに、それぞれ面ファスナー61、61、62、63が接着等により設けられている。底面の2か所の面ファスナー61、61は底面57の前後2か所に設けられ、一方、前側内面の面ファスナー62は前側内面58の上部に、また背側内面の面ファスナー63は背側内面59の上部に設けられている。なお、前記ボックス本体55内の底部コーナー位置等には、AEDの電源コードなどのための挿通孔(図示せず)が形成されている。
前記ボックス用ヒーター装置10は、屈曲可能な可撓性を有し、図4に示すように、通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体11と、前記ヒーター本体11を収容する袋状のヒーターカバー21とよりなる。
通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体11の例として、シリコンラバーヒーターを挙げる。前記ヒーター本体11は、前記AEDボックス51内の温度が所定温度以下(例えば4℃以下)にならないようにAEDを保温するものであり、図示しない制御装置で温度制御される。なお、前記ヒーター本体11をシート状の自己制御型ヒーターとすれば、温度制御装置は不要である。前記ヒーター本体11の長さLは、前記ボックス本体55内の底面57と前側内面58及び背側内面59に沿ってヒーター本体11を一連に配置できる長さからなり、また長さ方向と直交する幅Wは、前記ボックス本体55内の幅W1より小さくされる。なお、符号13はヒーター本体11の電源コード等からなる配線である。
前記ヒーターカバー21は、前記ヒーター本体11を収容可能な大きさの袋状からなる。実施例のヒーターカバー21は、通気性を有する材質からなり、一端にヒーター本体挿入口22を有する袋状に縫製されている。通気性を有する材質としては、特に限定されず、通気性のある織布あるいは不織布などを挙げることができる。前記ヒーターカバー21は、通気性を有する材質で構成したことで、AEDボックス51内をヒーターカバー21内のヒーター本体11で効率よく加温してAEDを保温することができる。前記織布あるいは不織布等を構成する繊維の種類は特に限定されず、例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、アラミド繊維等を挙げるがことができる。特に、耐熱性が良好なものが好ましい。
前記ヒーターカバー21は、幅方向の両側部に配線覆い片23、24が外方へ突出して形成されている。前記配線覆い片23、24は、通気性を有するシート材で構成されている。実施例では、前記配線覆い片23、24は長方形の片からなり、前記ヒーターカバー21の幅方向両側部において、長さ方向中央部分に縫製によって所定長さ及び突出寸法で取り付けられている。また、図2及び図3に示すように、前記ヒーターカバー21の幅方向の一方の側部には、前記配線覆い片23で覆われる位置に、前記ヒーター本体11の配線13に対する挿通用孔25が形成されている。
図2及び図3に示すように、前記ヒーターカバー21の裏外面21Bには、前記ボックス本体55内の底面57の2か所の面ファスナー61、61、前側内面58の面ファスナー62、及び背側内面59の面ファスナー63に係合可能なカバー側の面ファスナー27、27、28、29が設けられている。前記ヒーターカバー21の裏外面21Bは、前記ボックス本体55の内面と対向する面である。前記カバー側の面ファスナー27、27、28、29は、前記ボックス本体55内の底面57と前側内面58及び背側内面59に沿って前記ボックス用ヒーター装置10を配置した際に、前記ボックス本体55内の面ファスナー61、61、62、63と係合する位置、本実施例では、前記ヒーターカバー21の裏外面21Bにおける長さ方向の両端付近と中央部の2か所の合計4か所に設けられている。
前記ヒーターカバー21のヒーター本体挿入口22から前記ヒーター本体11がヒーターカバー21内に収容され、前記ヒーター本体11の配線13が前記ヒーターカバー21の挿通用孔25から外部へ出されて、前記ボックス用ヒーター装置10が形成される。
前記ボックス用ヒーター装置10は、前記ヒーターカバー21の裏外面21Bをボックス本体55の内面へ向け、屈曲により前記ボックス本体55内の底面57と前側内面58及び背側内面59に沿って配置され、前記カバー側の面ファスナー27、27、28、29を、前記ボックス本体55の面ファスナー61、61、62、63に係合させることにより、図5及び図6に示すように前記ボックス本体55内に取り付けられる。
AED(図示せず)は、前記ボックス用ヒーター装置10が取り付けられた前記ボックス本体55内に収容され、前記ボックス本体55内のボックス用ヒーター装置10で三方が包まれたような状態になる。また、AEDの配線及び前記ボックス用ヒーター装置10の配線は、前記ヒーターカバー21の配線覆い片23、24で覆われて保護される。その後、前記上蓋53でボックス本体55に蓋をする。AEDが収容された前記AEDボックス51は、AED設置場所に配置され、AEDの使用時に使用場所に運ばれてAEDボックス51からAEDが取り出される。
このように、前記ボックス用ヒーター装置10は、面ファスナーによってAEDボックス51内に取り付けられるためにAEDボックスに対する取り付け作業が容易であり、また取り外しも容易に行うことができる。さらに前記ボックス用ヒーター装置10は、AEDボックス内の底面と該底面の両側で対向する2つの起立面に一連に取り付けられるため、AEDボックス内のAEDを三方で包むことができ、効率よくAEDを保温することができる。さらに、前記ヒーターカバー21が通気性を有する材質で形成されているため、AEDボックス51内をヒーターカバー21内のヒーター本体11で効率よく加温することができ、それによってもAEDボックス内のAEDを効率よく保温することができる。
10 ボックス用ヒーター装置
11 ヒーター本体
21 ヒーターカバー
23、24 配線覆い片
25 挿通用孔
27、28、29 カバー側の面ファスナー
51 AEDボックス
53 上蓋
55 ボックス本体
57 ボックス本体内の底面
58 ボックス本体内の前側内面
59 ボックス本体内の背側内面
61、62、63 ボックス側の面ファスナー
11 ヒーター本体
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27、28、29 カバー側の面ファスナー
51 AEDボックス
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55 ボックス本体
57 ボックス本体内の底面
58 ボックス本体内の前側内面
59 ボックス本体内の背側内面
61、62、63 ボックス側の面ファスナー
Claims (3)
- 開閉可能な上蓋を有するAEDボックス内に取り付けられるボックス用ヒーター装置において、
通電により発熱するシート状をした可撓性のヒーター本体と、
前記ヒーター本体を収容する袋状のヒーターカバーとよりなり、
前記ヒーターカバーの裏外面には、前記AEDボックス内の底面と該底面の両側で対向する2つの起立面とに設けられたボックス側の面ファスナーに係合可能なカバー側の面ファスナーを備えることを特徴とするボックス用ヒーター装置。 - 前記ヒーターカバーは、通気性を有する材質からなることを特徴とする請求項1に記載のボックス用ヒーター装置。
- 前記ヒーターカバーの幅方向の両側部に配線覆い片が外方へ突出して形成され、該ヒーターカバーの幅方向の一方の側部における前記配線覆い片で覆われる位置に前記ヒーター本体の配線挿通用孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボックス用ヒーター装置。
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JP2013003983U JP3186166U (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | ボックス用ヒーター装置 |
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JP7560600B1 (ja) | 2023-04-17 | 2024-10-02 | Nissha株式会社 | 導電性シート、樹脂成形品及びその製造方法 |
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2013
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