JP3185689U - 電子回路モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】配線基板の厚さを薄くしても、加工が容易な電子回路モジュールを提供する。
【解決手段】電子回路モジュール1は、下面と上面とを有する配線基板10と、配線基板10の下面に形成された接地電極11と、配線基板10の上面に形成され、接地電極11に接続されたチップ実装用電極14と、配線基板10の上面に実装された電子部品20と、配線基板10の上面に実装された導電性チップ30と、配線基板10の上面に、電子部品20を覆うように塗布された封止樹脂40と、封止樹脂40を覆うように形成された導電膜50と、を備える。導電性チップ30は、チップ実装用電極14に接続される第1電極35が形成された下端部30cと、導電膜50に接続される第2電極36が形成された側端部30bとを有し、第1電極35と第2電極36とは互いに導通する。
【選択図】図1

Description

本考案は電子回路モジュールに関し、特に、配線基板の厚さを薄くしても、加工が容易な電子回路モジュールに関する。
近年、配線基板上に実装された電子部品と、電子部品を覆うように塗布された封止樹脂と、封止樹脂を覆うように形成された導電膜と、を有し、シールド用の金属カバーを使用しないで、外部からの電磁界や静電気による電子部品への影響を阻止(又は低減)することができる電子回路モジュールが実用化されている。このような電子回路モジュールとしては、特許文献1に係る回路モジュール(電子回路モジュール)等が提案されている。図9は、特許文献1に係る回路モジュール210の構造を示す説明図である。
図9に示すように、回路モジュール210は、配線が形成された回路基板211(配線基板)と、回路基板211の上面に実装された複数の要素部品212(電子部品)と、絶縁性の封止樹脂でできた封止樹脂層214(封止樹脂)と、導電性の樹脂でできたシールド層219(導電膜)と、を備えている。回路基板211の内部には、内層パターン216a(内部電極)とホール216b(スルーホール)とが設けられている。回路基板211の下面には、接地用電極217a(接地電極)と、I/O電極217b(端子電極)とが設けられている。
封止樹脂層214は、要素部品212を覆うように回路基板211の上面に形成されている。シールド層219は、封止樹脂層214を覆うように形成されている。また、シールド層219は、回路基板211の側部で内層パターン216aに導電接続(以下、接続と略称)されている。内層パターン216aは、ホール216bを介して接地用電極217aに接続されている。回路モジュール210では、このような構造とすることによって、外部からの電磁界や静電気による要素部品212への影響を阻止(又は低減)している。
このような回路モジュール210は、複数の回路基板211が連設された集合基板の上面に要素部品212を実装し、集合基板の上面側に封止樹脂を塗布して封止樹脂層214を形成し、分離ラインに沿って上側から集合基板の内層パターン216aに至る溝を形成し、溝を埋めるように導電性樹脂を流し込んでシールド層219を形成し、分離ラインに沿って溝幅よりも狭いカット幅で集合基板を切断・分離することによって、得られる。
特開2010−010441
近年、電子回路モジュールを薄型化するために、厚さの薄い配線基板が使用されるようになってきている。しかしながら、特許文献1に示すような回路モジュール210では、回路基板211の内層に形成された接地用電極217aと、シールド層219と、を接続するために、集合基板(配線基板)に溝を形成していた。そのため、配線基板の厚さを薄くすると、溝を形成する際に集合基板を誤って切断し易くなり、それを防止するために、溝の深さを高い精度で管理する必要があった。その結果、配線基板の厚さを薄くすると、回路モジュール210の加工が困難になっていた。
本考案は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、配線基板の厚さを薄くしても、加工が容易な電子回路モジュールを提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載の電子回路モジュールは、下面と上面とを有する配線基板と、前記配線基板の下面に形成された接地電極と、前記配線基板の上面に形成され、前記接地電極に接続されたチップ実装用電極と、前記配線基板の上面に実装された電子部品と、前記配線基板の上面に実装された導電性チップと、前記配線基板の上面に、前記電子部品を覆うように塗布された封止樹脂と、前記封止樹脂を覆うように形成された導電膜と、を備え、前記導電性チップは、前記チップ実装用電極に接続される第1電極が形成された下端部と、前記導電膜に接続される第2電極が形成された側端部と、を有し、前記第1電極と前記第2電極とは、互いに導通していることを特徴とする。
このような構成の電子回路モジュールでは、配線基板の接地電極と導電膜とを、導電性チップを介して、配線基板の上面よりも高い位置で接続することができる。そして、封止樹脂と導電性チップとを切削して溝を形成する際に、配線基板に溝を形成しなくても良くなる。また、配線基板に溝を形成する場合でも、溝の深さを浅くすることができる。その結果、配線基板の厚さを薄くしたときに、溝の深さを高い精度で管理しなくても、溝が配線基板の下面に到達するのを防ぐことができる。しかも、導電性チップは、電子部品と同時に配線基板に実装することができる。そのため、電子回路モジュールの加工において、新たな工程を追加しないで、配線基板の接地電極と導電膜とを接続することができる。その結果、配線基板の厚さを薄くしても、電子回路モジュールの加工が容易となる。
請求項2に記載の電子回路モジュールでは、前記導電性チップは、下面と上面と側端部とを有する絶縁基板と、前記絶縁基板の下面に形成された下面電極と、前記絶縁基板の上面に形成され、前記絶縁基板の側端部まで延びる上面電極と、前記下面電極と前記上面電極とを接続する接続電極と、を有し、前記下面電極が、前記第1電極となり、前記上面電極の側端部が、前記第2電極となっていることを特徴とする。
このような構成の電子回路モジュールでは、導電性チップは、絶縁基板に下面電極と上面電極と接続電極とが形成された構成であり、構造が簡単である。そのため、導電性チップを作成する際の加工が容易である。また、このような導電性チップの上面は実装する際の吸着に適している。そのため、電子回路モジュールの加工において、導電性チップの配線基板への実装が容易である。その結果、電子回路モジュールの加工が更に容易となる。
請求項3に記載の電子回路モジュールでは、前記導電性チップは、下面と上面と側面とを有する略直方体の金属部材であり、前記金属部材の下面が、前記第1電極となり、前記金属部材の側面が、前記第2電極となっていることを特徴とする。
このような構成の電子回路モジュールでは、導電性チップは、略直方体の金属部材であり、構造が簡単である。そのため、導電性チップを作成する際の加工が容易である。また、金属部材の表面は平面で構成されており、実装する際の吸着に適している。そのため、電子回路モジュールの加工において、導電性チップの配線基板への実装が容易である。その結果、電子回路モジュールの加工が更に容易となる。
また、このような構成の電子回路モジュールでは、導電性チップの第2電極は、略直方体の金属部材の側面である。そのため、金属部材の側面の面積を広くすることによって、導電性チップと導電膜との接触面積を広くすることができる。その結果、導電性チップと導電膜との接続を安定させ、電子回路モジュールのシールド性を安定させることができる。
請求項4に記載の電子回路モジュールでは、前記金属部材は、銅又は黄銅でできていることを特徴とする。
このような構成の電子回路モジュールでは、導電性チップの金属部材は、銅又は黄銅でできている。銅や黄銅は切削加工が容易な金属である。そのため、導電性チップを作成する際の加工が容易である。また、電子回路モジュールの加工において、封止樹脂と導電性チップとを切削して溝を形成する際に、導電性チップの切削加工が容易である。その結果、電子回路モジュールの加工が更に容易となる。
本考案によれば、配線基板の厚さを薄くしても、加工が容易な電子回路モジュールを提供することができる。
本考案の第1実施形態に係る電子回路モジュール1の構成を示す模式図である。 図1に示す配線基板10の構成を示す模式図である。 図1に示す導電性チップ30の構成を示す模式図である。 図1に示す導電性チップ30の加工方法を示す説明図である。 図1に示す電子回路モジュール1の加工方法を示す説明図である。 本考案の第2実施形態に係る電子回路モジュール101の構成を示す模式図である。 図6に示す導電性チップ130の構成を示す模式図である。 図6に示す導電性チップ130の加工方法を示す模式図である。 特許文献1に係る回路モジュール210の構造を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本考案の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各図において、X1方向を左方向、X2方向を右方向、Y1方向を前方、Y2方向を後方、Z1方向を上方、Z2方向を下方として、説明を進める。
まず、本考案の第1実施形態に係る電子回路モジュール1の構成について図1及び図3を用いて説明する。図1は、本考案の第1実施形態に係る電子回路モジュール1の構成を示す模式図である。図1(a)は、上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA1−A1断面を示す模式図である。図2は、図1に示す配線基板10の構成を示す模式図である。図2(a)は、配線基板10のみの模式図であり、図2(b)は、電子部品20と導電性チップ30とを実装した状態の模式図である。図3は、図1に示す導電性チップ30の構成を示す模式図である。図3(a)は、上面図であり、図3(b)は、図3(a)のA2−A2断面を示す模式図である。
電子回路モジュール1は、図1に示すように、配線基板10と、配線基板10に実装された電子部品20と導電性チップ30と、配線基板10の上に塗布された封止樹脂40と、封止樹脂40の上に形成された導電膜50とを備えている。
配線基板10は、図2に示すように、下面10aと上面10bとを有している。配線基板10の下面10aには、接地電極11と端子電極12とが形成されている。配線基板10の上面10bには、部品実装用電極13とチップ実装用電極14とが形成されている。配線基板10の内部には、内部電極15とスルーホール16とが形成されている。チップ実装用電極14は、内部電極15とスルーホール16とを介して接地電極11に導電接続(以下、接続と略称)されている。部品実装用電極13は、図示しない配線用の電極に接続されている。接地電極11は、図示しない配線等を介して接地される。端子電極12は、図示しない外部回路に接続される。このような配線基板10は、電極パターン等が形成された複数の樹脂基板を積層することによって得られる。
電子部品20としては、ICやチップ抵抗やチップコンデンサやチップインダクタ等の部品が使用される。電子部品20は、図2に示すように、配線基板10の上面10bに実装されている。そして、電子部品20は、配線基板10の部品実装用電極13に半田付け等の方法で接続されて、電子回路を構成している。
導電性チップ30は、図3に示すように、絶縁基板31と、絶縁基板31に形成された電極と、で構成されている。絶縁基板31は、アルミナ等の絶縁性のセラミックでできた略直方体の基板である。絶縁基板31は、左右方向に2つの側面(側端部)を有している。2つの側面のうち、左側の側面を第1側面31aとし、右側の側面を第2側面31bとする。また、絶縁基板31は、下面31c(下端部)と上面31d(上端部)とを有している。
絶縁基板31の下面31cの、左側の部分には、下面電極32が形成されている。下面電極32は、配線基板10のチップ実装用電極14に接続される第1電極35となっている。絶縁基板31の上面31dには、上面電極33が形成されている。上面電極33は、絶縁基板31の上面31dの、左端部(第1側面31a側)から右端部(第2側面31b側)まで延びている。上面電極33の右端部は、導電膜50に接続される第2電極36となっている。上面電極33の上面は、導電性チップ30を実装する際の吸着面37となっている。吸着面37は、平面となっており、吸着に適している。絶縁基板31の第1側面31aには、接続電極34が形成されている。接続電極34は、下面電極32と上面電極33とを接続している。
以下、接続電極34を含む絶縁基板31の第1側面31aを、導電性チップ30の第1側端部30aとして説明を進める。また、第2電極36を含む絶縁基板31の第2側面31bを、導電性チップ30の第2側端部30bとして説明を進める。また、下面電極32を含む絶縁基板31の下面31cを、導電性チップ30の下端部30cとして説明を進める。
導電性チップ30は、図2に示すように、配線基板10の上面10bの2箇所に実装されている。導電性チップ30は、第1側端部30aが内側を向き、且つ、第2側端部30bが外側を向くような配置で実装されている。そして、導電性チップ30の下端部30cに形成された第1電極35は、半田付け等の方法によって配線基板10のチップ実装用電極14に接続されている。チップ実装用電極14は、前述したように、内部電極15とスルーホール16とを介して、配線基板10の接地電極11に接続されている。
封止樹脂40としては、絶縁性の樹脂が使用される。封止樹脂40は、図1に示すように、配線基板10の上面10bに、電子部品20を覆うように塗布されている。封止樹脂40は、導電性チップ30の第2側端部30bを除く部分も覆っている。
導電膜50としては、銀ペースト等の導電ペーストが使用される。導電膜50は、図1に示すように、封止樹脂40の上から、封止樹脂40と導電性チップ30の第2側端部30bとを覆うように形成されている。導電性チップ30の第2側端部30bは、導電膜50と接触している。そして、導電性チップ30の第2電極36は、第2側端部30bと導電膜50との接触によって、導電膜50に接続されている。
電子回路モジュール1では、このようにして、導電膜50が、電子部品20を上から覆うと共に、導電性チップ30を介して接地配線基板10の接地電極11に接続されている。そして、導電膜50は、外部からの電磁界や静電気による電子部品20への影響を阻止(又は低減)している。
次に、導電性チップ30の加工方法について図4を用いて説明する。図4は、図2に示す導電性チップ30の加工方法を示す説明図である。
導電性チップ30の加工では、図4に示すように、まず、2つの導電性チップ30が連設された集合チップ38を作成する。集合チップ38では、2つの導電性チップ30は、第1側端部30aがそれぞれ外側となり、第2側端部30bがそれぞれ内側となるような配置で連設される。
このような集合チップ38は、アルミナ等の絶縁体のセラミックでできた基板の所定の位置に銀ペースト等の導電ペーストを塗布することによって得られる。そして、このようにして作成した集合チップ38の中央部を、分割線B1に沿って切断し、分割することによって、2つの導電性チップ30が得られる。
次に、電子回路モジュール1の加工方法について、図5を用いて説明する。図5は、図1に示す電子回路モジュール1の加工方法を示す説明図である。
電子回路モジュール1の加工では、図5に示すように、まず、複数の配線基板10が連設された集合基板17の所定の位置に、電子部品20と導電性チップ30とを実装する。導電性チップ30は、集合チップ38として実装される。集合チップ38は、分割線B2を跨るように実装される。尚、分割線B2は、集合チップ38の中央部を切断し、且つ、集合基板17を個別の配線基板10に分割する位置に設定されている。また、図示しないが、導電性チップ30の実装に伴い、導電性チップ30の第1電極35が配線基板10のチップ実装用電極14に接続される。
次に、配線基板10の上面10bに、封止樹脂40を塗布する。封止樹脂40は、電子部品20と集合チップ38とを覆うように塗布される。次に、封止樹脂40の上から配線基板10の上面10bに向けて切削加工を行い、溝60を形成する。尚、溝60は、分割線B2に沿って形成され、配線基板10の上面10bの高さで切削加工が終了するように設定されている。そして、溝60の形成に伴って、集合チップ38が切断され、個別の導電性チップ30となる。
次に、封止樹脂40の上から銀ペースト等の導電性ペーストを塗布すると共に、溝60に導電性ペーストを流し込んで、導電膜50を形成する。尚、図示しないが、導電膜50の形成に伴い、導電膜50と導電性チップ30の第2側端部30bとが接触する。次に、溝60の溝幅よりも狭いカット幅で、分割線B2に沿って集合基板17を切断し、分割する。電子回路モジュール1は、このような加工方法によって作成される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の電子回路モジュール1は、下面10aと上面10bとを有する配線基板10と、配線基板10の下面10aに形成された接地電極11と、配線基板10の上面10bに形成され、接地電極11に接続されたチップ実装用電極14と、配線基板10の上面10bに実装された電子部品20と導電性チップ30と、配線基板10の上面10bに、電子部品20を覆うように塗布された封止樹脂40と、封止樹脂40を覆うように形成された導電膜50と、を備えている。導電性チップ30は、チップ実装用電極14に接続される第1電極35が形成された下端部30cと、導電膜50に接続される第2電極36が形成された第2側端部30bと、を有している。そして、第1電極35と第2電極36とは、接続電極34を介して互いに接続され、導通している。
このような構成の電子回路モジュール1では、配線基板10の接地電極11と導電膜50とを、導電性チップ30を介して、配線基板10の上面10bよりも高い位置で接続することができる。そして、封止樹脂40と導電性チップ30とを切削して溝60を形成する際に、配線基板10に溝60を形成しなくても良くなる。また、配線基板10に溝60を形成する場合でも、溝60の深さを浅くすることができる。そのため、配線基板10の厚さを薄くしたときに、溝60の深さを高い精度で管理しなくても、溝60が配線基板10の下面10aに到達するのを防ぐことができる。しかも、導電性チップ30は、電子部品20と同時に配線基板10に実装することができる。そのため、電子回路モジュール1の加工において、新たな工程を追加しないで、配線基板10の接地電極11と導電膜50とを接続することができる。その結果、配線基板10の厚さを薄くしても、電子回路モジュール1の加工が容易となる。
尚、本実施形態の電子回路モジュール1において、例えば、金属のワイヤを配線基板10の上面にボンディングし、ボンディングしたワイヤを介して、導電膜50と接地電極11とを接続しても、配線基板10の上面よりも高い位置で、接地電極11と導電膜50とを接続することができる。しかしながら、このような方法では、電子回路モジュール1の加工において、ワイヤを配線基板10にボンディングするための工程が新たに必要となり、工程が複雑になってしまう。また、ワイヤを配線基板10にボンディングするための設備も新たに必要となる。したがって、電子回路モジュール1の加工を容易にするためには、本実施形態のように、配線基板10の上面に導電性チップ30を実装する方が適している。
また、本実施形態の電子回路モジュール1では、導電性チップ30は、絶縁基板31に下面電極32と上面電極33と接続電極34とが形成された構成であり、構造が簡単である。そのため、導電性チップ30を作成する際の加工が容易である。また、上面電極33の上面は、導電性チップ30を実装する際の吸着面37となっている。吸着面37は、平面となっており、吸着に適している。そのため、導電性チップ30を配線基板10に実装する際の加工が容易である。その結果、電子回路モジュール1の加工が更に容易となる。
[第2実施形態]
以下、本考案の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態において、前述した第1実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、各図において、X1方向を左方向、X2方向を右方向、Y1方向を前方、Y2方向を後方、Z1方向を上方、Z2方向を下方として、説明を進める。
まず、本考案の第2実施形態に係る電子回路モジュール101の構成について図6及び図7を用いて説明する。図6は、本考案の第2実施形態に係る電子回路モジュール101の構成を示す模式図である。図6(a)は、上面図であり、図6(b)は、図6(a)のA3−A3断面を示す模式図である。図7は、図6に示す導電性チップ130の構成を示す模式図である。図7(a)は、上面図であり、図7(b)は、図7(a)のA4−A4断面を示す模式図である。
電子回路モジュール101は、図6に示すように、配線基板10と、配線基板10に実装された電子部品20と導電性チップ130と、配線基板10の上に塗布された封止樹脂40と、封止樹脂40の上に形成された導電膜50とを備えている。電子回路モジュール101は、第1実施形態に係る電子回路モジュール1の導電性チップ30が、導電性チップ130に置き換わったものである。
導電性チップ130は、図7に示すように、略直方体の金属部材131である。金属部材131は、銅又は黄銅でできている。金属部材131は、左右方向に2つの側面(側端部)を有している。2つの側面のうち、左側の側面を第1側面131aとし、右側の側面を第2側面131bとする。また、金属部材131は、下面131c(下端部)と上面131d(上端部)とを有している。
そして、金属部材131の第1側面131aが、導電性チップ130の第1側端部130aとなり、金属部材131の第2側面131bが、導電性チップ130の第2側端部130bとなり、金属部材131の下面131cが、導電性チップ130の下端部130cとなっている。また、金属部材131の下面131cが、配線基板10のチップ実装用電極14に接続される第1電極135となり、金属部材131の第2側面131bが、導電膜50に接続される第2電極136となっている。第1電極135と第2電極136とは、互いに導通している。また、金属部材131の上面131dが、導電性チップ130を実装する際の吸着面137となっている。吸着面137は、平面となっており、吸着に適している。
導電性チップ130は、図6に示すように、配線基板10の上面10bの2箇所に実装されている。そして、導電性チップ130の第1電極135は、配線基板10のチップ実装用電極14に接続されている。チップ実装用電極14は、内部電極15とスルーホール16とを介して、配線基板10の接地電極11に接続されている。導電性チップ130の第2電極136は、導電膜50に接続されている。
電子回路モジュール101では、このようにして、導電膜50が、電子部品20を上から覆うと共に、導電性チップ130を介して接地配線基板10の接地電極11に接続されている。そして、導電膜50は、外部からの電磁界や静電気による電子部品20への影響を阻止(又は低減)している。
次に、導電性チップ130の加工方法について図8を用いて説明する。図8は、図6に示す導電性チップ130の加工方法を示す模式図である。
導電性チップ130の加工では、図9に示すように、まず、2つの導電性チップ130が連設された集合チップ138を作成する。集合チップ138では、2つの導電性チップ130は、第1側端部130aがそれぞれ外側となり、第2側端部130bがそれぞれ内側となるような配置で連設される。
このような集合チップ138は、銅又は黄銅でできた棒状の金属部材を所定の長さに切断することによって得られる。そして、このようにして作成した集合チップ138の中央部を、分割線B3に沿って切断し、分割することによって、2つの導電性チップ30が得られる。
電子回路モジュール101の加工方法は、第1実施形態に係る電子回路モジュール1の加工方法と同様である。但し、配線基板10には、導電性チップ30の代わりに導電性チップ130が実装される。そして、溝60の形成の際には、導電性チップ30の代わりに導電性チップ130が切断される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の電子回路モジュール101では、導電性チップ130は、略直方体の金属部材131であり、構造が簡単である。そのため、導電性チップ130を作成する際の加工が容易である。また、金属部材131の表面は平面で構成されており、実装する際の吸着に適している。そのため、電子回路モジュール101の加工において、導電性チップ130の配線基板10への実装が容易である。その結果、電子回路モジュール101の加工が更に容易となる。
また、本実施形態の電子回路モジュール101では、導電性チップ130の第2電極136は、略直方体の金属部材131の第2側面131bである。そのため、金属部材131の第2側面131bの面積を広くすることによって、導電性チップ130と導電膜50との接触面積を広くすることができる。そして、導電性チップ130と導電膜50との接触面積を広くなる程、導電性チップ130と導電膜50との接続が安定する。その結果、導電性チップ130と導電膜50との接続を安定させ、電子回路モジュール101のシールド性を安定させることができる。
また、本実施形態の電子回路モジュール101では、導電性チップ130の金属部材131は、銅又は黄銅でできている。銅や黄銅は切削加工が容易な金属である。そのため、導電性チップ130を作成する際の加工が容易である。また、電子回路モジュール101の加工において、封止樹脂40と導電性チップ130とを切削して溝60を形成する際に、導電性チップ130の切削加工が容易である。その結果、電子回路モジュール101の加工が更に容易となる。
以上、本考案の実施形態について説明してきたが、本考案は上記の実施形態に限定されず、本考案の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本考案の実施形態において、電子回路モジュール1の仕様に対応して、導電性チップ30の個数や配置を適宜変更しても構わない。また、電子回路モジュール101の仕様に対応して、導電性チップ130の個数や配置を適宜変更しても構わない。シールド性をより重視する場合、導電性チップ30又は導電性チップ130の個数を更に多くしても構わない。また、十分なシールド性が得られるのであれば、導電性チップ30又は導電性チップ130の個数を少なくしても構わない。
また、本考案の第1実施形態において、電子回路モジュール1の仕様に対応して、導電性チップ30の形状を適宜変更しても構わない。例えば、導電性チップ30の接続電極34は、絶縁基板31のスルーホールの内壁に形成された電極であっても構わない。また、電子回路モジュール1の仕様に対応して、導電性チップ30の材質を適宜変更しても構わない。例えば、絶縁基板31は、合成樹脂製の基板であっても構わない。また、下面電極32と上面電極33とは、合成樹脂製の基板に貼り付けられた銅板でも構わない。
また、本考案の第2実施形態において、電子回路モジュール101の仕様に対応して、導電性チップ130の長さや幅や厚さ等の寸法を適宜変更しても構わない。また、導電性チップ130の直方体の角の部分に丸みを持たせても構わない。また、電子回路モジュール1の仕様に対応して、導電性チップ130の金属部材の材質を適宜変更しても構わない。例えば、切削加工がより容易になるように、黄銅に鉛等の金属を微量に含有させた金属を使用しても構わない。また、切削加工が可能ならば、ニッケルやアルミニウム等の安価な金属を使用しても構わない。また、導電性チップ130を保管し易くするために、金属部材の表面に金メッキや防錆処理等の処理を施しても構わない。
また、本考案の実施形態において、電子回路モジュール1の仕様に対応して、配線基板10や封止樹脂40や導電膜50の材質を適宜変更しても構わない。例えば、配線基板10は、セラミック基板であっても構わない。また、配線基板10は、両面基板であり、内部電極15は無くても構わない。また、導電膜50として、銀ペーストではなく、導電性を有した樹脂ペースト等を使用しても構わない。
も構わない。
また、本考案の実施形態において、切削加工によって溝60を形成する際に、溝60の深さを適宜変更しても構わない。例えば、導電性チップ30の第2電極36又は導電性チップ130の第2電極136の一部が導電膜50と接触し、且つ、誤って配線基板10を切断する可能性が低いのであれば、配線基板10の上面10bから多少ずれた高さで、溝60の切削加工を終了しても構わない。つまり、溝60を形成する為の切削加工は、配線基板10の上面10bよりも高い位置で終了して、導電性チップ30又は導電性チップ130の一部のみを切断しても構わない。また、溝60を形成する為の切削加工は、配線基板10の上面10bよりも低い位置で終了して、配線基板10の一部に溝60を形成しても構わない。
1 電子回路モジュール
10 配線基板
10a 下面
10b 上面
11 接地電極
12 端子電極
13 部品実装用電極
14 チップ実装用電極
15 内部電極
16 スルーホール
17 集合基板
20 電子部品
30 導電性チップ
30a 第1側端部
30b 第2側端部
30c 下端部
30d 上面
31 絶縁基板
31a 第1側面
31b 第2側面
31c 下面
31d 上面
32 下面電極
33 上面電極
34 接続電極
35 第1電極
36 第2電極
37 吸着面
38 集合チップ
40 封止樹脂
50 導電膜
60 溝
101 電子回路モジュール
130 導電性チップ
130a 第1側端部
130b 第2側端部
130c 下端部
130d 上面
131 金属部材
131a 第1側面
131b 第2側面
131c 下面
131d 上面
135 第1電極
136 第2電極
137 吸着面
138 集合チップ

Claims (4)

  1. 下面と上面とを有する配線基板と、
    前記配線基板の下面に形成された接地電極と、
    前記配線基板の上面に形成され、前記接地電極に接続されたチップ実装用電極と、
    前記配線基板の上面に実装された電子部品と、
    前記配線基板の上面に実装された導電性チップと、
    前記配線基板の上面に、前記電子部品を覆うように塗布された封止樹脂と、
    前記封止樹脂を覆うように形成された導電膜と、を備え、
    前記導電性チップは、
    前記チップ実装用電極に接続される第1電極が形成された下端部と、
    前記導電膜に接続される第2電極が形成された側端部と、を有し、
    前記第1電極と前記第2電極とは、互いに導通していることを特徴とする電子回路モジュール。
  2. 前記導電性チップは、
    下面と上面と側端部とを有する絶縁基板と、
    前記絶縁基板の下面に形成された下面電極と、
    前記絶縁基板の上面に形成され、前記絶縁基板の側端部まで延びる上面電極と、
    前記下面電極と前記上面電極とを接続する接続電極と、を有し、
    前記下面電極が、前記第1電極となり、
    前記上面電極の側端部が、前記第2電極となっていることを特徴とする、
    請求項1に記載の電子回路モジュール。
  3. 前記導電性チップは、
    下面と上面と側面とを有する略直方体の金属部材であり、
    前記金属部材の下面が、前記第1電極となり、
    前記金属部材の側面が、前記第2電極となっていることを特徴とする、
    請求項1に記載の電子回路モジュール。
  4. 前記金属部材は、銅又は黄銅でできていることを特徴とする、
    請求項3に記載の電子回路モジュール。
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