JP3185587B2 - 射出圧縮成形金型 - Google Patents
射出圧縮成形金型Info
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Description
れた樹脂を加圧圧縮する射出圧縮成形金型に関するもの
である。
一である場合や、成形品の厚さが変化する場合に、キャ
ビティ内の溶融樹脂の流れが一様とならないことに起因
して、ゲートから流動先端に向かうキャビティ内の圧力
勾配が不均一となり、キャビティ内の樹脂の密度分布が
不均一となる。このような場合には、成形品に収縮が発
生し、品質が低下してしまう不都合があった。逆に、収
縮を少なくするために充填圧(保圧)を増大させると、
成形品の残留応力がゲート周辺で大きくなり、経時変化
が起り易くなるという不具合もあった。
品に比べて厚肉状態に形成したキャビティ内に溶融樹脂
を射出するとともに、キャビティの容積を縮小させるこ
とによって射出された樹脂を一様に加圧圧縮する射出圧
縮成形方法が従来より採用されている。この射出圧縮成
形方法によれば、溶融樹脂が流動する際におけるキャビ
ティの容積を大きく確保しておくことができるので、同
一流動距離であっても必要な射出圧が少なくて済み、圧
力勾配を小さくすることができる。また、キャビティ内
に充填された樹脂の加圧圧縮により、比容積の低下およ
び分子配向の均一化等を図ることができるという利点が
ある。
ミニディスクなどの光ディスクの成形に採用されてい
る。図3は、光ディスク用の射出圧縮成形金型1の一例
を示している。この図によれば、射出圧縮成形金型1
は、左右に配置されて水平方向に相互に接離させられる
固定型2と可動型3とを具備している。図中可動型3は
固定型2に対して左側から近接させられて型閉されるこ
とにより、右側に配される固定型2との間に光ディスク
のキャビティ4を形成するようになっている。
からの溶融樹脂をキャビティ4内に導入するためにスプ
ル5が設けられている。また、キャビティ4内には、成
形される光ディスクの表面に転写すべき情報を刻印した
リング板状のスタンパ6が、その外周を押えるスタンパ
押え7と内周を押える取付スリーブ8とによって、キャ
ビティ4の右面に密接状態に取り付けられている。
4の左面をなすコア金型9が水平方向に移動自在に支持
されている。このコア金型9は、円筒状に形成され可動
型3のコア孔10に嵌合される可動基体11と、この可
動基体11のキャビティ4側にボルト12によって固定
されキャビティ4の左面なす端面13aを有する型体1
3とから構成されており、図示しない加圧手段の作動に
よって左側からキャビティ4に向けて押圧されるように
なっている。
キャビティ4側の端部に、該コア孔10よりも一段拡径
された嵌合段部14が設けられており、該嵌合段部14
には、円環状のキャビティリング15が嵌合状態に配置
されている。このキャビティリング15は、前記嵌合段
部14の底面14aにボルト16によって固定され、可
動型3と一体的に配されている。
内周面15aによってキャビティ4の外周面を規定する
ようになっているとともに、該内周面15aに前記型体
13の先端外周面13bを摺動可能に嵌合させ、コア金
型9の水平方向の摺動を案内するようになっている。さ
らに、キャビティリング15の右端面15bは、型閉時
に固定型2に当接状態に配されて、固定型2に対する可
動型3の位置を決定するようになっている。
れた光ディスクの離型に際して作動させられて可動型3
からスプル5を離脱させるエジェクタピン、18はゲー
トを切断するゲートカットスリーブ、19は成形品を可
動型3から離型させるエジェクタスリーブである。
1では、型閉時に固定型2に対して可動型3が近接させ
られると、可動型3の最右端面を形成しているキャビテ
ィリング15の右端面15bが固定型2に当接して位置
決めされ、光ディスクを成形するためのキャビティ4が
形成される。この場合において、前記コア金型9は、固
定型2に対して後退した状態、すなわち最も左側位置に
配されている。その結果、キャビティ4は、その内容積
が、最終製品としての光ディスクよりも厚さ寸法が大き
くなるように形成されている。
に溶融樹脂を射出すると、該溶融樹脂が大きく形成され
たキャビティ4内に充填される。次いで、図示しない加
圧手段を作動させることによって、コア金型9がキャビ
ティ4側に向けて図1の右方に押圧され型体13の端面
13aが固定型2の左面2aに近接するように変位させ
られて、キャビティ4内の樹脂が圧縮されることにな
る。
情報が成形体である光ディスクに精度良く刻印され、か
つ、複屈折が少ない光ディスクが成形されることにな
る。その後、ゲートカットスリーブ18によってゲート
切断を行うとともに、型開きを行いながらエジェクタス
リーブ19およびエジェクタピン17によって光ディス
クおよびスプル5を可動型3から離型させることによ
り、製品としての光ディスクが取り出されることにな
る。
圧縮成形金型1では、キャビティ4内に充填される樹脂
がその樹脂圧力によって型間に浸透し製品としての光デ
ィスクにバリが発生することを防止する必要がある。こ
のため、相互に組み合わせられてキャビティ4の壁面を
構成するキャビティリング15とコア金型9の型体13
およびキャビティリング15と固定型2との間隔寸法
は、約0.02mm以下に設定されなければならない。
と固定型2とは、型閉時に相互に一定の加圧力を以て当
接させられるため、実際にキャビティ4内面を規定して
いるスタンパ6とキャビティリング15との間隔寸法は
正確に0.02mm以下の所望の値に設定することが可
能である。一方、キャビティリング15の内周面15a
に嵌合されているコア金型9の型体13は、キャビティ
4内の樹脂を圧縮するためにキャビティリング15の内
周面15aに対して型の開閉方向摺動しなければなら
ず、摺動のための最低限の間隙寸法を確保する必要があ
る。
めの間隔寸法確保と、バリの発生防止のための間隔寸法
の抑制という相反する2つの要求を型体13の全周に亙
って両立させるためには、キャビティリング15の内周
面15aと型体13とを精度良く同心に配することが必
要とされる。従来、この調心作業は、キャビティリング
15を可動型3に固定する際に、例えば3次元測定器を
使用して実施されていた。
よる調心作業は、きわめて手間がかかり、金型の組立て
作業に要する作業工数が増大してしまう不都合がある。
しかも、コア金型9は、図3に示すようにその軸線を水
平に配置されるものであるから、厳密な調心作業を実施
した場合であっても、樹脂を圧縮する際にその自重によ
って重力方向に微妙に変動してしまうことが考えられ
る。この場合には、キャビティリング15の内周面15
aと型体13の外周面13bとが、コア金型9の下部に
おいて接触し、かじりや摩耗等の不都合を生じてしまう
ことがあった。
のであって、キャビティリングとコア金型の型体とのか
じりを確実に防止し、かつ、バリの発生を確実に回避し
得る射出圧縮成形金型を提供することを目的としてい
る。
に、本発明は、固定型に対して開閉させられて該固定型
との間にキャビティを形成する可動型に、キャビティの
内面の一部を構成し開閉方向に移動可能に配されるコア
金型と、該コア金型をキャビティに向けて押圧する加圧
手段とが設けられてなる射出圧縮成形金型であって、前
記可動型に、コア金型の先端に摺動自在に外嵌させられ
てコア金型に隣接するキャビティの内面の一部を構成す
る枠状部材が、開閉方向およびそれに交差する方向に移
動可能に取り付けられ、前記コア金型と枠状部材との嵌
合部に両者の開閉方向の相対変位を案内する転動体が設
けられている射出圧縮成形金型を提案している。
に、枠状部材を嵌合させる嵌合孔が設けられるととも
に、該嵌合孔と枠状部材との間に両者の開閉方向の相対
変位を案内する転動体が設けられていることとすれば効
果的である。
る転動体が、可動型の開閉方向に間隔を空けて複数列設
けられていることとしてもよく、さらに、枠状部材と嵌
合孔との間に配される転動体が、周方向に間隔を空けた
複数箇所に配置されて、枠状部材の外周面または嵌合孔
の内周面のいずれか一方に転動させられるとともに、該
転動体をその一方の周面に向けて付勢する付勢手段が設
けられていることとしてもよい。
型が固定型に密接させられることにより、両金型間にキ
ャビティが形成される。このキャビティの内面を構成し
ているコア金型は、前記金型の開閉方向に移動可能に配
されており、加圧手段によってキャビティに向けて押圧
されることにより、キャビティ内部の樹脂を圧縮する。
これにより、樹脂の比容積の低下および分子配向の均一
化が図られることになり、高品質の成形品を製造するこ
とが可能となる。
摺動自在に嵌合され、枠状部材は可動型に取り付けられ
ているので、樹脂の圧縮に際しコア金型が枠状部材に対
して金型の開閉方向に摺動させられる。コア金型と枠状
部材との間には、その嵌合面を転動させられる転動体が
設けられているので、この転動体を転動させることによ
ってコア金型と枠状部材との間隔寸法がその摺動によっ
ても全周に亙って一定の値に保持され、エアトラップは
発生しないことになる。
びこれに交差する方向に移動可能に取り付けられている
ので、その内側に嵌合されているコア金型が摺動に際し
て軸線に交差する方向に微小変動した場合であっても、
その微小変動に倣わせるように変位させられることにな
る。したがって、枠状部材とコア金型との間のかじりが
確実に防止されるとともに、局部的に過大な荷重が転動
体に作用することが回避されることになる。
て、枠状部材が可動体の先端に設けた嵌合孔に転動体を
介して嵌合されていることとすれば、枠状部材を移動可
能としたことに伴って発生する枠状部材と可動体との相
対的な変位によっても、両者間にかじりが生じないよう
に転動体により案内されることになる。
状部材とコア金型との間に配される転動体が、可動型の
開閉方向に間隔を空けて複数列設けられていることとす
れば、コア金型が、その軸線に交差する方向に変位した
場合においても、その変位によって生ずる荷重を各転動
体に分散させて過大な荷重の集中が防止されることにな
る。
荷重が発生した場合においても、これを枠状部材に確実
に伝達して、枠状部材の内周面をコア金型の先端外周面
に対して常に適正な位置に配置することが可能となる。
したがって、樹脂の圧縮動作において、コア金型と枠状
部材との間におけるかじりや摩耗の発生が確実に防止さ
れることになる。
る転動体が、周方向に間隔を空けた複数箇所に配置され
て、枠状部材の外周面または嵌合孔の内周面のいずれか
一方に転動させられるとともに、該転動体をその一方の
周面に向けて付勢する付勢手段が設けられていることと
すれば、枠状部材は、その先端外周面を付勢手段の付勢
力によって嵌合孔の内周面から離間させる方向に付勢さ
れるので、その先端外周面との間のかじりや摩耗の発生
が確実に防止されることになる。
施例について、図1および図2を参照して説明する。な
お、本実施例においては、図3に示した従来例と共通す
る箇所に同一の符号を付して説明を簡略化する。
光ディスク用のものであって、図1に示すように、射出
成形機(図示略)取り付けられて、該射出成形機の作動
により相互に接離させられる固定型2と可動型3とを具
備している。該固定型2と可動型3との間には、型閉状
態で光ディスクを成形するためのキャビティ4が形成さ
れるようになっている。
ア孔21に、コア金型22が水平方向に移動自在に嵌合
されている。コア金型22は、大小2つの外径寸法の円
筒外面23a・23bを有する可動基体23と、その右
面に固定される型体24とから構成されている。前記可
動基体23の2つの円筒外面23a・23bには、それ
ぞれ固定型と可動型との開閉方向(単に、開閉方向とい
う。)に間隔を空けて複数のローラ25aを配列してな
るローラ列25が周方向に間隔を空けて複数配置されて
おり、可動型3に対するコア金型22の水平移動を安定
して支持するようになっている。また、型体24は、光
ディスクの径寸法と同径の円筒状の外周面24aを有し
ている。
は、前記型体24の外周面24aと対向させられる円筒
内面26aを有する嵌合孔26が形成されている。この
嵌合孔26の円筒内面26aと前記型体24の外周面2
4aとの間には、円環状のキャビティリング27が嵌合
状態に配置されている。
リング27は可動型3に固定されることなく、開閉方向
およびそれに交差する全ての方向に移動可能に取り付け
られている。すなわち、図2に示すように、キャビティ
リング27には開閉方向に貫通し一端に座グリ28を設
けた貫通孔29が形成されており、該貫通孔29に挿入
される取付ボルト30によって可動型3に取り付けられ
るようになっているが、取付ボルト30の頭部30aと
座グリ28の座面との間および取付ボルト30の外周面
と貫通孔29の内面との間には、十分な間隔が設けられ
ている。これにより、キャビティリング27は取付ボル
ト30の頭部30aによって脱落しないように保持され
るとともに、上記間隔の範囲内において自在に変位する
ことができるようになっている。
27aと前記型体24の外周面24aとは、キャビティ
4近傍の一定長さの範囲において0.02mm以下の間
隔寸法を空けて嵌合されているとともに、その嵌合部A
よりもキャビティ4から遠ざかった位置においては、ベ
アリング31を介在させて相互に嵌合されている。この
ベアリング31は、例えば、型体24の軸線方向に沿っ
て間隔を空けて複数列(図1では3列)のボール31a
を配列してなるボールベアリングである。
6の円筒内面26aとキャビティリング27の外周面2
7bとの嵌め合い寸法公差は、0.02mmより大きく
形成されているとともに、前記円筒内面26aには、周
方向に間隔を空けて複数箇所、例えば、周方向に等間隔
をおいて3箇所に、半径方向に沿って形成される収納孔
32が設けられている。この収納孔32には、例えば、
圧縮コイルスプリングのような付勢手段33と、この付
勢手段33によって半径方向内方に付勢される球体34
とがそれぞれ収納状態に配置されている。
34は、可動型3の嵌合孔26の円筒内面26aに嵌合
状態に配置されているキャビティリング27の外周面2
7bに向けて、付勢手段33によって押圧され、外周面
27bを嵌合孔26の円筒内面26aから離間させる方
向に付勢するようになっている。また、キャビティリン
グ27がその軸線方向に変位させられたときには、球体
34はキャビティリング27の外周面27bを転動させ
られて、その変位を円滑に案内するようになっている。
圧縮成形金型20の作用について以下に説明する。固定
型2に対して可動型3を近接させ、両金型2・3の間に
形成されるキャビティ4内にスプル5から溶融樹脂を充
填するとともに、充填された樹脂をコア金型22によっ
て加圧圧縮した後に、金型2・3を開いて光ディスクを
離型する概略の作用においては、上述した従来の射出圧
縮成形金型1と同様である。
では、コア金型22による加圧圧縮時の作用において、
従来例と相違している。キャビティ4内に溶融樹脂が充
填された状態で、加圧手段35が作動させられると、コ
ア金型22が図面の右側に向かって水平移動させられる
が、この際に、コア金型22は可動基体23の円筒面2
3a・23bに設けたローラ列25によってその移動を
円滑に案内される。
部分をローラ列25によって支持されるようになってい
る。そして、コア金型22の型体24の外周面24aは
ベアリング31を介してキャビティリング27に嵌合さ
れているので、このベアリング31のボール31aを外
周面24aおよびキャビティリング27の内周面27a
に転動させることによって、型体24がキャビティリン
グ24に対して円滑に変位させられてキャビティ4の容
積を圧縮することが可能となる。
際における鉛直方向への変位を低減されているが、それ
でもなお、鉛直方向に微小変動する場合には、型体24
の外周面24aに外嵌状態に配されているキャビティリ
ング27に、コア金型22の微小変動による荷重がベア
リング31を介して伝達されることになる。この場合
に、本実施例においては、ベアリング31が、開閉方向
に間隔を空けて配される複数列のボール31aを具備し
ているので、コア金型22からの荷重は各ボール31a
に分散されて局部的に過大な荷重がキャビティリング2
7に作用することが防止されるとともに、コア金型22
に生ずるモーメント荷重についても確実にキャビティリ
ング27に伝達されることになる。
に移動可能に取り付けられているので、コア金型22か
ら伝達される荷重によって、コア金型22の微小変動に
倣うようにして自在に変位させられる。その結果、ベア
リング31のボール31aに過大な荷重が作用すること
が回避され、ベアリング31の焼付き等の発生を防止す
ることができるとともに、キャビティリング27と型体
24とのキャビティ4近傍における適正な間隔寸法が保
持されて、この部分におけるかじり、摩耗およびエアト
ラップの発生等の不都合も回避されることになる。
bには、可動型3の嵌合孔26の円筒内面26aに設け
た付勢手段33によって球体34が押圧されているの
で、キャビティリング27の外周面27bと嵌合孔26
の円筒内面26aとが接触しないように保持される。ま
た、これとともに、キャビティリング27と可動型3と
の相対的な変位が生じた場合には、球体34がキャビテ
ィリング27の外周面27bを転動することによってそ
の変位を円滑に案内し、両者間にもかじり、摩耗等の不
具合が発生しないように支持されることになる。
金型20によれば、キャビティリング27は可動型3の
微小変動に倣って変位させられるので、キャビティリン
グ27とコア金型22の型体24との間隔寸法を常に適
正な寸法に維持することができる。しかも、コア金型2
2はキャビティリング27にベアリング31を介して嵌
合されることによって、キャビティリング27に対して
円滑に変位し、キャビティ4内の溶融樹脂を加圧圧縮す
ることができる。
型22の型体24とのかじりや摩耗を確実に回避するこ
とができる。また、金型の組み付けに際して両者の調心
作業が不要となり、組付作業の作業工数を飛躍的に低減
することができるという利点がある。
ング27とコア金型22の型体24との間に配するベア
リング31として、開閉方向に間隔を空けた3列のボー
ル31aを有するものを例示したが、これに限られず、
2列あるいは4列以上の複数列のボール31aを有する
ものの他、ボール31aに代えてローラ等の他の転動体
を使用したものを採用することとしてもよい。
嵌合孔26との間に、球体34とこれを付勢する圧縮コ
イルスプリングのような付勢手段33を設けることとし
たが、これについても、球体34に代えてローラとし、
その数を任意に設定することができる。また、圧縮コイ
ルスプリングに代えて、他の弾性体、例えば、皿バネ、
板バネ等を採用することとしてもよい。さらに、球体3
4を付勢手段33によって押圧する構成に代えて、ボー
ルベアリング等の他の転動体を配設することとしてもよ
い。
を収納する収納孔32を可動型3の嵌合孔26の円筒内
面26aに設け、球体34によってキャビティリング2
7の外周面27bを押圧することとしたが、これに代え
て、収納孔32をキャビティリング27側に設け、嵌合
孔26の円筒内面26aを球体34によって押圧する構
成としてもよい。また、光ディスク用の射出圧縮成形金
型20を例示して説明したが、これに代えて、他の任意
の成形体を成形する金型として採用することとしてもよ
い。
圧縮成形金型は、可動型にコア金型の先端に摺動自在に
外嵌させられてコア金型に隣接するキャビティの内面の
一部を構成する枠状部材を、開閉方向およびそれに交差
する方向に移動可能に取り付け、コア金型と枠状部材と
の嵌合部に両者の開閉方向の相対変位を案内する転動体
を設けているので、コア金型の微小変動に倣わせて枠状
部材を変位させかつ両者間の相対変位を転動体によって
案内し、両者間におけるかじり、摩耗等の発生を確実に
防止することができるという効果を奏する。
を常に適正な値に保持することができるので、成形体に
おけるバリの発生を防止することができる。さらに、こ
のように構成することによって、金型を組み付ける際に
おけるコア金型と枠状部材との調心作業を省略すること
ができる。したがって、その組み付けに要する作業工数
を飛躍的に低減することができるという効果がある。
合孔を設け、この嵌合孔と枠状部材との間に両者の開閉
方向の相対変位を案内する転動体を設けることにより、
枠状部材を移動可能に設けたことに伴って生ずる枠状部
材と可動型との間の相対的な変位についても、転動体に
より案内することとして、その嵌合面におけるかじり、
摩耗等の発生をも回避することができる。
れる転動体を、可動型の開閉方向に間隔を空けて複数列
設けることとすれば、コア金型の変動によって枠状部材
に伝達される複数の転動体に分散されて局部的に過大な
荷重が枠状部材に作用することを防止することができ
る。その結果、転動体の健全性を維持することができ
る。また、コア金型の変動によって生ずるモーメント荷
重をも確実に枠状部材に伝達させて、枠状部材をコア金
型の変動に正確に倣わせて変位させることができるとい
う効果を奏する。
転動体を、周方向に間隔を空けた複数箇所に配置し、枠
状部材の外周面または嵌合孔の内周面のいずれか一方に
転動させるとともに、その転動体を転動面に向けて付勢
する付勢手段を設けることにより、枠状部材の位置を適
正な状態に保持しながら、嵌合孔との間におけるかじ
り、摩耗等の発生をも確実に防止することができるとい
う効果を奏する。
す縦断面図である。
ングの取付状態を説明するための拡大断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 固定型に対して開閉させられて該固定型
との間にキャビティを形成する可動型に、キャビティの
内面の一部を構成し開閉方向に移動可能に配されるコア
金型と、該コア金型をキャビティに向けて押圧する加圧
手段とが設けられてなる射出圧縮成形金型であって、 前記可動型に、コア金型の先端に摺動自在に外嵌させら
れてコア金型に隣接するキャビティの内面の一部を構成
する枠状部材が、開閉方向およびそれに交差する方向に
移動可能に取り付けられ、 前記コア金型と枠状部材との嵌合部に両者の開閉方向の
相対変位を案内する転動体が設けられていることを特徴
とする射出圧縮成形金型。 - 【請求項2】 可動型に、枠状部材を嵌合させる嵌合孔
が設けられるとともに、該嵌合孔と枠状部材との間に両
者の開閉方向の相対変位を案内する転動体が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の射出圧縮成形金
型。 - 【請求項3】 枠状部材とコア金型との間に配される転
動体が、可動型の開閉方向に間隔を空けて複数列設けら
れていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の射出圧縮成形金型。 - 【請求項4】 枠状部材と嵌合孔との間に配される転動
体が、周方向に間隔を空けた複数箇所に配置されて、枠
状部材の外周面または嵌合孔の内周面のいずれか一方に
転動させられるとともに、該転動体をその一方の周面に
向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴と
する請求項1から請求項3のいずれかに記載の射出圧縮
成形金型。
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1995
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