JP3184741U - 廻り止め付直動軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外筒4に内蔵された複数個のボール列のうち、1つのボール列に対応させてのみ、軸体2に廻り止め用の凹条溝3Aを設けることとした。
【選択図】図1
Description
図4(1)は図3のX−Xにおける拡大断面図であり、図4(2)は図3のY−Yにおける拡大断面図である。
各ボール列は、軸体2の凹条溝の1つ1つに対応させられている。即ち、ボール5Aの列は凹条溝3Aに対応するものであり、ボール5B,5C,5Dの列はそれぞれ凹条溝3B,3C,3Dに対応するものである。
このように、軸体2には、外筒4の全てのボール列に対応させて凹条溝が設けられている。
なお、ボール5Aが属する列のボールは、図示してはいないが、その列のために外筒4内に設けられている凹条溝の軌道内を、循環するようにされている。他のボール列についても同様である。
一方、軸体2と外筒4とを周方向に相対移動させる力(回転力)が加えられたときは、凹条溝に接している各ボールには、凹条溝に対して直角方向の力がかかる。そのため、凹条溝の側縁を乗り越える方向に動こうとする。しかし、側縁を乗り越えることは出来ないので、軸体2と外筒4とは周方向へ相対移動することは出来ない。それゆえ廻り止めがなされる。
前記したような従来の廻り止め付直動軸受には、製造コストが高いという問題点があった。
(問題点の説明)
従来の廻り止め付直動軸受では、廻り止めの機能を持たせるため、外筒4の複数個のボール列の全てに対応させて、軸体2に複数個の凹条溝を設けていた。しかし、全てのボール列に対応するよう正確に凹条溝を設けるのには高精度の加工を要し、製造コストが高くなっていた。
本考案は、上記したような問題点を解決することを課題とするものである。
また、本考案の廻り止め付直動軸受は、断面が全体として円形で表面軸方向に1本の凹条溝が設けられた軸体と、該軸体が挿通される円形の外筒と、該外筒の内周側では前記軸体の前記凹条溝に嵌合され、外周側ではボール軌道台が当てがわれて該外筒に配設された1個の軸方向のボール列と、該外筒の内周側では前記軸体の前記凹条溝でない部分の表面に接するようにされ、外周側ではボール軌道台が当てがわれて該外筒に配設された複数個の軸方向のボール列と、前記外筒を収容固着し、前記凹条溝に嵌合されるボール列のボール軌道台へ押圧力を加えるビスを有するハウジングとを具える構成とすることも出来る。
図1は本考案の廻り止め付直動軸受の全体斜視図であり、図2はその要部拡大断面図である。符号は図3,図4のものに対応し、6A,6B,6C,6Dはボール軌道台、7はビス、8はハウジングである。
図2(1)は図1のX−Xにおける拡大断面図であり、図2(2)は図1のY−Yにおける拡大断面図である。図3,図4と同じ符号の部分は、図3,図4のものと同様の構成であり、同様に動作するので、それらの説明は省略する。
これは、軸体2と外筒4とが周方向に相対移動する力を受けたとき、凹条溝に嵌合されているボールが、凹条溝の側縁により周方向への移動を阻止される力は相当強力であり、通常予想される力が加わる程度であれば、軸体2の凹条溝が1本だけであっても充分に阻止されるとの考案者の知見に基づくものである。
凹条溝3Aに対応したボール列は、外筒4の内周側では凹条溝3Aに接するよう内部空間に臨まされ、外周側ではボール軌道台6Aが当てがわれて外筒4に配設されている。
凹条溝3Aに対応したものではないボール列は、外筒4の内周側では軸体2の凹条溝3Aでない部分の表面に接するようにされ、外周側ではボール軌道台(6Bなど)が当てがわれて外筒4に配設されている。
なお、言うまでもないが、各ボール軌道台の内側の面、即ちボールと接する側の面には、ボールと嵌合するための凹条溝が設けられている。
押圧力を加える理由は、ボールが凹条溝3Aの側縁を乗り越えるのを確実に阻止し、廻り止めの機能をより一層確かなものにするためである。
凹条溝に嵌合されていない他のボール列のボール(ボール5B,5C,5D)にも、軸方向への力がかかるので、軸体2の円形外周面に接しつつ軸方向へ滑らかに転動して行く。従って、軸体2と外筒4とは、滑らかに相対移動する。
要は、廻り止め防止のために軸体2に設ける凹条溝を1本だけにし、製造コストを低減させる点にある。
Claims (2)
- 内周面に軸方向のボール列が複数個配設された円形の外筒と、
該複数個のボール列のうちの1個に対応させた凹条溝が表面軸方向に設けられ、該外筒に挿通される軸体と
を具えたことを特徴とする廻り止め付直動軸受。 - 断面が全体として円形で表面軸方向に1本の凹条溝が設けられた軸体と、
該軸体が挿通される円形の外筒と、
該外筒の内周側では前記軸体の前記凹条溝に嵌合され、外周側ではボール軌道台が当てがわれて該外筒に配設された1個の軸方向のボール列と、
該外筒の内周側では前記軸体の前記凹条溝でない部分の表面に接するようにされ、外周側ではボール軌道台が当てがわれて該外筒に配設された複数個の軸方向のボール列と、
前記外筒を収容固着し、前記凹条溝に嵌合されるボール列のボール軌道台へ押圧力を加えるビスを有するハウジングとを具え
たことを特徴とする廻り止め付直動軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002443U JP3184741U (ja) | 2013-05-01 | 2013-05-01 | 廻り止め付直動軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002443U JP3184741U (ja) | 2013-05-01 | 2013-05-01 | 廻り止め付直動軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3184741U true JP3184741U (ja) | 2013-07-11 |
Family
ID=50428582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013002443U Expired - Lifetime JP3184741U (ja) | 2013-05-01 | 2013-05-01 | 廻り止め付直動軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184741U (ja) |
-
2013
- 2013-05-01 JP JP2013002443U patent/JP3184741U/ja not_active Expired - Lifetime
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