JP3183781U - 易破断シール及び液体用容器 - Google Patents

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昌幸 小川
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コスメキューブ株式会社
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Abstract

【課題】易破断性を妨げてしまうことがなく、印刷を行うことのできる易破断シートの上に貼付されるシール及び易破断シートを用いた液体容器を提供する。
【解決手段】3mm以上の幅の帯状の易破断部2を有し、易破断部が帯の長手方向に平行な直線(破断線)において破断されることによってシールが二分されることを特徴とする。また、易破断シートを用いた液体用容器3であって、易破断シール1を易破断シートの直線状の易破断部に破断線が重なるように貼付したものである。
【選択図】図3

Description

本考案は、折り曲げにより容易に破断する易破断シートを用いた液体用容器に貼付して使用する易破断シール及びその易破断シールを貼付した液体用容器に関するものである。
小量の液体を小型の容器に封入し、その容器を折り曲げることで、容器の一部が破断して液体を流出させる液体用容器が知られている。例えば、特許文献1に開示されたものである。かかる液体用容器においては、容器の一部を破断させるために、破断させる箇所に切り込みを入れた易破断シートを用いる。
易破断シートの材質としてポリスチレンが用いられることが多く、容器の装飾のため又は内容液体の説明のための印刷を易破断シートに行うことは困難である。
易破断シートの上に所望の印刷がされたシールを貼付することはできる。しかし、シールの貼付は易破断性を妨げてしまい、液体用容器の本来の目的が達成できなくなってしまう。
特許文献2に開示されたシールは、ミシン目において破断するものであるが、易破断シートの上に貼付することには適さない。シール自体の強度を必要とするため、易破断シートを破断するだけの力ではシールが破断しないからである。
国際公開WO2008−038074号公報 特開2006−071857号公報
解決しようとする課題は、易破断シートの上に貼付されるシールであって、易破断性を妨げてしまうことがなく、印刷を行うことのできるものを提供することである。
本考案の易破断シールは、
3mm以上の幅の帯状の易破断部を有し、
前記易破断部が帯の長手方向に平行な直線(破断線)において破断されることを特徴とする。
破断線が易破断シートの直線状の易破断部に重なるようにしてシールを貼付することで、液体用容器の易破断性を妨げないようにするものである。
シールを正確な位置に貼付することは必ずしも容易ではない。貼付位置のずれを許容するため、帯状の易破断部に3mm以上の幅を設ける。
本考案の易破断シールは、
前記易破断部が、帯の両側からの3ニュートン以下の引張力によって破断されるものであることを特徴とする。
易破断シートが破断する際には、易破断シールも破断されることが必要である。また、本考案のシールの特徴として、貼付後の引張力に対する耐性が不要である(破断しても問題がない)ことがある。
そこで、3ニュートン(およそ300グラム重)以下の引張力で破断させる。
本考案の易破断シールは、
前記易破断部が、ミシン目状の脆弱部を有するものであることを特徴とする。
易破断部の構成として、ミシン目状の脆弱部を設けることは、生産が容易なものである。
本考案の易破断シールは、
紙製であることを特徴とする。
紙製であれば、印刷が容易である。
本考案の液体用容器は、
折り曲げにより容易に破断する易破断シートを用いた液体用容器であって、
易破断シールを、前記易破断シートの直線状の易破断部に前記破断線が重なるように貼付したものであることを特徴とする。
上記の易破断シールを活用した液体用容器である。
本考案の液体用容器は、
前記易破断シールの帯状の易破断部が前記易破断シートの直線状の易破断部全体を被覆するように前記易破断シールを貼付したものであることを特徴とする。
易破断性を妨げないため、易破断シートの易破断部にはシールの易破断部以外の部分(破断しない部分)が重ならないようにしたものである。
本考案の液体用容器は、
前記易破断シールは破断線において破断されることによってシールが二分されるものであることを特徴とする。
易破断シートの易破断部は、易破断シールの幅よりも大きい場合もある。この場合に、シールが二分されるものであれば、易破断シートの易破断部にはシールの易破断部以外の部分(破断しない部分)が重ならないようにすることができる。
印刷を施して易破断シートの上に貼付されるシールであって易破断性を妨げてしまうことがないもの、及びそのシールを活用した液体用容器が提供される。
図1は、易破断シールを示す図である。(実施例1) 図2は、液体用容器を示す図である。(実施例1) 図3は、易破断シールを貼付した液体用容器を示す図である。(実施例1) 図4は、易破断シールを示す図である。(実施例2) 図5は、易破断シールを貼付した液体用容器を示す図である。(実施例2)
以下、本考案の2つの実施例を示す。
図1は、易破断シールを示す図である。易破断シール1は紙製であり、表面には図において漫画的に示した印刷がなされ、裏面には粘着材が塗布されている。なお、印刷内容は、漫画的に示した印刷に限定されるものではなく、商品の説明等の任意のものを用いることができる。
易破断シール1には、帯状の易破断部2が設けられている。易破断部2は、直線状のミシン目状脆弱部を複数設けたものであり、ミシン目状脆弱部を破断線として破断する。
ミシン目状脆弱部において、ミシン目は高密度に設けられており、易破断部は帯の両側からの2ニュートンの引張力によって破断される。
帯状の易破断部2の幅(図においてwで示す)は4mmであり、シール貼付位置のずれを許容する。
図2は、液体用容器を示す図である。液体用容器本体3に、易破断シート4が張られており、液体用容器本体3を変形させて易破断シート4を破断させることにより内部の液体を放出するものである。
易破断シート4には、直線状の易破断部5(切り込み)があり、易破断部5において破断する。
図3は、易破断シールを貼付した液体用容器を示す図である。易破断シール1を、易破断部2が易破断シートの易破断部5全体を被覆するように貼付したものである。
液体用容器本体3を変形させて易破断シート4を破断させると、易破断シール1も易破断部2において破断し、内部の液体が放出される。図では見えない易破断部5は全て易破断部2の下にあり、シールによってその破断を妨げられることがない。
この液体用容器は、例えば化粧品の試供品提供に用いることができる。
なお、液体用容器の形状は図に示したものに限定されない。各種の形状を設計することができる。
本実施例は、易破断シールが二分されるように帯状の易破断部を設けたものである。他の点は実施例1と同様であり、詳細な説明を省略する。
図4は、易破断シールを示す図である。易破断シール1の帯状の易破断部2は易破断シール1の両端に達しており、破断によって易破断シール1は二分される。
図5は、易破断シールを貼付した液体用容器を示す図である。易破断シール1を、易破断部2が易破断シート4の易破断部5の一部に重なるように貼付したものである。
液体用容器本体3を変形させて易破断シート4を破断させると、易破断シール1も易破断部2において破断し、内部の液体が放出される。易破断シール1が二分される(易破断部5に重なる部分にシールの破断しない端部はない)ので、シールによって易破断部5の破断を妨げられることがない。易破断部5よりも狭い幅のシールを用いることができる。
印刷を施して易破断シートの上に貼付されるシールであって易破断性を妨げてしまうことがないもの、及びそのシールを活用した液体用容器であり、化粧品生産者、その他多くの液体商品製造販売業者による利用が考えられる。
1 易破断シール
2 シールの易破断部
3 液体用容器本体
4 易破断シート
5 シートの易破断部

Claims (7)

  1. 3mm以上の幅の帯状の易破断部を有し、
    前記易破断部が帯の長手方向に平行な直線(破断線)において破断されることを特徴とする、易破断シール。
  2. 前記易破断部が、帯の両側からの3ニュートン以下の引張力によって破断されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の易破断シール。
  3. 前記易破断部が、ミシン目状の脆弱部を有するものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の易破断シール。
  4. 紙製であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の易破断シール。
  5. 折り曲げにより容易に破断する易破断シートを用いた液体用容器であって、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の易破断シールを、前記易破断シートの直線状の易破断部に前記破断線が重なるように貼付したものであることを特徴とする、液体用容器。
  6. 前記易破断シールの帯状の易破断部が前記易破断シートの直線状の易破断部全体を被覆するように前記易破断シールを貼付したものであることを特徴とする、請求項5に記載の液体用容器。
  7. 前記易破断シールは破断線において破断されることによってシールが二分されるものであることを特徴とする、請求項5に記載の液体用容器。
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