JP3183665U - 箱状構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組み立て作業が簡単で作業性がよい箱状構造物を提供する。
【解決手段】 長方形の床板部材1と、長方形の天井板部材2との問に、床板部材1の長辺部に起立させた一対の側面壁パネル3、4と、短辺部に起立させた一対の妻側壁パネル5、6とを備え、各壁パネル3〜6はその下端を床板部材1、上端を天井板部材2に、接合回転部材7、8を介して回動自在に連結し、各壁パネル3〜6は高さ方向長さの半分の位置で二分割された下側及び上側パネル部を、接合回転部材9を介して連結し、これら下側及び上側パネル部は上記床板部材1と天井板部材2との間に二つ折りの状態で折り畳まれる構成にし、折り畳まれた各壁パネルが干渉しない寸法関係を維持する一方、壁パネルの高さに相当する高さの支持部材12〜15を備え、この支持部材12〜15を上記床板部材1と天井板部材2間に起立させて上記天井板部材を支持する構成にした。
【選択図】 図2

Description

本考案は、折り畳み可能な箱状構造物に関する。
従来から、物品を収容したり、簡易住宅として利用したりできるコンテナを、一度に多く輸送できるようにするため、折り畳み可能にすることが考えられている。
例えば、特許文献1に記載された折り畳み式コンテナは、長方形の底板の四方を囲む4つの側板をそれぞれ異なる高さで折り畳んで、各側板が平行に上記底板上に重なるようにしている。
このようなコンテナは、折り畳み状態にして積み重ねれば、一度に多くのコンテナを輸送することができる。
そして、このコンテナは、折り畳まれた状態でそれを使用する場所に運んだら、まず、自律可能な一枚の側板を立ててから、他の側板を1枚ずつ起立させ、隣接する側板同士を、支柱を介して連結する。この支柱は、特定の側板の両側に予め固定されたもので、この支柱に、ボルトなどの連結部材を用いて隣接する側板を固定するようにしている。
特開2005−335745号公報 特開2006−137469号公報
上記した従来の折り畳み式コンテナは、組み立て時に、底板上の側板を1枚ずつ起立させ、その都度、連結部材を用いた連結作業が必要であり、組み立てに手間がかかるという問題がある。
また、上記折り畳み式コンテナは、天井面を解放した容器となるが、野外に設置するコンテナの場合には、天井板が必要である。
上記した従来のコンテナに天井板を設ける場合、全側壁を起立させた状態で、別体の天井板を連結部材によって固定しなければならない。
この際、天井板の四辺を各側板の上端に固定しなければならないので、その作業が煩雑である。
特に、簡易住宅としても利用できるような大きさのコンテナの場合、天井面の位置が高くなり、それにともなって連結部材を用いる位置が高くなるので、固定作業がやり難いという問題がある。
つまり、上記した従来の折り畳み式コンテナは組み立て作業性が悪く、天井面を設ければ、さらに組み立て作業が難しくなるという問題があった。
この考案の目的は、折り畳んだときには、高さ方向の寸法が小さくコンパクトであり、組み立てたときには、天井面を備えた箱状となるとともに、その組み立て作業が簡単で作業性がよい箱状構造物を提供することである。
第1の考案は、直方体の箱状構造物であって、長方形の床板部材と、上記床板部材の一方の長辺部に起立させた一方の側面壁パネルと、上記床板部材の他方の長辺部に起立させた他方の側面壁パネルと、上記床板部材の一方の短辺部に起立させた一方の妻側壁パネルと、上記床板部材の他方の短辺部に起立させた他方の妻側壁パネルと、これら側面壁パネル及び妻側壁パネル上に設けた長方形の天井板部材とを備えた直方体の箱状構造物を前提とする。
上記構成を前提とし、第1の考案は、上記各壁パネルと上記床板部材及び上記天井板部材との連結部は、接合回転部材を介して回動自在に連結され、上記各壁パネルは高さ方向長さの半分の位置で下側パネル部と上側パネル部とに二分割され、分割された下側及び上側パネル部を、接合回転部材を介して連結し、これら下側及び上側パネル部は上記床板部材と天井板部材との間に二つ折りの状態で折り畳まれる構成にするとともに、この折り畳み状態において折り畳まれた上記各壁パネルが干渉しない寸法関係を維持する一方、上記壁パネルの高さに相当する高さを有する支持部材を備え、この支持部材を上記床板部材と天井板部材間に起立させて上記天井板部材を支持する構成にしたことを特徴とする。
なお、上記折り畳まれた各壁パネルが干渉しない寸法関係とは、折り畳まれた状態の壁パネル1同士が重なり合わないということである。
また、上記支持部材は、その高さが壁パネルの高さに相当する高さを備え、天井板部材を支持する強度を備えていれば、どのような形態でもよい。
第2の考案は、上記支持部材をパネル状にするとともに、このパネル状の支持部材の下端あるいは上端のいずれか一方の端部を上記床板部材あるいは上記天井板部材に接合回動部材を介して回動自在に連結し、上記支持部材が壁パネルを兼ねる構成にしたことを特徴とする。
第3の考案は、上記パネル状の支持部材が、上記各壁パネルを起立させたときに、上記側面壁パネルと妻側壁バネルとの間に形成される空間内に位置する構成にしたことを特徴とする。
第4の考案は、第3の考案を前提とし、上記パネル状の支持部材は、上記各壁パネルを起立させたときに、上記側面壁パネルと妻側壁パネルとの問に形成される空間に一致する大きさにしたことを特微とする。
第5の考案は、少なくとも一枚の壁パネルを折り畳み状態から伸長状態にさせる力を発揮する伸長手段を備えたことを特徴とする。
第6の考案は、第5の考案の上記伸長手段がガススプリングからなり、上記ガススプリングの一端を上記妻側壁パネルの下側パネル部の幅方向端部に固定し、上記ガススプリングの他端を、上記ガススプリングの一端を固定した下側パネル部に対応する、妻側壁パネルの上側パネル部の幅方向端部に固定したことを特徴とする。
第7の考案は、第5の考案の上記伸長手段がガススプリングからなり、上記ガススプリングの一端を上記壁パネルの下側パネル部の幅方向端部に固定し、上記ガススプリングの他端を、上記ガススプリングの一端を固定した下側パネル部に対応する、上側パネル部の幅方向端部に固定したことを特徴とする。
第8の考案は、上記各壁パネルを伸長状態にしたとき、下側パネル部と上側パネル部との連結端部間に介在し、上記連結部をシールするシール部材を備えたことを特微とする。
第1〜第8の考案では、全ての壁パネルが、床板部材及び天井板部材によって連結されているため、折り畳まれた壁パネルのいずれか1枚を伸長させ起立させれば、全ての壁パネルが連鎖的に伸長し起立する。
そのため、壁パネルを1枚ずつ起立させる手間が省ける。
そして、床板部材と天井板部材との間に支持部材を挿入し、起立させることによって、 壁パネルの起立状態を維持でき、天井面を備えた箱状構造物を簡単に組み立てることができる。
折り畳み時も、いずれか1枚の壁パネルを折り畳むようにすれば、他の壁パネルも折り畳まれることになり、折り畳み作業も容易である。
しかも、折り畳み状態の壁パネルは、互いに干渉することがないので、全てを折り畳んだ状態で、高さ方向の寸法を小さくできる。
そのため、折り畳んだ状態で、多くの構造物を重ねることができ、一度に多数の構造物を搬送することができるうえ、使用しないときの保管スペースも小さくて足りる。
従って、輸送や保管のためのコストを節約できる。
第2の考案では、支持部材が壁パネルを兼ねるようにしたので、支持部材のほかに壁面を構成するために必要な別部材を用意する必要がなくなる。
第3の考案によれば、折り畳んだ壁パネル同士が干渉しないようにしたため、組み立てた状態で側面壁パネルと妻側壁パネルとの間に形成される隙間をパネル状の支持部材で塞いで、小さくすることができる。
支持部材で、隙間が小さくなれば、この隙間を塞ぐための閉塞部材を、簡略化することができる。
第4の考案によれば、上記側面壁パネルと妻側壁パネルとの間に形成される隙間をパネル状の支持部材で完全に塞ぐことができるため、上記隙間を塞ぐための閉塞部材が不要になる。
従って、全体の部品構成を簡略化できる。
第5の考案によれば、折り畳まれた壁パネルを伸長させる際に、伸長手段の補助によって作業者の負担を小さくすることができる。
そのため、組み立て作業を少人数で行なうことができ、効率的である。
第6及び第7の考案によれば、ガススプリングを利用して、折り畳み状態の壁パネルを伸長させる力を補助することができ、組み立て作業者の負担を軽くすることができる。
また、ガススプリングは、例えばコンプレッサーなどの動力源を必要とする流体圧シリンダと比べて構造が単純で小型化が可能である。
そのため、壁パネルに取り付けた状態で、壁パネルを折り畳んでも、それほど邪魔にならない。
特に、第6の考案では、妻側壁パネルの幅方向端部にガススプリングを取り付けるので、妻側壁パネルの幅を床板部材の短辺部の長さに一致させれば、折り畳み状態において、ガススプリングが箱状構造物の外周に位置することになる。
このような妻側壁パネルの幅方向端部に取り付けたガススプリングは、折り畳み状態においても他の部材と干渉することがない。
従って、ガススプリングを取り付けたままの折り畳み状態でも、コンパクトさに影響がないし、組み立て完了後にガススプリングを取り外す必要もない。
第8の考案によれば、壁パネルを佃長状態にして構造物を組み立てたとき、外部からの雨水が内部に侵入することを防止できるため、組み立てた構造物を、野外の倉庫や、簡易住宅として使用することができる。
図1はこの考案の実施形態の箱状構造物の外観斜視図である。 図2は実施形態の構造物の折り畳み過程を示した模式図である。 図3は実施形態の折り畳み状態を示した一部断面図である。 図4は実施形態の支持部材の折り畳み状態を示した断面図である。 図5は一方の支持部材の連結部を示す図4の部分拡大図である。 図6は地方の支持部材の連結部を示す図4の部分拡大図である。 図7は実施形態の支持部材を起立させた状態を示した断面図である。 図8は実施形態の壁パネルの伸長状態を示した拡大図である。
図1〜図8に示すこの考案の実施形態は、野外に設置して、簡易住宅として利用可能な箱状構造物である。
この構造物は、組み立て状態で図1に示す外観を備えているが、折り畳み可能であって、図3はその折り畳み状態を示した図である。
なお、図2は、折り畳み過程を示した模式図であり、各構成部材の厚みは表していない。
図1、2に示す構造物は、外周が長方形の床板部材1と、これに平行で上記床板部材1よりも面積を大きくした長方形の天井板部材2とを備え、これらの間に、上記床板部材1の周囲に沿って起立した壁パネル3〜6を設けている。
なお、上記天井板部材2は床板部材1よりも面積を大きくしているので、各壁パネル3〜6を垂直に起立させたとき、床板部材1の四方において、天井板部材2が壁パネル3〜6の外方へ突出することになる。
また、上記床板部材1、天井板部材2、及び壁パネル3〜6の材質は特に限定されないが、十分な強度と耐水性を備える必要があり、さらに軽量のものが好ましく、例えばアルミ合金などからなる部材である。
そして、この実施形態の構造物は、図1に示す組み立て状態で、上記床板部材1の一方の長辺部に起立させた一方の側面壁パネル3と、他方の長辺部に起立させた他方の側面壁パネル4と、上記床板部材1の一方の短辺部に起立させた一方の妻側壁パネル5と、他方の短辺部に起立させた他方の妻側壁パネル6とを備えている。
上記床板部材1は、図3に示すように底面1&とその外周に起立した起立壁1bとを備え、この起立壁1bの上端と上記各壁パネル3〜6の下端とが、接合回転部材としてのヒンジ7を介して連結されている、
なお、図中符号10は床板部材1の下面四隅に設けた脚部材であり、高さ調節機構を備え、個々の脚部材10を調整することによって、箱状構造物の設置状態で上記底面1aを水平に保つことができるようにしている。
また、符号11はフォークリフトのフォークを挿入し、フォークの位置を規制するためのフォークガイドである。
図2に示すように、上記各壁パネル3〜6の上端は、上記天井板部材2の下面に接合回転部材としてのヒンジ8を介して連結されている。
さらに、上記各壁パネル3〜6は、それぞれ高さ方向’卜分の位置で、下側パネル部3a、4a、5a、6aと、上側パネル部3b、4b、5b、6bとに二分割され、それらを接合回転部材としてのヒンジ9を介して連結している。
このように、ヒンジ9を介して二分割しているため、各壁パネル3〜6はヒンジ9を境に折り畳むことができる。
また、上記妻側壁パネル5、6は、その幅を上記床板部材1の短辺部の長さにほぼ一致する寸法にしているが、側面壁パネル3、4の幅は、上記床板部材1の長辺よりも小さくしている。
そのため、図1に示す組み立て状態において、側面壁パネル3、4の両脇と妻側壁パネル5、6との間には隙間Sが形成される、この隙間Sは、図3に示すように各妻側壁パネル5、6を折り畳んだとき、折り畳み状態の壁パネル5、6が、側面壁パネル3、4と干渉しないために必要な隙間である。
一方、床板部材1上で、折り畳み状態の側面壁パネル3、4同士が干渉しないためには、床板部材1の短辺部の長さが、折り畳み状態の側面壁パネル3、4の高さの和、すなわち伸長した一枚の側面壁パネル3、4と同等かそれより長いことが必要である。
この実施形態では、上記床板部材1の短辺部の長さ、すなわち上記妻側壁パネル5、6の幅を、壁パネル3〜6の高さと同等にしている。
つまり、床板部材1の長辺部の側面壁パネル3、4の両脇から、起立した妻側壁パネル5、6との問に、妻側壁パネル5、6の高さのおよそ半分に相当する分の隙間Sが形成されるとともに、床板部材1の短辺部の長さが、伸長状態の壁パネル3〜6の高さ以上であることが、折り畳み状態おいて折り畳まれた各壁パネルが干渉しない寸法関係である。
また、図1において、上記隙間Sに対応する部分には、床板部材1と天井板部材2との間にはまって、天井板部材2を支持する支持部材としてのパネル部材12〜15を起立させている。
図1には他方の側面壁パネル4は表れていないが、この側面壁パネル4の両脇にも、一方の側面壁パネル3の両脇と同様に隙間S、Sが形成され、これら隙間S、Sに上記パネル部材14、15を起立させている(図2参照)。
上記パネル部材12〜15は、後で詳しく説明するが、それぞれ床板部材1に接合回転部材としてのヒンジ16、17を介して回動自在に連結され、図3〜7に示す折り畳み状態及び図1の起立状態を可能にしている。
さらに、この実施形態では、上記各パネル部材12〜15の幅は、上記隙間Sに一致する寸法にしている。
以下に、上記パネル部材12〜15と床板部材1との連結構造について説明するが、ここでは、一方の妻側壁パネル5と一対の側面壁パネル3、4間に設ける支持部材としてのパネル部材12、14について説明する。
図4〜図6は、上記パネル部材12、14の折り畳み状態を示した断面図である。
図4に示すように、一方のパネル部材12の下端と床板部材1の起立壁1bとの間にヒンジ16を設け、他方のパネル部材14の下端と床板部材1の起立壁lbとの間にヒンジ17を設け、パネル部材12、14をそれぞれ床板部材1に連結している。
但し、上記ヒンジ16とヒンジ17を取り付ける高さ位置を、パネル部材12の厚さ分だけずらすことによって、両パネル部材12、14が平行に重なるようにしている。
また、床板部材1の起立壁1bの高さを両パネル部材12、14の合計厚さと同等にすることによって、図3に示す折り畳み状態のパネル部材12、14が、上記起立壁lb内に収まるようにしている。
図5に示すように一方のパネル部材12は、その端面12aからヒンジ16の一方の連結片16aを取り付ける取り付け凸部12bを突出させるともに、端面12aにはシール部材18bを取り付けている。
また、上記床板部材1の起立壁1bの内周面には、上記ヒンジ16のもう一方の連結片16bを固定するともに、起立壁1bの上面1cにはシール部材18aを取り付けている。
そして、上記パネル部材12を図5の矢印方向に回動させると、図7に示すように、上記端面12aが上記起立壁1bの上面1c上(図5参照)に位置し、パネル部材12が起立するように、上記取り付け凸部12bの寸法を設定している。
そして、この起立状態では、上記一対のシール部材18a、18bが連結部をシールする。
また、図6に示すように、他方のパネル部材14は、その端面14aからヒンジ17の一方の連結片17aを取り付ける取り付け凸部14bを突出させるともに、端面14aにはシール部材18bを取り付けている。
また、上記床板部材1の起立壁1bの内周面には、上記ヒンジ17のもう一方の連結片17bを固定するともに、起立壁1bの上面1cにはシール部材18aを取り付けている。
そして、上記パネル部材14を図6の矢印方向に回動させると、上記端面14aが上記起立壁1bの上面1c上に位置し、パネル部材14が起立するように、上記取り付け凸部14bの寸法を設定している。
そして、この起立状態では、上記一対のシール部材18a、18bが連結部をシールする。
なお、上記パネル部材12、l4は、それぞれ起立した状態で、その高さが等しくなるよう、各端面12a、14a(図5、6参照)から上端までの長さLを等しくしている(図4参照)。
上記シール部材18a、18bは、弾性を有するスポンジ状の樹脂部材で、他の部分よりも高さが高い山部を備えたものであるが、この山部については後で詳しく説明する。
以上、一方の妻側壁パネル5と一対の側面壁パネル3、4間に設けるパネル部材12、14の連結構造について説明したが、他方の妻側壁パネル6と一対の側面壁パネル3、4間に設ける支持部材としてのパネル部材13、15の連結構造も、上記パネル部材12、14と同じである。
そして、これらパネル部材12〜15と、上記壁パネル3〜6とは、起立状態ですべて同じ高さになるようにしている。
上記のように、床板部材1と、天井板部材2とに、ヒンジ16、17を介して回動自在に連結された上記パネル部材12〜15を床板部材1上に倒し、ヒンジ7、8を介して回動自在に連結された壁パネル3〜6を、ヒンジ9を介して二つ折りにしながら折り畳めば、この実施形態の箱状構造物は、図3に示す折り畳み状態となり、その高さ方向の寸法を小さくすることができる。
この折り畳み状態では、複数の箱状構造物を積み重ねて、コンパクトに収容したり、一度に輸送したりすることができる。
以下に、図3に示す折り畳み状態の箱状構造物を、図1に示す組み立て状態にする手順を説明する。
まず、折り畳まれた壁パネル3〜6のうち、一枚の壁パネル、例えば妻側壁パネル6を伸長させると、それに伴って天井板部材2が上昇する。
天井板部材2が持ち上がれば、この天井板部材2にヒンジ8によって連結されている他の壁パネル3〜5の上側パネル部3b〜5bが引き上げられるようにして、上記妻側壁パネル6と同時に各壁パネル3〜5が伸長する、
つまり、いずれか一枚の壁パネルにそれを伸長させる方向の力を作用させれば、他の壁パネルも同時に伸長することになる。
この実施形態の箱状構造物は、従来の折り畳み式コンテナのように、壁面板を一つずつ立ち上げる必要がなく、組み立ての作業性がよい。
なお、この実施形態では、妻側壁パネル5、6の幅方向両端に、伸長方向の力を発揮する伸長手段としてのガススプリング19を設けている(図2、3参照)。
但し、図2では各妻側壁パネル5、6の幅方向の一方の端部に設けたガススプリング19のみを示し、他方の端部に設けたガススプリング19は省略している。
具体的には、上記ガススプリング19の一端を妻側壁パネル5、6の下側パネル部5a、6aに固定するとともに、他端を、上記一端を固定した下側パネル部5a、6aに対応する上側パネル部5b、6bに固定している。
このように固定したガススプリング19が伸長すれば、妻側壁パネル5、6が伸長することになる。
上記ガススプリング19は、シリンダ内部に圧縮ガスを封入し、その反発力を利用するものであるが、その力を上記天井板部材2及びこれに連結された壁パネル3〜6に基づく重力とほぼ等しくしておけば、折り畳み状態から壁パネル3〜6を引き上げる際に、作業者に必要とされる力は僅かで足りる。
また、ガススプリング19の反発力を折り畳まれた壁パネルを伸長させるのに必要な力以上にしておけば、組立作業時に各壁パネル3〜6を伸長させるために、作業者の力は不要になるが、その分、折り畳み時に力が必要になってしまう。
従って、ガススプリング19の力は、組み立て時及び折り畳み時の両方を考慮し、使用形態などに応じて設定する必要がある。
上記ガススプリング19は、組み立て時の伸長作業を補助するものであり、いずれの壁パネル3〜6に取り付けて用いても構わないが、この実施形態のように、妻側壁パネル5、6の幅方向端部に取り付ければ、折り畳み状態及び組み立て状態のいずれにおいても、ガススプリング19が他の部材の邪魔になることがない。
例えば、この実施形態の側面壁パネル3、4の幅方向端部にガススプリング19を取り付けると、各壁パネル3〜6が起立した状態で形成される上記隙間Sにこの隙間Sを塞ぐパネル部材l2〜15を嵌めこむ際にガススプリング19を取り外さなければならない。
なお、ガススプリング19の代わりに、手動式のジャッキや、コンプレッサーを利用した流体圧シリンダなどを、上記壁パネル3〜6を伸長させる伸長手段として用いることもできる。
但し、上記ジャッキや流体圧シリンダは、ガススプリングよりも装置が大型化するので、使用しないときの取り外しや、収納場所などを考慮する必要がある。
また、ガススプリング19などの伸長手段は必須ではなく、構造物の大きさが小さく、各壁パネル3〜6などが小さく軽量であれば人の力だけで組み立てることも可能である。
上記のようにして、各壁パネル3〜6を伸長させたら、床板部材1上に重なっているパネル部材12〜15を1枚ずつ起こして、側面壁パネル3、4と妻側壁パネル5、6との間に形成される上記隙間Sにはめ込む。
上記パネル部材12〜l5が起立すれば、天井板部材2を支持することになる。
この時、パネル部材12〜15が、上記妻側壁パネル5、6と側面壁パネル3、4との間に形成される隙間Sにぴったり嵌るので、壁面の隙間Sが塞がれるだけでなく、パネル部材12〜15は、妻側壁パネル5、6が折り畳まれないようにする押さえとしても機能する。
そして、上記壁パネル3〜6が伸長する過程で、支持部材としてのパネル部材12〜l5を隙間Sに押し込むようにすれば、この押し込みによって壁パネル3〜6の伸長が加速されることになる。
図7は、起立した上記パネル部材12の断面図であるが、起立状態でパネル部材12の端面12aが床板部材1の起立壁1bの上面に位置し、パネル部材12の上端は、天井板部材2の下面に接触してこれを支持する。
そして、このパネル部材12は中央に開口を形成し、その開口に開閉可能なドア部材20を取り付けている。
また、天井板部材2の下面には、上記パネル部材12が外方へ倒れることを防止するためのストッパ凸部2aを形成するとともに、上記パネル部材12の内側にはストッパ用凹部2bを形成している。
このストッパ用凹部2bには、パネル部材12の上部に取り付けたストッパ部材21からばね力で突出させた凸部21aがはめ込まれるようにしている。
このストッパ部材21の凸部21aは、ばね力によって上方へ突出するが、操作つまみ21bによって下方に下げ、上記ストッパ用凹部2bから対比させることができるものである。
さらに、天井板部材2の下面には、雨水が天井板部材2の下面を伝わって箱状構造物の内部に侵入するのを防止するための突起2cを設けている。
この突起2cは、天井板部材2の外周に沿ってその全周にわたって設けられている。
なお、他のパネル部材13〜15も、床板部材1との関係は、図7に示すパネル部材12と同様である。
そして、各パネル部材12〜l5は、天井板部材2を支持する強度を保っていれば、その内側にドアや窓枠などを設けてもよい。
次に、各壁パネル3〜6の連結部について図8を用いて説明する。
図8に示すように、側面壁パネル3の下端と床板部材1とを連結するヒンジ7、側面壁パネル3の上端と天井板部材2とを連結するヒンジ8、下側パネル部3aと上側パネル部3bとを連結するヒンジ9のいずれも、側面壁パネル3の起立状態で、一対の連結片7a、7b、8a、8b、9a、9bが閉じた状態となる。
そして、各連結片には、シール部材18a、18bが設けられ、図示の起立状態においてこれらシール部材18a、18bが連結部をシールしている。
これにより、外部から雨水や、埃などが構造物の内部に入り込まないようにしている。
上記図8は、起立状態の一方の側面壁パネル3の断面図であるが、他の壁パネル4〜6も、連結部の構造はこの側面壁パネル3と同じである。
上記シール部材18a、18bは、上記図3〜5に示したパネル部材12〜15と床板部材1との連結部に設けたものと同じものである。
そして、連結片の長さ方向の一方の端部側に高さが高い山部を備えているが、この山部の位置がシール部材18aと18bとでは異なり、両者が重なったとき、山部同士が一致せず、しかも、各ヒンジの下側になる連結片側のシール部材18aの山部が箱状構造物の内側に位置するようにしている。
上記箱状構造物の内側とは、図8における右側である。
上記のように、シール部材18a、18bの山部を配置したのは、次の理由による。
箱状構造物の組み立て状態では、各連結部のシール部材18a、18bが重なって圧縮されるので、山部の形状がそのまま残るわけではないが、両シール部材18a、18bの重なり面は、図8のように箱状構造物の外側から内側に向かって上昇する傾斜面となる。
上記傾斜面があれば、もし一対の連結片7a、7b間、8a、8b間、9a、9b間に雨水などが侵入したとしても、雨水が、この斜面を上昇しない限り箱状構造物の内側に浸入することがない。
つまり、上記シール部材18a、18bの山部の配置によって雨水の浸入をより確実に防止するようにしている。
このようなシール部材18a、18bは、野外での使用に特に適している。
以上のように、この実施形態の箱状構造物は、組み立て時には、折り畳まれた壁パネル3〜6のいずれかを伸長させるだけで、全ての壁パネル3〜6が伸長する構造を備えているため、組み立て作業性がよい。
言い換えれば、折り畳む際には、上記支持部材であるパネル部材12〜15を外してから、いずれか一つの壁パネルを折り畳めば、他の壁パネルも同時に折り畳まれることになる。
つまり、折り畳み作業の作業性もよいということである。
なお、上記実施形態では、支持部材としてのパネル部材12〜15を床板部材1に連結しているが、これらパネル部材12〜15などの支持部材は、床板部材1に連結せずに、別体とし、組み立ててから何らかの手段で固定するようにしてもよい。
また、上記支持部材を床板部材1ではなく天井板部材2に連結してもよい。
この場合には、壁パネル3〜6を伸長させながら、上記支持部材を天井板部材2から吊り下げるようにして床板部材1との間で起立させるようにする。
但し、天井板部材2に連結した支持部材が、折り畳まれた壁パネル3〜6と干渉しないようにするためには、折り畳み状態での支持部材の収容位置を設定する必要がある。
上記実施形態の箱状構造物では、支持部材をパネル部材12〜15で構成するとともに、この支持部材で壁パネル間の隙間Sを塞ぐ壁パネルを兼ねているため、部品点数を少なくできる。
しかし、支持部材は、壁パネルを兼ねる必要はないし、その設置個所も、天井板部材2を支持できるなら、床板部材1と天井板部材2との間のどこでも構わない。
支持部材が、上記隙間Sと一致しない場合には、上記隙間Sを閉鎖する閉塞部材など別部材が必要になるが、他の部材を組み合わせたり、支持部材の配置を変更したりすることによって、箱状構造物を、例えば住宅として使用する場合に、様々な間取りを実現することもできる。
また、この実施形態の箱状構造物は、野外に設置することを想定しているので、確実なシール性を備えているが、使用環境によっては、この実施形態のようなシール性は不要であり、どのようなシール部材をもちいてもよいし、シール部材を省略してもかまわない。
さらに、ヒンジなどの接合回転部材で連結された部材が、回動可能であれば、接合回転部材の構造や、その取り付け方法も、上記実施形態に限らない。
この考案の箱状構造物は、保管性や輸送性に優れているとともに、その組み立て作業性がよいので、非常時に利用する簡易住宅に適している。
1 床板部材
2 天井板部材
3 (一方の)側面壁パネル
4 (他方の)側面壁パネル
5 (一方の)妻側壁パネル
6 (他方の)妻側壁パネル
3a、4a、5a、6a 下側パネル部
3b、4b、5b、6b 上側パネル部
7、8、9 ヒンジ
12〜15 (支持部材である)パネル部材
16、17 ヒンジ
18a、18b シール部材
19 ガススプリング
S 隙間

Claims (8)

  1. 直方体の箱状構造物であって、長方形の床板部材と、上記床板部材の一方の長辺部に起立させた一方の側面壁パネルと、上記床板部材の他方の長辺部に起立させた他方の側面壁パネルと、上記床板部材の一方の短辺部に起立させた一方の妻側壁パネルと、上記床板部材の他方の短辺部に起立させた他方の妻側壁パネルと、これら側面壁パネル及び妻側壁パネル上に設けた長方形の天井板部材とを備え、上記各壁パネルと上記床板部材及び上記天井板部材との連結部は、接合回転部材を介して回動自存に連結され、上記各壁パネルは高さ方向長さの半分の位置で下側パネル部と上側パネル部とに二分割され、分割された下側及び上側パネル部を、接合回転部材を介して連結し、これら下側及び上側パネル部は上記床板部材と天井板部材との間に二つ折りの状態で折り畳まれる構成にするとともに、この折り畳み状態において折り畳まれた上記各壁パネルが干渉しない寸法関係を維持する一方、上記壁パネルの高さに相当する高さを有する支持部材を備え、この支持部材を上記床板部材と天井板部材間に起立させて上記天井板部材を支持する構成にした箱状構造物。
  2. 上記支持部材はパネル状にするとともに、このパネル状の支持部材の下端あるいは上端のいずれか一方の端部を上記床板部材あるいは上記天井板部材に接合回動部材を介して回動自在に連結し、上記支持部材が壁パネルを兼ねる構成にした請求項1に記載の箱状構造物。
  3. 上記パネル状の支持部材は、上記各壁パネルを起立させたときに、上記側面壁パネルと妻側壁パネルとの間に形成される空間内に位置する構成にした請求項2に記載の箱状構造物。
  4. 上記パネル状の支持部材は、上記各壁パネルを起立させたときに、上記側面壁パネルと妻側壁パネルとの間に形成される空間に一致する大きさにした請求項3に記載の箱状構造物。
  5. 少なくとも一枚の壁パネルを折り畳み状態から伸長状態にさせる力を発揮する伸長手段を備えた請求項1〜4のいずれか1に記載の箱状構造物。
  6. 上記伸長手段はガススプリングからなり、上記ガススプリングの一端を上記妻側壁パネルの下側パネル部の幅方向端部に固定し、上記ガススプリングの他端を、上記ガススプリングの一端を固定した下側パネル部に対応する、妻側壁パネルの上側パネル部の幅方向端部に固定した請求項5に記載の箱状構造物。
  7. 上記伸長手段はガススプリングからなり、上記ガススプリングの一端を上記壁パネルの下側パネル部の幅方向端部に固定し、上記ガススプリングの他端を、上記ガススプリングの一端を固定した下側パネル部に対応する、上側パネル部の幅方向端部に固定した請求項5に記載の箱状構造物。
  8. 上記各壁パネルを伸長状態にしたとき、下側パネル部と上側パネル部との連結端部間に介在し、上記連結部をシールするシール部材を備えた請求項1〜7に記載の箱状構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113173319A (zh) * 2021-04-05 2021-07-27 刘莹 一种饲料存放装置

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