JP3183168B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP3183168B2
JP3183168B2 JP13992896A JP13992896A JP3183168B2 JP 3183168 B2 JP3183168 B2 JP 3183168B2 JP 13992896 A JP13992896 A JP 13992896A JP 13992896 A JP13992896 A JP 13992896A JP 3183168 B2 JP3183168 B2 JP 3183168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ用デ
ィスプレイ装置であって、特に多周波対応ディスプレイ
装置に係り、損失の低下に好適なディスプレイ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ用ディスプレイ装置
では、使用者の使い勝手向上や生産ラインの合理化のた
め、1台のディスプレイ装置で種々の水平偏向周波数に
対応できる多周波対応ディスプレイ装置が普及しつつあ
る。この多周波対応ディスプレイ装置では水平偏向周波
数、高圧負荷、水平偏向電流の変化に対して常に水平出
力トランジスタを最適ドライブする必要がある。しか
し、これまで、この条件を満足する回路を備えたディス
プレイ装置は提案されていないため、水平出力トランジ
スタの損失が問題となるような高い水平偏向周波数領域
での多周波対応ディスプレイ装置は実現されていなかっ
た。なお水平出力トランジスタの最適ドライブに関連す
る公知技術は、例えば実開昭62−147959号公
報、特開昭62−219771号公報、特開昭62−2
19772号公報、特開昭62−219773号公報、
特開昭63−189050号公報、特開昭63−189
051号公報、特開昭64−47175号公報等に開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、水
平出力トランジスタの最適ドライブについて、順方向ベ
ース電流しか考慮されていないため、水平偏向周波数、
高圧負荷、水平偏向電流が広範囲に変化した場合に水平
出力トランジスタの損失が増加するという問題点があっ
た。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、水平出力トランジスタの順方
向及び逆方向の両方のベース電流を制御することによ
り、特に水平偏向電流が変化しても水平出力トランジス
を最適ドライブして、水平出力トランジスタの損失を
低減させたディスプレイ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係るディスプレイ装置は、水平ドライブト
ランスの2次側巻線から出力される水平周期のパルス信
号を水平出力トランジスタのベースに印加してスイッチ
ング動作を行わせるようにした水平偏向回路を有するデ
ィスプレイ装置において、前記水平偏向回路に、前記水
平出力トランジスタのコレクタ電流の振幅の大きさに対
応した電圧に基づいて前記水平出力トランジスタの順方
向ベース電流を制御する第1のベース電流制御回路と、
前記電圧に基づいて、該第1のベース電流制御回路とは
独立して前記水平出力トランジスタの逆方向ベース電流
を制御する第2のベース電流制御回路とを設けたことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記本発明の構成によれば、水平出力トランジ
スタの順方向ベース電流を制御する第1のベース電流制
御回路と、この第1のベース電流制御回路とは独立して
水平出力トランジスタの逆方向ベース電流を制御する第
2のベース電流制御回路とを設けたので、例えば図5に
示すように、コレクタ電流の振幅の変化に対する順方向
ベース電流最適値の変化幅と逆方向ベース電流最適値の
変化幅とを異ならせる必要がある場合にも対応できる。
従って、水平出力トランジスタのコレクタ電流の振幅が
変化しても、それに対応して水平出力トランジスタの損
失を好適に低減できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のディスプレイ装置に用いられ
る回路の一実施例を図1により説明する。図1におい
て、1は水平パルス入力端子、2は水平ドライブトラン
ジスタ、3はダイオード、4はドライブ電圧入力端子、
5はドライブトランス、6はベース抵抗制御回路、7は
水平偏向周波数検出回路、8は水平出力トランジスタ、
9はダンパーダイオード、10は共振コンデンサ、11
は水平偏向コイル、12はS字コンデンサ、13はフラ
イバックトランス、14は高圧整流ダイオード、15は
高圧出力端子、16はコンデンサ、17は電源入力端子
である。
【0008】図1の実施例では、水平偏向周波数検出回
路7から出力された水平偏向周波数に比例した電圧信号
により、ベース抵抗制御回路6が水平偏向周波数に対応
したベース抵抗となるように制御される。この結果、水
平偏向周波数が変化しても常に水平出力トランジスタ8
が最適条件でドライブされる。
【0009】ここで、水平出力トランジスタの最適ドラ
イブ条件について図2〜図5を用いて説明する。
【0010】図2は、従来のディスプレイ装置に用いら
れていた水平偏向高圧回路である。図2において、18
はダイオード、19、20はベース抵抗である。
【0011】図2の水平パルス入力端子1に図3のVB
Dなるパルス電圧を入力すると、水平ドライブトランジ
スタ2のコレクタには図3のVCDなるパルス電圧が発
生する。この電圧VCDは、水平ドライブトランス5に
より変圧され、水平ドライブトランス5の2次側には図
3のV2なる電圧が発生する。この電圧V2により、水
平出力トランジスタ8のベースには、図3のiBなるベ
ース電流が流れ、コレクタ電流iCOが流れる。また、
水平出力トランジスタ8のスイッチングに伴ない、水平
出力トランジスタ8のコレクタには図3のVCなる電圧
が発生し、ダンパーダイオード9には図3のiDなる電
流が流れる。
【0012】水平出力トランジスタ8の損失PCは、
(1)式で表わされる。
【0013】PC=PS+PSW …(1) 但し、PS:飽和電圧による損失、PSW:スイッチン
グ損失である。
【0014】損失PS及び損失PSWは共に、図4に示
す様に水平出力トランジスタ8のベース電流iBと強く
関係している。低損失化のためには水平出力トランジス
タ8のコレクタ電流が一定の場合、水平出力トランジス
タ8の順方向ベース電流最小値iB1(min)を最適
値iB1(opt)に、また、逆方向ベース電流iB2
を最適値iB2(opt)にする必要がある。水平サイ
ズ及び画面輝度が一定のまま、水平偏向周波数が変化し
た場合が、この条件に概当する。また、水平出力トラン
ジスタ8のコレクタ電流が変化した場合、水平出力トラ
ンジスタの低損失化のためには、前記ベース電流の最適
値iB1(opt),iB2(opt)は、共に図5に
示す様にコレクタ電流とほぼ比例関係に変化させる必要
がある。水平偏向周波数が一定のまま水平サイズまたは
画面輝度が変化した場合が、この条件に概当する。
【0015】ベース電流最小値iB1(min)及びi
B2(max)はそれぞれ(2)、(3)式で表わされ
る。
【0016】 iB1(min)=(ED/n)・{1/(R2+RB1)−TH/(2・L2)} …(2) iB2(max)=(ED/n)・{1/(R2+RB1)} …(3) 但し、ED:ドライブ電源電圧、n:ドライブトランス
の変圧比、R2:ドライブトランスの2次側抵抗、RB
1:ベース抵抗、TH:水平偏向周期、L2:ドライブ
トランスの2次側インダクタンスである。
【0017】通常、iB1(opt)≒ICP/hf
e,iB2(opt)≒0.5〜0.7Icpであるた
め、iB1(opt)<iB2(opt)となる。
【0018】但し、Icp:水平出力トランジスタ9の
最大コレクタ電流、hfe:水平出力トランジスタ9の
エミッタ接地電流増幅率である。iB1(opt)<i
B2(opt)であるため、ベース抵抗20の変わり
に、図2(b)に示す回路が良く使用される。
【0019】図2(b)の場合のiB1(min)及び
iB2(max)はそれぞれ(4)、(5)式で表わさ
れる。
【0020】 iB1(min)=(ED/n)・{1/(R2+RB1)−TH/(2・L2)} …(4) iB2(max)={(ED/n)−VF}/{1/(R2+RB2)} …(5) 但し、RB2は抵抗19の抵抗値、VFはダイオード1
8の順方向降下電圧である。
【0021】(4)式より、ベース電流最小値iB1
(min)を水平偏向周期THの変化によらず、常に最
適値iB1(opt)にするためには、ドライブ電源
電圧EDを水平偏向周波数に比例して減少させる。水
平出力トランジスタのベース抵抗RB1を、水平偏向周
波数に比例させる。ドライブトランスの2次側インダ
クタンスL2を水平偏向周波数に比例して減少させるの
3つの方法がある。図1の第1の実施例は、の水平出
力トランジスタ8のベース抵抗RB1を水平偏向周波数
に比例して増加させる実施例である。
【0022】図6に、図1の実施例の第1の具体的回路
例を示す。図6においてベース抵抗制御回路6は、ダイ
オード18、抵抗19、23及びベース電流制御トラン
ジスタ22から構成されている。また、水平偏向周波数
検出回路7は、抵抗器24、25、30、コンデンサ2
6、27、ワンショット・マルチバイブレータ28、正
電源入力端子29及びトランジスタ31から構成されて
いる。その他の回路構成は図1または図2に示された回
路と同じなので説明を省略する。
【0023】次に動作を説明する。
【0024】水平パルス入力端子1に入力された水平パ
ルスをトランジスタ31、抵抗器30により反転増幅し
てTTLレベルに変換し、ワンショット・マルチバイブ
レータ28に入力する。ワンショット・マルチバイブレ
ータ28は抵抗25、コンデンサ27の定数により決ま
るパルス幅を有するパルスを出力する。このワンショッ
ト・マルチバイブレータ28より出力されたパルスを抵
抗24、コンデンサ26により平滑し直流化する。この
結果得られた直流電圧は水平偏向周波数に比例した電圧
となる。この電圧をベース電流制御トランジスタ22の
ベースに入力する。すると、水平偏向周波数が高くなる
とトランジスタ22のベース電圧が上昇し、トランジス
タ22のエミッタ・コレクタ間抵抗が増加する。この結
果、水平出力トランジスタ8の順方向ベース電流最小値
iB1(min)が水平偏向周波数によらず常に最適値
iB1(opt)となる。
【0025】図7に、図1の実施例の第1の具体的回路
例を示す。図7において、ベース抵抗制御回路6は、図
6のベース抵抗制御回路6と比較して構成部品は同一で
あるが、図7の実施例では、ベース抵抗制御回路6がド
ライブトランス5の2次巻線のアース側に設けられてい
る点が異なっている。また、水平偏向周波数検出回路7
は、トランジスタ35、38、抵抗器32、33、3
4、39、負電源入力端子36、正電源入力端子37か
ら構成されている。その他の回路構成は、図6に示され
た回路と同様なので説明は省略する。次に、動作を説明
する。水平AFC回路の電圧制御発振器(VCO)(図
示されていない)の制御電圧が入力端子40に印加され
る。この入力端子40に入力された制御電圧はトランジ
スタ38によって構成されるエミッタフォロワ及びトラ
ンジスタ35によって構成されるレベルシフト回路を経
由してトランジスタ22’のベースに出力される。この
ことにより水平偏向周波数に比例した電圧がトランジス
タ22’のベースに印加される。この結果、水平偏向周
波数が高くなると、トランジスタ22’のエミッタ・コ
レクタ間抵抗が増加し、図6の実施例と同様に、水平出
力トランジスタ8の順方向ベース電流最小値iB1(m
in)が水平偏向周波数によらず常に最適値iB1(o
pt)に保たれる。
【0026】図8は、本発明のディスプレイ装置に用い
られる回路の第2の実施例を示す回路図である。図8に
示された実施例では、水平出力トランジスタのコレクタ
電流が水平ラスターサイズや高圧負荷の変化により大き
く変化した場合でも、水平出力トランジスタが常に最適
ドライブするように回路を付加している。すなわち、本
実施例では、図6に示された回路に、さらに、トランジ
スタ41、抵抗器42、43、44、45、49、5
0、51、52、演算増幅器46、53、可変抵抗器4
7、正電源入力端子48、カレントトランス54、整流
ダイオード55、コンデンサ56が付加されている。そ
の他の回路構成は図6の回路と同様である。次に動作を
説明する。水平出力トランジスタ8のエミッタにカレン
ト・トランス54を接続し、その2次側に発生する電圧
を整流平滑することにより、コレクタ電流に比例した直
流電圧を得る。この直流電圧を演算増幅器46の非反転
入力端子及び演算増幅器53の反転入力端子に入力す
る。
【0027】この結果、水平出力トランジスタ8のコレ
クタ電流が増加すると、逆方向ベース電流を制御するト
ランジスタ41のベース電圧が上昇し、トランジスタ4
1のコレクタエミッタ間抵抗が減少し、逆方向ベース電
流が増加する。同時に、水平出力トランジスタ8の順方
向ベース電流を制御するトランジスタ22のベース電圧
が降下し、トランジスタ22のコレクタ・エミッタ間抵
抗が減少し、水平出力トランジスタ8の順方向ベース電
流が増加する。また、水平偏向周波数検出回路7の出力
電圧を演算増幅器53の非反転入力端子に入力すること
により、図6に示した実施例と同様に水平偏向周波数の
変化によらず常に順方向ベース電流最小値iB1(mi
n)を最適値iB1(opt)に保っている。
【0028】この、水平偏向周波数検出回路7及びトラ
ンジスタ22は、水平偏向周波数検出回路7の出力信号
が演算増幅器53を介してトランジスタ22のベースに
入力されているが、図6の実施例と全く同様の動作をす
る。なお、水平偏向周波数検出回路7は図6中の水平偏
向周波数検出回路7と同一の回路構成をしている。この
結果、水平偏向周波数水平ラスターサイズ、高圧負荷の
変化によらず、水平出力トランジスタのコレクタ損失を
常に最小値に保つことができる。
【0029】図9は、本発明のディスプレイ装置に用い
られる回路の第3の実施例である。図8に示された実施
例とは、水平出力トランジスタ8のコレクタ電流の変化
に追従して常に最適ドライブを行う回路の構成が異って
いる。すなわち、図9の実施例は、図6に示された回路
にトランジスタ57、抵抗器58、59、演算増幅器6
0、コンデンサ61、63、電流検出抵抗62を付加し
ている。
【0030】その他の回路構成は図6に示された回路と
同様である。また、水平偏向周波数検出回路7の回路構
成も、図6に示された水平周波数検出回路7と同様であ
る。
【0031】次に、動作を説明する。水平出力トランジ
スタ8のエミッタに電流検出抵抗62、コンデンサ63
を設け水平出力トランジスタ8のコレクタ電流に比例し
た直流電圧を得る。この直流電圧を演算増幅器60の非
反転入力端子に入力する。すると、コンデンサ61の両
端電圧(ドライブ電圧)は水平出力トランジスタ8のコ
レクタ電流に比例する。この結果、水平出力トランジス
タの順方向ベース電流及び逆方向ベース電流は水平出力
トランジスタ8のコレクタ電流に比例する。この結果、
図8に示された実施例と同様の効果が得られる。
【0032】図10は、本発明のディスプレイ装置に用
いられる回路の第4の実施例の回路図である。図9に示
された実施例とは、水平偏向周波数に追従して常に最適
ドライブを行う回路の構成が異っている。図10におい
て、64、65は抵抗器である。
【0033】次に、動作を説明する。水平偏向周波数検
出回路7の出力電圧は演算増幅器60の反転入力端子に
印加され、演算増幅器46の非反転入力端子に印加され
ている。この結果、水平偏向周波数が増加するとコンデ
ンサ61の両端電圧(ドライブ電圧)は減少する。この
ことにより、順方向ベース電流最小値iB1(min)
が最適値iB1(opt)に保たれる。しかし、ドライ
ブ電圧が減少すると、逆方向ベース電流iB2(ma
x)が減少する。このトランジスタ8の逆方向ベース電
流iB2(max)が減少するのを防止するため、演算
増幅器46及びトランジスタ41等で構成される回路が
接続されている。水平偏向周波数検出回路7の出力電圧
が演算増幅器46の非反転入力端子に入力されているこ
とから、水平偏向周波数が上昇すると、演算増幅器46
の出力電圧が上昇する。
【0034】この結果、トランジスタ41のベース電圧
が上昇し、トランジスタ41のエミッタ・コレクタ間抵
抗が減少してトランジスタ8の逆方向ベース電流iB2
(max)を増加させる。このことにより、トランジス
タ8の逆方向ベース電流最大値iB2(max)を最適
値iB2(opt)に保っている。この結果、図8及び
図9に示された実施例と同様の効果が得られる。
【0035】図11に、本発明のディスプレイ装置に用
いられる回路の第5の実施例が示されている。図9また
は、図10に示された実施例とは、水平偏向周波数に追
従して、常に最適ドライブを行う回路の構成が異ってい
る。図11において、66は正電源入力端子、67はイ
ンダクタンス制御巻線、68はインダクタンス制御トラ
ンジスタ、69は抵抗器である。
【0036】次に、動作を説明する。水平偏向周波数検
出回路7から出力された水平偏向周波数に比例した電圧
をトランジスタ68のベースに加えると、インダクタン
ス制御巻線67に水平偏向周波数に比例した直流電流が
流れる。この結果、水平偏向周波数が増加すると、ドラ
イブトランスの2次側巻線のインダクタンスが減少す
る。
【0037】このように、水平偏向周波数の変動に伴な
い、ドライブトランスの2次側巻線のインダクタンスが
制御されることにより、順方向ベース電流最小値iB1
(min)が最適値B1(opt)に保たれる。この結
果、図8また、図9に示された実施例と同様の効果が得
られる。
【0038】なお、図11の実施例は、水平偏向周波数
検出回路7には、水平パルスが入力され、水平パルスの
周波数が検出されているが、図7の実施例と同様、水平
AFC回路の電圧制御発振器(VOC)の制御電圧を水
平偏向周波数検出回路7に入力する構成としても良い。
【0039】図12に、本発明のディスプレイ装置に用
いられる回路の第6の実施例が示されている。図12の
実施例は、図11に示された実施例とは、コレクタ電流
に追従して常に最適ドライブを行う回路の構成が異って
いる。図12において、70、71、72、73は抵抗
器、74は演算増幅器である。その他、図10または図
11に示された実施例の構成物と同様の構成物には同一
の番号が付されている。
【0040】次に動作を説明する。水平出力トランジス
タ8のエミッタに設けた電流検出抵抗62、コンデンサ
63によりコレクタ電流に比例した直流電圧が得られ
る。この電圧を演算増幅器46の非反転端子及び演算増
幅器74の反転入力端子に入力している。この結果コレ
クタ電流が増加すると、演算増幅器46を介して、トラ
ンジスタ41のベース電圧が上昇し、トランジスタ8の
逆方向ベース電流を制御するトランジスタ41のコレク
タエミッタ間抵抗が減少し、トランジスタ8の逆方向ベ
ース電圧が増加する。同時に、演算増幅器74及びトラ
ンジスタ68の働きにより、インダクタンス制御巻線6
7を流れる電流が減少してドライブトランス5’の2次
巻線のインダクタンスが増加し、トランジスタ8の順方
向ベース電流最小値が増加する。この結果、図12に示
された実施例も図8〜図11の実施例と同様の効果が得
られる。
【0041】次に本発明の効果について説明する。図1
3は本発明の効果の1例を示す図である。曲線75は、
従来のディスプレイ装置に用いられていた回路におい
て、水平偏向周波数45KHzにおいて水平ドライブ回
路の条件を最適に設定し、水平偏向周波数を90KHz
まで変化させた場合の水平出力トランジスタのコレクタ
損失を示している。曲線76は、従来回路において逆に
水平偏向周波数90KHzにおいて水平ドライブ回路の
条件を最適に設定し、水平偏向周波数曲線45KHzま
で変化させた場合の水平出力トランジスタのコレクタ損
失を示している。曲線77は、水平偏向周波数に水平ド
ライブ回路の条件を自動追従させた本発明のディスプレ
イ装置に用いられる回路の水平出力トランジスタのコレ
クタ損失を示している。図13から明らかな様に、本発
明により水平出力トランジスタの損失を大幅に低減でき
ることがわかる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、
レクタ電流の振幅(水平偏向電流)が変化しても、それ
に対応して水平出力トランジスタの損失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路の
第1の実施例を示す回路図である。
【図2】従来のディスプレイ装置に用いられていた水平
偏向高圧回路の動作を説明するための回路図である。
【図3】従来のディスプレイ装置に用いられていた水平
偏向高圧回路の動作を説明するための波形図である。
【図4】水平出力トランジスタの損失とベース電流との
関係を示す図である。
【図5】水平出力トランジスタのコレクタ電流と最適ベ
ース電流との関係を示す図である。
【図6】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路の
第1の具体例を示す回路図である。
【図7】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路の
第1の実施例の第2の具体例を示す回路図である。
【図8】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路の
第2の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路の
第3の実施例を示す回路図である。
【図10】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路
の第4の実施例を示す回路図である。
【図11】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路
の第5の実施例を示す回路図である。
【図12】本発明のディスプレイ装置に用いられる回路
の第6の実施例を示す回路図である。
【図13】本発明の効果を説明する図である。
【符号の説明】
1…水平パルス入力端子、2…水平ドライブトランジス
タ、3…ダイオード、4…ドライブ電圧入力端子、5…
ドライブトランス、6…ベース抵抗制御回路、7…水平
偏向周波数検出回路、8…水平出力トランジスタ、9…
ダンパーダイオード、10…共振コンデンサ、11…水
平偏向コイル、12…S字コンデンサ、13…フライバ
ックトランス、14…高圧整流ダイオード、15…高圧
出力端子、17…電源入力端子、19,20…ベース抵
抗、22,41…ベース電流制御トランジスタ、28…
ワンショットマルチバイブレータ、29…正電源入力端
子、31…トランジスタ、35…トランジスタ、36…
負電源入力端子、37…正電源入力端子、38…トラン
ジスタ、40…VCO用制御電圧入力端子、46,53
…演算増幅器、47…可変抵抗器、48…正電源入力端
子、54…カレントトランス、55…整流ダイオード、
57…電圧制御トランジスタ、60…演算増幅器、62
…電流検出抵抗、66…正電源入力端子、67…インダ
クタンス制御巻線、68…インダクタンス制御トランジ
スタ、74…演算増幅器、75…水平偏向周波数45K
HZでドライブ条件を固定した従来回路のコレクタ損
失、76…水平偏向周波数90KHZでドライブ条件を
固定した従来回路のコレクタ損失、77…水平偏向周波
数にドライブ条件を自動追従させた本発明による回路の
コレクタ損失。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−191481(JP,A) 特開 昭62−238597(JP,A) 特開 昭64−47175(JP,A) 特開 昭63−50164(JP,A) 特開 昭62−58781(JP,A) 特開 平1−228270(JP,A) 特開 昭62−34467(JP,A) 実開 昭62−147959(JP,U) 実開 昭62−193371(JP,U) 実開 平2−75868(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/16 G09G 1/04 H04N 3/27

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平ドライブトランスの2次側巻線に発生
    した水平周期のパルス信号を水平出力トランジスタのベ
    ースに印加してスイッチング動作を行わせるようにした
    水平偏向回路を有するディスプレイ装置において、前記
    水平偏向回路は、前記水平出力トランジスタのコレクタ
    電流の振幅の大きさに対応した電圧に基づいて前記水平
    出力トランジスタの順方向ベース電流を制御する第1の
    ベース電流制御回路と、前記電圧に基づいて、該第1の
    ベース電流制御回路とは独立して前記水平出力トランジ
    スタの逆方向ベース電流を制御する第2のベース電流制
    御回路とを有することを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】前記水平出力トランジスタのコレクタ電流
    の振幅の大きさに対応した電圧は、該水平出力トランジ
    スタのエミッタから検出した検出電圧を整流、平滑する
    ことにより得られた直流電圧であることを特徴とする請
    求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】前記第1のベース電流制御回路は、前記電
    圧に基づいて前記水平ドライブトランスの2次側巻線と
    前記水平出力トランジスタのベースとの間に接続された
    順方向電流に対する抵抗の値を制御する第1のベース抵
    抗制御手段を備え、前記第2のベース電流制御回路は、
    前記電圧に基づいて前記水平ドライブトランスの2次側
    巻線と前記水平出力トランジスタのベースとの間に接続
    された逆方向電流に対する抵抗の値を制御する第2のベ
    ース抵抗制御手段を備えることを特徴とする請求項1に
    記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2のベース抵抗制御手段
    は、それぞれ、前記水平ドライブトランスの2次側巻線
    にエミッタが接続され、前記水平出力トランジスタのベ
    ースにコレクタが接続されたトランジスタを含み、該ト
    ランジスタのコレクタ・エミッタ間の抵抗を前記電圧に
    応じて制御するように構成されていることを特徴とする
    請求項3に記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のベース電流制御回路は、前記電
    圧に基づいて前記水平ドライブトランスの2次側巻線の
    インダクタンス値を制御するインダクタンス制御手段を
    備え、前記第2のベース電流制御回路は、前記電圧に基
    づいて前記水平ドライブトランスの2次側巻線と前記水
    平出力トランジスタのベースとの間に接続された逆方向
    電流に対する抵抗の値を制御するベース抵抗制御手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の ディスプレイ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ベース抵抗制御手段は、前記水平ドラ
    イブトランスの2次側巻線にエミッタが接続され、前記
    水平出力トランジスタのベースにコレクタが接続された
    トランジスタを含み、該トランジスタのコレクタ・エミ
    ッタ間の抵抗を前記電圧に応じて制御するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載のディスプレ
    イ装置。
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