JP3182748B2 - 磁気ディスク装置の樹脂製シャッター用金型装置 - Google Patents

磁気ディスク装置の樹脂製シャッター用金型装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロフロッピーデ
ィスク等の磁気ディスク装置の樹脂製シャッター用金型
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は図4に示すように、
記憶用デイスク体(図示せず)を収納する樹脂製上ハー
フ1及び下ハーフ2と、これらハーフ1,2の外周部に
摺動可能に設けられた樹脂製シャッター3とから構成さ
れ、前記シャッター3は対向する一対の側板3Aと、こ
れら側板3Aを断面コ字状に連結する底板3Bとからな
り、前記側板3Aには開口窓3Cが形成されている。そ
して非使用時には前記シャッター3で各ハーフ1,2の
磁気ヘッド導入口4を塞ぐようになっている。
【0003】従来、前記樹脂製シャッター3の射出成形
金型は図5に示すように、キャビティ入子5が組込まれ
た固定側型板6、長方板状のコア部7Aが垂直に形成さ
れた可動側型板7、該可動側型板7に沿って摺動可能に
取付けられた可動側スライドコア8を備えており、これ
らキャビティ入子5、コア部7A、各スライドコア8の
間にはキャビティ9が画成されている。また前記キャビ
ティ入子5を貫通してキャビティ9の底板成形部9Aに
は射出ノズル10が設けられている。
【0004】そして、図示しないアンギュラピンにより
スライドコア8はコア部7Aに接近して型締めし、そし
て前記射出ノズル10から溶融樹脂がキャビティ9に注入
される。この後可動側型板7が後退すると共に、アンギ
ュラピンによりスライドコア8はコア部7Aから離間す
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記シャッター3の側
板3Aは図4に示すように上、下ハーフ1,2に摺動す
るためにストレート形状にしなければならない。しかし
ながら、従来技術においては、図4の一点鎖線に示すよ
うに側板3Aが反ってしまうという問題があった。これ
は成形時の残留応力等による。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、対向する一対の側板と、これら側板を断
面コ字状に連結する底板とからなる磁気ディスク装置の
樹脂製シャッターを一体成形するための金型装置におい
て、前記側板の反り等をなくして成形することができる
磁気ディスク装置の樹脂製シャッター用金型装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、対向する一対の側板と、これら
側板を断面コ字状に連結する底板とからなる磁気ディス
ク装置の樹脂製シャッターを一体成形するための金型装
置であって、樹脂通路を有する固定側型板と、この固定
側型板との対面に可動側型板側から突設された長方板状
のコア部と、前記コア部の両側面に離接可能に設けられ
た一対のスライドコアにより前記シャッター形状をなす
キャビティを画成し、型温度調節手段を前記スライドコ
アに複数設け、かつ前記コア部側に型温度調節手段を設
たものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明の磁気ディスク装置の樹脂製シ
ャッター用金型装置では、成形時にスライドコアの各部
の温度を型温度調節手段により調節して、異なる温度で
シャッターの側板を成形して反りなどを防止できる。
た、成形時にスライドコアのみならず、コア部の温度を
型温度調節手段により調節して、シャッターの側板を成
形して反りなどを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3を参
照して説明する。図1において11は固定側金型部材、12
は可動側金型部材である。これら金型部材11,12は、図
示上下方向に移動して開閉するものであり、型締時にシ
ャッターの形状をしたキャビティ13が両者間に形成され
るものである。前記固定側金型部材11には、スプルーブ
ッシュ14が設けられ射出成形機本体に取付ける取付け板
15、ランナー16を形成したマニホールド17、受け板18、
キャビティ入子19を設けた固定側型板20が設けられてい
る。
【0010】21は前記キャビティ13に樹脂通路たるゲー
ト22が臨むスピア等のノズルであり、該ゲート22には前
記スプルーブッシュ14から前記ランナー16を経てゲート
22に至る樹脂通路23が接続されている。
【0011】前記可動側金型部材12は、射出成形機本体
に取付ける取付け板31、突出し板32、受け板33、可動側
型板34が設けられ、さらに前記可動側型板34には前記固
定側型板20との対向面に長方板状のコア部35Aを設けた
コア35が設けられている。また前記可動側型板34の上面
に沿って一対のスライドコア36,36Aが前記コア部35A
を間に挟んで対称に配置され、前記コア部35Aの両側面
に対し接近離間可能とされている。そして前記スライド
コア36,36Aと前記可動側型板34との間にはスプリング
等の弾性体37が設けられ、前記可動側型板34が前記固定
側型板20から離れると両スライドコア36,36Aが前記コ
ア部35Aから離れ、逆に型締め状態では、両スライドコ
ア36,36Aが前記コア部35Aに接近するようになってい
る。尚、図中38は前記突出し板32により作動する突出し
ピンであり、該突出しピン38は前記コア部35Aの上端よ
り突設可能に設けられている。
【0012】さらに、前記スライドコア36,36Aにおけ
る前記コア部35A側の面には、前記磁気ヘッド導入口4
を成形するための突起39が形成されていると共に、前記
スライドコア36,36Aの表面には放電加工によりRma
xが12〜14μm程度のシボ面40が形成され、このシ
ボ面40には、窒化チタン(TiN)による1〜4μm程
度のチタンコーティング層41が設けられている。
【0013】また42,43は前記一方のスライドコア36に
設けられた型温度調節手段たる第1、第2冷却回路であ
り、図2及び図3に示すように前記第1冷却回路42は前
記スライドコア36のキャビティ入子19側、すなわち前記
ゲート22に近づけて設けられ、一方第2冷却回路43は固
定側型板20側、すなわち前記ゲート22と離れて設けられ
いる。そして前記第1冷却回路42には第1冷却液供給路
44と第1冷却液回収路45とが接続され、そして第1冷却
液供給路44、第1冷却液回収路45をチラー46や流量調節
弁47等を備えた第1型温度調節装置48に接続する。同様
に第2冷却回路43には第2冷却液供給路49と第2冷却液
回収路50とが接続され、そして第2冷却液供給路49、第
2冷却液回収路50をチラー51や流量調節弁52等を備えた
第2型温度調節装置53に接続する。尚、他方のスライド
コア36Aにも一方のスライドコア36と同様に別の型温度
調節装置(図示せず)に接続した独立した型温度調節手
段たる第1冷却回路42A、第2冷却回路43Aが設けられ
ている。
【0014】さらに、前記コア35にはコア部35Aの温度
を調節するための型温度調節手段たる第3冷却回路54が
設けられ、該第3冷却回路54にも第3冷却液供給路55と
第3冷却液回収路56とが接続され、そして第3冷却液供
給路55、第3冷却液回収路56をチラー57や流量調節弁58
等を備えた第3型温度調節装置59に接続する。尚、前記
第3冷却回路56は前記受け板33に形成した貫通孔60に前
記コア35に設けた孔61が連通して設けられると共に、該
孔61には仕切板62を設けて、冷却液が前記孔61の先端側
で迂回するようになっている。
【0015】次に、前記構成からなる金型装置の作用に
ついて説明する。まず、図1に示す型締め状態で、図示
しないノズルから溶融樹脂を供給し、前記スプルーブッ
シュ14、ランナー16、ノズル21を介して前記ゲート22か
ら前記キャビテイ9内に溶融樹脂を注入する。次いで、
この樹脂が十分に固化した後、前記可動側金型部材12が
後退して形開き状態となる。この際に、前記スライドコ
ア36は前記弾性体37の付勢力によって前記コア部35Aか
ら離れる。
【0016】次に前記突出し板32が作動して前記突出し
ピン38をコア部35Aより突出して、シャッター3を完全
に離型させるものである。
【0017】このようなシャッター3の成形時に、例え
ば第1及び第2型温度調節装置48,53を調節して、すな
わち、チラー51の温度設定をチラー46の温度設定より高
くしたり、また流量調節弁47,52の開度を調節したりし
て、前記キャビティ13における側板3Aの底板3B側対
応部位A、側板3Aの先端側対応部位Bの順に型温度を
高くすることにより、シャッター3における側板3Aの
先端側の残留応力を少なくして、反りのないシャッター
3を成形することができる。
【0018】さらに、第3型温度調節装置59を調節し
て、すなわち、チラー57の温度設定を前記チラー51の温
度設定より高くしたり、また流量調節弁58の開度を調節
したりして、前記キャビティ13における側板3Aの先端
内側対応部位Cの型温度を、さらに前記先端側対応部位
Bより高めるようにして、型温度を対応部位A、B、C
の順に高くすることにより、シャッター3における側板
3Aの先端側の残留応力を一層少なくして、反りのない
シャッター3を成形することができる。
【0019】以上のように、前記実施例ではゲート22を
キャビティ入子19に設けた固定側型板20と、この固定側
型板20との対面に可動側型板34から突設された長方板状
のコア部35Aと、前記コア部35Aの両側面に離接可能に
設けられた一対のスライドコア36,36Aにより前記シャ
ッター形状をなすキャビティ13を画成し、さらに前記ス
ライドコア36,36Aには、第1冷却回路42と第2冷却回
路43が設けられ、そしてこれら冷却回路42,50には第
1,2型温度調節装置48,53が接続されているために、
例えば前記対応部位Aの型温度より前記対応部位Bの型
温度を高めたりして、前記スライドコア36の表面温度を
自由に調節して、前記シャッター3における側板3Aの
反り等を防止して成形することができる。
【0020】さらに、コア部35A側にも第3型温度調節
装置69を備えた第3冷却回路54を設けたことによって、
前記スライドコア36側の温度管理の他にコア部35A側の
温度管理が可能となり、前記スライドコア36のみならず
コア部35Aの表面温度を自由に調節して、前記シャッタ
ー3における側板3Aの反り等を確実に防止して成形す
ることができる。
【0021】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば実施例ではスライドコアに2つの冷却
回路を設けたが、3以上の冷却回路を設けてもよい等種
々の変形が可能である。この場合にはより精密な温度管
理を行うことができる。さらに、実施例では前記対応部
位A,B,Cの順に型温度を高くしたが、側板3が外側
に反った場合には例えば対応部位A,C,Bの順に型温
度を高くしたりする等、側板3の変形によって適宜型温
度の設定を変更する等の変形も可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、対向する一対
の側板と、これら側板を断面コ字状に連結する底板とか
らなる磁気ディスク装置の樹脂製シャッターを一体成形
するための金型装置であって、樹脂通路を有する固定側
型板と、この固定側型板との対面に可動側型板側から突
設された長方板状のコア部と、前記コア部の両側面に離
接可能に設けられた一対のスライドコアにより前記シャ
ッター形状をなすキャビティを画成し、型温度調節手段
を前記スライドコアに複数設け、前記型温度調節手段に
よりスライドコアの各部を所望温度に調節して、シャッ
ターの反りなどの変形を防止することができる。また、
前記コア部側に型温度調節手段を設けたことにより、前
記スライドコアとコア部を所望温度に調節して、シャッ
ターの反り などの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のー実施例を示す要部の斜視図である。
【図3】本発明のー実施例を示す型開き時の要部の断面
図である。
【図4】本発明のー実施例を示す磁気ディスク装置の分
解斜視図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 シャッター 3A 側板 3B 底板 13 キャビティ 20 固定側型板 22 ゲート(樹脂通路) 34 可動側型板 35 コア部 36 36A スライドコア 42 43 54 冷却回路(型温度調節手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の側板と、これら側板を断
    面コ字状に連結する底板とからなる磁気ディスク装置の
    樹脂製シャッターを一体成形するための金型装置であっ
    て、樹脂通路を有する固定側型板と、この固定側型板と
    の対面に可動側型板側から突設された長方板状のコア部
    と、前記コア部の両側面に離接可能に設けられた一対の
    スライドコアにより前記シャッター形状をなすキャビテ
    ィを画成し、型温度調節手段を前記スライドコアに複数
    設け、かつ前記コア部側に型温度調節手段を設けたこと
    を特徴とする磁気ディスク装置の樹脂製シャッター用金
    型装置。
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DE19740252A1 (de) 1997-09-12 1999-03-18 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure und Methacrylsäure
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