JP3182546U - 透過式死角確認装置およびこれを用いた多方向死角確認装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーブミラー等の凸面鏡では視認し難い死角を確実に視認できる新規な透過式死角確認装置およびこれを用いた多方向死角確認装置を提供する。
【解決手段】低屈折率領域と高屈折率領域を有すると共にその領域間の屈折率が連続的に変化する凹型シート状レンズ10と、この凹型シート状レンズを保持するレンズホルダー20と、このレンズホルダー20を支持するステー30とを有し、前記凹型シート状レンズ10の低屈折率領域近傍のレンズホルダー20周囲に遮光部材23を備える。これによって、凹型シート状レンズ10の屈折作用により、視点と死角との角度にかかわらずその死角領域の様子をその凹型シート状レンズ10上に明瞭に映し出することができるため、カーブミラー等の凸面鏡では視認し難い死角を確実に視認できる
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば交差点や車庫の出入口等に生ずる死角を確実に視認するための透過式死角確認装置およびこれを用いた多方向死角確認装置に関する。
一般に都市部の交差点や狭い道路、車庫(駐車場)の出入口等には、塀や植木、電柱、建物、看板等が密集して設けられているケースが多い。そのため、その付近には多くの死角が発生し、車同士あるいは車と自転車や歩行者との出会い頭の接触事故が頻繁に起こっている。例えば、図21に示すように車庫や狭い道路の出入口の両側にブロック塀等が設置されているケースでは、歩道を走る自転車がブロック塀の陰に隠れてドライバーの死角になってしまうため、出会い頭に接触したり、あるいは図22に示すように車を避けようとした自転車が車道にはみ出して車道を走る車と接触するようなケースが後を絶たない。
そのため、従来ではそれらの近傍にカーブミラー等の凸面鏡を設置し、ドライバーや歩行者等から直接視認できない領域を映して死角を無くすことによってこれらの接触事故を防止するようにしている。
しかしながら、カーブミラー等の凸面鏡は視認性が低く、対象物をはっきりと視認し難いといった欠点がある。例えば、ドライバーや歩行者の視点と死角にある対象物との角度が100°以下の場合では、これらの凸面鏡であっても比較的視認可能であるが、100°を越えると対象物が鏡の縁部にしか映らなくなってしまい、視認性が著しく低下してしまう。
また、カーブミラー等の凸面鏡は主にドライバーや歩行者の視点に対する左右方向の領域(景色)を映すことを目的としており、それ以外の場所、例えば上り勾配道路と下り勾配道路の分岐点(坂道の頂点)や勾配道路と水平道路の分岐点等のように上下方向の死角が発生する場所では適用が困難である。さらに、鏡に映った反射映像では、自己と対象物との距離感がつかみにくいといった欠点がある。
そこで、本考案はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的はカーブミラー等の凸面鏡では視認し難い死角を確実に視認できる新規な透過式死角確認装置およびこれを用いた多方向死角確認装置を提供するものである。
前記目的を達成するために第1の考案は、低屈折率領域と高屈折率領域を有すると共にその領域間の屈折率が連続的に変化する凹型シート状レンズと、当該凹型シート状レンズを保持するレンズホルダーと、当該レンズホルダーを支持するステーとを有し、前記凹型シート状レンズの低屈折率領域近傍のレンズホルダー周囲に遮光部材を備えたことを特徴とする、本体を独立させ位置や角度を自由に調整できる透過式死角確認装置である。
このような構成をした透過式死角確認装置を死角の多い交差点や車庫の出入口等に設置しておけば、凹型シート状レンズの屈折作用により、視点と死角との角度にかかわらずその死角領域をその凹型シート状レンズ上に明瞭に映し出すことができる。この結果、従来からカーブミラー等の凸面鏡が設置されていた場所はもちろん、上り勾配道路と下り勾配道路の分岐点や勾配道路と水平道路の分岐点等のように上下方向の死角が発生する場所にも容易に適用できる。すなわち、従来カーブミラー等の凸面鏡が設置できない場所や設置できてもよく見えない場所にも容易に適用できる。また、この凹型シート状レンズの低屈折率領域近傍のレンズホルダー周囲に遮光部材を設けたことにより、その方向から差し込む光の散乱を抑制できるため、より優れた視認性を発揮できる。さらに、レンズ越しの透視映像であるため、自己と対象物との距離感がつかみやすいといった効果がある。
第2の考案は、第1の考案において、前記凹型シート状レンズは凹凸面と平滑面を有し、前記凹凸面側を表面が平滑な透明板で覆った透過式死角確認装置である。このような構成によれば、凹凸面側にゴミや埃等が付着・堆積するのを防止して視認性の低下を防止できる。
第3の考案は、第1または第2の考案において、前記レンズホルダーは、前記凹型シート状レンズを平板状に保持する透過式死角確認装置である。このような構成によれば、死角領域を明瞭に凹型シート状レンズ上に映し出すことができる。
第4の考案は、第1または第2の考案において、前記レンズホルダーは、前記凹型シート状レンズを所定の方向に湾曲させた状態で保持する透過式死角確認装置である。このような構成によれば、広角度で死角領域を凹型シート状レンズ上に映し出すことができるため、移動しながらでも見ることができる。
第5の考案は、第1乃至第4のいずれかの考案において、前記凹型シート状レンズは、フレネルレンズの中心付近から外縁部に亘る所定の部位を円形または矩形状に切り取って形成してなる透過式死角確認装置である。このような構成によれば、低屈折率領域と高屈折率領域を有すると共にその領域間の屈折率が連続的に変化する凹型シート状レンズを容易に作成できる。
第6の考案は、第1乃至第5のいずれかの考案において、前記凹型シート状レンズの視点方向面に、所定の間隔を隔てて凸型シート状レンズを重ね合わせるようにして設置してなる透過式死角確認装置である。このような構成によれば、凹型シート状レンズに映った死角領域のうち拡大したい部分が凸型シート状レンズに拡大して映し出されるため、装置から遠い位置でも死角領域が良く見えようになる。
第7の考案は、第1乃至第6のいずれかの透過式死角確認装置と反射式死角確認装置とを支柱または取付治具あるいは死角を生ずる障害物等へ取り付けてなることを特徴とする多方向死角確認装置である。このような構成をした死角確認装置によれば、視点を大きく動かすことなく左右または上下方向の死角の様子を視認することができる。
本考案によれば、凹型シート状レンズの屈折作用により、視点と死角との角度にかかわらずその死角領域をその凹型シート状レンズ上に明瞭に映し出すことができる。この結果、従来からカーブミラーや凸面鏡が設置されていた場所はもちろん、カーブミラー等の凸面鏡が設置できない場所や設置できてもよく見えない場所にも容易に適用できる。
本考案に係る透過式死角確認装置100の実施の一形態を示す正面図である。 図1中、A−A線断面図である。 フレネルレンズ40から凹型シート状レンズ10を切り出す(裁断)例を示す概念図である。 図3中、A−A線断面図である。 図1中、B方向断面図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の設置例を示した概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の設置例を示した概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の設置例を示した概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の設置例を示した概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を乗用車等の車両に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を乗用車等の車両に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の乗用車への取り付け例を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100をトラック、バス等の前方に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100をトラック側方に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を工事車両に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を通路角や街角等の壁や障害物等に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を店舗等に取り付けた場合の作用を示す概念図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の実施形態を示す断面図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100の他の実施形態を示す断面図である。 本考案に係る透過式死角確認装置100を用いた死角確認装置200の実施の一形態を示す写真図である。 車庫または狭い道路の出入口における出会い頭事故の状況を示す概念図である。 車庫または狭い道路の出入口における出会い頭事故の状況を示す概念図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本考案に係る透過式死角確認装置100の実施の一形態を示した正面図であり、図2は図1中A−A線断面図である。図示するようにこの透過式死角確認装置100は、凹型シート状レンズ10と、この凹型シート状レンズ10を保持するレンズホルダー20と、このレンズホルダー20を支持するステー30とから主に構成されている。
凹型シート状レンズ10は、図2に示すように、その一方の片面側に小さな角度面が階段状に形成された凹凸面10aを有すると共に他方の面は表面が平らな平滑面10bを有する構造となっている。そして、この凹凸面10a側を構成する各角度面の角度の違いによって低屈折率領域と高屈折率領域を有すると共にその領域間の屈折率が連続的に変化する構造となっている。
この凹型シート状レンズ10の作成方法としては特に限定されるものではないが、例えば図4の断面図に示すように、レンズ中央部の屈折率が低く、周縁部になるに従って屈折率が徐々に連続的に高くなるような構成をした既存のプラスチック製のフレネルレンズ40を用い、このフレネルレンズ40の中心付近から外縁部に亘る所定の部位を、図3に示すように円形または矩形状に切り取る(裁断する)ことによって容易に作成することができる。
従って、例えば図3に示す点線Aに沿って切り取られた円形の凹型シート状レンズ10の場合は、フレネルレンズ40の中心付近に位置している領域が低屈折率領域となり、フレネルレンズ40の外縁部付近に位置している領域が低屈折率領域となる。また、同図に示す点線Bに沿って切り取られた矩形状の凹型シート状レンズ10の場合も同様に、フレネルレンズ40の中心付近に位置している領域が低屈折率領域となり、フレネルレンズ40の外縁部付近に位置している領域が低屈折率領域となる。
なお、この切り出し形状やその大きさは特に限定されるものでなく、図3に示す点線CやDのように狭い領域や細長い領域でも良い。ただし、低屈折率領域と高屈折率領域がレンズの上下または左右あるいは斜め方向に分かれている必要があるため、中心部から外縁部に沿って屈折率が変化するようなフレネルレンズ40をそのまま使用することは適当でない。
この凹型シート状レンズ10を保持するレンズホルダー20は、図2に示すように凹型シート状レンズ10よりも径大でかつその周縁部に沿って延びるリング状の枠部材21から構成されている。この枠部材21も特に限定されるものではないが例えばアルミやチタン等の耐錆性の金属やプラスチックあるいは木材等のように、可撓性のあるプラスチック製の凹型シート状レンズ10を平板状に保持できる程度の強度と耐候性を有する材料から形成されている。
そして、図示するようにこの枠部材21の内周面にはその周方向に沿って連続して延びる溝部22が形成されており、この溝部22内に凹型シート状レンズ10の周縁部を嵌め込むことで凹型シート状レンズ10をその周囲から平板状に保持するようになっている。
また、本実施の形態にあってはさらにこの凹型シート状レンズ10の凹凸面10a側にこの凹型シート状レンズ10と同じ大きさの透明板11が重ね合わされるようにして設けられている。この透明板11は、その両面が平滑な面となっており、凹型シート状レンズ10の光透過率に殆ど影響を与えない透明な材料、例えばアクリル板やポリカーボネート板、ガラス板等から構成されている。
また、図1および図2に示すようにこのレンズホルダー20の周囲、具体的には凹型シート状レンズ10の低屈折率領域近傍のレンズホルダー20の外側周囲には、遮光部材23が設けられている。この遮光部材23は、日光(太陽光)等の強い光を遮る材料、例えば着色されたプラスチック板や金属板、木板等から構成されており、特に凹型シート状レンズ10の低屈折率領域側から差し込む光の散乱を抑制するようになっている。
この遮光部材23の形状としては前記の作用を発揮できるものであれば特に限定されるものではないが、図1に示すように凹型シート状レンズ10を正面側から見たときに凹型シート状レンズ10の一部を覆い隠さない程度に凹型シート状レンズ10の中心方向にやや湾曲して凹型シート状レンズ10の表裏を庇状に覆うような形状が好ましい。
レンズホルダー20を支持するステー30は、図1に示すように地面に立設した支柱50等にこの透過式死角確認装置100を取り付けるためのものであり、例えば図5に示すようにレンズホルダー20側に連結された支持板31とU字ボルト32等から構成されている。そして、図1および図5に示すように支柱50に対してこの支持板31をあてがい、この支持板31をU字ボルト32およびナット33等によって固定することで支柱50の任意の高さおよび方向にこの透過式死角確認装置100を取り付けることができるようになっている。従って、この支持板31を支柱50を軸として適宜前後方向に動かせば、凹型シート状レンズ10の向きを簡単に変えることができる。
そして、このような構成をした本考案の透過式死角確認装置100を、死角の多い交差点の角部や車庫の出入口等に設置しておけば、凹型シート状レンズ10の屈折作用により、視点と死角との角度にかかわらずその死角領域をその凹型シート状レンズ上に明瞭に映し出すことができる。
具体的には、図1のように交差点のブロック塀近傍に立てられた支柱50に対して、その凹型シート状レンズ10の高屈折率領域側が内側(支柱50側)に位置するように設けると、図2に示すように凹型シート状レンズ10の光屈折作用により、直接視認できない、ブロック塀の裏側の状況が凹型シート状レンズ10上に大きくかつ明瞭に映し出されることになる。
また、この透過式死角確認装置100を上り勾配道路の頂点部、例えば図6に示すように上り勾配道路と下り勾配道路の分岐点に設置し、その凹型シート状レンズ10の高屈折率領域が地面側に向くように調整すれば、同じく凹型シート状レンズ10の光屈折作用により、上り勾配道路の途中からでは視認できない、その頂点部の向こう側の下り勾配道路の状況が凹型シート状レンズ10上に大きく明瞭に映し出されることになる。
また、視点と対象物との角度が100°を越えるような大きい場合でも凹型シート状レンズ10の中央付近に対象物を大きく映し出すことができる。さらにこの透過式死角確認装置100は透過式であるため、カーブミラー等の凸面鏡のように対象物が実際とは、左右反対または上下反対に映し出されるようなことがなく、より正確に対象物を映し出すことができる。
これにより、死角領域や死角の対象物をより鮮明に映し出すことができるため、図7に示すように従来からカーブミラー等の凸面鏡が設置されていた場所はもちろん、図6に示すように上り勾配道路と下り勾配道路の分岐点や勾配道路と水平道路の分岐点等のように上下方向の死角が発生する場所にも容易に適用可能となり、優れた安全性を発揮することができる。すなわち、カーブミラー等の凸面鏡が設置できない場所や設置しても対象物が見にくい場所にも容易に適用できる。さらに、レンズ越しの透過映像を視認することになるため、自己と対象物との距離感がつかみやすい。
また、この凹型シート状レンズ10のレンズホルダー20周囲に遮光部材23を設けたことにより、その方向から差し込む日光等の強い光の散乱を抑制できるため、より優れた視認性を発揮できる。しかも、この遮光部材23が庇の役割をすることで凹型シート状レンズ10に対する雨水や鳥の糞等の付着も防止することができる。さらに、この凹型シート状レンズ10の凹凸面10a側は表面が平滑な透明板11で覆われているため、その凹凸面10a側に泥や埃等が付着・堆積して汚れるのを防止して視認性の低下を回避できると共に、その表面に汚れが付着した場合でも雑巾等で軽く拭き取ることで簡単にその汚れを落とすことができる。
次に、図8乃至図19は本考案に係る透過式死角確認装置100の他の実施の形態を示したものである。先ず、図8および図9は、本考案に係る透過式死角確認装置100の他の設置例を示したものであり、前記の実施形態では支柱50に取り付ける例を示したが、図8に示すようにステー30部分をコンクリートボルト等を用いてブロック塀等の死角を生ずる障害物に直接取り付けたり、図9に示すように地上あるいはブロック塀上に設けられた金属柵を利用して取り付けるようにすれば、支柱50がない場所にも簡単に設置することができる。
図10乃至図13は、本考案に係る透過式死角確認装置100を乗用車やトラック等の車両に取り付けた例を示したものである。図10はこの透過式死角確認装置100を乗用車のダッシュボードの助手席側に設置した例を示したものであり、このように設置すれば運転席側からでは死角となる、前方を走るトラックの左側の領域を確実に映し出すことが可能となる。また、左ハンドル車の場合では、前方にトラック等の視界を遮るものが存在していても対向車線側を良好に視認することができる。
図11はこの透過式死角確認装置100を左サイドミラーの近傍に設置した例を示したものであり、このように設置すれば運転席側からでは死角となる、左前方フェンダー付近の領域を確実に映し出すことが可能となる。この場合の取付方法としては、車体に直接取り付ける方法の他に、図12に示すようにドアミラーの近傍やドアミラーに直接取り付けるようにしても良い。
図13はこの透過式死角確認装置100をトラックやバス等のフロントガラスの外側下端付近に取り付けた例を示したものであり、このように設置すれば運転席側からでは死角となる、トラックのフロントバンパー付近の領域を確実に映し出すことが可能となる。また、図14に示すように左ドアミラーや助手席の左窓等にこの透過式死角確認装置100を取り付ければ、サイドミラーによる確認範囲よりも広い範囲を映し出すことができる。これによって例えば図のように本車線に合流する際の死角領域をほぼ完全に無くすことが可能となる。
図15はロードローラー等のように死角の多い大型の工事車両に適用した例を示したものであり、この透過式死角確認装置100を車体の左右や後方に複数取り付けることでそれぞれの死角領域を確実に映し出すことが可能となる。
図16は、ビルや学校等のような大きな建物の通路角や街角、建物、障害物等の角にこの透過式死角確認装置100を設置した例を示したものであり、屈曲した反対側の通路の通行人の存在を把握できると共に、不審者の発見等にも役立つことができる。また、図17に示すように書店やスーパー等の店舗や銀行等に設置すれば、棚の裏側の領域を視認できるため、防犯にも寄与することができる。さらに、本考案の透過式死角確認装置100と共に、従来の反射式死角確認装置(凸面ミラー)110を併設すれば、対象人物の正面または側面のみならず背面側も同時に視認することが可能となる。
また、本考案の透過式死角確認装置100では凹型シート状レンズ10を平板状に保持した状態で用いる他に図18に示すようにレンズホルダー20を曲げ加工して凹型シート状レンズ10を上下または左右方向にやや湾曲させた状態で保持するようにしても良い。このようにすれば、より広い角度で死角領域を凹型シート状レンズ10上に映し出すことが可能となるため、移動しながらでも死角領域を視認することができる。
また、図19に示すように、凹型シート状レンズ10の視点方向面に、所定の間隔を隔てて凸型シート状レンズ24を重ね合わせるようにして設置しても良い。このように構成すれば、凹型シート状レンズ10に映った死角領域が凸型シート状レンズ24に拡大して映し出されるため、より死角領域が見やすくなる。すなわち、凹型シート状レンズ10に映った領域全体でなく、拡大したい部分のみを凸型シート状レンズ24で拡大表示すれば、より明瞭に死角領域が映し出される。
図20は、前述したような本考案の透過式死角確認装置100と凸面鏡からなる従来の反射式死角確認装置とを1つの支柱や取付治具等にセットで取り付けた多方向死角確認装置200の実施の一形態を示したものである。このような構成をした死角確認装置200によれば、視点を大きく動かすことなく交差点や車庫の出入口付近の左右方向または上下方向の2つの死角境域をほぼ同時に視認することができる。
すなわち、図の例では支柱の上端に従来の反射式死角確認装置(カーブミラー等の凸面鏡)110を取り付けると共に、その下方に本考案の透過式死角確認装置100を取り付けたものである。このような構成によれば、上方の凸面ミラー110側に視点とは反対方向の領域が映し出され、その下方の透過式死角確認装置100には、塀の裏側の歩道(死角)を歩く自転車や人物が映し出される。これによって、視点を左右に大きく動かすことなく左右方向の2つの死角領域をほぼ同時に視認することができる。また、本考案の透過式死角確認装置100と従来の反射式死角確認装置(凸面鏡)110とを左右または斜め方向に並べて配置しても良い。
100…透過式死角確認装置
110…反射式死角確認装置(凸面鏡)
200…多方向死角確認装置
10…凹型シート状レンズ
10a…凹凸面
10b…平滑面
20…レンズホルダー
21…枠部材
22…溝部
23…遮光部材
24…凸型シート状レンズ
30…ステー
31…支持板
32…U字ボルト
33…ナット
40…フレネルレンズ
50…支柱

Claims (7)

  1. 低屈折率領域と高屈折率領域を有すると共にその領域間の屈折率が連続的に変化する凹型シート状レンズと、
    当該凹型シート状レンズを保持するレンズホルダーと、
    当該レンズホルダーを支持するステーとを有し、
    前記凹型シート状レンズの低屈折率領域近傍のレンズホルダー周囲に遮光部材を備えたことを特徴とする透過式死角確認装置。
  2. 請求項1に記載の透過式死角確認装置において、
    前記凹型シート状レンズは凹凸面と平滑面を有し、前記凹凸面側を表面が平滑な透明板で覆った透過式死角確認装置。
  3. 請求項1または2に記載の透過式死角確認装置において、
    前記レンズホルダーは、前記凹型シート状レンズを平板状に保持する透過式死角確認装置。
  4. 請求項1または2に記載の透過式死角確認装置において、
    前記レンズホルダーは、前記凹型シート状レンズを所定の方向に湾曲させた状態で保持する透過式死角確認装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の透過式死角確認装置において、
    前記凹型シート状レンズは、フレネルレンズの中心付近から外縁部に亘る所定の部位を円形または矩形状に裁断して形成してなる透過式死角確認装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の透過式死角確認装置において、
    前記凹型シート状レンズの視点方向面に、所定の間隔を隔てて凸型シート状レンズを重ね合わせるようにして設置した透過式死角確認装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の透過式死角確認装置と反射式死角確認装置とを支柱または取付治具あるいは死角を生ずる障害物へ取り付けてなることを特徴とする多方向死角確認装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101881134B1 (ko) * 2017-12-13 2018-07-23 이진규 도로 반사경 표시장치

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