JP3182509B2 - 自動変速機付き車両の自動操舵装置 - Google Patents

自動変速機付き車両の自動操舵装置

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JP3182509B2
JP3182509B2 JP11121497A JP11121497A JP3182509B2 JP 3182509 B2 JP3182509 B2 JP 3182509B2 JP 11121497 A JP11121497 A JP 11121497A JP 11121497 A JP11121497 A JP 11121497A JP 3182509 B2 JP3182509 B2 JP 3182509B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/027Parking aids, e.g. instruction means
    • B62D15/0285Parking performed automatically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/10Automatic or semi-automatic parking aid systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーのステ
アリング操作によらずに車両を自動的に駐車するための
車両の自動操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両の自動操舵装置は特開平3−
74256号公報、特開平4−55168号公報により
既に知られている。これらの車両の自動操舵装置は、従
来周知の電動パワーステアリング装置のアクチュエータ
を利用し、予め記憶した車両の移動距離と転舵角との関
係に基づいて前記アクチュエータを制御することによ
り、バック駐車や縦列駐車を自動で行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速機
を備えた車両で自動駐車を行う場合には、ドライバーが
ブレーキペダルを操作してクリープ走行の速度を自動駐
車に適した速度に調整する必要があり、ブレーキペダル
の操作量が基準値以下になってクリープ速度が高くなり
過ぎると自動駐車制御を中断するようになっている。し
かしながら、路面の傾斜、路面の段差、エンジンのアイ
ドリング回転数の変動等の要因により、ブレーキペダル
の操作量とクリープ速度との対応関係が崩れる場合があ
り、このような場合に自動駐車制御の実行/中断を適切
に判定することが難しくなる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両をクリープ走行させながら自動駐車制御を行う
際に、車両に加わる正味の制動力を適切に評価すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、目標位置までの車両
の移動軌跡を記憶または算出する移動軌跡設定手段と、
移動軌跡設定手段により設定された移動軌跡に基づいて
車輪を転舵するアクチュエータと、車両に作用する制動
力を検出する制動力検出手段と、その制動力検出手段に
より検出した制動力が、自動駐車制御を行うのに適した
クリープ車速が得られる所定の範囲内にあるときにアク
チュエータを駆動するアクチュエータ駆動制御手段とを
備えた、自動変速機付き車両の自動操舵装置であって
制動力検出手段は、運転者が操作するブレーキ入力手段
により発生する制動力と、このブレーキ入力手段以外の
要因により発生する制動力との和に基づいて車両に作用
する制動力を検出することを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、制動力検出手段により
検出した制動力が、自動駐車制御を行うのに適したクリ
ープ車速が得られる所定の範囲内にあるときにアクチュ
エータが駆動され、ブレーキ入力手段により発生する制
動力だけでなく、路面の傾斜、路面の段差、エンジンの
アイドリング回転数の変動等のブレーキ入力手段以外の
要因により発生する制動力を考慮した正味の制動力を適
切に評価することができるので、アクチュエータ駆動制
御手段によるアクチュエータの駆動を的確に行うことが
できる。前記自動駐車制御を行うのに適したクリープ車
速は、実施例では3km/h〜10km/hに設定され
るが、その値は適宜変更可能である。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、アクチュエータ駆動制御手段は、車
速が所定値以下のときに制動力が前記所定の範囲内にあ
ると判断することを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、車速を検出して所定値
と比較するだけで前記所定の範囲内の制動力が作用して
いるか否かを簡単且つ確実に判断することができる。前
記所定値とは、自動駐車制御を行うのに適したクリープ
車速であり、その値は実施例では3km/h〜10km
/hに設定されるが適宜変更可能である。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、アクチュエータ駆動制御手段は、車
両に前記所定の範囲内の制動力が作用しなくなったとき
から所定時間が経過するまでは該所定の範囲内の制動力
が作用していると見做すことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、前記所定の範囲内の制
動力が一時的に作用しなくなる度にアクチュエータ駆動
制御手段によるアクチュエータの駆動が中断されるのを
防止することができる。前記所定時間は、その間にドラ
イバーが制動力を適切な大きさに調整し得る時間であ
り、その値は実施例では2秒に設定されるが適宜変更可
能である。
【0011】また請求項4に記載された発明は、請求項
1〜3のいずれかの構成に加えて、車両に前記所定の範
囲内の制動力が作用していないと判断されたときに警報
を行う警報手段を備えたことを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、前記所定の範囲内の制
動力が作用していないことをドライバーに認識させて制
動力の調整を促すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は操舵制御装置を備えた車両の全体構成図、図
2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3は制動力
と車速との関係を示すグラフ、図4は外的要因による制
動力とドライバーの操作による制動力との関係を示すグ
ラフ、図5は図4に対応する説明図である。
【0015】図1に示すように、車両Vは一対の前輪W
f,Wf及び一対の後輪Wr,Wrを備える。ステアリ
ングホイール1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、ス
テアリングホイール1と一体に回転するステアリングシ
ャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けたピ
ニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラック
4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロッ
ド5,5に連結された左右のナックル6,6とによって
接続される。ドライバーによるステアリングホイール1
の操作をアシストすべく、或いは後述する車庫入れのた
めの自動操舵を行うべく、電気モータよりなるステアリ
ングアクチュエータ7がウオームギヤ機構8を介してス
テアリングシャフト2に接続される。
【0016】操舵制御装置21は制御部22と記憶部2
3とから構成されており、制御部22には、ステアリン
グホイール1の回転角に基づいて前輪Wf,Wfの転舵
角θを検出する転舵角検出手段S1 と、ステアリングホ
イール1の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段S
2 と、左右の前輪Wf,Wfの回転角を検出する前輪回
転角検出手段S3 ,S3 と、セレクトレバー10により
選択されたシフトレンジ(「D」レンジ、「R」レン
ジ、「N」レンジ、「P」レンジ等)を検出するシフト
レンジ検出手段S5 と、車両Vの前部、中央部及び後部
に設けられた合計8個の物体検出手段S6 …とからの信
号が入力される。物体検出手段S6 …は公知のソナー、
レーダー、テレビカメラ等から構成される。尚、8個の
物体検出手段S6 …と制御部22とを接続するライン
は、図面の煩雑化を防ぐために省略してある。記憶部2
3は、本発明の移動軌跡設定手段を構成する。
【0017】更に制御部22には、ドライバーにより操
作されるモード選択スイッチS7 及び自動駐車スタート
スイッチS8 が接続される。モード選択スイッチS
7 は、後述する4種類の駐車モード、即ちバック駐車/
右モード、バック駐車/左モード、縦列駐車/右モード
及び縦列駐車/左モードの何れかを選択する際に操作さ
れる。自動駐車スタートスイッチS8 は、モード選択ス
イッチS7 で選択した何れかのモードによる自動駐車を
開始する際に操作される。
【0018】記憶部23には、前記4種類の駐車モード
のデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する規範転舵角
θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されてい
る。車両Vの移動距離Xは、既知である前輪Wfの周長
に前輪回転角検出手段S3 ,S 3 で検出した前輪Wfの
回転角を乗算することにより求められる。尚、前記移動
距離Xの算出には、左右一対の前輪回転角検出手段
3 ,S3 の出力のハイセレクト値、ローセレクト値、
或いは平均値が使用される。
【0019】制御部22は制動力検出手段22a及びア
クチュエータ駆動制御手段22bを備えており、前記各
検出手段S1 〜S3 ,S5 ,S6 及びスイッチS7 ,S
8 からの信号と、記憶部23に記憶された駐車モードの
データとに基づいて、前記ステアリングアクチュエータ
7の作動と、液晶モニター、スピーカ、ランプ、チャイ
ム、ブザー等を含む操作段階教示装置11の作動とを制
御する。操作段階教示装置11は本発明の警報手段を構
成する。
【0020】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0021】自動駐車を行わない通常時(前記自動駐車
スタートスイッチS8 がONしていないとき)には、操
舵制御装置21は一般的なパワーステアリング制御装置
として機能する。具体的には、ドライバーが車両Vを旋
回させるべくステアリングホイール1を操作すると、操
舵トルク検出手段S2 がステアリングホイール1に入力
された操舵トルクを検出し、アクチュエータ駆動制御手
段22bは前記操舵トルクに基づいてステアリングアク
チュエータ7の駆動を制御する。その結果、ステアリン
グアクチュエータ7の駆動力によって左右の前輪Wf,
Wfが転舵され、ドライバーのステアリング操作がアシ
ストされる。
【0022】次に、バック駐車/左モード(車両Vの左
側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を
例にとって、自動駐車制御の内容を説明する。
【0023】先ず、図2(A)に示すように、車両Vを
駐車しようとする車庫の近傍に移動させ、車体の左側面
を車庫入口線にできるだけ近づけた状態で、予め決めら
れた基準(例えば左側のサイドミラー)が車庫の中心線
に一致する位置(スタート位置)に車両Vを停止させ
る。そして、モード選択スイッチS7 を操作してバック
駐車/左モードを選択するとともに自動駐車スタートス
イッチS8 をONすると、自動駐車制御が開始される。
自動駐車制御が行われている間、操作段階教示装置11
のディスプレイには自車の現在位置、周囲の障害物、駐
車位置、スタート位置から駐車位置までの自車の予想移
動軌跡、前進から後進に切り換える折り返し位置等が表
示され、併せて操作段階教示装置11のスピーカからの
音声でドライバーに前記折り返し位置におけるセレクト
レバー10の操作等の各種の指示や警報が行われる。
【0024】自動駐車制御により、ドライバーがブレー
キペダル9a(図1参照)を緩めて車両Vをクリープ走
行させるだけで、ステアリングホイール1を操作しなく
ても、モード選択スイッチS7 により選択されたバック
駐車/左モードのデータに基づいて前輪Wf,Wfが自
動操舵される。即ち、スタート位置から折り返し位置
まで車両Vが前進する間は前輪Wf,Wfは右に自動
操舵され、折り返し位置から駐車完了位置まで車両
Vが後進する間は前輪Wf,Wfは左に自動操舵され
る。
【0025】図2(B)から明らかなように、自動操舵
が行われている間、アクチュエータ駆動制御手段22b
は記憶部23から読み出したバック駐車/左モードの規
範転舵角θrefと、転舵角検出手段S1 から入力され
た転舵角θとに基づいて偏差E(=θref−θ)を算
出し、その偏差Eが0になるように、ステアリングアク
チュエータ7の作動を制御する。このとき、規範転舵角
θrefのデータは車両Vの移動距離Xに対応して設定
されているため、クリープ走行の車速に多少の変動があ
っても車両Vは常に前記移動軌跡上を移動することにな
る。
【0026】ところで上記自動駐車制御は、通常はドラ
イバーがブレーキペダル9aを踏んだ状態で車両がクリ
ープ走行する間に実行されるが、ドライバーがブレーキ
ペダル9aを踏み込む量が少ないとクリープ車速が高く
なりすぎ、ステアリングアクチュエータ7の応答が遅れ
て車両が所定の軌跡を移動しなくなる場合がある。また
ドライバーがブレーキペダル9aを踏み込む量が多いと
クリープ車速が低くなりすぎ、自動駐車に要する時間が
長くなる場合がある。
【0027】そこで、制御部22の制動力検出手段22
aは車両Vに作用する正味の制動力を検出し、この制動
力が適切なクリープ車速(例えば、3km/h〜10k
m/h)が得られる所定の制動力の範囲から外れた場合
に、操作段階教示装置11を作動させてドライバーに警
報を発する。その結果、所定時間(例えば、2秒)内に
ドライバーが制動力を前記所定の制動力の範囲内に調整
すれば、その間制動力が所定の範囲内に収まっていると
見做して自動駐車制御が継続され、また前記所定時間内
に制動力の調整が行われなければ自動駐車制御が中断さ
れる。
【0028】次に、制御部22の制動力検出手段22a
で算出される車両Vの正味の制動力について説明する。
ここでいう制動力はブレーキペダル9aの踏み込みによ
り発生する制動力に限らず、路面が上り坂であるために
発生する制動力や、路面の凹凸を乗り越える際に発生す
る制動力や、エンジンのアイドリング回転数が低下して
クリープ力が減少するために発生する制動力も含まれ
る。更に、車両Vを減速する方向に作用するこれらの制
動力を正の制動力とすると、車両Vを増速する方向に作
用する加速力、即ちアクセルペダル9b(図1参照)の
踏み込みにより発生する加速力や、路面が下り坂である
ために発生する加速力や、エンジンのアイドリング回転
数が上昇してクリープ力が増加するために発生する加速
力は負の制動力として考慮される。
【0029】これら正の制動力及び負の制動力は相殺さ
れ、その相殺された結果として車両Vが適切なクリープ
車速で前進走行すれば、前記所定の範囲内の制動力が発
生していると判断することができる。つまり制動力検出
手段22aにおいて左右の前輪回転角検出手段S3 ,S
3 の出力に基づいて車速を検出し、その車速が適切なク
リープ車速の範囲(3km/h〜10km/h)に収ま
っていれば、自動駐車制御が実行可能であると判断する
ことができる。このように車速に基づいて自動駐車制御
の実行可否の判断を行えば、路面の傾斜、路面の凹凸、
アイドリング回転数の変動等の要因を排除して的確な判
断を行うことが可能となる。
【0030】上記作用を図面を参照して更に具体的に説
明する。
【0031】図3は、横軸にブレーキペダル9aの操作
により発生する制動力を取り、縦軸に車速を取ったグラ
フであり、実線、破線及び鎖線はそれぞれ平坦路、上り
坂及び下り坂における特性を示している。上り坂では重
力によって車速が減少するため、上り坂における特性
(破線)は平坦路における特性(実線)の下側に位置し
ており、また下り坂では重力によって車速が増加するた
め、下り坂における特性(鎖線)は平坦路における特性
(実線)の上側に位置している。
【0032】従って、平坦路で自動駐車制御に適したク
リープ車速V0 を得るためにブレーキペダル9aを操作
して制動力B0 を発生させる必要があるとすると、上り
坂では前記制動力B0 よりも小さい制動力B1 を発生さ
せる必要があり、また下り坂では前記制動力B0 よりも
大きい制動力B2 を発生させる必要がある。
【0033】上り坂が急な場合には、適切なクリープ車
速を得るためにアクセルペダル9bを操作して負の制動
力を発生させることが必要になる場合がある。図4は、
横軸に上り坂又は下り坂により発生する正負の制動力を
取り、縦軸にブレーキペダル9aの操作又はアクセルペ
ダル9bの操作により発生する正負の制動力を取ったグ
ラフであり、S字状の特性ラインは適切なクリープ車速
が得られる点の集合を示している。特性ライン上のa点
〜e点は、それぞれ図5における路面のA区間〜E区間
に対応している。
【0034】図4のa点は、車両Vが平坦なA区間にあ
る場合に対応しており、そのとき適切なクリープ車速を
得るためにはブレーキペダル9aを操作して正の制動力
Baを発生させる必要がある。緩い上り坂のB区間は図
4のb点に対応しており、上り坂により正の制動力が発
生するために、ブレーキペダル9aの操作により発生さ
せるべき正の制動力はBbに減少する。中程度の傾斜の
上り坂及び急な上り坂のC区間及びD区間はそれぞれ図
4のc点及びd点に対応しており、上り坂により発生す
る正の制動力によってブレーキペダル9aの操作では適
切なクリープ車速を維持することができないため、アク
セルペダル9bを操作して負の制動力Ac,Adを発生
させる必要がある。また下り坂のE区間は図4のe点に
対応しており、下り坂による負の制動力を相殺すべく、
ブレーキペダル9aの操作により大きな正の制動力Be
を発生させる必要がある。
【0035】このように、ブレーキペダル9aの操作に
より発生する制動力だけでなく、それ以外の要因で発生
する制動力をも考慮して自動駐車制御の適否を判断する
ので、路面の傾斜や凹凸に関わらず的確な自動駐車制御
を行うことができる。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0037】例えば、実施例では目標位置までの車両V
の移動軌跡が予め記憶部23に記憶されているが、車両
Vの現在位置及び目標位置から前記移動軌跡を算出する
ことも可能である。また検出された制動力が所定の制動
力の範囲から外れてドライバーに警報を発するとき、自
動駐車制御の実行が継続される前記所定時間内と、自動
駐車制御の実行が中止される所定時間経過後とで警報の
内容を変化させれば、ドライバーは状況を的確に認識す
ることができる。尚、本実施例では自動駐車制御を行う
車速範囲を下限値である3km/hから上限値である1
0km/hの間としたが、非常に狭い場所で周囲に充分
注意を払いながら極低速で駐車を行う場合も考えられる
ため、前記車速の下限値は設けなくても良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、運転者が操作するブレーキ入力手段により発
生する制動力と、このブレーキ入力手段以外の要因によ
り発生する制動力との和に基づいてアクチュエータの駆
動の可否を判断するための制動力を検出し、その検出し
た制動力が、自動駐車制御を行うのに適したクリープ車
速が得られる所定の範囲内にあるときにアクチュエータ
が駆動されるようにしたので、ブレーキ入力手段により
発生する制動力だけでなく、ブレーキ入力手段以外の要
因により発生する制動力を考慮した正味の制動力を適切
に評価し、アクチュエータ駆動制御手段によるアクチュ
エータの駆動を的確に行うことができる。
【0039】また請求項2に記載された発明によれば、
アクチュエータ駆動制御手段は、車速が所定値以下のと
きに制動力が前記所定の範囲内にあると判断するので、
車速を検出して所定値と比較するだけで前記所定の範囲
内の制動力が作用しているか否かを簡単且つ確実に判断
することができる。
【0040】また請求項3に記載された発明によれば、
アクチュエータ駆動制御手段は、車両に前記所定の範囲
内の制動力が作用しなくなったときから所定時間が経過
するまでは該所定の範囲内の制動力が作用していると見
做すので、前記所定の範囲内の制動力が一時的に作用し
なくなる度にアクチュエータ駆動制御手段によるアクチ
ュエータの駆動が中断されるのを防止することができ
る。
【0041】また請求項4に記載された発明によれば、
車両に前記所定の範囲内の制動力が作用していないと判
断されたときに警報を行う警報手段を備えたことによ
り、制動力の過不足をドライバーに認識させて制動力の
調整を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操舵制御装置を備えた車両の全体構成図
【図2】バック駐車/左モードの作用説明図
【図3】制動力と車速との関係を示すグラフ
【図4】外的要因による制動力とドライバーの操作によ
る制動力との関係を示すグラフ
【図5】図4に対応する説明図
【符号の説明】
7 ステアリングアクチュエータ(アクチュエ
ータ) 9a ブレーキペダル(ブレーキ入力手段) 11 操作段階教示装置(警報手段) 22a 制動力検出手段 22b アクチュエータ駆動制御手段 23 記憶部(移動軌跡設定手段) V 車両 Wf 前輪(車輪)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 - 6/06 B62D 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標位置までの車両(V)の移動軌跡を
    記憶または算出する移動軌跡設定手段(23)と、 移動軌跡設定手段(23)により設定された移動軌跡に
    基づいて車輪(Wf)を転舵するアクチュエータ(7)
    と、 車両(V)に作用する制動力を検出する制動力検出手段
    (22a)と、その制動力検出手段(22a)により 検出した制動力
    、自動駐車制御を行うのに適したクリープ車速が得ら
    れる所定の範囲内にあるときにアクチュエータ(7)を
    駆動するアクチュエータ駆動制御手段(22b)とを備
    えた、自動変速機付き車両の自動操舵装置であって、 制動力検出手段(22a)は、運転者が操作するブレー
    キ入力手段(9a)により発生する制動力と、このブレ
    ーキ入力手段(9a)以外の要因により発生する制動力
    との和に基づいて車両(V)に作用する制動力を検出す
    ることを特徴とする自動変速機付き車両の自動操舵装
    置。
  2. 【請求項2】 アクチュエータ駆動制御手段(22b)
    は、車速が所定値以下のときに制動力が前記所定の範囲
    内にあると判断することを特徴とする、請求項1に記載
    自動変速機付き車両の自動操舵装置。
  3. 【請求項3】 アクチュエータ駆動制御手段(22b)
    は、車両(V)に前記所定の範囲内の制動力が作用しな
    くなったときから所定時間が経過するまでは該所定の範
    囲内の制動力が作用していると見做すことを特徴とす
    る、請求項2に記載の自動変速機付き車両の自動操舵装
    置。
  4. 【請求項4】 車両(V)に前記所定の範囲内の制動力
    が作用していないと判断されたときに警報を行う警報手
    段(11)を備えたことを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載の自動変速機付き車両の自動操舵装置。
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