JP3182390B2 - 調理機器の操作つまみ部の飾りリングの取り付け構造 - Google Patents

調理機器の操作つまみ部の飾りリングの取り付け構造

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JP3182390B2
JP3182390B2 JP06684598A JP6684598A JP3182390B2 JP 3182390 B2 JP3182390 B2 JP 3182390B2 JP 06684598 A JP06684598 A JP 06684598A JP 6684598 A JP6684598 A JP 6684598A JP 3182390 B2 JP3182390 B2 JP 3182390B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理機器におい
て、操作パネル面に設けた円形の開口に操作つまみを挿
通したとき、開口と操作つまみとの間を外観よく仕舞う
ために飾りリングを取り付ける構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、調理機器の一例としてのガスコン
ロにあっては、図6に示すように操作パネル面1に円形
の開口2を設けてあり、この円形の開口2に操作つまみ
3を挿通してある。操作パネル面1の背方にはガスコッ
ク4を配置してあり、ガスコック4の駆動軸5に操作つ
まみ3の軸部6を結合してある。本例の場合、操作つま
み3を押し回し式で操作することでガスコック4を操作
できるようになっている。そして操作つまみ3を操作パ
ネル面1の開口2に挿通した部分ではこれらの部分を仕
舞うために円環状の飾りリング7が取り付けられる。図
6に示す例では飾りリング7が図7に示すように円環状
の鍔部7aと、円筒状の挿入筒部7bと、挿入筒部7b
の背部から内周に突出した縁部7cとを一体に設けて形
成されており、開口2に挿入筒部7bを挿通して鍔部7
aを開口2の縁部の前面に当接し、操作つまみ3の軸部
6をコイルバネ状の飾りリング押さえバネ8に挿通する
と共に操作つまみ3を飾りリング7に挿通し、飾りリン
グ7の縁部7cと操作つまみ3との間に介装した飾りリ
ング押さえバネ8にて飾りリング7を押して鍔部7aを
操作パネル面1に弾接させている。
【0003】また図8に示す他の従来例では、飾りリン
グ7は円環状の鍔部7aと、挿入筒部7bと挿入筒部7
bの外周から突設した爪部7dを一体に設けて合成樹脂
等で形成されている。そして挿入筒部7bを開口2から
挿通して鍔部7aを操作パネル面1の前面に当接すると
共に爪部7dを操作パネル面1の背面に当接して飾りリ
ング7を取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の前者にあっては、飾りリング7を固定するために別部
品としての飾りリング押さえバネ8を要し、組み立て工
数がかかると共に部品管理が増え、コストアップに繋が
るという問題がある。また上記従来例の後者にあって
は、鍔部7aと爪部7dとの間に操作パネル面1を挟ん
で飾りリング7を取り付ける構造であるために飾りリン
グ7の取り付けががたつきやすい構造となり、飾りリン
グ7ががたつかないようにするためには飾りリング7の
寸法精度が必要である。また飾りリング7を取り付ける
とき開口2に取り付けにくく、飾りリング7の組み立て
がしにくいという問題があり、また爪部7dを形成する
ための飾りリング7を成形する金型の構造が複雑になる
という問題がある。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、別部品のバネを追加することなく容易に組み付
けることができ、組み付け完了時には飾りリングと操作
パネル面との間に隙間を生じないようにできる調理機器
の操作つまみ部の飾りリングの取り付け構造を提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1の調理機器の操作つまみ部の飾りリ
ングの取り付け構造は、調理機器の操作パネル面1に設
けた円形の開口2に操作つまみ3を挿通し、樹脂製の円
環状の飾りリング7の鍔部7aを開口2の縁部の前面に
沿わせて配置すると共に飾りリング7の挿入筒部7bを
開口2の縁部の内周と操作つまみ3の外周との間に挿通
し、飾りリング7の挿入筒部7bの背部から内方に向け
てバネ片9を突設すると共にバネ片9の自由端側の先端
の弾接部9aを操作つまみ3の背面に弾接して成ること
を特徴とする。飾りリング7に一体に設けたバネ片9の
弾性にて飾りリング7ががたつかないように取り付ける
ことができ、従来のように別部品のバネを要せずに飾り
リング7ががたつかないように取り付けることができて
組み立てが容易にできる。
【0007】また本発明の請求項2の調理機器の操作つ
まみ部の飾りリングの取り付け構造は、請求項1におい
て、バネ片9を飾りリング7の挿入筒部7bの直径方向
に亙るように設けてバネ片9の挿入筒部7bと一体に繋
がる部分と弾接部9aとを径方向の相反する位置に位置
させて成ることを特徴とする。バネ片9の長さを長くし
て弾接部9aを軽い力で操作つまみ3に弾接させて飾り
リング7のがたつきを防止でき、操作つまみ3の回転操
作等が支障なく行える。
【0008】また本発明の請求項3の調理機器の操作つ
まみ部の飾りリングの取り付け構造は、請求項2におい
て、操作つまみ3の軸部6を迂回するように円弧状に曲
がった迂回部9bをバネ片9に設けて成ることを特徴と
する。操作つまみ6の軸部6があってもこの軸部6を迂
回するようにバネ片9を配置することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は調理機器の一例としのガス
コンロであり、キッチンキャビネット15のカウンター
16の開口から落とし込んでビルドインされるものであ
る。このガスコンロはケーシング10内にガスバーナ
(図示せず)やガスコック4やグリル室を内装してあ
り、上面の天板11には五徳12を載置してある。ガス
コンロの前面の両側には操作パネル面1を設けてあり、
両側の操作パネル面1の間には開閉自在なグリル扉13
を設けてある。操作パネル面1には円形の開口2を設け
てあり、この開口2には操作つまみ3を回転自在に挿通
してある。操作つまみ3は円盤状の本体部3aの前面に
つまみ突部3bを突設して形成されており、操作つまみ
3の背部の中央から突設した軸部6をガスコック4の駆
動軸5に連結してある。本例の場合、ガスコック4は押
し回し式のものであって、操作つまみ3が押し回し式で
回転操作されるようになっている。
【0010】この操作つまみ3と開口2との間は飾りリ
ング7で仕舞われる。この飾りリング7は円環状に形成
されるものであって、円環状の鍔部7aと、一部切欠円
筒状の挿入筒部7bと、一部切欠円環状の縁部7cと、
バネ片9とを図4、図5に示すように一体に設けて合成
樹脂にて形成されている。挿入筒部7bは鍔部7aの内
周から一体に連出してあり、挿入筒部7bには直径方向
に2箇所で切り欠き14を設けてある。縁部7cは切り
欠き14の部分を除く挿入筒部7bの全周に亙って設け
てある。バネ片9は細巾のものであり、一対の相対向す
る切り欠き14に亙るように設けてある。つまり、各切
り欠き14の近傍に位置する挿入筒部7bの背部から一
体に相対向する切り欠き14の部分に向けて一体にバネ
片9を連出してあり、バネ片9の自由端側の先端を弾接
片9aとしてある。このバネ片9の途中は半円状に曲が
った迂回部9bとなっており、迂回部9bが軸部6を迂
回している。バネ片9の挿入筒部7bと一体の連結部9
cから迂回部9bの中間部9dまでは縁部7cと略平行
になっており、迂回部9bの中間部9dから弾接片9a
までの部分が弾接片9a側程前に行くように傾斜せる傾
斜部9eとなっている。
【0011】飾りリング7は操作つまみ3を装着する前
に開口2にはめ込まれるものであって、飾りリング7を
開口2にはめ込んだときに鍔部7aが操作パネル面1の
前面に当接されると共に挿入筒部7bが開口2内に挿入
される。そして飾りリング7をはめ込んだ後に操作つま
み3が飾りリング7内に挿入され、図1、図3に示すよ
うに操作つまみ3の本体部3aが挿入筒部7b内に挿入
されると共に軸部6が縁部7cの中心に挿通され、軸部
6がガスコック4の駆動軸5に連結される。このように
操作つまみ3を装着した状態でバネ片9の先端の弾接部
9aが操作つまみ3の本体部3aの背面に弾接し、これ
により飾りリング7が背方に向けて弾性付勢されて飾り
リング7の鍔部7aが操作パネル面1の前面に弾性的に
密着させられる。これにより、別部品のバネ部材を用い
たりすることなく飾りリング7をがたつかないように取
り付けることができる。
【0012】なお、上記実施の形態の例では、押し回し
式で操作する操作つまみ3で飾りリング7を取り付ける
ものについて述べたが、単に回転操作する操作つまみ3
でも、押釦式の操作つまみ3でも同様に実施することが
できる。
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、調理機器の
操作パネル面に設けた円形の開口に操作つまみを挿通
し、樹脂製の円環状の飾りリングの鍔部を開口の縁部の
前面に沿わせて配置すると共に飾りリングの挿入筒部を
開口の縁部の内周と操作つまみの外周との間に挿通し、
飾りリングの挿入筒部の背部から内方に向けてバネ片を
突設すると共にバネ片の自由端側の先端の弾接部を操作
つまみの背面に弾接しているので、飾りリングに一体に
設けたバネ片の弾性にて飾りリングががたつかないよう
に取り付けることができるものであって、従来のように
別部品のバネを要せずに飾りリングががたつかないよう
に取り付けることができて組み立てが容易にできるもの
である。
【0014】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、バネ片を飾りリングの挿入筒部の直径方向に
亙るように設けてバネ片の挿入筒部と一体に繋がる部分
と弾接部とを径方向の相反する位置に位置させているの
で、バネ片の長さを長くして弾接部を軽い力で操作つま
みに弾接させて飾りリングのがたつきを防止でき、操作
つまみの回転操作等が支障なく行えるものである。
【0015】また本発明の請求項3の発明は、請求項2
において、操作つまみの軸部を迂回するように円弧状に
曲がった迂回部をバネ片に設けているので、操作つまみ
の軸部があってもこの軸部を迂回するようにバネ片を配
置することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の一部省略断面図で
ある。
【図2】(a)は同上のガスコンロ全体を示す正面図、
(b)は(a)の一部省略断面図である。
【図3】同上の要部の側面図である。
【図4】同上の飾りリングを示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は断面図であ
る。
【図5】同上の飾りリングの背面側から見た斜視図であ
る。
【図6】一従来例を示す一部省略断面図である。
【図7】同上の飾りリングを示し、(a)は正面図、
(b)は断面図である。
【図8】他の従来例を示す断面図である。
【図9】同上の飾りリングを示し、(a)は正面図、
(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 操作パネル面 2 開口 3 操作つまみ 6 軸部 7 飾りリング 7a 鍔部 7b 挿入筒部 7c 縁部 9 バネ片 9a 弾接部 9b 迂回部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理機器の操作パネル面に設けた円形の
    開口に操作つまみを挿通し、樹脂製の円環状の飾りリン
    グの鍔部を開口の縁部の前面に沿わせて配置すると共に
    飾りリングの挿入筒部を開口の縁部の内周と操作つまみ
    の外周との間に挿通し、飾りリングの挿入筒部の背部か
    ら内方に向けてバネ片を突設すると共にバネ片の自由端
    側の先端の弾接部を操作つまみの背面に弾接して成るこ
    とを特徴とする調理機器の操作つまみ部の飾りリングの
    取り付け構造。
  2. 【請求項2】 バネ片を飾りリングの挿入筒部の直径方
    向に亙るように設けてバネ片の挿入筒部と一体に繋がる
    部分と弾接部とを径方向の相反する位置に位置させて成
    ることを特徴とする請求項1記載の調理機器の操作つま
    み部の飾りリングの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 操作つまみの軸部を迂回するように円弧
    状に曲がった迂回部をバネ片に設けて成ることを特徴と
    する請求項2記載の調理機器の操作つまみ部の飾りリン
    グの取り付け構造。
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