JP3182202B2 - アパーチャグリル用素材 - Google Patents

アパーチャグリル用素材

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JP3182202B2 JP10379092A JP10379092A JP3182202B2 JP 3182202 B2 JP3182202 B2 JP 3182202B2 JP 10379092 A JP10379092 A JP 10379092A JP 10379092 A JP10379092 A JP 10379092A JP 3182202 B2 JP3182202 B2 JP 3182202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビ用ブラウ
ン管に用いられる低炭素鋼板アパーチャグリル用素材に
関するものであり、特には高温強度及びエッチング加工
性に優れ、黒化処理時のグリッドの応力緩和現象に起因
する色ずれが小さいことを特徴とするアパーチャグリル
用素材に関する。本発明は、今後の高精細な画像へのニ
ーズに対応することができる。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビ用ブラウン管のうちトリニ
トロン管においては、他のブラウン管が採用しているシ
ャドウマスクとは異なる色選別電極を採用しており、こ
の色選別電極はアパーチャグリルと呼ばれている。アパ
ーチャグリルは、冷延鋼板にエッチング加工により多数
のスリットを形成し、その後スリット方向に張力を付与
した状態でフレームに張り渡し、その両側端縁をフレー
ムにシーム溶接し、この状態で450〜500℃の温度
で黒化処理をすることにより製品とされ、トリニトロン
管に組込まれる。
【0003】ここで、蒸気またはガスによる黒化処理
は、表面に緻密で密着性の良い酸化膜を形成させ、内部
からのガス発生、2次電子の発生、熱輻射、錆の発生等
を防止するために施される処理であるが、張力をかけた
まま熱サイクルを受けるため、応力緩和とともに張力低
下が生じる。この張力低下が大きいと、共振周波数が変
化し、可聴域になるとスピーカーの音で共振し、「色ず
れ」と呼ばれる画像不良の原因となる。
【0004】この黒化処理時の張力低下に起因する色ず
れを防止するためには、冷延鋼板素材の高温強度、特に
黒化処理温度(450〜500℃)でのクリープ強さを
高くする必要があり、そのための手段としては、アルミ
キルド鋼板のC含有量を0.01〜0.10重量%と高
く規定した方法(特開昭61−190041)、40〜
100ppmの窒素を含有する極低炭素鋼板を用いる方
法(特開昭62−249339)、0.20〜2.0重
量%のCrと0.10〜3.0重量%のMoを複合多量
添加する方法(特開平2−174042)、極低炭素鋼
板に0.02〜0.07重量%のPと0.2〜0.6重
量%のSiを添加して固溶強化する方法(特開昭63−
145744)が、現在までに提唱されている。更に、
特開昭64−25953号は、通常のシャドウマスク及
び張力を付加した状態でブラウン管に組み込む方式のシ
ャドウマスクを対象として、C:0.03%以下、S
i:1〜5%、Mn:1%以下、S:0.020%以下
及びCr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、
P、Cu、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以
上を総計で0.005〜0.5%、残部Fe及び不可避
的不純物から成ることを特徴とするシャドウマスクを記
載する。高精細・極薄板では強度の要求が重要性を増し
ており、85kg/mm 2 以上の引張強度が望まれると
している。更には、同日出願の特許願において、粒界を
安定させる元素を添加して、更に結晶粒を微細化させ、
強化する方法(特願平4−103788号)並びにMn
を多量添加してCによる固溶強化を補強する方法(特願
平4−103789号)が提唱されている。
【0005】アパーチャグリル用素材として要求される
その他の特性としては、エッチング加工性が良好である
こと並びにエッチング加工後に平坦乃至均一なスリット
形状が得られることが重要である。スリットの形状が、
著しく損なわれたものを「線乱れ」といい、これも色ず
れの原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、従
来の素材及び製造プロセスでは、黒化処理時にアパーチ
ャグリルが熱と付加張力によりクリープが生じ、カラー
テレビとして組立てられた後で、スピーカーの音に共振
し、色ずれが生じるという問題があった。このような問
題に対しては、アパーチャグリル構造体の剛性を上げる
など、設計・施行の変更による手段も考えられるが、い
まだ十分な効果が得られていない。
【0007】他方、アパーチャグリル用素材自体の改善
例として、上述した方法が提唱された。しかし、炭素の
含有量を高くする方法は、エッチング加工前の熱処理で
セメンタイトが粗大化するためにエッチング加工性が劣
るという欠点がある。また、窒素含有量のみを規定する
方法は、400℃までは効果があるが、400℃を超え
ると窒素の拡散速度が急激に速くなるので、十分な強度
が得られなくなる。そして、多量のCrとMoを添加す
る方法は、高温強度の向上には有効であるが、これら2
つの元素はいずれも耐食性を高める元素でもあるので、
エッチング速度の低下を招いてしまう。更に、PとSi
で固溶強化する方法は、これら2つの元素は偏析しやす
いので、材料の強度分布にむらが生じ、エッチング加工
性も劣化するという問題がある。Si:1〜5%、及び
Cr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、P、C
u、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以上を総
計で0.005〜0.5%添加して強度を高める方法
は、Siは多すぎるとSi系介在物が多くなり、エッチ
ング加工性の劣化を招くので問題がある。
【0008】更に、粒界を安定させる元素を添加して結
晶粒を微細化させる方法は、エッチング加工性を劣化せ
ずに、ある程度高いクリープ強さが得られるので、非常
に有効な方法である。Mnを多量添加してCによる固溶
強化を補強する方法は一層高い高温強度を得るのに有用
な方法である。
【0009】しかし、近年、益々高精細な画像が求めら
れるようになっており、それに伴ない、アパーチャグリ
ルのスリットも更にファインピッチ化の傾向をたどって
いるので、それに対処しうるように、より高い高温強度
を得ることが要望される。従って、このようなニーズに
耐えうる従来より一層高い高温強度を有する材料が望ま
れている。従来からのニーズに対応しうるだけでなく、
近い将来要求されるであろう高い高温強度へのニーズを
得る事は上記提唱方法でもなかなか難しく、新たな対応
が望まれている。
【0010】結局、アパーチャグリル用の素材として要
求される材料特性は特に以下の3点が重要である:残
留応力が少ないこと、近い将来要求されるであろう高
い高温強度を確保するように450〜470℃でのクリ
ープ強さが従来水準を超えて非常に高いこと、そして
エッチング性が良いこと。しかしながら、以上説明した
ように、優れたエッチング加工性を具備し、一層高い高
温強度を得るためには新しいアパーチャグリル用素材が
必要となる。
【0011】本発明の課題は、エッチング性に優れる低
炭素鋼素材を基礎として、優れたエッチング加工性と近
い将来要求されるであろう高い高温強度を実現しうるア
パーチャグリル用素材を開発することである。より特定
的には、本発明は、Siを添加する必要なく高い高温強
度を実現しうるアパーチャグリル用素材を開発すること
を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に向け検討を重ねた結果、Mnと共にNを適量に添加す
れば、非常に高い高温強度が得られ、近い将来要求され
るであろうより高いニーズをも十分満足し得ることがわ
かった。即ち、従来、400℃以上の高温では拡散速度
が著しく高くなるために、強度の向上にあまり寄与しな
いと考えられていたNであったが、適量のMnを同時に
添加する事により、MnとNとの相互作用が生まれ、そ
れが450℃以上の高温において、強度の向上に非常に
有効に作用することがここに初めて見出された。また、
補助的に、W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta、B
を微量に添加し、結晶粒度を適度な細粒に制御する事に
より、より一層高温強度の向上が期待できることも判明
した。
【0013】この知見に基づいて、本発明は、 (1)低炭素鋼板において、重量%で、 N :0.010%を超え乃至0.100%以下、 Mn:0.60%を超え乃至3.00%以下、そして C :0.001%以上乃至0.030%以下 を含有し、残部Fe及びその他の不可避不純物からな
り、不純物としてAlを0.020%以下そしてSiを
0.05%以下に規制したことを特徴とする、高温強度
及びエッチング性に優れたアパーチャグリル用素材、 (2)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、 (3)Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBの中から選択
される1種若しくは2種以上を合計含有量として0.0
01%以上乃至0.5%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、及び (4)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下そしてNb、V、Ti、Z
r、Ta及びBの中から選択される1種若しくは2種以
上を合計含有量として0.001%以上乃至0.5%以
下更に含有する(1)項のアパーチャグリル用素材を提
供する。
【0014】結晶粒度がJIS G 0552で規定さ
れる粒度番号9.0以上に制御されていることが好まし
く、更には不純物が、重量%で、P:0.02%以下、
S:0.015%以下、そしてO:0.015%以下に
制御されていることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明は、適量のMnとNとを同時に添加する
事により、MnとNとの相互作用が生まれ、それが45
0℃以上の高温において、強度の向上に非常に有効に作
用して、より高い高温強度を実現すると共に、必要なら
W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBから選択
される特定の添加元素により鋼中転位の上昇運動を抑制
し、黒化処理時の応力緩和を軽減することを基本とする
ものである。本発明構成成分及び要件の作用及びその限
定理由について述べる。
【0016】Mn: Mnは、通常的な脱酸及び熱間加工性付与作用に加え
て、Nとの相互作用により、高温強度を著しく向上させ
る。更に、エッチング加工速度を向上させる働きをも有
する。実験を重ねた結果、本発明の最大の目的であるこ
れらの効果を十分に引き出すためには、0.60重量%
を超える添加量が必要であり、逆に3.00重量%を超
える量を添加しても効果が飽和し意味がないことも判明
したので、その添加範囲を0.60重量%を超え3.0
0重量%以下とした。
【0017】: Nは、Mnとともに本発明におけるもっとも重要な役割
を担う元素である。即ち、Nは固溶硬化元素であり、そ
してFe中に固溶したNは、Mnとの相互作用により、
450℃以上の高温においてクリープ強さを著しく向上
させる。本発明者らが実験を重ねた結果、その効果が顕
著に現れるのは、0.010重量%を超える量のNを添
加した時であり、逆に0.100重量%を超える量を添
加しても効果が飽和して意味がないことが判明したの
で、Nの適正添加量は0.010重量%を超え0.10
0重量%以下とした。
【0018】: Cは、N及びMnと共に、高温強度の確保及び黒化処理
時の張力低下に起因する色ずれの防止に効果がある。し
かし、多すぎると炭化物の量が増し、エッチング加工不
良の原因となるので、適正添加量は0.001重量%以
上0.030重量%以下とする。
【0019】W、Ni: WとNiは、固溶強化により、450℃以上の高温でも
強度の向上に有効に寄与する。これらの元素はいずれも
0.10重量%未満ではまったく効果がなく、逆に4.
00重量%を超えても効果が飽和して意味がないので、
適正添加量は0.10重量%以上4.00重量%以下と
する。
【0020】Nb、V、Ti、Zr、Ta、B: Nb、V、Ti、Zr、Ta、Bも、黒化処理時の応力
緩和を軽減し、また、結晶粒を微細化させる働きをも有
し、適量の添加によって、粒度番号11.0以上の微細
粒が容易に得られる。これらの元素はいずれも0.00
1重量%未満では全く効果がなく、逆に合計含有量が
0.5重量%を超えても効果が飽和して意味がないの
で、適正合計添加量は0.001重量%以上0.5重量
%以下とする。また、各元素の添加量は好ましくは、N
b:0.01重量%以上0.2重量%以下、V:0.0
1重量%以上0.3重量%以下、そしてTi、Zr、T
a、B:0.001重量%以上0.15重量%以下であ
る。
【0021】Si: Siは多すぎるとSi系介在物が多くなり、エッチング
加工性の劣化を招くので0.05重量%以下とする。特
開昭64−25953号に見られるようなSi添加を
(1〜5%)を排除したことも本発明の大きな特徴であ
る。
【0022】: Pは固溶強化元素であるが、その含有量が多いと粒界偏
析などの原因により、圧延性やエッチング加工性を損ね
るので、その含有量は0.02重量%以下とすることが
好ましい。
【0023】: Sはその含有量が多いと硫化物系の介在物が増えて、エ
ッチング加工性が劣化し、更に、酸洗時の表面欠陥の原
因ともなるので、その含有量は0.015重量%以下と
することが好ましい。
【0024】: Oはその含有量が多いと酸化物系の介在物が増えてエッ
チング加工性が劣化するので、その含有量は0.015
重量%以下とすることが好ましい。
【0025】Al: Alは窒素との親和力が極めて強く、AlNを析出させ
て、固溶N量を減少させる有害な元素である。0.02
0重量%を超えると、固溶N量が著しく減少し、十分な
高温強度が得られなくなるので、Alの含有量は0.0
20重量%以下とする。
【0026】結晶粒度: 通常の極低炭素鋼は、450℃を超えると、転位の上昇
運動が活発となり、転位密度の低下による応力緩和が起
こりやすくなる。しかし、本発明によるアパーチャグリ
ル用素材鋼板は、上述したように、Mnと補助的なWそ
の他の添加元素を適正量添加することにより、この転位
の上昇運動を抑制している。本発明者らの実験結果によ
れば、このような組成制御をしたうえで結晶粒を微細化
させることにより、強度及び高温でのクリープ強さ共に
従来より高い値が得られる。即ち、従来、高温でのクリ
ープ強さを低下させると考えられていた細粒化を逆に積
極的に利用しようとしたことに本発明の一つの特徴があ
る。
【0027】更に本発明者らの基礎的実験では、結晶粒
度が粒度番号9.0以上になると、450〜500℃の
温度領域でのクリープ強さに顕著な向上が見られ、黒化
処理時の張力低下が防止できることが確認されたので、
結晶粒度を粒度番号9.0以上とすることが好ましい。
ここにおいて、粒度番号とはJIS G 0552で規
定される粒度番号である。
【0028】上記のように各成分そして好ましくは結晶
粒度を制御することにより、エッチング加工性を劣化さ
せずに高温強度を今後の要求に対応しうるに十分向上さ
せ、色ずれの原因となる黒化処理時の張力低下を防止す
ることができる。
【0029】
【実施例及び比較例】まず、各種供試材は、溶製→脱ガ
ス後連続鋳造→熱間圧延を経て、以後冷間圧延及び焼鈍
を繰り返し、板厚0.15mmの冷延板としたものであ
る。尚、この時の成分及び結晶粒度は、表1に示す通り
である。
【0030】各供試材について、常温と450℃で引張
強さを測定した。更にクリープ強さの評価としては、4
50℃で材料に300N/mm2 の一定張力をかけるク
リープ試験を行い、30分間経過した時の伸び率を測定
し、従来基準よりはるかに厳しい0.6%以下であれば
合格とした。引張強さ及びクリープ試験の測定は全て圧
延方向に対して直角の方向のみに対して行った。また、
エッチング性の評価としては、実際に供試材をアパーチ
ャグリルのスリットにエッチング加工することにより、
エッチング壁面の状況をSEMで観察して、良、不良の
判定を行なった(○:良 ×:不良)。尚、この時スリ
ットは圧延方向に対して直角に配列させるようにエッチ
ングし、エッチング液には塩化第2鉄を使用した。結果
を表1に併せて示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から次の事項が明らかである。
即ち、本発明例No.1〜16に係わる材料は、いずれ
も高温強度、特に450℃でのクリープ強さに優れ、エ
ッチング加工性も良好である。このように本発明による
アパーチャグリル用素材鋼板は、今後のアパーチャグリ
ル用素材鋼板として要求される全ての項目を充足してい
る事がわかる。
【0033】これに対して、比較例No.17に係わる
材料は、低炭素鋼の強化機構に決定的な役割を果たすC
の含有量が0.001wt%よりも少ない上に、0.0
20重量%を超えるAlを含有しているために固溶N量
も少なくなってしまい、常温及び450℃での引張強さ
やクリープ強さに劣っている。
【0034】逆に、比較例No.18に係わるものは、
Cの含有量が0.030wt%を超えているためにセメ
ンタイトが析出して粗大化し、母相の連続性が著しく損
なわれ、均一にエッチングがされず、壁面が荒れて良好
なスリット形状が得られなかった。
【0035】一方、比較例No.19に係わる材料は、
Siの含有量が0.05wt%を超えているために、S
i系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングした
際、壁面に肌荒れが生じている。
【0036】また、比較例No.20に係わるものは、
Pの含有量が0.05wt%を超えているために、著し
く粒界偏析し、そのためエッチングした際、壁面に肌荒
れが生じている。
【0037】そして、比較例No.21に係わるもの
は、Sの含有量が0.015wt%を超えているため
に、硫化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチ
ングした際、壁面に肌荒れが生じている。
【0038】次に、比較例No.22に係わるものは、
Oの含有量が0.015wt%を超えているために、酸
化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングし
た際、壁面に肌荒れが生じている。
【0039】最後に、比較例No.23に係わるもの
は、本発明で最も重要な元素であるMn及びNの含有量
が適正値未満であり、それに加えてWやNb等の他の強
化元素も含有されていないために、結晶粒が微細化せ
ず、常温及び450℃での引張強さやクリープ強さに劣
っている。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したが如く、本発明によれ
ば、低炭素鋼板において、MnとNとの相互作用によ
り、非常に高い高温強度を実現すると共に、更には微量
成分を適量に調整し、結晶粒を微細化させることによ
り、高温強度が高く、しかもエッチング加工性に優れた
アパーチャグリル用素材鋼板を提供することができる。
より高度な画像を得るためにグリットの配列が今後益々
ファインピッチ化の傾向にあるが、本発明はそうした将
来のニーズにも充分に対応することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 剛志 神奈川県高座郡寒川町倉見3番地日本鉱 業株式会社倉見工場内 (72)発明者 西川 清明 神奈川県高座郡寒川町倉見3番地日本鉱 業株式会社倉見工場内 (72)発明者 津山 青史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 細谷 佳弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 馬場 裕 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大沢 紘一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−25953(JP,A) 特開 昭62−249339(JP,A) 特開 昭58−164754(JP,A) 特開 昭61−190041(JP,A) 特開 平5−311330(JP,A) 特開 平5−311327(JP,A) 特開 平5−311331(JP,A) 特開 平5−73503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 H01J 29/07

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低炭素鋼板において、重量%で、 N :0.010%を超え乃至0.100%以下、 Mn:0.60%を超え乃至3.00%以下、そして C :0.001%以上乃至0.030%以下 を含有し、残部Fe及びその他の不可避不純物からな
    り、不純物としてAlを0.020%以下そしてSiを
    0.05%以下に規制したことを特徴とする、高温強度
    及びエッチング性に優れたアパーチャグリル用素材。
  2. 【請求項2】 W及びNiの1種以上を合計含有量とし
    て0.10%以上乃至4.00%以下更に含有すること
    を特徴とする請求項1のアパーチャグリル用素材。
  3. 【請求項3】 Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBの中
    から選択される1種若しくは2種以上を合計含有量とし
    て0.001%以上乃至0.5%以下更に含有すること
    を特徴とする請求項1のアパーチャグリル用素材。
  4. 【請求項4】 W及びNiの1種以上を合計含有量とし
    て0.10%以上乃至4.00%以下そしてNb、V、
    Ti、Zr、Ta及びBの中から選択される1種若しく
    は2種以上を合計含有量として0.001%以上乃至
    0.5%以下更に含有することを特徴とする請求項1の
    アパーチャグリル用素材。
  5. 【請求項5】 結晶粒度がJIS G 0552で規定
    される粒度番号9.0以上に制御されていることを特徴
    とする請求項1、2、3乃至4のアパーチャグリル用素
    材。
  6. 【請求項6】 不純物が、重量%で P :0.02%以下、 S :0.015%以下、 O :0.015%以 に制御されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4乃至5のアパーチャグリル用素材。
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