JP3182202B2 - アパーチャグリル用素材 - Google Patents
アパーチャグリル用素材Info
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- JP3182202B2 JP3182202B2 JP10379092A JP10379092A JP3182202B2 JP 3182202 B2 JP3182202 B2 JP 3182202B2 JP 10379092 A JP10379092 A JP 10379092A JP 10379092 A JP10379092 A JP 10379092A JP 3182202 B2 JP3182202 B2 JP 3182202B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビ用ブラウ
ン管に用いられる低炭素鋼板アパーチャグリル用素材に
関するものであり、特には高温強度及びエッチング加工
性に優れ、黒化処理時のグリッドの応力緩和現象に起因
する色ずれが小さいことを特徴とするアパーチャグリル
用素材に関する。本発明は、今後の高精細な画像へのニ
ーズに対応することができる。
ン管に用いられる低炭素鋼板アパーチャグリル用素材に
関するものであり、特には高温強度及びエッチング加工
性に優れ、黒化処理時のグリッドの応力緩和現象に起因
する色ずれが小さいことを特徴とするアパーチャグリル
用素材に関する。本発明は、今後の高精細な画像へのニ
ーズに対応することができる。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビ用ブラウン管のうちトリニ
トロン管においては、他のブラウン管が採用しているシ
ャドウマスクとは異なる色選別電極を採用しており、こ
の色選別電極はアパーチャグリルと呼ばれている。アパ
ーチャグリルは、冷延鋼板にエッチング加工により多数
のスリットを形成し、その後スリット方向に張力を付与
した状態でフレームに張り渡し、その両側端縁をフレー
ムにシーム溶接し、この状態で450〜500℃の温度
で黒化処理をすることにより製品とされ、トリニトロン
管に組込まれる。
トロン管においては、他のブラウン管が採用しているシ
ャドウマスクとは異なる色選別電極を採用しており、こ
の色選別電極はアパーチャグリルと呼ばれている。アパ
ーチャグリルは、冷延鋼板にエッチング加工により多数
のスリットを形成し、その後スリット方向に張力を付与
した状態でフレームに張り渡し、その両側端縁をフレー
ムにシーム溶接し、この状態で450〜500℃の温度
で黒化処理をすることにより製品とされ、トリニトロン
管に組込まれる。
【0003】ここで、蒸気またはガスによる黒化処理
は、表面に緻密で密着性の良い酸化膜を形成させ、内部
からのガス発生、2次電子の発生、熱輻射、錆の発生等
を防止するために施される処理であるが、張力をかけた
まま熱サイクルを受けるため、応力緩和とともに張力低
下が生じる。この張力低下が大きいと、共振周波数が変
化し、可聴域になるとスピーカーの音で共振し、「色ず
れ」と呼ばれる画像不良の原因となる。
は、表面に緻密で密着性の良い酸化膜を形成させ、内部
からのガス発生、2次電子の発生、熱輻射、錆の発生等
を防止するために施される処理であるが、張力をかけた
まま熱サイクルを受けるため、応力緩和とともに張力低
下が生じる。この張力低下が大きいと、共振周波数が変
化し、可聴域になるとスピーカーの音で共振し、「色ず
れ」と呼ばれる画像不良の原因となる。
【0004】この黒化処理時の張力低下に起因する色ず
れを防止するためには、冷延鋼板素材の高温強度、特に
黒化処理温度(450〜500℃)でのクリープ強さを
高くする必要があり、そのための手段としては、アルミ
キルド鋼板のC含有量を0.01〜0.10重量%と高
く規定した方法(特開昭61−190041)、40〜
100ppmの窒素を含有する極低炭素鋼板を用いる方
法(特開昭62−249339)、0.20〜2.0重
量%のCrと0.10〜3.0重量%のMoを複合多量
添加する方法(特開平2−174042)、極低炭素鋼
板に0.02〜0.07重量%のPと0.2〜0.6重
量%のSiを添加して固溶強化する方法(特開昭63−
145744)が、現在までに提唱されている。更に、
特開昭64−25953号は、通常のシャドウマスク及
び張力を付加した状態でブラウン管に組み込む方式のシ
ャドウマスクを対象として、C:0.03%以下、S
i:1〜5%、Mn:1%以下、S:0.020%以下
及びCr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、
P、Cu、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以
上を総計で0.005〜0.5%、残部Fe及び不可避
的不純物から成ることを特徴とするシャドウマスクを記
載する。高精細・極薄板では強度の要求が重要性を増し
ており、85kg/mm 2 以上の引張強度が望まれると
している。更には、同日出願の特許願において、粒界を
安定させる元素を添加して、更に結晶粒を微細化させ、
強化する方法(特願平4−103788号)並びにMn
を多量添加してCによる固溶強化を補強する方法(特願
平4−103789号)が提唱されている。
れを防止するためには、冷延鋼板素材の高温強度、特に
黒化処理温度(450〜500℃)でのクリープ強さを
高くする必要があり、そのための手段としては、アルミ
キルド鋼板のC含有量を0.01〜0.10重量%と高
く規定した方法(特開昭61−190041)、40〜
100ppmの窒素を含有する極低炭素鋼板を用いる方
法(特開昭62−249339)、0.20〜2.0重
量%のCrと0.10〜3.0重量%のMoを複合多量
添加する方法(特開平2−174042)、極低炭素鋼
板に0.02〜0.07重量%のPと0.2〜0.6重
量%のSiを添加して固溶強化する方法(特開昭63−
145744)が、現在までに提唱されている。更に、
特開昭64−25953号は、通常のシャドウマスク及
び張力を付加した状態でブラウン管に組み込む方式のシ
ャドウマスクを対象として、C:0.03%以下、S
i:1〜5%、Mn:1%以下、S:0.020%以下
及びCr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、
P、Cu、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以
上を総計で0.005〜0.5%、残部Fe及び不可避
的不純物から成ることを特徴とするシャドウマスクを記
載する。高精細・極薄板では強度の要求が重要性を増し
ており、85kg/mm 2 以上の引張強度が望まれると
している。更には、同日出願の特許願において、粒界を
安定させる元素を添加して、更に結晶粒を微細化させ、
強化する方法(特願平4−103788号)並びにMn
を多量添加してCによる固溶強化を補強する方法(特願
平4−103789号)が提唱されている。
【0005】アパーチャグリル用素材として要求される
その他の特性としては、エッチング加工性が良好である
こと並びにエッチング加工後に平坦乃至均一なスリット
形状が得られることが重要である。スリットの形状が、
著しく損なわれたものを「線乱れ」といい、これも色ず
れの原因となる。
その他の特性としては、エッチング加工性が良好である
こと並びにエッチング加工後に平坦乃至均一なスリット
形状が得られることが重要である。スリットの形状が、
著しく損なわれたものを「線乱れ」といい、これも色ず
れの原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、従
来の素材及び製造プロセスでは、黒化処理時にアパーチ
ャグリルが熱と付加張力によりクリープが生じ、カラー
テレビとして組立てられた後で、スピーカーの音に共振
し、色ずれが生じるという問題があった。このような問
題に対しては、アパーチャグリル構造体の剛性を上げる
など、設計・施行の変更による手段も考えられるが、い
まだ十分な効果が得られていない。
来の素材及び製造プロセスでは、黒化処理時にアパーチ
ャグリルが熱と付加張力によりクリープが生じ、カラー
テレビとして組立てられた後で、スピーカーの音に共振
し、色ずれが生じるという問題があった。このような問
題に対しては、アパーチャグリル構造体の剛性を上げる
など、設計・施行の変更による手段も考えられるが、い
まだ十分な効果が得られていない。
【0007】他方、アパーチャグリル用素材自体の改善
例として、上述した方法が提唱された。しかし、炭素の
含有量を高くする方法は、エッチング加工前の熱処理で
セメンタイトが粗大化するためにエッチング加工性が劣
るという欠点がある。また、窒素含有量のみを規定する
方法は、400℃までは効果があるが、400℃を超え
ると窒素の拡散速度が急激に速くなるので、十分な強度
が得られなくなる。そして、多量のCrとMoを添加す
る方法は、高温強度の向上には有効であるが、これら2
つの元素はいずれも耐食性を高める元素でもあるので、
エッチング速度の低下を招いてしまう。更に、PとSi
で固溶強化する方法は、これら2つの元素は偏析しやす
いので、材料の強度分布にむらが生じ、エッチング加工
性も劣化するという問題がある。Si:1〜5%、及び
Cr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、P、C
u、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以上を総
計で0.005〜0.5%添加して強度を高める方法
は、Siは多すぎるとSi系介在物が多くなり、エッチ
ング加工性の劣化を招くので問題がある。
例として、上述した方法が提唱された。しかし、炭素の
含有量を高くする方法は、エッチング加工前の熱処理で
セメンタイトが粗大化するためにエッチング加工性が劣
るという欠点がある。また、窒素含有量のみを規定する
方法は、400℃までは効果があるが、400℃を超え
ると窒素の拡散速度が急激に速くなるので、十分な強度
が得られなくなる。そして、多量のCrとMoを添加す
る方法は、高温強度の向上には有効であるが、これら2
つの元素はいずれも耐食性を高める元素でもあるので、
エッチング速度の低下を招いてしまう。更に、PとSi
で固溶強化する方法は、これら2つの元素は偏析しやす
いので、材料の強度分布にむらが生じ、エッチング加工
性も劣化するという問題がある。Si:1〜5%、及び
Cr、Al、Ti、Zr、B、Mo、Nb、N、P、C
u、V、Mg、Co、Ni、Wの一種又は二種以上を総
計で0.005〜0.5%添加して強度を高める方法
は、Siは多すぎるとSi系介在物が多くなり、エッチ
ング加工性の劣化を招くので問題がある。
【0008】更に、粒界を安定させる元素を添加して結
晶粒を微細化させる方法は、エッチング加工性を劣化せ
ずに、ある程度高いクリープ強さが得られるので、非常
に有効な方法である。Mnを多量添加してCによる固溶
強化を補強する方法は一層高い高温強度を得るのに有用
な方法である。
晶粒を微細化させる方法は、エッチング加工性を劣化せ
ずに、ある程度高いクリープ強さが得られるので、非常
に有効な方法である。Mnを多量添加してCによる固溶
強化を補強する方法は一層高い高温強度を得るのに有用
な方法である。
【0009】しかし、近年、益々高精細な画像が求めら
れるようになっており、それに伴ない、アパーチャグリ
ルのスリットも更にファインピッチ化の傾向をたどって
いるので、それに対処しうるように、より高い高温強度
を得ることが要望される。従って、このようなニーズに
耐えうる従来より一層高い高温強度を有する材料が望ま
れている。従来からのニーズに対応しうるだけでなく、
近い将来要求されるであろう高い高温強度へのニーズを
得る事は上記提唱方法でもなかなか難しく、新たな対応
が望まれている。
れるようになっており、それに伴ない、アパーチャグリ
ルのスリットも更にファインピッチ化の傾向をたどって
いるので、それに対処しうるように、より高い高温強度
を得ることが要望される。従って、このようなニーズに
耐えうる従来より一層高い高温強度を有する材料が望ま
れている。従来からのニーズに対応しうるだけでなく、
近い将来要求されるであろう高い高温強度へのニーズを
得る事は上記提唱方法でもなかなか難しく、新たな対応
が望まれている。
【0010】結局、アパーチャグリル用の素材として要
求される材料特性は特に以下の3点が重要である:残
留応力が少ないこと、近い将来要求されるであろう高
い高温強度を確保するように450〜470℃でのクリ
ープ強さが従来水準を超えて非常に高いこと、そして
エッチング性が良いこと。しかしながら、以上説明した
ように、優れたエッチング加工性を具備し、一層高い高
温強度を得るためには新しいアパーチャグリル用素材が
必要となる。
求される材料特性は特に以下の3点が重要である:残
留応力が少ないこと、近い将来要求されるであろう高
い高温強度を確保するように450〜470℃でのクリ
ープ強さが従来水準を超えて非常に高いこと、そして
エッチング性が良いこと。しかしながら、以上説明した
ように、優れたエッチング加工性を具備し、一層高い高
温強度を得るためには新しいアパーチャグリル用素材が
必要となる。
【0011】本発明の課題は、エッチング性に優れる低
炭素鋼素材を基礎として、優れたエッチング加工性と近
い将来要求されるであろう高い高温強度を実現しうるア
パーチャグリル用素材を開発することである。より特定
的には、本発明は、Siを添加する必要なく高い高温強
度を実現しうるアパーチャグリル用素材を開発すること
を課題とする。
炭素鋼素材を基礎として、優れたエッチング加工性と近
い将来要求されるであろう高い高温強度を実現しうるア
パーチャグリル用素材を開発することである。より特定
的には、本発明は、Siを添加する必要なく高い高温強
度を実現しうるアパーチャグリル用素材を開発すること
を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に向け検討を重ねた結果、Mnと共にNを適量に添加す
れば、非常に高い高温強度が得られ、近い将来要求され
るであろうより高いニーズをも十分満足し得ることがわ
かった。即ち、従来、400℃以上の高温では拡散速度
が著しく高くなるために、強度の向上にあまり寄与しな
いと考えられていたNであったが、適量のMnを同時に
添加する事により、MnとNとの相互作用が生まれ、そ
れが450℃以上の高温において、強度の向上に非常に
有効に作用することがここに初めて見出された。また、
補助的に、W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta、B
を微量に添加し、結晶粒度を適度な細粒に制御する事に
より、より一層高温強度の向上が期待できることも判明
した。
に向け検討を重ねた結果、Mnと共にNを適量に添加す
れば、非常に高い高温強度が得られ、近い将来要求され
るであろうより高いニーズをも十分満足し得ることがわ
かった。即ち、従来、400℃以上の高温では拡散速度
が著しく高くなるために、強度の向上にあまり寄与しな
いと考えられていたNであったが、適量のMnを同時に
添加する事により、MnとNとの相互作用が生まれ、そ
れが450℃以上の高温において、強度の向上に非常に
有効に作用することがここに初めて見出された。また、
補助的に、W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta、B
を微量に添加し、結晶粒度を適度な細粒に制御する事に
より、より一層高温強度の向上が期待できることも判明
した。
【0013】この知見に基づいて、本発明は、 (1)低炭素鋼板において、重量%で、 N :0.010%を超え乃至0.100%以下、 Mn:0.60%を超え乃至3.00%以下、そして C :0.001%以上乃至0.030%以下 を含有し、残部Fe及びその他の不可避不純物からな
り、不純物としてAlを0.020%以下そしてSiを
0.05%以下に規制したことを特徴とする、高温強度
及びエッチング性に優れたアパーチャグリル用素材、 (2)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、 (3)Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBの中から選択
される1種若しくは2種以上を合計含有量として0.0
01%以上乃至0.5%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、及び (4)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下そしてNb、V、Ti、Z
r、Ta及びBの中から選択される1種若しくは2種以
上を合計含有量として0.001%以上乃至0.5%以
下更に含有する(1)項のアパーチャグリル用素材を提
供する。
り、不純物としてAlを0.020%以下そしてSiを
0.05%以下に規制したことを特徴とする、高温強度
及びエッチング性に優れたアパーチャグリル用素材、 (2)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、 (3)Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBの中から選択
される1種若しくは2種以上を合計含有量として0.0
01%以上乃至0.5%以下更に含有する(1)項のア
パーチャグリル用素材、及び (4)W及びNiの1種以上を合計含有量として0.1
0%以上乃至4.00%以下そしてNb、V、Ti、Z
r、Ta及びBの中から選択される1種若しくは2種以
上を合計含有量として0.001%以上乃至0.5%以
下更に含有する(1)項のアパーチャグリル用素材を提
供する。
【0014】結晶粒度がJIS G 0552で規定さ
れる粒度番号9.0以上に制御されていることが好まし
く、更には不純物が、重量%で、P:0.02%以下、
S:0.015%以下、そしてO:0.015%以下に
制御されていることが好ましい。
れる粒度番号9.0以上に制御されていることが好まし
く、更には不純物が、重量%で、P:0.02%以下、
S:0.015%以下、そしてO:0.015%以下に
制御されていることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明は、適量のMnとNとを同時に添加する
事により、MnとNとの相互作用が生まれ、それが45
0℃以上の高温において、強度の向上に非常に有効に作
用して、より高い高温強度を実現すると共に、必要なら
W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBから選択
される特定の添加元素により鋼中転位の上昇運動を抑制
し、黒化処理時の応力緩和を軽減することを基本とする
ものである。本発明構成成分及び要件の作用及びその限
定理由について述べる。
事により、MnとNとの相互作用が生まれ、それが45
0℃以上の高温において、強度の向上に非常に有効に作
用して、より高い高温強度を実現すると共に、必要なら
W、Ni、Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBから選択
される特定の添加元素により鋼中転位の上昇運動を抑制
し、黒化処理時の応力緩和を軽減することを基本とする
ものである。本発明構成成分及び要件の作用及びその限
定理由について述べる。
【0016】Mn: Mnは、通常的な脱酸及び熱間加工性付与作用に加え
て、Nとの相互作用により、高温強度を著しく向上させ
る。更に、エッチング加工速度を向上させる働きをも有
する。実験を重ねた結果、本発明の最大の目的であるこ
れらの効果を十分に引き出すためには、0.60重量%
を超える添加量が必要であり、逆に3.00重量%を超
える量を添加しても効果が飽和し意味がないことも判明
したので、その添加範囲を0.60重量%を超え3.0
0重量%以下とした。
て、Nとの相互作用により、高温強度を著しく向上させ
る。更に、エッチング加工速度を向上させる働きをも有
する。実験を重ねた結果、本発明の最大の目的であるこ
れらの効果を十分に引き出すためには、0.60重量%
を超える添加量が必要であり、逆に3.00重量%を超
える量を添加しても効果が飽和し意味がないことも判明
したので、その添加範囲を0.60重量%を超え3.0
0重量%以下とした。
【0017】N: Nは、Mnとともに本発明におけるもっとも重要な役割
を担う元素である。即ち、Nは固溶硬化元素であり、そ
してFe中に固溶したNは、Mnとの相互作用により、
450℃以上の高温においてクリープ強さを著しく向上
させる。本発明者らが実験を重ねた結果、その効果が顕
著に現れるのは、0.010重量%を超える量のNを添
加した時であり、逆に0.100重量%を超える量を添
加しても効果が飽和して意味がないことが判明したの
で、Nの適正添加量は0.010重量%を超え0.10
0重量%以下とした。
を担う元素である。即ち、Nは固溶硬化元素であり、そ
してFe中に固溶したNは、Mnとの相互作用により、
450℃以上の高温においてクリープ強さを著しく向上
させる。本発明者らが実験を重ねた結果、その効果が顕
著に現れるのは、0.010重量%を超える量のNを添
加した時であり、逆に0.100重量%を超える量を添
加しても効果が飽和して意味がないことが判明したの
で、Nの適正添加量は0.010重量%を超え0.10
0重量%以下とした。
【0018】C: Cは、N及びMnと共に、高温強度の確保及び黒化処理
時の張力低下に起因する色ずれの防止に効果がある。し
かし、多すぎると炭化物の量が増し、エッチング加工不
良の原因となるので、適正添加量は0.001重量%以
上0.030重量%以下とする。
時の張力低下に起因する色ずれの防止に効果がある。し
かし、多すぎると炭化物の量が増し、エッチング加工不
良の原因となるので、適正添加量は0.001重量%以
上0.030重量%以下とする。
【0019】W、Ni: WとNiは、固溶強化により、450℃以上の高温でも
強度の向上に有効に寄与する。これらの元素はいずれも
0.10重量%未満ではまったく効果がなく、逆に4.
00重量%を超えても効果が飽和して意味がないので、
適正添加量は0.10重量%以上4.00重量%以下と
する。
強度の向上に有効に寄与する。これらの元素はいずれも
0.10重量%未満ではまったく効果がなく、逆に4.
00重量%を超えても効果が飽和して意味がないので、
適正添加量は0.10重量%以上4.00重量%以下と
する。
【0020】Nb、V、Ti、Zr、Ta、B: Nb、V、Ti、Zr、Ta、Bも、黒化処理時の応力
緩和を軽減し、また、結晶粒を微細化させる働きをも有
し、適量の添加によって、粒度番号11.0以上の微細
粒が容易に得られる。これらの元素はいずれも0.00
1重量%未満では全く効果がなく、逆に合計含有量が
0.5重量%を超えても効果が飽和して意味がないの
で、適正合計添加量は0.001重量%以上0.5重量
%以下とする。また、各元素の添加量は好ましくは、N
b:0.01重量%以上0.2重量%以下、V:0.0
1重量%以上0.3重量%以下、そしてTi、Zr、T
a、B:0.001重量%以上0.15重量%以下であ
る。
緩和を軽減し、また、結晶粒を微細化させる働きをも有
し、適量の添加によって、粒度番号11.0以上の微細
粒が容易に得られる。これらの元素はいずれも0.00
1重量%未満では全く効果がなく、逆に合計含有量が
0.5重量%を超えても効果が飽和して意味がないの
で、適正合計添加量は0.001重量%以上0.5重量
%以下とする。また、各元素の添加量は好ましくは、N
b:0.01重量%以上0.2重量%以下、V:0.0
1重量%以上0.3重量%以下、そしてTi、Zr、T
a、B:0.001重量%以上0.15重量%以下であ
る。
【0021】Si: Siは多すぎるとSi系介在物が多くなり、エッチング
加工性の劣化を招くので0.05重量%以下とする。特
開昭64−25953号に見られるようなSi添加を
(1〜5%)を排除したことも本発明の大きな特徴であ
る。
加工性の劣化を招くので0.05重量%以下とする。特
開昭64−25953号に見られるようなSi添加を
(1〜5%)を排除したことも本発明の大きな特徴であ
る。
【0022】P: Pは固溶強化元素であるが、その含有量が多いと粒界偏
析などの原因により、圧延性やエッチング加工性を損ね
るので、その含有量は0.02重量%以下とすることが
好ましい。
析などの原因により、圧延性やエッチング加工性を損ね
るので、その含有量は0.02重量%以下とすることが
好ましい。
【0023】S: Sはその含有量が多いと硫化物系の介在物が増えて、エ
ッチング加工性が劣化し、更に、酸洗時の表面欠陥の原
因ともなるので、その含有量は0.015重量%以下と
することが好ましい。
ッチング加工性が劣化し、更に、酸洗時の表面欠陥の原
因ともなるので、その含有量は0.015重量%以下と
することが好ましい。
【0024】O: Oはその含有量が多いと酸化物系の介在物が増えてエッ
チング加工性が劣化するので、その含有量は0.015
重量%以下とすることが好ましい。
チング加工性が劣化するので、その含有量は0.015
重量%以下とすることが好ましい。
【0025】Al: Alは窒素との親和力が極めて強く、AlNを析出させ
て、固溶N量を減少させる有害な元素である。0.02
0重量%を超えると、固溶N量が著しく減少し、十分な
高温強度が得られなくなるので、Alの含有量は0.0
20重量%以下とする。
て、固溶N量を減少させる有害な元素である。0.02
0重量%を超えると、固溶N量が著しく減少し、十分な
高温強度が得られなくなるので、Alの含有量は0.0
20重量%以下とする。
【0026】結晶粒度: 通常の極低炭素鋼は、450℃を超えると、転位の上昇
運動が活発となり、転位密度の低下による応力緩和が起
こりやすくなる。しかし、本発明によるアパーチャグリ
ル用素材鋼板は、上述したように、Mnと補助的なWそ
の他の添加元素を適正量添加することにより、この転位
の上昇運動を抑制している。本発明者らの実験結果によ
れば、このような組成制御をしたうえで結晶粒を微細化
させることにより、強度及び高温でのクリープ強さ共に
従来より高い値が得られる。即ち、従来、高温でのクリ
ープ強さを低下させると考えられていた細粒化を逆に積
極的に利用しようとしたことに本発明の一つの特徴があ
る。
運動が活発となり、転位密度の低下による応力緩和が起
こりやすくなる。しかし、本発明によるアパーチャグリ
ル用素材鋼板は、上述したように、Mnと補助的なWそ
の他の添加元素を適正量添加することにより、この転位
の上昇運動を抑制している。本発明者らの実験結果によ
れば、このような組成制御をしたうえで結晶粒を微細化
させることにより、強度及び高温でのクリープ強さ共に
従来より高い値が得られる。即ち、従来、高温でのクリ
ープ強さを低下させると考えられていた細粒化を逆に積
極的に利用しようとしたことに本発明の一つの特徴があ
る。
【0027】更に本発明者らの基礎的実験では、結晶粒
度が粒度番号9.0以上になると、450〜500℃の
温度領域でのクリープ強さに顕著な向上が見られ、黒化
処理時の張力低下が防止できることが確認されたので、
結晶粒度を粒度番号9.0以上とすることが好ましい。
ここにおいて、粒度番号とはJIS G 0552で規
定される粒度番号である。
度が粒度番号9.0以上になると、450〜500℃の
温度領域でのクリープ強さに顕著な向上が見られ、黒化
処理時の張力低下が防止できることが確認されたので、
結晶粒度を粒度番号9.0以上とすることが好ましい。
ここにおいて、粒度番号とはJIS G 0552で規
定される粒度番号である。
【0028】上記のように各成分そして好ましくは結晶
粒度を制御することにより、エッチング加工性を劣化さ
せずに高温強度を今後の要求に対応しうるに十分向上さ
せ、色ずれの原因となる黒化処理時の張力低下を防止す
ることができる。
粒度を制御することにより、エッチング加工性を劣化さ
せずに高温強度を今後の要求に対応しうるに十分向上さ
せ、色ずれの原因となる黒化処理時の張力低下を防止す
ることができる。
【0029】
【実施例及び比較例】まず、各種供試材は、溶製→脱ガ
ス後連続鋳造→熱間圧延を経て、以後冷間圧延及び焼鈍
を繰り返し、板厚0.15mmの冷延板としたものであ
る。尚、この時の成分及び結晶粒度は、表1に示す通り
である。
ス後連続鋳造→熱間圧延を経て、以後冷間圧延及び焼鈍
を繰り返し、板厚0.15mmの冷延板としたものであ
る。尚、この時の成分及び結晶粒度は、表1に示す通り
である。
【0030】各供試材について、常温と450℃で引張
強さを測定した。更にクリープ強さの評価としては、4
50℃で材料に300N/mm2 の一定張力をかけるク
リープ試験を行い、30分間経過した時の伸び率を測定
し、従来基準よりはるかに厳しい0.6%以下であれば
合格とした。引張強さ及びクリープ試験の測定は全て圧
延方向に対して直角の方向のみに対して行った。また、
エッチング性の評価としては、実際に供試材をアパーチ
ャグリルのスリットにエッチング加工することにより、
エッチング壁面の状況をSEMで観察して、良、不良の
判定を行なった(○:良 ×:不良)。尚、この時スリ
ットは圧延方向に対して直角に配列させるようにエッチ
ングし、エッチング液には塩化第2鉄を使用した。結果
を表1に併せて示す。
強さを測定した。更にクリープ強さの評価としては、4
50℃で材料に300N/mm2 の一定張力をかけるク
リープ試験を行い、30分間経過した時の伸び率を測定
し、従来基準よりはるかに厳しい0.6%以下であれば
合格とした。引張強さ及びクリープ試験の測定は全て圧
延方向に対して直角の方向のみに対して行った。また、
エッチング性の評価としては、実際に供試材をアパーチ
ャグリルのスリットにエッチング加工することにより、
エッチング壁面の状況をSEMで観察して、良、不良の
判定を行なった(○:良 ×:不良)。尚、この時スリ
ットは圧延方向に対して直角に配列させるようにエッチ
ングし、エッチング液には塩化第2鉄を使用した。結果
を表1に併せて示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から次の事項が明らかである。
即ち、本発明例No.1〜16に係わる材料は、いずれ
も高温強度、特に450℃でのクリープ強さに優れ、エ
ッチング加工性も良好である。このように本発明による
アパーチャグリル用素材鋼板は、今後のアパーチャグリ
ル用素材鋼板として要求される全ての項目を充足してい
る事がわかる。
即ち、本発明例No.1〜16に係わる材料は、いずれ
も高温強度、特に450℃でのクリープ強さに優れ、エ
ッチング加工性も良好である。このように本発明による
アパーチャグリル用素材鋼板は、今後のアパーチャグリ
ル用素材鋼板として要求される全ての項目を充足してい
る事がわかる。
【0033】これに対して、比較例No.17に係わる
材料は、低炭素鋼の強化機構に決定的な役割を果たすC
の含有量が0.001wt%よりも少ない上に、0.0
20重量%を超えるAlを含有しているために固溶N量
も少なくなってしまい、常温及び450℃での引張強さ
やクリープ強さに劣っている。
材料は、低炭素鋼の強化機構に決定的な役割を果たすC
の含有量が0.001wt%よりも少ない上に、0.0
20重量%を超えるAlを含有しているために固溶N量
も少なくなってしまい、常温及び450℃での引張強さ
やクリープ強さに劣っている。
【0034】逆に、比較例No.18に係わるものは、
Cの含有量が0.030wt%を超えているためにセメ
ンタイトが析出して粗大化し、母相の連続性が著しく損
なわれ、均一にエッチングがされず、壁面が荒れて良好
なスリット形状が得られなかった。
Cの含有量が0.030wt%を超えているためにセメ
ンタイトが析出して粗大化し、母相の連続性が著しく損
なわれ、均一にエッチングがされず、壁面が荒れて良好
なスリット形状が得られなかった。
【0035】一方、比較例No.19に係わる材料は、
Siの含有量が0.05wt%を超えているために、S
i系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングした
際、壁面に肌荒れが生じている。
Siの含有量が0.05wt%を超えているために、S
i系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングした
際、壁面に肌荒れが生じている。
【0036】また、比較例No.20に係わるものは、
Pの含有量が0.05wt%を超えているために、著し
く粒界偏析し、そのためエッチングした際、壁面に肌荒
れが生じている。
Pの含有量が0.05wt%を超えているために、著し
く粒界偏析し、そのためエッチングした際、壁面に肌荒
れが生じている。
【0037】そして、比較例No.21に係わるもの
は、Sの含有量が0.015wt%を超えているため
に、硫化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチ
ングした際、壁面に肌荒れが生じている。
は、Sの含有量が0.015wt%を超えているため
に、硫化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチ
ングした際、壁面に肌荒れが生じている。
【0038】次に、比較例No.22に係わるものは、
Oの含有量が0.015wt%を超えているために、酸
化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングし
た際、壁面に肌荒れが生じている。
Oの含有量が0.015wt%を超えているために、酸
化物系の介在物が数多く存在し、そのためエッチングし
た際、壁面に肌荒れが生じている。
【0039】最後に、比較例No.23に係わるもの
は、本発明で最も重要な元素であるMn及びNの含有量
が適正値未満であり、それに加えてWやNb等の他の強
化元素も含有されていないために、結晶粒が微細化せ
ず、常温及び450℃での引張強さやクリープ強さに劣
っている。
は、本発明で最も重要な元素であるMn及びNの含有量
が適正値未満であり、それに加えてWやNb等の他の強
化元素も含有されていないために、結晶粒が微細化せ
ず、常温及び450℃での引張強さやクリープ強さに劣
っている。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したが如く、本発明によれ
ば、低炭素鋼板において、MnとNとの相互作用によ
り、非常に高い高温強度を実現すると共に、更には微量
成分を適量に調整し、結晶粒を微細化させることによ
り、高温強度が高く、しかもエッチング加工性に優れた
アパーチャグリル用素材鋼板を提供することができる。
より高度な画像を得るためにグリットの配列が今後益々
ファインピッチ化の傾向にあるが、本発明はそうした将
来のニーズにも充分に対応することができる。
ば、低炭素鋼板において、MnとNとの相互作用によ
り、非常に高い高温強度を実現すると共に、更には微量
成分を適量に調整し、結晶粒を微細化させることによ
り、高温強度が高く、しかもエッチング加工性に優れた
アパーチャグリル用素材鋼板を提供することができる。
より高度な画像を得るためにグリットの配列が今後益々
ファインピッチ化の傾向にあるが、本発明はそうした将
来のニーズにも充分に対応することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 剛志 神奈川県高座郡寒川町倉見3番地日本鉱 業株式会社倉見工場内 (72)発明者 西川 清明 神奈川県高座郡寒川町倉見3番地日本鉱 業株式会社倉見工場内 (72)発明者 津山 青史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 細谷 佳弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 馬場 裕 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大沢 紘一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−25953(JP,A) 特開 昭62−249339(JP,A) 特開 昭58−164754(JP,A) 特開 昭61−190041(JP,A) 特開 平5−311330(JP,A) 特開 平5−311327(JP,A) 特開 平5−311331(JP,A) 特開 平5−73503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 H01J 29/07
Claims (6)
- 【請求項1】 低炭素鋼板において、重量%で、 N :0.010%を超え乃至0.100%以下、 Mn:0.60%を超え乃至3.00%以下、そして C :0.001%以上乃至0.030%以下 を含有し、残部Fe及びその他の不可避不純物からな
り、不純物としてAlを0.020%以下そしてSiを
0.05%以下に規制したことを特徴とする、高温強度
及びエッチング性に優れたアパーチャグリル用素材。 - 【請求項2】 W及びNiの1種以上を合計含有量とし
て0.10%以上乃至4.00%以下更に含有すること
を特徴とする請求項1のアパーチャグリル用素材。 - 【請求項3】 Nb、V、Ti、Zr、Ta及びBの中
から選択される1種若しくは2種以上を合計含有量とし
て0.001%以上乃至0.5%以下更に含有すること
を特徴とする請求項1のアパーチャグリル用素材。 - 【請求項4】 W及びNiの1種以上を合計含有量とし
て0.10%以上乃至4.00%以下そしてNb、V、
Ti、Zr、Ta及びBの中から選択される1種若しく
は2種以上を合計含有量として0.001%以上乃至
0.5%以下更に含有することを特徴とする請求項1の
アパーチャグリル用素材。 - 【請求項5】 結晶粒度がJIS G 0552で規定
される粒度番号9.0以上に制御されていることを特徴
とする請求項1、2、3乃至4のアパーチャグリル用素
材。 - 【請求項6】 不純物が、重量%で、 P :0.02%以下、 S :0.015%以下、 O :0.015%以下 に制御されていることを特徴とする請求項1、2、3、
4乃至5のアパーチャグリル用素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10379092A JP3182202B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | アパーチャグリル用素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10379092A JP3182202B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | アパーチャグリル用素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311332A JPH05311332A (ja) | 1993-11-22 |
JP3182202B2 true JP3182202B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=14363202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10379092A Expired - Fee Related JP3182202B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | アパーチャグリル用素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3182202B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102169780B1 (ko) * | 2018-02-28 | 2020-10-26 | 삼성전자주식회사 | 전자장치의 보호필름 부착장치 및 이를 이용한 보호필름 부착방법 |
KR102172895B1 (ko) * | 2019-01-07 | 2020-11-02 | 이주헌 | 휴대단말기용 보호필름 부착 장치 및 부착 방법 |
KR102188503B1 (ko) * | 2018-08-08 | 2020-12-08 | (주)화이트스톤 | 스마트 기기의 디스플레이 보호부재 부착장치 |
KR102361367B1 (ko) * | 2018-02-28 | 2022-02-11 | 삼성전자 주식회사 | 전자장치의 보호필름 부착장치 및 이를 이용한 보호필름 부착방법 |
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---|---|---|---|---|
JP4085542B2 (ja) | 1999-12-20 | 2008-05-14 | Jfeスチール株式会社 | 耐高温クリープ性と磁気シールド性に優れたテンションマスク用鋼板とその製造方法 |
JP3874591B2 (ja) * | 2000-04-21 | 2007-01-31 | 松下電器産業株式会社 | ブリッジ付きテンション方式陰極線管の色選別電極及び陰極線管 |
KR100503106B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2005-07-21 | 도요 고한 가부시키가이샤 | 컬러수상관용 섀도마스크용 소재, 섀도마스크 및 수상관 |
MY135779A (en) | 2001-03-05 | 2008-06-30 | Jfe Steel Corp | Steel sheet for tension mask, manufacturing method of steel sheet for tension mask, tension mask and cathode ray tube. |
JP3600818B2 (ja) * | 2002-02-12 | 2004-12-15 | 東洋鋼鈑株式会社 | カラー受像管用マスク用材料、カラー受像管用マスクおよびカラー受像管 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10379092A patent/JP3182202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102169780B1 (ko) * | 2018-02-28 | 2020-10-26 | 삼성전자주식회사 | 전자장치의 보호필름 부착장치 및 이를 이용한 보호필름 부착방법 |
KR102361367B1 (ko) * | 2018-02-28 | 2022-02-11 | 삼성전자 주식회사 | 전자장치의 보호필름 부착장치 및 이를 이용한 보호필름 부착방법 |
KR102188503B1 (ko) * | 2018-08-08 | 2020-12-08 | (주)화이트스톤 | 스마트 기기의 디스플레이 보호부재 부착장치 |
KR102172895B1 (ko) * | 2019-01-07 | 2020-11-02 | 이주헌 | 휴대단말기용 보호필름 부착 장치 및 부착 방법 |
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---|---|
JPH05311332A (ja) | 1993-11-22 |
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