JP3182113U - 免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、メンテナンスを容易とすることができる免震装置を提供する。
【解決手段】支持構造体2の上に第1の永久磁石11を配設すると共に、上部構造体3の底部に第2の永久磁石12を配設し、それらの同極の磁極を鉛直方向において対向させることにより、支持構造体2の上に上部構造体3を浮遊状態で支持する。また、塑性変形を利用した鉛直棒状ダンパー21及び水平棒状ダンパー31を配設し、上部構造体3の水平方向及び鉛直方向の変位を制御すると共に、振動エネルギーを吸収する。
【選択図】図1

Description

本考案は、建物や工作物など構造物の地震に起因する振動を減衰させることができる免震装置に関する。
建物や工作物などの構造物に対する地震の振動の伝播を防止する免震手段の一例として、磁石を利用したものがある。例えば、特許文献1には、地盤上に構築された基礎の上部に数個の磁石を取り付け、また、この磁石と対向するように、基礎の上方に配置される構造物の底部にも複数個の磁石を取り付け、これらの磁石同士の反発力により、構造物を基礎の上方の空中に浮遊状態に支持するものが記載されている。このような構造とすれば、地震による初期微震動後のS波による基礎と構造物との水平方向の相対変位が生じても、磁石の間には水平方向の作用が生じないので、構造物に対する振動の伝播を防止することができる。
特開平1−234636号公報
しかし、特許文献1に記載の免震手段では、構造物を浮遊状態で支持しているので、強風や波浪等の地震以外の外力が構造物に対して作用すると、基礎に対して構造物が横方向にスライドするおそれがある。これは、一戸建住宅等の軽量構造物の場合に特に顕著となる。そこで、構造物の水平変位量を規制すべくアンカーボルト等の拘束手段によって構造物と基礎とを固定することが考えられる。しかしながら、その場合には、その拘束手段を介して水平方向の振動が構造物に伝播されてしまい、十分な免震作用を得ることができないという問題があった。
本考案は、振動の影響を低減することができると共に、簡単な構造で、メンテナンスを容易とすることができる免震装置を提供することを目的とする。
本考案の免震装置は、支持構造体の上に設置された上部構造体の振動を減衰させるためのものであって、同極の磁極が鉛直方向において対向するように、支持構造体の上に第1の永久磁石を配設すると共に、上部構造体の底部に第2の永久磁石を配設して、支持構造体の上に上部構造体を浮遊状態で支持する浮遊支持構造体と、一端部が支持構造体に対して固定され、鉛直方向に伸長された鉛直棒状ダンパーと、上部構造体に対して配設され、鉛直棒状ダンパーの他端部が移動可能に挿入される挿入部が鉛直方向に形成された鉛直支持部材とを有する水平方向制御構造体と、一端部が支持構造体に対して固定され、水平方向に伸長された水平棒状ダンパーと、上部構造体に対して配設され、水平棒状ダンパーの他端部が移動可能に挿入される挿入部が水平方向に形成された水平支持部材とを有する鉛直方向制御構造体とを備えたものである。
本考案の免震装置によれば、浮遊支持構造体により、支持構造体の上に上部構造体を浮遊させて支持すると共に、水平方向制御構造体及び鉛直方向制御構造体により、振動や風力による上部構造体の水平方向及び鉛直方向への変位を制御することができる。また、鉛直棒状ダンパー及び水平棒状ダンパーにより水平方向及び鉛直方向の変位を制御するようにしたので、鉛直棒状ダンパー及び水平棒状ダンパーの塑性変形により振動エネルギーを吸収することができる。よって、上部構造体を安定して支持しつつ、上部構造体に伝わる振動を大幅に低減することができる。更に、浮遊支持構造体、水平方向制御構造体、及び、鉛直方向制御構造体を簡単な構成とするようにしたので、メンテナンスを容易とすることができる。
本考案の一実施の形態に係る免震装置の構成を表す断面図である。 図1に示した免震装置の配置構成を表す図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施の形態に係る免震装置1の断面構成を表すものである。図2は、図1に示した免震装置1の配置構成を表すものである。本実施の形態では、免震装置1を一戸建住宅等の建物に適用する場合について説明する。この免震装置1は、支持構造体2の上に設置された上部構造体3の振動を減衰させるためのものであり、浮遊支持構造体10と、水平方向制御構造体20と、鉛直方向制御構造体30とを備えている。支持構造体2は、例えば、基礎であり、上部構造体3は、例えば、基礎の上の構造物である。なお、図1では、上部構造体3として建物底部3Aのみを記載している。また、図2は、上部構造体3を取り除き、上部構造体3の側から見た状態を表している。
浮遊支持構造体10は、例えば、支持構造体2の上に配設された第1の永久磁石11と、上部構造体3の底部に配設された第2の永久磁石12とを有している。第1の永久磁石11と第2の永久磁石12とは、同極の磁極が鉛直方向において対向するように配設されており、これにより、支持構造体2の上に上部構造体3を浮遊状態で支持することができるようになっている。第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12は、例えば、円板状であり、第1の永久磁石11の方が第2の永久磁石12よりも大きな直径を有するように構成されている。支持構造体2と上部構造体3との水平方向における位置関係が相対的に変化しても、第1の永久磁石11と第2の永久磁石12との対向面積を確保し、上部構造体3を浮遊状態で支持するためである。第1の永久磁石11と支持構造体2との間には、例えば、第1の永久磁石11の高さを調節するためのレベル調整用ジャッキ13が配設されることが好ましい。
水平方向制御構造体20は、浮遊状態で支持されている上部構造体3の振動や風力による水平方向への変位を制御するものである。水平方向制御構造体20は、例えば、一端部が支持構造体2に対して固定され、鉛直方向に伸長された鉛直棒状ダンパー21と、この鉛直棒状ダンパー21に対応するように上部構造体3に対して配設された鉛直支持部材22とを有している。鉛直棒状ダンパー21の他端部は、鉛直支持部材22に形成された挿入部22Aに移動可能に挿入されている。挿入部22Aは、鉛直方向に伸長して形成されている。
鉛直棒状ダンパー21は、例えば、鋼により構成されることが好ましい。鉛直棒状ダンパー21は、例えば、鉛直方向に伸長された棒状部21Aと、棒状部21Aの他端部に形成された球状部21Bとを有していることが好ましい。球状部21Bの直径は、例えば、棒状部21Aの直径よりも大きく形成され、鉛直支持部材22の内径と略同程度に形成されている。鉛直棒状ダンパー21の一端部は、例えば、配設部材23を介して支持構造体2に対して固定されている。配設部材23の上部には、例えば、鉛直棒状ダンパー21の一端部を挿入する穴が設けられており、穴の表面側は、例えば、穴の直径が表面に向かい棒状部21Aの直径よりも徐々に大きくなるように構成されている。鉛直棒状ダンパー21が水平方向に塑性変形しても安定して支持できるようにするためである。鉛直支持部材22の内側には、例えば、ゴムよりなる摩擦抵抗層22Bが配設されることが好ましい。
鉛直方向制御構造体30は、浮遊状態で支持されている上部構造体3の振動や風力による鉛直方向への変位を制御するものである。鉛直方向制御構造体30は、例えば、一端部が支持構造体2に対して固定され、水平方向に伸長された水平棒状ダンパー31と、この水平棒状ダンパー31に対応するように上部構造体3に対して配設された水平支持部材32とを有している。水平棒状ダンパー31の他端部は、水平支持部材32に形成された挿入部32Aに移動可能に挿入されている。挿入部32Aは、水平方向に伸長して形成されている。
水平棒状ダンパー31は、例えば、鋼により構成されることが好ましい。水平棒状ダンパー31は、例えば、水平方向に伸長された棒状部31Aと、棒状部31Aの他端部に形成された球状部31Bとを有していることが好ましい。球状部31Bの直径は、例えば、棒状部31Aの直径よりも大きく形成され、水平支持部材32の内径と略同程度に形成されている。水平棒状ダンパー31の一端部は、例えば、配設部材33を介して支持構造体2に対して固定されている。配設部材33の側部には、例えば、水平棒状ダンパー31の一端部を挿入する穴が設けられており、穴の表面側は、例えば、穴の直径が表面に向かい棒状部31Aの直径よりも徐々に大きくなるように構成されている。水平棒状ダンパー31が鉛直方向に塑性変形しても安定して支持できるようにするためである。水平支持部材32の内側には、例えば、ゴムよりなる摩擦抵抗層32Bが配設されることが好ましい。
これら浮遊支持構造体10、水平方向制御構造体20、及び、鉛直方向制御構造体30は、間隔を開けて、それぞれ複数設けられている。
この免震装置1では、浮遊支持構造体10により、支持構造体2の上に上部構造体3を浮遊状態で支持し、水平方向制御構造体20及び鉛直方向制御構造体30により、上部構造体3の水平方向及び鉛直方向への変位を制御する。また、鉛直棒状ダンパー21及び水平棒状ダンパー31の塑性変形により振動エネルギーを吸収し、上部構造体3に伝わる振動を低減する。
このように本実施の形態の免震装置1によれば、浮遊支持構造体10により、支持構造体2の上に上部構造体3を浮遊させて支持すると共に、水平方向制御構造体20及び鉛直方向制御構造体30により、振動や風力による上部構造体3の水平方向及び鉛直方向への変位を制御することができる。また、鉛直棒状ダンパー21及び水平棒状ダンパー31により水平方向及び鉛直方向の変位を制御するようにしたので、鉛直棒状ダンパー21及び水平棒状ダンパー31の塑性変形により振動エネルギーを吸収することができる。よって、上部構造体3を安定して支持しつつ、上部構造体3に伝わる振動を大幅に低減することができる。更に、浮遊支持構造体10、水平方向制御構造体20、及び、鉛直方向制御構造体30を簡単な構成とするようにしたので、メンテナンスを容易とすることができる。
以上、実施の形態及び変形例を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、一戸建住宅等の建物において、支持構造体2である基礎と上部構造体3である構造物の間に免震装置1を設置する場合について説明したが、本発明の免震装置1は、住宅、美術館、博物館、又は、スーパーマーケット等の床と、家具、備品、展示物、商品、又は、棚等との間に設置するようにしてもよい。この場合、住宅、美術館、博物館、又は、スーパーマーケット等の床が支持構造体2であり、家具、備品、展示物、商品、又は、棚等の床の上に設置されている構造体が上部構造体3である。
また、上記実施の形態では各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
1…免震装置、2…支持構造体、3…上部構造体、3A…建物底部、10…浮遊支持構造体、11…第1の永久磁石、12…第2の永久磁石、13…レベル調整用ジャッキ、20…水平方向制御構造体、21…鉛直棒状ダンパー、21A…棒状部、21B…球状部、22…鉛直支持部材、22A…挿入部、22B…摩擦抵抗層、23…配設部材、30…鉛直方向制御構造体、31…水平棒状ダンパー、31A…棒状部、31B…球状部、32…水平支持部材、32A…挿入部、32B…摩擦抵抗層、33…配設部材

Claims (1)

  1. 支持構造体の上に設置された上部構造体の振動を減衰させるための免震装置であって、
    同極の磁極が鉛直方向において対向するように、前記支持構造体の上に第1の永久磁石を配設すると共に、前記上部構造体の底部に第2の永久磁石を配設して、前記支持構造体の上に前記上部構造体を浮遊状態で支持する浮遊支持構造体と、
    一端部が前記支持構造体に対して固定され、鉛直方向に伸長された鉛直棒状ダンパーと、前記上部構造体に対して配設され、前記鉛直棒状ダンパーの他端部が移動可能に挿入される挿入部が鉛直方向に形成された鉛直支持部材とを有する水平方向制御構造体と、
    一端部が前記支持構造体に対して固定され、水平方向に伸長された水平棒状ダンパーと、前記上部構造体に対して配設され、前記水平棒状ダンパーの他端部が移動可能に挿入される挿入部が水平方向に形成された水平支持部材とを有する鉛直方向制御構造体と
    を備えたことを特徴とする免震装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106760011A (zh) * 2016-12-14 2017-05-31 广州大学 三维隔震装置
CN107905399A (zh) * 2017-09-27 2018-04-13 同济大学 一种电磁阻尼负刚度支座
JP2019124034A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 文美子 兼子 磁力免震装置

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