JP2019124034A - 磁力免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の磁力免震装置は、常に家屋などの土台を支持し続けているから、耐久性に問題があり、電磁石の電力消費量が甚だしく多くなり、点検や清掃の難しい土台と基礎の間に生じるゴミや塵埃、湿気、動植物などで機能が低下する課題があった。【解決手段】 電磁石4の通電時に電磁石面8と永久磁石面6との間に生じる反発磁力により構造物1が浮上する磁力免震装置10において、土台部2と基礎部3との間に前記電磁石面8と永久磁石面6を防護する防護手段20,30を設けてなる磁力免震装置【選択図】 図1

Description

本発明は、磁力免震装置に関する。
磁力免震装置は、従来、特許文献1に記載のように、地震による上下及び/又は左右の振動を検知する振動検知手段により地震を検知すると、物体と台の間の所定の部位に設けた電磁石と磁石を備えた磁力免震装置の電磁石が作動して、前記物体を前記台から互いに反発する磁力によって浮上させる浮上手段を備えると共に、地震が発生していないときには、免震装置の電磁石が逆に作動して互いに吸着する磁力によって前記物体と台の固定を行う固定手段を備えている。
特開2006−291512号公報
従来の磁力免震装置は、家屋などの建造物の土台と基礎の間に多数配置して使用する場合に、前記のように、地震が発生していないときには、免震装置の電磁石が逆に作動して互いに吸着する磁力によって、前記土台と基礎をその吸着力によって固定を行う固定手段を備えているから、免震装置が常に家屋などの土台を支持していることになり、家屋の荷重を集中して受け続ける問題があると共に、設置期間中の電磁石の電力消費量が甚だしく多くなり、実用性に問題があるのみならず、点検や清掃の難しい土台と基礎の間に生じるゴミや塵埃、湿気、動植物などで機能が低下する課題があった。
そこで本発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、構造物の土台部と基礎部の一方に電磁石の鉄芯部を設置し、鉄芯部の先端部に電磁石面を設けると共に、他方に前記電磁石面に対面して永久磁石からなる永久磁石面を設け、電磁石の作動時に電磁石面と永久磁石面との間に生じる反発力により構造物が浮上するように構成した磁力免震装置において、前記土台部と基礎部との間に前記電磁石面と永久磁石面を防護する防護手段を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項2に記載のように、請求項1に記載の磁力免震装置において、防護手段が個々に対をなす前記電磁石面と永久磁石面を被覆して防護する防護手段である磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の磁力免震装置において、防護手段が対をなす前記電磁石面と永久磁石面の複数組を一体に被覆して防護する防護手段である磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項4に記載のように、請求項1、2又は3に記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面の上下方向又は水平方向の移動を許容する防護手段である磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が弾力的に前記電磁石面と永久磁石面を被覆して防護する防護手段である磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項6に記載のように、請求項1乃至5のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面にバネ弾性力を付与する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項7に記載のように、請求項1乃至6のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が通気性を有する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に伸縮繋止手段を併設してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項9に記載のように、請求項8に記載の磁力免震装置において、防護手段の内側に伸縮繋止手段を併設してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項10に記載のように、請求項8又は9に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がバネ部材からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項11に記載のように、請求項10に記載の磁力免震装置において、バネ部材が蔓巻バネからなる伸縮繋止手段からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項12に記載のように、請求項10に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がゴム部材からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項13に記載のように、請求項1乃至12のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が磁力免震装置の外周を覆って土台部と基礎部との間に設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項14に記載のように、請求項13に記載の磁力免震装置において、防護手段に通気部を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項15に記載のように、請求項1乃至14のいずれかに記載の磁力免震装置において、対面する電磁石面の面積に対して永久磁石面の設置面積を大きく設定してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項16に記載のように、請求項1乃至15のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の水平方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項17に記載のように、請求項16に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項18に記載のように、請求項16又は17に記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項19に記載のように、請求項16に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が土台部と基礎部とから突出したストッパ片からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項20に記載のように、請求項1乃至19のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の垂直方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項21に記載のように、請求項20に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項22に記載のように、請求項20又は21に記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項23に記載のように、請求項20に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が鉄芯部と土台部又は基礎部とから突出したストッパ片からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項24に記載のように、防護手段が防塵手段からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項25に記載のように、防護手段が防水手段からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項26に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至25のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が蛇腹状に伸縮する部材からなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項27に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至26のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に装置作動警報手段を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項28に記載のように、特許請求の範囲の請求項27に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として装置作動ランプを設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項29に記載のように、特許請求の範囲の請求項27又は28に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として装置作動音源手段を設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項30に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至29のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯の電磁石面に対して他方に永久磁石の永久磁石面を突設してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項31に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至30のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部と基礎部とが接した状態で電磁石面と永久磁石面が互いに接する位置に設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項32に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至31のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、非作動時には互いに当接しない位置に設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項33に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至32いずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項34に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至33いずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面において接するように設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項35に記載のように、請求項31乃至34のいずれかに記載の磁力免震装置において、凹陥部と土台部と基礎部を磁力免震装置と組み合わせて一体の磁力免震装置セットとして構成してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項36に記載のように、請求項35に記載の磁力免震装置において、凹陥部を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部の永久磁石取付板として構成し、前記底蓋部を基礎部の電磁石を設けた基盤部として構成してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項37に記載のように、請求項35又は36に記載の磁力免震装置において、土台部と一体な上蓋部に下向きに電磁石を設け、基礎部と一体な底蓋部に永久磁石を設け、底蓋部側で電磁石面と永久磁石面が対面するように設けてなる磁力軸受装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項38に記載のように、請求項35、36又は37に記載の磁力免震装置において、電磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の永久磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項39に記載のように、請求項35乃至38のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の電磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項40に記載のように、請求項1乃至39のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項41に記載のように、請求項1乃至40のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項42に記載のように、請求項1乃至41のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を空間又は非磁性材によって間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
本発明に係る磁力免震装置によれば、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、構造物の土台部と基礎部の一方に電磁石の鉄芯部を設置し、鉄芯部の先端部に電磁石面を設けると共に、他方に前記電磁石面に対面する永久磁石からなる永久磁石面を設け、電磁石の作動時に電磁石面と永久磁石面との間に生じる反発力により構造物が浮上するように構成した磁力免震装置において、前記土台部と基礎部との間に前記電磁石面と永久磁石面を含む磁力免震装置を防護する防護手段を設けてなる構成を有することにより、磁力免震装置が防護手段によって、継続的に周囲の湿気、水、塵埃、化学薬品、木片や動植物等からなる加害物から防護されているから、突発する危険な地震振動時に確実に作動して、建造物を防護する効果があると共に、地震動が収まった時に前記電磁石面と永久磁石面を含む磁力免震装置が周囲の加害物に妨害され邪魔されること無く確実に復元する効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項2に記載のように、請求項1に記載の磁力免震装置において、防護手段が個々に対をなす前記電磁石面と永久磁石面を個々に防護する防護手段である構成を有することにより、個々に磁力免震装置を防護することができるから、装置の設置環境に対応して個々に防護手段を設けることができると共に、一個の防護手段に不都合があっても他の適正な防護手段によって防護することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の磁力免震装置において、防護手段が対をなす前記電磁石面と永久磁石面の複数組を被覆して防護する防護手段である構成を有することにより、同一環境下の磁力免震装置を同一の防護手段により一括して設置と防護をすることが出来る効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項4に記載のように、請求項1、2又は3に記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面の上下方向又は水平方向の移動を許容する防護手段である構成を有することにより、基礎部の上下又は前後左右の地震動から浮上した土台を保護することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が弾力的に前記電磁石面と永久磁石面を被覆して防護する防護手段である構成を有することにより、基礎部の上下又は前後左右の地震動から浮上した土台部を弾力的に保護し復元することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項6に記載のように、請求項1乃至5のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面にバネ弾性力を付与する構成を有することにより、土台部をバネ弾力的に保護し復元することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項7に記載のように、請求項1乃至6のいずれかに記載の磁力免震装置において、通気性と共にダンパー機能と円滑な伸縮性を有する防護手段を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に伸縮繋止手段を併設した安定した免震作用と復元力を有する磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項9に記載のように、請求項8に記載の磁力免震装置において、防護手段の内側に伸縮繋止手段を併設してなる構成を有することにより、伸縮繋止手段を内蔵する防護手段を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項10に記載のように、請求項8又は9に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がバネ部材からなる構成を有することにより、浮上した土台をバネ弾力により繋止することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項11に記載のように、請求項10に記載の磁力免震装置において、バネ部材が蔓巻バネからなる伸縮繋止手段からなる構成を有することにより、バネ部材を免震装置の鉄芯から独立に設けることも可能であるが鉄芯の周囲に設けることもできる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項12に記載のように、請求項10に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がゴム部材からなる構成を有することにより、柔軟なゴム弾性を有する繋止手段を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項13に記載のように、請求項1乃至12のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が磁力免震装置の外周を覆って土台部と基礎部との間に設けてある構成を有することにより、防護手段によって磁力免震装置の全体を防護することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項14に記載のように、請求項13に記載の磁力免震装置において、全体を覆う防護手段に通気部を設けてなる磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項15に記載のように、請求項1乃至14のいずれかに記載の磁力免震装置において、対面する電磁石面の面積に対して永久磁石面の面積を大きく設定してなる構成を有するから、土台部と基礎部との可動範囲を平面的に広く設置可能な永久磁石により大きさを自由に設定することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項16に記載のように、請求項1乃至15のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の水平方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる構成を有することにより、土台部の安全な移動範囲をストッパ部材により設定することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項17に記載のように、請求項16に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項18に記載のように、請求項16又は17に記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項19に記載のように、請求項16に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が土台部と基礎部とから突出したストッパ片からなる構成を有することにより、強固、簡素且つ確実なストッパーを提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項20に記載のように、請求項1乃至19のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の垂直方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる構成を有することにより、土台部の垂直方向の移動を設定することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項21に記載のように、請求項20に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項22に記載のように、請求項20又は21に記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置は、特許請求の範囲の請求項23に記載のように、請求項20に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が鉄芯部と土台部又は基礎部とから突出したストッパ片からなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項24に記載のように、防護手段が防塵手段からなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項25に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至24のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が防水手段からなる磁力免震装置を提供する効果がある。。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項26に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至25のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が蛇腹状に伸縮する部材からなる磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項27に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至26のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に装置作動警報手段を設けてなる構成を有することにより、地震の襲来を警告すると共に作動の確認をすることができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項28に記載のように、特許請求の範囲の請求項27に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として装置作動ランプを設けたことにより、視覚的に地震の襲来を警告すると共に作動の確認をすることができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項29に記載のように、特許請求の範囲の請求項27又は28に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として聴覚による装置作動音源手段により、地震の襲来を警告すると共に作動の確認をすることができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項30に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至29のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面に対して、他方に設けた永久磁石の永久磁石面を土台部又は基礎部から突出して設けてなる構成を有することにより、他方に突出して設けた永久磁石面に対する防護手段の設置を容易にする効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項31に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至30のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部と基礎部とが接した状態で電磁石面と永久磁石面が互いに当接する位置に設けてなる構成を有することにより、鉄芯部の電磁石面及び永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に保護して設けることができるから、防護手段の設置を容易にする効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項32に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至31のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、非作動時には互いに当接しない位置に設けてなる構成を有するから、防護手段の設置を容易にする効果があると共に、装置が作動していない平時においては土台部と基礎部とを当接した状態に維持することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項33に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至32のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は。永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けてなる構成を有することにより、鉄芯部の電磁石面、及び、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に保護して設けることができるから、防護手段の設置を容易にする効果があると共に、装置が作動していない平時においては土台部と基礎部とを当接した状態に維持することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項34に記載のように、特許請求の範囲の請求項1乃至33のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面において接するように設けてなる構成を有するから、防護手段の設置を容易にする効果があると共に、装置が作動していない平時においては土台部と基礎部とを当接した状態に維持することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項35に記載のように、請求項31乃至34のいずれかに記載の磁力免震装置において、凹陥部と土台部と基礎部を磁力免震装置と組み合わせて一体の磁力免震装置セットとして構成してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項36に記載のように、請求項35に記載の磁力免震装置において、凹陥部を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部の永久磁石取付板として構成し、前記底蓋部を基礎部の電磁石を設けた基盤部として構成してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項37に記載のように、請求項35又は36に記載の磁力免震装置において、土台部と一体な上蓋部に下向きに電磁石を設け、基礎部と一体な底蓋部に永久磁石を設け、底蓋部側で電磁石面と永久磁石面が対面するように設けてなる磁力軸受装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項38に記載のように、請求項35、36又は37に記載の磁力免震装置において、電磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の永久磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項39に記載のように、請求項35乃至38のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の電磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項40に記載のように、請求項1乃至39のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石面を複数に分割して設けてなる構成を有するから、永久磁石面の磁力を広範囲に配置した磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項41に記載のように、請求項1乃至40のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる構成を有するから、個々の永久磁石面の磁力を保持した磁力免震装置を提供することができる効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項42に記載のように、請求項1乃至41のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を空間又は非磁性材によって間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる構成を有するから、個々の永久磁石面の磁力を個々に干渉しないで保持した耐久性に優れた磁力免震装置を提供する効果がある。
本発明の一実施例の要部の概略原理説明図。 その実施例の要部の底面を示す概略原理説明図。 その実施例の要部の平面を示す拡大概略原理説明図。 その他の実施例の要部の平面を示す拡大概略原理説明図。 その実施例の要部を一部縦断して示す概略原理説明図。 本発明の他の実施例の要部を一部縦断して示す概略原理説明図。 その実施例の要部の平面を示す拡大概略原理説明図。 本発明の他の実施例の要部を一部縦断して示す概略原理説明図。 本発明の作動原理を示す概略原理説明図。
以下図示する実施例により本発明を説明する。
図1に記載の実施例1において、本発明に係わる磁力免震装置10は、構造物1の土台部2と基礎部3の一方の部材である基礎部2に電磁石4の鉄芯部5を設置し、鉄芯部5の先端部に電磁石面6を設けると共に、他方の土台部2に前記電磁石面6に対面する永久磁石7からなる永久磁石面8を設け、電磁石4の作動時に電磁石面6と永久磁石面8との間に生じる反発力により構造物1が浮上するように構成してある。
なお、本発明に係わる磁力免震装置10は、上下逆さまに、構造物1の土台部2と基礎部3の一方の部材である土台部2に電磁石4の鉄芯部5を設置し、鉄芯部5の先端部に電磁石面6を設けると共に、他方の基礎部3に前記電磁石面6に対面する永久磁石7からなる永久磁石面8を設け、電磁石4の作動時に電磁石面6と永久磁石面8との間に生じる反発力により構造物1が浮上するように構成することも勿論可能である。
本発明は前記磁力免震装置10において、前記土台部2と基礎部3との間に、前記電磁石面6と永久磁石面8を含む磁力免震装置10を防護する防護手段20又は30を設けてなる構成を有する。
図1において、構造物1の中央部に位置する防護手段20は、個々に対をなす電磁石4の鉄芯部5の電磁石面6と、永久磁石7の永久磁石面8とを、土台部2と基礎部3との間で個々に防護する防護手段であり、建造物1の両側に位置して設けた防護手段30は、前記電磁石面6と永久磁石面8とを有する磁力免震装置10の複数組を広く一体的に包囲して防護する防護手段である。
これら防護手段20,30によって、普段は手の届かない土台部2と基礎部3との間に設けた磁力免震装置10が、継続的に周囲の湿気、水、塵埃、化学薬品、木片や動植物等からなる障害物や加害物から防護されて、何時起こるか分からない突然の激しい地震振動時に確実に作動して、建造物1を浮上させて保持する作用効果を有する。
また、地震動が収まった時には前記電磁石面6と永久磁石面8を含む磁力免震装置10が作動停止と同時に周囲の障害物や加害物に妨害され邪魔されること無く確実に復元する作用効果がある。
また、本発明に係る磁力免震装置において、個々に防護する防護手段20の場合には、個々に磁力免震装置10を防護することができると共に、装置10の設置環境に対応して個々に状況に対応した防護手段20を設けることができると共に、一個の防護手段20に不都合があっても他の適正な防護手段20によって個別に防護することができる。
また、防護手段30が対をなす前記電磁石面6と永久磁石面8の複数組を防護する防護手段である場合には、同一環境下の磁力免震装置10を同一の防護手段30を設置して一括して防護をすることができる。
また、本発明に係る磁力免震装置10の防護手段20,30は前記電磁石面6と永久磁石面8の上下方向及び水平方向の移動を許容する防護手段である。図1に記載の防護手段20、30は蛇腹状の筒体形状からなり、その上端縁部が土台部2に固定され、下端縁部が基礎部3に固定されて、基礎部3の上下又は前後左右の地震動から電磁石面6上に浮上した土台部2を保護することができる。
また、蛇腹状の防護手段20,30は弾力的に伸縮可能は構造からなり、前記電磁石面6と永久磁石面8を被覆して防護すると共に、地震発生時の基礎部3の上下又は前後左右の地震動から浮上した土台部2を弾力的に保護し復元することができる。
また、蛇腹状筒体からなる防護手段20,30にバネ弾性力を付与することにより、前記電磁石面6と永久磁石面8との間にバネ弾性力を付与することができ、土台部2をバネ弾力的に保護し復元することができる。
また、図1の防護手段30に記載したように、弾力性を有する蛇腹状筒体からなる防護手段20,30に通気孔等からなる通気部9を設けることにより、通気性と共に空気ダンパー機能と円滑な伸縮性を有する防護手段を提供することができる。
図2は、電磁石4の鉄芯部5の電磁石面6と対面する永久磁石7の永久磁石面8の配置の一例を示し、土台部2に個々の鉄芯部5に対応する個々にほぼ正方形に分配して設置した永久磁石7の一群を示してある。
図3は断面ほぼ正方形の電磁石鉄芯部5の電磁石面6と四角形の永久磁石7の永久磁石面8の形態を上下に併記した図である。各永久磁石7の取付構造は、図3に記載のように、ほぼ正方形の固定板部材12に個々の永久磁石7を空間又は非磁性材からなる間隔部26を隔てて多数個を配置し、一群の複数個からなる永久磁石面8を構成してある。このように間隔を置いて永久磁石7を分割して配置することによって、永久磁石7の磁力を個々に維持して全体として安定した磁力の永久磁石面8を構成し、これに相対する四角形の鉄芯部5が非作動時に永久磁石面8の中央部に位置するように構成し、作動時には地震動の前後左右の振幅において電磁石面6と永久磁石面8が対面関係を維持するように構成してある。
この場合、永久磁石面8の中央部より周囲の磁力を強くなるように、中央部より周囲の永久磁石7の磁力を強力に設定することによって、鉄芯部5の電磁石面6都の反発力との相互作用によって、電磁石面6永久磁石面8との対面関係が外れなくなる効果がある。
図4は、四角形の永久磁石面8と円形の電磁石面6との面積と位置関係を示し、電磁石面6は、通常、永久磁石面8の中央に位置し、地震動により永久磁石面8の敷設範囲内で移動するように構成してある。各永久磁石7の取付構造は、図3の場合と同様に、ほぼ正方形の固定板部材12に長方形状の個々の永久磁石7を空間又は非磁性材からなる間隔部26を隔てて多数個を配置し、一群の複数個からなる永久磁石面8を構成してある。
また、図3又は図4において、電磁石4の鉄芯部5はその基部を平面ほぼ正方形状の基礎部3と一体な基台15に固定ボルト16及び又は溶接部18等で強固に一体に固定してある。また、基台15は基礎部3にアンカーボルト17及び又は溶接部18で一体に強固に固定してある。
図5に記載の単一の磁力免震装置10の実施例3において、11は土台部2と一体に設けた永久磁石取付板で、その下側に磁性材からなる固定板12を介して一体な永久磁石7を固定ボルト13及び又は接着剤により取り付けてある。個々の隣り合う永久磁石7は、図4又は図5に記載のごとく、空間又は非磁性材からなる間隔部26に隔てられている。非磁性材からなる間隔部26は個々の永久磁石7を挟持して永久磁石面8を強固に維持することが可能である。電磁石4は鉄芯部5の先端部付近にコイル14を設けてあり、通電によって強力な電磁力を電磁石面6に付与し、実施例では、N極に電磁することによって、対面する同一のN極に励磁してある永久磁石面8を反発して浮上するように構成してある。電磁石4は鉄芯部5の先端部付近にコイル14を設けることによって、強固な磁力を電磁石面6に付与することができる。
なお、図5に記載の単一の磁力免震装置10の実施例3を上下逆さまの構成にして、11を基礎部3と一体に設けた永久磁石取付板に構成し、その上側に磁性材からなる固定板12を介して一体な永久磁石7を固定ボルト13及び又は接着剤等により基礎部3側の永久磁石取付板11に設けることができる。この場合、土台部2に下側に設けた電磁石4は、鉄芯部5の先端部付近にコイル14を設けてあり、通電によって強力な電磁力を電磁石面6に付与し、実施例では、N極に電磁することによって、対面する同一のN極に励磁してある永久磁石面8を反発して土台部2を浮上するように構成してある。
図5において、電磁石4はコイル14に通電を受けて作動しており、電磁石面6に対面する永久磁石面8を有する永久磁石7は土台部2を伴って浮上し、基礎部3からの地震動を受けない状態に保持されている。
電磁石4と永久磁石7の周囲を覆う防護手段20は、実質的に上下端部を土台部2と基礎部3に固定された蛇腹状の筒状体からなり、通常は電磁石4を覆って保護すると共に、強力な地震時には基礎部3の地震動により電磁石4が上下左右に振動及び移動しても被覆状態を維持することができるように構成してある。
防護手段20又は30は、ゴム弾性部材、金属弾性部材、金属繊維部材、各種のプラスチック製部材、ホース、パイプ、神素材、布素材等などの組み合わせによって製作可能で有り、防塵機能、防水機能を有する素材、或いは通気部を設ける等を含めて通気性を付与することが可能である。
即ち、筒体状の防護手段20又は30には、伸縮方向及び左右前後方向に弾力性、バネ弾力性、通気ダンパー性を与えることができる。
防護手段20の外周、外方には、土台部2と基礎部3との間に伸縮繋止手段40が設けてある。図5において、伸縮繋止手段40は、伸縮性のダンパー部材、蔓巻バネ・板バネなどのバネ部材等からなり、防護手段20を中心にその外周に沿って複数個所に設けてある。伸縮繋止手段40は、空気・ガス又は液体等を作動流体としたダンパー部材、金属・プラスチック又はゴム等のバネ部材から構成され、基本的に防護手段20を補強すると共に磁力免震装置10を補強するものである。従って、伸縮繋止手段40は、紐状・帯状・網状又は鎖状などの単体的な構造で構成することができるが、防護部材20の外周に二重、三重の筒体状に設けることも可能である。
また、伸縮繋止手段40は、防護手段20の外側・外方に設けるだけでは無く、防護手段20又は30の内側・内方に設けることも可能である。
図5において、50は防護手段20の外方に設けたストッパー部材で、土台部2から突設したストッパ片51と基礎部3から突設したストッパ片52からなり、両ストッパ片51、52が当接することによって、地震振動時に土台部2と基礎部3とが所定距離以上に相互移動しないように構成してある。
図5に記載のストッパ部材50のストッパ片51,52は棒状、板状の硬度、強靱性の大きい部材からなり、当接面に弾性部材を介在させることも可能である。また、ストッパ部材50のストッパ片51,52は、同心円的に大小円弧の異なる円弧状、円筒状又は楕円筒状に構成して、互いに内外の円弧に沿って移動するように当接させることも可能である。
また、強靱な前記防護手段20,30又は伸縮繋止手段40によってストッパ部材50を兼用することも可能である。
また、図では省略したが、土台部2と基礎部3との間に土台部2と基礎部3の垂直方向の移動を制限するストッパ部材を設けることができ、土台部2と基礎部3の垂直方向の移動を所定範囲に設定することができる。この場合、上下方向のストッパ部材は、例えば図5において、互いに断面がL字状をなすストッパ片部51,52において土台部2のストッパ片部51の水平片部が下側、基礎部3のストッパ片部52の水平片部が上側に位置して配置し、ストッパ片部51,52の水平片部が重なり合って土台部2と基礎部3の垂直方向の移動を所定範囲に設定することができる。
また、この場合も前記防護手段20,30又は伸縮繋止手段40もストッパ部材を兼用することが可能である。
また、本発明は、防護手段に装置作動警報手段を設け、電磁コイル14への通電と同時に作動して地震の襲来を警告すると共に作動の確認をすることができる。装置作動警報手段として装置作動ランプを設けて視覚的に警報することも、警告音や臭い流体を利用した警報手段も可能である。
また、本発明は、図5に記載の実施例のように、土台部2又は基礎部3の一方に設けた永久磁石7の永久磁石面8に対して、他方に設けた鉄芯部5の電磁石面6を土台部2又は基礎部3から突出して設けることができる。逆に、土台部2又は基礎部3の一方に設けた鉄芯部5の電磁石面6に対して、他方に設けた永久磁石7の永久磁石面8を土台部2又は基礎部3から突出して設けることができる。
この場合、一方の鉄芯部5の電磁石面6又は他方の永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3から突出して設けることによって、電磁石面6・永久磁石面8いずれか又は両者が土台部2又は基礎部3から突出するから、土台部2又は基礎部3との間隔を突出する長さ分だけ大きく取れることによって、土台部2と基礎部3との間に設ける防護手段20,30、伸縮繋止手段40又はストップ部材50の設置を容易にする効果がある。
図6に記載の実施例4の磁力免震装置10は磁力免震装置10が土台部2又は基礎部3側に設けた防護手段としての凹陥部70内に設置することができる構成を有する。
図6に記載の磁力免震装置10の実施例4において、先の実施例と同様に、11は土台部2と一体に設けた永久磁石取付板で、その下側に磁性材からなる固定板部材12を介して一体な永久磁石7を固定ボルト13及び又は接着剤等により強固に取り付けてある。電磁石4は鉄芯部5の先端部付近にコイル14を設けてあり、通電によって強力な電磁力を電磁石面6に付与し、実施例では、N極に電磁することによって、対面する同一のN極に励磁してある永久磁石面8を反発して土台部2が浮上するように構成してある。
図7は、図6における永久磁石面8と電磁石面6との面積と位置関係を示し、電磁石面6は、通常、永久磁石面8の中央に位置し、地震動により永久磁石面8の敷設範囲内で移動するように構成してある。電磁石4の角柱状の鉄芯部5はその基部を基礎部3と一体に設置した平面長方形状の基台19に一体に設けてある。また、基台19は基礎部3と一体な基盤部21に取付板枠22により一体に固定してある。23は、取付板枠22を固定するアンカーボルトである。
また、鉄芯5は凹陥部70を構成する基礎部3と一体な構造物である側壁に前記取付枠部22と同様の構成からなる取付枠部24,25によって強固に固定してある。
本実施例4の磁力免震装置10は、土台部2又は基礎部3の一方に設けた鉄芯部4の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面9を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部5の電磁石面6又は永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2と基礎部3との設置面71,72が接した状態で電磁石面6と永久磁石面7が互いに当接する位置に設けてある。
図6では、磁力免震装置10は、基礎部3に設けた鉄芯部5の電磁石面6を、土台部2及び基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けると共に、他方に設けた永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2と基礎部3との設置面71,72が接した状態で凹陥部70内の電磁石面6と互いに当接する位置に設けてある。
また、図6においては、磁力免震装置10が作動している状態を示し、鉄芯部5の電磁石面6の上方に永久磁石面7が浮上し、土台部2の設置面71が基礎部3の設置面72から浮上した状態にある。磁力免震装置10の作動が停止した状態では、電磁石面6と永久磁石面7が互いに当接し、同時に土台部2の設置面71が基礎部3の設置面72に当接し、基礎部3上に土台部2が載置された状態となり、磁力免震装置10に掛かる負荷が大幅に減少若しくは無くなることとなる。
また、この構成を有することにより、鉄芯部5の電磁石面6及び永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71又は72より凹んだ凹陥部70内に保護することができる。
実施例5の磁力免震装置10は、実施例4が装置10の非作動時に電磁石面6と永久磁石面8が接する構成であるのに対して、装置10の非作動時に電磁石面6と永久磁石面8が接すること無く僅かな隙間を介して対面している構成を有する。
即ち、実施例5の磁力免震装置10は、図6において、土台部2又は基礎部3の一方に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部5の電磁石面6又は永久磁石7の永久磁石面8を、非作動時には僅かな隙間を介して互いに当接しない位置に設けた構成を有する。
この実施例5では、非作動時には装置10を凹陥部70内に密封状態で収納することにより防護することができる効果があると共に、設置前の据え付け工事において鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、剥ぎ取り可能なシール材等で保護しておくことができる効果がある。また、装置10が作動していない平時においては設置面71,72が当接し、同時に土台部2と基礎部3とを当接した状態に維持することができる。
また、実施例6の磁力免震装置10は、図6において、土台部2又は基礎部3の一方に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部5の電磁石面6又は永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けてある。
この場合、鉄芯部5の電磁石面6、及び、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けることができるから、凹陥部70を防護手段として容易に設置する効果があると共に、装置10が作動していない平時においては土台部2と基礎部3とを当接した状態に維持することができる効果がある。
また、実施例7は、図8に記載のように、土台部2に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2の設置面71とほぼ同一面に設け、基礎部3に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、基礎部3の設置面72とほぼ同一面に設けてなる構成を有する。
この場合は、先の実施例と同様に、凹陥部70による防護手段の設置を確実且つ容易にする効果があると共に、装置が作動していない平時においては土台部2と基礎部3とを当接した状態に維持して防護することができる効果があり、更に、土台部2と基礎部3とを面一に設置すればそのままで電磁石面6と永久磁石面8とを面一に設置することができる効果がある。
実施例8の磁力免震装置10は、実施例7において、土台部2に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2の設置面71から僅かに凹んだ面に設けるか、又は、基礎部3に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、基礎部3の設置面72から僅かに凹んだ面に設けてなる構成を有する。
この場合、装置10の非作動時に電磁石面6と永久磁石面8が接すること無く僅かな隙間を介して対面している。
即ち、実施例7の磁力免震装置10は、図8において、土台部2又は基礎部3の一方に設けた鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ凹陥部70内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部5の電磁石面6又は永久磁石7の永久磁石面8を、非作動時には土台部2又は基礎部3の設置面71,72より凹んだ位置に設けた構成を有する。
この実施例8では、非作動時には装置10を凹陥部70内に密封状態で収納することにより防護することができる効果があると共に、設置前の据え付け工事において鉄芯部5の電磁石面6、又は、永久磁石7の永久磁石面8を、剥ぎ取り可能なシール材等で保護しておくことができる効果がある。また、装置10が作動していない平時においては設置面71,72が当接し、同時に土台部2と基礎部3とを当接した状態に維持することができる。
先の実施例4乃至8の凹陥部70を有する構成は、凹陥部70と土台部2と基礎部3を磁力免震装置10と組み合わせて一体の免震装置セットとして構成することができる。
即ち、凹陥部70を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部2の永久磁石取付板11として構成し、前記底蓋部を基礎部3の電磁石4を設けた基盤部21として構成することができる。この場合、電磁石4を有する底蓋部を凹陥部70となる筒体部の底側に装着し、上蓋部を筒体部の天面側に被せた状態において、土台部設置面71と基礎部設置面72が密着し、筒体部内で電磁石面6と永久磁石面8が対面する構成となる。
なお、土台部2と一体な上蓋部に下向きに電磁石4を設け、基礎部3と一体な底蓋部に永久磁石7を設け、底蓋部側で電磁石面6と永久磁石面8が対面するように構成することも可能である。
また、電磁石4を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部70となる筒体部に固定して設け、工事現場において土台部2又は基礎部3の一方に設置すると共に、他方の永久磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部2又は基礎部3に設置して、電磁石面6に永久磁石面8を対面することができる。
また、永久磁石7を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部70となる筒体部に固定して設け、工事現場において土台部2又は基礎部3の一方に設置すると共に、他方の電磁石4を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部2又は基礎部3に設置して、電磁石面6に永久磁石面8を対面することができる。
図9に記載の実施例10において、先の実施例における磁力免震装置10は、交流電源80からの交流をコンバーター81によって直流に変換してバッテリー82に蓄電し、バッテリー82からの直流電源を電圧変換器を有するコントロールボックス83に供給するように構成してある。コントロールボックス83は地震感知器84又は強震襲来の地震情報などに対応して直流電流を電磁石4のコイル14に供給し、電磁石4はコイル14に通電を受けて作動し、図示のように電磁石面6に対面する永久磁石面8を有する永久磁石7は永久磁石取付板11と共に土台部2を一体に伴って浮上させ、基礎部3からの地震動を受けない状態に保持することとなる。地震感知器84の地震情報が消失すると、コントロールボックス83からの電流供給が停止し、電磁石面6に対面する永久磁石面8は密着して基礎部3と一体な基盤部21上の鉄芯部5を介して永久磁石7、取付板11と共に土台部2を一体に支持することとなる。なお、コントロールボックス83からは、ボックス83の外壁、免震装置10,又は防護手段20等に設けた装置作動警報手段にも同様に電流が供給されることとなる。
1 構造物
2 土台部
3 土台部
4 電磁石
5 鉄芯部
6 電磁石面
7 永久磁石
8 永久磁石面
9 通気部
10 磁力免震装置
11 永久磁石取付板
12 固定板部材
13 固定ボルト
14 電磁コイル
15 基台
16 固定ボルト
17 アンカーボルト
18 溶接部
19 基台
20 防護手段
21 基盤部
22 取付枠部
23 固定ボルト
24 取付枠部
25 取付枠部
26 間隔部
30 防護手段
40 伸縮繋止手段
50 ストッパ部材
70 凹陥部
71 土台部設置面
72 基礎部設置面
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項35に記載のように、請求項31乃至34のいずれかに記載の磁力免震装置において、凹陥部と土台部と基礎部を磁力免震装置と組み合わせて一体の磁力免震装置セットとして構成してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項36に記載のように、請求項35に記載の磁力免震装置において、凹陥部を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部の永久磁石取付板として構成し、前記底蓋部を基礎部の電磁石を設けた基盤部として構成してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項37に記載のように、請求項35又は36に記載の磁力免震装置において、土台部と一体な上蓋部に下向きに電磁石を設け、基礎部と一体な底蓋部に永久磁石を設け、底蓋部側で電磁石面と永久磁石面が対面するように設けてなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項38に記載のように、請求項35、36又は37に記載の磁力免震装置において、電磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の永久磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項39に記載のように、請求項35乃至38のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の電磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項35に記載のように、請求項31乃至34のいずれかに記載の磁力免震装置において、凹陥部と土台部と基礎部を磁力免震装置と組み合わせて一体の磁力免震装置セットとして構成してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項36に記載のように、請求項35に記載の磁力免震装置において、凹陥部を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部の永久磁石取付板として構成し、前記底蓋部を基礎部の電磁石を設けた基盤部として構成してなる磁力免震装置を提供する効果がある。
また、本発明は、特許請求の範囲の請求項37に記載のように、請求項35又は36に記載の磁力免震装置において、土台部と一体な上蓋部に下向きに電磁石を設け、基礎部と一体な底蓋部に永久磁石を設け、底蓋部側で電磁石面と永久磁石面が対面するように設けてなる磁力免震装置を提供する効果がある。
1 構造物
2 土台部
基礎
4 電磁石
5 鉄芯部
6 電磁石面
7 永久磁石
8 永久磁石面
9 通気部
10 磁力免震装置
11 永久磁石取付板
12 固定板部材
13 固定ボルト
14 電磁コイル
15 基台
16 固定ボルト
17 アンカーボルト
18 溶接部
19 基台
20 防護手段
21 基盤部
22 取付枠部
23 固定ボルト
24 取付枠部
25 取付枠部
26 間隔部
30 防護手段
40 伸縮繋止手段
50 ストッパ部材
70 凹陥部
71 土台部設置面
72 基礎部設置面

Claims (42)

  1. 構造物の土台部と基礎部の一方に電磁石の鉄芯部を設置し、鉄芯部の先端部に電磁石面を設けると共に、他方に前記電磁石面に対面して永久磁石からなる永久磁石面を設け、電磁石の作動時に電磁石面と永久磁石面との間に生じる反発力により構造物が浮上するように構成した磁力免震装置において、前記土台部と基礎部との間に前記電磁石面と永久磁石面を防護する防護手段を設けてなる磁力免震装置。
  2. 請求項1に記載の磁力免震装置において、防護手段が個々に対をなす前記電磁石面と永久磁石面を被覆する防護手段である磁力免震装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面の複数組を防護する防護手段である磁力免震装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面又は永久磁石面の上下方向又は水平方向の移動を許容する防護手段である磁力免震装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が弾力的に前記電磁石面と永久磁石面を被覆する防護手段である磁力免震装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が前記電磁石面と永久磁石面にバネ弾性力を付与する磁力免震装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が通気性を有する磁力免震装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に伸縮繋止手段を併設してなる磁力免震装置。
  9. 請求項8に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段を防護手段の内側に設けてなる磁力免震装置。
  10. 請求項8又は9に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がバネ部材からなる磁力免震装置。
  11. 請求項10に記載の磁力免震装置において、バネ部材が蔓巻バネからなる伸縮繋止手段からなる磁力免震装置。
  12. 請求項10に記載の磁力免震装置において、伸縮繋止手段がゴム部材からなる磁力免震装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が磁力免震装置の外周を覆って土台部と基礎部との間に設けてなる磁力免震装置。
  14. 請求項13に記載の磁力免震装置において、防護手段に通気部を設けてなる磁力免震装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の磁力免震装置において、対面する電磁石面の面積に対して永久磁石面の設置面積を大きく設定してなる磁力免震装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の水平方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる磁力免震装置。
  17. 請求項16に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置。
  18. 請求項16又は17のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置。
  19. 請求項16に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が土台部と基礎部とから突出した円弧状のストッパ片からなる磁力免震装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部と基礎部との間に土台部の垂直方向の移動を制限するストッパ部材を設けてなる磁力免震装置。
  21. 請求項20に記載の磁力免震装置において、防護手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置。
  22. 請求項20又は21に記載の磁力免震装置において、防護手段に併設した伸縮繋止手段がストッパ部材を兼用する磁力免震装置。
  23. 請求項20に記載の磁力免震装置において、ストッパ部材が鉄芯部と土台部又は基礎部とから突出したストッパ片からなる磁力免震装置。
  24. 特許請求の範囲の請求項1乃至23のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が防塵手段からなる磁力免震装置。
  25. 特許請求の範囲の請求項1乃至24のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が防水手段からなる磁力免震装置。
  26. 特許請求の範囲の請求項1乃至25のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段が蛇腹状に伸縮する部材からなる磁力免震装置。
  27. 特許請求の範囲の請求項1乃至26のいずれかに記載の磁力免震装置において、防護手段に装置作動警報手段を設けてなる磁力免震装置。
  28. 特許請求の範囲の請求項27に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として装置作動ランプを設けてなる磁力免震装置。
  29. 特許請求の範囲の請求項27又は28に記載の磁力免震装置において、装置作動警報手段として装置作動音源手段を設けてなる磁力免震装置。
  30. 特許請求の範囲の請求項1乃至29のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯の電磁石面に対して、他方に設けた永久磁石の永久磁石面を土台部又は基礎部から突出して設けてなる磁力免震装置。
  31. 特許請求の範囲の請求項1乃至30のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部と基礎部とが接した状態で電磁石面と永久磁石面が互いに接する位置に設けてなる磁力免震装置。
  32. 特許請求の範囲の請求項1乃至31のいずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、非作動時には互いに当接しない位置に設けてなる磁力免震装置。
  33. 特許請求の範囲の請求項1乃至32いずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部の一方に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けると共に、他方に設けた鉄芯部の電磁石面又は永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面より凹んだ凹陥部内に設けてなる磁力免震装置。
  34. 特許請求の範囲の請求項1乃至32いずれかに記載の磁力免震装置において、土台部又は基礎部に設けた鉄芯部の電磁石面、又は、永久磁石の永久磁石面を、土台部又は基礎部の設置面において接するように設けてなる磁力免震装置。
  35. 請求項31乃至34のいずれかに記載の磁力免震装置において、凹陥部と土台部と基礎部を磁力免震装置と組み合わせて一体の磁力免震装置セットとして構成してなる磁力免震装置。
  36. 請求項35に記載の磁力免震装置において、凹陥部を、円筒形状、角筒形状、又は微少に伸縮可能な蛇腹形状或いはその組み合わせからなる筒体部と、その上蓋部と底蓋部とから構成し、前記上蓋部を土台部の永久磁石取付板として構成し、前記底蓋部を基礎部の電磁石を設けた基盤部として構成してなる磁力免震装置。
  37. 請求項35又は36に記載の磁力免震装置において、土台部と一体な上蓋部に下向きに電磁石を設け、基礎部と一体な底蓋部に永久磁石を設け、底蓋部側で電磁石面と永久磁石面が対面するように設けてなる磁力軸受装置。
  38. 請求項35、36又は37に記載の磁力免震装置において、電磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の永久磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置。
  39. 請求項35乃至38のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石を設けた蓋部の一方の上蓋部又は底蓋部を予め凹陥部となる筒体部に固定して設け、前記筒体部を土台部又は基礎部の一方に設置すると共に、他方の電磁石を有する上蓋部又は底蓋部を他方の土台部又は基礎部に設置してなる磁力免震装置。
  40. 請求項1乃至39のいずれかに記載の磁力免震装置において、永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置。
  41. 請求項1乃至40のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置。
  42. 請求項1乃至41のいずれかに記載の磁力免震装置において、複数の永久磁石を空間又は非磁性材によって間隔をおいて配置し永久磁石面を複数に分割して設けてなる磁力免震装置。
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