JP3182101U - 位置決め固定装置 - Google Patents

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英明 横田
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Abstract

【課題】製作コストが低く且つコンパクトな位置決め固定装置を提供する。
【解決手段】突出部(4b)を有する基準部材(1)の上側に被固定物(2)が配置される。被固定物(2)は、突出部(4b)が挿入されるように開口する位置決め孔(3)を有する。突出部(4b)には、半径方向へ拡大および縮小可能なコレット部材(6)が外嵌めされる。コレット部材(6)の外周には、コレットテーパ面(6a)が形成され、位置決め孔(3)には、コレットテーパ面(6a)と係合する係合テーパ面(12a)が形成される。コレット部材(6)は、弾性体(8)によって上向きに付勢される。突出部(4b)は軸孔(4c)を有し、位置決め孔(3)には押圧用孔(2d)が開口される。押圧用孔(2d)及び軸孔(4c)に挿入される締付ボルト(14)が、被固定物(2)の被支持面(2a)を基準部材(1)の支持面(1a)に押圧する。
【選択図】図1

Description

本考案は、基準部材に被固定物を位置決め固定する装置に関し、例えば、工作機械のテーブル又はベース部材にワークパレットを位置決め固定するのに好適な装置に関する。
上記種類の位置決め固定装置として、特許文献1(特開2011-251376号公報(2011年12月15日公開))に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
機械加工に供するワークを保持するためのワークパレットが、ベース部材の上に配置される。そのベース部材は、上方へ突出する円筒状の係合凸部を有している。その係合凸部の外周には、上方程小径化するテーパ係合面が形成されている。当該係合凸部の中央部に雌ネジ孔が上下方向へ貫通される。上記ワークパレットは、上記係合凸部に係合する環状アダプターを備えている。その環状アダプターは、ワークパレットに形成された円形の取り付け凹部に圧入により固定されている。上記環状アダプターは、断面逆U字形状の環状係合部を備えている。より詳しくいえば、当該環状係合部には、下端開放の環状溝が全周に渡って形成される。上記環状係合部は、前記環状溝を介して外径拡大側へ弾性変形可能な環状壁部を有している。その環状壁部は、水平方向へ適度な剛性を付与するのに適した厚さに形成されている。当該環状係合部を上記係合凸部に外嵌めし且つボルトを上記の雌ネジ孔に締付け回転させると、上記環状壁部の内周面は、外径拡大方向に弾性変形し且つ係合凸部のテーパ係合面に密着状に係合する。
即ち、上記ベース部材の基準座面の上にワークパレットを載置し、当該ワークパレットをベースプレートの上面に押圧することにより、ワークパレットを鉛直方向へ位置決めすることができる。そして、環状壁部の内周面をテーパ係合面に密着させることにより、ワークパレットを水平方向へ高精度に位置決めして固定することができる。
また、環状溝の無い環状係合部材(中間部材)を設けた位置決め固定装置として、特許文献2(特開2003-181730号公報(2003年7月2日))に記載された位置決め固定装置がある。その従来技術は、次のように構成されている。
マシニングセンターのテーブルの上面に固設されたクランプパレットの上に、ワークパレットが配置される。上記クランプパレットは、上方へ突出する筒状のプラグ部分を有している。上記プラグ部分に環状の中間部材が上下移動可能に外嵌される。上記の環状の中間部材は、その内周面をストレート面によって構成すると共に外周面をテーパ面によって構成してある。その中間部材の環状壁にスリットを設けることにより、上記テーパ面及びストレート面が半径方向に拡大および縮小可能になっている。上記ワークパレットは、上記中間部材のテーパ面とテーパ係合する位置決め孔を有している。上記プラグ部分の筒孔に挿入した取り付けボルトによって上記プラグ部分が前記のクランプパレットに固定される。クランプパレットの上面の上記プラグ部分とは別の位置に雌ネジが形成されている。ワークパレットには、上記雌ネジに対応する段付き貫通孔が形成される。当該段付き貫通孔を通って上記雌ネジと螺合する締付ボルトが設けられる。
上記ワークパレットを上記クランプパレットに向けて下降させていくと、上記ワークパレットの上記位置決め孔が、上記中間部材の上記テーパ面にテーパ係合する。次いで、前記の締付ボルトの脚ネジを前記の雌ネジに螺合させていき、その締付ボルトの頭部によって前記の貫通孔の段付き部を下向きに押圧する。これにより、上記の締付ボルトが上記ワークパレットを上記クランプパレットへ向けて引っ張り、前記ワークパレットの被支持面を前記クランプパレットの支持面に接当させる。その結果、上記ワークパレットは、上記の位置決め孔によって縮径された上記の中間部材を介して前記プラグ部分によって水平方向へ拘束されると共に、前記の支持面によって上下方向へも拘束される。
特開2011-251376号公報(2011年12月15日公開) 特開2003-181730号公報(2003年7月2日)
上記特許文献1の構成によれば、上記環状アダプターでは、弾性変形可能で周方向へ連続した環状壁部の形状と壁厚さとによって、当該弾性変形量が大きな影響を受ける。このため、環状係合部に断面逆U字形状の環状溝を精密に形成することが要求される。その結果、前記環状アダプターの加工が困難となり、位置決め固定装置の製作コストが増大するという問題がある。
また、上記特許文献2の構成によれば、上記ワークパレットを上記クランプパレットへ向けて引っ張る締付ボルトを、プラグ部分とは別の位置に配置することが要求されるので、位置決め固定装置をコンパクトにすることが困難となる。
本考案の目的は、製作コストが低く且つコンパクトな位置決め固定装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案に係る位置決め固定装置は、例えば、図1A〜図2Bに示すように、次のように構成される。
即ち、支持面1aを有する基準部材1と、前記支持面1aに位置決め固定される被支持面2aを有する被固定物2とを備える。前記基準部材1は、前記被固定物2へ向かって突出する突出部4bを有する。前記被固定物2は、前記突出部4bが挿入されるように前記基準部材1に向かって開口する位置決め孔3を有する。当該位置決め孔3は、その位置決め孔3の奥へ向うにつれて軸心に近づく係合テーパ面12aを備える。そして、前記突出部4bに、半径方向へ拡大および縮小可能なコレット部材6を、軸心方向へ移動可能に外嵌めする。前記コレット部材6の外周には、前記係合テーパ面12aに係合するコレットテーパ面6aが形成される。前記コレットテーパ面6aと前記係合テーパ面12aとの間の係合を緊密にするように前記コレット部材6を付勢する弾性体8が設けられる。また、前記突出部4bは、前記軸心方向に形成された軸孔4cを有し、前記位置決め孔3の底面2cには、前記軸孔4cに対応する押圧用孔2dが開口される。そして、前記押圧用孔2d及び前記軸孔4cに挿入されると共に前記被支持面2aを前記支持面1aに押圧する押圧手段14を設けた。
上記特徴により、本考案は次の作用効果を奏する。
前記被固定物を基準部材へ向けて移動させていくと、前記係合テーパ面と前記コレットテーパ面とがテーパ係合して、上記被固定物に設けた位置決め孔が調心移動し、当該位置決め孔が前記突出部の軸心とほぼ合致する。次いで、前記押圧用孔及び前記軸孔に挿入された前記押圧手段が上記被固定物の前記被支持面を上記基準部材の上記支持面へ向けて引っ張る。これにより、前記の係合テーパ面が、前記コレットテーパ面と緊密に係合して前記コレット部材を軸心方向へ移動させ、前記の被支持面が前記の支持面を押圧する。これとほぼ同時に、係合テーパ面がコレット部材を縮径させる。このため、上記被固定物は、前記の縮径されたコレット部材を介して水平方向に拘束されると共に、前記の支持面によって上下方向へも拘束される。ここで、当該コレット部材は、精密加工が要求される前記特許文献1の環状係合部とは異なり、低コストで加工が可能である。また、上記押圧手段は、突出部の軸孔に挿入される位置に配置されるので、その突出部とは異なる位置に配置される前記特許文献2の締付ボルトとは異なり、コンパクトに配置することができる。その結果、位置決め固定装置を、低コスト且つコンパクトに造ることができる。
上記の課題を解決するために、本考案に係る他の位置決め固定装置は、例えば、図3A〜図4Bに示すように、次のように構成される。
即ち、支持面1aを有する基準部材1と、前記支持面1aに位置決め固定される被支持面2aを有する被固定物2とを備える。前記基準部材1は、前記被固定物2へ向かって突出する突出部4Abを有する。前記被固定物2は、前記突出部4Abが挿入されるように前記基準部材1に向かって開口する位置決め孔16aを有する。前記突出部4Abの外周には、当該位置決め孔16aの奥へ向うにつれて軸心に近づく係合テーパ面4Aeが形成される。そして、前記位置決め孔16aに、半径方向へ拡大および縮小可能なコレット部材6Aを、軸心方向へ移動可能に内嵌めする。前記コレット部材6Aの内周には、前記係合テーパ面4Aeに係合するコレットテーパ面6Aaが形成される。前記コレットテーパ面6Aaと前記係合テーパ面4Aeとの間の係合を緊密にするように前記コレット部材6Aを付勢する弾性体8が設けられる。前記突出部4Abは、前記軸心方向に形成された軸孔4cを有し、前記位置決め孔16aの底面16dには、前記軸孔4cに対応する押圧用孔2dが開口される。そして、前記押圧用孔2d及び前記軸孔4cに挿入されると共に前記被支持面2aを前記支持面1aに押圧する押圧手段14を設けた。
上記特徴により、本考案は次の作用効果を奏する。
前記被固定物を基準部材へ向けて移動させていくと、前記係合テーパ面と前記コレットテーパ面とがテーパ係合して、上記被固定物に設けた位置決め孔が調心移動し、当該位置決め孔が前記突出部の軸心とほぼ合致する。次いで、前記押圧用孔及び前記軸孔に挿入された前記押圧手段が上記被固定物の前記被支持面を上記基準部材の上記支持面へ向けて引っ張る。これにより、前記の係合テーパ面が、前記コレットテーパ面と緊密に係合してコレット部材を軸心方向へ移動させ、前記の被支持面が前記の支持面を押圧する。これとほぼ同時に、係合テーパ面がコレット部材を拡径させる。このため、上記被固定物は、前記拡径されたコレット部材を介して水平方向に拘束されると共に、前記の支持面によって上下方向へも拘束される。ここで、当該コレット部材は、精密加工が要求される前記特許文献1の環状係合部とは異なり、低コストで加工が可能である。また、上記押圧手段は、突出部の軸孔に挿入される位置に配置されるので、その突出部とは異なる位置に配置される前記特許文献2の締付ボルトとは異なり、コンパクトに配置することができる。その結果、位置決め固定装置を、低コスト且つコンパクトに造ることができる。
本考案に係る位置決め固定装置では、前記基準部材1には、前記軸孔4cと直列状に雌ネジ1cが形成され、前記押圧手段14は、前記押圧用孔2d及び前記軸孔4cを通って前記雌ネジ1cと螺合する締付ボルト14を備えることが好ましい。
上記構成によれば、押圧手段の構成が簡素且つコンパクトになる。
図1A〜図1Cは、本考案の第1実施形態に係る位置決め固定装置の動作説明図である。 図2Aは、図1C中の2A−2A線矢視の拡大断面図であり、図2Bは、第1実施形態の変形例を示し、上記の図2Aに類似する図である。 図3A〜図3Cは、本考案の第2実施形態に係る位置決め固定装置の動作説明図である。 図4Aは、図3C中の4A−4A線矢視の拡大断面図であり、図4Bは、第2実施形態の変形例を示し、上記の図4Aに類似する図である。
以下、本考案の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1A〜図2Aは、本考案の第1実施形態の位置決め固定装置を示している。まず、上記図1A〜図2Aにより、上記位置決め固定装置の構成を説明する。
(第1実施形態の位置決め固定装置の構成)
マシニングセンターのテーブル(図示せず)の上面に、基準部材であるベース部材1が固設される。そのベース部材1には、被固定物であるワークパレット2が載置される。ベース部材1はワークパレット2に対向する支持面1aを有し、ワークパレット2は上記支持面1aに位置決め固定される被支持面2aを有する。
ベース部材1のベース穴1bには、プラグ部材4が圧入される。上記プラグ部材4は、ベース穴1bに圧入される圧入部4aと、その圧入部4aから上向きに突出する突出部4bと、その突出部4b及び圧入部4aを上下方向へ貫通する軸孔4cとを有している。その軸孔4cの上部には雌ネジ4dが形成されている。なお、雌ネジ4dに螺合する雄ネジを形成した治具(図示せず)により、圧入されたプラグ部材4を引き抜いて交換することができる。前記ベース部材1には、上記軸孔4cと直列状に雌ネジ1cが形成されている。なお、参照符号Gは軸心を示している。
上記突出部4bの外周には、半径方向へ拡大および縮小可能な環状のコレット部材6が、上下方向へ移動可能に外嵌めされている。より詳しくいえば、上記環状のコレット部材6は、その外周面をコレットテーパ面6aによって構成すると共に、その内周面をストレート面6bによって構成している。上記コレット部材6は、その環状壁にスリット6c(図2A、図1A〜図1C参照)を形成することにより、上記コレットテーパ面6a及びストレート面6bが半径方向へ拡大および縮小可能になっている。上記コレット部材6のストレート面6bは、上記突出部4bの外周面に、上下方向へ移動自在に支持されている。上記コレットテーパ面6aは、上方へ向うにつれて軸心Gに近づくように形成されている。
上記コレット部材6と上記圧入部4aとの間には、コレット部材6を上向きに付勢する弾性体としてのゴム部材8が設けられている。上記突出部4bの上部外周には、止め輪10が設けられている。当該止め輪10は、ゴム部材8によって上向きに付勢されたコレット部材6を受け止める。
ワークパレット2の下面には、嵌入孔2bが下向きに開口される。上記嵌入孔2bには、環状の係合部材12が圧入されている。係合部材12の内周によって位置決め孔3が構成されている。即ち、上記係合部材12の下部内周には、前記コレットテーパ面6aと係合する係合テーパ面12aが形成されている。上記位置決め孔3に、前記突出部4bとコレット部材6及びゴム部材8が挿入される。
上記嵌入孔2bの底面2cには、ワークパレット2を貫通する押圧用孔2dが前記軸孔4cに対応するように開口されている。そして、上記押圧用孔2d及び上記軸孔4cに挿入される締付ボルト14が設けられる。上記締付ボルト14は、頭部14a及び脚ネジ14bを有し、上記脚ネジ14bは前記の雌ネジ1cと螺合する。
(第1実施形態の位置決め固定装置の動作)
上記構成の位置決め固定装置は、図1A〜図1Cに示すように、以下のように動作する。
図1Aに示す状態では、コレット部材6がゴム部材8によって上昇位置に付勢されている。その図1Aの状態でワークパレット2を自重により下降させていくと、図1Bに示すように、まず、前記の係合テーパ面12aが、前記コレット部材6のコレットテーパ面6aとテーパ係合して調心移動し、位置決め孔3が前記突出部4bの軸心Gとほぼ合致する。その場合、上記ワークパレット2はコレット部材6を介して前記のゴム部材8によって上向きに付勢されており、上記ワークパレット2の上記被支持面2aと前記ベース部材1の前記支持面1aとの間には隙間Eが形成されている(図1B参照)。
次いで、図1Cに示すように、前記の締付ボルト14の前記脚ネジ14bを、前記の雌ネジ1cと螺合させていき、その締付ボルト14の前記頭部14aによって前記の押圧用孔2dの開口部の周縁を下向きに押圧する。これにより、上記の締付ボルト14が、上記ワークパレット2を上記ベース部材1へ向けて引っ張る。すると、前記の位置決め孔3の前記係合テーパ面12aが、コレットテーパ面6aに強力に係合してコレット部材6を縮径させるので、コレット部材6のストレート面6bが突出部4bの外周面に密着する。これと同時に、前記のゴム部材8の付勢力に抗して前記のコレット部材6が下降されるので前記の被支持面2aが前記の支持面1aに当接する。その結果、上記ワークパレット2は、上記の係合テーパ面12aによって縮径された上記のコレット部材6によって水平方向に拘束されると共に、前記の支持面1aによって上下方向へも拘束される。
上記図1Cの位置決め固定状態を解除するときには、締付ボルト14を緩めて前記雌ネジ1cとの螺合を解除する。すると、図1Bに示すように、前記ゴム部材8の付勢力により、コレット部材6を介してワークパレット2が上昇し、支持面1aと被支持面2aとの間に隙間Eが生じる。その後、図1Aに示すように、ワークパレット2を上昇させると、コレット部材6のコレットテーパ面6aと位置決め孔3の係合テーパ面12aとのテーパ係合が解除される。
(効果)
上記の第1実施形態は次の効果を奏する。
コレット部材6は、精密加工が要求される前記特許文献1の環状係合部とは異なり、低コストで加工が可能である。また、上記締付ボルト14は、突出部4bの軸孔4cに挿入される位置に配置されるので、その突出部4bとは異なる位置に配置される前記特許文献2の締付ボルトとは異なり、コンパクトに配置することができる。その結果、位置決め固定装置を、低コスト且つコンパクトに造ることができる。
(変形例)
図2Bは、第1実施形態の変形例を示し、上記の図2Aに類似する図である。上記ワークパレット2の上記嵌入孔2b(図1A〜図1C)に圧入される上記係合部材12の内周に、一対の係合テーパ面12a,12aが向かい合わせに形成されると共に、凹状の一対の逃がし面12b,12bが向かい合わせに形成される。
このように構成すると、一対の係合テーパ面12a,12aにより、ワークパレット2を図2Bに示すY方向へ正確に位置決めすることができる。また、一対の逃がし面12b,12bの存在により、図2Bに示すX方向の誤差を吸収できるようになっている。
(第2実施形態)
図3A〜図4Aは、本考案の第2実施形態の位置決め固定装置を示している。まず、上記図3A〜図4Aにより、上記位置決め固定装置の構成を説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態にて説明した図面と同じ機能及び構成を有する部材については、同じ符号を付記して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
(第2実施形態の位置決め固定装置の構成)
図3A〜図3Cは、本考案の第2実施形態に係る位置決め固定装置の動作説明図である。図4Aは、図3C中の4A−4A線矢視の拡大断面図である。
ベース部材1のベース穴1bには、プラグ部材4Aが圧入される。当該プラグ部材4Aは、ベース穴1bに圧入される圧入部4aと、その圧入部4aから上向きに突出する突出部4Abと、その突出部4Ab及び圧入部4aを貫通して形成される軸孔4cとを有している。その軸孔4cの上部には雌ネジ4dが形成されている。突出部4Abの外周には、上方に向かうにつれて軸心Gに近づく係合テーパ面4Aeが形成される。
ワークパレット2の下面には、嵌入孔2bが下向きに開口される。その嵌入孔2bには、圧入部材16が圧入されている。当該圧入部材16は、大径の位置決め孔16aと小径の雌ネジ孔16bとが下から順に形成されている。その位置決め孔16aには、半径方向へ拡大および縮小可能な環状のコレット部材6Aが上下方向へ移動可能に内嵌めされている。より詳しくいえば、上記環状のコレット部材6Aは、その内周面をコレットテーパ面6Aaによって構成すると共に、その外周面をストレート面6Abによって構成している。上記コレット部材6Aは、その環状壁にスリット6Ac(図4A、図3A〜図3C参照)を形成することにより、上記コレットテーパ面6Aa及びストレート面6Abが半径方向へ拡大および縮小可能になっている。上記コレット部材6Aのストレート面6Abは、上記圧入部材16の位置決め孔16aの内周面に、上下方向へ移動自在に支持されている。上記コレットテーパ面6Aaは、上方へ向うにつれて軸心Gに近づくように形成されている。上記コレットテーパ面6Aa内には前記突出部4Abが挿入される。
上記コレット部材6Aと上記の位置決め孔16aの底面16dとの間には、コレット部材6Aを下向きに付勢する弾性体としてのゴム部材8が設けられている。上記の位置決め孔16aの下部内周には、止め輪10が設けられている。当該止め輪10は、上記ゴム部材8によって下向きに付勢されたコレット部材6Aを受け止める。
上記ワークパレット2には、位置決め孔16a及び雌ネジ孔16bと直列状に押圧用孔2dが形成されている。上記押圧用孔2dと雌ネジ孔16bと位置決め孔16aと軸孔4cに締付ボルト14が挿入される。上記締付ボルト14は、頭部14a及び脚ネジ14bを有し、上記脚ネジ14bは雌ネジ1cと螺合する。なお、雌ネジ16bに螺合する雄ネジを形成した治具(図示せず)を接続し、押し圧用孔2dに形成した雌ネジに螺合する雄ネジを形成した他の治具(図示せず)を接続することにより、圧入部材16を嵌入孔2bから引き抜いてコレット部材6A等を交換することができる。
(第2実施形態の位置決め固定装置の動作)
上記構成の位置決め固定装置は、図3A〜図3Cに示すように、以下のように動作する。
図3Aに示す状態では、コレット部材6Aがゴム部材8によって下降位置に付勢されている。その図3Aの状態でワークパレット2を自重により下降させていくと、図3Bに示すように、まず、コレット部材6Aのコレットテーパ面6Aaが、突出部4Abの係合テーパ面4Aeとテーパ係合して調心移動し、位置決め孔16aが前記突出部4Abの軸心Gとほぼ合致する。その場合、コレット部材6Aは前記のゴム部材8の付勢力によって下向きに付勢されており、上記ワークパレット2の上記被支持面2aと前記ベース部材1の前記支持面1aとの間には隙間Eが形成されている(図3B参照)。
次いで、図3Cに示すように、前記の締付ボルト14の前記脚ネジ14bを、前記の雌ネジ1cと螺合させていき、その締付ボルト14の前記頭部14aによって前記の押圧用孔2dの開口部の周縁を下向きに押圧する。これにより、上記の締付ボルト14が、上記ワークパレット2を上記ベース部材1へ向けて引っ張る。すると、コレットテーパ面6Aaが、係合テーパ面4Aeに強力に係合してコレット部材6Aを拡径させるので、コレット部材6Aのストレート外周面6Abが位置決め孔16aに密着する。これと同時に、締付ボルト14の上記押圧により、ワークパレット2が圧入部材16を介してゴム部材8を下向きに圧縮する。そのため、ワークパレット2の下降が許容され、前記の被支持面2aが前記の支持面1aに当接する。その結果、上記ワークパレット2は、上記の拡径されたコレット部材6Aによって水平方向に拘束されると共に、前記の支持面1aによって上下方向へも拘束される。
上記図3Cの位置決め固定状態を解除するときは、締付ボルト14を緩めて前記雌ネジ1cとの螺合を解除する。すると、図3Bに示すように、前記ゴム部材8の付勢力により、圧入部材16を介してワークパレット2が上昇し、支持面1aと被支持面2aとの間に隙間Eが生じる。その後、図3Aに示すように、ワークパレット2を上昇させると、コレット部材6Aのコレットテーパ面6Aaと突出部4Abの係合テーパ面4Aeとのテーパ係合が解除される。
(効果)
上記の第2実施形態は次の効果を奏する。
コレット部材6Aは、精密加工が要求される前記特許文献1の環状係合部とは異なり、低コストで加工が可能である。また、上記締付ボルト14は、突出部4Abの軸孔4cに挿入される位置に配置されるので、その突出部4Abとは異なる位置に配置される前記特許文献2の締付ボルトとは異なり、コンパクトに配置することができる。その結果、位置決め固定装置を、低コスト且つコンパクトに造ることができる。
(変形例)
図4Bは、第2実施形態の変形例を示し、上記の図4Aに類似する図である。突出部4Abの外周に、一対の係合テーパ面4Ae,4Aeとが向かい合わせに形成されると共に、凹状の一対の逃がし面4Af,4Afが向かい合わせに形成される。
このように構成すると、第1実施形態と同様に、一対の係合テーパ面4Ae,4Aeにより、ワークパレット2を図4Bに示すY方向へ正確に位置決めすることができる。また、一対の逃がし面4Af,4Afの存在により、図4Bに示すX方向の誤差を吸収できるようになっている。
(実施形態の変更例)
上記の各実施形態は、次のように変更可能である。
コレット部材6,6Aは、その環状壁にスリットを形成する例を示したが、本考案はこれに限定されない。例えば、上記スリットに代えて、その環状壁の上端から下端へ向かって形成される溝状の切欠きと、下端から上端へ向って形成される溝状の切欠きとを、周方向へ交互に形成して、半径方向へ拡大および縮小するように形成してもよい。また、上記スリットに代えて、その環状壁の内周面に、軸心方向へ延びる複数の溝を当該内周面の全周に渡って形成して、半径方向へ拡大および縮小するように形成してもよい。
また、締付ボルト14は、頭部14を六角形に構成しても良いし、六角レンチに係合する凹部が頭部14に形成される構成でもよい。
また、締付ボルト14のネジ推力により位置決め固定する例を示したが、本考案はこれに限定されない。即ち、図1A〜図2Aの第1実施形態で説明すると、雌ネジ1cの設置部分を貫通孔で形成し、頭部と脚部とを有する部材を押圧用孔2cを通って当該貫通孔に挿入し、当該挿入された脚部を、ベース部材1の下側で流体圧シリンダで引っ張ることにより、上記頭部14で押圧用孔2dの上部開口の周縁を押圧し、被支持面2aを支持面1aに押圧するように構成してもよい。
さらに、弾性体としてゴム部材8を設ける例を示したが、本考案はこれに限定されない。ゴム部材に代えてバネ部材を設けてもよい。
さらに、第1実施形態においては、プラグ部材4をベース部材1に圧入する例を示したが、本考案はこれに限定されない。突出部4bはベース部材1と一体に形成してもよい。また、係合部材12をワークパレット2に圧入する例を示したが、係合テーパ面12aをワークパレット2と一体に形成してもよい。これらの点は、第2実施形態においても同様である。
位置決め固定装置の配置姿勢は、図示の姿勢とは、上下逆にしたり、横向きにしたり、斜め向きにしてもよい。
本考案が適用される被固定物は、例示したワークパレット2に代えて金型などであってもよい。
本考案は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本考案の技術的範囲に含まれる。
1:ベース部材(基準部材)、1a:支持面、1c:雌ネジ、2:ワークパレット(被固定物)、2a:被支持面、2c:底面、2d:押圧用孔、3:位置決め孔、4b,4Ab:突出部、4c:軸孔、4Ae:係合テーパ面、6,6A:コレット部材、6a,6Aa:コレットテーパ面、8:ゴム部材(弾性体)、12a:係合テーパ面、14:締付ボルト(押圧手段)、16a:位置決め孔、16d:底面.

Claims (3)

  1. 支持面(1a)を有する基準部材(1)と、前記支持面(1a)に位置決め固定される被支持面(2a)を有する被固定物(2)とを備えた位置決め固定装置であって、
    前記基準部材(1)は、前記被固定物(2)へ向かって突出する突出部(4b)を有し、
    前記被固定物(2)は、前記突出部(4b)が挿入されるように前記基準部材(1)に向かって開口する位置決め孔(3)を有し、
    当該位置決め孔(3)は、その位置決め孔(3)の奥へ向うにつれて軸心に近づく係合テーパ面(12a)を備え、
    前記突出部(4b)に、半径方向へ拡大および縮小可能なコレット部材(6)を、軸心方向へ移動可能に外嵌めし、
    前記コレット部材(6)の外周には、前記係合テーパ面(12a)に係合するコレットテーパ面(6a)が形成され、
    前記コレットテーパ面(6a)と前記係合テーパ面(12a)との間の係合を緊密にするように前記コレット部材(6)を付勢する弾性体(8)を備え、
    前記突出部(4b)は、前記軸心方向に形成された軸孔(4c)を有し、
    前記位置決め孔(3)の底面(2c)には、前記軸孔(4c)に対応する押圧用孔(2d)が開口され、
    前記押圧用孔(2d)及び前記軸孔(4c)に挿入されると共に前記被支持面(2a)を前記支持面(1a)に押圧する押圧手段(14)を設けた、ことを特徴とする位置決め固定装置。
  2. 支持面(1a)を有する基準部材(1)と、前記支持面(1a)に位置決め固定される被支持面(2a)を有する被固定物(2)とを備えた位置決め固定装置であって、
    前記基準部材(1)は、前記被固定物(2)へ向かって突出する突出部(4Ab)を有し、
    前記被固定物(2)は、前記突出部(4Ab)が挿入されるように前記基準部材(1)に向かって開口する位置決め孔(16a)を有し、
    前記突出部(4Ab)の外周には、当該位置決め孔(16a)の奥へ向うにつれて軸心に近づく係合テーパ面(4Ae)が形成され、
    前記位置決め孔(16a)に、半径方向へ拡大および縮小可能なコレット部材(6A)を、軸心方向へ移動可能に内嵌めし、
    前記コレット部材(6A)の内周には、前記係合テーパ面(4Ae)に係合するコレットテーパ面(6Aa)が形成され、
    前記コレットテーパ面(6Aa)と前記係合テーパ面(4Ae)との間の係合を緊密にするように前記コレット部材(6A)を付勢する弾性体(8)を備え、
    前記突出部(4Ab)は、前記軸心方向に形成された軸孔(4c)を有し、
    前記位置決め孔(16a)の底面(16d)には、前記軸孔(4c)に対応する押圧用孔(2d)が開口され、
    前記押圧用孔(2d)及び前記軸孔(4c)に挿入されると共に前記被支持面(2a)を前記支持面(1a)に押圧する押圧手段(14)を設けた、ことを特徴とする位置決め固定装置。
  3. 請求項1または2の位置決め固定装置において、
    前記基準部材(1)には、前記軸孔(4c)と直列状に雌ネジ(1c)が形成され、
    前記押圧手段(14)は、前記押圧用孔(2d)及び前記軸孔(4c)を通って前記雌ネジ(1c)と螺合する締付ボルト(14)を備える、位置決め固定装置。
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