JP3182024U

JP3182024U - レインパンツ

Info

Publication number: JP3182024U
Application number: JP2012007716U
Authority: JP
Inventors: 裕喜清水
Original assignee: Rivastyle
Current assignee: Rivastyle
Priority date: 2012-12-20
Filing date: 2012-12-20
Publication date: 2013-02-28
Anticipated expiration: 2022-12-20

Abstract

【課題】多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能なレインパンツを提供する。
【解決手段】ユーザの下肢に着脱されるレインパンツ１であって、腰部材１０の両側面上下中央部１０ａから下肢部材１１の下端部１１ａまで切り込まれた切り込み部１２と、前記切り込み部１２における腰部材１０の側面上下中央部１０ａから下腿部材１３の上下中央部１３ａまでを連続的に着脱自在とするファスナー部１４と、前記下腿部材１３の上下中央部１３ａから前記下肢部材１１の下端部１１ａまでを間欠的に着脱自在とする留め部１５とを備えることを特徴とするレインパンツ１。
【選択図】図１

Description

本考案は、レインパンツに関し、詳しくは、多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能なレインパンツに関する。

従来より、靴を脱がすに着脱可能な雨具が多数存在する。例えば、実用新案登録第３０５２３４６号公報（特許文献１）には、両脇に上下に開くファスナーをつけた雨合羽のズボンが開示されている。これにより、前記ファスナーを開閉すると、ズボンの両脇の側面が開かれた状態となるため、靴を履いたまま当該ズボンを着脱出来て、当該着脱に要する時間を短縮することが出来るとしている。又、靴の大きさに関係なく前記ズボンを着脱出来るとしている。

又、特開２００３−１４７６１３号公報（特許文献２）には、上衣及びズボンが一体となった上下一体型服の片側の上衣前身側からズボン側面にわたって全開閉自在なファスナーを取り付け、上下一体型服の片側の上衣及びズボンを全開閉自在にすると共に、上下一体型服の他側のズボン側面に全開閉自在なファスナーを取り付け、上下一体型服の他側のズボンを全開閉自在にすることを特徴とする上下一体型服が開示されている。これにより、例え靴を履いた状態でも、極めて短時間に着脱することが出来るとともに、雨具や保護服のように、極めて短時間に着用する必要がある場合には、大変便利であるとしている。

又、特開２００９−９１７１１号公報（特許文献３）には、合羽ズボンの外側両サイドを切り開き、腰にあたる上部左右２箇所にプラスチックバックルを取り付け、両サイド横の部分にオープンファスナーを取り付け、膝下とふくらはぎ上部の括れた部分を適度に締め付けることの出来る小型のプラスチックバックルを取り付けてニッカポッカーズ型に形成したことを特徴とする雨具が開示されている。これにより、靴を脱ぐこと無く簡単に着脱出来るとともに、大きく股を開いて登山道を上り下りすることがスムーズになるとしている。

又、特開２０１０−３７７０５号公報（特許文献４）には、対をなす、太股から足首まで筒状に包む脚部防水布と靴の上部及び側面を覆う靴部防水布が一体をなすもしくは着脱可能となす防水具と、防水上衣で形成される完全雨具転用レインコートが開示されている。前記完全雨具転用レインコートは、前記脚部防水布股部上端の一部が前記防水上衣の前部内側下端側の連結位置で連結されており、かつ前記防水具の不要時には、当該防水具が当該防水上衣の内側に設けられた収納手段により所定位置に収納されることを特徴とする。これにより、歩行中の豪雨や二輪車走行中の降雨等の緊急事態に遭遇した場合において立った状態及び座った状態でも当該レインコートの裾から当該防水具を迅速に引き出し、容易な装着作業で脚部及び靴まで雨水を防ぐ完全雨具に転用することが出来るとしている。又、当該防水具の不要時においては、折りたたんで容易に収納することが出来るため、天候を気にすることなく徒歩もしくは二輪車で安心して外出することが出来るとしている。

実用新案登録第３０５２３４６号公報特開２００３−１４７６１３号公報特開２００９−９１７１１号公報特開２０１０−３７７０５号公報

しかしながら、上述した特許文献１−４に記載の技術では、脚の長さが多種多様のユーザ、大きさ・形状が多種多様の靴・ブーツを履いたユーザ等が容易に着脱出来る雨具を提供することが出来るか否か不明であり、又、着脱条件によってはユーザが雨具を着脱し難いという問題があった。

そこで、本考案は、前記問題を解決するためになされたものであり、多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能なレインパンツを提供することを目的とする。

本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、本考案に係る新規なレインパンツを完成させた。

つまり、本考案に係るレインパンツは、ユーザの下肢に着脱されるレインパンツであって、腰部材の両側面上下中央部から下肢部材の下端部まで切り込まれた切り込み部と、前記切り込み部における腰部材の側面上下中央部から下腿部材の上下中央部までを連続的に着脱自在とするファスナー部と、前記下腿部材の上下中央部から前記下肢部材の下端部までを間欠的に着脱自在とする留め部とを備えることを特徴とする。

本考案に係るレインパンツによれば、多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能となる。

本考案に係るレインパンツにおいてファスナー部と留め部とを閉じた状態の正面図である。本考案に係るレインパンツにおいてファスナー部と留め部とを開いた状態の正面図である。本考案に係るレインパンツを着用したユーザがバイクに乗る場合の一例を示す斜視図である。本考案に係るレインパンツを改良した場合の正面図である。

以下に、添付図面を参照して、本考案に係るレインパンツの実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。

＜レインパンツ＞
本考案に係るレインパンツ（雨具ズボン）は、ユーザの下肢に着脱されるレインパンツ１であって、図１、図２に示すように、腰部材１０の両側面上下中央部１０ａから下肢部材１１の下端部１１ａまで切り込まれた切り込み部１２と、前記切り込み部１２における腰部材１０の側面上下中央部１０ａから下腿部材１３の上下中央部１３ａまでを連続的に着脱自在とするファスナー部１４と、前記下腿部材１３の上下中央部１３ａから前記下肢部材１１の下端部１１ａまでを間欠的に着脱自在とする留め部１５とを備えることを特徴とする。

ここで、本考案に係るレインパンツ１の全体は、前記腰部材１０と前記下肢部材１１とにより構成され、前記下腿部材１３は、前記下肢部材１１の下方部分に対応する。又、前記腰部材１０は、ユーザの胴のくびれ部から脚の付根部までを覆う部材に対応し、前記下肢部材１１は、ユーザの脚の付根部から脚の足首部までを覆う部材に対応し、前記下腿部材１３は、ユーザの脚の膝部から脚の足首部までを覆う部材に対応する。

これにより、多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能となる。

即ち、前記切り込み部１２を前記腰部材１０の両側面上下中央部１０ａから下肢部材１１の下端部１１ａまでに設けることで、当該腰部材１０の上端部は一体として連続した構成となり、仮に、前記ファスナー部１４、前記留め部１５をそれぞれ取り外した（脱した）状態としても、前記腰部材１０の上端部の連続性により、未だにパンツ（ズボン）としての形態（形状）を保持することになる。そのため、本考案に係るレインパンツ１は、従来技術に係る両側面が全て切り込まれた雨具ズボンと比較して、ユーザが前記腰部材１０の上端部の開口部から両脚を入れやすく、全体として履きやすい形態となる。又、前記ファスナー部１４、前記留め部１５がそれぞれ取り外した状態であれば、ユーザが、靴やブーツを履いたまま前記腰部材１０の上端部の開口部に脚を通しても、前記下肢部材１１が開放され、当該靴やブーツに引っ掛かり難くなるから、ユーザは、前記靴やブーツを脱がなくても、そのままでレインパンツ１を履いたり脱いだりすることが可能となる。

更に、本考案に係るレインパンツ１のファスナー部１４、留め部１５をそれぞれ取り外した状態とすると、前記腰部材１０の上端部と股部とが連続した構成となり、図１、図２に示すように、正面視でほぼ逆三角形Ｔの形状となる。ここで、人体は、通常、自然体において股部から左右の脚部が広がるような姿勢を取り、当該姿勢における腰部の上端部と股部とが丁度逆三角形の形状となる。すると、ユーザが本考案に係るレインパンツ１を履く場合に、自身の腰部の上端部と股部との逆三角形の形状が、当該レインパンツ１における腰部材１０の上端部と股部との逆三角形Ｔの形状に対応するから、ユーザにとって非常に履き易くなる。もちろん、ユーザが本考案に係るレインパンツ１を脱ぐ場合も同様である。従って、本考案に係るレインパンツ１は、ユーザにとって、非常に着やすく脱ぎやすいものなのである。

又、前記ファスナー部１４を前記切り込み部１２の腰部材１０の側面上下中央部１０ａから下腿部材１３の上下中央部１３ａまでに連続的に設けることで、最も雨が入り込む可能性のある部分を連続的に取り付けた（着けた）状態にして、ユーザの下肢が雨で濡れることを確実に防止することが可能となる。そして、ユーザは、当該ファスナー部１４の着脱作業を前記レインパンツの両側面の全てに渡ってする必要が無くなり、当該着脱作業を円滑で、且つ、素早く行うことが出来るとともに、ユーザの脚の長さに応じて前記ファスナー部１４の着脱位置を調整することが可能となる。

更に、前記留め部１５を前記下腿部材１３の上下中央部１３ａから前記下肢部材１１の下端部１１ａまでに間欠的に設けることで、当該留め部１５の着脱位置を間欠的に変更すれば、前記下腿部材１３の短手方向の広がり（横幅）を広げたり狭めたりすることが可能となる。そのため、ユーザが既に着用していた靴やブーツの大きさ、形状が多種多様であったり嵩高かったりスマートであったりしても、前記留め部１５の着脱位置を変更することで、前記下腿部材１３の短手方向の広がりを前記靴やブーツを適度に覆うように調整することが可能となる。

ここで、本考案に係るレインパンツ１を着用したユーザが自転車やバイク（ニ輪車）等に乗る場合に、ユーザの跨る状態に応じて前記ファスナー部１４、前記留め部１５の着脱状態を適宜調整すれば、前記レインパンツ１の密着感や嵩張りを調整することが可能となるため、ユーザにとって着心地が良く、自動車やバイク用のレインパンツ１としては特に有効である。

例えば、図３に示すように、本考案に係るレインパンツ１を着用したユーザがバイクに乗る場合に、前記ファスナー部１４を前記下腿部材１３の上下中央部１３ａまで取り付けた状態とすることで、ユーザの脚に前記下肢部材１１を密着させた状態にすることが出来る。又、前記ファスナー部１４を前記下腿部材１３の上端部、つまり、膝部まで取り付けた状態とすることで、前記ファスナー部１４の調整により、前記下肢部材１１を適度に嵩張らせ、ユーザの脚に空間的余裕を持たせた状態にすることが出来る。

更に、図３に示すように、前記留め部１５を前記下肢部材１１の下端部１１ａまで取り付けた状態とすることで、ユーザの靴に前記下肢部材１１の下端部１１ａを密着させた状態にすることが出来る。又、前記留め部１５を前記下腿部材１３の上下中央部１３ａの下方近傍部まで取り付けた状態とすることで、前記留め部１５の調整により、当該下腿部材１３の短手方向の広がりを広げ、大きな靴でも当該下腿部材１３が適度に覆った状態にすることが出来る。

特に、バイクに乗るユーザのブーツの大きさや形状は多種多様であり、その時々に応じて変更され得る。そのような場合に、本考案に係るレインパンツ１では、前記ファスナー部１４、前記留め部１５の着脱状態を適宜調整すれば、前記ブーツの大きさ、形状に対応可能であるため、従来技術に係る雨具ズボンと比較してユーザに対する利便性を飛躍的に向上させることが可能となる。

ここで、本考案に係るファスナー部１４は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、線的に着脱可能なスライドファスナー（線ファスナー）、面的に着脱可能な面ファスナー等を採用することが出来る。

又、前記ファスナー部１４がスライドファスナーである場合、図１、図２に示すように、当該ファスナー部１４は、前記切り込み部１２の両端部に設けられた、相互に噛み合う一対のエレメント１４ａ（務歯）と、前記切り込み部１２における腰部材１０の側面上下中央部１０ａへ向かって上方にスライドさせた場合に前記一対のエレメント１４ａを噛み合わせ、前記切り込み部１２における下腿部材１３の上下中央部１３ａへ向かって下方にスライドさせた場合に前記一対のエレメント１４ａを離すスライダ１４ｂとから構成されると好ましい。

このように構成すると、前記ファスナー部１４を取り外した場合では、前記スライダ１４ｂが前記腰部材１０の側面上下中央部１０ａにある状態となるため、ユーザが当該腰部材１０の上端部の開口部に上から脚を通した後、直ぐに前記スライダ１４ｂを持って下方へスライドさせて、前記ファスナー部１４の取り付け作業に取り掛かれ、本考案に係るレインパンツ１を履くために要する時間を更に短縮することが可能となる。尚、前記レインパンツ１を脱ぐ場合であっても、同様である。

又、本考案に係る留め部１５は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、ボタン、スナップ、オープンファスナー等を採用することが出来る。

又、前記留め部１５がボタンである場合、図１、図２に示すように、当該留め部１５は、前記切り込み部１２の背面側の片端部の近傍に長手方向に間欠的に所定数（例えば、３つ）設けられたボタン１５ａと、前記切り込み部１２の正面側の片端部の近傍に前記ボタン１５ａの位置に対応して当該ボタン１５ａを挿入可能なボタン穴１５ｂとから構成されると好ましい。

このように構成すると、前記留め部１５を取り付けた場合では、前記ボタン１５ａが前記下肢部材１１の正面側に表れるため、ユーザが前屈みになれば、容易に前記ボタン１５ａをボタン穴１５ｂから取り外すことが可能となり、前記留め部１５の着脱作業を容易にすることが可能となる。

又、本考案に係る下肢部材１１の形状は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、図１、図２に示すように、長手方向に対して直線状であるストレートタイプ（直線形状）でも良いし、図４に示すように、前記下腿部材１３において膝部１３ｂから足首部１１ａ（下肢部材１１の下端部１１ａ）まで緩やかに拡張されるフレアタイプ（略三角形状）でも構わない。前記下肢部材１１の形状がストレートタイプである場合は、通常の作業を行うユーザに対して好適であり、前記下肢部材１１の形状がフレアタイプである場合は、バイクに乗るユーザ、大きなブーツを履くユーザに対して好適である。

又、本考案に係る腰部材１０の上端部の構成は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、図４に示すように、長尺のベルト状のゴム帯１６を前記腰部材１０の上端部の開口部の周方向に沿って当該上端部の内部に挿入すると、ユーザがレインパンツ１を装着した際に、前記ゴム帯１６が前記腰部材１０をユーザの腰部に押し付けるため、当該レインパンツ１がずれたり垂れ落ちたりすることを確実に防止することが可能となる。

又、本考案に係る腰部材１０の上端部の外表面の構成は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、図４に示すように、（通常の）ベルトを挿通可能な所定数のベルトループ１７を前記腰部材１０の上端部の開口部の周方向に沿って当該上端部の外表面に設けると、ユーザが前記レインパンツ１を装着した際に、後から（通常の）ベルトを前記ベルトループ１７に挿通して装着することが可能となり、前記レインパンツ１を強固にユーザに装着させることが可能となる。特に、バイクに乗るユーザにとっては有効である。

尚、前記ゴム帯１６と前記ベルトループ１７とはレインパンツ１に兼ね備える必要はなく、前記ゴム帯１６単独でも前記ベルトループ１７単独でも構わない。

又、本考案に係るレインパンツ１の材質は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、ナイロン、ポリエステル等の繊維素材あるいはシート素材、これらにラミネートあるいはコーティング加工した加工素材、透湿防水機能を有する素材、完全防水のゴム製あるいはエラストマー製の素材等を採用することが出来る。

又、本考案に係るレインパンツ１の色彩は、本考案の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、黒色、青色、赤色、黄色、緑色等を採用することが出来る。

又、本考案に係るレインパンツ１は、更に、ユーザの上肢に着脱されるレイントレーナー、レインシャツとともに使用されても構わない。

このように、本考案に係るレインパンツ１は、ユーザの下肢に着脱されるレインパンツ１であって、腰部材１０の両側面上下中央部１０ａから下肢部材１１の下端部１１ａまで切り込まれた切り込み部１２と、前記切り込み部１２における腰部材１０の側面上下中央部１０ａから下腿部材１３の上下中央部１３ａまでを連続的に着脱自在とするファスナー部１４と、前記下腿部材１３の上下中央部１３ａから前記下肢部材１１の下端部１１ａまでを間欠的に着脱自在とする留め部１５とを備えることを特徴とする。

尚、本考案に係るレインパンツ１は、歩行用はもちろんバイク用であっても適用可能であり、日常用でも作業用でも適用可能である。

以上のように、本考案に係るレインパンツは、あらゆる分野における雨天時使用されるレインパンツとして有用であり、多種多様な脚の長さのユーザが多種多様な大きさの靴を既に着用していたとしても、当該靴を脱がずに容易に着脱することが可能なレインパンツとして有効である。

１レインパンツ
１０腰部材
１１下肢部材
１２切り込み部
１３下腿部材
１４ファスナー部
１５留め部
１６ゴム帯
１７ベルトループ

Claims

ユーザの下肢に着脱されるレインパンツであって、
腰部材の両側面上下中央部から下肢部材の下端部まで切り込まれた切り込み部と、
前記切り込み部における腰部材の側面上下中央部から下腿部材の上下中央部までを連続的に着脱自在とするファスナー部と、
前記下腿部材の上下中央部から前記下肢部材の下端部までを間欠的に着脱自在とする留め部と
を備えることを特徴とするレインパンツ。