JP3181910U - 包丁支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 包丁に装着する構成で設置場所を取らず安価で安全に包丁の傾倒を防止して自立を支持すると共に効果的な切断を補助する包丁支持具を提供することである。
【解決手段】 包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記支持部の上部に人差し指を載置して該人差し指で包丁を側面から支持するための側方載置部を備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記支持部の上部に人差し指を載置して該人差し指で包丁を側面から支持するための側方載置部を備えたものである。
【選択図】 図1
Description
本考案は、包丁に装着する包丁支持具に関する。
一般に、調理において包丁を用いた切断作業では、利き手で包丁の柄を把持してまな板に載せた野菜や肉等の食材を所要の形状に切り揃え、切り終えたら、一旦包丁を横に倒して刃をいずれかの方向に向けて仮置きし、切り終えた野菜をボール等の調理器具に移したりするような作業を行って、再び、次の野菜等を切断するというような作業が繰り返される。このように仮置きされた包丁は無防備であり、横たわった刃で不意にけがをしたり、調理台から包丁が落下したりして大変危険である。そこで、使用途中の包丁を安全に載置するための保持具が考えられている。
例えば、特許文献1には、「包丁置き台」という名称で、安全で容易に包丁の仮置きができ、構造が簡単で安価に作製可能な包丁置き台に関する発明が開示されている。
この特許文献1に開示された発明は、包丁の刃の刃先を下側に向けた状態で収容可能で有底の溝部を備える溝形成部と、包丁の把持部を下側から支持する載置部と、包丁の刃の切先側の上部を覆うカバー部とを有するものである。
そして、この包丁置き台に使用途中の包丁を仮置きするには、まず包丁の刃先を溝形成部に斜めに差し入れてから刃を水平方向に下ろし、刃先をカバー部の下側に配置させるとともに刃全体を溝形成部に収容させ、最後に、包丁の把持部を載置部上に載置する。すなわち、食材を切る動作とほぼ同様の動作を行うことによって包丁を包丁置き台に仮置きすることができるので、作業効率を下げることなく調理作業を進めることができる。また、仮置き中の包丁に外力が加わっても溝形成部、載置部及びカバー部において包丁を確実に保持しているので包丁置き台から包丁が抜け落ちることなく安全に包丁を仮置きすることができる。そして、この包丁置き台は合成樹脂材料を用いて一体成型することによって安価に作製することもできる。
この特許文献1に開示された発明は、包丁の刃の刃先を下側に向けた状態で収容可能で有底の溝部を備える溝形成部と、包丁の把持部を下側から支持する載置部と、包丁の刃の切先側の上部を覆うカバー部とを有するものである。
そして、この包丁置き台に使用途中の包丁を仮置きするには、まず包丁の刃先を溝形成部に斜めに差し入れてから刃を水平方向に下ろし、刃先をカバー部の下側に配置させるとともに刃全体を溝形成部に収容させ、最後に、包丁の把持部を載置部上に載置する。すなわち、食材を切る動作とほぼ同様の動作を行うことによって包丁を包丁置き台に仮置きすることができるので、作業効率を下げることなく調理作業を進めることができる。また、仮置き中の包丁に外力が加わっても溝形成部、載置部及びカバー部において包丁を確実に保持しているので包丁置き台から包丁が抜け落ちることなく安全に包丁を仮置きすることができる。そして、この包丁置き台は合成樹脂材料を用いて一体成型することによって安価に作製することもできる。
また、包丁に装着して使用する補助器具として、特許文献2には、「包丁用備品器具」という名称で、刻んだ野菜を散乱させないようにすることが可能な包丁用備品器具に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示された発明は、包丁の刃の背を挟持するクリップ部と、このクリップ部に接続し刃面に垂設されるスクィージ面を備えるものである。
そして、クリップ部を包丁の柄の近くの刃に背側から装着して、野菜等の食材を切ると、刻まれた野菜等の食材は包丁の刃とスクィージ面によって形成されるL字形の空間にまとまるように集められるので、包丁及び包丁に装着された包丁用備品器具を横にスライドさせると低い位置に配置されたボール等の調理器具内に刻んだ食材を容易に移すことができる。
この特許文献2に開示された発明は、包丁の刃の背を挟持するクリップ部と、このクリップ部に接続し刃面に垂設されるスクィージ面を備えるものである。
そして、クリップ部を包丁の柄の近くの刃に背側から装着して、野菜等の食材を切ると、刻まれた野菜等の食材は包丁の刃とスクィージ面によって形成されるL字形の空間にまとまるように集められるので、包丁及び包丁に装着された包丁用備品器具を横にスライドさせると低い位置に配置されたボール等の調理器具内に刻んだ食材を容易に移すことができる。
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明は、調理台に載置して使用する構成であり、特に狭い調理台であると載置する場所がないという課題があった。また、使用中の汚れた包丁の仮置きによって包丁置き台にも包丁の汚れが付着するので洗浄する必要があるが、溝等の細部が多く洗浄しにくいという課題もあった。
また、特許文献2に開示された発明は、包丁に装着される構成であるが、スクィージ面は刻んだ食材を集めるためのものであり、包丁の自立を補助するものではない。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、包丁に装着する構成で設置場所を取らず安価で安全に包丁の傾倒を防止して自立を支持し効果的な切断を補助すると共に、包丁の柄を把持する手の人差し指を載置することにより安定して包丁を把持することができる包丁支持具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案である包丁支持具は、包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記支持部の上部に人差し指を載置して該人差し指で包丁を側面から支えるための側方載置部を設けたものである。
このような構成の包丁支持具によれば、支持部は一の端部がまな板等の平面と当接して包丁支持具に挟持された包丁の傾倒を防止するように作用する。また、包丁を把持する手の人差し指を包丁の側方で支持部の上部に安定して載置するように作用する。
このような構成の包丁支持具によれば、支持部は一の端部がまな板等の平面と当接して包丁支持具に挟持された包丁の傾倒を防止するように作用する。また、包丁を把持する手の人差し指を包丁の側方で支持部の上部に安定して載置するように作用する。
また、請求項2記載の考案である包丁支持具は、包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記取付部の上部に人差し指を載置するための上方載置部を設けたものである。
このような構成の包丁支持具においては、支持部は一の端部がまな板等の平面と当接して包丁支持具に挟持された包丁の傾倒を防止するように作用する。また、包丁を把持する手の人差し指を取付部の上部に安定して載置するように作用する。また、取付部を包丁の刃の背側に着脱可能にした場合は、上方載置部を握って包丁支持具を包丁に簡単かつ安全に着脱できるように作用する。
このような構成の包丁支持具においては、支持部は一の端部がまな板等の平面と当接して包丁支持具に挟持された包丁の傾倒を防止するように作用する。また、包丁を把持する手の人差し指を取付部の上部に安定して載置するように作用する。また、取付部を包丁の刃の背側に着脱可能にした場合は、上方載置部を握って包丁支持具を包丁に簡単かつ安全に着脱できるように作用する。
そして、請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の包丁支持具において、包丁の刃を研磨可能な研磨部を備えたものである。
このような構成の包丁支持具においては、請求項1又は請求項2に記載の考案の作用に加えて、研磨部は包丁の刃を研磨可能にするように作用する。
このような構成の包丁支持具においては、請求項1又は請求項2に記載の考案の作用に加えて、研磨部は包丁の刃を研磨可能にするように作用する。
そして、請求項4記載の考案は、請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の包丁支持具において、取付部を包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、この取付部に、包丁の柄の基部を挟んで包丁に対する取付部のぐらつきを防止するぐらつき防止手段を備えたものである。
このような構成の包丁支持具においては、ぐらつき防止手段は包丁の使用時に包丁支持具のぐらつきを防止するように作用する。
このような構成の包丁支持具においては、ぐらつき防止手段は包丁の使用時に包丁支持具のぐらつきを防止するように作用する。
以上説明したように、本考案の請求項1に記載の包丁支持具においては、支持部がまな板等の平面に当接して包丁の傾倒を防止して包丁が自立するので、調理過程において一旦包丁を用いた切断作業を中断する場合に、包丁を横に倒して放置しないので、剥き出しの刃の接触による危険性を排除することができる。また、横になった包丁を起こす動作が不要で、自立した包丁の柄を把持するだけで再び切断作業に移れるので、誤って包丁の刃に触れたり包丁を落として足の指を怪我したりすることもなく、安全で効率のよい調理作業を進めることができる。
また、支持部の上部に設けた側方載置部に包丁を把持する手の人差し指を載置することにより、安定して包丁を把持することができるので持ち手は疲れ難くなり、また、人差し指で包丁を側面からも支えることができるので、食材を安定よく容易に切断することができる。
また、支持部の上部に設けた側方載置部に包丁を把持する手の人差し指を載置することにより、安定して包丁を把持することができるので持ち手は疲れ難くなり、また、人差し指で包丁を側面からも支えることができるので、食材を安定よく容易に切断することができる。
また、本考案の請求項2に記載の包丁支持具においては、支持部がまな板等の平面に当接して包丁の傾倒を防止して包丁が自立するので、調理過程において一旦包丁を用いた切断作業を中断する場合に、包丁を横に倒して放置しないので、剥き出しの刃の接触による危険性を排除することができる。また、横になった包丁を起こす動作が不要で、自立した包丁の柄を把持するだけで再び切断作業に移れるので、誤って包丁の刃に触れたり包丁を落として足の指を怪我したりすることもなく、安全で効率のよい調理作業を進めることができる。
また、取付部の上部に設けた上方載置部に包丁を把持する手の人差し指を載置することにより、該人差し指で包丁に上方から強い押圧力を加えて硬い食材を容易に切断することができる。また、取付部を包丁の刃の背側に着脱可能にした場合は、上方載置部を握って包丁支持具を包丁に簡単かつ安全に着脱できる。
また、取付部の上部に設けた上方載置部に包丁を把持する手の人差し指を載置することにより、該人差し指で包丁に上方から強い押圧力を加えて硬い食材を容易に切断することができる。また、取付部を包丁の刃の背側に着脱可能にした場合は、上方載置部を握って包丁支持具を包丁に簡単かつ安全に着脱できる。
そして、本考案の請求項3に記載の包丁支持具においては、研磨部が具備されているので、切断作業前後に包丁の刃を手軽に研ぐことができ、別の研石等を準備する必要がなく利便性が高いものとなる。
そして、本考案の請求項4に記載の包丁支持具においては、ぐらつき防止手段が備えられているので、包丁の使用時に包丁支持具のぐらつきを防止し、食材を安定よく切断することができる。
以下に、本考案に係る包丁支持具の第一実施の形態を図1乃至図4を参照しながら説明する。
図1は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具の斜視図である。
図1において、包丁支持具1は、主に、挟持部(取付部)2と支持部3から構成されている。挟持部2は、一対の挟持体4a,4bが上部で連結し、この一対の挟持体4a,4bの間に形成される溝5に包丁の刃が挿入されて挟持される構造になっている。また、挟持部2の上部には断面が略V字状に形成され、包丁の柄を把持する手の人差し指を載置可能な第1の指置き(上方載置部)6が設置されている。
そして、支持部3は、一の挟持体4bの端部から延設されているが、上方に向けて凹状に湾曲した第1の湾曲部7と下方に向けて凹状に湾曲した第2の湾曲部8を備えた屈曲した形状であり、端部9が調理台やまな板等の平面上に当接して、挟持部2に挟持される包丁を支持し包丁の傾倒を防止する。そして、第1の湾曲部7と第2の湾曲部8の間の上部は第2の指置き(側方載置部)10であり、前述の第1の指置き6と同様に包丁を把持する手の人差し指を載置することができる。また、支持部3の端部9には包丁の刃を研ぐための研磨部11が具備されている。
なお、第一の実施の形態では、包丁の柄を把持する手の人差し指を載置可能な第1の指置き6を略V字状としたがもちろん略U字状としてもよいし、人差し指が載置できるのであれば、単に水平な板状の指置きであってもよく、その形状は問題としない。
図1は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具の斜視図である。
図1において、包丁支持具1は、主に、挟持部(取付部)2と支持部3から構成されている。挟持部2は、一対の挟持体4a,4bが上部で連結し、この一対の挟持体4a,4bの間に形成される溝5に包丁の刃が挿入されて挟持される構造になっている。また、挟持部2の上部には断面が略V字状に形成され、包丁の柄を把持する手の人差し指を載置可能な第1の指置き(上方載置部)6が設置されている。
そして、支持部3は、一の挟持体4bの端部から延設されているが、上方に向けて凹状に湾曲した第1の湾曲部7と下方に向けて凹状に湾曲した第2の湾曲部8を備えた屈曲した形状であり、端部9が調理台やまな板等の平面上に当接して、挟持部2に挟持される包丁を支持し包丁の傾倒を防止する。そして、第1の湾曲部7と第2の湾曲部8の間の上部は第2の指置き(側方載置部)10であり、前述の第1の指置き6と同様に包丁を把持する手の人差し指を載置することができる。また、支持部3の端部9には包丁の刃を研ぐための研磨部11が具備されている。
なお、第一の実施の形態では、包丁の柄を把持する手の人差し指を載置可能な第1の指置き6を略V字状としたがもちろん略U字状としてもよいし、人差し指が載置できるのであれば、単に水平な板状の指置きであってもよく、その形状は問題としない。
次に、図2は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具の断面図である。
図2において、包丁支持具1の挟持部2及び支持部3の内部には芯部12が連続して形成されており、この芯部12の周囲は被覆部13で覆われている。芯部12は鋼等の金属や硬質プラスチック等の硬質材料で形成されており、包丁支持具1の強度を保持している。また、芯部12に強磁性材料を用いることも可能であり、包丁の刃が鋼等の強磁性材料からなる場合は、磁力によって互いが引き合い、挟持部2における挟持がより強固なものとなる。
また、被覆部13は、芯部12を被覆して保護するものであるが、特に、挟持部2においては弾力性材料を用いて形成すると、弾力によって挟持力を強化することができる。なお、調理場では水を使用するので被覆部13は耐水性材料であることが好ましい。
そして、第1の指置き6においても、挟持部2及び支持部3と同様の内部構造を有し、内部には硬質材料からなる芯部14と、この芯部14を被覆する被覆部15を備えている。第1の指置き6の芯部14と挟持部2の芯部12は、溶接や接着剤等によって接合されていると、第1の指置き6の強度が強化されるので、安定して指を載置したり指で押圧したりすることができる。また、被覆部15には、挟持部2及び支持部3の被覆部13と同様の弾力性材料を用いてもよいし、さらには、載置される指に良い感触を与える材料を選定することもできる。
なお、第一の実施例においては、第1の指置き6においても芯部14と被覆部15を備えたが、第1の指置き部6に十分な強度を備える場合には芯部14を備えなくとも構わないし、第1の指置き部6が十分な弾力性を備える場合には被覆部15も備えなくともよい。もちろん、第1の指置き部6自体も選択的であり、設けない場合もあり得る。例えば、溝5を形成して湾曲して第1の指置き部6が設けられている箇所が人差し指を置くのに十分な面積があったり、その箇所を凹状に形成して人差し指を載せることが可能であるような場合である。
図2において、包丁支持具1の挟持部2及び支持部3の内部には芯部12が連続して形成されており、この芯部12の周囲は被覆部13で覆われている。芯部12は鋼等の金属や硬質プラスチック等の硬質材料で形成されており、包丁支持具1の強度を保持している。また、芯部12に強磁性材料を用いることも可能であり、包丁の刃が鋼等の強磁性材料からなる場合は、磁力によって互いが引き合い、挟持部2における挟持がより強固なものとなる。
また、被覆部13は、芯部12を被覆して保護するものであるが、特に、挟持部2においては弾力性材料を用いて形成すると、弾力によって挟持力を強化することができる。なお、調理場では水を使用するので被覆部13は耐水性材料であることが好ましい。
そして、第1の指置き6においても、挟持部2及び支持部3と同様の内部構造を有し、内部には硬質材料からなる芯部14と、この芯部14を被覆する被覆部15を備えている。第1の指置き6の芯部14と挟持部2の芯部12は、溶接や接着剤等によって接合されていると、第1の指置き6の強度が強化されるので、安定して指を載置したり指で押圧したりすることができる。また、被覆部15には、挟持部2及び支持部3の被覆部13と同様の弾力性材料を用いてもよいし、さらには、載置される指に良い感触を与える材料を選定することもできる。
なお、第一の実施例においては、第1の指置き6においても芯部14と被覆部15を備えたが、第1の指置き部6に十分な強度を備える場合には芯部14を備えなくとも構わないし、第1の指置き部6が十分な弾力性を備える場合には被覆部15も備えなくともよい。もちろん、第1の指置き部6自体も選択的であり、設けない場合もあり得る。例えば、溝5を形成して湾曲して第1の指置き部6が設けられている箇所が人差し指を置くのに十分な面積があったり、その箇所を凹状に形成して人差し指を載せることが可能であるような場合である。
次に、図3は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具の研磨部を示す概念図である。
図3は、包丁支持具の支持部3の端部9の内側を示しており、この端部9の内側には、研磨部11が具備されている。この研磨部11は、砥石等の一般的な包丁の刃を研ぐ材料で形成されており、包丁の刃先を当てて擦ることによって包丁の刃を研ぐことができる。このように包丁支持具の一部に研磨部11が設置されているので、別の簡易研ぎ器等を準備する必要がなく手軽に包丁の刃の手入れを行うことができ、実用的な構成となっている。
なお、研磨部11の大きさや材料は特に限定されるものではなく、自由に設定することができる。また、設置場所は支持部3の端部9の内側に限定されず、端部9の外側や、挟持部の外側等に設置してもよい。
図3は、包丁支持具の支持部3の端部9の内側を示しており、この端部9の内側には、研磨部11が具備されている。この研磨部11は、砥石等の一般的な包丁の刃を研ぐ材料で形成されており、包丁の刃先を当てて擦ることによって包丁の刃を研ぐことができる。このように包丁支持具の一部に研磨部11が設置されているので、別の簡易研ぎ器等を準備する必要がなく手軽に包丁の刃の手入れを行うことができ、実用的な構成となっている。
なお、研磨部11の大きさや材料は特に限定されるものではなく、自由に設定することができる。また、設置場所は支持部3の端部9の内側に限定されず、端部9の外側や、挟持部の外側等に設置してもよい。
また、図4は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具の支持部の端部を示す概念図である。
図4において、包丁支持具の支持部3の端部9には波形状の滑り止め16が形成されている。したがって、支持部3の端部9が調理台やまな板に当接する際には滑り難く、特に、水で濡れて滑りやすい場合においても滑ることなく支持部3の支持を保持することができる。なお、第一の実施の形態では、波形状の滑り止め16としているが、滑り止めの形状は特に限定されるものではなく、例えば、ゴム等の滑り難い材料を設置することもできる。
図4において、包丁支持具の支持部3の端部9には波形状の滑り止め16が形成されている。したがって、支持部3の端部9が調理台やまな板に当接する際には滑り難く、特に、水で濡れて滑りやすい場合においても滑ることなく支持部3の支持を保持することができる。なお、第一の実施の形態では、波形状の滑り止め16としているが、滑り止めの形状は特に限定されるものではなく、例えば、ゴム等の滑り難い材料を設置することもできる。
続いて、第一の実施の形態に係る包丁支持具の使用例について図5乃至図7を参照して説明する。
まず、図5は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具を包丁に装着した場合の概念図である。
図5において、包丁支持具1は包丁17の刃19に装着されており、刃19の背(峰)20から挟持部2の溝5が挿入されて一対の挟持体4a,4bによって刃19が挟持されて固定されている。そして、支持部3の端部9は図示していないが調理台に当接して包丁17を支持し、包丁17の傾倒を防止している。
従って、使用者は包丁17の柄18を把持しなくても、包丁17は自立するので、食材の切断を中断する際に柄18を把持する手を離しても、刃が剥き出しで横たわることがなく安全であり、また、刃が他のものに接触し難いので衛生的である。また、再び、切断作業に戻るときは、柄18が自立しているのでそのまま把持するだけで切断体勢になることができるので、作業効率が上がり、時間に無駄を生じない。
なお、図5では、支持部3が包丁17の右側になるように装着しているが、支持部3を左右逆向きにすると、支持部3が包丁17の左側になるように装着することができ、使用者が使いやすい方向に支持部3を配置することが可能である。特に、後述するが、支持部3の上部で第1の湾曲部7と第2の湾曲部8の間には第2の指置き10が形成されているので、右利きの使用者は支持部3を包丁17の右側にすると、第2の指置き10が同様に包丁17の右側に配置されるので、柄18を把持する右手の人差し指を第2の指置き10に載置することができる。
逆に、左利きの使用者は、支持部3を包丁17の左側になるように装着すると柄18を把持する左手の人差し指を第2の指置き10に載置することができる。このように包丁支持具1はいずれの利き手の使用者にも対応可能な形状であり、右手用と左手用をわけて作製しなくてよいので製造工程が単純化されて安価に作製することが可能となる。また、後述するが、第1の指置き6は包丁17を把持する手の人差し指を載置するためのものである。
まず、図5は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具を包丁に装着した場合の概念図である。
図5において、包丁支持具1は包丁17の刃19に装着されており、刃19の背(峰)20から挟持部2の溝5が挿入されて一対の挟持体4a,4bによって刃19が挟持されて固定されている。そして、支持部3の端部9は図示していないが調理台に当接して包丁17を支持し、包丁17の傾倒を防止している。
従って、使用者は包丁17の柄18を把持しなくても、包丁17は自立するので、食材の切断を中断する際に柄18を把持する手を離しても、刃が剥き出しで横たわることがなく安全であり、また、刃が他のものに接触し難いので衛生的である。また、再び、切断作業に戻るときは、柄18が自立しているのでそのまま把持するだけで切断体勢になることができるので、作業効率が上がり、時間に無駄を生じない。
なお、図5では、支持部3が包丁17の右側になるように装着しているが、支持部3を左右逆向きにすると、支持部3が包丁17の左側になるように装着することができ、使用者が使いやすい方向に支持部3を配置することが可能である。特に、後述するが、支持部3の上部で第1の湾曲部7と第2の湾曲部8の間には第2の指置き10が形成されているので、右利きの使用者は支持部3を包丁17の右側にすると、第2の指置き10が同様に包丁17の右側に配置されるので、柄18を把持する右手の人差し指を第2の指置き10に載置することができる。
逆に、左利きの使用者は、支持部3を包丁17の左側になるように装着すると柄18を把持する左手の人差し指を第2の指置き10に載置することができる。このように包丁支持具1はいずれの利き手の使用者にも対応可能な形状であり、右手用と左手用をわけて作製しなくてよいので製造工程が単純化されて安価に作製することが可能となる。また、後述するが、第1の指置き6は包丁17を把持する手の人差し指を載置するためのものである。
次に、図6は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具を包丁に装着して第2の指置きを使用する場合の概念図である。
図6において、包丁支持具1は包丁17に装着され、使用者が右手21で包丁17の柄18を把持し、人差し指22を第1の指置き6に載置している。包丁17の柄18の把持の方法で、特に、人差し指22の配置は使用者によって異なっており、他の指と同様に柄18を握る人もいれば、包丁17の背20に載置する人もいれば、さらには、柄18を握るまではいかないまでも刃に添わせる位置に置く人もいる。背20に人差し指22を載置する場合は、包丁17は薄板形状であるので長時間載置しておくと、人差し指22の腹側が痛くなる。また、かぼちゃ等の硬い食材を切断する場合は、包丁17の背20に載置した人差し指22にも力を入れて食材を切断するが、背20の上端部が人差し指22の腹側に食い込むので特に痛みが強くなる。しかしながら、包丁支持具1においては第1の指置き6に人差し指22を載置することができるので、刃19の背20の接触による痛みを感じることはなく、しかも、硬い食材を切断する場合においては、人差し指22に力を入れて刃19を押圧することができるので、切断を安全且つ円滑に行うことができる。
図6において、包丁支持具1は包丁17に装着され、使用者が右手21で包丁17の柄18を把持し、人差し指22を第1の指置き6に載置している。包丁17の柄18の把持の方法で、特に、人差し指22の配置は使用者によって異なっており、他の指と同様に柄18を握る人もいれば、包丁17の背20に載置する人もいれば、さらには、柄18を握るまではいかないまでも刃に添わせる位置に置く人もいる。背20に人差し指22を載置する場合は、包丁17は薄板形状であるので長時間載置しておくと、人差し指22の腹側が痛くなる。また、かぼちゃ等の硬い食材を切断する場合は、包丁17の背20に載置した人差し指22にも力を入れて食材を切断するが、背20の上端部が人差し指22の腹側に食い込むので特に痛みが強くなる。しかしながら、包丁支持具1においては第1の指置き6に人差し指22を載置することができるので、刃19の背20の接触による痛みを感じることはなく、しかも、硬い食材を切断する場合においては、人差し指22に力を入れて刃19を押圧することができるので、切断を安全且つ円滑に行うことができる。
図7は、本考案の第一の実施の形態に係る包丁支持具を包丁に装着して第2の指置きを使用する場合の概念図である。
図7において、包丁支持具1は包丁17に装着され、使用者は右手21で包丁17の柄18を把持し、人差し指22を第2の指置き10に載置している。前述のように包丁17の把持方法は人それぞれであり、図7では、人差し指22を柄18に回さずに刃19に添えるように把持する場合である。このように把持する場合は、第2の指置き10に人差し指22を載置すると、人差し指22で包丁17を側方から支えることが可能で安定して包丁17を把持することができ、安全であり、効率的に切断作業を行うことができる。
なお、第一の実施の形態では、右手で包丁17を把持する場合について説明したが、左手で包丁17を把持する場合は、包丁支持具1の支持部3を包丁17の左側に配置するように装着すると、第1の指置き6及び第2の指置き10では右手で包丁17を把持する場合と同様の効果が得られる。
図7において、包丁支持具1は包丁17に装着され、使用者は右手21で包丁17の柄18を把持し、人差し指22を第2の指置き10に載置している。前述のように包丁17の把持方法は人それぞれであり、図7では、人差し指22を柄18に回さずに刃19に添えるように把持する場合である。このように把持する場合は、第2の指置き10に人差し指22を載置すると、人差し指22で包丁17を側方から支えることが可能で安定して包丁17を把持することができ、安全であり、効率的に切断作業を行うことができる。
なお、第一の実施の形態では、右手で包丁17を把持する場合について説明したが、左手で包丁17を把持する場合は、包丁支持具1の支持部3を包丁17の左側に配置するように装着すると、第1の指置き6及び第2の指置き10では右手で包丁17を把持する場合と同様の効果が得られる。
このように構成された第一の実施の形態においては、包丁に装着するだけで包丁が自立するように支持するので、切断を中断する際に把持した手を離しても剥き出しの刃によってけがをすることがなく安全であり、また、他のものとの接触が少ないので衛生的となる。しかも、包丁に装着する構成であるので、設置場所を選ばず、狭い場所においても使用可能となる。また、包丁を横に倒したり、立てて起こしたりする必要がなく、無駄な動作の削除によって効率的な作業を行うことができる。そして、単一の形状で右向き又は左向きのいずれの方向にも装着できるので、製造コストが抑えられ安価に作製することができる。
次に、図8及び図9に本考案の第二の実施の形態を示す。第二の実施の形態においては、一対の挟持体41a,41bが上部で屈曲連結されて挟持部(取付部)2aが構成され、挟持部2aの上部に第1の指置き(上方載置部)6aが固着されている。支持部3aは、挟持体41bから一体的に突設された腕部30aとその先端に固定された研磨部11aで構成され、腕部30aの上部に第2の指置き(側方載置部)10aが形成されている。そして、包丁支持具1aの挟持部2a、第1の指置き6a及び腕部30a等を、芯部を設けることなく鋼等の金属や硬質プラスチック等のみの硬質材料で形成したものである。さらに、一対の挟持体41a,41bの前後には、板状の突起部31a、31bで構成されたハの字状のぐらつき防止手段が一体的に設けられており、図9に示すように、該ぐらつき防止手段で包丁17の柄18の基部18a,18aの傾斜部を挟んで使用することにより、包丁17に対する包丁支持具1aのぐらつきを防止するように構成されている。
次に、図10により、本考案の第三の実施の形態を説明する。
本考案の第三の実施の形態においては、第1の指置き6bと腕部30bを中空状に形成したものであり、その他の構成は第二の実施の形態と同一である。
本考案の第三の実施の形態においては、第1の指置き6bと腕部30bを中空状に形成したものであり、その他の構成は第二の実施の形態と同一である。
次に、図11により、本考案の第四の実施の形態を説明する。
本考案の第四の実施の形態においては、腕部30cの上部と、挟持部2cの上部に固着した板状体60cの上部にシリコン等の樹脂を貼り付けて第1の指置き6cと第2の指置き10cを構成したもので、樹脂による弾性作用で人差し指の負担を軽減したものである。
本考案の第四の実施の形態においては、腕部30cの上部と、挟持部2cの上部に固着した板状体60cの上部にシリコン等の樹脂を貼り付けて第1の指置き6cと第2の指置き10cを構成したもので、樹脂による弾性作用で人差し指の負担を軽減したものである。
次に、図12、13により、本考案の第五の実施の形態を説明する。
第五の実施の形態においては、一対の挟持体44a,44b、第1の指置き6d、腕部30dを単一のステンレス等の金属板を屈曲形成して一体成形したもので、安価に構成されたものである。腕部30dの上部が外側に向き斜め上向きの第2の指置き10dに構成されている。また、一対の挟持体44a,44bの間の上部には挟持部2dの略全幅に亘り研磨部11dが備えられている。研磨部11dは挟持体44a,44bの内面に接着され、逆V字状の研ぎ部Yが形成されている。研磨部11dを使用する場合は、包丁支持具1dを上下逆にして一方の手で挟持部2dを握って包丁支持具1dを支持し、包丁17の刃19を上記研ぎ部Yに挿入して研ぎ部Yに刃19が接する状態で、他方の手で包丁17を把持して前後に動かして刃19を研磨するものである。
尚、研磨部11dの取り付けは、上記接着に特定されるものではなく、例えば挟持体44a,44bにボルト、ナット等の締着具により着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
第五の実施の形態においては、一対の挟持体44a,44b、第1の指置き6d、腕部30dを単一のステンレス等の金属板を屈曲形成して一体成形したもので、安価に構成されたものである。腕部30dの上部が外側に向き斜め上向きの第2の指置き10dに構成されている。また、一対の挟持体44a,44bの間の上部には挟持部2dの略全幅に亘り研磨部11dが備えられている。研磨部11dは挟持体44a,44bの内面に接着され、逆V字状の研ぎ部Yが形成されている。研磨部11dを使用する場合は、包丁支持具1dを上下逆にして一方の手で挟持部2dを握って包丁支持具1dを支持し、包丁17の刃19を上記研ぎ部Yに挿入して研ぎ部Yに刃19が接する状態で、他方の手で包丁17を把持して前後に動かして刃19を研磨するものである。
尚、研磨部11dの取り付けは、上記接着に特定されるものではなく、例えば挟持体44a,44bにボルト、ナット等の締着具により着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
尚、上記各実施の形態においては、包丁支持具1,1a,1b,1c,1dが包丁17の背側に着脱自在に取り付けられるように構成されているが、請求項1乃至3の発明においては、かかる構成に特定されるものではなく、包丁支持具を包丁19の刃19の背側に溶着や一体成形により一体的に固定してもよいものである。
以上説明したように、本考案は、安全で衛生的で安価に製造でき包丁の自立を支持して安定した把持を可能とした包丁支持具を提供可能であり、飲食店、各種施設及び一般家庭において利用可能である。
1,1a,1b,1c,1d 包丁支持具
2,2a,2b,2c,2d 挟持部(取付部)
3,3a,3b,3c,3d 支持部
4a,4b,41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b 一対の挟持体
5,5a,5b,5c,5d 溝
6,6a,6b,6c,6d 第1の指置き(上方載置部)
7 第1の湾曲部
8 第2の湾曲部
9 端部
10,10a,10b,10c,10d 第2の指置き(側方載置部)
11,11a,11b,11c,11d 研磨部
12 芯部
13 被覆部
14 芯部
15 被覆部
16 滑り止め
17 包丁
18 柄 19 刃
20 背
21 右手
22 人差し指
23 親指
30a,30b,30c,30d 腕部
31a,32a,31b,32b,31c,32c,31d,32d 突起部(ぐらつき防止手段)
2,2a,2b,2c,2d 挟持部(取付部)
3,3a,3b,3c,3d 支持部
4a,4b,41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b 一対の挟持体
5,5a,5b,5c,5d 溝
6,6a,6b,6c,6d 第1の指置き(上方載置部)
7 第1の湾曲部
8 第2の湾曲部
9 端部
10,10a,10b,10c,10d 第2の指置き(側方載置部)
11,11a,11b,11c,11d 研磨部
12 芯部
13 被覆部
14 芯部
15 被覆部
16 滑り止め
17 包丁
18 柄 19 刃
20 背
21 右手
22 人差し指
23 親指
30a,30b,30c,30d 腕部
31a,32a,31b,32b,31c,32c,31d,32d 突起部(ぐらつき防止手段)
Claims (4)
- 包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記支持部の上部に人差し指を載置して該人差し指で包丁を側面から支えるための側方載置部を設けたことを特徴とする包丁支持具。
- 包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、若しくは包丁の刃の背側に一体固定した取付部と、この取付部から延設され前記包丁の刃の傾倒を防止する支持部とを有し、前記取付部の上部に人差し指を載置するための上方載置部を設けたことを特徴とする包丁支持具。
- 包丁の刃を研磨可能な研磨部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包丁支持具。
- 前記取付部を包丁の刃の背側に着脱可能に取り付け、この取付部に、包丁の柄の基部を挟んで包丁に対する取付部のぐらつきを防止するぐらつき防止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の包丁支持具。
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JP2012007006 | 2012-10-30 | ||
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WO2016137011A1 (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 泉 新井田 | 包丁支持具 |
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