JP3181668B2 - ポリオキシアルキレングリコールおよびポリオキシアルキレングリコール誘導体の平均分子量を調整する方法 - Google Patents

ポリオキシアルキレングリコールおよびポリオキシアルキレングリコール誘導体の平均分子量を調整する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環式エーテルおよ
び/またはアセタールのプロトン供与化合物の存在でヘ
テロポリ酸触媒作用開環重合でのポリオキシアルキレン
グリコールおよびポリオキシアルキレン誘導体の平均分
子量を調整する方法に関する。
【0002】ポリオキシアルキレングリコールはヨーロ
ッパ特許出願公開第126471号明細書、同第158
229号明細書およびアメリカ特許第4658065号
明細書によれば、少量の水の存在下での環式エーテルお
よび/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用開環重
合により製造することができ、その際水はそのままで反
応系に加えるかまたは結晶水含有のヘテロポリ酸を使用
して反応系に取り入れることができる。
【0003】さらに、一価アルコールのポリオキシアル
キレングリコールモノエーテルまたはモノカルボン酸の
ポリオキシアルキレングリコールモノエステルのような
ポリオキシアルキレングリコール誘導体は、該当する一
価アルコールないしはモノカルボン酸の存在で環式エー
テルおよび/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用
開環重合によって合成することができる。特に有利に
は、これらのポリオキシアルキレングリコール誘導体は
水の不在下で、従って無水の反応剤およびヘテロポリ酸
触媒を用いて製造する。
【0004】上述の反応においては、反応式(1)でテ
トラヒドロフラン(THF)のポリオキシブチレングリ
コール(ポリ−THF)またはポリ−THF誘導体への
開環重合に関して典型的に示されるように、形式上プロ
トン供与化合物R〜H1モルはn個のモノマー単位から
構成されたポリオキシアルキレン鎖の末端に付加され、
それによって最終的に開環重合の連鎖反応は中断されて
該反応の最終生成物が生じる。
【0005】
【化1】
【0006】プロトン供与化合物R〜Hとしてまたはプ
ロトンドナーとしても、ここではおよび以下簡略のため
このような化合物をR〜Hで表すが、このものはヘテロ
ポリ酸触媒の作用のもとで、生成するポリオキシアルキ
レン鎖に、その一方の末端で化合物R〜Hのプロトンを
(それ故この名称がある)およびその他方の末端で化合
物R〜HのR基があるように付加される。この付加が実
際どのように発生し、かつその際どんな過程がヘテロポ
リ酸触媒で進行するかは、十分にはわかっていない。そ
の際プロトン供与化合物R〜HのR基は例えばヒドロキ
シル基、任意の脂肪族、芳香族または芳香脂肪族アルコ
ラート基または任意の脂肪族、芳香族または芳香脂肪族
アシル基を表す。
【0007】プロトンドナーR〜Hの含量は反応混合物
の相挙動に影響を与えるが、その際ここおよび以下では
反応混合物または反応系とはモノマー、プロトン供与化
合物R〜H、ヘテロポリ酸触媒および場合により反応条
件のもとで不活性溶剤からなる反応に到達する混合物で
あると解されるべきである。もちろん、反応の進行中に
さらに成分として重合反応の際に生じるポリマーが反応
混合物に加わる。化合物R〜Hの含量が高い際には、該
反応混合物は均一な相を生成する、それによって後での
処理の際触媒の分離が困難になる可能性がある。更に、
なおプロトンドナーR〜Hの非常に高い濃度はヘテロポ
リ酸触媒の重合活性に好ましくない低下を惹起する可能
性がある。反応混合物の非常に低いプロトンドナーR〜
H含量の際には該ヘテロポリ酸はもはや完全に溶解しな
い。そのために上述の反応は、有利には、反応混合物中
で液状の2相系を形成させるような、プロトンドナーR
〜Hの含量で行うが、その際重い、下の相がヘテロポリ
酸触媒の大部分およびプロトンドナーR〜Hのかなりの
量をモノマー出発物質および新しく生成されたポリマー
のほかに含有し、それに対して軽い上の相が残りのプロ
トンドナーおよび微量の触媒のほかに主としてモノマー
出発物質およびその中に溶けているポリマーから構成さ
れている。
【0008】生成するポリオキシアルキレン鎖に対する
プロトン供与化合物R〜Hの完全な付加は重合反応の連
鎖中断を形式上引き起すから、反応混合物中のヘテロポ
リ酸触媒およびプロトンドナーの濃度割合は生じるポリ
マーの平均分子量に重要な影響を与える。こうしてふつ
う、反応混合物中の化合物R〜Hの含量が高い程、それ
だけ生じる重合体の平均分子量が低いという結果になる
ことが認められている。それに相応して製造されるポリ
マーの平均分子量はプロトンドナーR〜Hの濃度が低下
すれば増加する。平均分子量または平均モル分子量と
は、ここおよびほかに指示されない場合また以下におい
ても、例えばゲル浸透クロマトグラフィー、粘度測定法
または浸透圧法を使用して分子量の決定の際に得られる
ような、分子量の数平均Mnと解されるべきである。
【0009】ポリオキシアルキレングリコールおよび既
述のポリオキシアルキレングリコール誘導体の経済的に
特に重要な部類は、その平均分子量が約500〜350
0ダルトンの範囲にあるようなポリエーテルである。こ
のようなポリエーテルは上述の2相系で製造することが
できる。しかし、ポリオキシアルキレングリコールおよ
びポリオキシアルキレングリコール誘導体の多くの使用
目的のためには、その独特の特性を利用しつくすことが
できるためまたは一定のモル分子量の異なるポリマーか
らそのつどの使用目的のために合った特性を有する一定
の組成の混合物を製造することができるためには、一定
の特性を有するできるかぎり均一の化合物、すなわち、
一定の平均モル分子量のしかもできるだけ狭い分子量分
布を有するポリエーテルおよびポリエーテル誘導体が望
まれる。
【0010】これまで、とにかく、一定の平均分子量の
ポリオキシアルキレングリコールおよびポリオキシアル
キレングリコール誘導体を意図的に環式エーテルおよび
/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用開環重合に
より製造することはできなかった。さらに反応混合物中
の反応体および特に触媒相中のプロトンドナーR〜Hの
濃度割合を、反応の時間的経過にわたって監視して、連
続的に測定し、制御するために役に立つ方法はなかった
から、これまで同様に、できるだけ狭い分子量分布を有
するこの種のポリオキシアルキレングリコールおよびポ
リオキシアルキレングリコール誘導体を製造することは
できなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、環式エーテルおよび/またはアセタールのヘテロポ
リ酸触媒作用開環重合におけるポリオキシアルキレング
リコールおよび前述のポリオキシアルキレングリコール
誘導体を製造する際に反応系および特に触媒相中のプロ
トンドナーR〜Hの含量を制御することを可能ならしめ
かつこのような形式で平均分子量の適切な調整を可能に
する、許容され、再現でき、簡単かつ堅牢な方法を見い
出すことであった。該方法は、また当該ポリエーテル化
合物の連続製造の際でも一定の平均分子量の意図的な調
整を同時に生じるポリマーの狭い分子量分布と共に達成
するために、プロトンドナーR〜Hの含量を充分迅速に
かつ正確に測定しかつ制御することができるべきであ
る。そのほかになおこの方法は広範に使用できるべきで
ある、すなわち、それは所望の平均分子量の調整をその
つど使用するモノマーおよび場合によりコモノマー、ヘ
テロポリ酸触媒およびプロトンドナーR〜Hの種類に関
して異なる反応系の中で適切に制御できるべきである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、プロトン供与化合物の存在下で環式エーテルおよび
/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用開環重合の
際にポリオキシアルキレングリコールおよびポリオキシ
アルキレングリコール誘導体の平均分子量を調整する方
法において、当該プロトン供与化合物の反応系の中に存
在する量を、反応の時間経過中の導電率の測定を介して
制御することにより解決される。
【0013】すなわち、反応系および特に触媒相におけ
るプロトンドナーR〜Hのヘテロポリ酸触媒に対する割
合が反応系ないし触媒相の導電率に測定可能な影響をお
よぼすことを見出した。これによって全体として反応系
内および触媒相内のプロトンドナー/ヘテロポリ酸比を
特に連続的に測定し制御することが可能となる。さら
に、触媒相の導電率が生じるポリマーの平均分子量と相
関させることができ、それによって重合反応の時間的経
過にわたる反応系内ないしは触媒相内の導電率の一定の
値の調整ないしは保持により生じるポリマーの平均分子
量を適切にかつ狭い分子量分布に保持して確定する手段
が成立する。その結果として、反応系内および特に触媒
相内の導電率の値を新たなプロトンドナーR〜Hの添加
を介して一定方向にシフトさせるかまたは逆の方向にシ
フトさせることができ、反応混合物への新たなプロトン
ドナーの添加ならびに反応混合物および特に触媒相のプ
ロトンドナーR〜Hの含量およびそれによってまた生じ
るポリマーの平均分子量を反応混合物および特に触媒相
の導電率の測定を介して制御することができる。
【0014】導電率の測定は、例えば、T.und
L.Shedlovsky著A.Weissberge
r B.W.Rossiter(Ed.)Techni
ques of Chemistry,第I巻,163
〜204頁,Wiley−Interscience,
New York,1971に記載されているような、
技術、回路および測定装置を使用して本発明による方法
で行うことができる。また導電率測定装置および導電率
測定セルとしては、市販の装置および電極を本発明によ
る方法で有効に導電率測定に使用することができる。測
定電極としては、通常の白金電極を利用することができ
る。長期間にわたる作動では、電極が時間の経過にとも
ないポリマーまたは重合反応の副生成物で覆われ、それ
によって誤った測定値を生じる可能性がある。それゆえ
電極の機能を時々点検し、必要な場合は電極を清浄にす
ることが目的にかなっている。
【0015】導電率は均一な反応混合物中で測定するこ
とができる。主にモノマーおよび生成物含有の上層と、
触媒相とからなる2相系で重合反応を実施する際には、
有利には導電率を液状の触媒相で測定する。
【0016】触媒相中の当該プロトンドナーR〜Hの濃
度は、得られた導電率測定値を使用し、前もって決めら
れた条件下で作成した検量線をもとに簡単に決定でき
る。ふつう合理的であるのは、異なるプロトンドナー/
ヘテロポリ酸系のために個々の検量線を重合反応の際に
適用すべき温度を考慮して作成することである。測定し
た導電率の実測値および目標値の比較を進行下にプロト
ンドナーR〜Hの反応混合物への配量を制御することが
できる。配量装置のこの制御は常法で、公知の、例えば
電子制御器を使用して自動化することができ、これによ
ってプロトンドナーR〜Hの反応混合物への添加を連続
的に制御することが意のままになる。
【0017】検量線を作成する際には、触媒相の導電率
がふつうはプロトンドナーR〜Hの含量の増加と共に触
媒相が反応混合物中に均一に溶けるまでの間上昇するこ
とに注意を払うべきである。単相の均一の反応系が形成
されると、導電率の値は触媒相で測定された導電率に比
較して一般に明瞭に低下する。
【0018】触媒相でのプロトンドナーR〜Hの含量の
ほかに、触媒相中の導電率の値はまた生じるポリマーの
平均分子量とも相関する。その際そのつど使用するヘテ
ロポリ酸、使用するプロトンドナー、使用するモノマー
および適用した重合温度を考慮すれば測定された導電率
および生成するポリマーの平均分子量の間に実際に線形
の関係が明らかとなる。このような関係を例えば、重合
温度60℃における反応系ドデカタングストリン酸/テ
トラヒドロフラン/水のために図1に示した。
【0019】前記記載のことを要約すれば、本発明によ
ればプロトン供与化合物の存在で環式エーテルおよび/
またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用開環重合にお
いて製造すべきポリアルキレングリコールないしポリア
ルキレングリコール誘導体の平均分子量を以下のように
調整する。すなわち、主として環式エーテルおよび/ま
たはアセタール、プロトン供与化合物およびヘテロポリ
酸からなるそのつど使用する重合系のためにそのつど適
用する重合温度で、重合系で、特に有利にはその触媒相
での測定した導電率および生じるポリマーの平均分子量
ならびに重合混合物のプロトン供与化合物の含量の間の
相関関係を、例えば検量線、方程式またはアルゴリズム
の作成により求め、こうして求めた、一定平均分子量の
ポリマーを達成するのに必要な導電率を使用する重合系
で重合反応の時間的経過の間、流動する重合混合物に導
電率を一定に保つのに必要な量のプロトン供与化合物を
配量し、その結果プロトン供与化合物の含量を重合反応
の時間的経過にわたって同様に充分一定に保つことで、
上記平均分子量を充分一定に保持する。要するにこのこ
とは反応系に存在する当該プロトン供与化合物の量を反
応の時間的経過の間導電率の測定を介して制御すること
を意味する。
【0020】本発明による方法は、実際に一般に環式エ
ーテルおよび/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作
用開環重合によるポリオキシアルキレングリコールおよ
びポリオキシアルキレングリコール誘導体の製造の際に
生じるポリマーの平均分子量を調整するために適してい
る。
【0021】上述のポリマーの製造には、例えば以下の
モノマーを使用することができる:エチレンオキシド、
プロピレンオキシドおよびほかの置換のエポキシド、例
えばエピクロロヒドリン、1,2−ブチレンオキシド、
2,3−ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、オ
キセタンおよびオキセタン誘導体、例えば3,3−ジメ
チルオキセタン、3,3−ビス−クロロメチルオキセタ
ン、5員の環状エーテルおよびアセタール、例えばテト
ラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、1,3−
ジオキソラン、6員の環状エーテル、例えばテトラヒド
ロピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、
トリオキサン、7員以上の環状エーテル、例えばオキセ
パン、クラウンエーテルおよびテトラヒドロフランの環
式オリゴマー。これらのモノマーをホモポリマーに転化
できるけれども、またこれらのモノマーの混合物を共重
合させることも可能である。
【0022】コポリマーポリオキシアルキレングリコー
ルの製造の際には、付加的にジオール、トリオールおよ
びポリオールの群からのコモノマーをポリオキシアルキ
レン鎖に重合導入することができる。例としてここでは
以下のアルコールを挙げる:エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリ
ン、キシリット、ソルビット、マンニット。ふつうこれ
らのコポリマーは統計的配分でポリマー鎖中に組込まれ
る。これらのそのコポリマーとしての機能に関して挙げ
た、多価アルコールは同時にプロトンドナーR〜Hとし
て働くことは明白である。
【0023】これらの多価アルコールとほかのモノマー
との共重合の際には、該多価アルコールから必然的に、
同様にプロトンドナーR〜Hとして働く水が分離され
る。反応系中のこれらの複雑な関係に基づき、本発明に
よる方法は環式エーテルおよび多価アルコールからのコ
ポリマーの意図的製造の際には一定の平均モル分子量お
よび狭い分子量分布で充分に効果を現わす。
【0024】プロトン供与化合物R〜Hとしては、水
に、一価アルコールおよびモノカルボン酸を使用するこ
とができる。水をプロトン供与化合物として使用すれ
ば、重合反応の生成物としてポリオキシアルキレングリ
コールが生じ、一価アルコールの使用の際はポリオキシ
アルキレングリコールモノエーテルが、モノカルボン酸
の使用の際はポリオキシアルキレングリコールの当該モ
ノカルボン酸エステルが生成する。
【0025】ポリオキシアルキレングリコールの製造の
ためには、プロトン供与化合物である水は、ポリエーテ
ルグリコールの所望の平均分子量に依存して、ふつうヘ
テロポリ酸0.1〜15、有利には1〜8モル/モルの
量で使用する。この値はまた、多価アルコールをポリオ
キシアルキレングリコールの製造のためのコモノマーと
して共用するときでも有効である。
【0026】ポリオキシアルキレングリコールモノエー
テルの製造のためには、原則的にはあらゆる種類の一価
アルコールを使用することができ、例えば脂肪族、環式
脂肪族、芳香族または芳香脂肪族アルコールである。し
かし有利にはC1〜C18アルコールおよびベンジルアル
コールを使用し、特に有利には脂肪族C1〜C8アルコー
ルを使用する。例えば以下の一価アルコールを本発明に
よる方法では使用することができる:メタノール、エタ
ノール、n−ブタノール、t−ブタノール、オクタノー
ル−1、オクタデカノール−1、シクロヘキサノール、
クロチルアルコール、ベンジルアルコール、フェノー
ル。一般には一価アルコールをヘテロポリ酸0.1〜1
5、有利に1〜8モル/モルの量で反応混合物に加え
る。
【0027】モノカルボン酸のポリオキシアルキレング
リコールモノエステルの製造には、脂肪族、環式脂肪
族、芳香族および芳香脂肪族カルボン酸を使用すること
ができる。有利には、脂肪族C1〜C18モノカルボン酸
ならびに安息香酸、特にC1〜C4モノカルボン酸、例え
ばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸または
メタクリル酸を使用する。有利には、0.1〜15モ
ル、有利には1〜8モルモノカルボン酸/モル ヘテロ
ポリ酸の反応混合物のカルボン酸含有物で作業する。
【0028】反応混合物が上記量のそれぞれのプロトン
ドナーR〜Hを含有するとき、ふつうは、平均モル分子
量約500〜約3500のポリオキシアルキレングリコ
ールおよび当該するポリオキシアルキレングリコール誘
導体が特に有利に製造される、既述の二液層からなる系
が生成する。
【0029】本発明のためには、ヘテロポリ酸として
は、少なくとも2個の異なる中心原子を有する無機のポ
リ酸が解されるべきである。これらは一種の金属の弱多
塩基性酸素酸、有利にはクロム、モリブデン、バナジウ
ムまたはタングステンの酸素酸および/またはこれらの
金属の相応する酸化物CrO3、MoO3、V25ないし
はWO3および別の金属または非金属の、例えば砒素、
ホウ素、沃素、リン、セレン、ケイ素、ゲルマニウムま
たはテルルのそれから、混合された部分的無水物として
生じる。ふつうには、これらのヘテロポリ酸における最
初に記載の元素と最後に記載の元素との間の原子比は値
2.5〜12であり、有利にはこの原子比の値は9また
は12である。
【0030】本発明の方法において使用できるヘテロポ
リ酸としては、以下の化合物を例として挙げる:ドデカ
モリブドリン酸(H3PMo1240・nH2O)、ドデカ
モリブドケイ酸(H4SiMo1240・nH2O)、ドデ
カモリブドセレン(IV)酸(H8CeMo1242・n
2O)、ドデカモリブド砒(V)酸(H3AsMo12
40・nH2O)、ヘキサモリブドクロム(III)酸
(H3CrMo6246・nH2O)、ヘキサモリブドニ
ッケル(II)酸(H4NiMo6246・nH2O)、
ヘキサモリブド沃素酸(H5IMo624・nH2O)、
オクタデカモリブド二リン酸(H62Mo1862・11
2O)、オクタデカモリブド二砒(V)酸(H6As2
Mo1862・25H2O)、ノナモリブドマンガン(I
V)酸(H6MnMo932・nH2O)、ウンデカモリ
ブドバナデートリン酸(H4PMo11VO4 -O・nH
2O)、デカモリブドジバナデートリン酸(H5Mo10
240・nH2O)、ドデカバナデートリン酸(H7PV
1236・nH2O)、ドデカタングストケイ酸(H4Si
1240・7H2O)、ドデカタングストリン酸(H3
1240・nH2O)、ドデカタングストホウ酸(H5
1240・nH2O)、オクタデカタングスト二リン酸
(H621862・14H2O)、オクタデカタングス
ト二砒(V)酸(H6As21862・14H2O)、ヘ
キサモリブドヘキサタングストリン酸(H3PMo66
40・nH2O)。もちろんまたヘテロポリ酸の混合物
を使用することもできる。有利には、本発明による方法
ではその簡単な入手性にもとづきドデカタングストリン
酸、ドデカモリブドリン酸、ノナモリブドリン酸、ドデ
カモリブドケイ酸およびドデカタングストケイ酸を使用
する。
【0031】ヘテロポリ酸およびその塩は公知の化合物
であり、公知の方法に従って、例えばブラウエル(メー
カー)の方法:Handbuch Praeparat
iven,Anorganischen Chemi
e,第III巻,1774〜1798頁,Enke,S
tuttgart 1981に従うかまたはTop.C
urr.Chem.76,1(1978)の方法に従っ
て製造することができる。
【0032】こうして製造されたヘテロポリ酸は、一般
には水化物の形で存在し、ポリオキシアルキレングリコ
ールの製造方法で触媒として使用する前にその中に含有
されている、配位結合されている水から、プロトン供与
化合物である水とヘテロポリ酸触媒との間の当該反応の
ための所望の濃度比が生じる程度で除去する。ポリオキ
シアルキレングリコールモノエーテルまたはポリオキシ
アルキレングリコールモノエステルの製造のための触媒
として使用するためには、ヘテロポリ酸を有利には完全
に脱水する。この脱水は、有利には熱により、例えばM
akromol. Chem. 第190巻,929
(1989)の方法に従って行うことができる。ヘテロ
ポリ酸の脱水のためのもう1つの手段は、その都度の使
用ヘテロポリ酸に従い、該ヘテロポリ酸を有機溶剤、例
えばジアルキルエーテルまたはアルコール中に溶解し、
水を有機溶剤でヘテロポリ酸とのその配位結合から排除
し溶剤と共沸蒸留で除去することよりなる。
【0033】ポリオキシアルキレングリコールおよび既
述のポリオキシアルキレングリコール誘導体の製造は、
連続的にもまたは不連続的にも行うことができる。好ま
しくは、その製造のためにはヘテロポリ酸を使用モノマ
ー100重量部に対して10〜300重量部、有利には
50〜150重量部の量で使用する。またより多くのヘ
テロポリ酸を反応混合物に加えることも可能である。
【0034】ヘテロポリ酸は固形で反応に導入すること
ができる。その後、該酸は反応体と内部接触することに
よりしだいに液状の触媒相を生成しながら溶媒和化され
る。しかしまた、固体のヘテロポリ酸を使用すべきプロ
トンドナーおよび/または使用すべきモノマーと混ぜ合
せ、その際得られた触媒溶液を液状触媒相として反応器
に導入するように操作することもできる。その際、触媒
相もまたモノマー出発物質も反応器に前もって入れて置
くこともできる。しかしまた、両成分を同時に反応器に
導入することもできる。
【0035】重合は一般に温度0〜150℃で、有利に
は30〜80℃で行う。その際有利には大気圧のもとで
作業するが、特に揮発性のモノマーを使用する場合に
は、加圧下、特に反応系の固有の圧下での反応が同様に
有利かつ好ましいことが立証された。
【0036】重合は有利に二相系で行なわれるので、両
相の良好な混合に留意しなければならない。そのために
は、反応器がバッチ法の際もまた連続法の際も性能のよ
い混合装置、例えば撹拌機を装備していることを必要と
する。不連続的方法の際は、そのために通常は撹拌機を
使用し、その際には両液状相を反応終了後従来のやり方
で互に分離する。
【0037】しかし有利には連続方法を適用する。その
際、反応は従来の、連続方法に適する反応器または反応
装置、例えば2相系の良好な混合を保証するバッフルを
備えた管型反応器中で、またはもちろん撹拌器カスケー
ド中で行うことができ、その際には反応後にモノマーお
よび生成物含有の上相からの触媒相を連続的に分離す
る。本発明による方法では、図2に略示されているよう
な装置を使用するのが有利である。
【0038】この装置は、相分離器2と組合わされた撹
拌容器1であり、該装置はその他は通常の構造を有し、
外部または内部加熱器を装備することができ、個々の反
応体の供給および不活性ガスでフラッシするための通常
別々の流入接続管を装備することができるものである。
図2では、簡明化のため容器加熱装置の図示は省き、他
の全ての流入接続管の代りに、流入接続管5のみを記入
した。さらに、該反応器に圧力平衡装置6および排出接
続管7が設けられている。これらの装置全ては、別々の
制御装置8、9および10、例えばすべり弁または弁を
備えており、該弁は接続管の開閉ならびにフィードの制
御を可能にする。該反応器は撹拌機12を備え、これが
ブッシュ13でシールされたガイド11によって外部に
連結されている。相分離器2と撹拌容器1とは、ほぼ上
方1/3と下方1/3の高さに取り付けられた導入管3
と4とを介して連結されている。反応で得られた生成物
溶液は、好ましくは供給導管3の上部に取付けられた排
出管18を介して本装置から取出される。生成物溶液の
流出は、例えばすべり弁または弁でもよい制御装置19
を介して制御される。
【0039】この連続装置を運転するためには、反応体
を反応器に先に入れ、所望の反応温度で撹拌機12で激
しく混合し、その際触媒相および上相からなるエマルジ
ョン状の混合物が生じる。撹拌機により反応混合物中に
生じた流れはエマルジョン状混合物を導入管3を介して
相分離器に到達せしめ、該相分離器内で触媒相とモノマ
ーおよび生成物含有の上相とがその異なる密度に基づき
互に分離される。その際略破線の上部16と、破線の下
部17で混濁した、エマルジョン状の反応混合物から透
明の、無色の、生成物含有の上相と、それぞれ使用した
ヘテロポリ酸により着色された透明の触媒相が分離す
る。生成物相と流出口18を介して取出し、その際に触
媒相を撹拌機12により生じた吸引作用に基づき導入管
4を介して再び撹拌容器に還流させ、そこで新たにモノ
マーおよび生成物含有の上相と流動させる。線14およ
び15は、それぞれ運転中の撹拌容器内と、相分離器内
のおよその液体メニスカスないしレベルを示す。供給接
続管5を介して、新しいモノマーおよび新しいプロトン
ドナーR〜Hを撹拌容器に導入する。その際、プロトン
ドナーの供給は、液状触媒相に浸漬した導電率測定セル
20を使用して、触媒相内の所望のプロトンドナー含量
を調節精度の範囲内で一定に維持されるように制御す
る。
【0040】新しいモノマーは、一般にレベル調節器を
介して制御して反応器に配量する。有利には、新しいモ
ノマーは、生成物および未反応のモノマーが反応装置か
ら取り出されるような程度で供給する。一般に、重合は
不連続的方法では触媒量および反応温度に依存して時間
0.5〜50、有利には1〜10、特に有利には1〜8
時間実施する。連続的方法では、一般に滞留時間は0.
5〜20、有利には1〜8、特に有利には2〜5時間に
調整する。連続の反応の開始には、前記反応系は定常の
平衡が生じるまでは若干の時間を必要とし、一方排出口
18を制御装置19を使用して閉じておくこと、すなわ
ち生成物溶液を反応装置から取り出さないことが有利と
なる可能性がある。
【0041】触媒相は反応装置に残留し、生成物含有の
上相と共に少量の触媒の取り出しにより生じる触媒損失
に相応して、連続的に新しいおよび/または場合により
取り出された触媒の還流により補充する。
【0042】好ましくは、2液状相からなる系が存在す
る場合には、導電率の測定は触媒相で行う。
【0043】既述の2相系での作業の際には両相の激し
い混合の結果、反応混合物は一種のエマルジョンを形成
するので、再現可能の測定値を達成するためには導電率
測定セルを触媒相がモノマーおよび生成物含有の上相か
ら分離された、反応器の鎮静な帯域(beruhigte Zone)に
設置する。導電率測定セルの配置のための1つの手段を
例として連続的方法のための図2に示してある。不連続
的方法の際は、導電率の測定は、一定の時間間隔で撹拌
を停止し、重い触媒相の沈降後に導電率を測定する方式
で、点毎に行う。不連続的方法では、有利には、構造は
図2に示した装置に広範におよんで相応するが、但し相
分離器2の代りにそれに比較して小さく設計され、かつ
それを通して反応混合物が還流でき、その際図2に示し
たように、両液状相の分離を行う測定管を備えた装置を
使用することができる。このような装置を使用すれば、
導電率をまたポリオキシアルキレングリコールおよびポ
リオキシアルキレングリコール誘導体の不連続的製造方
法でも連続的に測定することができる。
【0044】前記ポリエーテル誘導体の製造は、有利に
は不活性ガス雰囲気下で行い、その際窒素またはアルゴ
ンのような任意の不活性ガスを使用することができる。
環式エーテルは、その使用前に好ましくは場合によりそ
の中に含まれている過酸化物を除去する。ポリオキシア
ルキレングリコールモノエーテルおよびポリオキシアル
キレングリコールモノエステルの製造のためには、有利
には無水のモノマーおよびプロトンドナーを使用する。
【0045】反応条件下で不活性の、有機溶剤、例えば
脂肪族および芳香族炭化水素ならびにハロゲン化炭化水
素の添加は可能であり、触媒および上相の相分離を促進
する場合に有利に作用することもある。一般にモノマー
は反応体としても溶剤としても役立つ。
【0046】重合体含有の上相の後処理は、例えば、そ
の中に含まれているヘテロポリ酸の微量を一種の塩基、
例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物溶
液、アンモニア、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
炭酸塩溶液または炭酸水素塩溶液の添加により中和し、
含まれているモノマーを留去し、蒸留残留物中に残留す
るポリエーテル化合物を沈殿した塩の分離のために濾過
する方式で実施することができる。もちろん蒸留の際回
収したモノマーは再び反応に還流することができる。
【0047】本発明による方法が初めて、一定の平均分
子量のポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシア
ルキレングリコールモノエーテルおよびポリオキシアル
キレングリコールモノエステルを意図的にかつ狭い分子
量分布で環式エーテルおよび/またはアセタールの相応
するプロトンドナーR〜Hの存在でのヘテロポリ酸触媒
作用開環重合を介して製造することを可能にした。
【0048】ポリオキシアルキレングリコールは多方面
に使用されるが、例としてここでは油圧油またはポリウ
レタンの製造の際のジオール成分としてのその使用を挙
げる。ポリオキシアルキレングリコールモノエーテル、
特にポリ−THF−モノエーテルは、例えば特殊なポリ
ウレタンの製造のために使用され(特開昭63−105
029号公報)からさらに特殊の潤滑油(ヨーロッパ特
許出願公開第336171号明細書)のためのほかに、
エンジンオイルの添加剤(特開昭54−159411号
公報)としてならびに紡績油(特開昭63−21137
1号公報)として使用される。モノカルボン酸のポリオ
キシアルキレングリコールモノエステルは、例えば軟化
剤(アメリカ特許第4482411号明細書)、含浸剤
(西ドイツ特許出願公開第2932216号明細書)、
モノマー(ヨーロッパ特許出願公開第286454号明
細書)、乳化剤および分散助剤(特開昭62−1384
52号公報)ならびに古紙の再生加工の際の脱インキ剤
(特開昭63−303190号公報)に使用される。
【0049】
【実施例】実施例で製造したポリマーの平均分子量(M
n)は、ゲル濾過クロマトグラフィーを使用して決定
し、その際標準化したポリスチロールを校正に使用し
た。得られたクロマトグラムから次の方程式に従って数
平均Mnを算出した。
【0050】
【数1】
【0051】上記式中ciは得られたポリマー混合物中
の個々のポリマー種iの濃度を表わし、Miは個々のポ
リマー種iの分子量を表わす。以下分散度Dと記す分子
量分布は、次の方程式に従い分子量の重量平均(Mw
および分子量の数平均(Mn)の割合から算出した。
【0052】
【数2】
【0053】重量平均Mwは得られたクロマトグラムか
ら方程式
【0054】
【数3】
【0055】を使用して決定した。分散度の決定のため
に使用した試料は、一般に通常のように揮発性の短鎖ポ
リマーを除去するためにあらかじめ予備(kurzweg)蒸留
しなかった、このため蒸留を先に行った後に予測される
よりは高いDの値が確認された。
【0056】例1 THF1000g、水38gおよびドデカタングストリ
ン酸500gを図2による装置でアルゴン雰囲気中で撹
拌を強くしながら60℃に4時間加熱した。液状の触媒
相が有機相と分離している鎮静帯域(Beruhigungszone)
で、触媒相の導電率を測定した。引き続いて、さらに1
00時間の間毎時THF250gと、導電率8.3mS
/cmであるような量の水を配量した。その間、同じ量
の有機相を該装置から取り出した。引き続いて、有機相
の易揮発性成分例えばTHFおよび水を真空蒸留で留去
した。THFの換化率は8%であった。生じたポリ−T
HFはヒドロキシ基測定法(Deutsches Ar
zneimittelbuch;第7版、第V3.4.
3章)を使用して確認した分子量1000を有してい
た。その分散度Dの値は1.8であった。
【0057】例2 例2を例1と同様に行った。但し始めに水19gを加
え、実験中の導電率を6.0mS/cmに保持した。T
HF換化率は20%であった。生じたポリ−THFは、
ヒドロキシ基測定法を使用して確認した分子量1800
を有していた。その分散度Dの値は1.9であった。
【0058】例3 この試験は例1と同様に行った。但し始めに水14gを
加え、実験中の導電率を3.6mS/cmに保持した。
THF−換化率は28%であった。生じたポリ−THF
は、ヒドロキシ基測定法を使用して確認した分子量24
00を有していた。その分散度Dの値は1.6であっ
た。
【0059】例4 THF1000g、無水メタノール38gおよび無水ド
デカタングストリン酸500gを、図2による装置でア
ルゴン雰囲気中で激しい撹拌下に60℃に4時間加熱し
た。その際、液状触媒相が有機相から分離している鎮静
帯域で触媒相の導電率を測定した。引き続いて、さらに
100時間の間毎時THF250gと、導電率が5.9
mS/cmであるような量のメタノールを配量した。そ
の間、同じ量の有機相を装置から取り出した。引き続い
て、有機相の易揮発性成分例えばTHFおよびメタノー
ルを真空蒸留過程で除去した。THF換化率は18%で
あった。生じたポリ−THF−モノメチルエーテルは、
平均分子量(Mn)2150を有していた。その分散度
Dの値は1.7であった。
【0060】例5 この実験は例4のように行った。但し始めにt−ブタノ
ール55gを加え、かつ試験中導電率をさらにt−ブタ
ノールを添加することにより4.3mS/cmに保持し
た。THFの換化率は13%であった。生じたポリ−T
HF−モノ−t−ブチルエーテルは、平均分子量
(Mn)1900を有していた。その分散度Dの値は
1.7であった。
【0061】例6 THF1000g、ギ酸50gおよび無水ドデカタング
ストリン酸500gを図2による装置でアルゴン雰囲気
中で激しい撹拌下に60℃に4時間加熱した。その際、
液状の触媒相が有機相から分離する鎮静帯域で触媒相の
導電率を測定した。引き続いて、100時間の間毎時テ
トラヒドロフラン250gと、導電率が5.7mS/c
mであるような量のギ酸を配量した。この間、同じ量の
有機相を反応装置から取り出した。引き続いて、有機相
の揮発性成分例えばTHFおよびギ酸を真空蒸留過程で
除去した。THF換化率は17%であった。生じた−T
HF−モノギ酸塩は、平均分子量(Mn)1700を有
していた。その分散度Dの価は1.8であった。
【0062】例7 この実験は例6と同様に行った。但し始めに氷酢酸90
gを加え、かつ触媒相の導電度を該実験中さらに氷酢酸
を添加することにより5.0mS/cmに保持した。T
HF換化率は22%であった。生じたポリ−THF−モ
ノアセテートは平均分子量(Mn)1900を有してい
た。その分散度Dの値は1.7であった。 例8 THF200g、氷酢酸5gおよび無水のドデカタング
ストケイ酸100gを撹拌機および還流冷却器を有する
ガラスフラスコ中でアルゴン雰囲気中で激しい撹拌下に
60℃で加熱した。触媒相の導電率をその間中0.9m
S/cmに調整した。反応混合物を上述のように後処理
した。THF換化率は10%であった。生じたポリ−T
HF−モノアセテートは平均分子量2800を有してい
た。
【0063】例9 THF200g、氷酢酸10gおよび無水ドデカタング
ストケイ酸100gを図2による反応装置でアルゴン雰
囲気中で激しい撹拌下に60℃に4時間加熱した。その
際、触媒相中の導電率は2.5mS/cmに調整した。
反応混合物を前記のように後処理した。THF換化率は
17%であった。生じたポリ−THF−モノアセテート
は平均分子量2400を有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】重合温度60℃における反応系ドデカタングス
トリン酸/テトラヒドロフラン/水の導電率と、生成す
るポリマーの平均分子量との関係を示す図である。
【図2】本発明による連続的方法を実施するための装置
の略示図である。
【符号の説明】
1 撹拌容器 2 相分離器 12 撹拌機 20 伝導率測定セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト イェーシェク ドイツ連邦共和国 グリュンシュタット イム ツァウンリュッケン 14 (72)発明者 ヘルベルト ミュラー ドイツ連邦共和国 フランケンタール カロシュトラーセ 53 (72)発明者 フランツ メルガー ドイツ連邦共和国 フランケンタール マックス−シュレフォクト−シュトラー セ 25 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48 C08G 2/00 - 2/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトン供与化合物存在下での環式エー
    テルおよび/またはアセタールのヘテロポリ酸触媒作用
    開環重合の際にポリオキシアルキレングリコールおよび
    ポリオキシアルキレングリコール誘導体の平均分子量を
    調節する方法において、当該するプロトン供与化合物の
    反応系に存在する量を、反応の時間経過中の導電率の測
    定を介して制御することを特徴とする、ポリオキシアル
    キレングリコールおよびポリオキシアルキレングリコー
    ル誘導体の平均分子量を調整する方法。
JP05321292A 1991-03-13 1992-03-12 ポリオキシアルキレングリコールおよびポリオキシアルキレングリコール誘導体の平均分子量を調整する方法 Expired - Fee Related JP3181668B2 (ja)

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