JP3181280U - 木造住宅用根太間断熱材 - Google Patents

木造住宅用根太間断熱材 Download PDF

Info

Publication number
JP3181280U
JP3181280U JP2012006956U JP2012006956U JP3181280U JP 3181280 U JP3181280 U JP 3181280U JP 2012006956 U JP2012006956 U JP 2012006956U JP 2012006956 U JP2012006956 U JP 2012006956U JP 3181280 U JP3181280 U JP 3181280U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
notch
width
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012006956U
Other languages
English (en)
Inventor
田中  淳司
芳範 下條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSP Corp filed Critical JSP Corp
Priority to JP2012006956U priority Critical patent/JP3181280U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3181280U publication Critical patent/JP3181280U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】複数のサイズの大引きに対応して、容易に他の建築部材と隙間なく当接させることができる木造住宅用根太間断熱材を提案すること。
【解決手段】木造住宅の大引き1の上に配設された根太2の間に配設される略直方体形状の断熱材3であって、該断熱材の長手方向両端面3c,3c付近の下面3bに、それぞれ該断熱材の長手方向の端面3cと平行な面と該下面3bと平行な面の二面で画成された切り欠き4が該端面3cの全幅にわたって形成されているとともに、該切り欠き4と平行なスリット5が該断熱材の下面3bの上記切り欠き4に隣接する領域に形成されている木造住宅用根太間断熱材とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、木造住宅の床下の、隣接する大引き間に架け渡され、隣接する根太の間に配設される断熱材、即ち、木造住宅用根太間断熱材(以下、単に「断熱材」と言う場合もある。)に関するものである。
従来より、大引きの上に直交する方向に根太を差し渡し、その根太の間の大引きの上に断熱材を配設することが行われている。この従来技術によれば、根太の上に床材を設置する場合には、凸凹をなくすために、根太の上面と断熱材の上面を同一平面とし、断熱材の厚さを根太の高さと一致させなければならず、断熱材の厚さを変えて断熱効率を向上させる等の設計の自由度が制限されていた。
特許文献1の技術は、上記の問題点を解決するため、断熱材を根太の高さより厚く形成し、断熱材の下面の大引きと接触する部分に切り欠きを設けることを提案している。
また、特許文献2は、繊維系断熱材を根太の高さより厚く形成し、該断熱材の下面の短辺の近傍にそれと平行にスリットを形成しておき、建築現場でスリットを利用して対応する辺の間の層状繊維をはぎ取って、断熱材の大引きと接触する部分に切り欠きを形成することを提案している。
特開平5−163826号公報 特開2000−328680号公報
木造住宅の一階の床の断熱が不足している場合には、床下の冷気によって床面が冷たく冷やされてしまう。 特に、キッチンの床や北側廊下はその影響を受けやすく、住まいの快適性を損ねる原因になる。床下に断熱材が敷設されていても、断熱材と大引きの間、断熱材と根太の間に隙間があったり、断熱材の上面が一平面でなく凸凹があったりすると、空気の流路が形成され、予定した断熱効果が得られなくなってしまうという問題があった。これを防止するためには、断熱材を他の建築部材と隙間なく当接させ、余分な空間ができないようにしなければならない。
ここで、上記特許文献1に提案された断熱材では、断熱材の切り欠きの寸法が決まっているため、複数のサイズの大引きが使用されることは想定されておらず、複数のサイズの大引きには適用できるものではなく、汎用性や施工性に劣るものであった。
また、特許文献2に提案された繊維系断熱ボードにおいても、スリットの位置が決まっているため、形成される切り欠きの寸法を調整することはできず、上記特許文献1と同様の問題点を有していた。
一方、発泡合成樹脂系の断熱材の場合、通常の断熱材は3×6判(910mm×1820mm)であり、大引きのサイズと根太の間隔に合わせ、該発泡合成樹脂系の断熱材を現場でカットし、大引きの間に嵌め込むことが行われている。しかし、現場でカットする作業は、時間と手間がかかり施工性が低下するとともに、カット面に凹凸が形成されてしまった場合には、他の建築部材との間に隙間が生じ、断熱効果が減殺されるおそれがあった。
本考案の課題は、複数のサイズの大引きに対応して、根太間に、余分な空間が形成されることなく、容易に配設することができる断熱材を提案することにある。
上記した課題を解決するため、本考案は、次の〔1〕〜〔7〕に記載の木造住宅用根太間断熱材とした。
〔1〕
木造住宅の隣接する大引き間上に架け渡され、且つ該大引きの上に配設された根太の間に配設される略直方体形状の断熱材であって、該断熱材の長手方向両端面付近の下面側に、それぞれ該断熱材の長手方向端面と平行な面と該下面と平行な面の二面で画成された、該大引き上に架けられる切り欠きが該長手方向端面の全幅にわたって形成されているとともに、該断熱材の長手方向端面と平行なスリットが該断熱材の下面側の上記切り欠きに隣接する領域に形成されていることを特徴とする、断熱材。
〔2〕
上記切り欠きの深さが断熱材の厚さから該切り欠きの深さを差し引いた長さが根太の高さと等しくなるように、上記切り欠きが形成されていることを特徴とする、上記〔1〕に記載の断熱材。
〔3〕
上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が90mm角大引きの幅の半分になるように、上記切り欠きが形成されており、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が120mm角大引きの幅の半分となる位置に、上記スリットが形成されていることを特徴とする、上記〔1〕または〔2〕に記載の断熱材。
〔4〕
上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が90mm角大引きの幅の半分になるように、上記切り欠きが形成されており、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が105mm角大引きの幅の半分となる位置に、上記スリットが形成されていることを特徴とする、上記〔1〕または〔2〕に記載の断熱材。
〔5〕
上記断熱材のスリットの深さが上記切り欠きの深さよりも深くなるように、上記スリットが形成されていることを特徴とする、上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の断熱材。
〔6〕
上記断熱材が発泡合成樹脂系の断熱材であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の断熱材。
〔7〕
上記断熱材がポリスチレン押出発泡板であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の断熱材。
上記した本考案に係る木造住宅用根太間断熱材によれば、断熱材に形成された切り欠き部分と大引きとを嵌合させることで、大引き間に断熱材を架け渡して配置することが可能となる。また、切り欠きとスリットの間に位置する部分をカッター等により切り取ることにより、異なる大引きのサイズに対応して切り欠きの寸法を容易に調整して、大引き間に隙間なく断熱材を配設させることができる。
また、切り欠きの深さを断熱材の厚さから該切り欠きの深さを差し引いた長さが根太の高さと等しくなるようにした場合には、断熱材の上面と根太の上面を一平面とすることができ、床材を凹凸や隙間なく設置することができる。また、断熱材の上面と根太の上面を一平面としつつ、切り欠き以外の部分の断熱材の厚みを自由に変えることが可能となり、所望の断熱効率を発揮させることがより容易となる。
また、上記切り欠きの幅が、細い大引きの幅の半分になるように形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、太い大引きの幅の半分になるように形成されている場合には、確実に、大引きのサイズに対応して切り欠きの寸法を調整することができ、太い大引きにも細い大引きにも、断熱材を隙間なく当接させることができるものとなる。
また、上記スリットの深さを切り欠きの深さよりも深く形成することにより、切り欠きとスリットの間に位置する部分をカッター等により切り取った際に、切り欠き部分の直角が保たれ易くなり、ガタつきなどがなく断熱材を容易に配設することができる。
更に、発泡合成樹脂系の断熱材とした場合には、軽量で取扱性が良好であるとともに、発泡樹脂の弾性変形を利用して、根太の間隔のバラつきを吸収することができるものとなる。
大引きの上の根太の間に本考案に係る断熱材を置く前の状態の概念的斜視図である。 大引きの上の根太の間に本考案に係る断熱材が置かれた状態の概念的斜視図である。 本考案に係る断熱材の長手方向端面と切り欠きとスリットの部分の概念的側面図である。 大引きの寸法に合わせて本考案に係る断熱材の切り欠きの寸法を調整する方法を説明するための、大引きの上に配設された断熱材の概念的側面図である。 大引きの間くずれに対応する方法を説明するための、大引きと、根太と、本考案に係る断熱材の概念的斜視図である。
以下、本考案に係る断熱材の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、一般に木造住宅は、図示を省略した土台の上に複数の大引き1を間隔をあけて配設し、該大引き1の上に大引きと直交するように複数の根太2を間隔をあけて配設し、その上に図示を省略した床材を配設して床を作る。近年、省エネルギー対策として、床下からの熱散逸を防止するため、床下にも断熱材3を配設することが推奨されている。
図1は、本考案に係る断熱材3を配設する前の状態を示し、図2は、断熱材3が大引き1の上で根太2の間に配設された状態を示す。断熱材3は、根太2と密着するように、隣接する大引き1間上に架け渡されるとともに、隣接する根太2の間に、根太2と平行に配設されている。図2に示すように、複数の根太2と複数の断熱材3のそれぞれの上面2a,3aが一平面をなすように平らにすることができると、その上に図示を省略した床材を配設しても、余分な空間は形成されず、床材のガタつきがなくなるとともに、良好な断熱性能が得られる。
このように複数の根太2と複数の断熱材3のそれぞれの上面2a,3aが一平面をなすように平らにするため、本考案に係る断熱材3の下面3bには、切り欠き4とスリット5が形成されている。本考案に係る断熱材3の構造を、以下にさらに詳しく説明する。
図1の概念的斜視図に示すように、本考案に係る断熱材3は略直方体の形状をなす。断熱材3の長手方向の長さ3Lは、隣接する大引き1,1の中心間の距離Nに等しい。なお、通常、大引き間の距離Nは、910mm〜1000mmであり、好ましくは910mmである。断熱材3の幅3Wは、隣接する根太2,2の対向している側面2b,2b間の距離Mに等しく、断熱材3の厚さ3Tは、必要な断熱効果を考慮して設計される。具体的には、長さ3Lが一般に500〜2000mm、好ましくは700〜1840mm、さらに好ましくは800〜1000mm、特に好ましくは910mmである。幅3Wは一般に200〜1200mm、好ましくは220〜1000mm、さらに好ましくは250〜450mmである。厚さ3Tは一般に5〜220mm、好ましくは10〜100mm、さらに好ましくは40〜80mmである。なお、ここでいう断熱材3の長さ、厚みは、切り欠き部分を除く、断熱材3の平均長さ、平均厚みを示す。
断熱材3の長手方向両端面3c,3c付近の下面3bには、断熱材3の長手方向の端面と平行な面と、該下面と平行な面の二面で画成された切り欠き4と、該長手方向の端面と平行に形成されたスリット5がそれぞれ形成されている。なお、該切り欠きは長手方向端面の全幅にわたって形成されている。これにより隣接する大引き間に切り欠き部分を架け渡し、安定させることが可能となる。また、該スリットにおいても、施工性の観点から、該長手方向端面の全幅に渡って形成されていることが好ましい。
切り欠き4の深さ4Dは、断熱材3の厚さ3Tから切り欠き4の深さ4Dを差し引いた長さ(3T−4D)が、隣接する根太2の高さ2Hと等しくなるように設計されていることが好ましい。また、切り欠き4の幅4Wは、図1と図2に示す大引き1における対向する角と該切り欠き部分が嵌合して、断熱材3を大引き間に架け渡すことができるように設計されている。好ましくは、切り欠き4の幅4Wは、大引き1の幅1Wの半分と等しくなるように設計されている。上記切り欠き4は、断熱材3の長手方向両端面3c,3cの全幅にわたって形成されている。即ち、切り欠き4の長さ4Lは、断熱材3の幅3Wと等しい。
上記した寸法に設計された本考案に係る断熱材3を、図1に示すような大引き1の上の根太2の間に配設すると、図2に示すように、根太2と断熱材3のそれぞれの上面2a,3aは一平面となり、平らな平面が形成される。
大引きは、通常、大引き間の中心間距離が910mmの間隔で、同じピッチで複数形成されており、端は土台や大引き受けに連結されて設置される。ここで、大引き1のサイズには、90mm角、105mm角、120mm角などが挙げられ、住宅建築においても、異なるサイズの大引きを同時に使う場合がある。上記のように、大引きの中心間距離は910mmとなっているので、上記した断熱材3の切り欠き4の幅4Wが、使用される大引き1のサイズに合っていなければ、断熱材3を隙間や凹凸なく配設することが困難となる。本考案に係る断熱材3には、大引き1のサイズに合わせて、断熱材3の切り欠き4の幅4Wを調整するため、スリット5が設けられている。
図4を参照しながら、大引き1の寸法に合わせて、本考案に係る断熱材3の切り欠き4の幅4Wを調整する方法を具体的に説明する。図4は、大引き1と断熱材3の概念的側面図である。断熱材3の長さ3Lが910mm、従って、隣接する大引き1,1の中心間の距離Nも910mmの場合を例にして説明する。
図4の(a)に示すように、断熱材3は大引き1間の上に配設して架け渡されるが、この際、90mm角の大引き1に、断熱材3の切り欠き4が嵌合するように切り欠き4の幅4Wが設計され、隣接する大引き1間上に断熱材3を架け渡すことが可能となる。具体的には、両方の大引き1,1のサイズが90mm角(細い大引き)である場合、断熱材3の切り欠き4の幅4Wが大引き1の幅1Wの半分の幅に作ってあれば、隣接する大引き1,1の間に断熱材3を配設して橋架したとき、断熱材3の切り欠き4は両大引き1,1に嵌合して、隙間なく当接する。なお、90mm角大引き1の幅の半分に切り欠き4の幅4Wを形成するとは、切り欠き4部分に90mm角大引きが嵌合されるように形成されることを示す。また、断熱材3の長手方向端面は90mm角大引きの中心部分に位置し、同じピッチで繰り返し大引き間に断熱材3を橋架することができる。そして、大引き上で隣り合う断熱材3同士は隙間なく配設される。具体的には、切り欠き4の幅4Wは45mmであれば、隣接する90mm角大引き1間(中心間距離910mm)上に、断熱材3を隙間なく架け渡すことが可能となる。
しかし、図4の(c)に示すように、両方の大引き1,1のサイズが120mm角(太い大引き)である場合、同じ断熱材3をそのまま橋架しようとしても、切り欠き4の幅が狭く嵌り込まない。この場合は、断熱材3の両切り欠き4の幅4Wが120mm角大引き1の幅1Wの半分であれば嵌り込む。即ち、切り欠き4の寸法調整をする必要がある。
本考案に係る断熱材3は、この目的のために、図3に示すように下面3bにスリット5を有する。断熱材3が120mm角大引き1間の上に配設して橋架される際に、断熱材3の長手方向両端面3c、3cから、120mm角大引き1の幅の半分となる位置に、スリット5が形成されるように設計されている。ここで、切り欠き4とスリット5の間の中間部分6をカッター等を用いて切り取ることにより、120mm角大引きに、断熱材3の切り欠き4が嵌合するように切り欠き4の幅が拡大される。
具体的には、スリット5は、断熱材3の長手方向両端面3c,3cから、それぞれ120mm角材大引き1の幅1Wの半分(120mm/2=60mm)の距離Pの位置に、断熱材3の長手方向端面3cと平行に、かつ端面3cの全幅にわたって設けられている。即ち、切り欠き4とスリット5の間の中間部分6の厚さ6Dは、120mm角大引きと90mm角大引きの幅の差のほぼ半分((120−90)mm/2=15mm)である。その中間部分6をカッター等を用いて切り取ることにより、切り欠き4の幅が、120mm角大引きの幅1Wの半分にまで拡大される。このように切り欠き4の幅を調整した断熱材3”を120mm角大引き1,1の間に橋架すると、図4(c)に示すように、大引き1と断熱材3”とが隙間なく当接する。
なお、スリット5の幅5Wは、2mm程度であり、スリット5の深さ5Dは、切り欠き4の深さ4Dより少し深く形成することが好ましい。スリット5の深さ5Dを切り欠き4の深さ4Dよりも深く形成することにより、カッターなどを用いて中間部分6を切り取った際に、切り欠き4部分の断熱材に形成された平面4aとスリット面とが直角に保たれやすくなり、該断熱材3を大引き1上に配設した際のガタつきを低減することが可能となる。上記観点から、スリット5の深さ5Dは、切り欠き4の深さ4Dよりも2〜5mm深く形成されていることが好ましい。なお、2mm程度の公差は、断熱材の弾性変形や、熱膨張を考慮すると問題にはならない。
図4(b)は、120mm角大引きと90mm角大引きの間に断熱材3を橋架する場合を示す。この時は、120mm角大引きに当接する側(図において左側)の断熱材3の切り欠き4とスリット5の間の中間部分6をカッター等を用いて切り取ることにより、断熱材3’は、両方の大引き1,1の間に隙間なく当接する。
なお、さらに種々のサイズの大引きに対応できるように、大引きの太さに対応させた位置に、スリット5を複数個所各端面に設けることもできる。
上記観点から、上記切り欠きの幅が、細い大引きで形成される隣接する大引き間の寸法に対応して、細い大引きに架かるように形成されており、上記スリットが、太い大引きで形成される大引き間の寸法に対応して形成されていることが好ましい。
さらには、上記切り欠きの幅が、細い大引きの幅の半分になるように形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、太い大引きの幅の半分になるように形成されていることが好ましい。
さらに具体的には、上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が、90mm角大引きの幅の半分になるように上記切り欠きが形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、120mm角大引きの幅の半分になる位置に上記スリットが形成されていることが好ましい。あるいは、上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が、90mm角大引きの幅の半分になるように上記切り欠きが形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、105mm角大引きの幅の半分になる位置に上記スリットが形成されていることが好ましい。また、上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が、105mm角大引きの幅の半分になるように上記切り欠きが形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、120mm角大引きの幅の半分になる位置に上記スリットが形成されていることが好ましい。
また、上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が、90mm角大引きの幅の半分になるように上記切り欠きが形成され、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が、105mm角大引きの幅の半分になる位置に第1のスリットが形成され、さらに、120mm角大引きの幅の半分になる位置に第2のスリットが形成されていることが好ましい。
図5は、大引きの間隔が通常の910mmとは異なる間くずれ場合の対処方法を説明する概念的斜視図である。大引き1,1の間隔が通常の間隔より狭いときは、断熱材3の中央部分7を切り取って断熱材3の長手方向の長さを短くし、係止金具8等を用いることにより二つの部分に分かれた断熱材3を載置する。大引きの間隔が通常の間隔より広いときは、他の断熱材から必要量だけ切り出し、二分割した断熱材の中間にそれを配置し、断熱材3の長手方向の長さを長くし、同様に係止金具8等を用いて、その上に三つの部分に分かれた断熱材3を載置する。このようにすることにより、断熱材3を、他の建築部材との間に隙間なく配設することができる。
上記した本考案に係る断熱材3としては、板状の合成樹脂成形体を挙げることができる。なお、軽量で剛性が大きい上、断熱性能が高く、厚みや形状を加工によって容易に変更可能であると言う観点から、発泡合成樹脂系の断熱材であることが好ましい。さらには断熱材が押出発泡体や発泡粒子型内成形体(以下、両者を併せて、「発泡成形体」と言う場合がある)であることが好ましく、特に押出発泡体が好ましい。
押出発泡体の場合には、切削加工性やカット性が良好となり、より平滑性の高いカット面を形成することが容易となることから、断熱材3として好ましく用いられる。
また、本考案における断熱材3の基材樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が挙げられる。上記の中でもポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂は、本考案の断熱材3に可撓性,圧縮歪回復性,柔軟性を付与する上で最も好適な樹脂である。さらに、切削加工性や切り出し易さの観点からは、ポリスチレン系樹脂が好ましい。
上記したような発泡成形体からなる本考案に係る断熱材3の見掛け密度は、0.01〜0.45g/cm3 が好ましい。これは、見掛け密度が上記範囲内である場合には、軽量性を有するとともに、断熱材としての用途に適する圧縮強度等の機械的強度、断熱性を有するものとなる。
さらに、本考案に係る断熱材3がポリスチレン系樹脂からなる場合には、見掛け密度は、0.015〜0.30g/cm3であることがより好ましく、0.018〜0.25g/cm3であることが特に好ましい。なお、上記見掛け密度は、断熱材3の重量とその体積により算出する値を採用する。
さらには、断熱材3は、見掛け密度0.02〜0.05g/cm3のポリスチレン押出発泡板が最も好ましい。
本発明の断熱材3がポリスチレン押出発泡板である場合には、その熱伝導率が0.040W/mK以下であることが好ましい。かかる構成であると、効果的に床下からの冷気を遮断でき、断熱材として有利になる。押出発泡体の熱伝導率は、JIS A 9511(2006年)5.7の記載により、JIS A 1412−2(1999年)記載の平板熱流計法(熱流計2枚方式、高温側35℃、低温側5℃、平均温度20℃)に基づいて測定される値である。
また、断熱材3は、JIS A 9511(2006年)の測定方法Aに記載の押出ポリスチレンフォーム保温板を対象とする燃焼性規格を満足するものであることが特に好ましい。即ち、JIS A 9511(2006年)に記載されている5.13.1「測定方法A」の燃焼性の測定を行った場合、炎が3秒以内に消え、残じんがなく、燃焼限界支持線を越えて燃焼することがないものであることが好ましい。そのような押出発泡板は、着火した場合であっても、火が燃え広がる可能性が小さいので、建築材料として有利である。
以上、本考案に係る断熱材の実施の形態を説明したが、本考案は、何ら既述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本考案の技術的思想の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
上記した本考案に係る木造住宅用根太間充填断熱材は、複数のサイズの大引きに対応して、容易に他の建築部材と隙間なく当接させることができるため、木造住宅の床下での断熱材として、広く利用することができる。
1 大引き
1W 大引きの幅
2 根太
2a 根太の上面
2b 根太の側面
2H 根太の高さ
3 断熱材
3a 断熱材の上面
3b 断熱材の下面
3c 断熱材の端面
3L 断熱材の長さ
3W 断熱材の幅
3T 断熱材の厚み
4 切り欠き
4a 切り欠きの平面
4D 切り欠きの深さ
4W 切り欠きの幅
4L 切り欠きの長さ
5 スリット
5D スリットの深さ
5W スリットの幅
6 中間部分
6D 中間部分の厚さ
7 断熱材の中央部分
8 係止金具
M 隣接する根太の対向している側面間の距離
N 隣接する大引きの中心間の距離
P 断熱材の長手方向端面からスリットまでの距離

Claims (7)

  1. 木造住宅の隣接する大引き間上に架け渡され、且つ該大引きの上に配設された根太の間に配設される略直方体形状の断熱材であって、該断熱材の長手方向両端面付近の下面側に、それぞれ該断熱材の長手方向端面と平行な面と該下面と平行な面の二面で画成された、該大引き上に架けられる切り欠きが該長手方向端面の全幅にわたって形成されているとともに、該断熱材の長手方向端面と平行なスリットが該断熱材の下面側の上記切り欠きに隣接する領域に形成されていることを特徴とする、断熱材。
  2. 上記切り欠きの深さが断熱材の厚さから該切り欠きの深さを差し引いた長さが根太の高さと等しくなるように、上記切り欠きが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の断熱材。
  3. 上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が90mm角大引きの幅の半分になるように、上記切り欠きが形成されており、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が120mm角大引きの幅の半分となる位置に、上記スリットが形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の断熱材。
  4. 上記断熱材の長手方向寸法が910mmであり、上記切り欠きの幅が90mm角大引きの幅の半分になるように、上記切り欠きが形成されており、断熱材の長手方向端面から上記スリットまでの距離が105mm角大引きの幅の半分となる位置に、上記スリットが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の断熱材。
  5. 上記断熱材のスリットの深さが上記切り欠きの深さよりも深くなるように、上記スリットが形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の断熱材。
  6. 上記断熱材が発泡合成樹脂系の断熱材であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の断熱材。
  7. 上記断熱材がポリスチレン押出発泡板であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の断熱材。
JP2012006956U 2012-11-15 2012-11-15 木造住宅用根太間断熱材 Expired - Fee Related JP3181280U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012006956U JP3181280U (ja) 2012-11-15 2012-11-15 木造住宅用根太間断熱材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012006956U JP3181280U (ja) 2012-11-15 2012-11-15 木造住宅用根太間断熱材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3181280U true JP3181280U (ja) 2013-01-31

Family

ID=50425513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012006956U Expired - Fee Related JP3181280U (ja) 2012-11-15 2012-11-15 木造住宅用根太間断熱材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3181280U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200472900Y1 (ko) 건식벽체 단열 구조물
JP3181280U (ja) 木造住宅用根太間断熱材
JP2014134314A (ja) 天井用輻射パネル及び空気調和システム
JP2008122014A (ja) 温調マット及びその製造方法
JP3196233U (ja) 断熱材
KR200363684Y1 (ko) 건축용 보온 단열재
CN111379339A (zh) 一种房屋建筑用模块及包括该模块的组合件
KR200469785Y1 (ko) 건식벽체 단열 구조물
JP2003314835A (ja) 床暖房用ボード
CN202012167U (zh) 高防火保温装饰一体化板
JP2793498B2 (ja) 壁構造
JP2004125372A (ja) 分割式温水マット
KR20100128745A (ko) 건축용 단열패널
JP2010230284A (ja) 床暖房用温水マット
JP2005180863A (ja) 温水床暖房パネル
JP5872078B1 (ja) 外張断熱建築物用ブラケットおよび外張断熱建築物施工方法
JP2005194810A (ja) 断熱パネル
JP2015168948A (ja) ボイドスラブ
US20200157800A1 (en) Thermal insulating panel
CN117966991A (zh) 一种发热的保温隔声长城板、装饰墙结构及其安装方法
JP2005307447A (ja) 鋼製大引き用断熱材および床下の断熱構造
JP3833946B2 (ja) 床下断熱材
JP2013234524A (ja) 天井パネルの設置構造および天井パネル
JP2015078530A (ja) 壁の断熱施工方法
JP2005315037A (ja) 建築用断熱材料

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3181280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees