JP3181106B2 - 天井の換気構造 - Google Patents

天井の換気構造

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JP3181106B2
JP3181106B2 JP24715592A JP24715592A JP3181106B2 JP 3181106 B2 JP3181106 B2 JP 3181106B2 JP 24715592 A JP24715592 A JP 24715592A JP 24715592 A JP24715592 A JP 24715592A JP 3181106 B2 JP3181106 B2 JP 3181106B2
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原 譲 菅
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物の小屋裏等の天井の
換気を目的とした換気構造に係り、特に火災時に天井の
換気用空気通路を自動的に遮蔽することが出来る天井の
換気構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の天井板を天井板支持具を介して天井
に取り付ける構造としては、例えば特開昭63ー255
442号公報が公知である。この技術は、断面コ字状の
天井板支持具を建物の壁面に取り付け、天井板の端部を
この天井板支持具の中に挿入することによって天井を構
成するようにした技術である。
【0003】また、天井の見切り縁に換気孔を設けた構
造としては、例えば実開平2ー68923号公報が公知
である。この技術は、天井板を支持することが出来る見
切り縁の一部にメッシュ介装材を一体的に設け、これに
よって天井見切り縁で天井の換気をするようにした技術
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前者の断面コ
字状の天井板支持具を使用して天井板を支持する構造の
天井は構成が簡単であり、作業性が良いが、この技術を
用いた構造の天井は換気が困難である問題があった。
【0005】また、後者の一部にメッシュ介装材を有す
る天井見切り縁を使用して天井を構成した場合には、天
井板を支持する見切り縁で換気が出来るので、極めて便
利であるが、火災時にこの換気孔を自動的に閉鎖するこ
とが出来ない問題があった。
【0006】従って、従来火災時の防火を必要とする場
合には、火災時の加熱温度で自動的に閉鎖させることが
出来るダンパー付の換気口を天井の一部に取り付けるの
が一般的であった。しかし、このダンパー付の換気口は
比較的複雑であると共に高価であり、かつこれを天井に
取り付けるためには、天井板の一部を切断して組み込ん
だり、取付部分の下地組立に多くの時間と費用とを要す
る問題があった。
【0007】本発明に係る天井の換気構造は、前述の従
来の諸問題に鑑み開発された全く新規な技術であって、
特に天井板の側端縁を支持する天井板支持金具に換気孔
とこの換気孔に連通する換気用空気通路を設け、かつ火
災時に加熱温で膨張させて換気用空気通路を閉鎖し得る
体積膨張材を換気用空気通路内に設ける全く新しい技術
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る天井の換気
構造は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術で
あって、その要旨は、天井板支持金具を用いて不燃性の
天井板を支持固定した天井構造に於いて、前記天井板支
持金具内には換気用空気通路が設けられており、かつ該
天井板支持金具の片側面には換気孔を有する立上り面と
断面逆コ字状の天井板挿入凹所とが設けられており、さ
らに前記換気用空気通路内に面する該天井板挿入凹所の
裏側の起立面に熱によって膨張する不燃性体積膨張材を
取付けて構成したことを特徴とした天井の換気構造であ
る。
【0009】
【作用】本発明に於いては、上述の如く、天井板を天井
に取り付けることが出来る天井板支持金具に換気孔と換
気用空気通路とを設けたので、これ等の換気孔と換気用
空気通路とによって天井の換気をすることが出来る。
【0010】また、前記天井板は不燃性材で構成され、
かつ天井板支持金具に形成された換気用空気通路に、熱
によって膨張する不燃性体積膨張材が内蔵されているの
で、火災時には、この不燃性体積膨張材が熱によって膨
張して前記換気用空気通路を自動的に閉鎖させることが
出来る。
【0011】前記不燃性体積膨張材は、換気用空気通路
が一番狭くなる天井板挿入凹所の裏側の起立面に取付け
られているので、火災時等には、この不燃性体積膨張材
が膨張して、換気用空気通路を瞬時に閉鎖することが出
来る。
【0012】さらに、天井板支持金具の片側面には、逆
面逆コ字状の天井板挿入凹所が設けられているので、こ
の天井板挿入凹所に天井板の側端縁を挿入することによ
って、天井板を天井に簡単に支持固定させることが出来
る。
【0013】
【実施例】図により本発明に係る天井の換気構造につい
てその一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明の
天井の換気構造の一例を示す要部の断面説明図、図2は
天井板支持金具の要部の斜視説明図、図3(A),
(B),(C)は換気の状態を示す断面説明図である。
【0014】図1乃至図3に於いて、1は天井板支持金
具であって、垂直面と水平面とよりなるL形基板1aの
先端部を連続してジグザグ折り起立することによって、
起立面1bと断面逆コ字状の天井板挿入凹所1cとが下
から順に形成されている。
【0015】また、前記起立面1bには多数の換気孔2
が穿設されている。かつこれ等の天井板支持金具1の内
部、即ちL形基板1aと及び天井板挿入凹所1cとによ
って囲まれる部分には、換気用空気通路3が設けられて
いる。この換気用空気通路3の一番狭い部分、即ち前記
天井板挿入凹所1cが換気用空気通路3内に突出した部
分は6〜10mm巾で形成されている。
【0016】更に、この換気用空気通路3内の所定位
置、即ち天井板挿入凹所1bの裏側の起立面には、熱に
よって膨張する帯状の不燃性体積膨張材4が設けられて
いる。5は不燃性の天井板であり、かつ、6は不燃性の
防火壁面である。
【0017】本発明に係る天井の換気構造を用いて軒天
井を組立構成するに当たっては、図1及び図2に示す如
く、前述の構造を有する天井板支持金具1をビスを介し
て屋根7より吊り下げられた鼻先隠し板8に取り付け固
定する。
【0018】次に、不燃性の天井板5の片側端縁をこの
天井板支持金具1の天井板挿入凹所1cに挿入して、そ
の天井板5の一端を支持させる。また、天井板5の他側
端縁は野縁9に取り付け固定し、軒天井を組立構成す
る。
【0019】本発明に係る天井の換気構造は、上述の構
造を有するので、通常の状態では、図3(A)に示す如
く、天井板支持金具1に設けられた上下の換気孔2とそ
の内部に設けられた換気用空気通路3によって、小屋裏
の換気を行うことが出来る。
【0020】次に火災が発生して、約150℃以上の熱
風が前記換気孔2より浸入し始めると、図3(B)に示
す如く、不燃性体積膨張材4が膨張を開始し、短時間に
図3(C)に示す如く、この膨張した不燃性体積膨張材
4が換気用空気通路3を完全に閉鎖するので、これによ
って熱風が小屋裏に侵入することを防止することが出来
る。
【0021】上記実施例に使用される不燃性体積膨張材
4は、一般的に不燃性体積膨張材として使用されている
膨張性グラファイト系の防炎、防煙用シール材であっ
て、通過熱風温度が150〜170℃で約10倍に膨張
する性質を有している。この不燃性体積膨張材として
は、例えば、オーストリアケミー・リンツ社製の「イン
ツメックス」や、特公昭63ー132968号公報(発
明の名称防火組成物)、同平3ー235号公報(発明の
名称防火・耐火被覆マット)等に示す商品や技術が使用
される。
【0022】従って、この不燃性体積膨張材4が膨張す
る際に、前記換気用空気通路3の空間がこの不燃性体積
膨張材4の3〜4倍程度である場合には、高密度の状態
で換気用空気通路3を閉鎖することが出来る。また、こ
のグラファイト系の物質は不燃性を有し、加熱温度が8
50℃になっても、燃焼或いは溶解しない性質を有して
いる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る天井の換気構造は上述の構
造と作用とを有するので、天井板を天井板支持金具を介
して天井に極めて簡単に取付けることが出来ると共に、
このように構成された天井に防火用の換気装置を簡単に
構成することが出来る。
【0024】従って、従来のように防火ダンパー付き換
気口を取り付ける必要がないために、軒天井ボードを切
断したり、下地を組む等の作業を全く省略することが出
来る。また、本発明の天井の換気構造は、天井の廻りに
連続的に換気口を設けることが出来るので、充分な量の
理想的な換気を行うことが出来る。
【0025】更に、本発明に係る天井の換気構造は、上
述のように換気用空気通路の狭い場所に不燃性体積膨張
材を設けた構造を有するので、火災が発生して熱風が換
気孔より送風され始めると同時に短時間で換気用空気通
路を完全に閉鎖して遮断することが出来る。しかも、本
発明の天井の換気構造は、軒裏に見切りとして付けられ
ているので、デザイン的にも極めて優れた構造とするこ
とが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井の換気構造の一例を示す要部の断
面説明図である。
【図2】天井板支持金具の要部の斜視説明図である。
【図3(A),(B),(C)】換気の状態を示す断面
説明図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−32009(JP,A) 特開 昭51−49518(JP,A) 実開 昭59−65136(JP,U) 実開 昭62−187111(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/02 E04B 1/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井板支持金具を用いて不燃性の天井板
    を支持固定した天井構造に於いて、前記天井板支持金具
    内には換気用空気通路が設けられており、かつ該天井板
    支持金具の片側面には換気孔を有する立上り面と断面逆
    コ字状の天井板挿入凹所とが設けられており、さらに前
    記換気用空気通路内に面する該天井板挿入凹所の裏側の
    起立面に、熱によって膨張する不燃性体積膨張材を取付
    けて構成したことを特徴とした天井の換気構造。
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