JP2015059355A - 通気装置 - Google Patents

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久哉 沢田
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清隆 園原
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Abstract

【課題】 本発明は、通気部材に二重の通気用のスリット穴を設け、かつそれらのスリット穴の間を覆う遮蔽部材と、該スリット穴の外側に水返し部材を設けることで通気抵抗を高め防水性能を向上させることが出来る通気装置を提供することを目的としている。【解決手段】 外壁3の下地材5に固定される断面コ字形状に形成された水返し部材6の内部に嵌合される断面コ字形状に形成された通気部材7と、該通気部材7の通気用のスリット穴7b1,7c1がそれぞれ設けられる一対の通気片7b,7cの間に挿入され、該通気部材7の下側のスリット穴7c1を上方から被う遮蔽部材10とを有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の外壁側壁面と、該外壁側壁面より隔てて設けられる破風や鼻隠し、幕板等の縦板との間に設けられる通気装置に関するものである。
従来、建物の切妻の破風について、意匠性を向上させるために破風の背を小さくすることにより見付けを小さくする場合がある。この場合、建物躯体側の防水立ち上げを十分設けることができないため、軒裏部分に通気のための通気用開口を設ける場合、建物内への雨水の吹き込みに十分配慮しなければならない。また、軒裏部分は建築基準法により防火上の制限がかかる場合があり、軒裏通気部分は建築基準法に基づく所定の防火基準に適合することが好ましい。防水性に配慮した通気装置の一例として、特許文献1〜6が提案されている。
実開昭62−079008号公報 実開昭63−010333号公報 特許第3080759号公報 特開2007−239312号公報 特開2003−201742号公報 特開2009−185565号公報
通気装置の防水性の向上を図るため、通気スリットを複数設けたり、水返しを幾重にも設けることで、通気抵抗を高めることが考えられるが、このようにすることで、通気装置が複雑になり、また安定した通気路を容易に設けることが難しくなる問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決しようとするものであり、防水性、防火性の向上を図りつつ、容易に安定した通気路が確保できる通気装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る通気装置の第1の構成は、建物の外壁側壁面と、該外壁側壁面より隔てて設けられる縦板との間に設けられる通気装置であって、前記外壁側壁面側に固定される固定片と、該固定片の上下それぞれに接続され、通気用のスリット穴がそれぞれ形成された一対の通気片とが断面コ字形状に形成された通気部材と、前記通気部材の上側のスリット穴を上方から被うことができる上片と、前記通気部材の下側の通気片と前記外壁側壁面側に設けられる外装材の上端の仕上げとを絶縁することができる下片とを有する断面コ字形状に形成された水返し部材と、前記通気部材の通気片同士の間に挿入され、前記通気部材の下側のスリット穴を上方から被うことができる遮蔽部材と、を有し、外気と室内空間とは、前記通気部材の下側のスリット穴から前記通気部材の固定片と前記遮蔽部材との間隙を介して通気部材の上側のスリット穴を経て前記水返し部材の上片と前記縦板との間隙を介して通気されることを特徴とする。
また、本発明に係る通気装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記通気部材は、前記水返し部材の内部に嵌合され、前記水返し部材の内壁面に設けられる位置決め部材により位置決めされることを特徴とする。
また、本発明に係る通気装置の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記通気部材の下側の通気片に凹部が設けられ、該凹部内に熱によって膨張する不燃性体積膨張材が設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る通気装置の第4の構成は、前記第1〜第3の構成において、前記縦板に一端部が係止され、他端部が前記通気部材の下側のスリット穴に下側から挿入されて係止される係止部材を有することを特徴とする。
本発明に係る通気装置の第1の構成によれば、通気部材の一対の通気片にそれぞれ形成された通気用のスリット穴を介して通気を行うことにより通気抵抗を高めることが出来、建物内部への雨水の吹き込みを軽減することが出来る。また、遮蔽部材により通気部材の下側のスリット穴を上方から被うと共に、水返し部材の上片により通気部材の上側のスリット穴を上方から被うことにより更に通気抵抗を高めることが出来、建物内部への雨水の吹き込みを更に軽減することが出来る。また、建物内に熱気を侵入し難く出来る。
また、通気部材を水返し部材の内部に嵌合した構成により、建物の軒先の高さ方向の寸法が比較的少ない部分にも設置出来る。また、通気部材の出幅分を軒先の出寸法とすることが出来、比較的に軒先の出寸法を少なく出来るため火災時における軒裏部分の受熱面積を少なくすることが出来る。
これにより、軒裏の防火性を配慮する際に一般に防火断熱性に優れる繊維補強セメント板や窯業系サイディング板等の軒天井材を省略して金属製の通気装置のみで防火性を有する軒裏を構成出来る。これにより、部材の調達が容易になり、材料の違いによる現場加工の段取りも減らすことが出来、加工を容易にすることが出来る。
また、水返し部材を外壁側に固定した後、通気部材を該水返し部材の内部に嵌合して外壁側に固定し、遮蔽部材を通気部材の上側の通気片に接合することで、容易に安定した通気路を形成することが出来る。
また、通気部材の下側の通気片と外装材の上端の仕上げとを絶縁することができる水返し部材の下片を設けたことにより、通気部材内部に雨水が吹き込んだとしても、下方の外壁内への漏水を防水することができる。
また、縦板として、軒先側に固定され、通気部材の下側の通気片の下方まで延長される破風部材を使用することができる。
また、本発明に係る通気装置の第2の構成によれば、水返し部材の内壁面に設けられる位置決め部材により該水返し部材の内部に嵌合される通気部材の位置決めが出来、水返し部材の内部に通気部材を嵌合する際の組立性が向上する。
また、本発明に係る通気装置の第3の構成によれば、通気部材の下側の通気片に設けられた凹部内に熱によって膨張する不燃性体積膨張材が設けられたことで、火災等の昇温により不燃性体積膨張材が熱膨張して通気用のスリット穴が設けられた通気部材内部を閉塞して延焼を遮断し、防火性能を向上することが出来る。
また、本発明に係る通気装置の第4の構成によれば、係止部材により縦板と通気部材とが係止されるため、縦板が固定された木製等の軒先材が延焼して消滅した場合でも縦板の落下を防止することが出来、防火性の向上を図ることができる。
本発明に係る通気装置の構成を示す断面説明図である。 図1の通気装置周辺の部分拡大図である。 本発明に係る通気装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る通気装置の各部材を組み合わせる様子を説明する断面説明図である。 (a)は縦板に一端部が係止された係止部材の他端部を通気部材の通気用のスリット穴に挿入して係止する様子を示す分解斜視図、(b)は縦板に一端部が係止された係止部材の他端部を通気部材の通気用のスリット穴に挿入して係止した様子を示す斜視説明図である。 (a)〜(c)は本発明に係る通気装置の係止部材の一端部を縦板に係止し、該係止部材の他端部を通気部材の通気用のスリット穴に挿入して係止する様子を示す断面説明図である。 本発明に係る通気装置の各部材を組み合わせた様子を説明する斜視説明図である。 (a)〜(d)は係止部材の構成を示す正面図、側面図、背面図及び底面図である。 (a)は不燃性体積膨張材が火災等の熱によって膨張して通気装置の通気路を閉塞して延焼を遮断する様子を示す断面説明図、(b)は縦板が固定された木製の下地材が延焼して消滅した場合に係止部材により縦板を係止して該縦板の落下を防止する様子を示す断面説明図である。
図により本発明に係る通気装置の一実施形態を具体的に説明する。
図1及び図2において、建物1の外壁側壁面となる外壁3と、該外壁3より隔てて設けられる縦板となる破風部材9との間に外気と室内空間とを換気する通気装置Aが設けられている。通気装置Aは、外壁3の下地材5に固定部材となるビス11により固定される固定片6aと、該固定片6aの両側に該固定片6aに対して略直角に折曲されてそれぞれ接続され、通気部材7の図1及び図2の上側の通気用のスリット穴7b1を上方から被うことができる上片となる水返し片6bと、通気部材7の図1及び図2の下側の通気片7cと、外装材3aの上端の仕上げとを絶縁することができる下片となる水返し片6cとが断面コ字形状に形成された水返し部材6を有する。水返し部材6の長手方向の接続部は、端部を互いに重ねて嵌合したり、図示しないジョイントカバーを設けたり、防水テープを貼着したり、コーキングを施したり、またはこれらを組み合わせたりして納める。水返し部材6は単なるコ字形状とすることで、水返し部材6同士の接続部の防水処置が容易にできる。
更に、通気装置Aは、水返し部材6の内部に嵌合される断面コ字形状に形成された通気部材7を有する。通気部材7は、外壁3の下地材5にビス11により外壁側に固定される固定片7aと、該固定片7aの両側に該固定片7aに対して略直角に折曲されてそれぞれ接続される一対の通気片7b,7cとを有する。一対の通気片7b,7cには、それぞれ通気用のスリット穴7b1,7c1が所定のピッチで形成されている。
更に、通気装置Aは、軒先2の野地板12の下部に固定され、外壁3よりも屋外側(図1の左側)に突出して設けられた下地材13にビス11により固定される断面Z字形状の破風部材9を有する。図1に示すように、軒先2側(軒先側)に固定される破風部材9は、通気部材7の一対の通気片7b,7cのうち図1の下側に設けられる通気片7cの下方まで延長される。野地板12の上部には屋根材22が設けられる。
更に、通気装置Aは、通気部材7の図2の上側に設けられる通気片7bの屋外側(図2の左側)の端部は断面J形状に折曲した支持部の垂下片7b2の屋外側(図2の左側)の表面に固定部材となる両面テープ14を介して固定して接合される固定片10aと、該固定片10aに対して略直角に折曲されて接続され、図2に示すように、通気部材7の上下一対の通気片7b,7cの通気用のスリット穴7b1,7c1に対向して間に挿入され、図7に示すように、該スリット穴7b1,7c1の相互間を直接通過する通気15を遮蔽する遮蔽片10bとを有する遮蔽部材10を有する。
遮蔽部材10の遮蔽片10bは通気部材7の通気片7b,7c(通気片同士)の間に挿入され、通気部材7の図2に示す下側の通気片7cの通気用のスリット穴7c1を上方から被うことができる。
遮蔽部材10の固定片10aの屋外側(図2の左側)の表面には固定部材となる両面テープ14を介してエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM;ethylene propylene diene terpolymer)系発泡体からなるシール部材16が固定される。
また、断面コ字形状の水返し部材6の内部に嵌合される断面コ字形状の通気部材7は、該水返し部材6の固定片6aの内壁面に屋外側(図1の左側)に突出して設けられた断面コ字形状の位置決め部材17により位置決めされる。
また、通気部材7の一対の通気片7b,7cのうち図2の下側に設けられる通気片7cには凹部7c2が設けられている。そして、該凹部7c2内(凹部内)には熱によって膨張する不燃性体積膨張材18が嵌入係止して設けられている。また、水返し部材6の図2の上側に設けられる水返し片6bの上面にも接着剤や両面テープ14等を介して不燃性体積膨張材18が固定されている。
不燃性体積膨張材18は、膨張性グラファイト系の防炎、防煙用シール材であって、通過熱風温度が約180℃で膨張し始め、十数倍に膨張する性質を有している。不燃性体積膨張材18としては、例えば、オーストリア ケミー・リンツ社製の「インツメックス(商品名)」や種々の不燃性体積膨張材が適用可能である。
更に、通気装置Aは、図6に示すように、破風部材9の上端部に形成された折り返し部9aのU字形状溝内に一端部となる係止片19aが挿入して係止され、他端部となる上方に突出し、バネ性を有する引っ掛け部19bが通気部材7の下側に設けられる通気片7cの通気用のスリット穴7c1に下側から挿入されて係止される係止部材19を有する。図8に示すように、係止部材19の下端部に設けられる引っ掛け部19bは、図5(a)に示すように、水平片19dから略直角上方に折曲され、更に折り返して垂下された係止片19b1が設けられている。
野地板12の下部には垂木20が配置され、該垂木20に外壁3の下地材5の上端部が固定される。垂木20には所定ピッチで通気用の開口20aが形成されている。また、垂木20の屋外側(図1の左側)で外壁3の下地材5の上部には下地材21が所定ピッチで設けられている。
<通気装置の取り付け手順>
通気装置Aを建物1の外壁3と、該外壁3より持ち出されて設けられる破風部材9との間に取り付ける手順としては、図1及び図2に示すように、先ず、水返し部材6の固定片6aをビス11により外壁3の下地材5及び垂木20に固定する。次に、図3及び図4に示すように、通気部材7を水返し部材6の内部に挿入し、水返し部材6の下側の水返し片6cと、位置決め部材17との間に通気部材7の通気片7b,7cを嵌合した状態で位置決めし、通気部材7の固定片7aをビス11により外壁3の下地材5及び垂木20に固定する。このとき、通気部材7の下側の通気片7cの凹部7c2には不燃性体積膨張材18が嵌入係止されている。尚、不燃性体積膨張材18は該通気片7cの凹部7c2に接着剤や両面テープ14等を介して固定されることでも良い。
次に、通気部材7の上側の通気片7bの屋外側(図2の左側)の端部に設けられた垂下片7b2に両面テープ14を貼着し、遮蔽部材10の固定片10aを該両面テープ14を介して該垂下片7b2に固定する。通気部材7の上側の通気片7bの屋外側(図2の左側)の端部と、遮蔽部材10の固定片10aが設けられた端部とは、互いに嵌合し得る断面J字形状を有して形成されている。このとき、遮蔽部材10の固定片10aの屋外側(図2の左側)の表面には両面テープ14を介して弾性を有するシール部材16が貼着されている。
次に、図5及び図6に示すように、破風部材9の上端部に設けられた折り返し部9aのU字形状の隙間に係止部材19の上端部からなる係止片19aが挿入され、破風部材9の中間部に設けられた段部9bに、係止部材19の中間部に設けられた段部19cを嵌合して破風部材9と係止部材19とが着脱可能に係止される。そして、図6(b)に示すように、破風部材9の下端部に設けられた引っ掛け部19bを通気部材7の下側の通気片7cのスリット穴7c1の下側から該スリット穴7c1内に差し込む。すると、図6(c)に示すように、該引っ掛け部19bの係止片19b1が弾性変形して該スリット穴7c1内に挿入された後、該係止片19b1が復元して該係止片19b1が通気部材7の下側の通気片7cに着脱可能に係止される。
次に、図1及び図2に示すように、野地板12の下部で下地材21よりも更に軒先2側に設けられた下地材13の屋外側(図1の左側)の下面角部に、係止部材19の段部19c及び破風部材9の段部9bを重ねた状態で下側からビス11により下地材13に固定する。図5に示すように、係止部材19の段部19c及び破風部材9の段部9bにはそれぞれビス穴19c1,9b1が設けられておりビス11を該ビス穴19c1,9b1から挿入して下地材13に固定する。このとき、破風部材9が遮蔽部材10の固定片10aに固定されたシール部材16に圧接され、破風部材9と遮蔽部材10との間の気密性及び水密性が維持される。
図1に示すように、建物1の外壁3と、該外壁3より持ち出されて設けられる破風部材9との間に取り付けた通気装置Aにおける屋外と室内空間との通気15は、図1及び図2の矢線で示すように、室外から破風部材9と、水返し部材6の下側の水返し片6cとの間隙を通過し、通気部材7の下側の通気片7cのスリット穴7c1を通過して遮蔽部材10の遮蔽片10bと通気部材7の固定片7aとの間隙を通過し、更に、通気部材7の上側の通気片7bのスリット穴7b1を通過し、更に水返し部材6の水返し片6bと、破風部材9との間隙を通過し、更に下地材21相互間の隙間を通過し、垂木20の開口20aを通過して室内空間に至る。
上記構成によれば、通気部材7の一対の通気片7b,7cにそれぞれ形成された通気用のスリット穴7b1,7c1を介して通気15を行うことにより通気抵抗を高めることが出来、建物1内部への雨水の吹き込みを軽減することが出来る。また、通気部材7の一対の通気片7b,7cにそれぞれ形成された通気用のスリット穴7b1,7c1相互間(スリット穴相互間)を直接通過する通気15を遮蔽部材10の遮蔽片10bにより遮蔽すると共に、該スリット穴7b1の外側に設けた水返し部材6の上側の水返し片6bにより更に通気抵抗を高めることが出来、建物1内部への雨水の吹き込みを更に軽減することが出来る。
また、通気部材7の一対の通気片7b,7cにそれぞれ形成された通気用のスリット穴7b1,7c1を覆う遮蔽部材10の遮蔽片10bや水返し部材6の上側の水返し片6bにより建物1内に熱気を侵入し難く出来る。これにより、軒裏の防火性を配慮する際に一般に防火断熱性に優れる繊維補強セメント板や窯業系サイディング板等の軒天井材を省略して金属製の通気装置Aのみで防火性を有する軒裏を構成出来る。これにより、部材の調達が容易になり、材料の違いによる現場加工の段取りも減らすことが出来、加工を容易にすることが出来る。
また、水返し部材6を外壁3の下地材5に固定した後、通気部材7を該水返し部材6の内部に嵌合して外壁3の下地材5に固定し、遮蔽部材10を通気部材7に取り付けることで、容易に安定した通気路を形成することが出来る。
また、通気部材7を水返し部材6の内部に嵌合した構成により高さ方向の寸法が比較的少ない部分にも設置出来る。また、通気部材7の出幅分を軒先2の出寸法とすることが出来、比較的に軒先2の出寸法を少なく出来るため火災時における軒裏部分の受熱面積を少なくすることが出来る。
また、水返し部材6の固定片6aに設けられる位置決め部材17により該水返し部材6の内部に嵌合される通気部材7の位置決めが出来、水返し部材6の内部に通気部材7を嵌合する際の組立性が向上する。
また、通気部材7の下側に設けられる通気片7cに設けられた凹部7c2内に熱によって膨張する不燃性体積膨張材18が設けられたことで、図9(a)に示すように、火災等の昇温により不燃性体積膨張材18が熱膨張して通気用のスリット穴7b1,7c1が設けられた通気部材7内部を閉塞して延焼を遮断し、防火性能を向上することが出来る。図9(a)に示すように、水返し部材6の上側の水返し片6bの上面に貼着された不燃性体積膨張材18は、火災等の昇温により熱膨張して水返し部材6の上側の水返し片6bの上部と野地板12の下面との間の通気空間や所定ピッチで配置された下地材21相互間の隙間で形成される通気空間等を閉塞して延焼を遮断し、防火性能を向上することが出来る。
また、係止部材19により破風部材9と通気部材7とが係止されるため、図9(b)に示すように、破風部材9が固定された木製の下地材13が延焼して消滅した場合でも該破風部材9の落下を防止することが出来る。
本発明の活用例として、建物の軒先と、外壁との間に設けられる通気装置に適用出来る。
A …通気装置
1 …建物
2 …軒先
3 …外壁(外壁側壁面)
3a …外装材
5 …下地材
6 …水返し部材
6a …固定片
6b …水返し片(上片)
6c …水返し片(下片)
7 …通気部材
7a …固定片
7b,7c …通気片
7b1,7c1 …スリット穴
7b2 …垂下片
7c2 …凹部
8 …野地板
9 …破風部材(縦板)
9a …折り返し部
9b …段部
9b1 …ビス穴
10 …遮蔽部材
10a …固定片
10b …遮蔽片
11 …ビス
12 …野地板
13 …下地材
14 …両面テープ
15 …通気
16 …シール部材
17 …位置決め部材
18 …不燃性体積膨張材
19 …係止部材
19a …係止片(一端部)
19b …引っ掛け部(他端部)
19b1 …係止片
19c …段部
19c1 …ビス穴
19d …水平片
20 …垂木
20a …開口
21 …下地材
22 …屋根材

Claims (4)

  1. 建物の外壁側壁面と、該外壁側壁面より隔てて設けられる縦板との間に設けられる通気装置であって、
    前記外壁側壁面側に固定される固定片と、該固定片の上下それぞれに接続され、通気用のスリット穴がそれぞれ形成された一対の通気片とが断面コ字形状に形成された通気部材と、
    前記通気部材の上側のスリット穴を上方から被うことができる上片と、前記通気部材の下側の通気片と前記外壁側壁面側に設けられる外装材の上端の仕上げとを絶縁することができる下片とを有する断面コ字形状に形成された水返し部材と、
    前記通気部材の通気片同士の間に挿入され、前記通気部材の下側のスリット穴を上方から被うことができる遮蔽部材と、
    を有し、
    外気と室内空間とは、前記通気部材の下側のスリット穴から前記通気部材の固定片と前記遮蔽部材との間隙を介して通気部材の上側のスリット穴を経て前記水返し部材の上片と前記縦板との間隙を介して通気されることを特徴とする通気装置。
  2. 前記通気部材は、前記水返し部材の内部に嵌合され、前記水返し部材の内壁面に設けられる位置決め部材により位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の通気装置。
  3. 前記通気部材の下側の通気片に凹部が設けられ、該凹部内に熱によって膨張する不燃性体積膨張材が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通気装置。
  4. 前記縦板に一端部が係止され、他端部が前記通気部材の下側のスリット穴に下側から挿入されて係止される係止部材を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通気装置。
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