JP3181017B2 - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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JP3181017B2
JP3181017B2 JP24202795A JP24202795A JP3181017B2 JP 3181017 B2 JP3181017 B2 JP 3181017B2 JP 24202795 A JP24202795 A JP 24202795A JP 24202795 A JP24202795 A JP 24202795A JP 3181017 B2 JP3181017 B2 JP 3181017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指針を回転駆動する
ことにより情報を表示するいわゆる指針式表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指針を回転駆動することにより情
報を表示するいわゆる指針式表示装置としては、車両の
速度を表示するスピードメータ、エンジンの回転数を表
示するタコメータなどがある。そして、このような指針
式表示装置においては、指針を現在の指針角度である現
指示角度から次の指針角度である指示角度まで回転させ
る際に、その回転角度すなわち現指示角度と指示角度の
差分値の大きさによって指針を駆動するための指針回転
角度すなわち制御量を可変し、円滑な動きを実現するも
のがあった。
【0003】より詳細には、この装置は、指示角度算出
周期毎に指示角度が与えられた際において、制御部にて
次の動作を実行する。すなわち、指示角度算出周期より
短い制御角度算出周期毎に次式(1)及び式(2)に示
すいわゆる加重平均式を用いた演算を実行し、これによ
り制御角度すなわち次周期における指針角度を算出し、
算出した制御角度に相当する制御信号を指針の駆動部に
送出することにより、次周期までの期間内に指針をこの
制御角度まで回転駆動する。
【0004】
【数2】
【0005】上式(1)及び式(2)を用いた場合に
は、現指示角度と指示角度の差分値が大なる場合に値の
大きい制御角度が算出され、差分値が小なる場合すなわ
ち現指示角度が指示角度に近づいた場合に値の小さい制
御角度が算出される。要するに、漸近的な制御曲線に沿
った指針の制御となる。そして、このように算出された
制御角度に基づき、指針の単位回転角度毎の駆動信号が
生成され、この生成された駆動信号により指針が回転駆
動される。より詳細には、上述した制御角度を累積し、
この累積した制御角度がモータなどの駆動機構により制
御可能な最小単位の回転角度に達した時点で単位回転角
度の駆動信号が生成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような制御手段を
有する指針式表示装置においては、上述したように、漸
近的な制御、すなわち現在指示角度と最終指示角度の差
が大きい場合には大きい制御角度に相当する制御信号が
送出され、差が小さい場合には小さい制御角度の制御信
号が送出される。そして、上式(1)における係数kは
所定値k1 で固定されているので、指針の現在指示角度
が最終指示角度に極めて近い角度位置まで到達した場
合、例えば両者の差が1度程度の近傍位置となった場合
には、算出される制御角度も極めて小さいものとなる。
この場合、制御角度が上記単位回転角度に達するまでの
累積時間が長くなり、指針が一旦静止してから回転する
といったいわゆる階段状の動きとなってしまう問題点を
有していた。本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、指針が指示角度近傍まで到達した際にお
いて、指針を速やかに指示角度に到達させることができ
る指針式表示装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によりなされた指針式表示装置は、図1の基
本構成図に示すように、指針(12)の回転目標となる
指示角度(NEW)とその時点における指針(12)の
現指針角度〔disp(i−1)〕との差に応じて、指
針(12)を漸近的に制御する制御手段(2)とを有す
る指針式表示装置において、前記制御手段(2)は、入
力された指示情報に基づき指針(12)の指示角度(N
EW)を算出する指示角度算出手段(21a)と、前記
指示角度算出手段(21a)により算出された指示角度
(NEW)と現指針角度〔disp(i−1)〕の差に
基づき、指針(12)を駆動する第1の制御信号を生成
する制御信号生成手段(21b)と、前記制御信号生成
手段(21b)に対し、指針(12)の制御量を大きく
するための第2の制御信号(k2 、VR)を出力する制
御量変更手段(21c)とを有することを特徴としてい
る。(請求項1)
【0008】上記請求項1の構成によれば、指示角度算
出手段(21a)は入力された指示情報に基づき指針
(12)の指示角度(NEW)を算出し、制御信号生成
手段(21b)は指示角度(NEW)に基づき指針(1
2)を駆動する第1の制御信号を生成する。そして制御
量変更手段(21c)は、前記制御信号生成手段(21
b)に対し、指針(12)の制御量を大きくするための
第2の制御信号(k2 、VR)を出力する。すなわち、
制御量変更手段(21c)からの第2の制御信号によ
り、制御信号生成手段(21b)は入力された指示情報
に基づいて生成された本来の制御量よりも大きい制御量
を生成する。これにより、指針を指示角度まで速やかに
到達させることができる。
【0009】また、前記制御量変更手段(21c)は、
前記現指示角度〔disp(i−1)〕が前記指示角度
(NEW)を起点とした所定角度に達したか否かを判定
する指針角度判定手段(21d)を有し、前記指針(1
2)が前記所定角度と前記指示角度(NEW)により規
定される角度範囲内となった場合に、前記制御信号生成
手段(21b)に対して指針(12)の制御量を大きく
するための第2の制御信号(k2 、VR)を出力するこ
とを特徴としている。(請求項2)
【0010】上記請求項2の構成によれば、制御量変更
手段(21c)は、前記現指示角度〔disp(i−
1)〕が指示角度(NEW)を起点とした所定角度に達
したか否かを判定し、前記指針(12)が前記所定角度
範囲内となった場合に、前記制御信号生成手段(21
b)に対して指針(12)の制御量を大きくした第2の
制御信号(k2 、VR)を出力する。すなわち、指針が
指示角度付近に近づいた際、指針を駆動する制御量を増
加する構成としたので、指針が指示角度付近に近づいた
際において、指針は速やかに指示角度に到達することが
できる。
【0011】また、前記制御手段(2)は、前記現指示
角度〔disp(i−1)〕を保持する現指示角度保持
手段(234)を有し、前記制御信号生成手段(21
b)は、ステップ毎に、次式
【数3】 の加重平均式を実行することにより、前記指針(12)
のステップ毎の指示角度〔disp(i)〕を算出し、
このステップ毎の指示角度〔disp(i)〕に基づい
て第1の制御信号を生成し、前記指針角度判定手段(2
1d)は、前記指示角度算出手段(21a)により算出
された指示角度(NEW)と現指示角度保持手段(23
4)に保持された現指示角度〔disp(i−1)〕と
の差分角度を算出する差分角度算出手段(21e)と、
前記差分角度算出手段(21e)からの差分角度に基づ
き、前記指針(12)が前記所定角度範囲となったか否
かを判定する差分角度判定手段(21f)とを有し、前
記制御量変更手段(21c)は、前記指針(12)が前
記所定角度範囲に達するまでは前記制御信号生成手段
(21b)が実行する加重平均式の係数kを第1の係数
1 とし、指針(12)が前記所定角度範囲内となった
場合に当該係数kを前記第1の係数k1 より大なる第2
の係数k2 とする係数変更手段(21g)を有すること
を特徴としている。(請求項3)
【0012】上記請求項3の構成によれば、制御信号生
成手段(21b)は加重平均式〔式(1)〕に基づいて
制御量を算出し、差分角度算出手段(21e)は指示角
度算出手段(21a)からの指示角度(NEW)と現指
示角度保持手段(234)に保持された現指示角度〔d
isp(i−1)〕との差分角度を算出する。そして、
差分角度判定手段(21e)は前記差分角度に基づき、
前記指針(12)が前記所定角度範囲となったか否かを
判定し、係数変更手段(21g)は前記指針(12)が
前記所定角度範囲に達するまでは前記制御量算出手段
(21c)の加重平均式に用いられている係数kを第1
の係数k1 とし、指針(12)が前記所定角度範囲内と
なった場合に当該係数kを前記第1の係数k1 より大な
る第2の係数k2 に変更する。すなわち、制御量の変更
を係数の変更により行う構成としたので、変更にかかる
処理が容易であるとともに制御の度合いすなわち制御量
の増加割合を容易に調整することができる。
【0013】また、前記差分角度判定手段(21f)
は、前記指示角度(NEW)を起点とした固定角度に前
記指針(12)が到達した際に、前記指針(12)が前
記所定角度範囲内に到達したと判定することを特徴とし
ている。(請求項4)
【0014】上記請求項4の構成によれば、所定角度範
囲を定める点すなわち制御の切換点を、指示角度を起点
とする固定値としたので、切換制御を行う際の制御を容
易にすることができる。
【0015】また、前記制御量変更手段(21c)は、
前記指示角度(NEW)を越えた角度位置に仮想指示角
度(VR)を設定する仮想指示角度設定手段(21h)
と、前記現指示角度〔disp(i−1)〕が前記指示
角度(NEW)を起点とした所定角度に達したか否かを
判定する指針角度判定手段(21d)と、前記指針角度
判定手段(21d)による判定結果に基づき、前記現指
示角度〔disp(i−1)〕が前記指示角度(NE
W)と一致するまでは、前記制御信号生成手段(21
b)に対して前記仮想指示角度設定手段(21h)によ
り設定された仮想指示角度(VR)を出力し、前記現指
示角度〔disp(i−1)〕が前記指示角度(NE
W)と一致した場合に、前記制御信号生成手段(21
b)に対して前記指示角度算出手段(21a)により算
出された指示角度(NEW)を出力する指示角度選択手
段(21i)とを有することを特徴としている。(請求
項5)
【0016】上記請求項5の構成によれば、制御量変更
手段(21c)の仮想指示角度設定手段(21h)は、
指示角度(NEW)を越えた角度位置に仮想指示角度
(VR)を設定し、制御信号生成手段(21b)は、こ
の設定された仮想指示角度(VR)により本来の指示角
度を越えた仮想指示角度に相当する制御量の第1の制御
信号を生成する。そして、指針角度判定手段(21d)
は前記現指示角度〔disp(i−1)〕が前記指示角
度(NEW)と一致した場合に、前記制御信号生成手段
(21b)に対し、指示角度(NEW)を出力する。
【0017】これにより、制御信号生成手段(21b)
は、指針(12)の指示角度が本来の指示角度(NE
W)に達するまでは仮想指示角度に基づく大きい制御量
の第1の制御信号を生成し、指示角度が本来の指示角度
(NEW)に達した際にこの指示角度(NEW)に相当
する制御量の第1の制御信号を生成する。従って、指針
(12)は、指示角度(NEW)に達するまでは比較的
高速で回転駆動され、指示角度(NEW)に達した際に
半ば強制的に当該角度に位置付けられる。これにより、
指針が指示角度付近に近づいた際において、指針は速や
かに指示角度に到達することができる。
【0018】また、前記仮想指示角度設定手段(21
h)は、前記指示角度(NEW)に所定量の加減算値
(dVR)を加減算することにより、前記仮想指示角度
(VR)を生成することを特徴としている。(請求項
6)
【0019】上記請求項6の構成によれば、仮想指示角
度設定手段(21h)は、仮想指示角度(VR)を設定
する場合、指示角度算出手段(21a)が算出した指示
角度(NEW)の値を参照し、この指示角度(NEW)
に対して所定量の加減算値(dVR)を加減算する処理
を実行するので、設定に係る処理を容易にすることがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。図2は第1の具体例の構
成を示す図であり、同図において、1は車両の走行速度
を表示する表示部、2は装置の制御を行う制御手段とし
ての表示制御部、3は表示制御部2が参照する情報が格
納された不揮発メモリ(以下、NVM3という)、4は
車両が単位距離走行する毎に走行パルスPSを出力する
走行センサ、5は表示制御部2に対し電源を供給するバ
ッテリ(BATT)、6はグランド(GND)端子であ
る。
【0021】表示部1は、互いに交差して配置された第
1のコイルL1 及び第2のコイルL 2 からなるクロスコ
イル11と、このクロスコイル11が発生する磁界内に
配置されるマグネットロータ15と、このマグネットロ
ータ15と支軸14を介して接続されている指針12
と、速度表示用の目盛りが描かれた文字板13とを有し
ている。そして、表示制御部2から送出された駆動信号
(SIN−、SIN+、COS−及びCOS+)をクロ
スコイル11に供給することにより、このクロスコイル
11内に磁界を生じさせ、この磁界にマグネットロータ
15を倣わせることにより指針12を車両の速度に応じ
た所定の指示位置に位置付ける。
【0022】表示制御部2は、中央制御装置としてのC
PU21と、動作プログラムなどが格納されたROM2
2と、CPU21の動作時において必要な情報を一時保
持するRAM23とから構成されている。CPU21
は、走行センサ4からのパルス信号PSがSPIN端子
から、バッテリ5からの電源電圧がVCC端子及びVS
S端子からそれぞれ入力され、ROM22に格納された
動作プログラムに従って所定の演算を行った後にP1端
子〜P4端子から表示部1に対する駆動信号を出力す
る。
【0023】RAM23は複数の領域に分割され、その
一部の領域が、図3(a)に示すように、指示角度の算
出周期TA を規定する指示角度算出周期保持領域23
1、指示角度算出周期TA を計時する指示角度算出カウ
ンタ領域232、指示角度(NEW)を保持する指示角
度保持領域233、制御角度〔disp(i)〕や現指
示角度〔disp(i−1)〕を保持する制御角度保持
領域234、後述する走行パルスPSの平均周期TS
保持する平均走行パルス周期保持領域235、加重平均
式に使用される所定個の制御角度の加算値〔以下、加算
制御角度(ΣOLD)という〕を保持する加算制御角度
保持領域236及び加重平均式に使用される係数
(k1 ,k2 )を保持する係数保持領域237として使
用されている。
【0024】NVM3は、不図示の複数の領域に分割さ
れ、車両の走行距離を示す走行距離情報、指針12の振
れ角を規定する振れ角情報、速度警報を発生する速度を
規定する速度警報情報、タイミングベルトを交換する時
期を規定するタイミングベルト交換インターバル情報な
どが格納保持されている。そして、この保持された情報
は必要に応じてCPU21により参照される。
【0025】走行センサ4は、例えばトランスミッショ
ンシャフトに取り付けられ、その周面にN極及びS極が
交互に形成された磁石と、この磁石に対向配置されたホ
ール素子と(いずれも図示せず)を有している。そし
て、このように構成された走行センサ4は、トランスミ
ッションシャフトが回転することにより、ホール素子か
ら所定の電圧信号を誘起出力する。そして、この出力さ
れた電気信号はインタフェイス(I/F)41を介して
CPU21のSPIN端子から入力される。バッテリ5
には定電圧回路51が付設されており、この定電圧回路
51はバッテリ5からの電気信号を所定の定電圧に変換
し、この定電圧をCPU21のVCC端子及びVSS端
子に供給する。
【0026】以下、上述した構成を有する第1の具体例
の動作すなわちROM22に格納保持された動作プログ
ラムを図4のフローチャートを参照して説明する。この
第1の具体例においては、まずステップS110にて、
指示角度算出周期TA が規定値例えば20msecに達
したか否かを判定する。詳細には、このステップS11
0では、RAM23の領域231に保持された指示角度
算出周期の規定値と、同じく領域232に保持された指
示角度算出周期のカウント値とを比較し、双方の値が一
致したか否かを判定する。なお、領域232のカウント
値は、CPU21の動作クロックなどにより所定の単位
時間が経過する毎にカウントアップされる。
【0027】そして、双方の値が「一致」と判定された
場合すなわち指示角度算出周期TAに達した場合には、
領域232のカウント値をゼロリセットした後、引き続
くステップS111に移行する。また、双方の値が「非
一致」と判定された場合すなわち指示角度算出周期TA
に達していない場合には、ステップS120に移行す
る。
【0028】ステップS111では、走行センサ4から
のパルス信号PSに基づいて、このパルス信号PSの入
力周期すなわち車両の走行速度を取得する。すなわち、
このステップS111では、指示角度算出周期TA に達
した際に、その到達時点(算出タイミング)を起点とし
た直前のパルス信号の4周期の平均周期TS を取得す
る。例えば、図5のタイミングチャートに示すように、
指示角度算出周期TA に達したTn+1 時点においては、
走行パルスPS4〜PS8の入力周期すなわち期間SP
14を4で除算することにより算出された4周期の平均周
期を平均周期TS として取得する。また、指示角度算出
周期TA に達した時点がT´n+1 時点であった場合に
は、走行パルスPS5〜PS9の入力周期すなわち期間
SP15により算出された平均周期を平均周期TS として
取得する。
【0029】ところで、このステップS111で取得さ
れる平均周期TS は、走行パルスPSの入力毎に算出さ
れている。すなわち、CPU21は、走行パルスPS5
が入力されると走行パルスPS1〜PS5の入力周期す
なわち期間SP11により平均周期TS を算出し、走行パ
ルスPS6が入力されると走行パルスPS2〜PS6の
入力周期すなわち期間SP 12により平均周期TS を算出
する。以下、同様に、走行パルスPS7が入力されると
期間SP13により、走行パルスPS8が入力されると期
間SP14により、・・・といったように、CPU21は
走行パルスPSが入力される度に直前の4周期における
平均周期TS を算出する。
【0030】そして、CPU21は、走行パルスPSが
入力される度に平均周期TS を算出するとともに最新の
平均周期TS をRAM23の平均走行パルス周期保持領
域235に格納する。ステップS111では、指示角度
算出周期TA が経過した時点におけるこの領域235の
保持内容を走行パルスPSの平均周期TS として取得す
る。このようにして、走行パルスPSの平均周期TS
取得した後、引き続くステップS112に移行する。
【0031】ステップS112では、上記ステップS1
11にて取得した走行パルスPSの平均周期TS に基づ
いて車両の速度を算出するとともに算出した速度に相当
する指針12の指示角度(NEW)を算出する。すなわ
ち、ステップS112においては、上記NVM3に保持
された指針12の振れ角情報及び上記ステップS111
にて取得した走行パルスPSの平均周期TS に基づいて
指針の振れ角すなわち指示角度(NEW)を算出する。
そして、この算出した指示角度をRAM23の指示角度
保持領域233に格納し、ステップS120に移行す
る。
【0032】ステップS120では、上記ステップS1
12で算出した指示角度とその時点においてCPU21
が認識している指針12の角度(現指示角度)との差分
角度を算出する。そして、ステップS121にてこの差
分角度が予め規定された角度範囲内であるか否かを判定
する。すなわち、このステップS120及びS121で
は、RAM23の領域233に保持されている指針12
の指示角度を取得するとともに、現指示角度としてはそ
の時点においてRAM23の制御角度保持領域234に
保持されている制御角度〔disp(i−1)〕を取得
し、両者の差分角度を算出する。そして、この差分角度
の値が規定値例えば1度以上であった場合にはステップ
S122に移行し、規定値未満であった場合にはステッ
プS125に移行する。
【0033】ステップS122では、上記ステップS1
12で算出されRAM23の領域233に保持された指
針12の指示角度(NEW)を用い、上式(1)の係数
kを所定値k1 例えば1として、新たな加算制御角度
(ΣOLD)及び制御角度〔disp(i)〕を算出
し、引き続くステップS123に移行する。
【0034】ステップS123では、上記RAM23の
領域233に保持された指示角度と上記ステップS12
2にて算出した新たな制御角度とから両者の差分角度を
算出し、そして引き続くステップS124にてこの差分
角度が予め規定された角度範囲内であるか否かを判定す
る。そして、この差分角度の値が規定値例えば1度以上
であった場合にはステップS126に移行し、規定値未
満であった場合にはステップS125に移行する ステップS125では、上記ステップS122と同様に
指針12の指示角度を用い、上式(1)の係数kを上記
1 より大きい係数k2 例えば2として新たな加算制御
角度(ΣOLD)及び制御角度〔disp(i)〕を算
出し、ステップS126に移行する。
【0035】ステップS126では、上記ステップS1
22あるいはステップS125にて算出した加算制御角
度(ΣOLD)及び制御角度〔disp(i)〕を、そ
れぞれRAM23の加算制御角度保持領域236及び制
御角度保持領域234に格納し、ステップS130に移
行する。ステップS130では、上記ステップS122
あるいはS125で算出した制御角度に基づいて指針1
2を駆動する。すなわちこの制御角度に応じた制御信号
をCPU21の端子P1〜P4から表示部1(クロスコ
イル11)に出力する。そして、このステップS130
の指針12の駆動動作が終了すると、ステップS110
に移行し、再度一連の動作を繰り返し実行する。
【0036】要するに、この第1の具体例においては、
20msec(周期TA )毎に走行センサ4からのパル
ス信号により車両の走行速度を算出するともにこの算出
した走行速度に対応した指針12の指示角度(NEW)
を算出し(ステップS110〜S112)、そして制御
の繰り返し周期毎すなわち制御角度算出周期毎に、次周
期における指針角度〔制御角度disp(i)〕を算出
し、この算出した制御角度〔disp(i)〕に相当す
る駆動信号(SIN−・・・・COS+)を生成して指針1
2を駆動している(ステップS110〜S130)。
【0037】さらに、この指針12の駆動時において、
指針12の移動目標となる指示角度(NEW)とその時
点での指針12の指示角度すなわち現指針角度〔dis
p(i−1)〕とを比較し、両者の差が予め定められた
規定値以上であった場合には通常の演算動作すなわち加
重平均式〔式(1)〕の係数kを所定値k1 として制御
角度dispを算出し、両者の差が規定値未満であった
場合には指示角度を重み付けした加重平均式すなわち係
数kを上記k1 より大きいk2 に変更した加重平均式に
より、制御角度〔disp(i)〕を算出している(ス
テップS120〜S125)。
【0038】以上の説明から明らかなように、本発明の
基本構成と、第1の具体例のフローチャートとは次の対
応関係を有している。本発明の基本構成における指示角
度算出手段21aはステップS111及びS112に対
応し、制御信号生成手段21bはステップS130に対
応している。制御量変更手段21cはステップS120
乃至S126に対応し、指針角度判定手段21dはステ
ップS120、S121、S123及びS124に対応
している。差分角度算出手段21eはステップS120
及びS123に対応し、差分角度判定手段21fはステ
ップS121及びS124に対応し、係数変更手段21
gはステップS122及びS125に対応している。
【0039】次に、この第1の具体例における実際の動
作について、表1を参照して説明する。表1は、上式
(1)及び式(2)を用い、本発明の制御(A)と従来
の制御(B)とを比較したシミュレーション結果を示し
ている。この表1の演算を行うにあたり、加重平均回数
を16回(n=4)、制御角度(disp)算出周期を
20msec、スタート時の現指針角度を0度、指示角
度を17.5度(NEW=「50」に相当)とし、さら
に制御角度に関してその値の小数点以下を四捨五入して
整数化している。また、本発明の制御(A)では、加重
平均式の係数kに関し、開始時点から制御切換点までは
係数kを値「1」、制御切換点以降は係数kを値「2」
とし、この制御切換点を角度1.4度(ステップS42
0及びS422における規定値=「4」)としている。
一方、従来の制御(B)では、この加重平均式の係数k
に関し、係数kを値「1」で固定している。
【0040】
【表1】
【0041】以上のような条件下において、図4のフロ
ーチャートの動作を実行すると、時間820msecま
では、本発明の制御(A)と従来の制御(B)とも同一
の加算制御角度(ΣOLD)及び制御角度(disp)
を算出する。そして、時間840msecの演算動作時
において、本発明の制御では、ステップS120にて、
時間820msec時における指示角度「50」と同じ
く時間820msec時における制御角度「46」〔d
isp(i−1)に相当〕を用いて両者の差分角度
「4」を算出する。これによりステップS121の条件
を満足してステップS122に移行する。
【0042】ステップS122では、上式(1)の加重
平均式の係数kを値「1」として、新たな制御角度〔d
isp(i)に相当〕を算出し、ステップS123に移
行する。なお、この時点においてステップS122で算
出された制御角度は、従来における840msecと同
じ値「47」となる。
【0043】ステップS123では、指示角度「50」
と上記ステップS121で算出した新たな制御角度「4
7」より制御上の差分角度「3」を算出する。この時点
における差分角度「3」は規定値「4」よりも小さいの
で、ステップS124の条件を満たさずステップ125
に移行する。ステップS125では、時間820mse
c時における加算制御角度「743.257」〔ΣOL
D(i−1)に相当〕を用いるとともに、上式(1)の
加重平均式の係数kを値「2」として、新たな制御角度
〔disp(i)〕を算出する。そしてこのステップS
125で算出した新たな加算制御角度「750.35
0」及び新たな制御角度「47」を時間840msec
時における加算制御角度〔ΣOLD(i)〕及び制御角
度〔disp(i)〕として、ステップS126におい
てRAM23の所定領域に格納する。
【0044】引き続くステップS130では、この制御
角度〔disp(i)〕による指針駆動動作を実行し、
再度ステップS110以降の処理を実行する。なお、こ
れ以降すなわち時間860msec以降の処理について
は、ステップS121の判定処理において、指示角度と
現指示角度の差が規定値「4」未満と判定されるので、
ステップS125による係数kを値「2」(=k2 )と
した加重平均式による演算動作となる。
【0045】そして、このように構成したことにより、
本発明の制御と従来の制御とでは同じ指示角度を与えた
場合に、本発明の制御の方が指針が指示角度に到達する
時間が短くなる。詳細には、表1に示すように、制御角
度が「48」に到達する時間に関し、本発明の制御によ
れば時間880msecであるのに対し、従来の制御で
は900msecとなる。また、制御角度が「50」に
到達する時間に関し、本発明の制御では時間1120m
secであるのに対し、従来の制御では1440mse
cとなる。
【0046】従って、図6(a)及び(b)に示すよう
に、符号disp(A)の実線にて示す本発明の制御に
よれば、指示角度NEW(1)及びNEW(2)が与え
られた場合に、指針がその指示角度NEW(1)及びN
EW(2)の近傍範囲に到達するまでの時間が、符号d
isp(B)の点線にて示す従来の制御に比べて短縮す
ることができる。これにより、従来の制御にあったいわ
ゆる階段状の動きを解消することができる。
【0047】なお、以上の説明において、式(1)にて
示した加重平均式の係数kに関し、その制御切換点は指
示角度から1.4度の点としていたが、これを例えば
1.0度あるいは2.0度の点としても良い。また、こ
の制御切換点を指針の現指示角度から指示角度の差に応
じて可変するようにしても良い。但し、この具体例のよ
うに指示角度を基準とした固定値とすることにより、処
理を簡素化することができる利点がある。また、上述し
た具体例において、表示部1はクロスコイル式の表示装
置であったが、この表示部1に関し、本発明の制御を適
用できるものであればこのクロスコイル式表示装置に限
るものではない。例えば、このクロスコイル式表示装置
をステップモータ式表示装置としても良い。
【0048】次に、本発明の実施の形態の他の具体例
(第2の具体例)を図面を参照して説明する。この第2
の具体例においては、ROM22に格納保持された動作
プログラムと、RAM23の保持内容が上述した第1の
具体例と相違している。そして、RAM23は、図3
(b)に示すように、上述した指示角度算出周期保持領
域231、指示角度算出カウンタ領域232、指示角度
保持領域233、制御角度保持領域234、平均走行パ
ルス周期保持領域235、加算制御角度保持領域236
及び係数保持領域237に加えて、仮想指示角度(V
R)を保持する仮想指示角度保持領域238及び仮想指
示角度を算出するための加減算値(dVR)を保持する
加減算値保持領域239が設けられている。なお、この
第2の具体例における係数保持領域237には、上述し
た第1の具体例における第1の係数k1 のみが保持され
ている。
【0049】次に、この第2の具体例における動作(R
OM22の動作プログラム)を図7のフローチャートを
参照して説明する。この第2の具体例においては、まず
ステップS210にて、RAM23の領域232にてカ
ウントされた指示角度算出周期のカウント値に基づき指
示角度算出周期TA が規定値例えば16msecに相当
するカウント値に達したか否かを判定する。そして、規
定値に達した場合(Y)にはステップS211に移行し
て指示角度(NEW)値を取得する処理を実行し、規定
値に達していない場合(N)にはステップS220に移
行する。なお、この領域232のカウント値は、このカ
ウント値が規定値に達する毎にゼロリセットされる。同
時に、次の計測のためのカウント動作を開始する。
【0050】ステップS211では、走行センサ4から
のパルス信号PSに基づいて、このパルス信号PSの平
均入力周期TS (車両の走行速度)を取得する。この平
均入力周期TS は、先に説明した第1の具体例と同様に
して取得され、算出タイミングを起点とした直前のパル
ス信号の4周期の平均周期TS として取得される。そし
て、引き続くステップS212では、上記ステップS2
11にて取得した走行パルスPSの平均周期TS とNV
M3に保持された指針12の振れ角情報に基づいて車両
の速度を算出するとともに算出した速度に相当する指針
12の指示角度(NEW)を算出し、この算出した指示
角度をRAM23の指示角度保持領域233に格納す
る。そして、ステップS220に移行する。
【0051】ステップS220では、ヒステリシス処理
を行う。このヒステリシス処理は、所定時間(例えば1
6ms)毎に指針の移動目標となる指示角度(NEW)
値を更新する処理で、このヒステリシス処理実行時点に
おいて、それまで保持していた指示角度(NEW)と、
当該時点にて与えられた指示角度(今回NEW)とを比
較し、その差が規定値(例えば±1)の範囲を越えてい
た場合には指示角度を与えられた指示角度(今回NE
W)とし、その差が規定値範囲であれば指示角度をそれ
まで保持していた指示角度(NEW)として引き続き使
用する。そして、このヒステリシス処理が終了するとス
テップS230に移行する。
【0052】ステップS230では、データ補正処理す
なわち仮想指示角度(VR)の設定処理を行う。そし
て、このデータ補正処理は、具体的には、図8のフロー
チャートによりなされる。以下、この図8のフローチャ
ートを参照して説明する。このデータ補正処理において
は、まずステップS310にて、現指示角度〔disp
(i−1)〕と指示角度(NEW)とが非一致であるか
すなわち指針12が指示角度(NEW)に未到達である
かを判定する。より詳細には、このステップS310で
は、RAM23の制御角度保持領域234及び指示角度
保持領域233からそれぞれ現指示角度〔disp(i
−1)〕及び指示角度(NEW)を読み出し、両角度が
一致しているか否かを判定し、両角度が非一致(指針未
到達)であると判定した場合(Y)にはステップS32
0に移行し、両角度が一致(指針到達)していると判定
した場合(N)にはこのデータ補正処理を終了(RT
N)する。
【0053】ステップS320では、現指示角度〔di
sp(i−1)〕と指示角度(NEW)の大小関係を比
較する。この比較処理は、指針の移動方向を判定するた
めに行うもので、現指示角度〔disp(i−1)〕が
指示角度(NEW)より小さい場合(Y)には、指針1
2は車速すなわち指示量が増加する正方向に移動してい
ると判定し、現指示角度〔disp(i−1)〕が指示
角度(NEW)より大きい場合(N)には、指針12は
車速(指示量)が減少する負方向に移動していると判定
する。
【0054】そして、現指示角度〔disp(i−
1)〕が指示角度(NEW)より小さい場合(Y)に
は、ステップS321に移行し、仮想指示角度(VR)
を指示角度(NEW)と加減算値(dVR)の加算値と
して設定し、また現指針角度〔disp(i−1)〕が
指示角度(NEW)より大きい場合(N)には、ステッ
プS322に移行し、仮想指示角度(VR)を指示角度
(NEW)から加減算値(dVR)を減算した減算値と
して設定する。これにより、仮想指示角度(VR)は、
指針の移動方向が正負いずれの場合においても、その指
示角度(NEW)を越えた点として設定される。
【0055】以上のように、これらのステップS321
及びステップS322の実行により仮想指示角度(V
R)を取得した後、この仮想指示角度(VR)をRAM
23の仮想指示角度保持領域238に保持する。そし
て、このデータ補正処理を終了(RTN)して図7のフ
ローチャートにおけるステップS240に移行する。以
上説明したデータ補正処理においては、指示角度(NE
W)を越えた角度位置に仮想指示角度(VR)を設定し
ており、また、この仮想指示角度を設定するにあたり、
この設定処理を指示角度(NEW)に所定量の加減算値
(dVR)を加減算するという簡単な処理により行って
いる。
【0056】このステップS240では、上記ステップ
S321及びステップS322にて取得した仮想指示角
度(VR)を用い、加重平均式すなわち上式(1)及び
式(2)の実行により新たな加算制御角度(ΣOLD)
及び制御角度〔disp(i)〕を算出する。要する
に、このステップS240では、上述したステップS1
22と同様な処理を仮想指示角度(VR)を用いて実行
する。そしてこのステップS240で算出した加算制御
角度(ΣOLD)及び制御角度〔disp(i)〕につ
いては、ステップS241にて、RAM23の制御角度
保持領域234及び加算制御角度保持領域236に格納
する。
【0057】引き続くステップS250では、制御角度
選択処理を行う。この制御角度選択処理は具体的には、
図9のフローチャートによりなされる。以下、この図9
のフローチャートを参照して説明する。
【0058】この制御角度選択処理においては、まずス
テップS410にて、仮想指示角度(VR)に基づき算
出された制御角度〔disp(i)〕と仮想指示角度
(VR)が非一致であるかについて判定する。より詳細
には、このステップS410では、RAM23の仮想指
示角度保持領域238から仮想指示角度(VR)を読み
出すとともに制御角度保持領域234から制御角度〔d
isp(i)〕を読み出し、両角度が一致しているか否
かを判定する。そして、両角度が非一致であると判定し
た場合(Y)にはステップS420に移行し、両角度が
一致していると判定した場合(N)にはこの制御角度選
択処理を終了(RTN)する。
【0059】ステップS420では、仮想指示角度(V
R)と仮想指示角度(VR)に基づき算出された制御角
度〔disp(i)〕を比較し、両者の差が加減算値
(dVR)以内であるか否かについて判定する。より詳
細には、このステップS420では、RAM23の仮想
指示角度保持領域238から仮想指示角度(VR)を読
み出すとともに制御角度保持領域234から制御角度
〔disp(i)〕を読み出し、両角度の差分角度を算
出した後、この差分角度とRAM23の加減算値保持領
域239に保持された加減算値(dVR)とを比較する
処理を実行する。
【0060】そして、両角度の差分角度が加減算値以内
である場合(Y)には、指針12が本来の最終到達角度
である指示角度に到達したとみなし、ステップS430
に移行する。また、差分角度が加減算値を越えていた場
合(N)には、指針12は未だ最終到達角度である指示
角度に到達していないとみなし、この制御角度選択処理
を終了(RTN)する。
【0061】そして、ステップS430では、指針12
が指示角度の近傍位置に到達したことを受けて、上式
(1)及び式(2)により算出された制御角度〔dis
p(i)〕を無効にすると同時にこの制御角度〔dis
p(i)〕に代えて指示角度(NEW)をRAM23の
制御角度保持領域234に格納する。このステップS4
30の処理が終了すると、一連の制御角度選択処理を終
了し、図7のフローチャートにおけるステップS260
に移行する。
【0062】以上の制御角度選択処理においては、上述
したように、本来の指示角度(NEW)を越えた仮想指
示角度(VR)を設定するとともにこの仮想指示角度に
て指針の制御角度の算出及び制御の実行を行い、指針が
本来の指示角度(NEW)に到達した際、指針を制御す
る信号(制御角度)を指示角度に相当する信号とする構
成となっている。この構成により、指示角度近傍角度に
おいて、指針が指示角度に到達するまでは、この指針は
指示角度を越えた仮想指示角度を目標に移動しているの
で比較的速めに動作する。そして、指針が指示角度に到
達した時点で、指針を移動させるための制御量を本来の
指示角度に相当する信号としているので、指針が指示角
度付近に近づいた際において、指針は速やかに指示角度
に到達する。
【0063】そして、ステップS260では、上述した
ステップS250にて選択された制御角度、すなわち仮
想指示角度にて算出された制御角度あるいは本来の指示
角度に基づき、駆動信号(SIN−、SIN+、COS
−及びCOS+)をクロスコイル11に供給し、指針1
2を所定の指示角度に位置付ける。そして、このステッ
プS260の指針12の駆動動作が終了すると、ステッ
プS210に移行し、再度一連の動作を繰り返し実行す
る。
【0064】以上の説明から明らかなように、本発明の
基本構成と、第2の具体例のフローチャートとは次の対
応関係を有している。すなわち、本発明の基本構成にお
ける指示角度算出手段21aはステップS211及びS
212に対応し、制御信号生成手段21bはステップS
260に対応している。制御量変更手段21cはステッ
プS230に対応し、指針角度判定手段21dはステッ
プS310及びS320に対応している。仮想指示角度
設定手段21hはステップS230に対応し、指示角度
選択手段21iはステップS250に対応している。
【0065】このような動作を実行することにより、こ
の第2の具体例では、指針12は図10に示すように移
動する。すなわち、車両が加速している状態において
は、図10(a)に示すように、まず、ステップS21
0にて規定周期TA 毎にステップS211に移行して直
前の4パルスの走行パルスPSから平均周期TS を取得
し、ステップS212にてこの取得した平均周期TS
ら指示角度(NEW1)を算出及び格納する。そして、
ステップS230(ステップS321)にてこの指示角
度(NEW1)に加減算値(dVR)を加算し、仮想指
示角度(VR1)を設定する。
【0066】そして、ステップS240ではこの仮想指
示角度(VR1)に基づいて制御角度〔disp
(C)〕を算出し、ステップS260ではこの算出した
制御角度〔disp(C)〕に基づき駆動信号(SIN
−、・・・・、COS+)を生成するとともにこの駆動信号
をクロスコイル11に供給し、指針12をこの制御角度
〔disp(C)〕に応じた所定の指示位置に位置付け
る。そして、ステップS250では、この制御角度〔d
isp(C)〕が仮想指示角度(VR1)を基準とした
加減算値(dVR)の範囲内すなわち指示角度(NEW
1)に達したか否かを各制御周期毎に判定し、制御角度
〔disp(C)〕が指示角度(NEW1)に達した場
合(X1)には、ステップS430にて以後の制御角度
〔disp(C)〕を指示角度(NEW1)にする。
【0067】このように構成することにより、この第2
の具体例における制御では、制御角度〔disp
(C)〕が指示角度(NEW1)に達するまでは仮想指
示角度(VR1)に基づく大きい制御量にて制御が行わ
れ、制御角度〔disp(C)〕が指示角度(NEW
1)に達した場合(X1)に、指針12は半ば強制的に
当該角度に位置付けられる。これにより、同図にdis
p(D)の点線にて示す従来の制御と比較した場合、指
針は指示角度付近において速やかに指示角度(NEW
1)に到達する。
【0068】同様に、車両が減速している状態において
は、図10(b)に示すように、ステップS210乃至
S212にて規定周期TA 毎に平均周期TS を取得し、
指示角度(NEW2)を算出及び格納する。そして、ス
テップS230(ステップS322)にてこの指示角度
(NEW2)に加減算値(dVR)を減算し、仮想指示
角度(VR2)を設定する。
【0069】そして、ステップS240及びS260で
はこの仮想指示角度(VR1)に基づいて制御角度〔d
isp(E)〕を算出するとともに駆動信号(SIN
−、・・・・、COS+)を生成し、この駆動信号に基づき
指針12をこの制御角度〔disp(E)〕に応じた所
定の指示位置に位置付ける。そして、ステップS250
では、この制御角度〔disp(E)〕が指示角度(N
EW2)に達したか否かを各制御周期毎に判定し、この
制御角度〔disp(E)〕が指示角度(NEW2)に
達した場合(X2)には、ステップS430にて以後の
制御角度〔disp(E)〕を指示角度(NEW2)に
する。
【0070】この第2の具体例における制御において
も、制御角度〔disp(E)〕が指示角度(NEW
2)に達するまでは仮想指示角度(VR2)に基づく大
きい制御量にて制御が行われ、制御角度〔disp
(E)〕が指示角度(NEW2)に達した場合(X2)
に、指針12は半ば強制的に当該角度に位置付けられ
る。これにより、同図にdisp(F)の点線にて示す
従来の制御と比較した場合、指針は指示角度付近におい
て速やかに指示角度(NEW2)に到達する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の指針式表
示装置によれば、次の効果を奏する。すなわち、入力さ
れた指示情報に基づいて生成された本来の制御量よりも
大きい制御量を生成するように構成したので、指針を指
示角度まで速やかに到達させることができる。
【0072】また、指針が指示角度付近に近づいた際、
加算する制御信号の制御量を増加する構成としたので、
指針が指示角度付近に近づいた際、指針は速やかに指示
角度に到達することができる。
【0073】また、制御曲線の変更を係数の変更により
行う構成としたので、変更にかかる処理が容易であると
ともに制御の度合いすなわち増加割合を容易に変更する
ことができる。
【0074】また、所定角度範囲を定める点すなわち制
御の切換点を、指示角度を起点とする固定値としたの
で、切換制御を行う際の制御を容易にすることができ
る。
【0075】また、指針の指示角度が本来の指示角度に
達するまでは仮想指示角度に基づく大きい制御量の第1
の制御信号を生成し、指示角度が本来の指示角度に達し
た際にこの指示角度に相当する制御量の制御信号を生成
するように構成したので、指針は、指示角度に達するま
では比較的高速で回転駆動され、指示角度に達した際に
半ば強制的に当該角度に位置付けられる。これにより、
指針が指示角度付近に近づいた際において、指針は速や
かに指示角度に到達することができる。
【0076】また、仮想指示角度を設定する場合、指示
角度の値を参照し、この指示角度に対して所定量の加減
算値を加減算する処理を実行する構成としたので、設定
に係る処理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する図である。
【図2】具体例の構成を説明する図である。
【図3】具体例のRAMの構成を説明する図である。
【図4】第1の具体例の動作を説明するフローチャート
である。
【図5】具体例の走行パルスの取得動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図6】第1の具体例の制御と従来の制御を比較する図
である。
【図7】第2の具体例の動作を説明するフローチャート
である。
【図8】第2の具体例のデータ補正処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】第2の具体例の制御角度選択処理を説明するフ
ローチャートである。
【図10】第2の具体例の制御と従来の制御を比較する
図である。
【符号の説明】
1 表示部 2 表示制御部(制御手段) 21 CPU 22 ROM 23 RAM 3 不揮発メモリ(NVM) 4 走行センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 13/22 101 G01R 5/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針の回転目標となる指示角度とその時
    点における指針の現指針角度との差に応じて、指針を漸
    近的に制御する制御手段とを有する指針式表示装置にお
    いて、 前記制御手段は、 入力された指示情報に基づき指針の指示角度を算出する
    指示角度算出手段と、 前記指示角度算出手段により算出された指示角度と現指
    針角度の差に基づき、指針を駆動する第1の制御信号を
    生成する制御信号生成手段と、 前記制御信号生成手段に対し、指針の制御量を大きくす
    るための第2の制御信号を出力する制御量変更手段とを
    有することを特徴とする指針式表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御量変更手段は、前記現指示角度
    が前記指示角度を起点とした所定角度に達したか否かを
    判定する指針角度判定手段を有し、前記指針が前記所定
    角度と前記指示角度により規定される角度範囲内となっ
    た場合に、前記制御信号生成手段に対して指針の制御量
    を大きくするための第2の制御信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載の指針式表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記現指示角度を保持
    する現指示角度保持手段を有し、 前記制御信号生成手段は、ステップ毎に、次式 【数1】 の加重平均式を実行することにより、前記指針のステッ
    プ毎の指示角度を算出し、このステップ毎の指示角度に
    基づいて第1の制御信号を生成し、 前記指針角度判定手段は、前記指示角度算出手段により
    算出された指示角度と現指示角度保持手段に保持された
    現指示角度との差分角度を算出する差分角度算出手段
    と、前記差分角度算出手段からの差分角度に基づき、前
    記指針が前記所定角度範囲となったか否かを判定する差
    分角度判定手段とを有し、 前記制御量変更手段は、前記指針が前記所定角度範囲に
    達するまでは前記制御信号生成手段が実行する加重平均
    式の係数kを第1の係数k1 とし、指針が前記所定角度
    範囲内となった場合に当該係数kを前記第1の係数k1
    より大なる第2の係数k2 とする係数変更手段を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の指針式表示装置。
  4. 【請求項4】 前記差分角度判定手段は、前記指示角度
    を起点とした固定角度に前記指針が到達した際に、前記
    指針が前記所定角度範囲内に到達したと判定することを
    特徴とする請求項3記載の指針式表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御量変更手段は、前記指示角度を
    越えた角度位置に仮想指示角度を設定する仮想指示角度
    設定手段と、 前記現指示角度が前記指示角度を起点とした所定角度に
    達したか否かを判定する指針角度判定手段と、 前記指針角度判定手段による判定結果に基づき、前記現
    指示角度が前記指示角度と一致するまでは、前記制御信
    号生成手段に対して前記仮想指示角度設定手段により設
    定された仮想指示角度を出力し、前記現指示角度が前記
    指示角度と一致した場合に、前記制御信号生成手段に対
    して前記指示角度算出手段により算出された指示角度を
    出力する指示角度選択手段とを有することを特徴とする
    請求項1記載の指針式表示装置。
  6. 【請求項6】 前記仮想指示角度設定手段は、前記指示
    角度に所定量の加減算値を加減算することにより、前記
    仮想指示角度を生成することを特徴とする請求項5記載
    の指針式表示装置。
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