JP3226006B2 - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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JP3226006B2
JP3226006B2 JP18709995A JP18709995A JP3226006B2 JP 3226006 B2 JP3226006 B2 JP 3226006B2 JP 18709995 A JP18709995 A JP 18709995A JP 18709995 A JP18709995 A JP 18709995A JP 3226006 B2 JP3226006 B2 JP 3226006B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指針を回転駆動する
ことにより情報を表示するいわゆる指針式表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指針を回転駆動することにより情
報を表示するいわゆる指針式表示装置としては、車両の
速度を表示するスピードメータ、エンジンの回転数を表
示するタコメータなどがある。このような指針式表示装
置においては、次の指針角度となる目標指示角度を入力
されたパルスの入力周期に基づいて算出している。そし
て、この算出動作時においては、指針の動きを滑らかに
することを目的として複数のパルスの入力周期の平均周
期(平均入力周期)を算出し、この平均入力周期により
指針の目標指示角度を算出するように構成していた。す
なわち、その時点における最新の入力パルスを含めた過
去4、8、16...パルスの入力周期を取得並びに保
持し、これらの入力周期から平均入力周期を算出すると
ともにこの平均入力周期に基づいて目標指示角度を算出
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいては、上述したように、最新の入力パルスを含む過
去4、8、16...パルスの入力周期の平均値(平均
入力周期)を算出しているので、平均入力周期を算出す
るのに必要な入力周期が揃うまで平均入力周期を算出す
ることができず、指針が動き始めるまでの立ち上がり時
間が遅いすなわち始動の応答性が悪いといった問題点が
あった。さらにこの従来装置では、始動の応答性が悪い
ことに伴って指針が始動した時点における指針の現指示
角度と目標指示角度とに格差が生じ、これにより指針が
急激に移動して動きが不自然なものとなってしまうとい
った問題点があった。本発明はこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、始動の応答性が良い指針式表示
装置を提供すること、始動直後における指針の動きが円
滑な指針式表示装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によりなされた指針式表示装置は、図1の基
本構成図に示すように、外部から入力されるパルス(P
S)の入力周期(TS)を取得するとともに当該取得し
た入力周期(TS)の第1の所定数の入力周期(TS)か
らパルス(PS)の平均入力周期(TAV)を算出し、当
該平均入力周期(TAV)に基づいて指針(12)の目標
指示角を算出するように構成した指針式表示装置におい
て、最初に入力されて第1パルス(PS1)の立ち上が
りエッジから第2パルス(PS2)の立ち上がりエッジ
までの周期である第1パルス(PS1)の入力周期(T
S1)を取得する第1パルス入力周期取得手段(21a)
と、前記取得した第1パルス(PS1)の入力周期(T
S1)に基づいて第2の所定数だけ仮想パルスを検出する
までの入力周期(TSV)を生成する仮想パルス周期生成
手段(21b)と、前記第1パルス(PS1)が入力さ
れてから所定数のパルスが入力されるまでの期間におい
て、前記生成した仮想パルス入力周期(TSV)を用いて
平均入力周期(TAV)を算出し、当該平均入力周期(T
AV)から目標指示角を算出する目標指示角算出手段21
Cとを有することを特徴としている。
【0005】上記構成によれば、第1パルス入力周期取
得手段(21a)は、最初のパルスである第1パルス
(PS1)の入力周期(TS1)を当該第1パルスが入力
されてから続く第2番目のパルスが入力されるまでの期
間として取得し、仮想パルス周期生成手段(21b)
は、取得した入力周期(TS1)に基づき、平均入力周期
(TAV)を取得するために必要な第2の所定数の仮想パ
ルス入力周期(TSV)を算出する。そして、目標指示角
算出手段(21c)は、前記入力周期(TS1)及び仮想
パルス入力周期(TSV)に基づき、指針(12)の目標
指示角度を取得するのに必要な平均入力周期(TAV)を
算出するので、第1パルス(PS1)の入力周期T S1
取得した時点で、目標指示角度を取得することができ
る。これにより、第1パルス(PS1)の入力周期(T
S1)を取得した時点で、平均入力周期(TAV)に基づく
駆動信号を指針(12)を有する表示部に送出すること
ができ、この時点にて指針(12)を始動させることが
できるので、指針(12)の始動の応答性を向上させる
ことができる。
【0006】また、前記仮想パルス周期生成手段(21
b)は、入力周期(TS1)を基準として段階的に長周期
化した第2の所定数の仮想パルス入力周期(TSV)を生
成することを特徴としている。
【0007】上記構成によれば、基準パルス周期生成手
段(21b)が生成する仮想パルス周期(TSV)は、段
階的に長周期化されたパルス周期、換言すれば段階的に
指針(12)の始動点に近い指示位置に相当する周期と
なる。これにより、指針(12)の始動点から第1パル
ス(PS1)が入力されるまでの期間において、指針
(12)の始動点から段階的に第1パルス(PS1)の
指示位置までの区間を補間する複数の仮想指示位置に相
当するパルスが入力されたのと同様な状態となり、これ
らの仮想指示位置を含めて指針(12)の目標指示位置
に相当する平均入力周期(TAV)を算出するので、指針
(12)の始動点から第1パルス(PS1)に相当する
指示位置までの区間において、指針(12)の動きを円
滑にすることができる。
【0008】また、前記仮想パルス周期生成手段(21
b)は、前記入力周期(TS1)に所定の係数(k1 乃至
3 )を乗じることにより、前記段階的に長周期化した
仮想パルス周期(TSV)を生成することを特徴としてい
る。
【0009】上記構成によれば、段階的に長周期化した
仮想パルス周期(TSV)を生成するにあたり入力周期
(TS1)に所定の係数(k1 乃至k3 )を乗じる構成と
しているので、処理を簡単にかつ高速に行うことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の具体例
を図面を参照して説明する。まず、図2を参照する。同
図は本発明による具体例の構成を示した図である。同図
において、1は車両の走行速度を表示する表示部、2は
装置の制御を行う制御部、3は制御部2が参照する情報
が格納された不揮発メモリ(以下、NVM3という)、
4は車両が単位距離走行する毎に走行パルスPSを出力
する走行センサである。
【0011】表示部1は、互いに交差して配置された第
1のコイルL1 及び第2のコイルL 2 からなるクロスコ
イル11と、このクロスコイル11が発生する磁界内に
配置されるマグネットロータ15と、このマグネットロ
ータ15と指針軸14を介して接続されている指針12
と、速度表示用の目盛りが描かれた文字板13とを有し
ている。
【0012】制御部2は、CPU21、ROM22及び
RAM23から構成されている。CPU21は、動作プ
ログラムに従って所定の処理動作を実行するいわゆる中
央制御装置として機能する。そして、このCPU21
は、図示しないバッテリィからの電源電圧(DCV)が
入力されるV端子、走行センサ4からのパルス信号PS
が入力されるSPIN端子、前記表示部1に指針12の
振れ角に応じた駆動信号を出力するP1乃至P4端子を
有している。ROM22は、CPU21の動作プログラ
ムや予め与えられる規定値などが保持された記憶手段と
して構成されており、装置の動作時において、その保持
内容がCPU21により参照される。
【0013】RAM23は、CPU21の動作時におい
て必要な情報を一時保持する読み書き可能な記憶手段と
して構成されている。そして、このRAM23は、複数
の領域に分割され、図3に示すように、その一部領域
が、入力周期保持領域231、平均入力周期保持領域2
32、入力周期カウンタ領域233及び第1パルス判別
フラグ領域234として使用されている。また、上記入
力周期保持領域231は、4つの走行パルスの入力周期
を保持する4つの保持領域を有している。すなわち、こ
の入力周期保持領域231は、第1入力周期保持領域2
31a、第2入力周期保持領域231b、第3入力周期
保持領域231c、第4入力周期保持領域231dから
構成されている。
【0014】NVM3は、ROMとは別に設けられ、種
々のテーブル情報などを格納する記憶手段として構成さ
れている。そして、このNVM3もまた複数の領域に分
割され、図4に示すように、その一部領域が、指針12
の振れ角と入力されるパルス信号の入力周波数との関係
を規定する振れ角情報を保持する振れ角情報保持領域3
1として使用されている。この振れ角情報保持領域31
に保持された振れ角情報は、必要に応じてCPU21に
より参照される。また、このNVM3には、電源が遮断
された場合においても保持する必要がある情報、例えば
車両の延べ走行距離情報といった情報が保持される。
【0015】走行センサ4は、例えばトランスミッショ
ンシャフトに取り付けられており、このトランスミッシ
ョンシャフトが回転した場合、その回転速度に応じた所
定の周期で走行パルスPSを出力する。そして、この出
力された走行パルスPSは、インタフェイス(I/F)
41にて整形された後に制御部2のCPU21に取り込
まれる。
【0016】以上の構成を有する具体例においては、制
御部2のCPU21は、ROM22に保持された動作プ
ログラムに従って動作する。そして、走行センサ4から
インタフェイス41を介して入力された走行パルスPS
の入力周期を取得するとともにこの取得した入力周期を
RAM23の入力周期保持領域231の所定領域231
a乃至231dに格納する。
【0017】この入力周期保持領域231の所定領域に
格納された入力周期は過去に取得され他の領域に格納さ
れた入力周期とともに使用され、各入力周期に基づく平
均値すなわち平均入力周期が算出される。そして、この
算出された平均入力周期に基づき、NVM3に保持され
た振れ角情報を参照することにより、表示部1を駆動す
るための駆動信号すなわちP1端子乃至P4端子から出
力する電流値を取得し、この取得した電流値の駆動信号
を各端子から出力して指針12を所定の指示角度に位置
付ける。
【0018】次に、以上の構成を有する具体例の動作の
詳細について、図5のフローチャートを参照して説明す
る。この具体例では、車両が停車状態から走行状態に移
行したことにより処理がスタートする。そして、処理の
スタート時点において、RAM23の各領域231乃至
234はイニシャライズすなわちゼロリセットされる。
【0019】処理がスタートすると、まずステップS1
10にて、最初に入力された走行パルスPS(以下、第
1走行パルスPS1という)の立ち上がりエッジが取得
されたか否かの判定を行う。この判定は、CPU21の
SPIN端子に入力された走行パルスPSに基づきなさ
れる。そして、このステップS110で、第1走行パル
スPS1の立ち上がりエッジが取得された場合(Y)に
は、引き続くステップS111に移行し、取得されなか
った場合(N)には再度ステップS110に移行する。
すなわち、このステップS110では、第1走行パルス
PS1の入力の有無を監視し、第1走行パルスPS1が
入力された場合にステップS111に移行する処理を行
う。
【0020】ステップS111では、RAM23の入力
周期カウンタ領域233によるカウント動作を開始す
る。同時に、第1走行パルスPS1が入力されたことに
より、第1パルス判別フラグ領域234のフラグを
「0」から「1」にする。そして、このステップS11
1でカウント動作を開始した後、ステップS120に移
行する。
【0021】ステップS120では、次の走行パルスP
Sの立ち上がりエッジが取得されたか否かの判定を行
う。このステップS120の処理は上記ステップS11
0と同様にしてなされるもので、走行センサ4から走行
パルスPSが入力されたか否かを判定することによりな
される。そして、このステップS120の処理において
は、立ち上がりエッジが取得された場合(Y)には引き
続くステップS121に移行し、取得されなかった場合
(N)には後述するステップS160に移行する。
【0022】引き続くステップS121では、入力周期
カウンタ領域233のカウント値を取得する。すなわ
ち、このステップS121では、次の走行パルスPSが
入力されたことを受けて、入力周期カウンタ領域233
のカウント値を直前に入力された走行パルスPSの入力
周期として取得する。そしてステップS122に移行す
る。
【0023】ステップS122では入力周期カウンタ領
域233のカウント値をゼロリセットし、引き続くステ
ップS123では入力周期カウンタ領域233によるカ
ウント動作を開始する。これらのステップS122及び
S123の処理は、上記ステップS120で入力された
走行パルスPSの入力周期を取得するために行うもの
で、これらの処理の実行により、この走行パルスPSの
入力周期のカウントがなされる。そして、このステップ
S123の処理を行った後に、ステップS130に移行
する。
【0024】ステップS130では、取得した入力周期
S が第1走行パルスPS1の入力周期TS1であるか否
かを判定する。このステップS130の判定処理は、第
1パルス判別フラグ領域234に保持されたフラグに基
づきなされ、フラグが「1」である場合には取得した入
力周期TS が第1走行パルスPS1の入力周期TS1であ
ると判定し、フラグが「0」である場合には取得した入
力周期TS が第1走行パルスPS1の入力周期TS では
ない、以後に入力された走行パルスPSのものであると
判定する。そして、このステップS130で、取得した
入力周期TS が第1走行パルスPS1の入力周期TS1
あった場合(Y)にはステップS140に移行し、第1
走行パルスPS1の入力周期TS1でなかった場合(N)
にはステップS150に移行する。なお、このステップ
S130の処理時において、第1パルス判別フラグ領域
234のフラグが「1」であった場合には、このステッ
プS130の処理終了時にてフラグを「0」に書き換え
る。
【0025】ステップS140では、取得した入力周期
S が第1走行パルスPS1の入力周期TS1であったこ
とを受けて、仮想パルスの入力周期TSV(以下仮想パル
ス入力周期TSVという)を算出する処理を行う。この具
体例においては、3つの仮想パルス入力周期TSVを算出
する。具体的には、上記入力周期TS1に係数「2」を乗
じて第1仮想パルス入力周期TSV1 を算出し、同様に係
数「4」を乗じて第2仮想パルス入力周期TSV2 を、係
数「8」を乗じて第3仮想パルス入力周期TSV3 を算出
する。このように、所定の係数を乗じる構成としている
ので、処理を簡単にかつ高速に行うことができる。
【0026】そして、引き続くステップS141に移行
して、取得した入力周期TS1、第1仮想パルス入力周期
SV1 、第2仮想パルス入力周期TSV2 及び第3仮想パ
ルス入力周期TSV3 を、それぞれ入力周期保持領域23
1を構成する第1入力周期保持領域231a、第2入力
周期保持領域231b、第3入力周期保持領域231c
及び第4入力周期保持領域231dに格納する。
【0027】このとき、各入力周期情報と入力周期保持
領域とは、互いに関連づけられて格納される。例えば、
最も長周期である第3仮想パルス入力周期TSV3 を最も
入力順の古い入力周期情報として第4入力周期保持領域
231dに格納し、2番目に長周期である第2仮想パル
ス入力周期TSV2 を2番目に入力順が古い入力周期情報
として第3入力周期保持領域231cに格納し、3番目
に長周期である第1仮想パルス入力周期TSV1 を3番目
に入力順が古い入力周期情報として第2入力周期保持領
域231bに格納し、最も短周期である入力周期TS1
最も入力順が新しい入力周期情報として第1入力周期保
持領域231aに格納する。
【0028】従って、CPU21は、各入力周期保持領
域に格納保持された入力周期情報に関し、入力順序すな
わち入力周期情報の入力順序を把握している。なお、こ
の入力順序の判別は、例えば各入力周期保持領域のアド
レス情報によりなされる。そして、このステップS14
1の処理が終了するとステップS160に移行する。
【0029】次に、上記ステップS130にて、取得し
た入力周期TS が第1走行パルスPS1の入力周期TS1
でなかった場合の処理について説明する。この場合、取
得した入力周期TS は第2番目以降に入力された走行パ
ルスPSの入力周期TS とみなし、上述したようにステ
ップS150に移行する。ステップS150では、この
取得した入力周期TS を入力周期保持領域の所定領域に
格納する。ここでの所定領域は、入力周期保持領域23
1を構成する第1入力周期保持領域231a、第2入力
周期保持領域231b、第3入力周期保持領域231c
及び第4入力周期保持領域231dの内、最も古い入力
順序の入力周期情報が格納された領域に上書きする。こ
の処理により、入力周期保持領域231には、常時、最
新の走行パルスPSから所定数(この具体例では4つ)
過去分の入力周期が保持される。そして、このステップ
S150の処理が終了するとステップS160に移行す
る。
【0030】ステップS160では、入力周期保持領域
231格納に保持された複数の入力周期を読み出す処理
を行う。そして、引き続くステップS161に移行し、
この読み出した複数の入力周期の平均値、すなわち平均
入力周期TAVの算出を行い、この算出した平均入力周期
AVを平均入力周期保持領域232に格納する。なお、
この具体例においては、4つの入力周期の平均値を算出
している。また、この入力周期保持領域231を構成す
る各入力周期保持領域231a乃至231dには、最新
の走行パルスPSから過去4つ分の入力周期が保持され
ている。従って、このステップS160及びS161の
処理により、最新の走行パルスPSを含む過去4つ分の
走行パルスPSについて、その平均入力周期TAVが算出
される。
【0031】引き続くステップS170では、上記ステ
ップS161にて取得された平均入力周期TAVに基づ
き、指針12の振れ角を算出する。この振れ角の算出処
理は、NVM3の振れ角情報保持領域31に保持された
振れ角情報に基づきなされる。なお、振れ角情報保持領
域31に保持された振れ角情報は、例えば、指針12を
1回転させるために必要な走行パルスPSの入力周波数
として与えられており、平均入力周期TAVから相当する
周波数を求めるとともにこの周波数に相当する指針12
の回転角度(振れ角)を算出する。
【0032】次に、ステップS171に移行して、算出
した指針12の振れ角に応じた駆動信号を、CPU21
に設けられたP1乃至P4端子から表示部1のクロスコ
イル11に対して送出し、指針12を算出した振れ角に
位置付ける。このステップS171の処理が終了する
と、上記ステップS120に移行して、次に入力される
走行パルスに対する処理を行う。
【0033】以上の説明から明らかなように、本発明の
基本構成とフローチャートとは、次の対応関係を有して
いる。すなわち、本発明の基本構成における第1パルス
入力周期取得手段21aは、フローチャートにおけるス
テップS110乃至S123に相当し、基本構成におけ
る仮想パルス周期生成手段21bはフローチャートにお
けるステップS140乃至S141に相当し、基本構成
における目標指示角算出手段21cはフローチャートに
おけるステップS160乃至S171に相当している。
【0034】次に、図6を参照して、具体例の実際の動
作について説明する。図6は、入力された走行パルスP
S及び算出された仮想パルス周期を説明する模式図であ
る。この場合、まず時刻D点にて走行センサ4から最初
の走行パルスPS1が入力され、CPU21はこの走行
パルスPS1の立ち上がりエッジを取得する(S11
0)。同時に、RAM23の入力周期カウンタ領域23
3のカウント動作を開始するとともに第1パルス判別フ
ラグ領域234のフラグを「0」から「1」にする(S
110)。
【0035】そして、時刻E点にて走行センサ4から2
番目の走行パルスPS2(第2走行パルスPS2)が入
力され、この走行パルスPS2の立ち上がりエッジを取
得する(S120)。同時に、この時点における入力周
期カウンタ領域233のカウント値すなわち第1走行パ
ルスの入力周期TS1の取得(S121)、入力周期カウ
ンタ領域233のカウント値のゼロリセット(S12
2)及び入力された2番目の走行パルスPS2の入力周
期TS2を取得するためのカウント動作の開始(S12
3)を行う。
【0036】続いて、第1パルス判別フラグ領域234
のフラグを参照し、取得した入力周期が第1パルスの入
力周期TS1であることを判定するとともにフラグを
「0」とし(S130)、この第1パルスの入力周期T
S1に基づいて3つの仮想パルス入力周期TSV1 、T
SV2 、TSV3 を算出し(S140)、第1パルスの入力
周期T S1と算出した3つの仮想パルス入力周期TSV1
SV2 、TSV3 とを、それぞれ入力周期保持領域231
を構成する第1入力周期保持領域231a、第2入力周
期保持領域231b、第3入力周期保持領域231c及
び第4入力周期保持領域231dの所定領域に格納する
(S141)。
【0037】続いて、入力周期保持領域231に格納さ
れた各入力周期すなわち入力周期T S1、仮想パルス入力
周期TSV1 、TSV2 、TSV3 を読み出し(S160)、
この読み出した各入力周期の加算値である第1加算周期
AD1 を4で除算することにより平均入力周期TAV1
算出する(S161)。そして、この平均入力周期T
AV1 に基づいて指針12の振れ角を算出し(S17
0)、この振れ角データに応じた駆動信号を表示部1に
送出して指針12をこの振れ角度まで回転駆動する(S
171)。
【0038】そして、時刻F点では、第3走行パルスP
S3が入力され、これにより立ち上がりエッジの取得
(S120)、第2走行パルスの入力周期TS2の取得
(S121)、第3走行パルスPS3のカウント動作の
開始(S122及びS123)を行う。続いて、第1パ
ルス判別フラグ領域234のフラグを参照し、取得した
入力周期が第1パルスの入力周期TS1でないことを判定
し(S130)、この取得した入力周期TS2を入力周期
保持領域231の最も古い入力順序の入力周期情報(T
SV3 )が格納された領域に上書きする(S150)。
【0039】そして、入力周期保持領域231に格納さ
れた各入力周期すなわち入力周期T S2、TS1、仮想パル
ス入力周期TSV1 、TSV2 を読み出し(S160)、こ
の読み出した各入力周期の加算値である第2加算周期T
AD2 を4で除算することにより平均入力周期TAV2 を算
出する(S161)。そして、この平均入力周期TAV2
に基づいて指針12の振れ角を算出し(S170)、こ
の振れ角データに応じた駆動信号を表示部1に送出して
指針12をこの振れ角度まで回転駆動する(S17
1)。
【0040】同様に、時刻G点では、第4走行パルスP
S4が入力され、これにより第3走行パルスの入力周期
S3を取得(120及びS121)し、この取得した入
力周期TS3を入力周期保持領域231の最も古い入力順
序の入力周期情報(TSV2 )が格納された領域に上書き
する(S150)。そして、入力周期保持領域231に
格納された各入力周期すなわち入力周期T S3、TS2、T
S1、仮想パルス入力周期TSV1 を読み出す(S160)
とともに各入力周期である第3加算周期TAD3 から平均
入力周期TAV3 を算出する(S161)。そして、平均
入力周期TAV3 に基づいて指針12の振れ角を算出し
(S170)、この振れ角データに応じた駆動信号を表
示部1に送出して指針12をこの振れ角度まで回転駆動
する(S171)。
【0041】また、時刻H点においても同様に、第5走
行パルスPS5が入力され、これにより第4走行パルス
の入力周期TS4を取得(120及びS121)し、この
取得した入力周期TS4を入力周期保持領域231の最も
古い入力順序の入力周期情報(TSV1 )が格納された領
域に上書きする(S150)。そして、入力周期保持領
域231に格納された各入力周期すなわち入力周期
S4、TS3、TS2、TS1を読み出す(S160)ととも
に各入力周期加算値である第4加算周期TAD4 から平均
入力周期TAV4 を算出する(S161)。そして、平均
入力周期TAV4 に基づいて指針12の振れ角を算出し
(S170)、この振れ角データに応じた駆動信号を表
示部1に送出して指針12を回転駆動する(S17
1)。
【0042】このように動作する具体例においては、同
図からも解るように、第1走行パルスが入力された時点
で、3つの仮想パルスPSV1乃至PSV3からなる仮
想パルス群が生成されたのと同様な状態となる。そし
て、これらの仮想パルスPSV1乃至PSV3に関し、
最も先(過去)に入力されたと仮想される仮想パルスP
SV3が最も長周期となり、以下順に仮想パルスPSV
2、仮想パルスPSV1と短周期となっている。これに
伴い、第1加算周期TAD1 が最も長周期となり、以下、
第2加算周期T AD2 、第3加算周期TAD3 と順に短周期
となっている。そして、仮想パルスが消滅した第4加算
周期TAD4 が最も短周期となっている。
【0043】そして、このように仮想パルス群の入力周
期TSV1 乃至入力周期TSV3 を段階的に長周期化された
パルス周期とすることにより、この仮想パルス群は、段
階的に指針12の始動点に近い指示位置に相当する周期
を与える。これにより、指針12の始動点(0点)から
第1パルスPS1が入力されるまでの期間において、指
針12の始動点から段階的に第1パルスPS1の指示位
置までの区間を補間する複数の仮想指示位置に相当する
パルスが入力されたのと同様な状態となり、これらの仮
想指示位置を含めて指針12の目標指示位置に相当する
平均入力周期TAVを算出するので、指針12の始動点か
ら第1パルスPS1の指示位置までの区間における指針
12の動きを円滑にすることができる。
【0044】また、上述した手順で指針12を駆動する
ことにより、図7に示すように、指針12は第1パルス
PS1の入力周期TS1が取得された時点で、取得した入
力周期TS1に基づいて、所定数(具体例においては4
つ)の仮想パルス入力周期TSVを算出する。そして、こ
れらの入力周期TS1及び仮想パルス入力周期TSVを使用
して指針12の目標指示角度を取得するのに必要な平均
入力周期TAVを算出するので、第1パルスPS1の入力
周期TS1を取得した時点Xで、指針12を始動させるこ
とができる。これにより、同図に符号Zで示す従来の始
動点に比べて指針12の始動の応答性を向上させること
ができ、かつ、上述したように指針の動きも円滑なもの
となる。
【0045】なお、以上説明した具体例においては、平
均入力周期TAVを算出するにあたり、最新の走行パルス
PSを含んだ4つの過去分の走行パルスPSの入力周期
Sを用いているが、この算出対象とする入力周期TS
の数はこれに限定されるものではなく仕様により適宜変
更可能とされる。例えば、最新の入力パルスを含む過去
8パルスあるいは16パルスの平均入力周期を算出する
仕様においては、最新の走行パルスPSを含んだ8パル
スあるいは16パルス過去分の走行パルスPSの入力周
期TS を用いれば良い。そして、この場合には、入力周
期保持領域231を構成する領域を必要とする数だけ設
ければ良い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の指針式表示装置によれば、次の効果を奏する。すなわ
ち、最初のパルスである第1パルスの入力周期を取得す
る第1パルス入力周期取得手段と、取得した入力周期に
基づき、平均入力周期を取得するために必要な第2の所
定数の仮想パルス入力周期を算出する仮想パルス周期生
成手段とを設け、前記入力周期及び仮想パルス入力周期
に基づき、指針の目標指示角度を取得するのに必要な平
均入力周期を算出するように構成したので、第1パルス
の入力周期を取得した時点で目標指示角度を取得するこ
とができ、指針の始動の応答性を向上させることができ
る。
【0047】また、基準パルス周期生成手段が生成する
仮想パルス周期を、段階的に長周期化されたパルス周期
としたので、指針の始動点から第1パルスが入力される
までの期間において、指針の始動点から段階的に第1パ
ルスの指示位置までの区間を補間する複数の仮想指示位
置に相当するパルスが入力されたのと同様な状態とな
り、これらの仮想指示位置を含めて指針の目標指示位置
に相当する平均入力周期を算出することにより指針の始
動点から第1パルスの指示位置までの区間における指針
の動きを円滑にすることができる。
【0048】また、段階的に長周期化した仮想パルス周
期を生成するにあたり、入力周期に所定の係数を乗じる
構成としているので、処理を簡単にかつ高速に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】具体例における装置構成を説明する図である。
【図3】RAM23の構成を説明する図である。
【図4】NVM3の構成を説明する図である。
【図5】具体例における動作を説明するフローチャート
である。
【図6】具体例における動作を説明する模式図である。
【図7】具体例における指針12の動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 表示部 12 指針 2 制御部 21 CPU 22 ROM 23 RAM 231 入力周期保持領域 231a 第1入力周期保持領域 231b 第2入力周期保持領域 231c 第3入力周期保持領域 231d 第4入力周期保持領域 232 平均入力周期保持領域 233 入力周期カウンタ領域 234 第1パルス判別フラグ領域 3 不揮発メモリ(NVM) 31 振れ角情報保持領域 4 走行センサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力されるパルスの入力周期を
    取得するとともに当該取得した入力周期の第1の所定数
    の入力周期からパルス平均入力周期を算出し、当該平均
    入力周期に基づいて指針の目標指示角を算出するように
    構成した指針式表示装置において、 最初に入力されて第1パルスの立ち上がりエッジから第
    2パルスの立ち上がりエッジまでの周期である第1パル
    スの入力周期を取得する第1パルス入力周期取得手段
    と、 前記取得した第1パルスの入力周期に基づいて第2の
    定数だけ仮想パルスを検出するまでの入力周期を生成す
    る仮想パルス周期生成手段と、 前記第1パルスが入力されてから所定数のパルスが入力
    されるまでの期間において、前記生成した仮想パルス入
    力周期を用いて平均入力周期を算出し、当該平均入力周
    期から目標指示角を算出する目標指示角算出手段とを有
    することを特徴とする指針式表示装置。
  2. 【請求項2】 前記仮想パルス周期生成手段は、入力周
    期を基準として段階的に長周期化した第2の所定数の仮
    想パルス入力周期を生成することを特徴とする請求項1
    記載の指針式表示装置。
  3. 【請求項3】 前記仮想パルス周期生成手段は、前記入
    力周期に所定の係数を乗じることにより、前記段階的に
    長周期化した仮想パルス入力周期を生成することを特徴
    とする請求項2記載の指針式表示装置。
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