JP3180931B2 - 表示制御装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、発電所や工業・化学
プラント等の運転監視制御システムに関し、特にタッチ
パネル検出装置を用いてプラント等の制御操作ができる
表示制御装置に関するものである。
プラント等の運転監視制御システムに関し、特にタッチ
パネル検出装置を用いてプラント等の制御操作ができる
表示制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は、ソフトタッチでプラントの制御
操作ができる従来のプラント運転監視制御装置のシステ
ム構成図である。図７において、１は運転操作制御画面
を表示するＣＲＴや液晶表示装置よりなる表示装置、２
はこの表示装置１の運転操作制御画面に付加されるタッ
チパネル検出装置である。この表示装置１とタッチパネ
ル検出装置２とが一体化されており、プラント運転員が
操作する場合は、表示装置１上のいろいろな運転操作制
御画面を見ながら接触（タッチ）による操作を行う。３
はタッチパネル検出装置３からの操作信号（運転操作制
御画面上の接触位置の情報）を入力し、この操作信号に
もとづく制御操作信号を出力するとともに、表示装置１
に、運転操作制御画面を表示するための画面表示信号を
生成する。４は表示計算機３から出力された制御操作信
号を入力し、この信号に対応する制御操作をプラントの
各制御機器に対して行う制御装置である。５は表示計算
機３と制御装置４とを結ぶ通信ネットワークである。
操作ができる従来のプラント運転監視制御装置のシステ
ム構成図である。図７において、１は運転操作制御画面
を表示するＣＲＴや液晶表示装置よりなる表示装置、２
はこの表示装置１の運転操作制御画面に付加されるタッ
チパネル検出装置である。この表示装置１とタッチパネ
ル検出装置２とが一体化されており、プラント運転員が
操作する場合は、表示装置１上のいろいろな運転操作制
御画面を見ながら接触（タッチ）による操作を行う。３
はタッチパネル検出装置３からの操作信号（運転操作制
御画面上の接触位置の情報）を入力し、この操作信号に
もとづく制御操作信号を出力するとともに、表示装置１
に、運転操作制御画面を表示するための画面表示信号を
生成する。４は表示計算機３から出力された制御操作信
号を入力し、この信号に対応する制御操作をプラントの
各制御機器に対して行う制御装置である。５は表示計算
機３と制御装置４とを結ぶ通信ネットワークである。
【０００３】次に、この従来例の動作について説明す
る。始めに、プラント運転員は、表示計算機３により表
示装置１上に表示された運転操作制御画面を見て、制御
操作内容の表示された画面上の位置をタッチし、必要な
制御操作を行う。タッチパネル検出装置４は、プラント
運転員によりタッチされた画面の座標位置情報を、ＲＳ
２３２Ｃ等の方式によって表示計算機３に送信する。表
示計算機３は表示装置１に表示されている運転操作監視
画面情報とタッチパネル検出装置２からの座標位置情報
とにもとづき、あらかじめ格納されたデータベースに対
応づけることにより、制御装置４に対する制御操作信号
を生成し、通信ネットワーク５を介して制御装置１７に
送信する。
る。始めに、プラント運転員は、表示計算機３により表
示装置１上に表示された運転操作制御画面を見て、制御
操作内容の表示された画面上の位置をタッチし、必要な
制御操作を行う。タッチパネル検出装置４は、プラント
運転員によりタッチされた画面の座標位置情報を、ＲＳ
２３２Ｃ等の方式によって表示計算機３に送信する。表
示計算機３は表示装置１に表示されている運転操作監視
画面情報とタッチパネル検出装置２からの座標位置情報
とにもとづき、あらかじめ格納されたデータベースに対
応づけることにより、制御装置４に対する制御操作信号
を生成し、通信ネットワーク５を介して制御装置１７に
送信する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のソフトタッチの
プラント運転監視制御装置は、以上のように構成されて
いるので、表示計算機３は、表示装置１に対する画面表
示制御処理とタッチ検出装置２からのタッチ座標位置情
報の解析とを並行して行わなければならない。このた
め、処理負荷が高くなり、表示計算機として高性能な計
算機が必要となる。また、処理負荷が高くなることで表
示画面更新速度が遅くなる、制御情報伝送に遅れが出る
等の問題点がある。さらに、監視に係わる情報処理と制
御に係わる情報処理とが表示計算機３で混在することに
なるので、より高い信頼性が要求される制御処理ソフト
ウェアの検証が困難になるなどの問題点があった。
プラント運転監視制御装置は、以上のように構成されて
いるので、表示計算機３は、表示装置１に対する画面表
示制御処理とタッチ検出装置２からのタッチ座標位置情
報の解析とを並行して行わなければならない。このた
め、処理負荷が高くなり、表示計算機として高性能な計
算機が必要となる。また、処理負荷が高くなることで表
示画面更新速度が遅くなる、制御情報伝送に遅れが出る
等の問題点がある。さらに、監視に係わる情報処理と制
御に係わる情報処理とが表示計算機３で混在することに
なるので、より高い信頼性が要求される制御処理ソフト
ウェアの検証が困難になるなどの問題点があった。
【０００５】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、高性能な計算機を用いるこ
となく表示計算機の負荷を下げることにより制御情報伝
送の遅れ等が解消する、また、制御処理ソフトウェアの
検証も容易となる。
ためになされたものであり、高性能な計算機を用いるこ
となく表示計算機の負荷を下げることにより制御情報伝
送の遅れ等が解消する、また、制御処理ソフトウェアの
検証も容易となる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願の請求項１の発明に
係る表示制御装置は、発電所や工業・化学プラント等に
用いられる各種制御機器を制御する制御装置１７を有す
るとともに、上記各種制御機器等の状態を表示する表示
装置１１と、この表示装置の運転操作制御画面に付加さ
れるタッチパネル検出装置１２と、このタッチパネル検
出装置からの出力と上記制御装置からの出力とに応じて
上記表示装置を制御する表示計算機１６と、上記表示装
置に表示されている各種制御機器等のどの位置の情報に
上記タッチパネル検出装置のどの位置が対応するかを示
す制御信号を出力するデータベースを保有し、上記タッ
チパネル検出装置のタッチ位置に対応して上記制御装置
に上記制御信号を出力するタッチパネル検出装置制御部
１３とから成るシステムを複数備え、上記各システムの
各タッチパネル検出装置制御部，各表示計算機が制御信
号情報ネットワーク３０を介して上記制御装置に接続さ
れ、かつ、各システムの各表示計算機が通信ネットワー
ク５を介して上記制御装置に接続されて成るものであ
る。
係る表示制御装置は、発電所や工業・化学プラント等に
用いられる各種制御機器を制御する制御装置１７を有す
るとともに、上記各種制御機器等の状態を表示する表示
装置１１と、この表示装置の運転操作制御画面に付加さ
れるタッチパネル検出装置１２と、このタッチパネル検
出装置からの出力と上記制御装置からの出力とに応じて
上記表示装置を制御する表示計算機１６と、上記表示装
置に表示されている各種制御機器等のどの位置の情報に
上記タッチパネル検出装置のどの位置が対応するかを示
す制御信号を出力するデータベースを保有し、上記タッ
チパネル検出装置のタッチ位置に対応して上記制御装置
に上記制御信号を出力するタッチパネル検出装置制御部
１３とから成るシステムを複数備え、上記各システムの
各タッチパネル検出装置制御部，各表示計算機が制御信
号情報ネットワーク３０を介して上記制御装置に接続さ
れ、かつ、各システムの各表示計算機が通信ネットワー
ク５を介して上記制御装置に接続されて成るものであ
る。
【０００７】請求項２の発明に係る表示制御装置は、請
求項１の装置において、上記制御装置および上記各シス
テムの表示計算機を多重化（２重化表示計算器４０
（１），４０（２）、２重化制御装置４１）する構成と
した。請求項３の発明に係る表示制御装置は、請求項１
又は請求項２の装置において、上記表示装置１１におけ
る運転操作制御画面を表示画面と操作画面とに分け、上
記表示画面を上記表示計算機１６で制御し、上記操作画
面を上記タッチパネル検出装置制御部１３で制御するよ
うに構成した。
求項１の装置において、上記制御装置および上記各シス
テムの表示計算機を多重化（２重化表示計算器４０
（１），４０（２）、２重化制御装置４１）する構成と
した。請求項３の発明に係る表示制御装置は、請求項１
又は請求項２の装置において、上記表示装置１１におけ
る運転操作制御画面を表示画面と操作画面とに分け、上
記表示画面を上記表示計算機１６で制御し、上記操作画
面を上記タッチパネル検出装置制御部１３で制御するよ
うに構成した。
【０００８】
【作用】請求項１に係る発明による表示制御装置は、以
下のように作用する。まず、プラント運転員は、各シス
テムの表示計算機１６によって表示装置１１に表示され
た運転制御画面を見ながら、タッチパネル検出装置１２
の所定の位置をタッチして運転操作を行う。タッチパネ
ル検出装置制御部１３は、タッチパネル検出装置１２か
らのプラント運転員がタッチしたタッチ位置情報（実際
には座標位置データ）と、現在、表示装置１１に表示さ
れている運転操作画面情報とを入力する。そして、これ
らの情報にもとづき内蔵されているデータベースを用い
て、これらの情報に対応する制御信号を検索して制御位
置１７に出力する。制御装置１７はその制御信号にもと
づいて、プラントの各種制御機器を制御する。このよう
に、表示計算機が従来行っていた制御装置への制御信号
の出力処理（運転操作制御の指示）をタッチパネル検出
装置制御部で行うことにより、各システムの表示計算機
の負荷を下げることが可能となる。また、制御信号情報
ネットワークを介して各システムのタッチパネル検出装
置制御部からの制御信号が制御装置に送出されることに
より、制御装置は機器を制御する。 また、通信ネットワ
ークを介して各システムは他のシステムの表示装置での
操作状況を確認することが可能である。 さらに、制御信
号用のネットワークと通信用のネットワークとを分けた
ので、操作情報と監視情報とを分離できて、それぞれの
ソフトウェア構造を簡素化できる。また、ネットワーク
で分散化したので、万一の故障時の影響範囲を局所化で
きる。
下のように作用する。まず、プラント運転員は、各シス
テムの表示計算機１６によって表示装置１１に表示され
た運転制御画面を見ながら、タッチパネル検出装置１２
の所定の位置をタッチして運転操作を行う。タッチパネ
ル検出装置制御部１３は、タッチパネル検出装置１２か
らのプラント運転員がタッチしたタッチ位置情報（実際
には座標位置データ）と、現在、表示装置１１に表示さ
れている運転操作画面情報とを入力する。そして、これ
らの情報にもとづき内蔵されているデータベースを用い
て、これらの情報に対応する制御信号を検索して制御位
置１７に出力する。制御装置１７はその制御信号にもと
づいて、プラントの各種制御機器を制御する。このよう
に、表示計算機が従来行っていた制御装置への制御信号
の出力処理（運転操作制御の指示）をタッチパネル検出
装置制御部で行うことにより、各システムの表示計算機
の負荷を下げることが可能となる。また、制御信号情報
ネットワークを介して各システムのタッチパネル検出装
置制御部からの制御信号が制御装置に送出されることに
より、制御装置は機器を制御する。 また、通信ネットワ
ークを介して各システムは他のシステムの表示装置での
操作状況を確認することが可能である。 さらに、制御信
号用のネットワークと通信用のネットワークとを分けた
ので、操作情報と監視情報とを分離できて、それぞれの
ソフトウェア構造を簡素化できる。また、ネットワーク
で分散化したので、万一の故障時の影響範囲を局所化で
きる。
【０００９】請求項２に係る発明による表示制御装置
は、表示計算機および制御装置を多重化してシステムの
ネットワークの系統を切り換えられるようにした。この
ため、ある系統上で障害が発生した場合、他の系統に切
り換えることができ、システムの信頼性が高くなる。請
求項３に係る発明による表示制御装置は、表示画面を表
示計算機で制御し、操作画面をタッチパネル検出装置制
御部で分担して制御するようにした。このため、表示計
算機とタッチパネル検出装置制御部との情報交換が不要
となる。
は、表示計算機および制御装置を多重化してシステムの
ネットワークの系統を切り換えられるようにした。この
ため、ある系統上で障害が発生した場合、他の系統に切
り換えることができ、システムの信頼性が高くなる。請
求項３に係る発明による表示制御装置は、表示画面を表
示計算機で制御し、操作画面をタッチパネル検出装置制
御部で分担して制御するようにした。このため、表示計
算機とタッチパネル検出装置制御部との情報交換が不要
となる。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の実施例を図にもとづいて説
明する。図１はこの第１の発明の一実施例（実施例１）
を示す運転監視制御システムのシステム構成図である。
図１において、５は通信ネットワーク、１１はＣＲＴや
液晶表示装置から成る表示装置、１２はこの表示装置１
１の運転操作制御画面に付加されるタッチパネル検出装
置、１３はタッチパネル検出装置１２を制御するタッチ
パネル検出装置制御部、１６はタッチパネル検出装置か
らの出力と制御装置１７からの出力に応じて表示装置１
１を制御する表示計算機、１７はタッチパネル検出装置
制御部１３の指示により発電所や工業・化学プラント等
に用いられる各種制御機器を制御する制御装置、１４は
プラント制御信号用伝送路、１５は画面制御情報用伝送
路である。
明する。図１はこの第１の発明の一実施例（実施例１）
を示す運転監視制御システムのシステム構成図である。
図１において、５は通信ネットワーク、１１はＣＲＴや
液晶表示装置から成る表示装置、１２はこの表示装置１
１の運転操作制御画面に付加されるタッチパネル検出装
置、１３はタッチパネル検出装置１２を制御するタッチ
パネル検出装置制御部、１６はタッチパネル検出装置か
らの出力と制御装置１７からの出力に応じて表示装置１
１を制御する表示計算機、１７はタッチパネル検出装置
制御部１３の指示により発電所や工業・化学プラント等
に用いられる各種制御機器を制御する制御装置、１４は
プラント制御信号用伝送路、１５は画面制御情報用伝送
路である。
【００１１】タッチパネル検出装置制御部１３は、表示
装置１１に表示されている運転操作制御画面における各
種制御機器等のどの位置の情報に、タッチパネル検出装
置１２のどの位置が対応するかを示す制御信号を出力す
るデータベースを保有している。そして、このデータベ
ースを用いて、タッチパネル検出装置１２のタッチ位置
情報と表示装置１１に表示されている現在の画像情報と
にもとづき、これらの情報と対応する操作のための制御
信号をプラント制御信号用伝送路１４を介して制御装置
１７に送信する。
装置１１に表示されている運転操作制御画面における各
種制御機器等のどの位置の情報に、タッチパネル検出装
置１２のどの位置が対応するかを示す制御信号を出力す
るデータベースを保有している。そして、このデータベ
ースを用いて、タッチパネル検出装置１２のタッチ位置
情報と表示装置１１に表示されている現在の画像情報と
にもとづき、これらの情報と対応する操作のための制御
信号をプラント制御信号用伝送路１４を介して制御装置
１７に送信する。
【００１２】図２は実施例１のシステムにおける表示装
置の運転操作制御画面とタッチパネル検出装置のタッチ
パネル検出部とを示す図である。図２において、２０は
表示装置１１の複数（（１）〜（ｎ））の運転操作制御
画面であり、２１は赤外線の遮断や静電容量の変化によ
って画面にタッチしたことを検知するタッチパネル検出
装置１２のタッチパネル検知部である。運転操作制御画
面２０上（ＣＲＴ上）には半透明のタッチパネル検知部
２１が付加されており、プラント運転員は運転操作制御
画面２０を見ながら運転操作をその画面にタッチ（接
触）することにより行う。例えば、プラント運転員が運
転操作制御画面２０の（１）の「ポンプＢ」の「ＯＮ」
をタッチすると、タッチパネル検知部２１により、その
タッチ位置（実際には座標（ｘ１，ｙ１）と座標（ｘ
２，ｙ２）で囲まれる範囲）の情報がタッチパネル検出
装置１２で検出される。そして、そのタッチ位置の情報
がタッチパネル検出装置制御部１３に入力される。
置の運転操作制御画面とタッチパネル検出装置のタッチ
パネル検出部とを示す図である。図２において、２０は
表示装置１１の複数（（１）〜（ｎ））の運転操作制御
画面であり、２１は赤外線の遮断や静電容量の変化によ
って画面にタッチしたことを検知するタッチパネル検出
装置１２のタッチパネル検知部である。運転操作制御画
面２０上（ＣＲＴ上）には半透明のタッチパネル検知部
２１が付加されており、プラント運転員は運転操作制御
画面２０を見ながら運転操作をその画面にタッチ（接
触）することにより行う。例えば、プラント運転員が運
転操作制御画面２０の（１）の「ポンプＢ」の「ＯＮ」
をタッチすると、タッチパネル検知部２１により、その
タッチ位置（実際には座標（ｘ１，ｙ１）と座標（ｘ
２，ｙ２）で囲まれる範囲）の情報がタッチパネル検出
装置１２で検出される。そして、そのタッチ位置の情報
がタッチパネル検出装置制御部１３に入力される。
【００１３】次にこの実施例１の動作について説明す
る。始めに、表示装置１の運転操作制御画面２０の
（１）が表示計算機１６の制御によりＣＲＴに表示され
ているものとする。プラント運転員は、運転操作制御画
面２０の（１）におけるポンプＢを「ＯＦＦ」するため
に、その画面の「ポンプＢ」の表示位置に接触して操作
する。タッチパネル検出装置１２は、タッチパネル検知
部２１のタッチ位置（座標（ｘ１，ｙ１），（ｘ２，ｙ
２）の情報をタッチパネル検出装置制御部１３に送出す
る。一方、表示計算機１６は、表示装置１１への運転操
作制御画面２０の（１）を表示すると同時に、画面制御
情報用伝送路１５を介してタッチパネル検出装置制御部
１３に表示中画面情報（ＩＤ；例えば、運転操作制御画
面２０の（１）の情報）を送出する。タッチパネル検出
装置制御部１３は、表示中画面情報（ＩＤ）に対応した
データベースを保有しており、この表示中画面情報に対
応したデータベースを検索可能としておく。タッチパネ
ル検出装置制御部１３は、タッチパネル検出装置１２か
らのタッチ位置の情報にもとづき、対応する制御信号を
検索し、この制御信号をプラント制御信号用伝送路１４
を介して制御装置１７に送出する。制御装置１７は、そ
の制御信号の指示により、通信ネットワーク５を介して
対象となる機器の「ポンプＢ」を「ＯＦＦ」する。
る。始めに、表示装置１の運転操作制御画面２０の
（１）が表示計算機１６の制御によりＣＲＴに表示され
ているものとする。プラント運転員は、運転操作制御画
面２０の（１）におけるポンプＢを「ＯＦＦ」するため
に、その画面の「ポンプＢ」の表示位置に接触して操作
する。タッチパネル検出装置１２は、タッチパネル検知
部２１のタッチ位置（座標（ｘ１，ｙ１），（ｘ２，ｙ
２）の情報をタッチパネル検出装置制御部１３に送出す
る。一方、表示計算機１６は、表示装置１１への運転操
作制御画面２０の（１）を表示すると同時に、画面制御
情報用伝送路１５を介してタッチパネル検出装置制御部
１３に表示中画面情報（ＩＤ；例えば、運転操作制御画
面２０の（１）の情報）を送出する。タッチパネル検出
装置制御部１３は、表示中画面情報（ＩＤ）に対応した
データベースを保有しており、この表示中画面情報に対
応したデータベースを検索可能としておく。タッチパネ
ル検出装置制御部１３は、タッチパネル検出装置１２か
らのタッチ位置の情報にもとづき、対応する制御信号を
検索し、この制御信号をプラント制御信号用伝送路１４
を介して制御装置１７に送出する。制御装置１７は、そ
の制御信号の指示により、通信ネットワーク５を介して
対象となる機器の「ポンプＢ」を「ＯＦＦ」する。
【００１４】図３はこの第２の発明の一実施例（実施例
２）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。上記の実施例１では表示装置が１台だけ設けられて
いたが、表示装置を複数台設けることも可能である。こ
の実施例２では、表示装置１１（１），１１（２）と、
タッチパネル検出装置１２（１），１２（２）と、タッ
チパネル検出装置制御部１３（１），１３（２）と、表
示計算機１６（１），１６（２）とが複数台（図３では
２台）設けられている。そして、タッチパネル検出装置
制御部１３（１），１３（２）と表示計算機１６
（１），１６（２）とが制御信号情報ネットワーク３０
で接続されている。この実施例２の動作については実施
例１とほぼ同じであり、複数の表示装置が必要な規模の
システムに向いている。また、この実施例２のシステム
を用いることにより、他の表示装置での操作状況を自己
の表示装置で認識することが可能となる。
２）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。上記の実施例１では表示装置が１台だけ設けられて
いたが、表示装置を複数台設けることも可能である。こ
の実施例２では、表示装置１１（１），１１（２）と、
タッチパネル検出装置１２（１），１２（２）と、タッ
チパネル検出装置制御部１３（１），１３（２）と、表
示計算機１６（１），１６（２）とが複数台（図３では
２台）設けられている。そして、タッチパネル検出装置
制御部１３（１），１３（２）と表示計算機１６
（１），１６（２）とが制御信号情報ネットワーク３０
で接続されている。この実施例２の動作については実施
例１とほぼ同じであり、複数の表示装置が必要な規模の
システムに向いている。また、この実施例２のシステム
を用いることにより、他の表示装置での操作状況を自己
の表示装置で認識することが可能となる。
【００１５】図４はこの第３の発明の一実施例（実施例
３）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。図４において、３０ａ，３０ｂはＡ，Ｂの２系統の
制御信号情報ネットワーク、４０（１），４０（２）は
Ａ，Ｂの２系統の２重化表示計算機、４１はＡ，Ｂの２
系統の２重化制御装置である。上記の実施例２では、表
示装置１１（１），１１（２）、タッチパネル検出装置
１２（１），１２（２）、タッチパネル検出装置制御部
１３（１），１３（２）、表示計算機１６（１），１６
（２）を複数台として１つの系統の制御信号情報ネット
ワークで接続した。ところが、この実施例３では、上記
表示計算機を２重化表示計算機４０（１），４０（２）
に替え、上記制御信号情報ネットワークを制御信号情報
ネットワーク３０ａ，３０ｂの２系統（Ａ，Ｂ系統）に
してそれぞれ接続した。また、制御装置も２重化制御装
置とした。この実施例３のシステムの動作については、
実施例１，２とほぼ同じである。ただ、例えばＡ系統の
制御信号情報ネットワーク３０ａで故障が発生した場
合、Ｂ系統の制御信号情報ネットワーク３０ｂに切り換
えることができるところが異なる。このように制御信号
情報ネットワークを２重化することによりこのシステム
の高い信頼性を確保できる。また、表示装置１１
（１），１１（２）の切り換えは、切り換え器５０
（１），５０（２）で行っている。なお、この実施例３
では表示装置、タッチパネル検出装置、タッチパネル検
出装置制御部を多重化する場合について説明したが、実
施例２（図３）のように、表示装置、タッチパネル検出
装置、タッチパネル検出装置制御部を適当な台数用意す
ることで、単一故障時においても、システムとして機能
喪失することのない高い信頼性をもつシステムを構築で
きる。
３）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。図４において、３０ａ，３０ｂはＡ，Ｂの２系統の
制御信号情報ネットワーク、４０（１），４０（２）は
Ａ，Ｂの２系統の２重化表示計算機、４１はＡ，Ｂの２
系統の２重化制御装置である。上記の実施例２では、表
示装置１１（１），１１（２）、タッチパネル検出装置
１２（１），１２（２）、タッチパネル検出装置制御部
１３（１），１３（２）、表示計算機１６（１），１６
（２）を複数台として１つの系統の制御信号情報ネット
ワークで接続した。ところが、この実施例３では、上記
表示計算機を２重化表示計算機４０（１），４０（２）
に替え、上記制御信号情報ネットワークを制御信号情報
ネットワーク３０ａ，３０ｂの２系統（Ａ，Ｂ系統）に
してそれぞれ接続した。また、制御装置も２重化制御装
置とした。この実施例３のシステムの動作については、
実施例１，２とほぼ同じである。ただ、例えばＡ系統の
制御信号情報ネットワーク３０ａで故障が発生した場
合、Ｂ系統の制御信号情報ネットワーク３０ｂに切り換
えることができるところが異なる。このように制御信号
情報ネットワークを２重化することによりこのシステム
の高い信頼性を確保できる。また、表示装置１１
（１），１１（２）の切り換えは、切り換え器５０
（１），５０（２）で行っている。なお、この実施例３
では表示装置、タッチパネル検出装置、タッチパネル検
出装置制御部を多重化する場合について説明したが、実
施例２（図３）のように、表示装置、タッチパネル検出
装置、タッチパネル検出装置制御部を適当な台数用意す
ることで、単一故障時においても、システムとして機能
喪失することのない高い信頼性をもつシステムを構築で
きる。
【００１６】図５はこの第４の発明の一実施例（実施例
４）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。図５において、５２は画面を重ね合わせるスーパイ
ンポーザであり、他は実施例１と同じである。図６で示
すように、運転操作制御画面２０を表示画面２０ａと操
作画面２０ｂとに分け、表示画面２０を表示計算機１６
で制御し、操作画面２０ｂをタッチパネル検出装置制御
部１３で制御する。そして、スーパインポーザ５２によ
り、それらの画面を重ね合わせる。このようにすること
により表示制御の動作が分担でき、タッチパネル検出装
置制御部と表示計算機との間の信号授受が不要となる。
なお、この実施例４の動作については、タッチパネル検
出装置制御部１３が操作画面を制御する機能を持つこと
を除いて、他の実施例と同じである。
４）を示す運転監視制御システムのシステム構成図であ
る。図５において、５２は画面を重ね合わせるスーパイ
ンポーザであり、他は実施例１と同じである。図６で示
すように、運転操作制御画面２０を表示画面２０ａと操
作画面２０ｂとに分け、表示画面２０を表示計算機１６
で制御し、操作画面２０ｂをタッチパネル検出装置制御
部１３で制御する。そして、スーパインポーザ５２によ
り、それらの画面を重ね合わせる。このようにすること
により表示制御の動作が分担でき、タッチパネル検出装
置制御部と表示計算機との間の信号授受が不要となる。
なお、この実施例４の動作については、タッチパネル検
出装置制御部１３が操作画面を制御する機能を持つこと
を除いて、他の実施例と同じである。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、請求項１に係る発明の表
示制御装置によれば、複数の表示装置が必要な比較的大
規模なプラント等の運転監視制御に適用できる。 また、
各システムにおいて、タッチ位置から制御信号を生成す
る処理と、表示装置の画面表示処理とを独立して行える
構成としたので、制御信号を生成する処理の分だけ各シ
ステムの表示計算機の負荷を下げることができる。従っ
て、各システムの制御応答性が良く、各システムの表示
計算機の処理ソフトウェアの検証も容易な表示制御装置
となる。 また、通信ネットワークを介して各システムは
他のシステムの表示装置での操作状況を確認しあえる。
さらに、制御信号用のネットワークと通信用のネットワ
ークとを分けたことにより、操作情報と監視情報とを分
離できて、それぞれのソフトウェア構造を簡素化でき、
検証も容易となる。従って、結果として、信頼性が向上
する。 また、ネットワークで分散化したことで、万一の
故障時の影響範囲を局所化でき、保守も容易となる。 請
求項２に係る発明によれば、システムを多重化したた
め、請求項１に係る発明の効果に加えて、さらに信頼性
を高くすることができる効果がある。請求項３に係る発
明によれば、操作画面をタッチパネル検出装置制御部で
表示するような構成としたため、表示計算機とタッチパ
ネル検出装置制御部との情報交換が不要となり、請求項
１や請求項２に係る発明の効果に加えて、システムを簡
素化できる効果がある。
示制御装置によれば、複数の表示装置が必要な比較的大
規模なプラント等の運転監視制御に適用できる。 また、
各システムにおいて、タッチ位置から制御信号を生成す
る処理と、表示装置の画面表示処理とを独立して行える
構成としたので、制御信号を生成する処理の分だけ各シ
ステムの表示計算機の負荷を下げることができる。従っ
て、各システムの制御応答性が良く、各システムの表示
計算機の処理ソフトウェアの検証も容易な表示制御装置
となる。 また、通信ネットワークを介して各システムは
他のシステムの表示装置での操作状況を確認しあえる。
さらに、制御信号用のネットワークと通信用のネットワ
ークとを分けたことにより、操作情報と監視情報とを分
離できて、それぞれのソフトウェア構造を簡素化でき、
検証も容易となる。従って、結果として、信頼性が向上
する。 また、ネットワークで分散化したことで、万一の
故障時の影響範囲を局所化でき、保守も容易となる。 請
求項２に係る発明によれば、システムを多重化したた
め、請求項１に係る発明の効果に加えて、さらに信頼性
を高くすることができる効果がある。請求項３に係る発
明によれば、操作画面をタッチパネル検出装置制御部で
表示するような構成としたため、表示計算機とタッチパ
ネル検出装置制御部との情報交換が不要となり、請求項
１や請求項２に係る発明の効果に加えて、システムを簡
素化できる効果がある。
【図１】この第１の発明の一実施例を示す運転監視制御
システムのシステム構成図である。
システムのシステム構成図である。
【図２】図１の表示装置の運転操作制御画面，パネルタ
ッチ検出装置の具体例を示す図である。
ッチ検出装置の具体例を示す図である。
【図３】この第２の発明の一実施例を示す運転監視制御
システムのシステム構成図である。
システムのシステム構成図である。
【図４】この第３の発明の一実施例を示す運転監視制御
システムのシステム構成図である。
システムのシステム構成図である。
【図５】この第４の発明の一実施例を示す運転監視制御
システムのシステム構成図である。
システムのシステム構成図である。
【図６】図５の表示装置の表示画面の具体例を示す図で
ある。
ある。
【図７】従来の運転監視制御システムの一例を示すシス
テム構成図である。
テム構成図である。
１，１１ 表示装置 ２，１２ タッチパネル検出装置 １３ タッチパネル検出装置制御部 ３ 表示計算機 ４，１７ 制御装置 ５ 通信ネットワーク ２０ 運転操作制御画面 ４０（１），（２） ２重化表示計算機 ４１ ２重化制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G06F 3/033 G06F 3/14 - 3/153 G05B 23/02 H04Q 9/00 - 9/16
Claims (3)
- 【請求項１】 発電所や工業・化学プラント等に用いら
れる各種制御機器を制御する制御装置を有するととも
に、 上記各種制御機器等の状態を表示する表示装置と、この
表示装置の運転操作制御画面に付加されるタッチパネル
検出装置と、このタッチパネル検出装置からの出力と上
記制御装置からの出力とに応じて上記表示装置を制御す
る表示計算機と、上記表示装置に表示されている各種制
御機器等のどの位置の情報に上記タッチパネル検出装置
のどの位置が対応するかを示す制御信号を出力するデー
タベースを保有し、上記タッチパネル検出装置のタッチ
位置に対応して上記制御装置に上記制御信号を出力する
タッチパネル検出装置制御部とから成るシステムを複数
備え、 上記各システムの各タッチパネル検出装置制御部，各表
示計算機が制御信号情報ネットワークを介して上記制御
装置に接続され、かつ、各システムの各表示計算機が通
信ネットワークを介して上記制御装置に接続されて成る
ことを特徴とする表示制御装置。 - 【請求項２】 上記制御装置および上記各システムの表
示計算機を多重化したことを特徴とする請求項第１項記
載の表示制御装置。 - 【請求項３】 上記表示装置における運転操作制御画面
を表示画面と操作画面とに分け、上記表示画面を上記表
示計算機で制御し、上記操作画面を上記タッチパネル検
出装置制御部で制御するようにしたことを特徴とする請
求項第１項又は第２項記載の表示制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30929792A JP3180931B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 表示制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30929792A JP3180931B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 表示制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06139020A JPH06139020A (ja) | 1994-05-20 |
| JP3180931B2 true JP3180931B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=17991310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30929792A Expired - Lifetime JP3180931B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 表示制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3180931B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9146556B2 (en) | 2008-08-06 | 2015-09-29 | Mitsubishi Electric Corporation | Plant monitoring control system |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS617915A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-14 | Hitachi Ltd | タツチスクリ−ン制御方式 |
| JP2846708B2 (ja) * | 1990-06-06 | 1999-01-13 | 富士通株式会社 | 入出力装置 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30929792A patent/JP3180931B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06139020A (ja) | 1994-05-20 |
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