JP3180880B2 - アナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法 - Google Patents
アナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法Info
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- JP3180880B2 JP3180880B2 JP07753395A JP7753395A JP3180880B2 JP 3180880 B2 JP3180880 B2 JP 3180880B2 JP 07753395 A JP07753395 A JP 07753395A JP 7753395 A JP7753395 A JP 7753395A JP 3180880 B2 JP3180880 B2 JP 3180880B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ量の入力信
号をディジタル量に変換する際の変換動作を監視するア
ナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法に関
する。
号をディジタル量に変換する際の変換動作を監視するア
ナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アナログ量の信号をディジタル量に変換
して計測に使用する例としてディジタル形保護継電器が
ある。以下ではディジタル形保護継電器を例にして本発
明の説明を行う。図6はディジタル形保護継電器で電力
系統を保護する場合の回路構成の一般的な例を示した回
路図である。電力系統1から送電線2を経て送られる交
流電力は、遮断器3を介して負荷4へ供給される。ディ
ジタル形保護継電器5は補助変成器6Bと7B,CPU
8,及びアナログ−ディジタル変換装置10とで構成し
ている。電力系統1の電流を計器用変流器6Aで検出し
た後、補助変成器6Bを介してアナログ−ディジタル変
換装置10へ入力させ、電圧は計器用変圧器7Aで検出
後に補助変成器7Bを介してアナログ−ディジタル変換
装置10へ入力させる。アナログ−ディジタル変換装置
10は、入力したアナログ量の電流・電圧信号をディジ
タル量に変換してCPU8へ送る。CPU8は所定の演
算を行って、異常を検出すれば遮断器3へトリップ信号
を送り、遮断器3を遮断して電力系統1や送電線2,或
いは負荷4を保護する。
して計測に使用する例としてディジタル形保護継電器が
ある。以下ではディジタル形保護継電器を例にして本発
明の説明を行う。図6はディジタル形保護継電器で電力
系統を保護する場合の回路構成の一般的な例を示した回
路図である。電力系統1から送電線2を経て送られる交
流電力は、遮断器3を介して負荷4へ供給される。ディ
ジタル形保護継電器5は補助変成器6Bと7B,CPU
8,及びアナログ−ディジタル変換装置10とで構成し
ている。電力系統1の電流を計器用変流器6Aで検出し
た後、補助変成器6Bを介してアナログ−ディジタル変
換装置10へ入力させ、電圧は計器用変圧器7Aで検出
後に補助変成器7Bを介してアナログ−ディジタル変換
装置10へ入力させる。アナログ−ディジタル変換装置
10は、入力したアナログ量の電流・電圧信号をディジ
タル量に変換してCPU8へ送る。CPU8は所定の演
算を行って、異常を検出すれば遮断器3へトリップ信号
を送り、遮断器3を遮断して電力系統1や送電線2,或
いは負荷4を保護する。
【0003】図7は図6のディジタル形保護継電器の構
成部分であるアナログ−ディジタル変換装置の第1従来
例を示した回路図である。図7に図示の第1従来例回路
では、1からnまでの複数のアナログ量の入力信号のそ
れぞれが、折り返し誤差除去用のアナログフィルタと、
アナログ量を一定時間保持するサンプルホールダとを別
個に備えており、これらを介してマルチプレクサ13へ
アナログ信号を入力させている。即ち、1番目の入力信
号はアナログフィルタ11Aとサンプルホールダ12A
とを介して、n番目の入力信号はアナログフィルタ11
Nとサンプルホールダ12Nとを介して、それぞれをマ
ルチプレクサ13へ入力するが、更に直流正電圧電源1
7を設けて、この直流正電圧信号もマルチプレクサ13
へ入力させている。これは、毎サンプリング時にこの直
流正電圧信号のディジタル変換データを基準値と比較し
て、アナログ量をディジタル量に変換する際の精度と異
常の有無を監視するためである。
成部分であるアナログ−ディジタル変換装置の第1従来
例を示した回路図である。図7に図示の第1従来例回路
では、1からnまでの複数のアナログ量の入力信号のそ
れぞれが、折り返し誤差除去用のアナログフィルタと、
アナログ量を一定時間保持するサンプルホールダとを別
個に備えており、これらを介してマルチプレクサ13へ
アナログ信号を入力させている。即ち、1番目の入力信
号はアナログフィルタ11Aとサンプルホールダ12A
とを介して、n番目の入力信号はアナログフィルタ11
Nとサンプルホールダ12Nとを介して、それぞれをマ
ルチプレクサ13へ入力するが、更に直流正電圧電源1
7を設けて、この直流正電圧信号もマルチプレクサ13
へ入力させている。これは、毎サンプリング時にこの直
流正電圧信号のディジタル変換データを基準値と比較し
て、アナログ量をディジタル量に変換する際の精度と異
常の有無を監視するためである。
【0004】マルチプレクサ13は変換するアナログ量
を選択し、アナログ−ディジタル変換器(以下ではA/
D変換器と略記する)14はこれをディジタル量に変換
する。15はこの量子化されたディジタル量を格納する
バッファメモリであり、当該バッファメモリ15の次段
のCPU8は、サンプリング毎にA/D変換処理が全て
終了した時点で、このディジタルデータをバッファメモ
リ15から読み込んで処理する。16はアナログ−ディ
ジタル変換装置10全体をコントロールする制御回路で
ある。
を選択し、アナログ−ディジタル変換器(以下ではA/
D変換器と略記する)14はこれをディジタル量に変換
する。15はこの量子化されたディジタル量を格納する
バッファメモリであり、当該バッファメモリ15の次段
のCPU8は、サンプリング毎にA/D変換処理が全て
終了した時点で、このディジタルデータをバッファメモ
リ15から読み込んで処理する。16はアナログ−ディ
ジタル変換装置10全体をコントロールする制御回路で
ある。
【0005】図8は図7の第1従来例回路が交流信号を
ディジタル量に変換する場合の動作を説明する説明図で
ある。ディジタル量に変換したデータの最上位ビット
(MSBと略記する)はサインビットと称し、ディジタ
ルデータの正負極性を表す。このサインビットはデータ
が正のときは零であり、負のときは1である。即ち図8
に図示している交流信号のA点は正極性であるから、こ
のA点のA/D変換データのMSB(最上位ビット)は
零であり、B点は負極性であるから、このB点のA/D
変換データのMSBは1である。
ディジタル量に変換する場合の動作を説明する説明図で
ある。ディジタル量に変換したデータの最上位ビット
(MSBと略記する)はサインビットと称し、ディジタ
ルデータの正負極性を表す。このサインビットはデータ
が正のときは零であり、負のときは1である。即ち図8
に図示している交流信号のA点は正極性であるから、こ
のA点のA/D変換データのMSB(最上位ビット)は
零であり、B点は負極性であるから、このB点のA/D
変換データのMSBは1である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変換したデ
ィジタルデータのMSBが入力するアナログ量の極性に
は無関係に、例えば零に固定されてしまうような不良モ
ードがA/D変換器14に生じると、図8のB点のA/
D変換データのサインビットは、本来1であるはずのも
のが零になってしまう不都合を生じる。図7に図示の第
1従来例回路は、監視用として直流正電圧電源17しか
備えていないので、このような不都合を発見することは
できない。
ィジタルデータのMSBが入力するアナログ量の極性に
は無関係に、例えば零に固定されてしまうような不良モ
ードがA/D変換器14に生じると、図8のB点のA/
D変換データのサインビットは、本来1であるはずのも
のが零になってしまう不都合を生じる。図7に図示の第
1従来例回路は、監視用として直流正電圧電源17しか
備えていないので、このような不都合を発見することは
できない。
【0007】図9は図6のディジタル形保護継電器の構
成部分であるアナログ−ディジタル変換装置の第2従来
例を示した回路図であって、前述した不都合を回避でき
るように、図7の第1従来例回路に直流負電圧電源18
を付加して構成したものである。従って、アナログフィ
ルタ11,サンプルホールダ12,マルチプレクサ1
3,A/D変換器14,バッファメモリ15,制御回路
16,及び直流正電圧電源17の名称・用途・機能は、
図17の第1従来例回路の場合と同じであるから、これ
らの説明は省略する。
成部分であるアナログ−ディジタル変換装置の第2従来
例を示した回路図であって、前述した不都合を回避でき
るように、図7の第1従来例回路に直流負電圧電源18
を付加して構成したものである。従って、アナログフィ
ルタ11,サンプルホールダ12,マルチプレクサ1
3,A/D変換器14,バッファメモリ15,制御回路
16,及び直流正電圧電源17の名称・用途・機能は、
図17の第1従来例回路の場合と同じであるから、これ
らの説明は省略する。
【0008】図10は図9に図示の第2従来例回路の動
作を示したタイムチャートであって、図10はアナロ
グ−ディジタル変換処理動作を表し、図10はマルチ
プレクサ13の入力選択動作を表している。即ち、t1
時点からt2 時点までが前回変換処理の動作時間であっ
て、この時間内にマルチプレクサ13は制御回路16の
指令に従って、先頭チャンネル(1番目チャンネル)か
ら最終チャンネル(n番目チャンネル)までの入力選択
をする。よって前回変換データの先頭チャンネルに直流
正電圧電源17、2番目チャンネルに直流負電圧電源1
8を選択し、3番目チャンネル以降は各入力信号を順次
選択する。先頭チャンネルでは正電圧信号を選択してい
るから、そのディジタルデータのサインビット(即ち最
上位ビットMSB)は零であり、2番目チャンネルは負
電圧信号でそのディジタルデータのサインビットは1で
ある。
作を示したタイムチャートであって、図10はアナロ
グ−ディジタル変換処理動作を表し、図10はマルチ
プレクサ13の入力選択動作を表している。即ち、t1
時点からt2 時点までが前回変換処理の動作時間であっ
て、この時間内にマルチプレクサ13は制御回路16の
指令に従って、先頭チャンネル(1番目チャンネル)か
ら最終チャンネル(n番目チャンネル)までの入力選択
をする。よって前回変換データの先頭チャンネルに直流
正電圧電源17、2番目チャンネルに直流負電圧電源1
8を選択し、3番目チャンネル以降は各入力信号を順次
選択する。先頭チャンネルでは正電圧信号を選択してい
るから、そのディジタルデータのサインビット(即ち最
上位ビットMSB)は零であり、2番目チャンネルは負
電圧信号でそのディジタルデータのサインビットは1で
ある。
【0009】次いでt11時点からt12時点までが今回変
換処理の動作時間であって、このときもマルチプレクサ
13は前回と同様の入力選択をする。即ち今回変換デー
タの先頭チャンネルも直流正電圧電源17、2番目チャ
ンネルも直流負電圧電源18、3番目チャンネル以降に
各入力信号を順次選択するから、先頭チャンネルのサイ
ンビットは零、2番目チャンネルのサインビットは1で
ある。A/D変換器14に前述した不良モードが発生す
ると、1であるべき2番目チャンネルのサインビットが
零になってしまうが、直流正電圧電源17と共に直流負
電圧電源18を設置すれば、サインビットが零か1のい
ずれかに固定される不具合を発見することが可能にな
る。
換処理の動作時間であって、このときもマルチプレクサ
13は前回と同様の入力選択をする。即ち今回変換デー
タの先頭チャンネルも直流正電圧電源17、2番目チャ
ンネルも直流負電圧電源18、3番目チャンネル以降に
各入力信号を順次選択するから、先頭チャンネルのサイ
ンビットは零、2番目チャンネルのサインビットは1で
ある。A/D変換器14に前述した不良モードが発生す
ると、1であるべき2番目チャンネルのサインビットが
零になってしまうが、直流正電圧電源17と共に直流負
電圧電源18を設置すれば、サインビットが零か1のい
ずれかに固定される不具合を発見することが可能にな
る。
【0010】図11は図9に図示の第2従来例回路でマ
ルチプレクサへの全入力を変換する途中でCPUがデー
タ読み込みを起動した場合の動作を示したタイムチャー
トであって、図11はアナログ−ディジタル変換処理
動作、図11はマルチプレクサ13の入力選択動作、
図11はCPU8のデータ読み込み動作、をそれぞれ
が表している。
ルチプレクサへの全入力を変換する途中でCPUがデー
タ読み込みを起動した場合の動作を示したタイムチャー
トであって、図11はアナログ−ディジタル変換処理
動作、図11はマルチプレクサ13の入力選択動作、
図11はCPU8のデータ読み込み動作、をそれぞれ
が表している。
【0011】この図11において、t1 時点からt2 時
点までが前回サンプリングしたアナログ量をA/D変換
する処理時間であって、この間に1番目チャンネルから
n番目チャンネルまでの前回変換データが得られ、これ
をバッファメモリ15に蓄える。t2 時点でこの変換処
理動作が終了すると、バッファメモリ15に蓄えられた
前回A/D変換データは、時間Dが経過する間にCPU
8へ読み込まれる。次いでt11時点からは今回サンプリ
ングしたアナログ量のA/D変換処理が開始となるが、
例えば1番目チャンネルと2番目チャンネルのみのA/
D変換処理が終了したtX 時点で、CPU8が誤ってデ
ータ読み込みの処理動作を起動してしまうと、tX 時点
でバッファメモリ15に保存されているデータは、1番
目チャンネルと2番目チャンネルは今回A/D変換した
データに更新されているが、3番目チャンネル以降のデ
ータは、前回A/D変換データ,即ち未更新データであ
る。よってCPU8へは今回変換データと前回変換デー
タとが混ざって読み込まれることになるので、CPU8
がこの混合データを使って演算処理を行うと、最悪の場
合はディジタル形保護継電器5が不要のトリップ信号を
遮断器3へ送って、負荷4を停電させてしまう事故に発
展する恐れを生じる。
点までが前回サンプリングしたアナログ量をA/D変換
する処理時間であって、この間に1番目チャンネルから
n番目チャンネルまでの前回変換データが得られ、これ
をバッファメモリ15に蓄える。t2 時点でこの変換処
理動作が終了すると、バッファメモリ15に蓄えられた
前回A/D変換データは、時間Dが経過する間にCPU
8へ読み込まれる。次いでt11時点からは今回サンプリ
ングしたアナログ量のA/D変換処理が開始となるが、
例えば1番目チャンネルと2番目チャンネルのみのA/
D変換処理が終了したtX 時点で、CPU8が誤ってデ
ータ読み込みの処理動作を起動してしまうと、tX 時点
でバッファメモリ15に保存されているデータは、1番
目チャンネルと2番目チャンネルは今回A/D変換した
データに更新されているが、3番目チャンネル以降のデ
ータは、前回A/D変換データ,即ち未更新データであ
る。よってCPU8へは今回変換データと前回変換デー
タとが混ざって読み込まれることになるので、CPU8
がこの混合データを使って演算処理を行うと、最悪の場
合はディジタル形保護継電器5が不要のトリップ信号を
遮断器3へ送って、負荷4を停電させてしまう事故に発
展する恐れを生じる。
【0012】図12は図9に図示の第2従来例回路で次
のA/D変換処理が起動する前にCPUがデータ読み込
みを起動した場合の動作を示したタイムチャートであっ
て、図12はアナログ−ディジタル変換処理動作、図
12はマルチプレクサ13の入力選択動作、図12
はCPU8のデータ読み込み動作、をそれぞれが表して
いる。
のA/D変換処理が起動する前にCPUがデータ読み込
みを起動した場合の動作を示したタイムチャートであっ
て、図12はアナログ−ディジタル変換処理動作、図
12はマルチプレクサ13の入力選択動作、図12
はCPU8のデータ読み込み動作、をそれぞれが表して
いる。
【0013】この図12では、t1 時点からt2 時点ま
でに前回サンプリングしたアナログ量をA/D変換し、
この前回変換データをバッファメモリ15に蓄える。変
換処理が終了したt2 時点からDなる時間が経過する間
に、バッファメモリ15に蓄えられた前回A/D変換デ
ータがCPU8へ読み込まれる。ところで、次のA/D
変換処理が開始になるt11時点よりも前のtY 時点でC
PU8が誤ってデータ読み込み処理動作を開始してしま
うと、このときにCPU8がバッファメモリ15から読
み込むデータは、前回A/D変換したデータである。即
ち、同じデータを2回続けて読み込むことになる。CP
U8が読み込むデータが時間の経過と共に変化するべき
である場合に、読み込むデータが変化しなければ、ディ
ジタル形保護継電器5は電力系統に異常を生じたと判断
する可能性があるので、CPU8の読み込み誤動作が原
因で、最悪の場合は図11で説明した場合と同様に、当
該ディジタル形保護継電器5が不要のトリップ信号を遮
断器3へ送る事故に発展する恐れもある。
でに前回サンプリングしたアナログ量をA/D変換し、
この前回変換データをバッファメモリ15に蓄える。変
換処理が終了したt2 時点からDなる時間が経過する間
に、バッファメモリ15に蓄えられた前回A/D変換デ
ータがCPU8へ読み込まれる。ところで、次のA/D
変換処理が開始になるt11時点よりも前のtY 時点でC
PU8が誤ってデータ読み込み処理動作を開始してしま
うと、このときにCPU8がバッファメモリ15から読
み込むデータは、前回A/D変換したデータである。即
ち、同じデータを2回続けて読み込むことになる。CP
U8が読み込むデータが時間の経過と共に変化するべき
である場合に、読み込むデータが変化しなければ、ディ
ジタル形保護継電器5は電力系統に異常を生じたと判断
する可能性があるので、CPU8の読み込み誤動作が原
因で、最悪の場合は図11で説明した場合と同様に、当
該ディジタル形保護継電器5が不要のトリップ信号を遮
断器3へ送る事故に発展する恐れもある。
【0014】そこでこの発明の目的は、A/D変換の処
理精度を監視すると共に、変換処理の途中や、変換処理
と次の変換処理との間で正しくないデータを読み込ん
で、誤動作に発展するのを防止することにある。
理精度を監視すると共に、変換処理の途中や、変換処理
と次の変換処理との間で正しくないデータを読み込ん
で、誤動作に発展するのを防止することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明のアナログ−ディジタル変換装置の監視回
路と監視方法は、複数のアナログ量の入力信号を一定周
期でサンプリングし、マルチプレクサを介してディジタ
ル量に変換するアナログ−ディジタル変換装置におい
て、直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入
力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれか
へ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替
え器と、直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記
各入力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいず
れかへ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧
切替え器と、前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、
サンプリングの度ごとに交互に各入力信号の先頭チャン
ネルと最終チャンネルとに切り替える操作信号を前記正
電圧切替え器と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替
え制御回路と、前記マルチプレクサからのデータがアナ
ログ−ディジタル変換部を介してディジタルデータとし
て格納されるバッファと、前記バッファから外部CPU
へ出力される前回のディジタルデータの最終チャンネル
の正負電圧信号と、前記バッファから外部CPUへ出力
される今回のディジタルデータの先頭チャンネルの正負
電圧信号とが、同符号であるか異符号であるかを監視
し、異符号であれば異常と判断する監視手段と、を備え
ていることを特徴とするアナログ−ディジタル変換装置
の監視回路および監視方法とする。
めにこの発明のアナログ−ディジタル変換装置の監視回
路と監視方法は、複数のアナログ量の入力信号を一定周
期でサンプリングし、マルチプレクサを介してディジタ
ル量に変換するアナログ−ディジタル変換装置におい
て、直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入
力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれか
へ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替
え器と、直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記
各入力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいず
れかへ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧
切替え器と、前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、
サンプリングの度ごとに交互に各入力信号の先頭チャン
ネルと最終チャンネルとに切り替える操作信号を前記正
電圧切替え器と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替
え制御回路と、前記マルチプレクサからのデータがアナ
ログ−ディジタル変換部を介してディジタルデータとし
て格納されるバッファと、前記バッファから外部CPU
へ出力される前回のディジタルデータの最終チャンネル
の正負電圧信号と、前記バッファから外部CPUへ出力
される今回のディジタルデータの先頭チャンネルの正負
電圧信号とが、同符号であるか異符号であるかを監視
し、異符号であれば異常と判断する監視手段と、を備え
ていることを特徴とするアナログ−ディジタル変換装置
の監視回路および監視方法とする。
【0016】又は、複数のアナログ量の入力信号を一定
周期でサンプリングし、マルチプレクサを介してディジ
タル量に変換するアナログ−ディジタル変換装置におい
て、直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入
力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれか
へ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替
え器と、直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記
各入力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいず
れかへ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧
切替え器と、前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、
サンプリングの度ごとに交互に各入力信号の先頭チャン
ネルと最終チャンネルとに切り替える操作信号を前記正
電圧切替え器と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替
え制御回路と、前記マルチプレクサからのデータがアナ
ログ−ディジタル変換部を介してディジタルデータとし
て格納されるバッファと、前記バッファから外部CPU
へ出力されるディジタルデータの先頭チャンネルの正負
電圧信号と、最終チャンネルの正負電圧信号とが、同符
号であるか異符号であるかを監視し、同符号であれば異
常と判断する監視手段と、を備えていることを特徴とす
るアナログ−ディジタル変換装置の監視回路および監視
方法とする。
周期でサンプリングし、マルチプレクサを介してディジ
タル量に変換するアナログ−ディジタル変換装置におい
て、直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入
力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれか
へ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替
え器と、直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記
各入力信号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいず
れかへ切り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧
切替え器と、前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、
サンプリングの度ごとに交互に各入力信号の先頭チャン
ネルと最終チャンネルとに切り替える操作信号を前記正
電圧切替え器と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替
え制御回路と、前記マルチプレクサからのデータがアナ
ログ−ディジタル変換部を介してディジタルデータとし
て格納されるバッファと、前記バッファから外部CPU
へ出力されるディジタルデータの先頭チャンネルの正負
電圧信号と、最終チャンネルの正負電圧信号とが、同符
号であるか異符号であるかを監視し、同符号であれば異
常と判断する監視手段と、を備えていることを特徴とす
るアナログ−ディジタル変換装置の監視回路および監視
方法とする。
【0017】
【作用】基準電圧となる直流正電圧電源と直流負電圧電
源とを設置して、A/D変換処理をする度に、正電圧信
号のディジタル変換データと負電圧信号のディジタル変
換データとを基準値と比較して、変換精度の監視を行
う。更に、今回のA/D変換処理で正電圧電源を先頭チ
ャンネルに、且つ直流負電圧電源を最終チャンネルに選
択すれば、次回のA/D変換処理では正電圧電源は最終
チャンネルで、直流負電圧電源を先頭チャンネルに選択
するような切替えを交互に行う電圧切替え器を設け、こ
れら先頭チャンネルのサインビットと最終チャンネルの
サインビットを適宜比較する。即ち、今回A/D変換処
理の先頭チャンネルのサインビットの符号と最終チャン
ネルのサインビットの符号とが異なっていれば正常と判
定するが、A/D変換処理の途中でデータの読み込みが
行われれば、両サインビットの符号が同じになるから、
異常が検出できる。又、今回A/D変換処理の先頭チャ
ンネルのサインビットの符号と前回A/D変換処理の最
終チャンネルのサインビットの符号が同じであれば正常
と判定するが、変換処理と次の変換処理との間でデータ
の読み込みが行われれば、両サインビットの符号が異な
るので、異常が検出できる。
源とを設置して、A/D変換処理をする度に、正電圧信
号のディジタル変換データと負電圧信号のディジタル変
換データとを基準値と比較して、変換精度の監視を行
う。更に、今回のA/D変換処理で正電圧電源を先頭チ
ャンネルに、且つ直流負電圧電源を最終チャンネルに選
択すれば、次回のA/D変換処理では正電圧電源は最終
チャンネルで、直流負電圧電源を先頭チャンネルに選択
するような切替えを交互に行う電圧切替え器を設け、こ
れら先頭チャンネルのサインビットと最終チャンネルの
サインビットを適宜比較する。即ち、今回A/D変換処
理の先頭チャンネルのサインビットの符号と最終チャン
ネルのサインビットの符号とが異なっていれば正常と判
定するが、A/D変換処理の途中でデータの読み込みが
行われれば、両サインビットの符号が同じになるから、
異常が検出できる。又、今回A/D変換処理の先頭チャ
ンネルのサインビットの符号と前回A/D変換処理の最
終チャンネルのサインビットの符号が同じであれば正常
と判定するが、変換処理と次の変換処理との間でデータ
の読み込みが行われれば、両サインビットの符号が異な
るので、異常が検出できる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施例を表した回路図である
が、この実施例回路に記載のアナログフィルタ11,サ
ンプルホールダ12,マルチプレクサ13,A/D変換
器14,バッファメモリ15,直流正電圧電源17,及
び直流負電圧電源18の名称・用途・機能は、図9で既
述の第2従来例回路に図示のものと同じであるから、こ
れらの説明は省略する。
が、この実施例回路に記載のアナログフィルタ11,サ
ンプルホールダ12,マルチプレクサ13,A/D変換
器14,バッファメモリ15,直流正電圧電源17,及
び直流負電圧電源18の名称・用途・機能は、図9で既
述の第2従来例回路に図示のものと同じであるから、こ
れらの説明は省略する。
【0019】図1の実施例回路では、直流正電圧電源1
7を先頭チャンネルと最終チャンネルのいずれかでA/
D変換できるような切替えをする正電圧切替え器A接点
21Aと正電圧切替え器B接点21B、直流負電圧電源
18を先頭チャンネルと最終チャンネルのいずれかでA
/D変換できるような切替えをする負電圧切替え器A接
点22Aと負電圧切替え器B接点22B,及びサンプリ
ングの度ごとにこの切替え指令を発する電圧信号切替え
制御回路が内蔵されている制御回路20とを設ける。
7を先頭チャンネルと最終チャンネルのいずれかでA/
D変換できるような切替えをする正電圧切替え器A接点
21Aと正電圧切替え器B接点21B、直流負電圧電源
18を先頭チャンネルと最終チャンネルのいずれかでA
/D変換できるような切替えをする負電圧切替え器A接
点22Aと負電圧切替え器B接点22B,及びサンプリ
ングの度ごとにこの切替え指令を発する電圧信号切替え
制御回路が内蔵されている制御回路20とを設ける。
【0020】図2は図1の実施例回路の基本動作を表し
たタイムチャートであって、図2はアナログ−ディジ
タル変換処理動作、図2は各切替え器の選択信号、図
2は先頭チャンネルの電圧極性、図2は最終チャン
ネルの電圧極性、図2はマルチプレクサの入力選択動
作、をそれぞれが表している。図2のタイムチャートに
おいて、t1 時点からt2 時点までが前回A/D変換処
理時間であって、t11時点からt12時点までが今回A/
D変換処理時間である。よってt1 時点からt11時点ま
でがサンプリング周期Tとなる。このt1 時点からt11
時点までの期間では、正電圧切替え器A接点21Aと負
電圧切替え器A接点22Aは共にオン(このとき正電圧
切替え器B接点21Bと負電圧切替え器B接点22Bは
オフ)であるから、前回A/D変換データの先頭チャン
ネルは正極性になり、最終チャンネルは負極性(図2
,参照)となる。次いでt11時点に正電圧切替え器
B接点21Bと負電圧切替え器B接点22Bが共にオン
(正電圧切替え器A接点21Aと負電圧切替え器A接点
22Aはオフ)に切替わるから、今回A/D変換データ
の先頭チャンネルは負極性になり、最終チャンネルは正
極性(図2,参照)となる。
たタイムチャートであって、図2はアナログ−ディジ
タル変換処理動作、図2は各切替え器の選択信号、図
2は先頭チャンネルの電圧極性、図2は最終チャン
ネルの電圧極性、図2はマルチプレクサの入力選択動
作、をそれぞれが表している。図2のタイムチャートに
おいて、t1 時点からt2 時点までが前回A/D変換処
理時間であって、t11時点からt12時点までが今回A/
D変換処理時間である。よってt1 時点からt11時点ま
でがサンプリング周期Tとなる。このt1 時点からt11
時点までの期間では、正電圧切替え器A接点21Aと負
電圧切替え器A接点22Aは共にオン(このとき正電圧
切替え器B接点21Bと負電圧切替え器B接点22Bは
オフ)であるから、前回A/D変換データの先頭チャン
ネルは正極性になり、最終チャンネルは負極性(図2
,参照)となる。次いでt11時点に正電圧切替え器
B接点21Bと負電圧切替え器B接点22Bが共にオン
(正電圧切替え器A接点21Aと負電圧切替え器A接点
22Aはオフ)に切替わるから、今回A/D変換データ
の先頭チャンネルは負極性になり、最終チャンネルは正
極性(図2,参照)となる。
【0021】前述の動作から明らかなように、正常動作
しているときの各A/D変換データの先頭チャンネルの
サインビットの符号と最終チャンネルのサインビットの
符号とは異なる(前回変換データでは先頭チャンネルが
零で最終チャンネルが1、今回変換データでは先頭チャ
ンネルが1で最終チャンネルが零)となる。更に特定回
のA/D変換データの最終チャンネルサインビットの符
号と、その次の回のA/D変換データの先頭チャンネル
サインビットの符号とは同じ(前回変換データの最終が
1で今回変換データの先頭も1)になる。
しているときの各A/D変換データの先頭チャンネルの
サインビットの符号と最終チャンネルのサインビットの
符号とは異なる(前回変換データでは先頭チャンネルが
零で最終チャンネルが1、今回変換データでは先頭チャ
ンネルが1で最終チャンネルが零)となる。更に特定回
のA/D変換データの最終チャンネルサインビットの符
号と、その次の回のA/D変換データの先頭チャンネル
サインビットの符号とは同じ(前回変換データの最終が
1で今回変換データの先頭も1)になる。
【0022】図3は図1に図示の実施例回路でマルチプ
レクサへの全入力を変換する途中でCPUがデータ読み
込みを起動した場合の動作を示したタイムチャートであ
って、図3はアナログ−ディジタル変換処理動作、図
3は各切替え器の選択信号、図3は先頭チャンネル
の電圧極性、図3は最終チャンネルの電圧極性、図3
はマルチプレクサの入力選択動作、図3はCPU8
のデータ読み込み処理動作、図3はディジタルデー
タ、をそれぞれが表している。
レクサへの全入力を変換する途中でCPUがデータ読み
込みを起動した場合の動作を示したタイムチャートであ
って、図3はアナログ−ディジタル変換処理動作、図
3は各切替え器の選択信号、図3は先頭チャンネル
の電圧極性、図3は最終チャンネルの電圧極性、図3
はマルチプレクサの入力選択動作、図3はCPU8
のデータ読み込み処理動作、図3はディジタルデー
タ、をそれぞれが表している。
【0023】図3はt11時点から開始する今回A/D変
換動作で、1番目チャンネルと2番目チャンネルのみが
変換終了したtX 時点で、誤動作によりCPU8が読み
込み動作を開始すると、今回読み込みデータの1番目チ
ャンネルと2番目チャンネルは今回サンプリングしたデ
ータであるが、3番目チャンネル以降は前回サンプリン
グしたデータとなる。それ故、今回読み込みデータの先
頭チャンネルのサインビットの符号は1で、最終チャン
ネルのサインビットの符号も1(図3参照)となる。
即ち、先頭と最終のサインビットが同符号になること
で、異常発生を検出することができる。
換動作で、1番目チャンネルと2番目チャンネルのみが
変換終了したtX 時点で、誤動作によりCPU8が読み
込み動作を開始すると、今回読み込みデータの1番目チ
ャンネルと2番目チャンネルは今回サンプリングしたデ
ータであるが、3番目チャンネル以降は前回サンプリン
グしたデータとなる。それ故、今回読み込みデータの先
頭チャンネルのサインビットの符号は1で、最終チャン
ネルのサインビットの符号も1(図3参照)となる。
即ち、先頭と最終のサインビットが同符号になること
で、異常発生を検出することができる。
【0024】図4は図1に図示の実施例回路で次のA/
D変換処理が起動する前にCPUがデータ読み込みを起
動した場合の動作を示したタイムチャートであって、図
4はアナログ−ディジタル変換処理動作、図4は各
切替え器の選択信号、図4は先頭チャンネルの電圧極
性、図4は最終チャンネルの電圧極性、図4はマル
チプレクサの入力選択動作、図4はCPU8のデータ
読み込み処理動作、図4はディジタルデータ、をそれ
ぞれが表している。
D変換処理が起動する前にCPUがデータ読み込みを起
動した場合の動作を示したタイムチャートであって、図
4はアナログ−ディジタル変換処理動作、図4は各
切替え器の選択信号、図4は先頭チャンネルの電圧極
性、図4は最終チャンネルの電圧極性、図4はマル
チプレクサの入力選択動作、図4はCPU8のデータ
読み込み処理動作、図4はディジタルデータ、をそれ
ぞれが表している。
【0025】図4は、t1 時点からt2 時点までの期間
で前回A/D変換動作が終了し、CPU8へも前回変換
データが読み込まれた後で、今回のA/D変換動作が開
始になるt11時点よりも前のtY 時点で、誤動作により
CPU8の読み込み動作が開始された場合であって、こ
のときにバッファメモリ15に蓄えているのは前回A/
D変換したデータであるから、CPU8はこれを読み込
む。即ち、CPU8は同じA/D変換データを続けて2
回読み込むことになる。ここで前回読み込んだデータの
先頭チャンネルのサインビットの符号が零で、最終チャ
ンネルのサインビットの符号が1ならば、今回読み込む
変換データの先頭チャンネルのサインビットの符号も零
で、最終チャンネルのサインビットの符号も1(図4
参照)である。
で前回A/D変換動作が終了し、CPU8へも前回変換
データが読み込まれた後で、今回のA/D変換動作が開
始になるt11時点よりも前のtY 時点で、誤動作により
CPU8の読み込み動作が開始された場合であって、こ
のときにバッファメモリ15に蓄えているのは前回A/
D変換したデータであるから、CPU8はこれを読み込
む。即ち、CPU8は同じA/D変換データを続けて2
回読み込むことになる。ここで前回読み込んだデータの
先頭チャンネルのサインビットの符号が零で、最終チャ
ンネルのサインビットの符号が1ならば、今回読み込む
変換データの先頭チャンネルのサインビットの符号も零
で、最終チャンネルのサインビットの符号も1(図4
参照)である。
【0026】よって前回読み込みデータ最終チャンネル
のサインビットと今回読み込みデータ先頭チャンネルの
サインビットとは異符号となり、異常が発生したことを
検出できる。図5は図3と図4のタイムチャートに図示
のA/D変換データを使ってA/D変換器を監視する方
法を説明するフローチャートである。図5において、先
ず今回サンプリングの先頭チャンネル(正電圧信号の場
合もあるし負電圧信号の場合もある)のA/D変換デー
タを基準値と比較(処理31)し、この変換データが基
準値と一致(判断41)していれば、次に最終チャンネ
ル(先頭チャンネルとは逆極性の電圧信号)のA/D変
換データを基準値と比較(処理32)し、この変換デー
タが基準値と一致(判断42)するか否かを判断する。
これら処理31,32と判断41,42とにより、A/
D変換の精度が良好であるか否か判定できる。
のサインビットと今回読み込みデータ先頭チャンネルの
サインビットとは異符号となり、異常が発生したことを
検出できる。図5は図3と図4のタイムチャートに図示
のA/D変換データを使ってA/D変換器を監視する方
法を説明するフローチャートである。図5において、先
ず今回サンプリングの先頭チャンネル(正電圧信号の場
合もあるし負電圧信号の場合もある)のA/D変換デー
タを基準値と比較(処理31)し、この変換データが基
準値と一致(判断41)していれば、次に最終チャンネ
ル(先頭チャンネルとは逆極性の電圧信号)のA/D変
換データを基準値と比較(処理32)し、この変換デー
タが基準値と一致(判断42)するか否かを判断する。
これら処理31,32と判断41,42とにより、A/
D変換の精度が良好であるか否か判定できる。
【0027】次に前回A/D変換データ最終チャンネル
のサインビットの符号と今回A/D変換データ先頭チャ
ンネルのサインビットの符号とを比較(処理33)を行
い、同符号か否かの判定(判断43)と、今回A/D変
換データの先頭チャンネルサインビットの符号と最終チ
ャンネルサインビットの符号との比較(処理34)を行
い、異符号か否かの判定(判断44)を行う。これらの
処理33,34と判断43,44とにより、A/D変換
関係の処理タイミングが適性であるか否かを判定でき
る。
のサインビットの符号と今回A/D変換データ先頭チャ
ンネルのサインビットの符号とを比較(処理33)を行
い、同符号か否かの判定(判断43)と、今回A/D変
換データの先頭チャンネルサインビットの符号と最終チ
ャンネルサインビットの符号との比較(処理34)を行
い、異符号か否かの判定(判断44)を行う。これらの
処理33,34と判断43,44とにより、A/D変換
関係の処理タイミングが適性であるか否かを判定でき
る。
【0028】前述した各判断41〜44が全てイエスな
らば、今回サンプリングしたデータは正常であるから、
この今回データを使ってCPU8は演算処理を行うし、
各判断41〜44のうちの1つでもノーであるならば、
今回サンプリングしたデータに異常があるから、異常処
理をすることになる。
らば、今回サンプリングしたデータは正常であるから、
この今回データを使ってCPU8は演算処理を行うし、
各判断41〜44のうちの1つでもノーであるならば、
今回サンプリングしたデータに異常があるから、異常処
理をすることになる。
【0029】
【発明の効果】この発明では、直流正電圧電源を先頭チ
ャンネルと最終チャンネルのいずれかに切り替える正電
圧信号切替え器と、直流負電圧電源を先頭チャンネルと
最終チャンネルのいずれかに切り替える負電圧信号切替
え器とを備えて、毎サンプリング時に正電圧信号と負電
圧信号とを先頭チャンネルと最終チャンネルとに交互に
切替えてマルチプレクサへ導入し、これのA/D変換デ
ータの先頭チャンネルサインビットの符号と最終チャン
ネルサインビットの符号とを比較する。これにより、A
/D変換処理の精度を監視できるし、A/D変換処理の
タイミングが適切であるか否かを監視できるので、不適
切な処理タイミングのために誤ったデータがCPUへ入
力されて、当該アナログ−ディジタル変換装置を使った
システム等が誤動作する恐れを未然に防止できるので、
システムの停止などの大事故の発生を防ぐことができる
効果が得られる。
ャンネルと最終チャンネルのいずれかに切り替える正電
圧信号切替え器と、直流負電圧電源を先頭チャンネルと
最終チャンネルのいずれかに切り替える負電圧信号切替
え器とを備えて、毎サンプリング時に正電圧信号と負電
圧信号とを先頭チャンネルと最終チャンネルとに交互に
切替えてマルチプレクサへ導入し、これのA/D変換デ
ータの先頭チャンネルサインビットの符号と最終チャン
ネルサインビットの符号とを比較する。これにより、A
/D変換処理の精度を監視できるし、A/D変換処理の
タイミングが適切であるか否かを監視できるので、不適
切な処理タイミングのために誤ったデータがCPUへ入
力されて、当該アナログ−ディジタル変換装置を使った
システム等が誤動作する恐れを未然に防止できるので、
システムの停止などの大事故の発生を防ぐことができる
効果が得られる。
【図1】本発明の実施例を表した回路図
【図2】図1の実施例回路の基本動作を表したタイムチ
ャート
ャート
【図3】図1に図示の実施例回路でマルチプレクサへの
全入力を変換する途中でCPUがデータ読み込みを起動
した場合の動作を示したタイムチャート
全入力を変換する途中でCPUがデータ読み込みを起動
した場合の動作を示したタイムチャート
【図4】図1に図示の実施例回路で次のA/D変換処理
が起動する前にCPUがデータ読み込みを起動した場合
の動作を示したタイムチャート
が起動する前にCPUがデータ読み込みを起動した場合
の動作を示したタイムチャート
【図5】図3と図4のタイムチャートに図示のA/D変
換データを使ってA/D変換器を監視する方法を説明す
るフローチャート
換データを使ってA/D変換器を監視する方法を説明す
るフローチャート
【図6】ディジタル形保護継電器で電力系統を保護する
場合の回路構成の一般的な例を示した回路図
場合の回路構成の一般的な例を示した回路図
【図7】図6のディジタル形保護継電器の構成部分であ
るアナログ−ディジタル変換装置の第1従来例を示した
回路図
るアナログ−ディジタル変換装置の第1従来例を示した
回路図
【図8】図7の第1従来例回路が交流信号をディジタル
量に変換する場合の動作を説明する説明図
量に変換する場合の動作を説明する説明図
【図9】図6のディジタル形保護継電器の構成部分であ
るアナログ−ディジタル変換装置の第2従来例を示した
回路図
るアナログ−ディジタル変換装置の第2従来例を示した
回路図
【図10】図9に図示の第2従来例回路の動作を示した
タイムチャート
タイムチャート
【図11】図9に図示の第2従来例回路でマルチプレク
サへの全入力を変換する途中でCPUがデータ読み込み
を起動した場合の動作を示したタイムチャート
サへの全入力を変換する途中でCPUがデータ読み込み
を起動した場合の動作を示したタイムチャート
【図12】図9に図示の第2従来例回路で次のA/D変
換処理が起動する前にCPUがデータ読み込みを起動し
た場合の動作を示したタイムチャート
換処理が起動する前にCPUがデータ読み込みを起動し
た場合の動作を示したタイムチャート
1 電力系統 2 送電線 3 遮断器 4 負荷 5 ディジタル形保護継電器 6A 計器用変流器 6B,7B 補助変成器 7A 計器用変圧器 8 CPU 10 アナログ−ディジタル変換装置 11 アナログフィルタ 12 サンプルホールダ 13 マルチプレクサ 14 A/D変換器 15 バッファメモリ 16,20 制御回路 17 直流正電圧電源 18 直流負電圧電源 21A,21B 正電圧切替え器A接点,B接点 22A,22B 負電圧切替え器A接点,B接点 31〜36 処理 41〜44 判断
Claims (5)
- 【請求項1】複数のアナログ量の入力信号を一定周期で
サンプリングし、マルチプレクサを介してディジタル量
に変換するアナログ−ディジタル変換装置において、 直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入力信
号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれかへ切
り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替え器
と、 直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記各入力信
号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれかへ切
り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧切替え器
と、 前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、サンプリング
の度ごとに交互に各入力信号の先頭チャンネルと最終チ
ャンネルとに切り替える操作信号を前記正電圧切替え器
と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替え制御回路
と、 前記マルチプレクサからのデータがアナログ−ディジタ
ル変換部を介してディジタルデータとして格納されるバ
ッファと、 前記バッファから外部CPUへ出力される前回のディジ
タルデータの最終チャンネルの正負電圧信号と、前記バ
ッファから外部CPUへ出力される今回のディジタルデ
ータの先頭チャンネルの正負電圧信号とが、同符号であ
るか異符号であるかを監視し、異符号であれば異常と判
断する監視手段と、 を備えていることを特徴とするアナログ−ディジタル変
換装置の監視回路。 - 【請求項2】複数のアナログ量の入力信号を一定周期で
サンプリングし、マルチプレクサを介してディジタル量
に変換するアナログ−ディジタル変換装置において、 直流正電圧電源と、この直流正電圧信号を前記各入力信
号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれかへ切
り替えて前記マルチプレクサへ導入する正電圧切替え器
と、 直流負電圧電源と、この直流負電圧信号を前記各入力信
号の先頭チャンネル又は最終チャンネルのいずれかへ切
り替えて前記マルチプレクサへ導入する負電圧切替え器
と、 前記直流正電圧信号と直流負電圧信号を、サンプリング
の度ごとに交互に各入力信号の先頭チャンネルと最終チ
ャンネルとに切り替える操作信号を前記正電圧切替え器
と負電圧切替え器とに与える電圧信号切替え制御回路
と、 前記マルチプレクサからのデータがアナログ−ディジタ
ル変換部を介してディジタルデータとして格納されるバ
ッファと、 前記バッファから外部CPUへ出力されるディジタルデ
ータの先頭チャンネルの正負電圧信号と、最終チャンネ
ルの正負電圧信号とが、同符号であるか異符号であるか
を監視し、同符号であれば異常と判断する監視手段と、 を備えていることを特徴とするアナログ−ディジタル変
換装置の監視回路。 - 【請求項3】複数のアナログ量の入力信号を一定周期で
サンプリングし、マルチプレクサを介してディジタル量
に変換するアナログ−ディジタル変換装置の監視方法で
あって、 前記各入力信号の先頭チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、正/負電圧信号に切り替えて前記マルチプレク
サに導入し、 前記各入力信号の最終チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、前記先頭チャンネルと異なる符号である負/正
電圧信号に切り替えて前記マルチプレクサに導入し、 前記マルチプレクサからのデータをアナログ−ディジタ
ル変換してディジタルデータとしてバッファに格納し、 前記バッファから外部CPUへ出力される前回のディジ
タルデータの最終チャンネルの正負電圧信号と、前記バ
ッファから外部CPUへ出力される今回のディジタルデ
ータの先頭チャンネルの正負電圧信号とが、同符号であ
るか異符号であるか監視し、異符号であれば異常である
と判断する、 ことを特徴とするアナログ−ディジタル変換装置の監視
方法。 - 【請求項4】複数のアナログ量の入力信号を一定周期で
サンプリングし、マルチプレクサを介してディジタル量
に変換するアナログ−ディジタル変換装置の監視方法で
あって、 前記各入力信号の先頭チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、正/負電圧信号に切り替えて前記マルチプレク
サに導入し、 前記各入力信号の最終チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、前記先頭チャンネルと異なる符号である負/正
電圧信号に切り替えて前記マルチプレクサに導入し、 前記マルチプレクサからのデータをアナログ−ディジタ
ル変換してディジタルデータとしてバッファに格納し、 前記バッファから外部CPUへ出力されるディジタルデ
ータの先頭チャンネルの正負電圧信号と、最終チャンネ
ルの正負電圧信号とが、同符号であるか異符号であるか
監視し、同符号であれば異常であると判断する、 ことを特徴とするアナログ−ディジタル変換装置の監視
方法。 - 【請求項5】複数のアナログ量の入力信号を一定周期で
サンプリングし、マルチプレクサを介してディジタル量
に変換するアナログ−ディジタル変換装置の監視方法で
あって、 前記各入力信号の先頭チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、正/負電圧信号に切り替えて前記マルチプレク
サに導入し、 前記各入力信号の最終チャンネルを、サンプリングの度
ごとに、前記先頭チャンネルと異なる符号である負/正
電圧信号に切り替えて前記マルチプレクサに導入し、 前記マルチプレクサからのデータをアナログ−ディジタ
ル変換してディジタルデータとしてバッファに格納し、 今回サンプリング時に前記ディジタルデータの先頭チャ
ンネルと最終チャンネルのそれぞれを基準値と比較し
て、これらがそれぞれ基準値と一致し、 かつ、前記バッファから外部CPUへ出力される前回の
ディジタルデータの最終チャンネルの正負電圧信号と、
前記バッファから外部CPUへ出力される今回のディジ
タルデータの先頭チャンネルの正負電圧信号とを監視し
て、これらが同符号であると判断し、 かつ、前記バッファから外部CPUへ出力されるディジ
タルデータの先頭チャンネルの正負電圧信号と、最終チ
ャンネルの正負電圧信号とを監視して、これらが異符号
であると判断したら、 正常であると判定することを特徴とするアナログ−ディ
ジタル変換装置の監視方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07753395A JP3180880B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | アナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07753395A JP3180880B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | アナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274640A JPH08274640A (ja) | 1996-10-18 |
JP3180880B2 true JP3180880B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=13636629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07753395A Expired - Fee Related JP3180880B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | アナログ−ディジタル変換装置の監視回路と監視方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180880B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8270885B2 (en) | 2007-07-10 | 2012-09-18 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114217542A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-22 | 杭州和利时自动化有限公司 | 一种输出通道控制方法及相关组件 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07753395A patent/JP3180880B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8270885B2 (en) | 2007-07-10 | 2012-09-18 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08274640A (ja) | 1996-10-18 |
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