JP3180669B2 - 不揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法

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JP3180669B2 JP14049796A JP14049796A JP3180669B2 JP 3180669 B2 JP3180669 B2 JP 3180669B2 JP 14049796 A JP14049796 A JP 14049796A JP 14049796 A JP14049796 A JP 14049796A JP 3180669 B2 JP3180669 B2 JP 3180669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き変え
可能な不揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法
関し、特に、デ−タ書込み後の「メモリセルしきい値分
布幅」を狭く設定するフラッシュメモリ等において好適
な不揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリを構成するメモリ
セルには、制御ゲ−トを低電位にしドレインを高電位に
して、フロ−ティングゲ−トからトンネル電流により電
子を引き抜き、そのしきい値電圧(以下“Vtm”と略
記する)を低い状態(論理‘1’)にすることでデ−タの書
込みを行い、一方、ドレインを低電位にし制御ゲ−トを
高電位にして、フロ−ティングゲ−トに電子を引き込
み、そのVtmを高い状態(論理‘0’)にすることでデ
−タの消去を行うものが知られている。
【0003】このようなメモリセルへのデ−タの書込み
や消去では、Vtmの上限(Vt1)と下限(Vt0)を設定
し、対象とする全てのメモリセルがそれらのVtm領域
(Vt1〜Vt0)に入った時点で該動作(書込み又は消去
動作)を終了することになる。この動作について、図1
1及び図12を参照して以下に説明する。
【0004】なお、図11は、従来のフラッシュメモリ
の消去動作及び書込み動作の一例を示す処理フロ−図で
あって、そのうち(A)は、消去動作フロ−図であり、
(B)は、書込み動作フロ−図である。また、図12は、
図11に示す「消去及び書込み処理フロ−」により実現
されるセルしきい値電圧の分布図であって、そのうち
(A)は、2値レベルをセルに書き込んだときのセルしき
い値電圧の分布図(2値セルのVtm分布図)であり、
(B)は、3値レベルをセルに書き込んだときのセルしき
い値電圧の分布図(3値セルのVtm分布図)である。
【0005】従来のフラッシュメモリでは、図11の
(A),(B)に示すように、書込み又は消去動作を行い、
その後、Vtmをチェックしてこれらの動作の終了の可
否を調べる。もし“否(NO)”であれば、再度書込み又は
消去動作を繰り返す。これら一連の動作により、メモリ
セルへのデ−タの書込み又は消去が終了すると、Vtm
の分布は、図12の(A)に示すようになる。即ち、書込
み動作終了後は「Vtm≦Vt1」,消去動作終了後は
「Vtm≧Vt0」となる。このような状態の読出し
は、制御ゲ−トの電圧を「Vt0とVt1の間」に設定し
てメモリセルの導通状態、即ち、セル電流の有無をチェ
ックすることで行われる。
【0006】また、メモリセルのVtmを複数の離散し
た状態に設定し、1つのメモリセルに多ビットの情報を
記憶することもある。このときのデ−タの書込み及び読
出し方法の一例については、特開平6−282992号公報に
記載されている。
【0007】前掲の図11(A),(B)に示す「消去及び
書込み処理フロ−」を用いてVtmを3状態(以下“3
値”という)に設定し、それぞれの状態への書込みを終
了したときのVtm分布を図12の(B)に示す。この図
12(B)では、消去状態を「Vtm≧Vt0 (論理
‘0’)」,書込み状態を「Vtm≦Vt1 (論理
‘1’)」及び「Vtm≦Vt2 (論理‘2’)」に設定し
た場合を示している。
【0008】図12(A),(B)に示したVtm分布幅
は、メモリセル特性のバラツキに依存し、メモリの動作
マ−ジンを大きくするには、その幅を狭くして論理状態
間マ−ジン“△V01”,“△V12”及びデプレション化
マ−ジン“△V1”,“△V2”を大きく取ることが必要
である。このような技術の一例としては、特開平5−182
474号公報及び特開平7−312093号公報に記載されてい
る。
【0009】前者の特開平5−182474号公報に記載の技
術は、デ−タ書込み終了後に第2回目の「Vtmチェッ
ク」を行い、上記マ−ジン“△V12”,“△V1”,
“△V2”[前掲の図12(A),(B)参照]が確保でき
ているか否かを調べる方法であり、その手順を図13
(制御ゲ−ト電圧変化による書込みVtm分布幅チェッ
クフロ−図)に示す。このときの「Vtmチェック」
は、図13に示すように、制御ゲ−トの電圧を変化させ
てセル電流が流れるか否かを調べ、多値では、複数回に
分けてそれぞれの論理状態のマ−ジンを確認している。
【0010】後者の特開平7−312093号公報に記載の技
術は、Vtmの上限を少しずつ低くして複数回のVtm
設定動作(消去)を行い、Vtm分布幅を狭くする方法で
あり、その手順を図14(ワ−ド線一括処理による消去
Vtm分布幅狭化フロ−図)に示す。このときのVtm
設定動作は、ワ−ド線を単位としてそれに接続されたメ
モリセル全てを一括処理している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の技術では、多値デ−タの書込み検証において、その
時間が長くなるという欠点を有している(第1の問題
点)。その理由は、ワ−ド線の電圧を順次変えながらセ
ルVtをチェックしているため、その電圧設定に時間が
必要になるからである。
【0012】また、前記した従来の技術では、書込み後
のセルVtの分布幅が狭くならないという問題点及びセ
ルVtの低下によりセルがデプレション化する可能性が
あるという欠点を有している(第2の問題点)。その理由
は、ワ−ド線一括でセルVtの制御を行うため、個々の
セルVtが制御できないからである。
【0013】本発明は、従来技術の前記第1及び第2の
問題点に鑑み成されたものであって、その目的とすると
ころは、第1に、デ−タ書込み後のセルしきい値電圧
(Vtm)の分布幅を狭くすることで、デバイスの信頼性
向上を図る不揮発性半導体メモリを提供することにあ
り、第2に、多値デ−タの同時一括書込みを実施するこ
とで、書込み検証時間の短縮化,書込み動作の高速化を
図る不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不揮発性半
導体メモリは、「記憶デ−タを電気的に書込み可能な不
揮発性のメモリセルが格子状に配置されてなるメモリセ
ルアレイと、前記メモリセルへの記憶デ−タの書込みを
行う書込み回路と、前記メモリセルから記憶デ−タを読
み出すセンス回路と、前記書込み回路及びセンス回路の
動作を制御する制御回路とを有し、前記制御回路による
前記メモリセルに対する書込み検証動作を、センス回路
の基準電圧入力端子に印加する第1の書き込み検証電圧
を切り換えながら、複数段階に分けて行った後、前記セ
ンス回路の基準電圧入力端子に印加する第1の書込み検
証電圧とは異なるセンス回路の基準電圧入力端子に印加
する第2の書込み検証電圧によって第2の書込み検証動
作を行い、記憶データの書込み過剰の有無を検査するこ
とを特徴とする不揮発性半導体メモリ(請求項1)。
を要旨とする。
【0015】
【0016】
【0017】また、本発明の不揮発性半導体メモリへの
データ書き込み方法としては、 ・入力データに応じて選択されたメモリセルが書込みし
きい値電圧を持つように該メモリセルに第1の書込みパ
ルスを印加する第1の書込みステップと、前記メモリセ
ルの書込みしきい値電圧が予め決められた第1の上限電
圧以下であるかどうかを検証する第1の検証ステップ
と、該第1の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記
第1の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場
合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の
上限電圧以下であることが検証されるまで前記第1の書
込みステップを再実行する再実行ステップと、前記第1
の検証ステップで前記メモリセルの書込みしきい値電圧
が前記第1の上限電圧以下であることが検証された場合
に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の上
限電圧よりも小さい予め決められた第2の上限電圧以下
であるかどうかを検証する第2の検証ステップと、該第
2の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第2の上
限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合に、該
メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上限電圧
以下となるように該メモリセルに前記第1の書込みパル
スとは異なる第2の書込みパルスを印加して書込みを行
う第2の書込みステップと、前記第2の検証ステップで
前記メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上限
電圧以下であることが検証された場合に該メモリセルへ
の書込みを終了するステップとを有することを特徴とす
る不揮発性半導体メモリの書込み方法(請求項2)、 ・入力データの論理レベルが論理‘1’の場合には、メ
モリセルが第1−1の書込みしきい値電圧を持つように
該メモリセルに第1−1の書込みパルスを印加する第1
−1の書込みステップと、前記メモリセルの第1−1の
書込みしきい値電圧が予め決められた第1−1の上限電
圧以下であるかどうかを検証する第1−1の検証ステッ
プと、該第1−1の検証ステップで書込みしきい値電圧
が前記第1−1の上限電圧よりも大きいメモリセルが検
証された場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が
前記第1−1の上限電圧以下であることが検証されるま
で前記第1−1の書込みステップを再実行する再実行ス
テップと、入力データの論理レベルが論理‘2’の場合
には、メモリセルが第1−2の書込みしきい値電圧を持
つように該メモリセルに第1−2の書込みパルスを印加
する第1−2の書込みステップと、前記メモリセルの第
1−2の書込みしきい値電圧が予め決められた第1−2
の上限電圧以下であるかどうかを検証する第1−2の検
証ステップと、該第1−2の検証ステップで書込みしき
い値電圧が前記第1−2の上限電圧よりも大きいメモリ
セルが検証された場合に、該メモリセルの書込みしきい
値電圧が前記第1−2の上限電圧以下であることが検証
されるまで前記第1−2の書込みステップを再実行する
再実行ステップと、前記第1−1の検証ステップで前記
メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1−1の上限
電圧以下であることが検証された場合又は前記第1−2
の検証ステップで前記メモリセルの書込みしきい値電圧
が前記第1−2の上限電圧以下であることが検証された
場合に、入力データの論理レベルが論理‘1’の場合に
は、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1−1
の上限電圧よりも小さい予め決められた第2−1の上限
電圧以下であるかどうかを検証する第2−1の検証ステ
ップと、該第2−1の検証ステップで書込みしきい値電
圧が前記第2−1の上限電圧よりも大きいメモリセルが
検証された場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧
が前記第2−1の上限電圧以下となるように該メモリセ
ルに前記第1−1の書込みパルスとは異なる第2−1の
書込みパルスを印加して書込みを行う第2−1の書込み
ステップと、前記第2−1の検証ステップで前記メモリ
セルの書込みしきい値電圧が前記第2−1の上限電圧以
下であることが検証された場合に該メモリセルへの書込
みを終了するステップと、入力データの論理レベルが論
理‘2’の場合には、該メモリセルの書込みしきい値電
圧が前記第1−2の上限電圧よりも小さい予め決められ
た第2−2の上限電圧以下であるかどうかを検証する第
2−2の検証ステップと、該第2−2の検証ステップで
書込みしきい値電圧が前記第2−2の上限電圧よりも大
きいメモリセルが検証された場合に、該メモリセルの書
込みしきい値電圧が前記第2−2の上限電圧以下となる
ように該メモリセルに前記第1−2の書込みパルスとは
異なる第2−2の書込みパルスを印加して書込みを行う
第2−2の書込みステップと、前記第2−2の検証ステ
ップで前記メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2
−2の上限電圧以下であることが検証された場合に該メ
モリセルへの書込みを終了するステップとを有すること
を特徴とする不揮発性半導体メモリの書込み方法(請求
項3)、 ・入力データに応じて選択されたメモリセルが書込みし
きい値電圧を持つように該メモリセルに第1の書込みパ
ルスを印加する第1の書込みステップと、前記メモリセ
ルの書込みしきい値電圧が予め決められた第1の上限電
圧以下であるかどうかを検証する第1の検証ステップ
と、該第1の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記
第1の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場
合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の
上限電圧以下であることが検証されるまで前記第1の書
込みステップを再実行する再実行ステップと、前記第1
の検証ステップで前記メモリセルの書込みしきい値電圧
が前記第1の上限電圧以下であることが検証された場合
に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の上
限電圧よりも小さい予め決められた第2の上限電圧以下
であるかどうかを検証する第2の検証ステップと、該第
2の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第2の上
限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合に、該
メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上限電圧
以下となるように該メモリセルに前記第1の書込みパル
スとは異なる第2の書込みパルスを印加して書込みを行
う第2の書込みステップと、前記第2の検証ステップで
前記メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上限
電圧以下であることが検証された場合に、該メモリセル
の書込みしきい値電圧が第3の上限電圧以下であるかど
うかを検証する第3の検証ステップと、該第3の検証ス
テップにおいて、該メモリセルの書込みしきい値電圧が
第3の上限電圧以上であれば該メモリセルへの正常なデ
ータ書込みが行われたものとして書き込み動作を終了す
るステップと、該第3の検証ステップにおいて、該メモ
リセルの書込みしきい値電圧が第3の上限電圧よりも小
さければ該メモリセルへの正常なデータ書込みが行われ
なかったものと判定して、該メモリセルを不良セルとし
て認識し、書込み動作を終了するステップとを有するこ
とを特徴とする不揮発性半導体メモリの書込み方法(
求項4)、 ・前記入力データの論理レベルが論理‘0’レベルとは
異なることを特徴とする請求項2又は請求項3又は請求
項4記載の不揮発性半導体メモリの書込み方法(請求項
)、 ・前記各検証ステップは前記メモリセルから読み出すセ
ンス回路の基準電圧入力に印加する検証電圧を変更する
ことにより検証されることを特徴とする請求項2又は請
求項3又は請求項4記載の不揮発性半導体メモリの書込
み方法(請求項6)、 ・前記各書込みステップでの書込みはFN電流書込み動
作により行われることを特徴とする請求項2又は請求項
3又は請求項4記載の不揮発性半導体メモリの書込み方
法(請求項7)、 ・前記各書込みステップでの書込みはCHE書込み動作
により行われることを特徴とする請求項2又は請求項3
又は請求項4記載の不揮発性半導体メモリの書込み方法
請求項8)、を特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の不揮発性半導体メモリおよびその書き
込み方法における前記した構成手段によれば、フラッシ
ュメモリ等を構成する2層ゲ−ト構造型メモリセルの
「しきい値電圧の書込み動作終了後における分布バラツ
キ」を小さくし、動作マ−ジンを大きく取ることができ
る作用が生じる。その結果、動作電圧が低電圧化された
フラッシュメモリ等の誤書込み及び誤読出しを防止し、
その信頼性を高めることができる。また、多値デ−タの
同時一括書込みが実施できるので、書込み動作の高速化
が可能となる作用が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(実施
例)について図面を参照して説明するが、本発明は、以
下の実施例により限定されるものではなく、本発明(
揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法)の前記し
た要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更,変形が可能で
ある。
【0020】(実施例1)図1は、本発明に係る不揮発
性半導体メモリを適用したフラッシュメモリの一実施例
を示すブロック図である。また、図2は、図1に示すフ
ラッシュメモリの書込み動作の一実施例(実施例1)であ
る処理フロ−図であり、そして、この実施例1による書
込み処理フロ−により実現されるセルしきい値電圧(V
tm)の分布を図3(A),(B)に示す。
【0021】これらの図をもとに、本実施例1のフラッ
シュメモリの構成及びその動作について以下に説明す
る。なお、セルしきい値電圧(Vtm)は、消去状態(論
理‘0’)で高く、書込み状態(論理‘1’)で低く設定す
る。
【0022】図1において、制御回路は、動作モ−ドに
よってそれに必要な各種の制御信号を発生する。本実施
例1による消去動作モ−ドについては、前記した従来技
術と同様、前掲の図11(A)に示した処理フロ−により
“Vtm”を“Vt0以上”に設定する。その後、図1
に示すように、Xアドレス(AX)とYアドレス(AY)に
より、指定されたメモリセルに入力デ−タ(Din)を書込
み回路(WC)を介して書込む。このとき、入力デ−タ
(Din)が‘1’の場合のみ書込み動作を行うが、‘0’の
場合には、書込み動作(電圧印加)を行わない。(以後、
書込みとは「入力デ−タが‘0’でない場合」を指
す。)
【0023】本実施例1における書込み動作は、図2に
示す処理フロ−で行われる。まず、1回の書込みパルス
の電圧及び幅を“VP1”及び“TP1”として「書込み
(1)」を行う。その後、Vtmが所定のしきい値電圧
“Vt1以下”になったか否かを、メモリセルからの読
出し電圧(Vc)と検証電圧発生回路(VRG)で作った検
証電圧(Vr)とをセンス回路(SA)で比較することで
(図1参照)チェックする(→図2の「検証(1)」参照)。
その結果、「Vtm>Vt1」であれば「書込み(1)」を
再実行し、「Vtm≦Vt1」であれば「検証(2)」を実
行する(→図2参照)。
【0024】「検証(2)」では、検証電圧(Vr)を変化
させ、Vtmが「Vt10(<Vt1)」以下か否かをセン
ス回路(SA)で再度チェックする。その結果、「Vtm
>Vt10」であれば、1回の書込みパルスの電圧及び幅
を“VP2(≦VP1)”及び“TP2(≦TP1)”として
「書込み(2)」を行い、「Vtm≦Vt10」であれば、
メモリセルへの書込み動作を終了する。
【0025】このように、書込み動作,書込み検証動作
を、検証電圧を変えながら複数回に分けて実行すること
で、図3(A)の斜線部に分布するメモリセルのVtmを
「Vt10以下」に低くできる。また、図3(A)におい
て、Vtmが「Vt10以下」のメモリセルには、追加書
込み「書込み(2)」を行わないので、Vtmの変化は生
じない。従って、書込み動作終了後のVtm分布幅は、
従来の手段に比べて「Vt1−Vt10」だけ狭くなる。
【0026】(実施例2)図4は、図1のフラッシュメ
モリの書込み動作の他の実施例(実施例2)を示す処理フ
ロ−図であり、この実施例2による書込み処理フロ−に
より実現されるしきい値電圧(Vtm)の分布を図3の
(C)に示す。
【0027】本実施例2が前掲の図2に示した例(実施
例1)と異なる点は、3値デ−タ(論理‘0’,論理
‘1’,論理‘2’)の処理フロ−を示した点にある。
【0028】本実施例2における書込み動作は、図4に
示すように、メモリセルへの書込みデ−タが「デ−タ
‘1’」のとき、1回の書込みパルスの電圧及び幅を
“VP11”及び“TP11”として「書込み(1-1)」を行
い 、その後、Vtmが所定のしきい値電圧“Vt1以
下”になったか否かを、前掲の図2の例(実施例1)と同
様にチェックする(図4の「検証(1-1)」参照)。また、
メモリセルへの書込みデ−タが「デ−タ‘2’」のとき
は、1回の書込みパルスの電圧及び幅をVP12(≧VP1
1)及びTP12(≧TP11)として「書込み(1-2)」を行
い、その後、Vtmが所定のしきい値電圧“Vt2以
下”になったか否かをチェックする(図4の「検証(1-
2)」参照)。
【0029】以上の処理により、書込みの対象となって
いる全てのメモリセルにデ−タ‘1’又は‘2’を書き込
み、Vtmを図3(C)中の破線で示す分布にした後、前
掲の図2の例(実施例1)と同様にして、第2回目の検証
「検証(2-1)又は(2-2)」と書込み「書込み(2-1)又は(2-
2)」を行い、Vtmの分布幅をデ−タ‘1’のセルに対
しては「Vt1−Vt10」、デ−タ‘2’のセルに対して
は「Vt2−Vt20」だけ狭くする。このときの1回の
書込みパルスの電圧及び幅は、「デ−タ‘1’」,「デ
−タ‘2’」に対して、それぞれ“VP21(≦VP11)”
及び“TP21(≦TP11)”,“VP22(≦VP12)”及び
“TP22(≦TP12)”である。
【0030】ここで、図1に示すフラッシュメモリに含
まれるセンス回路(SA)及び検証電圧発生回路(VRG)
について、図5を参照して具体的に説明する。なお、図
5の(A)は、図1のフラッシュメモリに含まれるセンス
回路(SA)の一実施例を示す回路図であり、(B)は、同
じく図1のフラッシュメモリに含まれる検証電圧発生回
路(VRG)の一実施例を示す動作波形図である。
【0031】図5(A)に示すように、センス回路(SA)
は、pMOSFET TP1,TP2で構成されるカレン
トミラ−型負荷回路を有し、nMOSFET TN1,T
N2のゲ−トに入力される電圧(Vc,Vr)をセンスイ
ネ−ブル信号(SE)のタイミングで比較し、その結果を
出力信号(OUT)として取り出す。
【0032】Vcは、選択メモリセルのオン電流(即ち
「読出し電流」)と負荷回路(L)により決定される信号
電圧である。一方、Vrは、nMOSFET TN4とT
N5の導通状態により決定される検証電圧である。出力
信号(OUT)は、Vc<Vr時に高レベルとなり、Vc
>Vr時に低レベルとなる。検証電圧(Vr)は、切換信
号(P1,P2)により制御され、図5(B)に示すように、
Vr1とVr2の値を取ることができる。このVr1とV
r2の切換えにより、前記した「検証(1)」と「検証
(2)」の所定のしきい値電圧値“VT1とVt10”及び
“Vt2とVt20”の切換えを行う[前掲の図3(C),
図4参照]。
【0033】(実施例3)図6は、図1のフラッシュメ
モリの書込み動作のその他の実施例(実施例3)を示す処
理フロ−図であり、この実施例3による書込み処理フロ
−により実現されるセルしきい値電圧(Vtm)の分布を
図7に示す。
【0034】本実施例3が前掲の図2に示した例(実施
例1)と異なるところは、第2の検証及び書込みを行わ
ず、その代りにVtmが所定のしきい値電圧“Vt11以
上”か否かをチェックする点にある(→図6に示す「検
証(3)」参照)。
【0035】本実施例3による「検証(3)」において、
「Vtm≧Vt11」であれば、メモリセルへの正常なデ
−タ書込みが行われたものとして書込み動作を終了する
が、「Vtm<Vt11」であれば、このメモリセルへの
正常なデ−タ書込みが行われなかったと判定し、当メモ
リセルを不良セルとして認識し、書込み動作を終了する
(図6参照)。この結果、書込み動作後の正常なメモリセ
ルのVtm分布は、「Vt1〜Vt11」の間にあること
が保証される(図7参照)。
【0036】(実施例4)図8は、図1のフラッシュメ
モリの書込み動作の更にその他の実施例(実施例4)を示
す処理フロ−図であり、この実施例4による書込み処理
フロ−により実現されるセルしきい値電圧(Vtm)の分
布を図9に示す。
【0037】本実施例4では、前掲の図2に示した例
(実施例1)の実行後に、前掲の図6に示した例(実施例
3)の「検証(3)」を実行するようにしたものである(図
8参照)。この結果、書込み動作後の正常なメモリセル
のVtm分布が「Vt10〜Vt11」の間にあることが保
証される。即ち、Vtm分布幅が「Vt10−Vt11」に
狭くなる(図9参照)。
【0038】図10の(A)は、図8の例(実施例4)で使
用される検証電圧発生回路(VRG)の一例を示す回路図
であり、同(B)は、その動作波形図(検証電圧発生動作
図)である。本実施例4では、nMOSFET TN4,
TN5,TN6の導通状態を切換信号P1,P2,P3によ
り制御することで、検証電圧(Vr)として、Vr1,V
r2,Vr3の値を設定することができる[図10(A),
(B)参照]。これらの検証電圧「Vr1,Vr2,Vr
3」をメモリセルの所定のしきい値電圧「Vt1,Vt1
0,Vt11」と対応させてセンス回路(SA)の参照電圧
として用いることにより、本実施例4の図8に示す「検
証(1),検証(2),検証(3)」が実行される。
【0039】ところで、前記実施例3(図6に示す処理
フロ−による例)及び実施例4(図8に示す処理フロ−に
よる例)では、2値デ−タ(論理‘0’,論理‘1’)につ
いて説明したが、これら実施例3,4において、前掲の
図4に示した例(実施例2)と同様な手順を用いることに
より、3値デ−タ (論理‘0’,論理‘1’,論理‘2’)
及びそれ以上の多値デ−タの書込み動作にも適応可能で
あり、これらも本発明の一例である。
【0040】また、本発明の前記実施例として、セルし
きい値電圧が書込み動作により低下するタイプのメモリ
セル(FN型)について説明したが、逆に、セルしきい値
電圧が書込み動作により高くなるタイプのメモリセル
(CHE型)であっても、前記実施例と同様の手順により
書込み及び検証動作を行うことで、FN型と同様な効果
を得ることができ、これも本発明に包含されるものであ
る。さらに、本発明者等が開示し、提案した「多数のメ
モリセルに一括して異なるデ−タを書込む方法」[ISSC
C ダイジェスト(1994年)148〜149頁,同ダイジェスト(1
996年)36〜37頁参照]等に本発明を適用することも可能
であり、これらは、いずれも本発明に包含されるもので
ある。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体メモリおよ
びその書き込み方法では、以上詳記したとおり、デ−タ
書込み後のセルしきい値電圧の分布幅が狭くなるという
効果が生じ、このため、動作マ−ジンが大きくなり、多
値デ−タの書込み,読出しが容易にできるようになる利
点を有する。その理由は、本発明によれば、個々のセル
について「セルしきい値電圧の分布幅チェック」を行う
ことができるからである。
【0042】また、本発明に係る不揮発性半導体メモリ
およびその書き込み方法では、多値デ−タの書込み検証
時間が短くなるという効果が生じ、このため、書込みの
高速化ができるようになる利点を有する。その理由は、
本発明の「センス回路の基準電圧入力端子に印加する検
証電圧を多値デ−タに対応して変える手段」を採用する
ことで、ワ−ド線電圧を設定する手段に比して、より高
速に検証電圧の切換えが可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体メモリを適用した
フラッシュメモリの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のフラッシュメモリの書込み動作の一実施
例(実施例1)を示す処理フロ−図である。
【図3】書込み処理フロ−により実現される「セルしき
い値電圧の分布図」であって、そのうち(A),(B)は、
図2に示す処理フロ−(実施例1)により実現される同分
布図であり、(C)は、図4に示す処理フロ−(実施例2)
により実現される同分布図である。
【図4】図1のフラッシュメモリの書込み動作の他の実
施例(実施例2)を示す処理フロ−図である。
【図5】図1のフラッシュメモリに含まれるセンス回路
及び検証電圧発生回路を説明する図であって、そのうち
(A)は、センス回路(SA)の一実施例を示す回路図であ
り、(B)は、検証電圧発生回路(VRG)の一実施例を示
す動作波形図である。
【図6】図1のフラッシュメモリの書込み動作のその他
の実施例(実施例3)を示す処理フロ−図である。
【図7】図6の書込み処理フロ−(実施例3)により実現
されるセルしきい値電圧の分布図である。
【図8】図1のフラッシュメモリの書込み動作の更に他
の実施例(実施例4)を示す処理フロ−図である。
【図9】図8の書込み処理フロ−(実施例4)により実現
されるセルしきい値電圧の分布図である。
【図10】図1のフラッシュメモリに含まれる検証電圧
発生回路の他の実施例(図8の実施例4で使用する検証
電圧発生回路の一例)を説明する図であって、そのうち
(A)は、検証電圧発生回路図であり、(B)は、その検証
電圧発生動作図である。
【図11】従来のフラッシュメモリの消去動作及び書込
み動作の一例を示す処理フロ−図であって、そのうち
(A)は、消去動作フロ−図であり、(B)は、書込み動作
フロ−図である。
【図12】図11に示す「消去及び書込み処理フロ−」
により実現されるセルしきい値電圧の分布図であって、
そのうち(A)は、2値レベルをセルに書き込んだときの
セルしきい値電圧の分布図(2値セルのVtm分布図)で
あり、(B)は、3値レベルをセルに書き込んだときのセ
ルしきい値電圧の分布図(3値セルのVtm分布図)であ
る。
【図13】従来のフラッシュメモリの書込み動作の他の
例(特開平5−182474号公報に記載の技術)を示す処理フ
ロ−図である。
【図14】従来のフラッシュメモリの消去動作の他の例
(特開平7−312093号公報に記載の技術)を示す処理フロ
−図である。
【符号の説明】
WC 書込み回路 SA センス回路 DRG 検証電圧発生回路 L 負荷回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−182474(JP,A) 特開 平7−57484(JP,A) 特開 平7−93979(JP,A) 特開 平7−312093(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶デ−タを電気的に書込み可能な不揮
    発性のメモリセルが格子状に配置されてなるメモリセル
    アレイと、前記メモリセルへの記憶デ−タの書込みを行
    う書込み回路と、前記メモリセルから記憶デ−タを読み
    出すセンス回路と、前記書込み回路及びセンス回路の動
    作を制御する制御回路とを有し、前記制御回路による前
    記メモリセルに対する書込み検証動作を、センス回路の
    基準電圧入力端子に印加する第1の書き込み検証電圧を
    切り換えながら、複数段階に分けて行った後、前記セン
    ス回路の基準電圧入力端子に印加する第1の書込み検証
    電圧とは異なるセンス回路の基準電圧入力端子に印加す
    る第2の書込み検証電圧によって第2の書込み検証動作
    を行い、記憶データの書込み過剰の有無を検査すること
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 入力データに応じて選択されたメモリセ
    ルが書込みしきい値電圧を持つように該メモリセルに第
    1の書込みパルスを印加する第1の書込みステップと、 前記メモリセルの書込みしきい値電圧が予め決められた
    第1の上限電圧以下であるかどうかを検証する第1の検
    証ステップと、 該第1の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第1
    の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合
    に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の上
    限電圧以下であることが検証されるまで前記第1の書込
    みステップを再実行する再実行ステップと、 前記第1の検証ステップで前記メモリセルの書込みしき
    い値電圧が前記第1の上限電圧以下であることが検証さ
    れた場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記
    第1の上限電圧よりも小さい予め決められた第2の上限
    電圧以下であるかどうかを検証する第2の検証ステップ
    と、 該第2の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第2
    の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合
    に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上
    限電圧以下となるように該メモリセルに前記第1の書込
    みパルスとは異なる第2の書込みパルスを印加して書込
    みを行う第2の書込みステップと、 前記第2の検証ステップで前記メモリセルの書込みしき
    い値電圧が前記第2の上限電圧以下であることが検証さ
    れた場合に該メモリセルへの書込みを終了するステップ
    とを有することを特徴とする不揮発性半導体メモリの書
    込み方法。
  3. 【請求項3】 入力データの論理レベルが論理‘1’の
    場合には、メモリセルが第1−1の書込みしきい値電圧
    を持つように該メモリセルに第1−1の書込みパルスを
    印加する第1−1の書込みステップと、前記メモリセル
    の第1−1の書込みしきい値電圧が予め決められた第1
    −1の上限電圧以下であるかどうかを検証する第1−1
    の検証ステップと、該第1−1の検証ステップで書込み
    しきい値電圧が前記第1−1の上限電圧よりも大きいメ
    モリセルが検証された場合に、該メモリセルの書込みし
    きい値電圧が前記第1−1の上限電圧以下であることが
    検証されるまで前記第1−1の書込みステップを再実行
    する再実行ステップと、 入力データの論理レベルが論理‘2’の場合には、メモ
    リセルが第1−2の書込みしきい値電圧を持つように該
    メモリセルに第1−2の書込みパルスを印加する第1−
    2の書込みステップと、前記メモリセルの第1−2の書
    込みしきい値電圧が予め決められた第1−2の上限電圧
    以下であるかどうかを検証する第1−2の検証ステップ
    と、該第1−2の検証ステップで書込みしきい値電圧が
    前記第1−2の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証
    された場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前
    記第1−2の上限電圧以下であることが検証されるまで
    前記第1−2の書込みステップを再実行する再実行ステ
    ップと、 前記第1−1の検証ステップで前記メモリセルの書込み
    しきい値電圧が前記第1−1の上限電圧以下であること
    が検証された場合又は前記第1−2の検証ステップで前
    記メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1−2の上
    限電圧以下であることが検証された場合に、 入力データの論理レベルが論理‘1’の場合には、該メ
    モリセルの書込みしきい値電圧が前記第1−1の上限電
    圧よりも小さい予め決められた第2−1の上限電圧以下
    であるかどうかを検証する第2−1の検証ステップと、
    該第2−1の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記
    第2−1の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証され
    た場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第
    2−1の上限電圧以下となるように該メモリセルに前記
    第1−1の書込みパルスとは異なる第2−1の書込みパ
    ルスを印加して書込みを行う第2−1の書込みステップ
    と、前記第2−1の検証ステップで前記メモリセルの書
    込みしきい値電圧が前記第2−1の上限電圧以下である
    ことが検証された場合に該メモリセルへの書込みを終了
    するステップと、 入力データの論理レベルが論理‘2’の場合には、該メ
    モリセルの書込みしきい値電圧が前記第1−2の上限電
    圧よりも小さい予め決められた第2−2の上限電圧以下
    であるかどうかを検証する第2−2の検証ステップと、
    該第2−2の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記
    第2−2の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証され
    た場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第
    2−2の上限電圧以下となるように該メモリセルに前記
    第1−2の書込みパルスとは異なる第2−2の書込みパ
    ルスを印加して書込みを行う第2−2の書込みステップ
    と、前記第2−2の検証ステップで前記メモリセルの書
    込みしきい値電圧が前記第2−2の上限電圧以下である
    ことが検証された場合に該メモリセルへの書込みを終了
    するステップとを有することを特徴とする不揮発性半導
    体メモリの書込み方法。
  4. 【請求項4】 入力データに応じて選択されたメモリセ
    ルが書込みしきい値電圧を持つように該メモリセルに第
    1の書込みパルスを印加する第1の書込みステップと、 前記メモリセルの書込みしきい値電圧が予め決められた
    第1の上限電圧以下であるかどうかを検証する第1の検
    証ステップと、 該第1の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第1
    の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合
    に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第1の上
    限電圧以下であることが検証されるまで前記第1の書込
    みステップを再実行する再実行ステップと、 前記第1の検証ステップで前記メモリセルの書込みしき
    い値電圧が前記第1の上限電圧以下であることが検証さ
    れた場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記
    第1の上限電圧よりも小さい予め決められた第2の上限
    電圧以下であるかどうかを検証する第2の検証ステップ
    と、 該第2の検証ステップで書込みしきい値電圧が前記第2
    の上限電圧よりも大きいメモリセルが検証された場合
    に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が前記第2の上
    限電圧以下となるように該メモリセルに前記第1の書込
    みパルスとは異なる第2の書込みパルスを印加して書込
    みを行う第2の書込みステップと、 前記第2の検証ステップで前記メモリセルの書込みしき
    い値電圧が前記第2の上限電圧以下であることが検証さ
    れた場合に、該メモリセルの書込みしきい値電圧が第3
    の上限電圧以下であるかどうかを検証する第3の検証ス
    テップと、 該第3の検証ステップにおいて、該メモリセルの書込み
    しきい値電圧が第3の上限電圧以上であれば該メモリセ
    ルへの正常なデータ書込みが行われたものとして書き込
    み動作を終了するステップと、 該第3の検証ステップにおいて、該メモリセルの書込み
    しきい値電圧が第3の上限電圧よりも小さければ該メモ
    リセルへの正常なデータ書込みが行われなかったものと
    判定して、該メモリセルを不良セルとして認識し、書込
    み動作を終了するステップとを有することを特徴とする
    不揮発性半導体メモリの書込み方法。
  5. 【請求項5】 前記入力データの論理レベルが論理
    ‘0’レベルとは異なることを特徴とする請求項2又は
    請求項3又は請求項4記載の不揮発性半導体メモリの書
    込み方法。
  6. 【請求項6】 前記各検証ステップは前記メモリセルか
    ら読み出すセンス回路の基準電圧入力に印加する検証電
    圧を変更することにより検証されることを特徴とする
    求項2又は請求項3又は請求項4記載の不揮発性半導体
    メモリの書込み方法。
  7. 【請求項7】 前記各書込みステップでの書込みはFN
    電流書込み動作により行われることを特徴とする請求項
    2又は請求項3又は請求項4記載の不揮発性半導体メモ
    リの書込み方法。
  8. 【請求項8】 前記各書込みステップでの書込みはCH
    E書込み動作により行われることを特徴とする請求項2
    又は請求項3又は請求項4記載の不揮発性半導体メモリ
    の書込み方法。
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