JP3180377U - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貫通孔18が形成された管板8と、管板8の貫通孔18に挿通されて貫通孔18の軸方向一方側に向かって延びる伝熱チューブ11と、伝熱チューブ11と管板8とに接合された円管状のチューブカラー19と、を備え、チューブカラー19の軸方向一端は管板8の軸方向他方側の面8aに接合されている熱交換器を提供する。
【選択図】図3
Description
本考案の熱交換器は、貫通孔が形成された管板と、前記管板の前記貫通孔に挿通されて前記貫通孔の軸方向一方側に向かって延びる伝熱チューブと、管状をなし、前記伝熱チューブに接合され、かつ、軸方向一端が前記管板の軸方向他方側の面に接合されたチューブカラーと、を備えていることを特徴とする。
図1に示すように、焼却施設は、焼却炉1と、熱交換器2と、排ガスダクト3A,3Bと、空気ダクト4A,4Bとを、主な構成要素として備えている。
排ガスダクト3Aは、焼却炉1からの排ガスを熱交換器2に供給するように焼却炉1と熱交換器2とを接続している。空気ダクト4Aは、熱交換器2に空気を供給するダクトである。そして、熱交換器2は、排ガス(例えば850℃)と空気(例えば400℃)とを熱交換するように構成されている。
上側管板8及び下側管板9は、NCF 800H(インコロイ800H(登録商標)とも呼ばれる)等のステンレス金属によって形成されていることが、高温下における強度、耐食性の点で好ましいが、これに限ることはなく、SUS310S等のステンレスも採用可能である。
また、シェル内空間10aの空気の流れが伝熱チューブ11にできるだけ等しく当たるように、バッフルプレート17がシェル内空間10aに設けられている。
図3に示すように、本実施形態の熱交換器2の管板8と伝熱チューブ11との接続部は、管板8と伝熱チューブ11とがチューブカラー19を介して接続されている構成である。また、伝熱チューブ11は貫通孔18の軸方向他方側に所定距離突出しており、伝熱チューブ11の内部には、インサートチューブ21が挿入されている。以下、伝熱チューブ11の中心軸に沿う方向を単に軸方向と呼び、下方側を軸方向一方側、上方側を軸方向他方側と呼ぶ。
また、管板8の他方側の面8aには、断熱材26が配設されている。
また、チューブカラー19は、管板8,9と同様に、NCF 800H(インコロイ800H(登録商標)とも呼ばれる)等のステンレス鋼によって形成されているが、これに限ることはない。
本体管部22と本体管部22の他端に接合されたダミー管部23とから構成されている。伝熱チューブ11は、SUS310Sのような高温下での耐食性に優れたステンレス鋼によって形成されているが、これに限ることはなく、管板8やチューブカラー19と同様の材質としてもよい。
ダミー管部23は、伝熱チューブ11を本体管部22から上方に延長するように形成されており、本体管部22と略同一の肉厚及び直径とされている。また、ダミー管部23の他端は、端部に向かうに従って徐々に拡径する、ファンネル形状(漏斗形状)とされている。
D2=D1−(t+G)×2
であり、隙間Gがインサートチューブ21と伝熱チューブ11との間に略均一に形成されている。
なお、本実施形態では、インサートチューブ21の肉厚を伝熱チューブ11の肉厚と略同一としているが、これに限ることはなく、それぞれの肉厚を異なるものとしてもよい。
環状部材24は、断面円形の丸棒を環状に形成したものであり、ダミー管部23のファンネル部の上端に嵌まるような大きさとされている。インサートチューブ21を固定する際には、ダミー管部23に環状部材24を溶接したうえで、インサートチューブ21をダミー管部23(伝熱チューブ11)の内部に挿入し、インサートチューブ21のファンネル部を環状部材24に溶接する。
インサートチューブ21は伝熱チューブ11に取り付けた際、その下端が、管板8の下面よりも所定距離下方に位置するような長さを有している。
例えば、貫通孔18にチューブカラーを挿入する構成である場合、チューブカラーの肉厚を3mmとすると、本実施形態の貫通孔18よりも6mm以上穴径を大きくする必要があるため、本実施形態と比較すると管板の強度が低下する。
また、伝熱チューブ11の上端が、ファンネル形状とされていることによって、排ガスの流入効率を向上させることができる。
また、伝熱チューブ11及びインサートチューブ21はその軸方向他方側の端部が拡径するファンネル形状としたが、拡径しないストレート形状としてもよい。
8 上側管板
8a 面
9 下側管板
11 伝熱チューブ
18 貫通孔
19 チューブカラー
21 インサートチューブ
24 環状部材
G 隙間
Claims (6)
- 貫通孔が形成された管板と、
前記管板の前記貫通孔に挿通されて前記貫通孔の軸方向一方側に向かって延びる伝熱チューブと、
管状をなし、前記伝熱チューブに接合され、かつ、軸方向一端が前記管板の軸方向他方側の面に接合されたチューブカラーと、を備えていることを特徴とする熱交換器。 - 前記伝熱チューブと前記チューブカラーとは隅肉溶接によって接合されており、
前記チューブカラーの肉厚は、前記伝熱チューブとの溶接脚長よりも厚くされていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 前記チューブカラーの内径と、前記貫通孔の内径とは略同一とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
- 前記伝熱チューブの内側に軸方向他方側から挿入され、前記伝熱チューブと接合されるインサートチューブを備え、
前記伝熱チューブと前記インサートチューブとの間には隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。 - 前記伝熱チューブは前記貫通孔の軸方向他方側に所定距離突出しており、
前記伝熱チューブと前記インサートチューブとは、互いの軸方向他端にて接合されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。 - 前記伝熱チューブと前記インサートチューブとは、断面円形の環状部材を介して接合されていることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006060U JP3180377U (ja) | 2012-10-04 | 2012-10-04 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012006060U JP3180377U (ja) | 2012-10-04 | 2012-10-04 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3180377U true JP3180377U (ja) | 2012-12-13 |
Family
ID=48006960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012006060U Expired - Lifetime JP3180377U (ja) | 2012-10-04 | 2012-10-04 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3180377U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014136527A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 住友重機械工業株式会社 | 熱交換器の腐食対策方法、及び熱交換器の腐食対策構造 |
JP2016217654A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 熱交換器 |
KR20170014315A (ko) * | 2015-07-29 | 2017-02-08 | (주) 성부 | 열교환기용 튜브시트 제조방법 |
-
2012
- 2012-10-04 JP JP2012006060U patent/JP3180377U/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2014136527A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 住友重機械工業株式会社 | 熱交換器の腐食対策方法、及び熱交換器の腐食対策構造 |
JP2016217654A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 熱交換器 |
KR20170014315A (ko) * | 2015-07-29 | 2017-02-08 | (주) 성부 | 열교환기용 튜브시트 제조방법 |
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