JP3180190U - スライド式画像表示体 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し使用しても、滑らかに画像シートをスライドさせることができるとともに、画像シートに描かれた絵や文字を規則的かつ正確に表示することができるスライド式画像表示体を提供する。
【解決手段】万線シート2と画像シート3と、連結シート5と上面シート6と、画像シート3のスライドを案内する第一ガイド片及び第二ガイド片を有する背面シート4とを有し、万線シート2は、連結シート5を折り曲げることにより背面シート4に重ね合わされた画像シート3を覆うように、第一ガイド片及び第二ガイド片に接着する。
【選択図】図1

Description

本考案は、絵又は文字が分割して描かれた画像シートを万線シートに対してスライドさせることにより、万線シートを通して視認される絵又は文字を規則的に変化させ、あたかも動画のような画像を現出させるスライド式画像表示体に関する。
従来から、透明スリット部と不透明部とが交互に形成された万線シートに対して、絵や文字が分割して描かれた画像シートをスライドさせることにより、万線シートを通して視認される絵や文字を規則的に変化させ、あたかも動画のような画像を現出させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のスライド式画像表示体、たとえば、特許文献1記載の発明においては、絵が分割して描かれた絵シートの下面側に基板が設けられており、この基板には接着片を介して操作部が折り曲げ操作自在に接着されている。この操作部は絵シートの端部にも接合されており、操作部を折り曲げ操作することにより、絵シートを基板上でスライドさせることができるようになっている。絵シートの上面側にはフィルムが装着されており、絵シートに描かれた絵はフィルムの透明スリットを通して視認されるようになっている。そのため、操作部を折り曲げ操作することにより、フィルムを通して視認される絵が規則的に変化し、あたかも動画のような画像を見ることができる。
特開2010−228340号公報
万線シートを通して視認される絵や文字を正確に表示するためには、万線シートのスリットに対して垂直に画像シートをスライドさせる必要があるところ、特許文献1記載のスライド式画像表示体など、従来のスライド式画像表示体には、画像シートのスライドを案内するガイドが設けられていなかった。そのため、繰り返し使用しているうちに折り曲げ操作部等が損耗してしまうと、画像シートのスライド方向がずれてしまい、絵や文字が正確に表示されないおそれがあった。
また、折り曲げ操作により画像シートをスライドさせようとする場合、折り曲げ操作を滑らかに行うことができないと操作性が低下するうえ、折り曲げ操作による力が特定の部分に集中して当該部分が損耗しやすく、画像シートのスライド方向がずれてしまう原因となりかねなかった。
加えて、従来のスライド式画像表示体は、複数の構成部材を別個に切り出し、その後、これらの部材を接着することにより作製していたため、作製に手間と時間がかかり、部材の切り出し方によっては材料となるシートを無駄に使用することがあった。例えば、特許文献1記載の発明は、絵シート、絵シートをスライドさせる長方形状の操作部、絵シートを支持する基板、この基板に対して操作部を揺動自在に接着するための接着片、万線フィルムが接着されるシート等が別個に切り出され、その後、これらの部材を接着することにより作製されている。このように複数の部材を別個に作成するのは手間がかかり、部材の切り出し方によっては材料となるシートの切れ端が多くなり、材料を無駄に使用することがあった。また、その後に、これらの部材を正確に位置合わせしたうえで接着する作業は面倒で時間がかかるものであった。仮に、これらの部材を正確に位置合わせしたうえで接着しないと、画像シートのスライド方向がずれてしまい、万線シートを通して視認される絵や文字が正確に表示されないおそれがあった。
更に、この種のスライド式画像表示体に用いられる従来の万線シートは、透明スリット部と不透明部とが交互に形成されただけの単調なデザインであった。そのため、万線シートを介して表示される画像に奥行きが感じられず、舞台演出効果が弱いために興趣性に欠け、飽きやすいものであった。また、特許文献1記載の発明のように、絵シートに描かれた絵が外部に表示されたままの状態では、万線フィルムを通して視認される画像の内容が予測でき、面白味に欠けるものであった。
そこで、本考案は、このような従来のスライド式画像表示体が有していた問題点を解決しようとするものであり、繰り返し使用しても、滑らかに画像シートをスライドさせることができるとともに、画像シートに描かれた絵や文字を規則的かつ正確に表示することができるスライド式画像表示体を提供することを目的とする。また、本考案は、材料となるシートを無駄に使用することなく、短時間で正確に作製することができるスライド式画像表示体を提供することを目的とする。また、本考案は、
万線シートを介して表示される画像の表現性を向上させたスライド式画像表示体を提供することを目的とする。
本考案の第1の態様は、透明スリット部と当該透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成された万線シートと、当該透明スリット部及び当該不透明部の横幅を基準に絵又は文字が分割して描かれた画像シートとを有し、当該画像シートをスライドさせると当該透明スリット部を通して複数の絵又は文字が規則的に表示されるスライド式画像表示体であって、
前記画像シートと第一折目を介して設けられる連結シートと、
前記連結シートと第二折目を介して設けられ、当該第二折目に沿って折り曲げたときに前記連結シートに重なり合う上面シートと、
前記上面シートと第三折目を介して設けられ、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げたときに前記画像シートに重なり合い、前記万線シートに対して前記画像シートをスライド可能に支持する背面シートと、
前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第四折目を介して設けられ、当該第四折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第一ガイド片と、
前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第五折目を介して設けられ、当該第五折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第二ガイド片と、
を有し、
前記万線シートは、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げることにより前記背面シートに重ね合わされた前記画像シートを覆うように、前記背面シートに固着された前記第一ガイド片及び前記第二ガイド片に接着してあり、
前記第三折目は、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げたときに、前記画像シートに接する位置に形成されるとともに、前記第二折目は前記第一折目に対して垂直方向に形成されることを特徴とするスライド式画像表示体を提供する。
前記画像シートと、前記背面シートと、前記連結シートと、前記上面シートと、前記第一ガイド片と、前記第二ガイド片とは、1枚のシートから切り出された連続した平面体であることが好ましい。また、前記万線シートには、シルクスクリーン印刷又はオフセット印刷により絵又は文字が描かれていることが好ましい。
本考案の第2の態様は、透明スリット部と当該透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成された万線シートと、当該透明スリット部及び当該不透明部の横幅を基準に絵又は文字が分割して描かれた画像シートとを有し、当該画像シートをスライドさせると当該透明スリット部を通して複数の絵又は文字が規則的に表示されるスライド式画像表示体であって、
前記画像シートと第一折目を介して設けられる第一操作シートと、
前記第一操作シートと第二折目を介して設けられ、当該第二折目に沿って折り曲げたときに前記第一操作シートに重なり合う第二操作シートと、
前記第二操作シートと第三折目を介して設けられ、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げたときに前記画像シートに重なり合い、前記万線シートに対して前記画像シートをスライド可能に支持する背面シートと、
前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第四折目を介して設けられ、当該第四折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第一ガイド片と、
前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第五折目を介して設けられ、当該第五折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第二ガイド片と、
を有し、
前記万線シートは、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げることにより前記背面シートに重ね合わされた前記画像シートを覆うように、前記背面シートに固着された前記第一ガイド片及び前記第二ガイド片に接着してあり、
前記第一折目と前記第二折目と前記第三折目とは相互に平行に形成され、前記第一操作シートのスライド方向の寸法を前記第二操作シートのスライド方向の寸法よりも短く形成することにより、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げたときに、前記第一折目と前記第三折目とが重なり合わないことを特徴とするスライド式画像表示体を提供する。
前記画像シートと、前記背面シートと、前記第一操作シートと、前記第二操作シートと、前記第一ガイド片と、前記第二ガイド片とは、1枚のシートから切り出された連続した平面体であることが好ましい。
前記万線シートには、シルクスクリーン印刷又はオフセット印刷により絵又は文字が描かれていることが好ましい。
本考案のスライド式画像表示体は上述したように構成されており、本考案のスライド式画像表示体によれば、繰り返し使用しても、滑らかに画像シートをスライドさせることができるとともに、画像シートに描かれた絵や文字を規則的かつ正確に表示することができる。さらに、万線シートを通して視認される画像の内容を予測させないことで、上面シートを開いて画像を見たときの驚きや面白味を増すことができる。
また、本考案のスライド式画像表示体によれば、材料となるシートを無駄に使用することなく、短時間で正確に作製することができる。また、本考案のスライド式画像表示体によれば、静止画と動画とを複合させた多様な表現が可能であり、画像に奥行きを持たせることができ、よって、万線シートを介して表示される画像の表現性を向上できる。
本考案の実施例1のスライド式画像表示体の模式図である。 本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体を示す平面図である。 本考案の実施例1のスライド式画像表示体の万線シートの平面図である。 本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体の組立方法の説明図である。 本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体に対して万線シートを接着した状態を示す組立状態説明図である。 本考案の実施例2のスライド式画像表示体の模式図である。 本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体を示す平面図である。 本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体の組立方法の説明図である。 本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体に対して万線シートを接着した状態を示す組立状態説明図である。 本考案の実施例3のスライド式画像表示体の模式図である。 本考案の実施例3のスライド式画像表示体の見開きシートの平面図である。
以下、本考案のスライド式画像表示体の一実施形態について、図面を参照し実施例を用いて具体的に説明するが、本考案はこれらに限定されるものではない。なお、各図とも、作図上、各部材の厚みは省略してある。
(構成)
図1は、本考案の実施例1のスライド式画像表示体の模式図である。図2は、本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体を示す平面図である。また、図3は、本考案の実施例1のスライド式画像表示体の万線シートの平面図である。
本実施例1のスライド式画像表示体1は、この本体10と万線シート2とにより構成されている。スライド式画像表示体1は、略長方形状の万線シート2と、絵が分割して描かれた長方形状の画像シート3と、万線シート2に対して画像シート3をスライド可能に支持する長方形状の背面シート4とを有する。画像シート3には、第一折目11を介して長方形状の連結シート5が設けられており、この連結シート5には、第二折目12を介して長方形状の上面シート6が設けられている。この上面シート6は第三折目13を介して背面シート4に連結されている。
図1に示すように、連結シート5と上面シート6とによりスライド操作部7が構成されており、このスライド操作部7を把持し、図1の矢印で示すいずれかの方向に折り曲げると、背面シート4上で画像シート3がスライドするようになっている。第二折目12に沿って連結シート5を折り曲げたときに、第一折目11と第三折目13とは重なり合わないように形成されているので、このスライド操作を滑らかに行うことができる。
図2に示すように、上面シート6は画像シート3のサイズよりも一回り大きく設定されている。したがって、上面シート6を第二折目12に沿って折り曲げ、次いで、上面シート6を第三折目13で折り曲げて画像シート3に重ね合わせると、上面シート6により画像シート3の全体が覆い隠されるようになっている。そのため、上面シート6を背面シート4に重ね合わせた状態、即ちスライド式画像表示体1を閉じた状態にすると、外側からは画像シート3に描かれた絵や文字を見ることができない。このような構成をとることにより、上面シート6を初めて開くまでは、万線シート2を通して視認される画像の内容を予測させないことができるので、上面シート6を開いて画像を見たときの驚きや面白味を増すことができる。
万線シート2には、透明スリット部と、この透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成されている。画像シート3には、万線シート2の透明スリット部及び不透明部の横幅を基準にして、万線シート2に対し画像シート3を透明スリット方向と垂直な方向にずらした時に動画的に見えるように、絵が分割して描かれている。なお、本実施例では、画像シート3には、魚やタコの絵が分割して描かれているが、画像シート3に描かれるものは全くの自由であり、絵や文字の他、図形や記号を描くこともできる。これらの絵や文字等に彩色を施しても良く、万線シート2の不透明部2bを黒色以外のカラーで彩色しても良い。
この万線シート2の表面には、シルクスクリーン印刷により、岩礁及びヒトデの絵が描かれている。なお、万線シート2に描かれるものは全くの自由であり、その印刷方法もシルクスクリーン印刷やオフセット印刷の他、万線シート2の素材に合わせて様々な印刷方法を用いることができる。
このように、万線シート2に絵を描くことにより、万線シート2を通して視認される画像の表現性を向上させることができる。すなわち、画像シート3に描かれる絵等が奥行きをもって視認されるとともに、静止画として視認させたい絵等を万線シート2に描き、動画として視認させたい絵等を画像シート3に描くことにより、静止画と動画とを複合させた多様な表現が可能となる。本実施例によれば、万線シート2に描かれた岩礁やヒトデは、いわば静止画として視認され、画像シート3に描かれた魚やタコはいわば動画として視認されることになり、万線シート2を通して視認される画像の舞台演出効果を高めることができる。このように多様な表現が可能となるため、物語性や趣向性に富む演出を施すことができる。
(組立方法)
図2に示すとおり、本体10は、画像シート3と、第一折目11を介して設けられる連結シート5と、連結シート5と第二折目12を介して設けられる上面シート6と、上面シート6と第三折目13を介して設けられる背面シート4と、背面シート4の一辺に第四折目14を介して設けられる第一ガイド片8aと、背面シート4の一辺に第五折目15を介して設けられる第二ガイド片8bと、背面シート4の一辺に第六折目16を介して設けられる接着片9とにより構成されている。第一ガイド片8aと第二ガイド片8bとは平行に配置されており、画像シート3のスライド方向を案内する機能を有している。なお、画像シート3の裏面には、上述の絵が分割して描かれているが、この絵は、図2の平面図においては裏面側に配置されているので図示されない。
本実施例においては、画像シート3、背面シート4、連結シート5、上面シート6、第一ガイド片8a、第二ガイド片8b、及び接着片9のそれぞれは、1枚のシートから連続的に切り出されることにより形成されている。とくに、本実施例においては、第二折目12は第一折目11(第三折目13)に対して垂直方向に形成されており、これにより、組立前の本体10は、全体視して略長方形状の形状となっている。
図3に示すように、万線シート2には、透明スリット部と、この透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成されている。
図4は、本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体の組立方法の説明図である。
図4に示すとおり、第一ガイド片8aは、第四折目14に沿って画像シート3のスライド面側に折り曲げられ、両面テープや接着剤等により、背面シート4に固着される。また、第二ガイド片8bは、第五折目15に沿って画像シート3のスライド面側に折り曲げられ、両面テープや接着剤等により、背面シート4に固着される。かかる構成により、画像シート3のスライド移動は、第一ガイド片8a及び第二ガイド片8bにより案内されるようになっている。
また、接着片9は、第六折目16に沿って画像シート3のスライド面側に折り曲げられ、両面テープや接着剤等により、背面シート4に固着される。なお、本実施例においては、接着片9を設けているが、これを設けないことも可能である。
連結シート5を第二折目12に沿って折り曲げると、図4に示すとおり、連結シート5は上面シート6に重なり合い、画像シート3は背面シート4に重なり合い、画像シート3を挟み込むようにして第一スライド片8a及び第二スライド片8bが配置されるようになっている。本実施例では、連結シート5のスライド方向の寸法は、上面シート6のスライド方向の寸法よりも短く設定されている。かかる構成により、連結シート5を第二折目12に沿って折り曲げたときに、第三折目13が画像シート3に接する位置に配置され、第一折目11と第三折目13とが重なり合わないように形成されているので、スライド操作部7のスライド操作を滑らかに行うことができる。
図5は、本考案の実施例1のスライド式画像表示体の本体に対して万線シートを接着した状態を示す組立状態説明図である。
万線シート2は、図4に示すように、画像シート3を背面シート4に重ね合わせた後、図5に示すように、背面シート4に固着された第一ガイド片8a及び第二ガイド片8b並びに接着片9に両面テープや接着剤等により接着される。万線シート2を第一ガイド片8a等に対して接着することにより、スライド式画像表示体1は完成する。
完成されたスライド式画像表示体1において、画像シート3は、万線シート2と背面シート4との間に挟み込まれた状態となる。しかし、万線シート2と背面シート4との間には、同一のシートから作られることにより画像シート3と同一の厚みを持つ第一ガイド片8aと第二ガイド片8bと接着片9が接着剤等により接着されているので、万線シート2と背面シート4との間の隙間は、画像シート3の厚みよりも僅かに大きくなるため、画像シート3を滑らかにスライドさせることができる。
従来のスライド式画像表示体では複雑な形状のパーツを多数切り出す必要があり、材料となるシートの切れ端が多数出て材料の無駄が多くなり、また各パーツの切り出しや複数個所の位置を同時に合わせての複雑な組み合わせや張り合わせなど、製造工程も多かった。また、1枚で画像表示体本体を作製することは仕組み上困難であった。
しかし、本実施例によれば、本体10を構成する画像シート3、背面シート4、連結シート5、上面シート6及び第一ガイド片8a、第二ガイド片8b、接着片9は1枚のシートから連続して切り出されており、特に、全体視して略長方形状の構成であることから、シートの切れ端が少なく、材料を無駄にしてしまうということが少ない。たとえば、定型のA3用紙を型抜きして、図1に示される本体10を切り出すこともでき、この場合には、シートの切れ端が少なく、材料を無駄にしてしまうということが少ない。また、部材を切り出す際に、第一折目11、第二折目12、第三折目13、第四折目14、第五折目15となる部分に破線状の切り込み等を入れておくことにより、正確な位置に折目を簡単に形成することができる。
このように、1枚の平面体から構成されるとともに第一折目11、第二折目12、第三折目13、第四折目14、第五折目15の形成された本体10は、簡単かつ正確に組み立てることができる。すなわち、接着剤等を用いつつ、上述の手順により、折目に沿って各シートを折り曲げれば簡単に本体10を組み立てることができる。正確な位置に第一折目11、第二折目12、第三折目13、第四折目14、第五折目15が形成されているため、このようにして組立てられた各部材は正確な位置合わせがなされており、画像シート3のスライド方向が正確であり、万線シート2を通して視認される絵や文字を正確に表示することができる。
図1に示すとおり、スライド操作部7を把持し、図1の矢印で示すいずれかの方向に折り曲げることにより背面シート4に対する上面シート6の開度を変化させることにより、背面シート4上で画像シート3がスライドし、上述のとおり、万線シート2を通して視認される画像の変化を楽しむことができる。上述のとおり、第一折目11と第三折目13とは重なり合わないように形成されているので、スライド操作を滑らかに行うことができ、操作性が高く、スライド操作による力が特定の部分に集中することが少ないので損耗しにくく、繰り返し使用しても画像シートのスライド方向がずれてしまうということが少ない。加えて、画像シート3は、ガイド8a、8bにより案内されるため、画像シート3のスライド方向がずれてしまうことを防ぐことができ、長期間にわたって、絵や文字を正確に表示することができる。
(効果)
本実施例によれば、繰り返し使用しても、滑らかに画像シートをスライドさせることができるとともに、画像シートに描かれた絵や文字を規則的かつ正確に表示することができる。また、本考案のスライド式画像表示体によれば、材料となるシートを無駄に使用することなく、短時間で正確に作製することができる。また、本考案のスライド式画像表示体によれば、万線シートを介して表示される画像の表現性を向上できる。
(構成)
図6は、本考案の実施例2のスライド式画像表示体の模式図である。図6に示すとおり、実施例2のスライド式画像表示体21は、万線シート22と、絵が分割して描かれた画像シート23と、万線シート22に対して画像シート23をスライド可能に支持する背面シート24とを有する。第一操作シート25と第二操作シート26とによりスライド操作部27が構成されており、このスライド操作部27を把持し、図6の矢印で示すいずれかの方向に折り曲げると、背面シート24上で画像シート23がスライドするようになっている。
図7は、本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体を示す平面図である。図7に示すとおり、本体30は、画像シート23と、画像シート23と第一折目31を介して設けられる第一操作シート25と、第一操作シート25と第二折目32を介して設けられ、第二折目32に沿って折り曲げたときに第一操作シート25に重なり合う第二操作シート26と、第二操作シート26と第三折目33を介して設けられ、第二折目32に沿って第一操作シート25を折り曲げたときに画像シート23に重なり合い、万線シート22に対して画像シート23をスライド可能に支持する背面シート24と、画像シート23のスライド方向に沿って背面シート24の一辺に第四折目34を介して設けられる第一ガイド片28aと、画像シート23のスライド方向に沿って背面シート24の一辺に第五折目35を介して設けられる第二ガイド片28bと、背面シート24の一辺に第六折目36を介して設けられる接着片29とにより構成される。なお、接着片29は設けなくても良い。
本実施例によれば、本体30を構成する画像シート23、背面シート24、第一操作シート25、第二操作シート26、第一ガイド片28a、第二ガイド片28b、及び接着片29は1枚のシートから切り出された連続した平面体となっている。なお、画像シート23の裏面には、上述の絵が分割して描かれているが、この絵は、図7においては裏面側に配置されているので図示されない。
第一折目31と第二折目32と第三折目33とは相互に平行に形成され、第一操作シート25のスライド方向の寸法を第二操作シート26のスライド方向の寸法よりも短く形成することにより、図6に示すとおり、第二折目32に沿って第一操作シート25を折り曲げたときに、第一折目31と第三折目33とが重なり合わないようになっている。従って、スライド操作を滑らかに行うことができる。
上述した以外の万線シート22の構成及び万線シート22の表面に描かれた絵の構成並びに作用効果については、図1等に示す実施例1と同様であり、説明を省略する。また、画像シート23の構成及び画像シート23に分割して描かれた絵の構成並びに作用効果についても実施例1と同様であり、説明を省略する。
(組立方法)
つぎに、本体30の組立方法を説明するが、基本的には、実施例1として示した本体10の組立て方法と同様なので、簡潔に述べる。
図8は、本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体の組立方法の説明図である。図8に示すとおり、第一ガイド片28aは、第四折目34に沿って折り曲げられ、背面シート24に固着される。また、第二ガイド片28bは、第五折目35に沿って折り曲げられ、背面シート24に固着される。画像シート23のスライド移動は、背面シート24に固着された第一ガイド片28a及び第二ガイド片28bにより案内されるようになっている。接着片29は、第六折目36に沿って折り曲げられ、背面シート24に固着される。
第一操作シート25を第二折目32に沿って折り曲げると、図8に示すとおり、第一操作シート25は第二操作シート26に重なり合い、画像シート23は背面シート24に重なり合い、この画像シート23を挟み込むようにして第一スライド片28a及び第二スライド片28bが配置されるようになっている。
図9は、本考案の実施例2のスライド式画像表示体の本体に対して万線シートを接着した状態を示す組立状態説明図である。万線シート22は、図9に示すように、画像シート23を背面シート24に重ね合わせた後、画像シート23を覆うように、背面シート24に固着された第一ガイド片28a及び第二ガイド片28b並びに接着片29に両面テープや接着剤等により接着される。万線シート22を接着することにより、スライド式画像表示体21は完成する。
(効果)
実施例2によれば、上述した実施例1と同様な効果を奏する。さらに、実施例2では、下記に示す効果を奏する。
本実施例によれば、本体30は1枚のシートから連続して切り出されており、特に、全体視して縦長の略長方形状の構成であることから、シートの切れ端が少なく、材料を無駄にしてしまうということが少ない。たとえば、ロール紙を型抜きして、図7に示される本体30を切り出すこともでき、この場合には、シートの切れ端が少なく、材料を無駄にしてしまうということが少ない。また、部材を切り出す際に、折目となる部分に破線状の切り込み等を入れておくことにより、正確な位置に折目を簡単に形成することができる。
このように、実施例2において、1枚の平面体から構成されるとともに、あらかじめ第一折目31等の形成された本体30は、実施例1の本体10と同様、簡単に組み立てることができる。このようにして組立てられた各部材は正確な位置合わせがなされており、画像シート23のスライド方向が正確で、万線シート22を通して視認される絵や文字を正確に表示することができる点も、実施例1と同様である。
図10は、本考案の実施例3のスライド式画像表示体の模式図である。図11は、本考案の実施例3のスライド式画像表示体の見開きシートの平面図である。図10に示す実施例3のスライド式画像表示体41は、図6に示す実施例2のスライド式画像表示体21に対して、見開きシート42を固着したものである。図10及び図11に示すとおり、見開きシート42は、画像シート23よりも一回りサイズの大きい開閉面42aと、開閉面42aと谷折りの折目43を介して設けられる固着面42bとを有しており、この折目43を中心に開閉自在となっている。
見開きシート42の固着面42bは、折目43が第四折目34に沿って平行に配置されるようにして、背面シート24の裏面に接着剤等で固着される。それゆえ、見開きシート42は、折目43を中心に開閉自在となっている。この見開きシート42を閉じると、画像シート23よりも一回りサイズの大きい開閉面42aが画像シート23や万線シート22を覆うことになるので、見開きシート42を閉じた状態にすると、外側からは万線シート22や画像シート23に描かれた絵や文字を見ることができない。また、実施例3は、実施例2のスライド式画像表示体21に見開きシート42を固着したものであるので、上述した実施例2で述べた作用効果をも奏する。
なお、本考案は、上記実施例1〜3で述べた実施の形態に限定されず、その考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。
1 スライド式画像表示体(実施例1)
2 万線シート
3 画像シート
4 背面シート
5 連結シート
6 上面シート
7 スライド操作部
8a 第一ガイド片
8b 第二ガイド片
9 接着片
10 本体
11 第一折目
12 第二折目
13 第三折目
14 第四折目
15 第五折目
16 第六折目
21 スライド式画像表示体(実施例2)
22 万線シート
23 画像シート
24 背面シート
25 第一操作シート
26 第二操作シート
27 スライド操作部
28a 第一ガイド片
28b 第二ガイド片
29 接着片
30 本体
31 第一折目
32 第二折目
33 第三折目
34 第四折目
35 第五折目
36 第六折目
41 スライド式画像表示体(実施例3)
42 見開きシート
42a 開閉面
42b 固着面
43 折目

Claims (6)

  1. 透明スリット部と当該透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成された万線シートと、当該透明スリット部及び当該不透明部の横幅を基準に絵又は文字が分割して描かれた画像シートとを有し、当該画像シートをスライドさせると当該透明スリット部を通して複数の絵又は文字が規則的に表示されるスライド式画像表示体であって、
    前記画像シートと第一折目を介して設けられる連結シートと、
    前記連結シートと第二折目を介して設けられ、当該第二折目に沿って折り曲げたときに前記連結シートに重なり合う上面シートと、
    前記上面シートと第三折目を介して設けられ、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げたときに前記画像シートに重なり合い、前記万線シートに対して前記画像シートをスライド可能に支持する背面シートと、
    前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第四折目を介して設けられ、当該第四折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第一ガイド片と、
    前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第五折目を介して設けられ、当該第五折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第二ガイド片と、
    を有し、
    前記万線シートは、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げることにより前記背面シートに重ね合わされた前記画像シートを覆うように、前記背面シートに固着された前記第一ガイド片及び前記第二ガイド片に接着してあり、
    前記第三折目は、前記第二折目に沿って前記連結シートを折り曲げたときに、前記画像シートに接する位置に形成されるとともに、前記第二折目は前記第一折目に対して垂直方向に形成されることを特徴とするスライド式画像表示体。
  2. 前記画像シートと、前記背面シートと、前記連結シートと、前記上面シートと、前記第一ガイド片と、前記第二ガイド片とは、1枚のシートから切り出された連続した平面体であることを特徴とする請求項1記載のスライド式画像表示体。
  3. 前記万線シートには、シルクスクリーン印刷又はオフセット印刷により絵又は文字が描かれていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライド式画像表示体。
  4. 透明スリット部と当該透明スリット部の横幅の整数倍の幅を持つ不透明部とが平行して交互に複数形成された万線シートと、当該透明スリット部及び当該不透明部の横幅を基準に絵又は文字が分割して描かれた画像シートとを有し、当該画像シートをスライドさせると当該透明スリット部を通して複数の絵又は文字が規則的に表示されるスライド式画像表示体であって、
    前記画像シートと第一折目を介して設けられる第一操作シートと、
    前記第一操作シートと第二折目を介して設けられ、当該第二折目に沿って折り曲げたときに前記第一操作シートに重なり合う第二操作シートと、
    前記第二操作シートと第三折目を介して設けられ、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げたときに前記画像シートに重なり合い、前記万線シートに対して前記画像シートをスライド可能に支持する背面シートと、
    前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第四折目を介して設けられ、当該第四折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第一ガイド片と、
    前記画像シートのスライド方向に沿って前記背面シートの一辺に第五折目を介して設けられ、当該第五折目に沿って折り曲げて前記背面シートに固着させることにより、前記画像シートのスライドを案内する第二ガイド片と、
    を有し、
    前記万線シートは、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げることにより前記背面シートに重ね合わされた前記画像シートを覆うように、前記背面シートに固着された前記第一ガイド片及び前記第二ガイド片に接着してあり、
    前記第一折目と前記第二折目と前記第三折目とは相互に平行に形成され、前記第一操作シートのスライド方向の寸法を前記第二操作シートのスライド方向の寸法よりも短く形成することにより、前記第二折目に沿って前記第一操作シートを折り曲げたときに、前記第一折目と前記第三折目とが重なり合わないことを特徴とするスライド式画像表示体。
  5. 前記画像シートと、前記背面シートと、前記第一操作シートと、前記第二操作シートと、前記第一ガイド片と、前記第二ガイド片とは、1枚のシートから切り出された連続した平面体であることを特徴とする請求項4記載のスライド式画像表示体。
  6. 前記背面シートの裏面には、前記第四折目又は前記第五折目に沿って設けられた折目を中心に開閉自在の見開きシートが固着されることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のスライド式画像表示体
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