JP3179738B2 - 建築物の基礎構造 - Google Patents

建築物の基礎構造

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JP3179738B2 JP20054797A JP20054797A JP3179738B2 JP 3179738 B2 JP3179738 B2 JP 3179738B2 JP 20054797 A JP20054797 A JP 20054797A JP 20054797 A JP20054797 A JP 20054797A JP 3179738 B2 JP3179738 B2 JP 3179738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
基礎に係り、特に、施工性に優れた建築物の基礎構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅等の建築物の基礎として
は、その外周及び内周側における仕切部分に構築される
布基礎が知られている。この種の布基礎を構築する場
合、まず、布基礎の構築箇所を、合板、鉄板などからな
る型枠によって囲い、この型枠によって囲った部分へコ
ンクリートを打設し、硬化後に、型枠を取り外し、その
後、構築した布基礎の上端にモルタルを塗って土台の載
る規定の高さとなるようにレベルを調整していた。ま
た、基礎に断熱材を取り付ける場合は、型枠の内側に予
め断熱材を配設して打設コンクリートと一体化させた
り、あるいは布基礎の構築後に、この布基礎の表面に断
熱材を後貼りしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の基礎
構造にあっては、その天端レベルの調整に関してもモル
タルを塗る工程を要し、また、断熱材を用いる場合に
も、予め断熱材を型枠に取り付けておくか、あるいは型
枠の取り外し後に、構築した基礎へ後貼りする工程が必
要であり、その作業に多大な手間を要していた。しか
も、この型枠として合板を用いる場合、何度も使い回し
ができないため、省資源の観点からも無駄なものとなっ
ている。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、極めて容易に構築することができ、省資源化を図
ることが可能な建築物の基礎構造を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の建築物の基礎構造は、地盤に設置さ
れて上部に建築物が構築される基礎構造であって、内側
に打設空間が形成され、該打設空間にコンクリートを打
設硬化させることにより、この打設コンクリートととも
に基礎を構成する埋め込み型枠と、この埋め込み型枠の
下端部に設けられ、前記コンクリートの打設前に、前記
埋め込み型枠の高さを調整可能なレベル調整機構とを有
し、前記レベル調整機構は、設置面に固定されるベース
部と、このベース部に上下方向の軸線を中心として回動
可能に支持されたねじ部を有する回転体と、この回転体
のねじ部に螺合され、かつ前記埋め込み型枠の下端部の
切欠部に着脱可能に取り付けられた昇降体とを有してな
り、該昇降体は、両側部に、先端部にノコ刃が形成され
た突条を有し、該突条を前記埋め込み型枠の切欠部の両
側部に形成されたスリットに嵌合させることにより前記
埋め込み型枠に取り付けられ、前記レベル調整機構の前
記回転体を回転させることにより、前記昇降体とともに
前記埋め込み型枠が昇降されて高さ調整されることを特
徴としている。
【0006】請求項2記載の建築物の基礎構造は、外周
側に構築される布基礎と、この布基礎の内周側における
所定位置に設置されるコラム基礎とを有してなり、前記
コラム基礎は、内部がコンクリートの打設空間とされた
円筒形状の埋め込み型枠から構成されていることを特徴
としている。請求項3記載の建築物の基礎構造は、請求
項1または請求項2記載の建築物の基礎構造において、
前記埋め込み型枠が、発泡系断熱材から成形されている
ことを特徴としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の建築
物の基礎構造を図によって説明する。図1において、符
号1は、建築物の基礎である。この基礎1は、外周側に
設けられた布基礎2と、この布基礎2の内周側における
所定場所に設置されたコラム基礎3とから構成されてお
り、いずれもフーチング4の上部に設置されている。そ
して、これら布基礎2とコラム基礎3との間、あるいは
各コラム基礎3同士に、図2に示すように、それぞれ大
引5及び土台6が設置され、その上部に建築物が構築さ
れるようになっている。
【0011】まず、上記基礎1を構成するコラム基礎3
の構造について説明する。これらコラム基礎3は、図3
に示すように、フーチング4の上部に設置される円筒状
の埋め込み型枠からなるコラム型枠11であり、このコ
ラム型枠11の内部にコンクリートが打設されるように
なっている。このコラム型枠11は、円筒状に形成され
たコラム本体12と、このコラム本体12の下端部に設
けられた複数のレベル調整機構13とから構成されてお
り、これらレベル調整機構13によってコラム本体12
の高さが上下に調整可能とされている。コラム本体12
には、その内周側に上下方向へ沿って複数の溝部14が
形成されており、コンクリートを打設して硬化させた際
に、コンクリートとの良好な一体化が図れるようになっ
ている。
【0012】コラム本体12は、下部コラム本体12a
と、上部コラム本体12bとからなるもので、下部コラ
ム本体12aの上部に上部コラム本体12bが連結され
ている。即ち、下部コラム本体12a及び上部コラム本
体12bには、互いの連結箇所に凹凸嵌合可能な凹部及
び凸部(図示略)が形成されている。そして、このコラ
ム本体12の下部コラム本体12aの下端部の周方向3
カ所に前記レベル調整機構13が等間隔に設けられてい
る。
【0013】次に、これらレベル調整機構13について
説明する。図4及び図5に示すように、下部コラム本体
12aの下端部には、切欠部15が形成されており、こ
れら切欠部15に前記レベル調整機構13が設けられて
いる。このレベル調整機構13は、側面視L字状に形成
されたベース体21と、このベース体21に回動可能に
設けられた回転体22と、この回転体22に取り付けら
れた昇降体23とから構成されている。
【0014】ベース体21は、フーチング4の上面に固
定されるベース部21aと、このベース部21aをフー
チング4に固定した際に、上下に立設される支持部21
bとから構成されている。ベース部21aには、一つま
たは複数の取り付け孔部24が形成されており、これら
取り付け孔部24にコンクリート釘25等を挿通してフ
ーチング4へ打ち込むことにより、このベース部21a
がフーチング4に固定されるようになっている。支持部
21bには、その上端部にベース部21aと同一方向へ
突出された支持片26が形成されており、この支持片2
6には、前記回転体22の上端部が挿通されて、この回
転体22の上端部を回動可能に支持する支持孔部27が
形成されている。
【0015】また、ベース部21aにも支持孔部28が
形成されており、回転体22の下端部がベース部21a
の支持孔部28に回動可能に支持されている。支持部2
1bには、その下端部近傍に角孔からなる窓部29が形
成されており、この窓部29には、回転体22の下端部
近傍に設けられたダイヤル31が配置されている。即
ち、この回転体22の下端部近傍に設けられたダイヤル
31を窓部29内に入り込ませることにより、ダイヤル
31と支持部21bとが干渉しないようになっている。
回転体22は、ダイヤル31の上部側がねじ部32とさ
れており、このねじ部32には、前記昇降体23の内面
側に設けられためねじ部33が螺合されている。
【0016】昇降体23は、断面視コ字状に形成されて
おり、この昇降体23の両側面には、外方に突出する突
条34が上下方向に沿って形成されている。これら突条
34は、その先端部がノコ刃34aとされている。ま
た、これら突条34の基部には、昇降体23の下方側に
スリット34bが形成されおり、これら突条34の特に
下方側における弾性変形の容易化が図られている。そし
て、この昇降体23の側面に形成された突条34を、下
部コラム本体12aの切欠部15の側部に、その上下方
向に沿って形成されたスリット35に嵌合させることに
より、このレベル調整機構13が下部コラム本体12a
の切欠部15に装着されている。また、このとき、昇降
体23の突条34に形成されたノコ刃34aがスリット
35に食い込むことにより、この昇降体23が下部コラ
ム本体12aに確実に保持される。なお、昇降体23の
突条34をスリット35に嵌合させる際には、突条34
の特に下方側が内側に弾性変形されることにより、突条
34を容易にスリット35に嵌合させることができる。
そして、上記構成のレベル調整機構13の回転体22に
設けられたダイヤル31を回動させると、回転体22の
ねじ部32にめねじ部33が螺合された昇降体23が昇
降され、これにより、コラム本体12が昇降されるよう
になっている。なお、このコラム型枠11は、下部コラ
ム本体12a及び上部コラム本体12bを上下に連結し
たが、基礎の構築高さに応じて上下に連結せずに、下部
ブロック本体12aの高さとしても良く、あるいは、上
部コラム本体12bの上部にさらに連結しても良い。
【0017】次に、布基礎を構成する型枠について説明
する。図6及び図7において、符号41は、フーチング
4の上部に設置された埋め込み型枠からなる布基礎ブロ
ックである。この布基礎ブロック41は、上下に連結さ
れた二つのブロック本体42から構成されている。この
ブロック本体42は、図8に示すように、一対の側板部
43を有するもので、これら側板部43同士の間に複数
のリブ44が長手方向へ間隔をあけて設けられており、
これらリブ44によって側板部43同士が間隔をあけて
連結されている。
【0018】また、このブロック本体42を構成する側
板部43には、その上端部に、凸部45が形成されてお
り、同下端部に、前記凸部45と嵌合する凹部46が形
成されている。そして、このブロック本体42を上下に
連結する際に、これら凸部45と凹部46とが互いに凹
凸嵌合するようになっている。そして、この上下に連結
したブロック本体42の両側板部43同士の間へコンク
リートが打設されるようになっている。
【0019】また、ブロック本体42には、その端部に
開口部47が形成されており、この開口部47を介して
長手方向へ互いに連結したブロック本体42同士の間に
打設したコンクリートが行き渡るようになっている。な
お、この開口部47には、図9及び図10に示すよう
に、上下に分割可能な蓋体48が嵌合されるようになっ
ており、上下の連結部分における開口部47には、その
まま嵌合され、下端及び上端における開口部47には、
分割した蓋体48が嵌合されるようになっている。そし
て、布基礎ブロック41の端部となる部分における開口
部47に、蓋体48を嵌合させて、この開口部47を閉
鎖することにより、この蓋体48によって布基礎ブロッ
ク41の端部からの打設コンクリートの流出が防止され
るようになっている。
【0020】また、この布基礎ブロック41には、その
両端部における下端部に、前述したレベル調整機構13
が設けられている。即ち、これらレベル調整機構13の
回転体22のダイヤル31を回動させることにより、昇
降体23とともに布基礎ブロック41が昇降されるよう
になっている。なお、この布基礎ブロック41は、ブロ
ック本体42同士を上下に連結したが、この場合も基礎
の構築高さに応じて上下に連結せずに、一つのブロック
本体42の高さとしても良く、あるいは、さらに複数の
ブロック本体42を上下に連結しても良い。
【0021】次に、本実施の形態の基礎を構築する場合
の施工の手順を説明する。 (1)予め構築したフーチング4の上部に、布基礎ブロ
ック41及びコラム型枠11を設置する。即ち、布基礎
2を構築する外周のフーチング4の上部に布基礎ブロッ
ク41を配置するとともに、その内周側におけるフーチ
ング4の上部の所定位置にコラム型枠11を配置し、そ
れぞれのレベル調整機構13を構成するベース体21の
ベース部21aをフーチング4へ固定する。 (2)次いで、これら布基礎ブロック41及びコラム型
枠11を、それぞれのレベル調整機構13を操作するこ
とにより昇降させ、それぞれの天端の高さを、所定の高
さに調整する。 (3)その後、これら布基礎ブロック41及びコラム型
枠11の下端部とフーチング4との間をモルタル等によ
って封鎖し、それぞれの内部にコンクリートを打設す
る。
【0022】上記(1)〜(3)の作業を行うことによ
り、極めて容易に、布基礎2及びその内周側にコラム基
礎3を構築することができる。つまり、上記実施の形態
の基礎構造によれば、布基礎2及びその内部に設けられ
るコラム基礎3を、埋め込みの型枠であるコラム型枠1
1及び布基礎ブロック41を用いて構築するものである
ので、その作業効率を大幅に向上させることができ、さ
らには、型枠としてあまり使い回しができない合板を用
いる場合と比較して、省資源の観点からも極めて有利で
ある。また、上記布基礎ブロック41及びコラム型枠1
1には、それぞれレベル調整機構13が設けられて、そ
の天端高さを予め所定の高さに合わせておくことができ
るので、従来のように、構築後に、天端にモルタルを塗
り付ける等の作業を行って高さを調整する必要がなく、
さらなる作業の高効率化を図ることができる。
【0023】また、上記布基礎ブロック41をそれぞれ
発泡系の成形断熱材によって成形することができる。そ
して、このように、これら布基礎ブロック41自体を断
熱材とすることにより、従来のように、型枠に予め断熱
材を取り付けておいて打設コンクリートに一体化させた
り、打設コンクリートによって構築した布基礎に断熱材
を後貼りする作業を不要とすることができ、これによ
り、さらなる作業の高効率化を図ることができる。
【0024】なお、上記の例では、フーチング4を従来
の構築の仕方で構築したが、このフーチング4を埋め込
み型枠によって構成することもできる。図11及び図1
2に示すものは、フーチング4を埋め込み型枠によって
構築するもので、このフーチング4には、型枠からなる
フーチングブロック51が用いられている。即ち、この
フーチングブロック51の上面に前記布基礎ブロック4
1が設置されるようになっている。
【0025】フーチングブロック51は、図13にも示
すように、断面視コ字状に形成されたもので、その両側
部には、長手方向へ沿って下方へ突出した脚部52が形
成されている。このフーチングブロック51の上面側に
は、前記布基礎ブロック41の幅寸法にて上部を取り除
くことにより嵌合溝53が長手方向に沿って形成されて
おり、この嵌合溝53に前記布基礎ブロック41が嵌合
されるようになっている。この嵌合溝53には、表裏に
貫通する窓部54が形成されており、これら窓部54に
は、幅方向にわたって設けられた複数のリブ55が、長
手方向へ間隔をあけて設けられている。
【0026】また、このフーチングブロック51には、
その両端部における脚部52に、切欠部56が形成され
ており、これら切欠部56には、前記構造のレベル調整
機構13が設けられている。即ち、このフーチングブロ
ック51の脚部52に形成された切欠部56の側部に
も、レベル調整機構13の昇降体23に形成された突条
34が嵌合可能なスリット35が形成されており、この
スリット35へ昇降体23の突条34が嵌合されてレベ
ル調整機構13が取り付けられている。また、フーチン
グブロック51には、その両側部近傍に、長手方向へ沿
って複数の空気抜き孔57が間隔をあけて形成されてい
る。上記構成のフーチングブロック51を用いる場合
は、フーチングブロック51自体にレベル調整機構13
が設けられて、その上下の調整が可能であるので、布基
礎ブロック41のレベル調整機構13は不要である。
【0027】そして、上記フーチングブロック51を用
いて布基礎2を構築する場合、まず、このフーチングブ
ロック51を所定の場所に設置して、その上部に形成さ
れた溝部53に布基礎ブロック41を嵌合させて設置す
る。この状態において、フーチングブロック51に設け
られたレベル調整機構13を操作して、このフーチング
ブロック51を上下に移動させ、布基礎ブロック41の
天端の高さ調整を行う。
【0028】次いで、フーチングブロック51の下端の
隙間をモルタル等によって塞ぎ、布基礎ブロック41の
上端部からコンクリートを打設する。このようにする
と、打設コンクリートが布基礎ブロック41内を通っ
て、フーチングブロック51内にその窓部54から入り
込み、このフーチングブロック51内にコンクリートが
充填される。また、このとき、フーチングブロック51
の両側部近傍に形成された空気抜き孔57からフーチン
グブロック51内の空気が流出することにより、このフ
ーチングブロック51内の隅々まで完全にコンクリート
を充填させることができる。
【0029】なお、フーチングブロック51に形成され
た窓部54は、図14に示すように、蓋部材58を取り
付けることにより、閉鎖することができるようになって
いる。即ち、このフーチングブロック51上に、布基礎
ブロック41を設置しない場合に、この蓋部材58を取
り付けて、窓部54を閉鎖することができるようになっ
ている。
【0030】次に、コラム型枠11及び布基礎ブロック
41の下端部に設けられたレベル調整機構の他の例を、
コラム型枠11を例にとって説明する。図15から図1
7に示すように、このレベル調整機構61は、フーチン
グ4の上面に固定されるベース部62と、このベース部
62に設けられためねじ部63に螺合される回転体64
と、この回転体64の上部に設けられた支持部65とか
ら構成されている。ベース部62は、複数の孔部66が
形成されたベース板67と、このベース板67上に設け
られた前記めねじ部63とからなるもので、このベース
板67の孔部66からコンクリート釘25等をフーチン
グ4の上面に打ち込むことにより、このベース部62が
フーチング4の上部に固定されるようになっている。
【0031】回転体64は、その下方側がねじ部71と
され、このねじ部71の上部には、ダイヤル72が設け
られている。そして、この回転体64のねじ部71が前
記ベース部62のめねじ部63に螺合されている。つま
り、ダイヤル72を回動させることにより、ベース部6
2のめねじ部63への回転体64のねじ部71のねじ込
み量が調整されて上下に移動するようになっている。支
持部65は、断面視コ字状に形成された嵌合部73と、
この嵌合部73の下端に設けられた保持部74とを有し
ており、この支持部65の嵌合部73は、前記コラム型
枠11の切欠部15の上端に嵌合されるようになってい
る。また、この支持部65の保持部74は、保持孔75
を有するもので、この保持孔75に前記回転体64の上
端部が保持され、この回転体64が回動可能に支持され
ている。
【0032】そして、上記構成のレベル調整機構61に
よれば、ダイヤル72を回動させると、ベース部62の
めねじ部63への回転体64のねじ部71のねじ込み量
が調整されて回転体64自体が昇降することとなり、こ
れにより、コラム型枠11の高さを調整することができ
る。なお、このレベル調整機構61の場合、回転体64
とコラム型枠11の切欠部15との間に隙間が形成され
ているので、コラム型枠11の高さ調整の終了後に、コ
ラム型枠11の切欠部15の外側に、カバー76を取り
付けて、この切欠部15を閉鎖し、コンクリートの流出
を禁止させる。
【0033】また、図18及び図19に示すものは、他
の構造のレベル調整機構である。このレベル調整機構8
1は、側面視L字状に形成されたベース部82と、コラ
ム型枠11の下端部に取り付けられた係合部83とから
構成されている。ベース部82は、フーチング4の上面
に固定されるベース板82aと、このベース板82aの
端部にて立設された係合板82bとから構成されたもの
で、ベース板82aには、フーチング4の上面へコンク
リート釘25によって固定する際に、コンクリート釘2
5が挿通される複数の孔部84が形成されている。ま
た、係合板82bには、その一方の面に、それぞれ下方
へ向かって傾斜した複数の凸部からなるベースノコ刃部
85が形成されている。
【0034】係合板82bは、コラム型枠11の下端部
に形成された薄肉部86に嵌合される断面コ字状に形成
されたもので、この係合部83の外面側には、上方へ向
かって傾斜した複数の凸部からなる型枠ノコ刃部87が
形成されている。そして、上記構成のレベル調整機構8
1によってコラム型枠11の高さを調整する場合は、こ
のレベル調整機構81を構成するベース部82を、ベー
ス板82aの突出方向を内側に向けて所定位置に、つま
り、このベース部82の係合板82bのベースノコ刃部
85とコラム型枠11に取り付けた係合部83の型枠ノ
コ刃部87とが互いに係合する位置に、コンクリート釘
25によってそれぞれ固定する。
【0035】次いで、これらベース部82の係合板82
bのベースノコ刃部85に、係合部83の型枠ノコ刃部
87が係合するように、コラム型枠11を上方から設置
する。このようにすると、ベース部82及び係合部83
のベースノコ刃部85と型枠ノコ刃部87とが互いに係
合し、コラム型枠11が保持されて、フーチング4の上
部に設置されることとなる。ここで、このコラム型枠1
1の天端の高さを所定高さに調整する場合は、このコラ
ム型枠11を上方からさらに押し込む。このようにする
と、ベース部82及び係合部83のそれぞれのベースノ
コ刃部85と型枠ノコ刃部87との係合位置が次第に下
方へずれることとなる。そして、コラム型枠11の天端
の位置が所定位置となったところで、このコラム型枠1
1の下方への押し込みをやめることにより、このコラム
型枠11が、その天端が所定高さに調整された状態にフ
ーチング4の上部に設置される。
【0036】なお、上記レベル調整機構61、81も、
コラム型枠11に限らず、布基礎ブロック41あるいは
フーチングブロック51のレベル調整機構として用いる
ことができるのは勿論である。また、レベル調整機構1
3、61、81は、上記コラム型枠11、布基礎ブロッ
ク41及びフーチングブロック51に限らず、いずれも
他の形状の断熱型枠に取り付けて用いることができるの
は勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の建築物
の基礎構造によれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1記載の建築物の基礎構造によれば、埋め込み型
枠を用いて基礎を構築するものであるので、取り外しが
必要な従来の型枠を用いた基礎と比較して、施工作業の
効率を大幅に向上させることができ、さらには、型枠と
してあまり使い回しができない合板を用いる場合と比較
して、省資源の観点からも極めて有利である。また、埋
め込み型枠の下端部にレベル調整機構が設けられ、設置
高さを調整することができるので、従来のように、構築
後に、天端にモルタルを塗り付ける等の作業を行って高
さを調整する必要がなく、さらなる作業の高効率化を図
ることができる。また、レベル調整機構を構成する回転
体を回動させることにより、極めて容易に、昇降体とと
もに埋め込み型枠を昇降させてその高さ調整を行うこと
ができる。
【0038】
【0039】請求項2記載の建築物の基礎構造によれ
ば、布基礎の内周側の基礎が円筒状のコラム基礎である
ので、床下空間の通気性を良好にすることができるとと
もに、床下配管を良好に行うことができ、しかも、布基
礎と比較して、施工作業の簡略化を図ることができると
ともに、コンクリートを節約することができ、これによ
り、コスト低減を図ることができる。 請求項3記載の建
築物の基礎構造によれば、埋め込み型枠自体を発泡系断
熱材によって成形したので、従来のように、型枠に予め
断熱材を取り付けておいて打設コンクリートに一体化さ
せたり、あるいは打設コンクリートによって構築した基
礎に断熱材を後貼りする作業を不要とすることができ、
これにより、さらなる作業の高効率化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造を説
明する基礎の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造を説
明する基礎の一部の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられるコラム型枠の構成及び構造を説明するコラム型
枠の斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチングブ
ロックに装着されるレベル調整機構の構成及び構造を説
明するレベル調整機構の分解斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチングブ
ロックに装着されるレベル調整機構の構成及び構造を説
明するレベル調整機構の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられる布基礎ブロックの構成及び構造を説明する布基
礎ブロックの斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられる布基礎ブロックの構成及び構造を説明する布基
礎ブロックの断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられる布基礎ブロックを構成するブロック本体の平面
図及び側面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に用
いられる布基礎ブロックの組み立て方を説明する布基礎
ブロックの分解側面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられる布基礎ブロックの組み立て方を説明する布基
礎ブロックの分解正面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられる布基礎ブロック及びフーチングブロックの構
成及び構造を説明するフーチングブロック及び布基礎ブ
ロックの斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられる布基礎ブロック及びフーチングブロックの構
成及び構造を説明するフーチングブロック及び布基礎ブ
ロックの断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるフーチングブロックの構成及び構造を説明す
るフーチングブロックの平面図、断面図及び正面図であ
る。
【図14】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるフーチングブロックの窓部の閉鎖の仕方を説
明するフーチングブロック及び蓋体の分解斜視図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチング
ブロックに装着される他のレベル調整機構の構成及び構
造を説明するコラム型枠の斜視図である。
【図16】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチング
ブロックに装着される他のレベル調整機構の構成及び構
造を説明するレベル調整機構の分解斜視図である。
【図17】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチング
ブロックに装着される他のレベル調整機構の構成及び構
造を説明するレベル調整機構の断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチング
ブロックに装着される他のレベル調整機構の構成及び構
造を説明するコラム型枠の斜視図である。
【図19】 本発明の実施の形態の建築物の基礎構造に
用いられるコラム型枠、布基礎ブロック及びフーチング
ブロックに装着される他のレベル調整機構の構成及び構
造を説明するレベル調整機構の断面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 布基礎 3 コラム基礎 11 コラム型枠(埋め込み型枠) 13、61、81 レベル調整機構 21 ベース部 22 回転体 23 昇降体 32 ねじ部 41 布基礎ブロック(埋め込み型枠) 51 フーチングブロック(埋め込み型枠) 62 ベース部 63 めねじ部 64 回転体 71 ねじ部 82 ベース部 83 係合部 85 ベースノコ刃部 87 型枠ノコ刃部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−32023(JP,A) 特開 平8−209816(JP,A) 実開 昭62−175152(JP,U) 実開 昭61−26744(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/01 E04B 1/16 E04B 1/76

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に設置されて上部に建築物が構築さ
    れる基礎構造であって、 内側に打設空間が形成され、該打設空間にコンクリート
    を打設硬化させることにより、この打設コンクリートと
    ともに基礎を構成する埋め込み型枠と、 この埋め込み型枠の下端部に設けられ、前記コンクリー
    トの打設前に、前記埋め込み型枠の高さを調整可能なレ
    ベル調整機構とを有し、 前記レベル調整機構は、設置面に固定されるベース部
    と、このベース部に上下方向の軸線を中心として回動可
    能に支持されたねじ部を有する回転体と、この回転体の
    ねじ部に螺合され、かつ前記埋め込み型枠の下端部の切
    欠部に着脱可能に取り付けられた昇降体とを有してな
    り、 該昇降体は、両側部に、先端部にノコ刃が形成された突
    条を有し、該突条を前記埋め込み型枠の切欠部の両側部
    に形成されたスリットに嵌合させることにより前記埋め
    込み型枠に取り付けられ、 前記レベル調整機構の前記回転体を回転させることによ
    り、前記昇降体とともに前記埋め込み型枠が昇降されて
    高さ調整される ことを特徴とする建築物の基礎構造。
  2. 【請求項2】 外周側に構築される布基礎と、この布基
    礎の内周側における所定位置に設置されるコラム基礎と
    を有してなり、 前記コラム基礎は、内部がコンクリートの打設空間とさ
    れた円筒形状の埋め込み型枠から構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の基礎構造。
  3. 【請求項3】 前記埋め込み型枠は、発泡系断熱材から
    成形されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の建築物の基礎構造。
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