JP3179535U - 男女兼用組立式排泄容器支持部材及びこれを用いた組立式排泄容器 - Google Patents

男女兼用組立式排泄容器支持部材及びこれを用いた組立式排泄容器 Download PDF

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Abstract

【課題】折畳み保管が可能でコンパクトになり、保管スペースが狭くても良く、しかも糞尿容器と組み合わせて簡単に男女兼用組立式排泄容器とすることができ、使用時の扱いが極めて容易であり、更に使用後の処置も容易である組立式排泄容器の提供。
【解決手段】本考案の組立式排泄容器支持部材は、断面台形状の男女兼用組立式排泄容器支持部材からなり、該支持部材は、底部と該底部の両側にそれぞれ有する側壁部と該側壁部の上部に握り部を有し、更に該側壁部に続いて、天井部で接続するために対応した位置に固定部材を有する天井部とを有し、更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有する。糞尿容器は板状環状部材及び袋体からなり、前記袋体は上端開口部の下方に開閉用ファスナーを有すると共に袋体の両側面には襠を有していてもよく、更に前記袋体の上端開口部は板状環状部材の周囲で接続されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、男女兼用組立式排泄容器支持部材及びこれに男女兼用の糞尿容器(男女兼用ポケットトイレともいう。)を組み合わせた組立式排泄容器に関するものであり、更に詳しくは病院、介護施設や災害時等において使用される男女兼用組立式排泄容器支持部材及びこれに男女兼用の糞尿容器を組み合わせた組立式排泄容器に関するものである。
近年、病院や災害時等で使用されるトイレ、また身体障害者、高齢者等のための介護施設等で使用される携帯用トイレが知られており、例えば男性用、女性用、男女兼用等各種の携帯用トイレが市販されている。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン等の可燃性合成樹脂の薄板によって2つに分割された尿瓶形状の平坦な底部、周縁部および開口部の周囲に糊代を形成し、この糊代を熱融着等の手段で接着して容器状に形成したもので、可燃性合成樹脂の板を糊代で接着するので、単価が非常に安くなり使い捨てに適し、その結果看護人や看護師の手間が大幅に改善されることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また従来の使い捨て排泄用容器は、耐水化剤を含む単一の紙繊維層で形成されたものやパルプモールド成形法によって成形された耐水性を有する外層と該外層の内側に吸液性を有する内層を備え、その形状は使用時の使い易さを考慮し、角が丸みを帯びた正三角形状断面の中空の本体部からなり、該本体部の前部が前方に向かって傾斜して切り欠かれて開口部を形成している使い捨て排泄用容器が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実登第3040565号(段落0005、段落0006、段落0009、段落0021、図1図2、図7) 特開2002−102110(段落0008、段落0020、段落0041、図5、図7)
しかしながら、特許文献1は、可燃性合成樹脂の薄板によって2つに分割された尿瓶形状の平坦な底部、周縁部および開口部の周囲に糊代を形成し、この糊代を熱融着等の手段で接着して容器形状に形成したもので、これは公知の尿瓶と同一形状の容器を可燃性合成樹脂の薄板を底部を中心にして2つに分割し、かつ底部を除く周縁部に接着用の糊代を形成し、この糊代で熱融着等の手段で接着したものであり、単価が非常に安くなり使い捨てや焼却が可能になる等の効果を奏する点で好ましいが、完成品が従来のものと同じ形状であるため、大量の製品を保管して置かなければならない病院や身体障害者、高齢者等のための介護施設等で使用する場合、十分な保管場所を確保しなければならず問題となっていた。またこの尿採取用容器は尿瓶と同じ形状であるため、女性用の尿採取用容器とするためには本体の開口部の先端形状を下腹部に密着するように公知の形状とすると記載されてはいるものの、具体的にどのような形状か不明であるばかりでなく、仮に公知の形状とするとしても男女二種類の尿採取用容器を製作する必要があり、製作単価が高くなり、使用に際し男女二種類の尿採取用容器から男性用か女性用かを選択しなければならないという煩わしさがある点で問題であった。また特許文献2は、パルプモールド成形法によって成形された耐水性を有する外層と該外層の内側に吸液性を有する内層を備えた使い捨て排泄用容器は、パルプモールド成形法によって成形されるので、製造方法が複雑かつ多大な設備を必要とし製造コストが高く問題であるばかりでなく使用後に処分しやすいという利点はあるものの、大量の製品を保管して置かなければならない病院や身体障害者、高齢者等のための介護施設等で使用する場合、十分な保管場所を確保しなければならず問題となっていた。
そこで、本考案者等は、上記の問題点を種々検討した結果、折畳み保管が可能でコンパクトになり、保管スペースが狭くても良く、しかも男女兼用の糞尿容器(例えば、糞尿容筒袋)と組み合わせることにより簡単に男女兼用組立式排泄容器とすることができ、使用時の扱いが極めて容易であり、更に使用後の処置も回収して再生原料とし再利用するか又はそのままゴミとして焼却処理することができることを見出し、ここに本考案をなすに至った。
したがって、本考案が解決しようとする課題は、折畳み保管が可能でコンパクトになり、保管スペースが狭くても良い男女兼用の糞尿容器支持枠と該男女兼用の糞尿容器(例えば、糞尿容筒袋)と組み合わせることにより簡単に男女兼用組立式排泄容器とすることができ、使用時の扱いが極めて容易であり、更に使用後の処置も回収して再生原料とし再利用するか又はそのままゴミとして焼却処理することができる男女兼用組立式排泄容器支持部材及びこれに男女兼用の糞尿容器を組み合わせた組立式排泄容器を提供することにある。
本考案の上記各課題は、以下の各考案によってそれぞれ達成される。
(1)断面台形状の男女兼用組立式排泄容器支持部材からなり、該支持部材は、底部と該底部の両側にそれぞれ有する側壁部と該側壁部の上部に握り部を有し、更に該側壁部に続いて、天井部で接続するために対応した位置に固定部材を有する天井部とを有し、更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有する平板状部材から組み立てられており、前記天井部を重ねて固定部材で固定して断面台形状とすることを特徴とする組立式排泄容器支持部材。
(2)前記組立式排泄容器支持部材に、板状環状部材及び袋体からなり、前記袋体は上端開口部の下方に開閉用ファスナーを有すると共に袋体の両側面には襠を有していてもよく、更に前記袋体の上端開口部は板状環状部材の周囲で接続されている糞尿容器が組み合わされていることを特徴とする前記第1項に記載の組立式排泄容器。
(3)前記組立式排泄容器支持部材の前方部下部に男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の一方が挿入される空間を有し、また上部の天井部には、他方より長く前方に延びた天井部を有し、前記板状環状部材の下部を前記空間に挿入し、かつ上部の長く前方に延びた天井部の下に嵌合して固定してなることを特徴とする前記第2項に記載の組立式排泄容器。
(4)前記男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の両端にはそれぞれ一対の孔を有することを特徴とする前記第2項又は第3項に記載の組立式排泄容器。
本考案の第1項に記載の組立式排泄容器支持部材によれば、断面台形状とすることにより男女兼用の糞尿容器を容易に挿入することができる。また組立式排泄容器支持部材が、底部と該底部の両側にそれぞれ有する側壁部と該側壁部の上部に握り部を有し、更に該側壁部に続いて、天井部で接続するために対応した位置に固定部材を有する天井部とを有し、更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有する平板状部材からなることにより、Z型に折畳んで保管することができるので、場所を取らず、皿に簡単かつ容易に組立てられるばかりでなく男女兼用であるので、看護人や看護師等が男女の区別なく労力を要しないで採用することができるという優れた効果を奏するものである。更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有することにより、男女兼用の糞尿容器と組み合わせたとき、板状環状部材の開口部が上方を向くので尿もれがなくかつ安心して使用することができるという優れた効果を奏するものである。
また上記の本考案の第2項に記載の組立式排泄容器は、前記第1項に記載の前記組立式排泄容器支持部材に男女兼用の糞尿容器が組み合わされていることにより、板状環状部材の開口部が上方を向くので尿もれがなくかつ安心して使用することができるという優れた効果を奏するものである。上記の本考案の第3項に記載の組立式排泄容器は、前記第2項又は第3項に記載の前記組立式排泄容器支持部材の前方部下部に男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の一方が挿入される空間を有し、また上部の天井部には、他方より長く前方に延びた天井部を有し、前記板状環状部材の下部を前記空間に挿入し、かつ上部の長く前方に延びた天井部の下に嵌合して固定してなることにより、組立式排泄容器支持部材の前方開口部に糞尿容器を容易かつ簡単に取り付けることができ、看護人や看護師の手間が省けるばかりでなく、使い捨てや使用後の処置も回収して再生原料とし再利用するか又はそのままゴミとして焼却処理することができるという優れた効果を奏するものである。
上記の本考案の第4項に記載の組立式排泄容器は、前記男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の両端にはそれぞれ一対の孔を有することにより、前記第2項又は第3項に記載の組立式排泄容器において、糞尿容器だけを糞尿に使用する場合、糞尿容器の板状環状部材の上下に設けられた一対の孔に紐を通して、排泄容器を用部にあてがった後、その紐を身体に結び付けて固定して使用するためであり、それにより安定して使用することができるという優れた効果を奏するものである。更に糞尿容器は乗物で移動中には、糞尿ばかりでなく嘔吐等の際にも使用することができる。
本考案の組立式排泄容器支持部材を組み立てたところを示す斜視図である。 本考案の組立式排泄容器支持部材に糞尿容器を取り付けたところを示すA−B線部分の断面図である。 本考案の組立式排泄容器支持部材を平面状に開いたところを示す展開図である。 本考案の組立式排泄容器支持部材の支持部の組立方を示す部分斜視図である。 本考案に用いられる板状環状部材と襠を有する袋体を示す図面であり、図5のaは、板状環状部材を示す平面図であり、図5のbは、襠を有する袋体を示す斜視図である。 本考案に用いられる板状環状部材を外折した糞尿容器を示す側面図である。 本考案に用いられる板状環状部材の周囲の一部に袋体の開口端部を接続したところを示す平面図である。
以下に、本考案の実施の形態を図面で説明するが、本考案は、これに限定されるものではない。本願実用新案登録請求の範囲及び明細書中で、「組立式排泄容器支持部材」とは、平板状部材から断面台形状に組み立てられた空間を有する枠体からなり、その空間に糞尿容器を支持する構成をいう。また「糞尿容器」という記載の表現は、大便と小便のいずれか又はその両方を同時あるいは時間差で行うことができる意味に使用している。本考案は、断面台形状の男女兼用組立式排泄容器支持部材からなり、該支持部材は、底部と該底部の両側にそれぞれ有する側壁部と該側壁部の上部に握り部を有し、更に該側壁部に続いて、天井部で接続するために対応した位置に押え部材を有する天井部とを有し、更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有する平板状部材から組み立てられており、前記天井部を重ねて固定部材で固定して断面台形状とすることを特徴とする組立式排泄容器支持部材である。
図1乃至図4において、本考案に用いられる平板状部材II(図3参照)は、長方形の底部32の両側にそれぞれ側壁部33、34を有している。これらの側壁部33,34には、それぞれ対応した位置に握り手38,39を有しており、この握り手38,39は使用時に持ち易いように丸みを帯びた半月状からなる。更に側壁部33,34の端部にはそれぞれ天井部35,36を有し、組み立てに際しては、この天井部35には内側に一対の固定部材310,311を有すると共に他方の天井部36には裏側に一対の固定部312,313を有し、これらを重ねて裏側の固定部材312,313と内側の固定部材310,311とで固定して断面台形状の筒体を形成する。また天井部のいずれか一方の前方が突き出して板状環状部材固定部351が形成されている。更に底部32の前方G(図面に対して下側)には、平面台形状の支持部37を有しており、該支持部は37領域、即ち第1の領域37a、第2の領域37b及び第3の領域37cからなり、これらの境界の折曲部において、先端部から第1の折曲部は、外折322からなり、第2、第3の折曲部は、内折320,321からなる折曲部を有している。また支持部37の第1の領域37aには固定部材316が設けられており、更に底部32に設けられた固定部材315に重ねて固定する(図4参照)。これにより支持部37は、断面三角形が形成される。この際、重ねられた第1の領域37aの前方にはストップ部材317を有しており、底部32に設けられた固定部材315に第1の領域37aを重ねるときの位置決めが容易にできる。本考案の組立式排泄容器支持部材の前方部Gには組み立てられた支持部37の第3の領域37cには、板状環状部材1の一方が挿入される空間を有する。この空間は、支持部37の第3の領域37cの両側端部にそれぞれスペーサ372,373を設け更に外側押え板371を設けて、これらの間に形成された空間に板状環状部材1の下部を挿入し、かつその上部は板状環状部材固定部351の下部に嵌合して押えることにより糞尿容器IIIを固定する。本考案に用いられる固定部材310、311、312、313、315,316としては、具体的に粘着テープ、磁石、マジックテープ(登録商標)、ホック等が用いられるが、組立式排泄容器支持部材を組み立てたときに固定する固定部材としては、これらに限定されるものではない。
一方、本考案に用いられる糞尿容器IIIは、本考案者が出願した男女兼用ポケットトイレ(特願2011−124283参照)が好ましく用いられるが、これに限定されることなく、一例として男女兼用糞尿容器IIIを挙げるが、本考案の糞尿容器はこれに限定されるものではなく組立式排泄容器支持部材に適合するものであれば使用することができる。例えば、板状環状部材1の孔又は開口部26に袋体2の上端部21が接続されたもの、板状環状部材は有底筒状体であって、柔軟な材質で形成されているものが接続されているものなどであってもよい。本考案に用いられる男女兼用糞尿容器IIIの材質、形状、寸法は、特に限定されるものではなく、幼児、成人等に対応した大きさに形成することができる。また本考案の男女兼用糞尿容器IIIは、組立式排泄容器に取り付けないで、単独でも使用可能であり、この場合は特に食べ過ぎ、飲み過ぎ等の嘔吐用としての使用することもでき、この場合にも本考案の技術的範囲内にある。
図5及び図6において、本考案の男女兼用糞尿容器IIIは、板状環状部材1及び袋体2からなり、前記板状環状部材1はその長手方向の中心線(A−B線)に対して折り曲げ形成された曲折部を形成する。しかしこれに限定されるものではなく、板状環状部材1は、曲折部を有しない平板状のものでもよいことは明らかである。また板状環状部材1の形状は円形乃至楕円形のいずれでもよい。前記袋体2には上端開口部25の下方の内側表面に開閉用ファスナー4を有すると共に袋体2の両側面には襠3を有していてもよく、更に前記袋体2の上端開口部25は板状環状部材1の周囲で接続されていることを特徴とする。図5において、本考案の男女兼用糞尿容器IIIは、図5のaに示される板状環状部材1と図5のbに示される袋体2とからなり、板状環状部材1の形状は環状であればよく、特に形状は限定されるものではない。しかしながら、好ましくは、持ち歩き時や保存時における容積を小さくでき、取り扱い易くするには楕円形状、たまご型(片方の先が少し細目)等がよい。板状環状部材1は木質材、例えば、ボール紙、ダンポール紙など厚手の不織紙等、プラスチックス、例えば発泡性樹脂板、更に発泡性樹脂板と合成樹脂フィルムとの複合材等で、折り曲げ可能(表面に切れ目を有するものでもよい。)であって、適度の柔軟性と強度を有するものがよく、肌に接触した場合、不快感がないものであれば特に限定されない。例えば、木質紙やプラスチックスに発泡プラスチックスをラミネートしたものでもよい。また板状環状部材1はA−B線で折り曲げた状態で持ち歩きや保存しておく。これによって常時折り曲げた状態で持ち歩く時や保存時における容積を小さくでき取り扱いが容易となる。
袋体2は水不透過性紙質材又はプラスチックスフィルムが用いられる。水不透過性紙質材としては合成紙、紙とプラスチックスフィルムとを張り合わせた複合紙、紙に樹脂を被覆した樹脂被覆紙、樹脂ラミネート紙等を用いることが好ましい。またプラスチックスフィルムは、特に限定されるものではなく、通常、この技術分野において用いられる公知のものでよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等原料コストを考慮して決定することが好ましい。またプラスチックラミネート紙等の液体漏れのないものを用いることもできる。特に本考案では袋体の表面に対する印刷性、尿水の漏れがなく、更に接着性等を考慮してプラスチックスの材質を選択することが好ましい。図5及び図6に示される袋体2は幅方向の両側にそれぞれ襠3を有するものである。しかし板状環状部材1の内環の長手方向の長さと同じか又は内環の長手方向の長さより大きい幅で襠3のない袋体2を用いてもよいことは明らかである(結果的に襠に相当する遊びが形成されることで同様の機能が得られる。)。板状環状部材1は裏面において襠3を両側に有する袋体2の外側の上端部(図5のbの斜線部)26と接続しているが、この接続の手段はこれに限定されるものではない。またこの接続手段としては、熱溶着による固定が好ましいが、これに限定されることなく、他の手段、例えば接着剤、両面テープ等であってもよい。袋体2の大きさは、単独の袋であればその形状には制限されるものではなく尿水等の内容物が十分入る容積を有するものであれば特に限定されるものではない。更に袋体2の幅は、板状環状部材1の開口部の大きさを基準にして決められるものであるが、好ましくは、幅は、8cm〜20cmであり、更に好ましくは、幅は、10cm〜16cmであり、実用的には15cm前後がよい。袋体2の長さは、使用の態様により決められるもので、特に限定されるものではないが、好ましくは20cm〜40cm、更に好ましくは、30cm前後がよい。袋体2の形状は、例えば、正面からみて方形状、具体的には、四角形、長方形、台形、逆台形等いずれでもよく、形状は特に限定されない。これらの袋体2の底部又は下端は接着か熱溶着を用いて固着されるが、襠3を有する場合には、熱溶着手段5を用いることが好ましい。
前記の図6には板状環状部材1を長手方向にA―B線に沿って折り曲げた状態(曲折部11)の男女兼用糞尿容器IIIが示されている。男女兼用糞尿容器IIIの板状環状部材1を少し開くと、袋体2の端部にある襠3の上端21a及び21bは板状環状部材1に固定されているので、襠3aと襠3bが開く。この状態から板状環状部材1を平坦になるまで開くと、襠3は折り目が平らになり襠3の端部が略直線の折り目となるので、無理なく、板状環状部材1は平坦にすることができる。平坦部を維持するには、板状環状部材1の枠の広い部分の端部を把持するのが好ましい。したがって、平坦に開いた枠の広い部分の端部をもって用をたすことにより無理なく容易に用を足すことができる。また本考案は襠3を有しない袋を用いることもできる。本考案では板状環状部材1の長手方向の長さと同じ幅の袋2であって、袋2には、襠3を有していない。そのため板状環状部材1と袋2の上端部との固定又は接続は、板状環状部材1の内側部、即ち環状部の開口部25の左端から右端までの間の板状環状部材1の環状部分を固定又は接続する。具体的には、この環状部の開口部25の左端から右端までの間の板状環状部材1の環状部分に対応した袋体2の上端開口部を接着剤で接着するか、両面テープで接続するか、溶着するかのいずれかにより接続固定する。これにより板状環状部材1を開いたとき、袋体2の固定されていない部分がそれに伴って開き、襠のある袋と同様の作用をして無理なく板状環状部材1を開くことができる。なお、板状環状部材1と袋体2との接続又は接着の関係は、板状環状部材1の開口部25において、袋体2の接続又は接着部を袋体2の端部から開口部25までの距離をどの程度にすれば板状環状部材1の曲折部を開いて平板状にできるかを試験により適宜決定することが好ましい。図7は、本考案に用いられる別の糞尿容器であり、具体的には板状環状部材1は平板状であり、図5乃至図6に示されるように、中央で曲折部を有していない。また袋体2は両端部を除いた上端部21を接続している。
本考案に用いられる袋体中には尿水吸収材、凝固剤及び消臭剤のうち、少なくとも尿水吸収材を入れておくことが好ましいが、これらは予め入れておいてもよいし、使用に際し、袋体2に尿水吸収材、凝固剤及び消臭剤のうち、少なくとも尿水吸収材を入れることもできる。本発明に用いられる尿水吸収材は、この技術分野において周知のもので特に限定されるものではないが、好ましくは、通常、高吸水性ポリマーが用いられる。具体的には、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のポリマー等である。凝固剤や消臭剤は、通常用いられる周知のものでよい。本発明に用いられる尿水吸収材、凝固剤及び消臭剤は、尿水吸収材と消臭剤とを組合せて用いてもよいし、凝固剤と消臭剤とを組合せてもよい。また尿水吸収材、凝固剤及び消臭剤などは別々に保存しておいてもよいが、利便性を考えると予め袋体中へ入れておくのが好ましい。本考案に用いられる板状環状部材1には、必要に応じて紐孔7、7に紐を取り付けて身体に男女兼用糞尿容器を固定して男女兼用糞尿容器だけを使用することもできる。紐(図示していない。)は、ビニール等の合成樹脂が好ましく、帯状のフィルムを縮めて紐状としたものや菅状の紐等がよいが、好ましくは管状紐がよい。また紐孔7、7に紐を取り付ける場合、その取り付け方は任意で特に限定されるものではないが、好ましくは紐を取り付けたとき、板状環状部材1が開く余裕を持って取り付ける必要がある。更に本考案の男女兼用糞尿容器IIIにおいて、袋体2の表面又は裏面、更に表面及び裏面の両面に広告、注意事項、使用方法、尿水量測定用目盛り等を設けることができる。広告内容は特に限定されない。また使用に際しての商品の注意事項や使用方法は、袋体2の表面に設けることが好ましい。
本考案に用いられる板状環状部材1には蛍光剤又は蓄光材料を設けることができる。本考案に用いられる蛍光剤又は蓄光材料〔ピカリコ(登録商標)、ケミテック社製〕は、周知のものであり、健康上問題がなければ特に限定されるものではなく、市販されているものでよい。これら蛍光剤又は蓄光材料は、板状環状部材1の少なくとも表面の一部に設けることができ、好ましくは板状環状部材1の表面又は折畳んだ外側面に設けることが好ましい。塗布手段は、特に限定されない。
本考案の男女兼用糞尿容器IIIは、一般的には、組立式排泄容器支持部材31と組み合わせて使用するのが好ましい。通常、健常者、通常の高齢者身体障害者等が使用するのが好ましいが、特に看護の必要な患者でも付添い人の援助があれば容易に使用することができる。板状環状部材1は平板状又は外側に折り曲げられた状態で収納又は保管されているので、折曲部を有する場合は、まず板状環状部材1を開いて平坦にし、ついで開閉用ファスナー4が閉じてある場合には、開閉用ファスナー4を開いて外部と流通させる。ついで、組立式排泄容器支持部材31の前方Gの三角形状開口部から糞尿容器IIIを挿入した後、板状環状部材1の下部を三角形状開口部の下部にある空間部に差込み、またその上端を板状環状部材固定部351の下部に嵌合し押え込んで固定する。使用に際し、組立式排泄容器支持部材31の握り手38,39を握って持ち、女性が使用するときは、板状環状部材1の平坦部を局所へ当てがい用を足す。板状環状部材1の中央部には円形又は楕円形などの孔又は開口部23を有しており、この孔又は開口部23を通じて糞尿の排便を行う。使用は袋体2の大きさにもよるが、複数回可能であり、好ましくは1〜3回であり、使用後は袋体2を取り出し処分する。組立式排泄容器支持部材31は壊れない限り必要に応じて適宜使用可能である。使用後は組立式排泄容器支持部材31から取り出し、開閉用ファスナー4を閉じて密閉し、適宜処分する。処分方法としてはゴミ箱へ捨てたものは焼却されるが、木質紙とプラスチックフィルムからなる袋からなるので、焼却処分することができ、有毒物質の発生もなく地球環境にとって非常に好ましい。本考案の組立式排泄容器支持部材31には、糞尿容器IIIを予め取り付けておいてもまた使用に際し、糞尿容器IIIを取り付けてもよい。
本考案の組立式排泄容器は、夜間の暗闇で使用するときには、板状環状部材1の表面に蓄光材料が被服してあるものを用いると男女兼用糞尿容器IIIの板状環状部材1の開口部25を局所へ合せ易いという優れた効果を奏するものである。男性用糞尿容器も同様に使用することができる。また糞尿のときにも本考案の組立式排泄容器を男女とも適宜使用することができることはいうまでもない。本考案の組立式排泄容器は、好ましくは使い捨てがよいが、尿水の量如何によっては、特に幼児などの場合には、一度に限らず2〜3回使用することができる。使用場所は、特に限定されるものではないが、病院、介護施設、乗物の中、例えば、自動車、バス、タクシーなどが挙げられる。更に本考案の組立式排泄容器の用途は、トイレ用に限定されるものではなく、特に糞尿容器は、単独で嘔吐用としても使用でき、特に乗物の中での嘔吐にも好ましく使用することができる。中でもタクシーの乗客には、飲み過ぎによるタクシー中での嘔吐事故が多いところ、タクシーの座席付近に常備しておくことが好ましい。
本考案では、折畳み保管が可能でコンパクトになり、保管スペースが狭くても良い男女兼用組立式排泄容器支持部材であり、この排泄容器支持部材は、少なくとも複数回に渡って男女兼用糞尿容器(例えば、糞尿容筒袋)と組み合わせることにより簡単に男女兼用組立式排泄容器とすることができ、使用時の扱いが極めて容易であり、更に使用後の処置も回収して再生原料とし再利用するか又はそのままゴミとして焼却処理することができる。また男女兼用組立式排泄容器支持部材及び男女兼用糞尿容器を別々に折り畳んで保管できるので、大量の製品を保管して置かなければならない病院や身体障害者、高齢者等のための介護施設等で使用する場合、実用上極めて有用なものである。
1 板状環状部材
2 袋体
2a 袋体の上部
2b 袋体の下部
3 襠
3a、3b、3c、3d 襠の空間
4 開閉用ファスナー
5、6 接着剤又は熱溶着
7 紐孔
11 曲折部
21 袋体の上端
21a、21b 袋体の上端部
22a、22b 袋体の上端の曲線部
23 板状環状部材の内側部(又は孔あるいは開口部)
24 板状環状部材の外側部
25 上端開口部
26 固定部又は接続部
31 本体(男女兼用組立式排泄容器支持部材)
32 底部
33、34 側壁
35、36 天井部
37(37a、37b、37c) 支持部
8、9握り手
310、311、312,313、315、316 固定部材
314 板状環状部材
317 ストップ部材
318、319、320,321 内折
322 山折
351 板状環状部材固定部
371 外側押部
372、373 スペーサ
A−B線 板状環状部材の中心線
C−D線 袋体の断面を表す位置
E−F 切断線
G 前方部
H 後方部
J 湾曲部
I 組立式排泄容器支持部材
II 組立式排泄容器支持部材を平板状に展開した平板状部材
III 糞尿容器

Claims (4)

  1. 断面台形状の男女兼用組立式排泄容器支持部材からなり、該支持部材は、底部と該底部の両側にそれぞれ有する側壁部と該側壁部の上部に握り部を有し、更に該側壁部に続いて、天井部で接続するために対応した位置に固定部材を有する天井部とを有し、更に底部の前方には男女兼用の糞尿容器を支えるための支持部を有する平板状部材から組み立てられており、前記天井部を重ねて固定部材で固定して断面台形状とすることを特徴とする組立式排泄容器支持部材。
  2. 前記組立式排泄容器支持部材に、板状環状部材及び袋体からなり、前記袋体は上端開口部の下方に開閉用ファスナーを有すると共に袋体の両側面には襠を有していてもよく、更に前記袋体の上端開口部は板状環状部材の周囲で接続されている糞尿容器が組み合わされていることを特徴とする請求項1に記載の組立式排泄容器。
  3. 前記組立式排泄容器支持部材の前方部下部に男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の一方が挿入される空間を有し、また上部の天井部には、他方より長く前方に延びた天井部を有し、前記板状環状部材の下部を前記空間に挿入し、かつ上部の長く前方に延びた天井部の下に嵌合して固定してなることを特徴とする請求項2に記載の組立式排泄容器。
  4. 前記男女兼用の糞尿容器の板状環状部材の両端にはそれぞれ一対の孔を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の組立式排泄容器。
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