JP3179446U

JP3179446U - Ｌｅｄ光源の車両用信号灯

Info

Publication number: JP3179446U
Application number: JP2012005121U
Authority: JP
Inventors: 久夫尾坂; 政博高橋; 政勲林; 建任陳
Original assignee: 株式会社コタック
Priority date: 2012-08-22
Filing date: 2012-08-22
Publication date: 2012-11-01
Anticipated expiration: 2022-08-22

Abstract

【課題】電球型ＬＥＤ車両信号灯を活用しつつ、信号灯の照度が高く、ＬＥＤ光源からの散熱能力が高い基板型ＬＥＤ車両信号灯を提供する。
【解決手段】電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能なＬＥＤ素子を基板上に配置して光源とする車両用ＬＥＤ信号灯であって、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯に設けられた光源用ソケットを貫通するためのソケット貫通孔２と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座１０と前記基板１とを係合するための係合貫通孔３と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯から引きだした陽極端子を係合するための端子係合部位４と、複数のＬＥＤ素子５とを、基板１上に配設したことを特徴とする電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯である。
【選択図】図３

Description

本考案は、テールランプ、ストップランプなどの車両（自動車、トラック、電車など）に用いる走行信号灯に関するものである。具体的には、車両が走行中に使用するテールランプ、トラックのサイド信号灯や、電車走行時の信号灯として、広く採用されている電球型ＬＥＤを用いた車両用信号灯（以下、「電球型ＬＥＤ車両信号灯」という。）を活用して、簡易に転用できる複数ＬＥＤ素子を基板上に配置した信号灯（以下、「基板型ＬＥＤ車両信号灯」という。）に関するものである。

車両走行信号灯は、車両が走行中に、車両のテール、サイド進行方向に対し認識度を高めるため、走行中に点灯する信号灯である。従来は光源として白熱電球を使用していたが、近年ではCO₂削減や長寿命化を目的として、電球型ＬＥＤを採用した車両用信号灯が提案されている（特許文献１、２）。

しかしながら、電球型ＬＥＤ車両信号灯は、電球型ＬＥＤを光源とするために、電球の口金をソケットに差し込んで装着する方法で製造されている。このため、信号灯本体の内容積の関係から、信号灯の照度やＬＥＤ光源からの散熱能力に限りがあった。また、車両走行中の振動などにより電球型ＬＥＤ光源（電球頭部）が脱落することがあった。

特開２０１１-１３４７３１号公報特開２０１１-１９８６５９号公報

本考案の目的は、電球型ＬＥＤ信号灯を活用しつつ、信号灯の照度が高く、ＬＥＤ光源からの散熱能力が高い車両用ＬＥＤ信号灯を提供するとともに、車両走行中の振動などによりＬＥＤ光源が脱落することがない車両用ＬＥＤ信号灯を提供することにある。

本考案の目的は、以下の態様により実現できる。

＜態様１＞電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能なＬＥＤ素子を基板上に配置して光源とする車両用ＬＥＤ信号灯であって、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯に設けられた光源用ソケットを貫通するためのソケット貫通孔と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と前記基板とを係合するための係合貫通孔と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯から引きだした陽極端子を係合するための端子係合部位と、複数のＬＥＤ素子とを、基板上に配設したことを特徴とする電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯である。

基板の中に、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に設けられた光源用ソケットを貫通するためのソケット貫通孔を設けることにより、本考案の基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板を、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に嵌め込むことができ、両者を密接に係合することができる。また、本考案の基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板を嵌め込んだ後に、ソケット部からの陽極（プラス極）のケーブルを引き出し、基板上に設けた端子係合部位に陽極（プラス極）端子をコネクターまたは、直接にハンダ付けをすることで、陽極（プラス極）を接続することができる。一方、陰極（マイナス極）は、基板上に設けた電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と基板とを係合するための係合貫通孔をネジ締め込み孔にて、ネジを締め付けることにより、車両とのボディアースがとれ、また電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座との密接な装着が容易となるからである。

＜態様２＞前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板が金属材料から構成されるものであって、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と同形であることを特徴とする前記＜態様１＞に記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯である。

基板を金属製（例、アルミニウム）とし、台座と同形とすることで、発生する熱を既存の信号灯器具に伝達して、散熱性を高めることができるからである。

＜態様３＞前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板上に配設された複数のＬＥＤ素子が基板上で同心円状または列状に配設されていることを特徴とする前記＜態様１＞または＜態様２＞のいずれかに記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯である。ＬＥＤ素子の配設数を増やすことができ、また照度を均一に高めることができるからである。

＜態様４＞前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板に配設されたＬＥＤ素子が樹脂によりコーティングされたものであることを特徴とする前記＜態様１＞乃至＜態様３＞のいずれかに記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯である。

同一基板上に配設することで、ＬＥＤ素子の配設面は平坦であり、ＬＥＤ素子を配設後、ＬＥＤ素子を樹脂コーティングすることで、振動による落下や、浸水による基板の破壊を軽減できるからである。

基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板と電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座とを同一形状にすることで、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座をそのまま使用でき、電球型ＬＥＤ車両信号灯の配線などを活用できるため、コストの削減にもつながる。また、電球型ＬＥＤ光源から基板上に複数のＬＥＤ素子を配置することにより、信号灯の照度が高く、ＬＥＤ光源からの散熱能力が高い車両用ＬＥＤ信号灯を提供できる。また、ＬＥＤ素子を樹脂によりコーティングすることで、車両走行中の振動などによりＬＥＤ光源が脱落することがない車両用ＬＥＤ信号灯を提供できる。

本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板の構造を示した平面図である電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に配置されたソケットから電球型ＬＥＤ光源を取り外す説明図である。電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板を装着する説明図である。本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板を電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に装着し、配線する説明図である。本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯に保護カバーを装着した外観図である。

本考案に係る基板型車両信号灯について、図１乃至図５により詳細に説明する。ただし、図面に記載された内容に限定されるものではない。

図１は、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板１の構造を示した平面図である。なお、基板の形状は円形で示されているが、円形に限定されるものではなく、活用する電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座の形状に合わせることができる。活用する電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座上に設けられた光源用ソケットを貫通するためのソケット貫通孔２、該ソケット貫通孔２は、本考案の基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板を、活用する電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座に嵌め込んで、両者を密接に係合する働きをする。さらに、係合貫通孔３により、活用する電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板とをネジ止めで強固に密接できる。基板上に設けた端子係合部位４は、ソケット貫通孔２から引き出した陽極（プラス極）端子をコネクターまたは、直接にハンダ付けをすることで、陽極（プラス極）を接続することができる。基板１は、熱伝導性の観点から金属材料が好ましく、なかでもコストの観点からアルミニウムまたはその合金が好ましい。ＬＥＤ素子５は複数配置することができ、配置密度の観点から同心円上、列状に配置することが望ましい。同心円、列の数は基板の大きさにより適宜選択することができる。

図２は、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座１０に配置されたソケット１１からピン１３の付いた電球型ＬＥＤ光源１４を取り外すことを示した説明図である。本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯は、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座１０とソケット１１を活用することに特徴がある。

図３は、電球型ＬＥＤ光源１４を取り外したソケット１１付き台座１０に、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯を取り付けることを示す説明図である。係合貫通孔３にネジ７を通して捻じ込むことにより台座１０と基板１を強固に結合することができる。

図４は、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板１を電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座１０に被せる態様で装着した後、配線を施した状態を示す説明図である。ソケット１１内部から取り出した陽極配線１５を端子係合部位４にネジ７で固定している。固定方法は、ネジ締め、コネクター接続、ハンダ付けを選択することができる。また、陰極配線１６もソケット１１内に同様の方法で固定できる。

図５は、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯に保護カバー２０を装着した外観図である。保護カバーにより、本考案に係る基板型ＬＥＤ車両信号灯を光、異物から保護できる。

本考案は、テールランプ、ストップランプなどの車両（自動車、トラック、電車など）に用いる走行信号灯に適用できる。

１基板
２ソケット貫通孔
３係合貫通孔
４端子係合部位
５ＬＥＤ素子
７ネジ
１０台座
１１ソケット
１３ピン
１４電球型ＬＥＤ光源
１５陽極配線
１６陰極配線
２０保護カバー

Claims

電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能なＬＥＤ素子を基板上に配置して光源とする車両用信号灯であって、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯に設けられた光源用ソケットを貫通するためのソケット貫通孔と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と前記基板とを係合するための係合貫通孔と、前記電球型ＬＥＤ車両信号灯から引きだした陽極端子を係合するための端子係合部位と、複数のＬＥＤ素子とを、基板上に配設したことを特徴とする電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯。
前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板が金属材料から構成されるものであって、電球型ＬＥＤ車両信号灯の台座と同形であることを特徴とする請求項１に記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯。
前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板上に配設された複数のＬＥＤ素子が基板上で同心円状または列状に配設されていることを特徴とする請求項１または請求項２のいずれかに記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯。
前記基板型ＬＥＤ車両信号灯の基板に配設されたＬＥＤ素子が樹脂によりコーティングされたものであることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載した電球型ＬＥＤ車両信号灯からの転用が可能な基板型ＬＥＤ車両信号灯。