JP3179238U - 軸力判定座金 - Google Patents

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芳一 阪村
博道 草深
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株式会社阪村機械製作所
日本ファスナー工業株式会社
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Abstract

【課題】所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視によって容易に確認できる軸力判定座金を提供する。
【解決手段】中心部に貫通孔11を有する円板状の座金本体10と、この座金本体10の外周近傍部に、周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝を介して片持状に一体形成される複数の屈曲突起片13…13とを備え、屈曲突起片13…13が座金本体10の厚みよりも肉薄でその中間部分又は中間部から先端部分が座金本体10の上面よりも上方に突出するように屈曲形成されていると共に、常時は屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが座金本体10の外径と同径に形成され、締結時に上方突出部分13a…13aが座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが座金本体10の外周端から外方にはみ出すようにした。
【選択図】図3

Description

本考案は、ボルトやナットと被締結体との間に介装される軸力判定座金に関する。
従来、ボルトやナットと被締結体との間に介装される座金としては、たとえばボルトの軸部が挿通される挿通孔を有する円板状の座金本体の下面に菊模様の係合溝が形成された構成となっている。
そして、ボルトと被締結体との間に上記座金を介装して適宜治具で締結するとき、頭付きボルトの頭部下面に座金を介して被締結体に押し付け、その軸力による締付抵抗で緩み止めを行うようにしている。
ところが、上記した座金のように、単にボルトの座金を介する被締結体への押し付けによる緩み防止構造では、軸力が計れるトルクレンチを用いずに普通の締付治具を用いて締結作業を行う場合、作業者独自の勘をたよりにその締結力を加減して締結作業を行うため、頭付きボルトの締め付けによる軸力にバラツキがあり、どの程度の軸力が座金にかかっているか判断しづらいものであった。そのため、普通の締付治具を用いて締付作業を行う場合、一定の軸力で締結することが非常に困難で頭付きボルトによる締め付けが弱いと振動や何らかの外力がかかった場合に、ゆるみが発生するといった重大な問題があった。
また、頭付きボルトを仮止めしたまま本締めを忘れたようなとき、これを目で見て確認しづらい問題も有していた。
そこで、本考案は、座金にこれと一体でかつ使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径に設けた屈曲突起片を、締結時にその一部がボルト又はナットの外周からはみ出すように変形させることにより、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視によって簡単容易に確認することができる軸力判定座金の提供を課題とする。
上記した問題を解決するため、本願の請求項1記載の考案は、中心部に貫通孔を有する板状の座金本体と、この座金本体の外周部に外周方向に所定間隔をおいて片持状に一体形成される複数の屈曲突起片とからなり、屈曲突起片は座金本体の厚みよりも肉薄でその中間部分又は中間部から先端部分が座金本体の上面よりも上方に突出するように屈曲形成されていると共に、常時は屈曲突起片の先端部が使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径に形成されており、ボルト又はナットによる締結時には、屈曲突起片の上方突出部分が座金本体の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片の先端部がボルト又はナットの外周端から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片のボルト又はナットの外周に対するはみ出し度合いからボルト又はナットによる座面への締結軸力が目視により確認可能に構成されていることを特徴とする。
本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案において、座金本体が使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径の円板状に形成されており、座金本体の外周近傍部に周方向に対し所定間隔をおいて複数の切欠きが設けられることにより複数の片持状屈曲突起片が一体形成されていることを特徴とする。
なお、切欠きとは、幅狭の切り溝や幅広の切り欠きを含む概念である。
本願の請求項3記載の考案は、請求項1記載の考案において、座金本体が使用するボルト又はナットの外径寸法座金本体が使用するボルト又はナットの外径寸法よりも小形でかつ6角以上の偶数多角板状に形成されていると共に、この座金本体における一つ飛びごとの各辺から半径方向外周に向かって一体に複数の屈曲突起片が突設されており、屈曲突起片は座金本体の厚みと同厚もしくは肉薄でその中間部分が座金本体の上面よりも上方に突出するように逆V字状に屈曲形成されていることを特徴とする。
本考案の軸力判定座金によれば、上記した構成によりボルト又はナットによる締結時には、屈曲突起片の上方突出部分が座金本体の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片の先端部が座金本体の外周端、つまりボルト又はナットの外周から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片のボルト又はナットの外周に対するはみ出し度合いからボルト又はナットによる座面への締結軸力が目視により確認できる。その結果、トルクレンチを用いずに普通の締付治具により締結する際に、座金本体の外周からはみ出す屈曲突起片の先端部により、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視により簡単容易に確認することができる。
また、座金本体として、使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径の円板状に形成すると共に、この座金本体の外周近傍部に周方向に所定間隔をおいて複数の切欠きを設けることにより複数の片持状屈曲突起片を一体形成するようにすれば、屈曲突起片のボルト又はナットの外周に対するはみ出し度合いのみならず屈曲突起片の座金本体の外周に対するはみ出し度合いによってもボルト又はナットによる座面への締結軸力が目視により確認できるので、よりこのましい。
また、座金本体として、たとえば使用するフランジボルト又はフランジナットの外径寸法よりも小形でかつ6角以上の偶数多角板状に形成すると共に、この座金本体における一つ飛びごとの各辺から半径方向外周に向かって一体に複数の屈曲突起片を一体形成することによっても、屈曲突起片のボルト又はナットの外周に対するはみ出し度合いによりボルト又はナットによる座面への締結軸力が目視により確認でき、材料も少なく抑えることができる。
その上、本考案の軸力判定座金は、貫通孔を有する円板状の座金本体の外周近傍部に、複数の屈曲突起片が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切欠きを介して片持状に一体連設される構造となっているので、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体と複数の屈曲突起片とを同時に一体成形することができ、その結果、軸力判定座金の製造が簡単容易で、しかも材料の無駄がなくコスト安価に提供できる。
本考案に係る軸力判定座金の平面図である。 同正面図である。 同縦断面図である。 締結後の状態を示す一部縦断面図である。 軸力判定座金の圧造開始前の状態を示す一部縦断面図である。 第1工程での成形状態を示す一部縦断面図である。 第2工程開始前の状態を示す一部縦断面図である。 第2工程での穴あけ状態を示す一部縦断面図である。 別の軸力判定座金の平面図である。 同一部切欠正面図である。 同使用状態を示す縦断面図である。 さらに別の軸力判定座金の平面図である。 同一部切欠正面図である。 同使用状態を示す縦断面図である。 さらに別の軸力判定座金の平面図である。 同正面図である。 同縦断面図である。 締結前と、締結後の状態を示す一部縦断面図である。
以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1〜図4は、本考案に係る軸力判定座金を示し、該座金1は、中心部に貫通孔11を有する円板状の座金本体10と、この座金本体10の外周部に周方向に所定角度をおいてそれぞれ切欠き(以下切り溝という)12,12を介して片持状に一体形成される複数の屈曲突起片13…13とからなり、屈曲突起片13は座金本体10の厚みよりも肉薄でかつその長さ方向中間部分が座金本体10の上面よりも上方に突出するように逆V字状に屈曲形成されていると共に、常時はその先端部が座金本体10の外径と同径に形成されている。そして、ボルト又はナットによる締結時には、屈曲突起片13…13の上方突出部分13a…13aが座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13bが座金本体10の外周端から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片13…13のはみ出し度合いからボルト、ナットによる締結軸力が目視によって確認可能に構成されている。上記切り溝12は図1に示すように所定幅の隙間のある切り溝であってもよいし、隙間なしの切り溝であってもよい。
また、軸力判定座金1は、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体連設される構造となっているので、後述する2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる棒状又はコイル状の長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とを同時に一体成形されて製造される。
次に、上記した軸力判定座金1の作用について説明する。
使用時には、図3に示すように、ボルトBと被締結体Cとの間に軸力判定座金1を介装した状態でボルトBを締め付ける。すると、まずボルトBの座面が座金本体10の屈曲突起片13…13に当接する。そして、さらにボルトBを締め付けるに従い、図4に示すように、屈曲突起片13…13の上方突出部分13a…13aが突出寸法aだけ座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが徐々に座金本体10の外周端、つまりボルト、ナットの外周から外方にはみ出すように変形する。この屈曲突起片13…13における先端部13b…13bの座金本体10の外周、つまりボルトBの外周に対するはみ出し度合いからボルトBによる座面への締結軸力が目視によって確認することができる。
その結果、トルクレンチを用いずに普通の締付治具により締結する際に、座金本体10の外周からはみ出す屈曲突起片13…13の先端部13b…13bにより、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視により簡単容易に確認することができる。また、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体連設される構造としたので、後述する2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とを同時に一体成形することができる。その結果、軸力判定座金1の製造が簡単容易で、しかも材料の無駄がなくコスト安価に提供できる。
次に、上記した軸力判定座金1の製造方法について説明する。
軸力判定座金1は、図5に示すような2度打ちヘッダー20を用いて圧造可能な金属からなる長尺素材Sからスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とが同時に一体成形されて製造される。ここで、2度打ちヘッダー20はグリップダイ21と座金成形ダイ22と素材供給機構(図示せず)を備えた機体23と、第1工程の座金成形パンチ24と第2工程のピアスパンチ25を並設した移動パンチプレート26を備えたラム27とから構成され、ラム27は機体23側に進退動されると共に、移動パンチプレート26はラム27に対しパンチ並設方向に移動可能に支持されている。また、具体的には図示していないが座金成形ダイ22と第1工程の座金成形パンチ24におけるそれぞれ対向面には、貫通孔11を有しない図1〜図3に示す軸力判定座金1を成形するための割り型成形部がそれぞれ形成されている。
そして、軸力判定座金1の製造に際しては、まず、図5に示すようにグリップダイ21を開いた状態で長尺素材Sを座金成形ダイ22の挿通孔22aから前方に所定長さ送り出し、その後、グリップダイ21を閉じて長尺素材Sが後退しないようにグリップする。
次に、図6に示すようにこのグリップ状態のもとで、第1工程の座金成形パンチ24と第2工程のピアスパンチ25を並設した移動パンチプレート26を備えたラム27をダイ側に前進させる。そして、図6に示すように第1工程の座金成形パンチ24と座金成形ダイ22により長尺素材Sの先端部を圧造成形して、長尺素材Sの先端に、円板状の座金本体10とこの座金本体10の外周部に周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体形成される複数の屈曲突起片13…13とからなり、屈曲突起片13…13は座金本体10の厚みよりも肉薄でその長さ方向中間部分が座金本体10の上面よりも上方に突出するように逆V字状に屈曲形成されていると共に、常時はその先端部13b…13bが座金本体10の外径と同径に形成されている中間成形品Aを一体に形成する。このとき、第2工程のピアスパンチ25は、座金成形パンチ24やグリップダイ21を支持する機体23に形成された凹所23a内に入り込んで、機体23側と干渉しないようになされている。
その後、ラム27を後退させると共に移動パンチプレート26をパンチ並設方向に移動させて、図7に示すように第2工程のピアスパンチ25を中間成形品Aに対向させる。そして、グリップダイ21を開いて長尺素材Sの後退を許す状態のもとで、ラム27を前進させ、図8に示すように第2工程のピアスパンチ25で中間成形品Aの中心部を打ち抜く。これにより、スクラップを発生させずに中心部に貫通孔11のあいた最終成形品としての軸力判定座金1がスクラップレスにて成形されると共に、分離された残りの長尺素材Sがダイ21内に押し戻される。
然る後、ラム27を後退させると共に、移動パンチプレート26をパンチ並設方向に移動させて、図5で示す第1工程の座金成形パンチ24が成形ダイ22の挿通孔22aに対向するスタート位置に戻し、以後上記した動作を繰り返し行うことにより軸力座金1をスクラップを発生させずに連続して製造できる。
なお、座金成形ダイ22の挿通孔22aの内径と第2工程のピアスパンチ24の外径とは同径であり、また、移動パンチプレート25のラム26に対する移動方向は左右方向とする他、上下方向であってもよい。
以上のように、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とを同時に一体成形してなる最終成形品としての軸力判定座金1を製造することができる。その結果、軸力判定座金1の製造が簡単容易で、しかも材料の無駄がなくコスト安価に提供できる。
また、図9〜図11は軸力判定座金1Aにおける複数の屈曲突起片13…1を別の形状とした実施の形態を示す。
この軸力判定座金1Aは、先に説明した軸力判定座金1と同様に中心部に貫通孔11を有する円板状の座金本体10と、この座金本体10の外周部に、周方向に所定角度をおいてそれぞれ切欠き(以下切り溝という)12,12を介して片持状に一体形成される複数の屈曲突起片13…13とからなる一方、屈曲突起片13…13が座金本体10の厚みよりも肉薄でその中間部分に座金本体10の上面よりも上方に突出するテーパー状屈曲部13cとその上部から先端に向かって水平状に延びる上方突出部分13a…13aが形成され、常時は上方突出部分13a…13aの先端部13b…13bが座金本体10の外径と同径に形成されたものである。そして、ボルト、ナットによる締結時には、屈曲突起片13…13の上方突出部分13a…13aが座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが座金本体10の外周端、つまりボルト、ナットの外周から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片13…13のはみ出し度合いからボルト、ナットによる締結軸力が目視によって確認できるように構成されている。
次に、上記した軸力判定座金1Aの作用について説明する。
図11の左側部分に示すように、ボルトBと被締結体Cとの間に軸力判定座金1Aを介装した状態でボルトBを締め付けると、まず、ボルトBの座面が座金本体10の屈曲突起片13…13に当接する。そして、さらにボルトを締め付けるに従い、図11の右側部分に示すように、金本体10の屈曲突起片13…13が突出寸法aだけ座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが徐々に座金本体10の外周端、つまりボルト、ナットの外周から外方にはみ出すように変形する。この屈曲突起片13…13の座金本体10の外周に対するはみ出し度合いからボルトによる座面への締結軸力が目視によって確認することができる。
また、この軸力判定座金1Aも、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体連設される構造となっているので、先に説明した軸力判定座金1の場合と同様に、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる棒状又はコイル状の長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とが同時に一体成形されて製造される。
したがって、この実施の形態の場合にも、先に説明した軸力判定座金1の場合と同様に、締結時において座金本体10の外周からはみ出す屈曲突起片13…13の先端部13b…13bにより、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視により簡単容易に確認することができる。さらに、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体連設される構造となっているので、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とを同時に一体成形できる。その結果、軸力判定座金1Aの製造が簡単容易で、しかも材料の無駄がなくコスト安価に提供できる。
さらに、図12〜図14は軸力判定座金1Bにおける複数の屈曲突起片13…1を別の形状とした実施の形態を示す。
この軸力判定座金1Bは、中心部に貫通孔11を有する円板状の座金本体10と、この座金本体10の外周部に、周方向に所定角度をおいて8個のV字状の切欠き12,12を介して片持状に一体形成される複数(図では4個)の屈曲突起片13…13とからなる一方、屈曲突起片13…13は座金本体10の厚みよりもやや肉薄でその中間部分が座金本体10の上面よりも上方に突出するようにへの字状に屈曲形成されていると共に、常時は屈曲突起片13…13の先端部13bが座金本体10の外径と同径に形成されたものである。そして、ボルト又はナットによる締結時には、屈曲突起片13…13の上方突出部分13aが座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13bが座金本体10の外周端、つまりボルト、ナットの外周から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片13…13のはみ出し度合いからボルト、ナットによる締結軸力が目視によって確認できるように構成されている。
次に、上記した軸力判定座金1Bの作用について説明する。
図14の左側部分に示すように、ボルトBと被締結体Cとの間に軸力判定座金1Bを介装した状態でボルトBを締め付けると、まず、ボルトBの座面が座金本体10の屈曲突起片13…13に当接する。そして、さらにボルトBを締め付けるに従い、図14の右側部分に示すように、座金本体10の屈曲突起片13…13が突出寸法aだけ座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが徐々に座金本体10の外周端、つまりボルトBの外周から外方にはみ出すように変形する。この屈曲突起片13…13の座金本体10の外周に対するはみ出し度合いからボルトによる座面への締結軸力が目視によって確認することができる。
また、この軸力判定座金1Bも、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切欠き12,12を介して片持状に一体連設される構造となっているので、先に説明した軸力判定座金1の場合と同様に、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる棒状又はコイル状の長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とが同時に一体成形されて製造される。
したがって、この実施の形態の場合にも、先に説明した軸力判定座金1の場合と同様に、締結時において座金本体10の外周からはみ出す屈曲突起片13…13の先端部13b…13bにより、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視により簡単容易に確認することができる。さらに、座金本体10の外周近傍部に、屈曲突起片13…13が周方向に所定角度をおいてそれぞれ切り溝12,12を介して片持状に一体連設される構造となっているので、2度打ちヘッダーにより圧造可能な金属からなる長尺素材からスクラップレスにて一貫した2つの工程で座金本体10と複数の屈曲突起片13…13とを同時に一体成形できる。その結果、軸力判定座金1Bの製造が簡単容易で、しかも材料の無駄がなくコスト安価に提供できる。
さらに、図15〜図18は軸力判定座金1Cを別の形状とした実施の形態を示す。
この軸力判定座金1Cは、図15〜図18に示すように、使用するフランジボルトB(或いはフランジナット)の外径寸法よりも小形でかつ中心部に貫通孔11を有する8角板状の座金本体10と、この座金本体10における一つ飛びごとの4つの辺から半径方向外周に向かって一体に突出する4個の屈曲突起片12…12とからなり、屈曲突起片13…13は座金本体10の厚みと同厚もしくは肉薄でその中間部分が座金本体10の上面よりも上方に突出するように逆V字状に屈曲形成されている。そして、常時は屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが図18に示すフランジボルトBの外径とほぼ同径の円弧状に形成されており、フランジボルトBによる締結時には、屈曲突起片13…13の上方突出部分13a…13aが座金本体10の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片13…13の先端部13b…13bが座金本体10の外周端から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片13…13の座金本体10の外周に対するはみ出し度合いからフランジボルトBによる座面への締結軸力が目視により確認可能に構成されている。
上記屈曲突起片13の厚みは、図16に示すように座金本体10の厚みと同厚にする他、座金本体10の厚みよりも肉薄に形成してもよいし、また、上記屈曲突起片12の幅についても図1に示すものよりも幅広にしたり或いは幅狭にしてもよい。つまり、フランジボルトBやフランジナットのサイズ(軸力)に合わせて厚みや幅を選択するのであって、たとえば、M12前後のフランジボルトを使用する場合は、図15〜18に示す形状のものを用い、それ以下の締結軸力の小さいフランジボルトを使用する場合は、上記屈曲突起片13の厚みや幅を、座金本体10の厚みや幅よりも肉薄や幅狭に形成すればよいし、それ以上の締結軸力の大きいフランジボルトを使用する場合は、座金本体10の厚みと共に上記屈曲突起片13の厚みを厚くしかつ図15に示すものよりもさらに幅広に形成すればよい。
したがって、この実施の形態の場合にも、先に説明した軸力判定座金1の場合と同様に、締結時において座金本体10の外周からはみ出す屈曲突起片13…13の先端部13b…13bにより、所定の軸力で締め付けが行われたかどうかを目視により簡単容易に確認することができる。
1 軸力判定座金
1A 軸力判定座金
1B 軸力判定座金
1C 軸力判定座金
10 座金本体′
11 貫通孔
12 切り溝
13 屈曲突起片
13a 上方突出部分
13b 先端部
21 グリップダイ
22 座金成形ダイ
22a 挿通孔
23 機体
24 座金成形パンチ
25 ピアスパンチ
26 移動パンチプレート
27 ラム
A 中間成形品
S 長尺素材

Claims (3)

  1. 中心部に貫通孔を有する板状の座金本体と、この座金本体の外周部に外周方向に所定間隔をおいて片持状に一体形成される複数の屈曲突起片とからなり、屈曲突起片は座金本体の厚みよりも肉薄でその中間部分又は中間部から先端部分が座金本体の上面よりも上方に突出するように屈曲形成されていると共に、常時は屈曲突起片の先端部が使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径に形成されており、ボルト又はナットによる締結時には、屈曲突起片の上方突出部分が座金本体の厚み内に押し込まれて、屈曲突起片の先端部がボルト又はナットの外周端から外方にはみ出すように変形し、この屈曲突起片のボルト又はナットの外周に対するはみ出し度合いからボルト又はナットによる座面への締結軸力が目視により確認可能に構成されていることを特徴とする軸力判定座金。
  2. 座金本体が使用するボルト又はナットの外径寸法とほぼ同径の円板状に形成されており、座金本体の外周近傍部に周方向に対し所定間隔をおいて複数の切欠きが設けられることにより複数の片持状屈曲突起片が一体形成されていることを特徴とする軸力判定座金。
  3. 座金本体が使用するボルト又はナットの外径寸法よりも小形でかつ6角以上の偶数多角板状に形成されていると共に、この座金本体における一つ飛びごとの各辺から半径方向外周に向かって一体に複数の屈曲突起片が突設されており、屈曲突起片は座金本体の厚みと同厚もしくは肉薄でその中間部分が座金本体の上面よりも上方に突出するように逆V字状に屈曲形成されていることを特徴とする軸力判定座金。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003070A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 東日本旅客鉄道株式会社 ボルト締め忘れ防止部材、及びこれを用いるボルト締め忘れ防止方法
KR20190033153A (ko) * 2017-09-21 2019-03-29 서울시립대학교 산학협력단 축력 직접 확인가능 와셔 시스템

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