JP3179218B2 - 産業廃棄物の最終処分方法 - Google Patents
産業廃棄物の最終処分方法Info
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- JP3179218B2 JP3179218B2 JP30785192A JP30785192A JP3179218B2 JP 3179218 B2 JP3179218 B2 JP 3179218B2 JP 30785192 A JP30785192 A JP 30785192A JP 30785192 A JP30785192 A JP 30785192A JP 3179218 B2 JP3179218 B2 JP 3179218B2
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- Japan
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- industrial waste
- tunnel
- pipe
- capsule
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物、特に密閉
処理を要する産業廃棄物の、最終処分方法に関するもの
であり、特に浸水処理してある閉坑の有効利用に基づく
ものである。
処理を要する産業廃棄物の、最終処分方法に関するもの
であり、特に浸水処理してある閉坑の有効利用に基づく
ものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決すべき課題】平成2年度の全
国産業廃棄物総排出量は約3億5,900万トン/年で
あり、総排出量は年々増加の傾向をたどり、この5年間
における増加率は約15%といった急増ぶりである。現
在行われている産業廃棄物の最終処分方法は海洋投棄処
分或いは埋め立て処分である。
国産業廃棄物総排出量は約3億5,900万トン/年で
あり、総排出量は年々増加の傾向をたどり、この5年間
における増加率は約15%といった急増ぶりである。現
在行われている産業廃棄物の最終処分方法は海洋投棄処
分或いは埋め立て処分である。
【0003】ところで、近海での投棄は環境汚染のおそ
れから不可能であり、海洋投棄処分については処分でき
る廃棄物の種類が限られている上、地球規模における環
境保護が訴えられ、国際的に規制が更に厳しくなってい
く傾向にある。
れから不可能であり、海洋投棄処分については処分でき
る廃棄物の種類が限られている上、地球規模における環
境保護が訴えられ、国際的に規制が更に厳しくなってい
く傾向にある。
【0004】また埋め立て処分に関しては用地取得の困
難さ、自然破壊問題等設置に際してのトラブルの多発な
ど、その確保が困難になっていると共に設置に当たって
多大の時間を要するようになっている。また広大な水面
埋め立ての場合、地盤の強度に問題があり、地震により
ひび割れ等を起こしやすい。埋め立て処分の場合、更に
雨水、地下水への漏出周辺土壌への浸出による汚染問題
にも万全な処理を行うには、多大の費用がかかるという
問題がある。そのため、産業廃棄物の新規な最終処分の
方法の確立が望まれている。
難さ、自然破壊問題等設置に際してのトラブルの多発な
ど、その確保が困難になっていると共に設置に当たって
多大の時間を要するようになっている。また広大な水面
埋め立ての場合、地盤の強度に問題があり、地震により
ひび割れ等を起こしやすい。埋め立て処分の場合、更に
雨水、地下水への漏出周辺土壌への浸出による汚染問題
にも万全な処理を行うには、多大の費用がかかるという
問題がある。そのため、産業廃棄物の新規な最終処分の
方法の確立が望まれている。
【0005】そこで新規な産業廃棄物の処分場所として
廃坑(炭鉱、その他鉱石、岩石の採掘用坑道跡地)が注
目されるようになった。(産業)廃棄物を廃坑(トンネ
ルを含む)に処分する方法として特開平2−18310
0号、特開平3−9000号、実開平2−75192号
の各公報に提案がなされているが、いずれも浸水してい
ない坑道が廃棄場の対象となっている。あるいはわずか
に浸水している坑道の場合、まず初めに排水処理をする
ことが前提になっている。
廃坑(炭鉱、その他鉱石、岩石の採掘用坑道跡地)が注
目されるようになった。(産業)廃棄物を廃坑(トンネ
ルを含む)に処分する方法として特開平2−18310
0号、特開平3−9000号、実開平2−75192号
の各公報に提案がなされているが、いずれも浸水してい
ない坑道が廃棄場の対象となっている。あるいはわずか
に浸水している坑道の場合、まず初めに排水処理をする
ことが前提になっている。
【0006】しかし実際に廃坑となっているところでは
周辺の地盤沈下を防止する目的で水に浸し、圧力を保持
するために出入口を密閉してあるところが多い。
周辺の地盤沈下を防止する目的で水に浸し、圧力を保持
するために出入口を密閉してあるところが多い。
【0007】これらの浸水処理を施した廃坑の排水処理
を行なうには多大な労力(時間)と経費を要する。更
に、排水による水圧の除去が原因で、廃棄物の充填作業
中に該廃坑の崩落が発生するおそれがあり、浸水処理を
施した廃坑を廃棄物処分場とすることは事実上不可能で
あった。従って、上記特開平2−183100号、特開
平3−9000号、実開平2−75192号の各公報が
提案する廃棄物処理の方法が適用できる坑道は数少ない
といえる。
を行なうには多大な労力(時間)と経費を要する。更
に、排水による水圧の除去が原因で、廃棄物の充填作業
中に該廃坑の崩落が発生するおそれがあり、浸水処理を
施した廃坑を廃棄物処分場とすることは事実上不可能で
あった。従って、上記特開平2−183100号、特開
平3−9000号、実開平2−75192号の各公報が
提案する廃棄物処理の方法が適用できる坑道は数少ない
といえる。
【0008】そこで本発明では浸水してある坑道を排水
処理をすることなくそのまま利用した新規な産業廃棄物
処分方法を提供するものである。
処理をすることなくそのまま利用した新規な産業廃棄物
処分方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下に述べる
本発明によって達成された。
本発明によって達成された。
【0010】(a)坑道をあらかじめ配設した仕切り壁
により、所定長さに仕切って充填セクションとし、
(b)充填セクションの両端に立坑及び排水坑をそれぞ
れ配設し、(c)前記立坑及び排水坑に、前記充填セク
ションまでパイプを形成して、パイプ内に水を保持して
系を水密にし、(d)産業廃棄物を密封した所定直径の
耐久性球状カプセルを立坑のパイプ内へと投入し、前記
耐久性球状カプセルのパイプ中の落下運動によるピスト
ン作用による水流を利用して、坑道内へ前記耐久性球状
カプセルを順次充填する、ことを特徴とする産業廃棄物
の最終処分方法。
により、所定長さに仕切って充填セクションとし、
(b)充填セクションの両端に立坑及び排水坑をそれぞ
れ配設し、(c)前記立坑及び排水坑に、前記充填セク
ションまでパイプを形成して、パイプ内に水を保持して
系を水密にし、(d)産業廃棄物を密封した所定直径の
耐久性球状カプセルを立坑のパイプ内へと投入し、前記
耐久性球状カプセルのパイプ中の落下運動によるピスト
ン作用による水流を利用して、坑道内へ前記耐久性球状
カプセルを順次充填する、ことを特徴とする産業廃棄物
の最終処分方法。
【0011】あらかじめ坑道内に水中硬化コンクリート
を注入して平滑な床面を形成することがカプセルの回
転、移動をスムーズにするので好ましく、更に前記耐久
性球状カプセルをパイプ内へ投入後、吸引ポンプにより
排水坑から水を汲み上げ、その水を立坑内へ循環させる
ことによりピストン作用による水流を促進することによ
って、充填効率を上昇させることができる。
を注入して平滑な床面を形成することがカプセルの回
転、移動をスムーズにするので好ましく、更に前記耐久
性球状カプセルをパイプ内へ投入後、吸引ポンプにより
排水坑から水を汲み上げ、その水を立坑内へ循環させる
ことによりピストン作用による水流を促進することによ
って、充填効率を上昇させることができる。
【0012】また産業廃棄物を密封した前記耐久性球状
カプセル全体の比重が1.8以下となるように、産業廃
棄物の充填量を調節することが好ましい。
カプセル全体の比重が1.8以下となるように、産業廃
棄物の充填量を調節することが好ましい。
【0013】
【好適な実施態様】本発明の対象とする坑道は現在使わ
れていない坑道であって、水に浸漬してある閉坑とす
る。本発明は前記閉坑を排水処理等をする事無くそのま
まで使用するものである。但し、保存状態のいい坑道或
いは坑道の部分のみを充填の対象とし、坑道内部はあら
かじめ、ファイバースコープ等で著しい崩壊や障害物が
ないことを確認しておくことが好ましい。なんらかの障
害物があった場合でも水中ロボット等の使用により比較
的簡単に撤去可能な場合は前もって除去した後充填に供
することができる。
れていない坑道であって、水に浸漬してある閉坑とす
る。本発明は前記閉坑を排水処理等をする事無くそのま
まで使用するものである。但し、保存状態のいい坑道或
いは坑道の部分のみを充填の対象とし、坑道内部はあら
かじめ、ファイバースコープ等で著しい崩壊や障害物が
ないことを確認しておくことが好ましい。なんらかの障
害物があった場合でも水中ロボット等の使用により比較
的簡単に撤去可能な場合は前もって除去した後充填に供
することができる。
【0014】産業廃棄物を詰めるカプセルは坑道内を転
がりやすいように球状とし、立坑落下時の衝撃、または
坑道内の転回時に破壊しないよう、コンクリート製、或
いはこれと同等の強度を有する材料で作成する。カプセ
ルの大きさは好ましくは廃棄(充填)場所である坑道の
短径の5割以上10割未満の直径を有する球状であり、
坑道の8割程度の直径の球でやっと通り抜けられるくら
いが特に好ましく、壁厚は強度を持たせるために十分に
厚くする。
がりやすいように球状とし、立坑落下時の衝撃、または
坑道内の転回時に破壊しないよう、コンクリート製、或
いはこれと同等の強度を有する材料で作成する。カプセ
ルの大きさは好ましくは廃棄(充填)場所である坑道の
短径の5割以上10割未満の直径を有する球状であり、
坑道の8割程度の直径の球でやっと通り抜けられるくら
いが特に好ましく、壁厚は強度を持たせるために十分に
厚くする。
【0015】カプセルには例えば図1に示すものが考え
られ、廃棄物の充填後栓をし更に栓の周りをコンクリー
トで密閉する。カプセルの形状は前記の如く球状であ
り、充填した廃棄物が外に出ないようになっていれば例
示のものとは限らない。
られ、廃棄物の充填後栓をし更に栓の周りをコンクリー
トで密閉する。カプセルの形状は前記の如く球状であ
り、充填した廃棄物が外に出ないようになっていれば例
示のものとは限らない。
【0016】カプセル内部に詰める廃棄物の種類は特に
問わないが、必要な中間処理を終えたものであることが
望ましく、費用の採算面を考慮すると有害物質が好適で
ある。カプセル内への廃棄物の充填量は任意に調整して
構わないが、充填し過ぎるとカプセルの総重量が重くな
り転回し辛くなるので、適度にカプセル内に空間を設け
ることが好ましく、充填後のカプセルの比重が1.8以
下となるように産業廃棄物を充填することが好ましく、
1.5前後となるようにすることが特に好ましい。
問わないが、必要な中間処理を終えたものであることが
望ましく、費用の採算面を考慮すると有害物質が好適で
ある。カプセル内への廃棄物の充填量は任意に調整して
構わないが、充填し過ぎるとカプセルの総重量が重くな
り転回し辛くなるので、適度にカプセル内に空間を設け
ることが好ましく、充填後のカプセルの比重が1.8以
下となるように産業廃棄物を充填することが好ましく、
1.5前後となるようにすることが特に好ましい。
【0017】ボーリング等により、目的とする坑道に仕
切り壁を形成し所定長さに仕切って、充填セクションと
する。この時坑道の深さHに対して、充填セクションの
長さLはほぼ等しいか、短くなるように設定することが
好ましい。
切り壁を形成し所定長さに仕切って、充填セクションと
する。この時坑道の深さHに対して、充填セクションの
長さLはほぼ等しいか、短くなるように設定することが
好ましい。
【0018】充填セクションの両端には立坑及び排水坑
をそれぞれ配設する。立坑は坑道の短径とほぼ等しいも
のであることが好ましく、既成のもので適当なものがあ
る場合には、それが利用できるように充填セクションを
設定すれば効率的である。排水坑は立坑より小さいもの
が好ましく、立坑の場合と同様に以前通気坑などとして
利用されていたもので、適当なものがあればそれを利用
すれば良い。
をそれぞれ配設する。立坑は坑道の短径とほぼ等しいも
のであることが好ましく、既成のもので適当なものがあ
る場合には、それが利用できるように充填セクションを
設定すれば効率的である。排水坑は立坑より小さいもの
が好ましく、立坑の場合と同様に以前通気坑などとして
利用されていたもので、適当なものがあればそれを利用
すれば良い。
【0019】立坑及び排水坑には水密性の材料でできた
パイプを坑道まで形成させる。前記パイプは連結式のも
のが深浅双方の坑道に対し適用できるので好ましく、立
坑に形成するパイプの最下部はカプセルの落下運動を水
平方向へと偏向させるために、屈曲したガイドを有する
ものを用いることが、特に好ましい。次に前記立坑と前
記排水坑に水を満たし、立坑−坑道−排水坑を水密の系
にする。
パイプを坑道まで形成させる。前記パイプは連結式のも
のが深浅双方の坑道に対し適用できるので好ましく、立
坑に形成するパイプの最下部はカプセルの落下運動を水
平方向へと偏向させるために、屈曲したガイドを有する
ものを用いることが、特に好ましい。次に前記立坑と前
記排水坑に水を満たし、立坑−坑道−排水坑を水密の系
にする。
【0020】仕切り壁は例えば立坑及び排水坑を先に配
設し、パイプの最下部に分岐したものを用い、水中硬化
コンクリートを水路とならない側の一方の分岐パイプを
通じて坑道内に流入、堆積させて仕切り壁3を構築させ
てもよい。
設し、パイプの最下部に分岐したものを用い、水中硬化
コンクリートを水路とならない側の一方の分岐パイプを
通じて坑道内に流入、堆積させて仕切り壁3を構築させ
てもよい。
【0021】以下充填手順について図2を参照させなが
ら説明する。まず、水流輸送により水中硬化コンクリー
トを坑道の床面5bに流して平らかにしてカプセルが転
がりやすいように床面5aを形成をさせる。
ら説明する。まず、水流輸送により水中硬化コンクリー
トを坑道の床面5bに流して平らかにしてカプセルが転
がりやすいように床面5aを形成をさせる。
【0022】次に、立坑6のパイプ7から産業廃棄物2
を詰めたカプセル1を坑道5へと落とす。排水坑8のパ
イプ7から排出される水の量から前記カプセル1が坑道
5まで到達したことを確認することができる。この時ポ
ンプにより排水を促進してやると充填効率が上昇するの
で好ましく、更に、立坑−坑道−排水坑は常に水密の系
を保つことが必要であり、排水坑から排出される水を立
坑へと循環させることが好ましい。
を詰めたカプセル1を坑道5へと落とす。排水坑8のパ
イプ7から排出される水の量から前記カプセル1が坑道
5まで到達したことを確認することができる。この時ポ
ンプにより排水を促進してやると充填効率が上昇するの
で好ましく、更に、立坑−坑道−排水坑は常に水密の系
を保つことが必要であり、排水坑から排出される水を立
坑へと循環させることが好ましい。
【0023】第1個目のカプセル11が坑道5に到達し
たのを確認したら、第2個目のカプセル12を投入す
る。第2個目のカプセル12の立坑内での落下運動によ
るピストン作用で第1個目のカプセル1は坑道5の奥部
へ充填させることができる。第1個目の投入時と同様
に、排水坑のパイプ7から排出される水の量から前記カ
プセル1が坑道5のどの位置まで進んだかをモニターす
ることができる。系を水密にさせた後、同様に第3個目
のカプセル13を投入する。この作業を順次繰り返して
カプセル1を坑道5内に充填していく。
たのを確認したら、第2個目のカプセル12を投入す
る。第2個目のカプセル12の立坑内での落下運動によ
るピストン作用で第1個目のカプセル1は坑道5の奥部
へ充填させることができる。第1個目の投入時と同様
に、排水坑のパイプ7から排出される水の量から前記カ
プセル1が坑道5のどの位置まで進んだかをモニターす
ることができる。系を水密にさせた後、同様に第3個目
のカプセル13を投入する。この作業を順次繰り返して
カプセル1を坑道5内に充填していく。
【0024】前述したように第N個目のカプセルの投入
により、第(N−1)個目のカプセルを坑道奥部に確実
に充填していくためには立坑−排水坑間の坑道の長さ
(充填セクション)Lは立坑の深さHとほぼ同じ長さで
あるか、Lより長いことが好ましい。またピストン効果
を最大に発揮させるためにはカプセルの直径が立坑また
は坑道の短径にできるだけ近いものが好ましい。
により、第(N−1)個目のカプセルを坑道奥部に確実
に充填していくためには立坑−排水坑間の坑道の長さ
(充填セクション)Lは立坑の深さHとほぼ同じ長さで
あるか、Lより長いことが好ましい。またピストン効果
を最大に発揮させるためにはカプセルの直径が立坑また
は坑道の短径にできるだけ近いものが好ましい。
【0025】坑道内のカプセルの充填が完了したら、坑
内上方に生じるカプセルとの隙間には中間処理を終えた
スラリー状の安全な廃棄物4を水流輸送により充填する
のが好ましい。スラリー状の廃棄物には廃棄物に生コン
クリートを混ぜてスラリー状としたものを含む。
内上方に生じるカプセルとの隙間には中間処理を終えた
スラリー状の安全な廃棄物4を水流輸送により充填する
のが好ましい。スラリー状の廃棄物には廃棄物に生コン
クリートを混ぜてスラリー状としたものを含む。
【0026】前述したように立坑から排出される水の量
から計算して投入したカプセルの坑道内の位置を推測す
る。或いはファイバースコープ等を坑道内に通してモニ
ターする。カプセルが坑道5の途中で動かなくなった
(詰まった)と思われた時はエア−を吹き込んで、その
押圧によりカプセルを奥部まで充填させることができ
る。
から計算して投入したカプセルの坑道内の位置を推測す
る。或いはファイバースコープ等を坑道内に通してモニ
ターする。カプセルが坑道5の途中で動かなくなった
(詰まった)と思われた時はエア−を吹き込んで、その
押圧によりカプセルを奥部まで充填させることができ
る。
【0027】排水は瀘過して鉱物かす等の有害物質を除
去した後に立坑へ循環させることが好ましく、瀘取した
鉱物かすは圧縮プレスするなどして再利用をはかる。
去した後に立坑へ循環させることが好ましく、瀘取した
鉱物かすは圧縮プレスするなどして再利用をはかる。
【0028】本発明の産業廃棄物の処分方法はカプセル
の直径を立坑又は坑道の短径の5割弱の大きさにして、
2個づつ同様に充填していき、充填が完了したらカプセ
ルの上部に水中硬化コンクリートを水流輸送して平らか
にし、その上に更にカプセルを充填するといった2段構
成にすることもできる(図3参照)。
の直径を立坑又は坑道の短径の5割弱の大きさにして、
2個づつ同様に充填していき、充填が完了したらカプセ
ルの上部に水中硬化コンクリートを水流輸送して平らか
にし、その上に更にカプセルを充填するといった2段構
成にすることもできる(図3参照)。
【0029】
【発明の効果】本発明により次に掲げるような効果が得
られる。 1 現在不足している産業廃棄物処分場として浸水処理
をしている閉坑を利用することができる。 2 浸水処理している閉坑をそのまま使用するので余分
な経費がかからない。 3 坑道という空間が充填されるので地盤沈下のおそれ
がなくなり、その上の土地の有効利用がはかれる。
られる。 1 現在不足している産業廃棄物処分場として浸水処理
をしている閉坑を利用することができる。 2 浸水処理している閉坑をそのまま使用するので余分
な経費がかからない。 3 坑道という空間が充填されるので地盤沈下のおそれ
がなくなり、その上の土地の有効利用がはかれる。
【図1】耐久性球状カプセルの一実施態様を示す縦断面
図。
図。
【図2】本発明の一実施態様を示す模式図。
【図3】本発明の別の一実施態様を示す坑道の横断面
図。
図。
1 耐久性球状カプセル 1a カプセル本体 1b ボルト状栓 2 産業廃棄物 3 仕切り壁 4 スラリー状廃棄物 5 坑道 5a 形成床面 5b 坑道の床面 6 立坑 7 パイプ 8 排水坑
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−243800(JP,A) 特開 昭63−243799(JP,A) 特開 平2−147900(JP,A) 特開 平2−236400(JP,A) 特開 昭63−90800(JP,A) 特開 昭52−127474(JP,A) 特開 平2−183100(JP,A) 特開 平3−9000(JP,A) 特開 平5−245461(JP,A) 特開 昭59−112300(JP,A) 実開 平2−75192(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 1/00 E21F 15/00 G21F 9/34
Claims (4)
- 【請求項1】(a)坑道をあらかじめ配設した仕切り壁
により、所定長さに仕切って充填セクションとし、 (b)充填セクションの両端に立坑及び排水坑をそれぞ
れ配設し、 (c)前記立坑及び排水坑に、前記充填セクションまで
パイプを形成して、パイプ内に水を保持して系を水密に
し、 (d)産業廃棄物を密封した所定直径の耐久性球状カプ
セルを立坑のパイプ内へと投入し、前記耐久性球状カプ
セルのパイプ中の落下運動によるピストン作用による水
流を利用して、坑道内へ前記耐久性球状カプセルを順次
充填する、 ことを特徴とする産業廃棄物の最終処分方法。 - 【請求項2】あらかじめ坑道内に水中硬化コンクリート
を注入して平滑な床面を形成することを特徴とする、請
求項1記載の産業廃棄物の最終処分方法。 - 【請求項3】前記耐久性球状カプセルをパイプ内へ投入
後、排水坑から吸引ポンプにより水を汲み上げ、その水
を立坑内へ循環させることによりピストン作用による水
流を促進することを特徴とする、請求項1または2に記
載の産業廃棄物の最終処分方法。 - 【請求項4】産業廃棄物を密封した前記耐久性球状カプ
セル全体の比重が1.8以下となるように、産業廃棄物
の充填量を調節することを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか一項に記載の産業廃棄物の最終処分方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30785192A JP3179218B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業廃棄物の最終処分方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30785192A JP3179218B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業廃棄物の最終処分方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134429A JPH06134429A (ja) | 1994-05-17 |
JP3179218B2 true JP3179218B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=17973944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30785192A Expired - Fee Related JP3179218B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業廃棄物の最終処分方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3179218B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6159300B2 (ja) * | 2014-07-04 | 2017-07-05 | 小柳建設株式会社 | 水底の放射性物質の処理方法 |
JP6159301B2 (ja) * | 2014-07-16 | 2017-07-05 | 小柳建設株式会社 | 放射性物質の処理方法 |
CN105971664A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-09-28 | 六盘水师范学院 | 一种高水材料充填柱沿空留巷方法 |
CN108518241B (zh) * | 2018-03-27 | 2019-05-21 | 东北大学 | 一种水岩联合注浆填充采场控沉治水方法 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30785192A patent/JP3179218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06134429A (ja) | 1994-05-17 |
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