JP3179025B2 - ジオラマ玩具 - Google Patents

ジオラマ玩具

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JP3179025B2
JP3179025B2 JP18423496A JP18423496A JP3179025B2 JP 3179025 B2 JP3179025 B2 JP 3179025B2 JP 18423496 A JP18423496 A JP 18423496A JP 18423496 A JP18423496 A JP 18423496A JP 3179025 B2 JP3179025 B2 JP 3179025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ケーシング内に
ジオラマを収容したジオラマ玩具、詳しくは、相対変位
可能な2枚の偏光シートを組み合わせてジオラマを透
視、また、隠蔽するジオラマ玩具に関する。
【0002】風景、舞台、人形、著名な建造物、漫画の
主人公等の造形物、また、これらの写真等(本明細書で
は、ジオラマと称する)を用いたジオラマ玩具は周知で
ある。このようなジオラマ玩具は、それ自体が玩具とし
て用いられるほか、チェーン等の係止部を設けてキーホ
ルダやペンダントとしても用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たジオラマ玩具にあっては、単に観て鑑賞するにすぎ
ず、遊びの要素が存在しないため、飽きやすいものであ
った。この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、遊
びの要素を付加したジオラマ玩具を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるジオラマ玩具は、覗き窓を有する
ケーシング内にジオラマユニットを収容して該ジオラマ
ユニットのジオラマを前記覗き窓に臨ませるとともに、
前記ケーシングの覗き窓に一対の偏光シートを相対回動
可能に取り付け、該偏光シートを回動駆動する駆動ユニ
ットおよび該駆動ユニットと前記偏光シートとを連結す
るギア列を前記ケーシング内に設けた。
【0005】そして、この発明にかかるジオラマ玩具
は、前記ギア列が前記駆動ユニットにより駆動されて回
転するセクタギアと、該セクタギアと噛合し前記偏光シ
ートと一体的に回動する第1の連結ギアとを備え、前記
セクタギアを前記一対の偏光シートが前記覗き窓から前
記ジオラマを透視可能とする透視位置で前記偏光シート
の回動を一時的に停止するように配置する態様(請求項
2)に構成することができる。
【0006】また、請求項2の発明にかかるジオラマ玩
具は、前記セクタギアが回転軸の軸方向一側に回転方向
所定の角度範囲でギア部を、他側に該ギアの歯先円と略
等しい径の円板状のフランジ部を形成され、前記第1の
連結ギアが1つの歯の前記セクタギアのフランジ部側の
部分を切除してなる態様(請求項3)に構成することが
できる。
【0007】また、請求項3の発明にかかるジオラマ玩
具は、前記ギア列が、前記セクタギアと前記ケーシング
との間に第1のワンウェイクラッチを設け、前記セクタ
ギアの一方向のみの回転を許容する態様(請求項4)に
構成することができる。さらに、この発明にかかるジオ
ラマ玩具は、前記ジオラマユニットが可動ジオラマと該
可動ジオラマを駆動するジオラマ駆動部をケース内に収
容してなり、前記ジオラマ駆動部を前記駆動ユニットと
連結した態様(請求項5)に構成することができる。
【0008】またさらに、この発明にかかるジオラマ玩
具は、前記駆動ユニットが出力軸にドライブギアが固着
されたゼンマイユニットから構成し、前記ギア列が、所
定の角度範囲にセクタギヤ部を有する手動回動操作可能
なチャージ部材と、該チャージ部材のセクタギヤ部に噛
合する第1の制御ギアと、該第1の制御ギアと一体回転
可能に連結され前記駆動ユニットのドライブギアと噛合
する第2の制御ギアと、該第2の制御ギアと前記セクタ
ギアとの間に介装され、該セクタギアに前記駆動ユニッ
トの出力のみを伝達する第2のワンウェイクラッチと、
前記セクタギアに噛合する第1の連結ギアと、該第1の
連結ギアと一体回転可能に連結された第2の連結ギア
と、前記ケーシング内に回動自在に取り付けられて前記
偏光シートの一方を保持し、前記第2の連結ギアと噛合
するドリブンギアが設けられた回動枠と、を備える態様
(請求項6)に構成することができる。
【0009】また、請求項6の発明にかかるジオラマ玩
具は、前記第2のワンウェイクラッチが、前記第2の制
御ギアに弾性曲げ変形可能に切欠形成されて略周方向に
延在し、先端に前記セクタギア側に突出する係止突起を
備える弾性片と、前記セクタギアの周面に周方向にその
歯部の中央位置で前記弾性片の係止突起と当接可能に形
成された係止突起と、からなる態様(請求項7)に構成
することができる。
【0010】
【作用】この発明にかかるジオラマ玩具は、偏光シート
が駆動ユニットにより駆動されて相対的な位置が変化
し、ジオラマが偏光シートにより隠蔽された状態から透
視可能な状態へ、逆に、透視可能な状態から隠蔽された
状態へ変遷する。このため、玩具として遊びに用いるこ
とができ、意外性が得られ、面白みがある。特に、請求
項2の発明にかかるジオラマ玩具は、偏光シートの透視
性が変遷する際に、透視可能な状態で偏光シートの相対
回動が一時的に停止し、ジオラマの視認可能な時間を長
くする。このため、玩具として遊びに用いることがで
き、意外性が得られ、面白みがある。
【0011】そして、請求項3の発明にかかるジオラマ
玩具は、第1の連結ギアがセクタギアの歯と噛合しない
状態では歯の切除部分にフランジ部が位置し、第1の連
結ギアの切除された歯の両側の歯の歯側面がフランジ部
の周面と摺接する。このため、第1の連結ギアは回転を
禁止され、偏光シートの位置ズレが防止される。また、
請求項4の発明にかかるジオラマ玩具は、セクタギアが
第1のワンウェイクラッチにより一方向の回転、すなわ
ち、偏光シートを駆動する方向のみの回転を許容されて
他方向の回転を禁止されるため、偏光シートの位置ズレ
をより確実に防止できる。
【0012】さらに、請求項5の発明にかかるジオラマ
玩具は、ジオラマユニットの可動ジオラマが動くため、
より優れた面白味が得られ、また、この可動ジオラマの
動力源も偏光シートと駆動ユニットを共用するため、部
品点数を削減して小型化とコストの低減が図れる。
【0013】またさらに、請求項6記載のジオラマ玩具
は、駆動ユニットとしてゼンマイユニットを用い、ゼン
マイとギア列から安価かつ簡単な構造に構成されるた
め、安価に製造できる。特に、ギア列がセクタギアとチ
ャージ部材との間に駆動ユニットの動力のみを伝達する
第2のワンウェイクラッチを介装して構成され、ゼンマ
イに動力を蓄積するチャージ部材の回動操作時にはセク
タギア、すなわち、偏光シートが回動しないため、偏光
シートの初期設定位置がずれることがなく、適正な位置
でジオラマを視認可能とすることができる。また、請求
項7の発明にかかるジオラマ玩具は第2のワンウェイク
ラッチが簡単な構造で達成でき、コストをより低減でき
る。
【0014】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図11はこの発明の一の実施
の形態にかかるジオラマ玩具を示し、図1a,bがそれ
ぞれ異なる状態を示す全体斜視図、図2が全体分解斜視
図、図3がギア列の正面図、図4が同ギア列の斜視図、
図5が同ギア列の一部の分解斜視図、図6が同ギア列の
他の一部の斜視図、図7が同一部の断面図、図8が同一
部の平面図、図9が同一部の拡大断面図、図10がまた
他の一部の拡大正面図、図11がジオラマユニットの分
解斜視図である。
【0015】図中、10はケーシングであり、ケーシン
グ10は、表ハーフ11と裏ハーフ12を後述するホル
ダを介し接合され、表ハーフ11と裏ハーフ12との間
にチャージ部材13が回動操作可能に介設される。表ハ
ーフ11は、略円筒状をなし、一端全面が開口し、他端
に覗き窓(開口)11aが形成される。この表ハーフ1
1には外側面に係止部(図示せず)が突設され、この係
止部にキーホルダ用のチェーン(図示せず)が係止す
る。裏ハーフ12は、略円板状をなし、表ハーフ11の
一端開口を閉止する。後述するが、裏ハーフ12には内
面にラチェット爪が取り付けられる。
【0016】チャージ部材13は、略円環状の部材から
なり、図示しないストッパにより所定角度範囲の回動が
許容されてケーシング10に取り付けられる。このチャ
ージ部材13には、外周に滑り止め用の凹凸13aが周
方向に一定間隔で形成され、内周に所定の角度範囲にわ
たってセクタギア13bが形成され、また、セクタギア
13bと略平行に略部分円弧状の長孔13cが貫通形成
され、さらに、表ハーフ11側の面に凹部13dを有す
る部分円弧状の転動路(凹部と同一の符号13dを付
す)が形成される。後述するが、このチャージ部材13
にはセクタギア13bにギア列70の第1の制御ギア7
1が噛合し、長孔13cに連結回転軸79が貫通し、転
動路13dにローラ16が転動自在に接触する(図10
参照)。このチャージ部材13は、図中のチャージ方向
Cに上述した角度範囲を回動操作することで、ゼンマイ
ユニット30にエネルギを蓄積する。
【0017】ケーシング10内には表ハーフ11に覗き
窓11aに臨んで略有底円筒状の透明ケース19が固定
され、この透明ケース19内に略円形の固定偏光シート
21と可動偏光シート22が同軸的に設けられる。固定
偏光シート21は、周縁に切欠21aを有し、この切欠
21aが透明ケース19内面の突起19aと嵌合して回
転を禁止される。
【0018】可動偏光シート22は、周縁が枠部材23
に固定され、この枠部材23の回転で回転する。枠部材
23は、外周部にドリブンギア23aが形成された環状
の部材からなり、透明ケース19内に回転自在に設けら
れる。この枠部材23は、ギア23aに後述する第2の
連結ギア72が噛合し、この第2の連結ギア91の回転
で回動する。後述するが、この枠部材23、すなわち、
可動偏光シート22は、ゼンマイユニット30のエネル
ギ非蓄積状態で固定偏光シート21に対して隠蔽状態と
なるように位置し、ゼンマイユニット30の1回のエネ
ルギ蓄積で180°の範囲を回動して固定偏光シート2
1に対して透視状態を経た後に隠蔽状態へ変化する。
【0019】また、ケーシング10内には、略円板状の
ホルダプレート15が固定され、このホルダプレート1
5にゼンマイユニット30が取り付けられ、また、ホル
ダプレート15の表ハーフ11側に可動ジオラマを有す
るジオラマユニット50が取り付けられる。ホルダプレ
ート15は、2本のビス16により表ハーフ11に固定
され、前述した裏ハーフ12が図示しないビスにより固
定される。このホルダプレート15には、裏ハーフ12
側に膨出する取付部15aが形成され、この取付部15
aにゼンマイユニット30が取り付けられ、また、周縁
に切欠15bが形成され、この切欠15bにゴムローラ
16が回転自在に取り付けられる。ローラ16は、前述
したチャージ部材13の転動路13dと後述する回転板
との間に介在し、チャージ部材13の回動で転動路13
d上を転動して回転し、回転板を回転する。なお、15
cは後述する連結回転軸79が挿通する切欠である。
【0020】ゼンマイユニット30は、ケース31内に
周知のゼンマイを有し、ケース31の一面(裏ハーフ1
2側)にドライブギア39を固設された第1の出力軸が
突出し、ケース31の他面(表ハーフ11側)に駆動カ
ム33を固設されて第2の出力軸が突出する。このゼン
マイユニット30は、ドライブギア72が第2の制御ギ
ア73と噛合し、駆動カム33がジオラマユニット50
のカムプレート5と係合する。
【0021】ジオラマユニット50は、図11に示すよ
うに、表面が開口したケース51内に頭部52aと両方
の手52bが動く占い師の人形52および水晶玉を模し
た凸レンズ53を開口に臨ませて配置するとともに、裏
ハーフ12側に回転板54とカムプレート55を配設し
て構成される。人形52の頭部52aは裏面側に突設さ
れた作動軸56aがカムプレート55に係合して駆動さ
れ、また、各手52bがそれぞれ軸を有するリンク部材
56bを介しカムプレート55に係合して駆動される。
上述した人形52、凸レンズ53および回転板54がジ
オラマに相当する。
【0022】カムプレート55は、上述した作動軸56
aやリンク部材56bが遊合する穴55aと、前述した
ゼンマイユニット30の駆動カム33が遊合する穴55
bを有する。このカムプレート55は、駆動カム33の
回転で運動し、この運動で作動軸56aを介して人形5
2の頭部52aを、また、リンク部材56bを介して手
52bを駆動する。
【0023】回転板54は、表面に周方向に離間して複
数の種類の占い絵柄が印刷形成され、凸レンズ53の裏
面に突設された支軸53aが中心部に摺動自在に挿通す
る。前述したように、この回転板54は、裏面にゴムロ
ーラ16が転動自在に係合し、このゴムローラ16の回
転で支軸53aを中心に回転して任意の絵柄を凸レンズ
53に臨ませて停止する(図10参照)。上述した人形
32、凸レンズ33および回転板が可動ジオラマに相当
する。なお、このジオラマユニット50は、大きさ等が
共通化された複数の種類が用意され、商品化に際しては
他の部分を共用してジオラマの異なる玩具を製造するこ
とができる。
【0024】ギア列70は、第1の制御ギア71、第2
の制御ギア72、セクタギア73、第1の連結ギア74
および第2の連結ギア75を有する。第1の制御ギア7
1と第2の制御ギア72は回転軸76に同軸状に一体回
転可能に固設され、第2の制御ギア72にセクタギア7
3が相対回転自在に同軸状に設けられる。第1の制御ギ
ア71は前述したチャージ部材13のセクタギア13b
に噛合し、第2の制御ギア72はゼンマイユニット30
のドライブギア39と噛合する。この第1の制御ギア7
1は、ゼンマイユニット30のエネルギ非蓄積状態(チ
ャージ部材13の回動操作前)でセクタギア13bにチ
ャージ方向Cの始端位置で噛合し、ゼンマイユニット3
0の1回のエネルギの放出で1回転する。
【0025】セクタギア73は、中心部に回転軸76が
回転自在に挿通し、第2の制御ギア72に第1のワンウ
ェイクラッチ77を介して連結し、裏ハーフ12との間
に第2のワンウェイクラッチ78が設けられて一方向の
回転が禁止される。セクタギア73は、第1の連結ギア
74と噛合するギア73aを所定の角度範囲にわたって
有し、残りの角度範囲に歯厚方向に第2の制御ギア72
側でギア73aの歯底円以下の径の歯切除部73cを、
第2の制御ギア72と反対側でギア73aの歯先円と同
等の径あるいは歯先円の径以下で歯底円の径よりも大き
い径のフランジ部73bを有する。
【0026】図5に詳示するように、第1のワンウェイ
クラッチ77は、第2の制御ギア72に切欠形成されて
弾性変形可能に周方向に延在する弾性片77aと、この
弾性片77aの先端に一体形成された係止突起77b
と、セクタギア73の側面に形成された係止突起77c
とからなる。セクタギア73の係止突起77cは、周方
向に上述したギア73aの中央位置に形成される。この
第1のワンウェイクラッチ77は、ゼンマイユニット3
0のエネルギ放出時の第2の制御ギア72の回転のみを
セクタギア73に伝達し、このゼンマイユニット30の
エネルギ放出開始時には係止突起77b,77cが当接
してセクタギア73を第2の制御ギア72と一体に回転
させる。
【0027】図6および図7に詳示するように、第2の
ワンウェイクラッチ78は、裏ハーフ12の裏面に設け
たラチェット爪片78aと、セクタギア73の裏ハーフ
12側の面に形成されたラチェット歯78bとからな
る。ラチェット爪片78aは、薄いセルロイドのフィル
ム等から構成され、基端が裏ハーフ12の内面に止着さ
れてセクタギア73の回転方向にセクタギア73のラチ
ェット歯78bに向かって延出する。ラチェット歯78
bは、セクタギア73に所定の幅で回転中心と同芯状に
形成され、ラチェット爪片78aの先端が係合する。こ
の第2のワンウェイクラッチ78は、ゼンマイユニット
30のエネルギ蓄積時のセクタギア73の回転を禁止
し、ゼンマイユニット30のエネルギ放出時、換言すれ
ば、可動偏光シート22の駆動時のセクタギア73の回
転のみを許容する。
【0028】第1の連結ギア74は前述したチャージ部
材13の長穴13cを貫通した連結回転軸79の端部に
固設され、この回転軸79の他方の端部に枠部材23の
ギア23aと噛合した第2の連結ギア75が固設され
る。第1の連結ギア74は、図6,8,9に示すよう
に、1つの歯74aの裏ハーフ12側部分が前述したセ
クタギア73のフランジ部73bと対応して切除(切除
部分74b)される。この第1の連結ギア74は、セク
タギア73のギア73aと噛合して回転するが、このギ
ア73aから離脱すると、上記歯74aの切除部分74
bにフランジ部73bが遊合して隣接する両側の歯の側
面がフランジ部73bの周面と摺接し、回転が阻止され
る。
【0029】この実施の形態にあっては、チャージ部材
13をチャージ方向Cに所定角度範囲を回動操作する
と、チャージ部材13のセクタギア13bと噛合した第
1の制御ギア71が回転し、この第1の制御ギア71と
一体に第2の制御ギア72も回転してゼンマイユニット
30のドライブギア39を回転させ、ゼンマイユニット
30にエネルギを蓄積する。そして、チャージ部材13
をストッパにより規制される位置まで、すなわち、所定
角度範囲を回動させると、ゼンマイユニット30に規定
のエネルギが蓄積される(フルチャージ)。
【0030】ここで、固定偏光シート21と可動偏光シ
ート22は予め位相が90°異なる遮蔽位置に位置合わ
せされた状態にある。そして、このエネルギの蓄積時に
おいては、セクタギア73には第1のワンウェイクラッ
チ77により第2の制御ギア72の回転が伝達されるこ
とはなく、また、セクタギア73はギア73aが第1の
連結ギア74と噛合しているが第2のワンウェイクラッ
チ78により回転が禁止される。このため、偏光シート
21,22が位置ズレを生じることを防止できる。な
お、ゼンマイユニット30がフルチャージされた状態で
は、第1のワンウェイクラッチ77は係止突起77b,
77cが可動偏光シート22を駆動する方向に当接した
状態、換言すれば、第2の制御ギア72の回転でセクタ
ギア73がタイムラグを生じること無く回転する状態に
ある。
【0031】次に、ゼンマイユニット30がフルチャー
ジされてチャージ部材13を放すと、ゼンマイユニット
30が蓄積されたエネルギを出力、すなわち、ドライブ
ギア39を回転させる。このため、ドライブギア39と
噛合した第2の制御ギア72が回転し、この第2の制御
ギア72の回転でチャージ部材13がチャージ方向Cと
逆方向に回動し、また、第2の制御ギア72の回転が第
1のワンウェイクラッチ77を介してセクタギア73に
伝達される。
【0032】ここで、ゼンマイユニット30がフルチャ
ージされた状態では第1のワンウェイクラッチ77は係
止突起77b,77cが当接した状態にあるため第2の
制御ギア72とセクタギア73が一体に回転し、また、
第2のワンウェイクラッチ78はセクタギア73の回転
を許容する。このため、セクタギア73の回転が連結ギ
ア74,75を介して枠部材23に伝達されて可動偏光
シート22が回動する。すなわち、可動偏光シート22
が固定偏光シート21に対して90°位相の異なる位置
から位相差が0°になる位置(透視位置)を経て再び位
相が90°異なる位置に回動する。
【0033】ここで、可動偏光シート22が固定偏光シ
ート21に対して位相差が0°の位置では第1の連結ギ
ア74はセクタギア73の歯切除部73cに係合するた
め、セクタギア73が回転しているにも係わらず第1の
連結ギア74、すなわち、可動偏光シート22が回動し
ない。したがって、人形52等を視認可能な時間が長
く、優れた面白味が得られる。そして、第1の連結ギア
74がセクタギア73の歯切除部73cに係合した状態
では、第1の連結ギア74は歯74aの切除部分74b
にフランジ部73bが遊合して隣接する両側の歯の側面
がフランジ部73bの周面と摺接し、回転が阻止され
る。このため、可動偏光シート22が位置ズレを生じる
こともない。
【0034】また、可動偏光シート22が回動する期
間、すなわち、ゼンマイユニット30の出力時において
は、ゼンマイユニット30の駆動カム33が回転し、カ
ムプレート55を介して人形52の頭部52aと両手5
2bが動き、さらに、チャージ部材13の回動でローラ
16が回転してローラ16により回転板54が回転し、
ローラ16が凹部13dに陥合すると回転板54の回転
が停止して任意の絵柄が凸レンズ53に臨む。このた
め、意外性が得られ、楽しく遊ぶことができる。
【0035】なお、上述した実施の形態では、駆動ユニ
ットとしてゼンマイユニット30を例示するが、この発
明はゼンマイユニット30に限らず電動モータ等の駆動
ユニットを用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
ジオラマ玩具によれば、覗き窓を有するケーシング内に
ジオラマユニットと駆動ユニットを収容し、ケーシング
の覗き窓に一対の偏光シートを相対回動可能に設けてギ
ア列で駆動ユニットと連結したため、ジオラマが隠蔽、
透視でき、意外性、面白味が得られ、楽しく遊べる玩具
が構成される。
【0037】特に、請求項2の発明のジオラマ玩具は、
ギア列に駆動ユニットにより駆動されるセクタギアと偏
光シートと一体的に回動する第1の連結ギアとを設け、
セクタギアを覗き窓からジオラマが見える透視位置で偏
光シートの回動を一時的に停止するように配置したた
め、より面白味が得られる。
【0038】そして、請求項3に記載の発明にかかるジ
オラマ玩具は、セクタギアに歯先円と径が略等しいフラ
ンジ部を形成するとともに、第1の連結ギアの1つの歯
を一部切除し、この第1の連結ギアがセクタギアのギア
と噛合しない状態では歯の切除部にフランジ部を遊合さ
せて両側の歯の側面をフランジ部の周面に当接させるよ
うに構成したため、第1の連結ギアが空転を生じること
がなく、偏光シートの位置ズレを防止できる。
【0039】また、請求項4に記載の発明にかかるジオ
ラマ玩具は、セクタギアの一方向の回転のみを許容する
第1のワンウェイクラッチを設けるため、その位置ズレ
をより確実に防止できる。さらに、請求項5に記載の発
明にかかるジオラマ玩具は、ジオラマユニットが動作可
能な可動ジオラマを備え、この可動ジオラマを駆動ユニ
ットと連結して動作させるため、より面白味のあるジオ
ラマ玩具が達成される。
【0040】またさらに、請求項6に記載の発明にかか
るジオラマ玩具は、駆動ユニットとしてゼンマイを有す
るゼンマイユニットを用いる構造に適したギア列が達成
され、また、第2のワンウェイクラッチにより位置ズレ
もより確実に防止できる。特に、請求項7に記載の発明
にかかるジオラマ玩具は、第2のワンウェイクラッチが
簡単な構造で達成でき、製造コストをより低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかるジオラマ玩
具を示し、aがジオラマ隠蔽状態の全体斜視図、bがジ
オラマ透視状態の全体斜視図である。
【図2】同ジオラマ玩具の分解斜視図である。
【図3】同ジオラマ玩具の機構部分の正面図である。
【図4】同機構部分の斜視図である。
【図5】同機構部分の一部の分解斜視図である。
【図6】同機構部分の他の一部の拡大斜視図である。
【図7】同機構部分のまた他の一部の断面図である。
【図8】同機構部分のさらに他の一部の拡大平面図であ
る。
【図9】同機構部分のまたさらに他の一部の拡大断面図
である。
【図10】同機構部分のまた他の一部の正面図である。
【図11】同ジオラマ玩具のジオラマユニットの分解斜
視図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 11 表ハーフ 11a 覗き窓(開口) 12 裏ハーフ 13 チャージ部材 13b セクタギア 21 固定偏光シート 22 可動偏光シート 23 枠部材 23a ドリブンギア 30 ゼンマイユニット(駆動ユニット) 39 ドライブギア 50 ジオラマユニット 70 ギア列 71 第1の制御ギア 72 第2の制御ギア 73 セクタギア 73a ギア部 73b フランジ部 73c 切除部 74 第1の連結ギア 74a 歯 74b 切除部 75 第2の連結ギア 77 第1のワンウェイクラッチ 77a 弾性片 77b 係止突起 77c 係止突起 78 第2のワンウェイクラッチ 78a ラチェット爪片 78b ラチェット歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63H 1/00 - 37/00 G02B 5/30 G02B 27/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 覗き窓を有するケーシング内にジオラマ
    ユニットを収容して該ジオラマユニットのジオラマを前
    記覗き窓に臨ませるとともに、前記ケーシングの覗き窓
    に一対の偏光シートを相対回動可能に取り付け、該偏光
    シートを回動駆動する駆動ユニットおよび該駆動ユニッ
    トと前記偏光シートとを連結するギア列を前記ケーシン
    グ内に設けたことを特徴とするジオラマ玩具。
  2. 【請求項2】 前記ギア列が前記駆動ユニットにより駆
    動されて回転するセクタギヤと、該セクタギヤと噛合
    記偏光シートと一体的に回動する第1の連結ギアとを
    備え、前記セクタギアを前記一対の偏光シートが前記覗
    き窓から前記ジオラマを透視可能とする透視位置で前記
    偏光シートの回動を一時的に停止するように配置した請
    求項1に記載のジオラマ玩具。
  3. 【請求項3】 前記セクタギアが回転軸の軸方向一側に
    回転方向所定の角度範囲でギア部を、他側に該ギアの歯
    先円と略等しい径の円板状のフランジ部を形成され、前
    記第1の連結ギアが1つの歯の前記セクタギアのフラン
    ジ部側の部分を切除してなる請求項2記載のジオラマ玩
    具。
  4. 【請求項4】 前記ギア列が、前記セクタギアと前記ケ
    ーシングとの間に第1のワンウェイクラッチを設け、前
    記セクタギアの一方向のみの回転を許容するようにした
    請求項3に記載のジオラマ玩具。
  5. 【請求項5】 前記ジオラマユニットが可動ジオラマと
    該可動ジオラマを駆動するジオラマ駆動部をケース内に
    収容してなり、前記ジオラマ駆動部を前記駆動ユニット
    と連結した請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4に記載のジオラマ玩具。
  6. 【請求項6】 前記駆動ユニットが出力軸にドライブギ
    アが固着されたゼンマイユニットであり、前記ギア列
    が、所定の角度範囲にセクタギヤ部を有する手動回動操
    作可能なチャージ部材と、該チャージ部材のセクタギヤ
    部に噛合する第1の制御ギアと、該第1の制御ギアと一
    体回転可能に連結され前記駆動ユニットのドライブギア
    と噛合する第2の制御ギアと、該第2の制御ギアと前記
    セクタギアとの間に介装され、該セクタギアに前記駆動
    ユニットの出力のみを伝達する第2のワンウェイクラッ
    チと、前記セクタギアに噛合する第1の連結ギアと、該
    1の連結ギアと一体回転可能に連結された第2の連結
    ギアと、前記ケーシング内に回動自在に取り付けられて
    前記偏光シートの一方を保持し、前記第2の連結ギアと
    噛合するドリブンギアが設けられた回動枠と、を備える
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のジオラマ
    玩具。
  7. 【請求項7】 前記第2のワンウェイクラッチが、前記
    第2の制御ギアに弾性曲げ変形可能に切欠形成されて略
    周方向に延在し、先端に前記セクタギア側に突出する係
    止突起を備える弾性片と、前記セクタギアの周面に周方
    向にその歯部の中央位置で前記弾性片の係止突起と当接
    可能に形成された係止突起と、からなる請求項6に記載
    のジオラマ玩具。
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