JP3179020U

JP3179020U - プルタブ型飲料缶

Info

Publication number: JP3179020U
Application number: JP2012004658U
Authority: JP
Inventors: 利男今泉
Original assignee: 利男今泉
Priority date: 2012-07-31
Filing date: 2012-07-31
Publication date: 2012-10-11
Anticipated expiration: 2022-07-31

Abstract

【課題】子供や老人が飲料を飲む場合に缶の縁から飲料が零れるのを防止し、安心して飲料を飲むことができるし、衣類等を汚す事態も防止することができるプルタブ型飲料缶を提供する。
【解決手段】内部に液体を収容する缶本体２の上端に蓋体３が固着してある。蓋体３を構成する蓋板４には幅狭凹状面５Ａと、幅広凹状面からなる深さ約４ｍｍの凹陥部５が略水滴状に形成してある。幅狭凹状面５Ａにはタブ７が没する状態でリベット８により蓋板４に固定してある。幅広凹状面には飲み口を形成する切込みが線状に刻設してある。
【選択図】図１

Description

本考案は、ビール、コーヒー、ジュース等の各種飲料を収容して飲用に供するプルタブ型飲料缶に関する。

プルタブ型飲料缶は、上方が開口した缶本体と、該缶本体の上部を施蓋する蓋体とから構成し、蓋体の蓋板に飲み口の形状を形成する切込みと、梃子の原理により該切込みに沿って蓋板を切り裂いて飲み口を開口させるタブとから構成したプルタブ型開口手段を設けることにより、誰もがオープナー等の道具が無くても開缶できるようにしてある。

見出せず。

従来のプルタブ型金属製缶は缶本体の上端側と蓋体の外縁側を折り返して嵌合し、圧潰して固着する構成からなるので、缶の上端外周縁に円環部が突状に形成されており、飲料を飲む際に下唇に円環部が当たって飲み難いという問題、飲み口と口が近いために飲み口から飲料が急に出たような場合口が対応できないという問題、円環部の上端と蓋板とによって画成される空間が小さいため、飲料が円環部の上端から外に零れて口の周りや衣類を汚すという問題がある。

本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、子供や老人が飲料を飲む場合に缶の縁から飲料が零れるのを防止し、安心して飲料を飲むことができるし、衣類等を汚す事態も防止することができるプルタブ型飲料缶を提供することを目的とする。

上述した課題を解決するための本考案を構成する手段は、内部に液体を収容する缶本体と、タブの引き上げ操作により飲み口が開口する構成を有し、該缶本体の上端に設けた蓋体とからなるプルタブ型飲料缶において、前記蓋体を構成する蓋板に前記タブ及び飲み口を含む部位を段状に窪んだ凹陥部に形成したことにある。

そして、前記凹陥部は、前記飲み口を開口する部位の横幅を広く形成するとよい。

本考案は上述の如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
（１）蓋板に凹陥部を形成し、凹陥部に飲み口を形成して円環部上端に対して飲み口の位置を深くしたから、唇を飲み口の全体に当てて飲料を飲むことができるので口から飲料を零すのを防止できる。
（２）飲み口と円環部との空間が広くなったから、飲料が急に流出した場合でも外に零れるのを防止できる。
（３）凹陥部は飲み口の周囲を広くしたから、飲み口から流出する飲料が円環部を超えて外に零れる事態を解消することができる。

本考案の実施の形態に係るプルタブ型飲料缶の部分斜視図である。図１のＡ−Ａ矢示方向断面図である。

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、１はアルミニュウム製のプルタブ型飲料缶、２は該飲料缶１を構成する有底円筒状の缶本体で、該缶本体２は上端が開口している。

３は前記缶本体２の上端側２Ａに設けた蓋体を示す。４は該蓋体３を構成する蓋板で、該蓋板４は円板状をなし、その外周縁を折り返し、同様に折り返した缶本体２の上端縁と嵌合して圧潰することにより円環部４Ａを形成して缶本体２と固着されている。

ここで、蓋板４は外周側の円環部４Ａ、該円環部４Ａの内側に形成した環状溝部４Ｂ、該環状溝部４Ｂから凸湾曲状に緩やかに膨出した膨出部４Ｃとからなっている。５は該膨出部４Ｃに形成した深さが約３〜４ｍｍの凹陥部で、該凹陥部５は後述するタブ７が収まる部位は幅狭に、飲み口６を開口させる部位は幅広に平面視で略水滴状に形成してあり、深さはタブ７の全体が沈む程度にしてある。そして、凹陥部５の底面には飲み口６を形成するための切り裂きのための切込み５Ａが線状に刻設してある。

６は蓋体３に開口する飲み口で、該飲み口６は従来の形状と同様の横長楕円形をしている。７は該飲み口６を梃子の原理で開口させるために蓋板４に設けたタブで、該タブ７は縦長楕円の環体からなるタブ本体７Ａと、該タブ本体７Ａの内側に屈曲可能に形成され、蓋板４にリベット８で固定された折り曲げ片７Ｂとを一体に成形したものからなる。

本実施の形態は上述の構成からなり、飲料を飲む場合にタブ本体７Ａを引き上げ、リベット８を支点に折り曲げ片７Ｂが折れ曲がってタブ本体７Ａの先端が切込み５Ｃで囲繞された部分を押し下げることで、蓋板４は切込み５Ｃで切り裂かれて飲み口６が開口する作動は従来の缶と同様である。

上述の如くタブ７を操作して飲み口６を開口して飲料を飲む場合、本実施の形態によれば円環部４Ａの上端より約７ｍｍ深い位置に飲み口６があるので、円環部４Ａに邪魔にされることなく飲み口６の全体を唇で覆って飲むことができるから、飲み口６から飲料が零れるのを防止できる。また、円環部４Ａの上端と凹陥部５との間が広くなったから、飲んでいる途中で飲料が急に流出した場合でも外に零れるのを防止できる。

しかも、凹陥部５は飲み口６の周囲は幅広凹状面５Ｂにして広くしたから、飲み口６から流出する飲料が円環部４Ａを超えて外に零れる事態を解消することができる。

１プルタブ型飲料缶
２缶本体
３蓋体
４蓋板
５凹陥部
６飲み口
７タブ

Claims

内部に液体を収容する缶本体と、タブの引き上げ操作により飲み口が開口する構成を有し、該缶本体の上端に設けた蓋体とからなるプルタブ型飲料缶において、前記蓋体を構成する蓋板に前記タブ及び飲み口を含む部位を段状に窪んだ凹陥部に形成したことを特徴とするプルタブ型飲料缶。
前記凹陥部は、前記飲み口を開口する部位の横幅を広く形成してあることを特徴とする請求項１記載のプルタブ型飲料缶。