JP3164503U - 飲料缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封しやすい構造でありながら、飲み口が人間の口にフィットして飲みやすい飲料缶を提供する。【解決手段】中空円筒状の周壁22と底板24と天板26とを含む缶体12と、一体化して天板26の一部を成す。口金部14と、天板26の口金部14から離隔した位置に凹設されたくぼみ部16と、一端が天板26に接続されるとともに他端がくぼみ部16位置に対応して設定されるタブ18と、一端が天板26とタブ18との接続部分38に接続されるとともに他端が缶体12内側から口金部14に接続されるリンク20とを備える。リンク20は、タブ18の他端側の引き起こし操作時に天板26とタブ18との接続部分38回りに回動して口金部14を開封させる。【選択図】図1

Description

本考案は、清涼飲料、炭酸飲料やアルコール飲料等を封入したイージーオープン蓋タイプの飲料缶に関する。
お茶やコーヒー、ジュース等の清涼飲料、ビールや発泡酒等のアルコール飲料が入れられた飲料缶では、缶切り等の道具を不要として簡便に飲み口を開けることができるイージーオープン蓋が採用されている。また、飲料缶のイージーオープン蓋では、缶上蓋の一部を飲み口として開口させるパーシャルオープンエンド(POE)が利用されている。従来の飲料缶は、缶上面の開口される部分に対応してスコアといわれる切り溝が縦長丸状に形成されているとともに、開口を開けるためのタブがリベットで取り付けられており、タブの先端に指を掛けてタブを引き起こしてスコアを破断して開口を開け、開口に口をつけて飲料缶を傾けると缶内の飲料を直接飲むことができるものであった。近時では、スコアで破断された口金片とタブとが缶上蓋側に残るステイオンタブ式蓋が多く利用されている。しかしながら、従来の飲料缶では、タブの先端と缶上面との僅かな隙間に指を入れにくいとともに、タブを引き起こす際に大きな力が必要であることから、特に手の力の弱い高齢者や女性、子供等にとっては缶を開けにくい問題があった。このような問題に対しては、タブに指を掛けやすくしてタブを簡単に開けられるように改善を図った技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、タブ先端の指の当たる部分の缶上面に指先導入用のくぼみを設けた技術や、タブにあそびを設ける技術や、タブに折り畳みの把手を設ける技術等が開示されている。
実用新案登録第3005982号公報
従来の飲料缶では、缶上面のスコアを破断して形成される開口は、縦長に形成されているから、缶内部の飲料が出にくいとともに、人の横長の口に合わないのでスムーズに口内に流れにくく、飲みにくいものであった。同時に、開口が形成される缶上面が缶胴に対して直角に形成されているから、人の口にフィットしにくいことも飲みにくい要因の一つとなっていった。また、従来のステイオンタブ式の飲料缶では、タブを引き起こした後に、起したタブが邪魔になるので元の位置に押し戻す操作を行なう必要があるため、開缶操作に2回の手間がかかっていた。また、タブの複数回の折り曲げを行うことで、タブとリベットとの接続部分が切断されやすく、怪我や誤飲のおそれがあった。
本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、開封しやすい構造でありながら、飲み口が人間の口にフィットして安全にスムーズに缶内の飲料を飲むことができる飲料缶を提供することにある。さらに、他の目的は飲みやすい飲料缶を低コストで製造できる飲料缶を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、中空円筒状の周壁22と下面側を閉鎖する底板24と上面側を閉鎖する天板26とを含む缶体12と、天板26の外縁寄り位置に形成され、天板26と一体化して天板26の一部を成し、常時は缶体12の上面側を閉鎖し、開封時に周壁22の上端に沿うような横長形状の飲み口部36を開口37させる横長の口金部14と、天板26において口金部14から離隔した位置に天板26上面から凹設されたくぼみ部16と、天板26上面に配置され、一端が天板26に接続されるとともに他端がくぼみ部16位置に対応して設定されるタブ18と、缶体12の内側に配置され、一端が天板26とタブ18との接続部分に接続されるとともに他端が缶体12内側から口金部14に接続され、タブ18の他端側の引き起こし操作時に天板26とタブ18との接続部分38回りに回動して口金部14を開封させるリンク20と、を備えたことを特徴とする飲料缶10から構成される。飲料缶10は、例えば、周壁22と底板24とが一体的に製造したものと別に製造した天板とを組み付けて一体化する2ピース構造や、周壁と底板と天板とをそれぞれ別部材として製造してそれらを一体的に組み付けた3ピース構造でもよい。
また、天板26は、缶体12の円筒軸線M長手方向に対して傾斜した傾斜壁30であり、傾斜高位側Hpの外縁が周壁22の上端部に接続される傾斜壁30を有し、周壁22の上端部と接続される傾斜壁30の傾斜高位側Hpに口金部14が形成されることとしてもよい。
また、天板26は、缶体12の周壁22の上端部と結着部28を介して該上端部の円形全周に亘って結着され、傾斜壁30の傾斜低位側の外縁と結着部28の一部とを接続するように、傾斜壁30及び結着部28と一体的に形成された接続壁32を有することとしてもよい。
また、タブ18は、一方に長い板片状部材で設けられたこととしてもよい。
本考案の飲料缶によれば、中空円筒状の周壁と下面側を閉鎖する底板と上面側を閉鎖する天板とを含む缶体と、天板の外縁寄り位置に形成され、天板と一体化して天板の一部を成し、常時は缶体の上面側を閉鎖し、開封時に周壁の上端に沿うような横長形状の飲み口部を開口させる横長の口金部と、天板において口金部から離隔した位置に天板上面から凹設されたくぼみ部と、天板上面に配置され、一端が天板に接続されるとともに他端がくぼみ部位置に対応して設定されるタブと、缶体の内側に配置され、一端が天板とタブとの接続部分に接続されるとともに他端が缶体内側から口金部に接続され、タブの他端側の引き起こし操作時に天板とタブとの接続部分回りに回動して口金部を開封させるリンクと、を備えたことから、口金部を開封して缶を開けた際に、横長の開口が形成されるので、人の横長の口形状にフィットしやすく、缶内部の飲料をスムーズに飲むことができる。同時に、横長の口金部の構造を維持しつつ、簡単にタブを引き起こして、確実に口金部を開封できる構造を具体的に実現できる。また、口金部を開口させる操作は、タブを引き起こして同じ方向に180度回転させる一連の操作だけでよく、開封操作性の向上を期待できる。
さらに、天板は、缶体の円筒軸線長手方向に対して傾斜した傾斜壁であり、傾斜高位側の外縁が周壁の上端部に接続される傾斜壁を有し、周壁の上端部と接続される傾斜壁の傾斜高位側に口金部が形成される構成とすることにより、缶に直接口をつけて飲む際に人の口にフィットしやすく、缶内部の飲料をスムーズに飲むことができる。
また、天板は、缶体の周壁の上端部と結着部を介して該上端部の円形全周に亘って結着され、傾斜壁の傾斜低位側の外縁と結着部の一部とを接続するように、傾斜壁及び結着部と一体的に形成された接続壁を有する構成とすることにより、天板に傾斜壁を設けた構造であっても、周壁と天板との結着構成を従来の飲料缶と略同じ構成で実現できる。その結果、周壁の形成工程や該周壁と天板との結着工程では従来と略同じ装置を利用でき、飲料缶の製造コストの大幅な上昇を抑えることができる。
また、タブは、一方に長い板片状部材で設けられた構成とすることにより、タブを高い強度で製造して、確実に口金部の開封操作を行なうことができる。
本考案の実施形態に係る飲料缶の斜視図である。 図1の飲料缶の平面図である。 図1の飲料缶のA−A線断面図の上部側の拡大図である。 図3の飲料缶のB−B線断面図である。 図1の飲料缶のタブとリンクと口金部の一部を天板を省略して説明した斜視図である。 図1の飲料缶を開封する際の作用を説明する概略模式図である。 図1の飲料缶を開封した状態の平面図である。 図1の飲料缶のタブの一部を切断した斜視説明図である。 天板の他の形態の縦断面図の上部側の拡大図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の飲料缶の実施の形態について説明する。本実施形態の飲料缶は、例えば、お茶、コーヒー、ジュース等の清涼飲料、炭酸飲料、又はビールや発泡酒等のアルコール飲料等の飲料類を内部に封入した飲料用密封容器である。図1ないし図8は、本考案の飲料缶の一実施形態を示している。図1、図2に示すように、本実施形態において、飲料缶10は、缶体12と、缶体12の天板26に設けられた、口金部14と、くぼみ部16と、タブ18と、リンク20と、を有している。
缶体12は、例えば、アルミニウム缶やスチール缶からなり、周壁22と、下面側を閉鎖する底板24と、上面側を閉鎖する天板26と、を含む。本実施形態では、周壁22は、例えば、上端縁の高さが同じ高さに設定されており、中空の略円筒形状に形成される。底板24は、例えば、円筒形状の周壁22の大きさ及び形状に対応して平面視円形状の平板で形成されている。周壁22と底板24とは、例えば、絞り加工等の加圧加工により一体的に形成されており、上面を開口した略有底円筒状の缶本体を形成している。なお、周壁22と底板24とはそれぞれ別の部材で製造した後、一体的に組み付けることとしてもよい。また、周壁22と底板24は、従来の飲料缶の構造と略同じ構造で構成されるとよい。缶体12の大きさや周壁22、底板24の形状等は、缶体内部Sに入れる飲料の種類や量に応じて設定される。
天板26は、缶体12の上面側すなわち略有底円筒状の缶本体の上面開口を閉鎖する缶上蓋であり、缶体内部Sの飲料を飲む際には該天板の一部分を開口して飲み口部を形成させる閉鎖蓋兼開口形成手段である。本実施形態では、図1、図2、図3に示すように、天板26は、例えば、周壁22の上端部と結着する結着部28と、開口形成部となる口金部14が形成される傾斜壁30と、接続壁32と、を含む。天板26は、例えば、1枚の金属薄板をプレス加工等することにより、後述のような結着部28、傾斜壁30、接続壁32を含む所定の形状に変形させて一体的に形成される。基本的には、天板26は、周壁22とは別部材で製造されており、周壁22と底板24とを有する缶本体の上面開口から飲料を充填した後に、周壁22に取り付けられる
結着部28は、天板26の外周縁で形成しており、周壁22の上端部の平面円形状に対応して、平面視で略円環状に形成されている。本実施形態では、結着部28は、例えば、従来周知の飲料缶における天板(缶上蓋)と周壁との結着構造と略同じ構造でよく、天板26を形成している板部材の外周縁部分を周壁22の上端形状に対応して段状に折り曲げて構成されている。そして、結着部28は、この段状の折り曲げ部分が周壁22の上端部の円形全周に亘って重ね合わされ、巻き締め状に結着される。なお、図上では結着構造は簡略化して示している。結着部28は、例えば溶接等その他周壁22の上端部と気密水密状に結着される構成であれば任意でもよい。
傾斜壁30は、缶体12の円筒軸線M長手方向に対して、すなわち周壁22に対して傾斜して形成される。傾斜壁30は、例えば、略円板状に形成されており、傾斜高位側Hpの外縁が周壁22の上端部近傍に設定されて結着部28を介して接続されるとともに、該傾斜壁30は、缶体12内部に向けて下り傾斜されている。よって、傾斜壁30は、傾斜高位側Hpで結着部28の一部と一体的に接続されており、結着部28に対して離隔している傾斜壁30の傾斜低位側の外縁は、接続壁32を介設して結着部28の他の一部と接続されている。傾斜壁30の傾斜角度は、例えば、円筒軸線Mに対して垂直面、すなわち周壁の上端縁に沿った水平面に対して約20度に設定されている。なお、傾斜壁30の角度は、任意に設定してもよい。傾斜壁30の外縁寄り位置であって傾斜高位Hp側には、口金部14が形成されている。すなわち、傾斜壁30には、開口の形成部分となる口金部14と、該口金部14を開封させるための開封機構34と、が一体的に設けられている。後述のように口金部14を開封した際には、傾斜壁30の傾斜高位側Hpと周壁22の上端部との接続部分周辺を飲み口部36となり、それらの角度のついた形状が人が口をつけて飲む際に人の口にフィットしやすく、スムーズに缶内の飲料を飲むことができる。さらに、傾斜壁30には、口金部14の形成位置から離隔した位置に傾斜壁上面から缶体内部S側に向けて凹設されたくぼみ部16が設けられている。くぼみ部16は、例えば、口金部14の形成位置より傾斜低位側に配置されており、指先が入る程度の大きさの平面視円形状で、傾斜壁30を形成する板部材の一部を凹み変形して形成されている。
接続壁32は、傾斜壁30の傾斜低位側の外縁と、結着部28の一部と、を接続するように、傾斜壁30及び結着部28と一体的に形成されている。接続壁32は、缶体12の上面側を閉鎖する天板26において傾斜壁30により斜めに閉鎖した部分の残余の部分、すなわち、缶体12内に傾斜した傾斜壁30と、周壁22の上端部に沿って水平状に形状される結着部28と、の間の部分を連続的に閉鎖している。本実施形態では、接続壁32は、例えば、平面視では三日月状に形成されるとともに、縦断面視では傾斜壁30と逆向きの傾斜となる、他の傾斜壁で構成されている。接続壁32は、該接続壁の傾斜高位側の外縁が結着部28と接続されるとともに、接続壁32の傾斜低位側の外縁が傾斜壁30の傾斜低位側の外縁と接続されている。このように接続壁32を構成することにより、飲み口部が人の口にフィットしやすいように傾斜壁30を形成させた構造であっても、従来と略同様な結着部28による結着構造で周壁22に取り付けることができる。よって、天板の形成以外の缶体の製造工程や、天板と周壁との接続工程等を殆ど変更なく、製造コストが大幅にアップするのを抑えることができる。なお、本実施形態のような天板と周壁の構造に限らず、例えば、傾斜壁30の傾斜に合わせて周壁22を斜めに切断した構造や、傾斜壁の外縁を缶体内側において周壁内周に接続させる構造等も考えられる。しかしながら、飲料缶の製造装置を特殊な構造に変更せざるを得なくなる結果、製造コストの高騰を招くおそれがあるため、本実施形態のような天板の構造の方が有利である。
なお、傾斜壁30と接続壁32の構成は、上記した構成に限らず、例えば、図9に示すように、傾斜壁30の傾斜下位側を周壁内壁近傍側まで延長すると同時に、接続壁32を結着部28から周壁22内面に沿って縦方向に形成させた縦壁32bで構成することとしてもよい。
口金部14は、天板26の傾斜壁30の外縁寄り位置に形成され、天板26と一体化して該天板12の一部を成しており、常時は缶体12の上面側を閉鎖している。そして、口金部14は、タブ18の操作により開封され、開封時には周壁22の上端に沿うような横長形状の飲み口部36を開口させる。口金部14は、例えば、横長楕円形状又は横長丸形状に形成されて傾斜壁30と一体化された口金片14aを有している。口金部14は、開封時には、図6に示すように、口金片14aが傾斜壁30から離脱して、略同じ大きさの横長楕円形状又は横長丸形状の開口37を形成して横長の飲み口部36となる。なお、口金部14は、例えば、天板12又はその傾斜壁30にプレス加工等により切り溝(スコア)を形成し、開封時に切り溝を破断して天板から離脱させる構成としてもよい。また、口金部14は、予め飲み口部の開口を形成した天板12を形成し、該天板の開口を閉鎖するように別に製造した口金片を任意の固定手段により一体的に固定し、開封時に口金片を離脱させる構成としてもよい。
タブ18は、図1、図2、図5に示すように、天板26上面に配置され、口金部14の開封機構34における引き金である。タブ18は、例えば、缶体12と同じアルミニウム等の金属で形成された一方に長い板片状部材からなる。タブ18は、一端が天板12に接続されるとともに、他端をくぼみ部16位置に対応して設定されて、傾斜壁30上面に沿うように近接して配置されている。タブ18を構成する板状部材は、例えば、舌片状に形成されており、円弧状先端部を他端側としてくぼみ部16に配置されている。そして、このタブ18の他端部が開封操作時の指掛け部となり、上述のくぼみ部16が形成されていることにより、タブに簡単にかつ確実に指を掛けることができるようになっている。タブ18は、図8に示すように、板片状部材の断面形状が略コ字状となるトラフ状に形成されて強度が高い構造となっており、折れ曲がりにくいようになっている。なお、タブ18は、例えば、従来の飲料缶のようにリング状に形成してもよく、その他任意の構造でもよいが、高強度の構造の方が好適である。本実施形態では、タブ18は、例えば、板状部材の長手方向が口金部14の横長方向に対して平行位置からやや斜めに向けて配置されている。タブ18の一端側の傾斜壁30との接続部分38は、回転の支点又は回動軸状に機能するようになっている。タブ18は、例えば、傾斜壁30面上でタブ18の幅方向に向けてその回転軸線が設定され、他端側を自由端として該接続部分38回りに傾斜壁から引き起こし回動され、かつ180度反転位置まで回動可能に設けられている。接続部分38は、容易に切断されないように強度が高く設けられる。さらに、接続部分38は、少なくとも口金部18が天板を閉鎖している状態では缶体内部の飲料が漏れないように水密気密が保持されるように形成される。なお、接続部分38は、例えば、タブ18をリベットで傾斜壁30に取り付ける構成や焼入れして強度を向上させる構成等、その他任意の接続構成でよい。
リンク20は、図1、図4、図5に示すように、缶体12の内部S側に配置され、タブ18の引き起こし回動動作に応動して口金部14を開封させるものであり、口金部14の開封機構34の一要素である。本実施形態では、リンク20は、一端が天板26とタブ18との接続部分38に接続されるとともに他端が缶体内部S側から口金部14に接続されている。そして、リンク20は、タブ18の他端側の引き起こし操作時に、天板26とタブ18との接続部分38回りに缶体12内側内で回動して口金部14を開封させる。本実施形態では、図5にも示すように、リンク20は、例えば、アルミニウム等の金属製でタブ18と一体的に形成されており、タブ18の一端側に連設された直状部20aと、該直状部20aに一体的に連設され他端部が口金部14に接続される屈曲板部20bと、を有している。リンク20の直状部20aは、一端側が傾斜壁30とタブ30との接続部分に接続されており、断面が略コ字状又は略トラフ状に形成されて強度が高い構造となっている。屈曲部20bは、例えば、湾曲板バネ状に屈曲されており、口金部14の横長方向の一端部側であって、タブ18の他端(くぼみ部)側とは接続部分38を挟んで反対となる側に固定されている。これにより、リンク20は、開封操作時に、タブ18が接続部38周りに回動されると、その動きに連動して梃子状又はシーソー状に接続部38周りに回動する。そして、リンク20は、図6に示すように、接続部38周り回動に伴って、横長の口金部14と該リンク20の他端とが接続している部分を作用点として、該口金部14をその端部側から缶体内部S側に向けて引き剥がすように口金部14を天板の傾斜壁30から離脱させ、横長楕円形状の開口37を形成させる。なお、本実施形態では、上述の天板26の構造は、開封された後には傾斜壁30から離脱した口金部の口金片14a及びタブ18は、缶体内側においてリンク20を介して傾斜壁に接続されたままとなるので、一種のステイオンタブ蓋構造といえる。なお、リンク20と、天板26とタブ18との接続部分38と、の接続構造は、例えば、リンクの一端をリベット等により取り付ける等、その他任意の構造でもよい。また、タブ18とリンク20と口金部14とを一つの部材で一体的に構成し、その一体部材を天板を貫通させて、タブを缶の外側、リンクを缶の内側に配置させた状態で天板とタブとを強固に接続する構造としてもよい。
次に、本実施形態に係る飲料缶10の作用について説明する。なお、図6は、開封操作時のタブ18とリンク20と口金部14の作用を模式的に示した図である。一点鎖線37vは、横長の開口37が形成される範囲を仮想的に示している。図6(a)に示すように、飲料缶10を開封する前は口金部14は傾斜壁30と一体化されて開口形成部分37vを閉鎖しており、飲料缶10を開封する際には、タブ18の他端側に指Fを掛けて上方側に向けて引き起こす。この際、傾斜壁に形成されたくぼみ部16に指先が入るので、タブ18の他端部に指Fを掛けやすく、簡便かつ確実にタブ18の引き起こし操作を行える。図6(b)に示すように、タブ18を引き起こすと、このタブ18の天板26との接続部分38周りの引き起こし動作に伴って、リンク20が天板とタブとの接続部分38周りに缶体内側に向けて回動し、さらに、リンク20の他端に接続された口金部14もその端部側から引き剥がされるように傾斜壁30から離脱されていく。この際、リンク20と口金部14とは屈曲部を介して接続されているので、スムーズに操作できる。さらに、図6(c)に示すように、タブ18を開封前の元の位置から180度回転位置まで回動させると、横長楕円形状の開口37が完全に開封され(図7参照)、周壁の上端に沿って横長の飲み口部が形成される。このようにタブ18の一連の一方向回動操作で開封できるので操作性がよい。飲料缶を開封した後には、横長楕円形状の開口37及び傾斜壁30の構造により、飲み口部36が人の口にフィットしやすく、缶内部の飲料をスムーズに飲むことが出来る。また、開封した後も口金部の口金片は、リンク20を介して天板の傾斜壁30に接続されたままとなるので、口金片で怪我したり口金片を誤飲したりするおそれもなく、安全に缶体内部の飲料を飲むことができる。
以上説明した本考案の飲料缶は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本考案の飲料缶は、内部に種々の飲料を充填した飲料用缶容器として好適に用いられ、従来の飲料缶同様に、スーパー、コンビニエンスストア等の店舗や自動販売機等で販売することができる。
10 飲料缶
12 缶体
14 口金部
16 くぼみ部
18 タブ
20 リンク
22 周壁
24 底板
26 天板
28 結着部
30 傾斜壁
32 接続壁
36 飲み口部
37 開口
38 接続部分

Claims (4)

  1. 中空円筒状の周壁と下面側を閉鎖する底板と上面側を閉鎖する天板とを含む缶体と、
    天板の外縁寄り位置に形成され、天板と一体化して天板の一部を成し、常時は缶体の上面側を閉鎖し、開封時に周壁の上端に沿うような横長形状の飲み口部を開口させる横長の口金部と、
    天板において口金部から離隔した位置に天板上面から凹設されたくぼみ部と、
    天板上面に配置され、一端が天板に接続されるとともに他端がくぼみ部位置に対応して設定されるタブと、
    缶体の内側に配置され、一端が天板とタブとの接続部分に接続されるとともに他端が缶体内側から口金部に接続され、タブの他端側の引き起こし操作時に天板とタブとの接続部分回りに回動して口金部を開封させるリンクと、を備えたことを特徴とする飲料缶。
  2. 天板は、缶体の円筒軸線長手方向に対して傾斜した傾斜壁であり、傾斜高位側の外縁が周壁の上端部に接続される傾斜壁を有し、
    周壁の上端部と接続される傾斜壁の傾斜高位側に口金部が形成されることを特徴とする請求項1記載の飲料缶。
  3. 天板は、缶体の周壁の上端部と結着部を介して該上端部の円形全周に亘って結着され、
    傾斜壁の傾斜低位側の外縁と結着部の一部とを接続するように、傾斜壁及び結着部と一体的に形成された接続壁を有することを特徴とする請求項2記載の飲料缶。
  4. タブは、一方に長い板片状部材で設けられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料缶。
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