JP3178842U

JP3178842U - 教材用天秤ばかり

Info

Publication number: JP3178842U
Application number: JP2012004465U
Authority: JP
Inventors: 久司郎名波
Original assignee: 株式会社ナナミ
Priority date: 2012-07-23
Filing date: 2012-07-23
Publication date: 2012-10-04
Anticipated expiration: 2022-07-23

Abstract

【課題】机上に置いて使用することも、黒板に固定して使用することもできる教材用天秤ばかりを提供する。
【解決手段】秤本体Ａにおける基板１の背面に黒板への付設用磁石を固定し、基板１の前面には突出部３を形成し、この突出部３の前壁面３ａに中央部を枢着した揺動杆４の左右両端にバランサー６と秤量皿７を併設し、揺動杆３の枢着部下側には、指針８を垂設して、その先端を突出部３の前壁面に表示した目盛り線９に臨ませている。
【選択図】図１

Description

本考案は、小学３年生位の算数、理科の授業で、黒板に取り付けて使用する教材用天秤ばかりに関するものである。

登録実用新案第３０９４１５１号公報、実公昭６１-３６９００号公報、実公平７-３１１３７号公報には、台部上に揺動杆を支持させ、その両端に秤量皿を吊設した教材用の天秤ばかりが開示されている。算数とか理科の授業で、物の重さを学ぶためのこれ等の簡易天秤ばかりは、机上に置いて使用するものであり、教師が使い方などを説明する場合に、これを黒板に固定することはできなかった。

また東京書籍株式会社平成２３年７月１０日発行の教科書「新しい算数３下」書８６頁〜８９頁にも、物差しの中央に吊り紐を取付け、物差しの両端に秤量皿用のコップを吊設した天秤ばかりが記載されている。この手作りの天秤ばかりは、吊り紐を手に持って使用するものであり、黒板への取り付けはできなかった。

実用新案登録第３０９４１５１号公報実公昭６１-３６９００号公報実公平７-３１１３７号公報

東京書籍株式会社（平成２３年７月１０日発行）の教科書「新しい算数３下」

本考案は、小学３年生位の算数、理科の授業で、黒板に取り付けて使用することができる教材用天秤ばかりを提供することを目的としている。

本考案に係る請求項１の考案は、秤本体における基板の背面に黒板への付設用磁石を固定し、基板の前面には突出部を形成し、この突出部の前壁面に中央部を枢着した揺動杆の左右両端にバランサーと秤量皿を併設し、揺動杆の枢着部下側には、指針を垂設して、その先端を前記突出部の前壁面に表示した目盛り線に臨ませたことを特徴としている。

この請求項１の考案にあっては、算数とか理科の授業において、基板に設けた磁石を用いて、秤本体をスチール製の黒板に取り付け、揺動杆の左右両端に設けたバランサーを操作して揺動杆の指針を平衡基準線に一致させた後、天秤ばかりの基本的な操作方法とか、物の量り方を生徒に教える。左右の秤量皿は、突出部により基板から前方へ離隔した状態で揺動杆の左右両端に取り付けられているため、計量時に前後に揺動しても黒板に衝突することがない。

請求項２の考案は、請求項１の考案において、秤本体の基板の下端を、台部に着脱自在に嵌合し、保持させたことを特徴としている。

この請求項２の考案は、秤本体の基板から台部を離脱し、請求項１の考案と同様に、基板の背面に固定した磁石により、秤本体をスチール製の黒板に固定し、教師が教材として使用する。また基板の下端に台部を嵌合し、生徒が机上に載置し、左右のバランサーを操作して揺動杆の指針を平衡基準線に一致させ、左右の秤量皿に異なる文房具、例えば一方に鉛筆を、他方にコンパスを載せて重さ比べをし、１ｇの１円硬貨、５ｇの１０円硬貨を利用して物の重さを量る実験に使用する。

本考案に係る請求項１の教材用天秤ばかりは、秤本体における基板の背面に設けた黒板への付設用磁石により、スチール製の黒板の適所に固定することができるので、算数とか理科の授業において、教師は黒板に文字や数字を書きながら、天秤ばかりの基本的な操作方法などを教示することができ、教材として極めて便利である。また揺動杆が、基板から前方へ張り出した突出部の前壁面に枢着され、その左右両端に秤量皿が取り付けられているため、秤本体を黒板に固定した際に、秤量皿が黒板に接触して計量不能になることがない。

請求項２の教材用天秤ばかりは、秤本体における基板の下端を台部から離脱し、秤本体を黒板の適所に固定するときは、請求項１の教材用天秤ばかりと同様に、教材として便利に使用することができ、また基板の下端を台部に嵌合し、秤本体を台部に保持させるときは、生徒が机上に載置して、自分で物の重さについて学習することができるので、算数とか理科の授業に使用する教材用として極めて便利である。

本考案に係る請求項１の実施形態を示す斜視図である。同上実施形態の正面図である。同上実施形態において、秤本体を黒板に取付けた状態を示す縦断面図である。本考案に係る請求項２の実施形態を示す斜視図である。同上実施形態の正面図である。同上実施形態の平面図である。同上実施形態において、秤本体を黒板に取付けた状態を示す縦断面図である。同上実施形態において、別の台部の使用状態を示す斜視図である。

以下、本考案に係る請求項１の教材用天秤ばかりの実施形態を、図１〜図３を参照して詳細に説明する。

符号Ａは木製の秤本体であり、Ｂは木製の台部である。上記秤本体Ａは、基板１の背面に、黒板への付設用磁石２を固定し、基板１の前面に、箱状の突出部３を形成している。基板１から手前に張り出した突出部３の前壁板3aに揺動杆４の中央部を支軸５により枢着し、上下に揺動する揺動杆４の左右両端の裏面にバランサー６を設け、左右両端の下面には秤量皿７を吊設している。

上記バランサー６は、揺動杆４の左右両端の裏面に固定した木片6aにナット6bを埋設し、このナット6bにネジ6cを螺合させたものであり、ネジ6cを進退させて、揺動杆４が平衡するように微調整するものである。上記秤量皿７は、揺動杆４の左右両端の下面に、上端を取り付けた鎖7aにより吊設している。

また揺動杆４の中央部下縁であって、前記支軸5の下側位置に下向きの指針８を設け、その先端を前記突出部３の前壁板3aに表示した平衡基準線９に臨ませている。また突出部３の前壁板3aの下部左右には、揺動杆４の揺動範囲を規制する一対のストッパー１０を設けている。

図３に示すように、秤本体Ａにおける基板１の背面に固定された黒板への付設用磁石２により、秤本体Ａをスチール製の黒板に固定し、バランサー６のネジ6cを進退させて揺動杆４の指針８の先端を前壁板3aに表示した平衡基準線９に一致すると、揺動杆４が平衡状態になること、両方の秤量皿７に計量しようとする物を載せて重さを比較すること、１ｇの１円硬貨とか、５ｇの１０円硬貨を利用して物の重さを量ること、等を教師が生徒に教示する。

上記実施形態の教材用天秤ばかりは、秤本体Ａにおける基板１の下端に、台板１１による台部Ｂを一体に設け、生徒が机上に置いて使用することもできるように形成している。この場合の台部Ｂは、基板１の背面に固定されている黒板１３への付設用磁石２より後方へ突出しないようにする必要がある。

上記実施形態にあっては、秤本体Ａも台部Ｂも木製であるが、プラスチックとか金属で構成することもある。またバランサー６は、揺動杆４に沿って移動する従来方式にすることもある。

次に、本考案に係る請求項２の教材用天秤ばかりの実施形態を図４〜図８を参照して説明する。

前記請求項１の実施形態は、秤本体Ａにおける基板１の下端に台部Ｂを一体に形成しているが、請求項２の実施形態における台部Ｂは、台板１１の後部に角筒状の支持部１２を形成し、この支持部１２に、秤本体Ａにおける基板１の下端を着脱自在に嵌合した教材用天秤ばかりであり、図７に示すように、基板１から台部Ｂを離し、黒板１３に固定して教師が教材として使用し、また基板１に台部Ｂを嵌合して、生徒が机上で物の重さ比べなどに使用する。秤本体Ａの構成は前記実施形態の場合と同一のため、各部位には同一の符号を付し、各部位の説明を省略する。

上記実施形態における台部Ｂは、図８に示すように、台板１１上に対設した左右の側板１４に夫々切欠き１５を設け、この切欠き１５に、秤本体Ａにおける基板１の下端に設けた切欠き１６を着脱自在に嵌合するとか、図示していないが、半球状の台部Ｂの頂部に切欠きを形成し、この切欠きに基板１の下端を着脱自在に挿入するように構成してもよい。このように台部Ｂは、上記実施形態のものに限定されるものではない。

Ａ秤本体
Ｂ台部
１基板
２磁石
３突出部
４揺動杆
５支軸
６バランサー
７秤量皿
８指針
９平衡基準線
１０ストッパー
１１台板
１２支持部
１３黒板

Claims

秤本体における基板の背面に黒板への付設用磁石を固定し、基板の前面には突出部を形成し、この突出部の前壁面に中央部を枢着した揺動杆の左右両端にバランサーと秤量皿を併設し、揺動杆の枢着部下側には、指針を垂設して、その先端を前記突出部の前壁面に表示した目盛り線に臨ませたことを特徴とする教材用天秤ばかり。
秤本体における基板の下端を、台部に着脱自在に嵌合し、保持させたことを特徴とする請求項１記載の教材用天秤ばかり。